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マイ大学時代7
いちこ


それから涼はしばらく舞衣と口をきかなかった。あからさまに避けた。
怒りと嫉妬と悲しみがごちゃ混ぜになり、どう接していいか分からなかった。
舞衣はそんな涼の態度を寂しげに見るのだった。

そんなある雨の日、突然 舞衣が涼の部屋を訪ねてきた。
ドアを開けて見ると舞衣が濡れ鼠になり震えている。
花柄のワンピが身体に貼り付き、ピンク色の下着が透けている。
流石に追い返す訳にもいかず、招き入れた。

「傘、持ってなかったの?」
「ごめんなさい‥‥」
「どうして謝るの?なにかやましいことでもあるの?」
「ごめんなさい‥‥」

涼は舞衣にバスタオルを頭から掛ける。それでもじっとしている舞衣。
涼は仕方なく頭を拭いてやりながら、舞衣の顔を覗き込む。

「舞衣、わたしあなたのことがわからない。本当にわたしのことが好きなの?」
コクリと頷く舞衣。
「じゃあ どうして!!ハルカと‥‥」
「ごめんなさい‥あたしが悪いの。」
「わけわかんない!」
すると舞衣が泣きながら服を脱ぎ始め、
「ごめんなさい‥‥もう二度としないように罰して下さい!」

そう言いながら一糸まとわぬ姿になった涼は舞衣から目が離せないでいた。
駄目だ。わたしはこの娘に溺れている。
舞衣は寒さのせいかブルブルと震えている。
涼は裸の舞衣をきつく抱きしめた。
「もういいよ!好きなんだ、舞衣!もう二度とハルカと会わないで‥」
コクリと頷く舞衣を、涼は押し倒していった。

涼は不安だった。正直、女性とこういう関係になったのは初めてだった。
同じ女性として彼女の感じる所は分かる。
でも本当に彼女は満足しているのだろうか?
彼女の悦ぶことをしたい。でも分からなかった。
彼女がハルカとホテルに行ったのは自分のせいではないか?
そんな想いもあり、つい強くしてしまう。

「いっ‥‥」
「あっ、ごめん。痛かった?」
「ううん。いいの。」

しかし、涼はそんな時の舞衣の苦悶の表情にゾクゾクしている自分に気づいた。
優しくしなきゃいけないのに‥‥。

続く


01/31 20:30
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