[戻]-1902/親
子供じゃないっ
にゅん
そう、それは夏場のお昼前。気温30度を越える日が何日も続き、晴は愛犬のぽよとエアコンもない部屋で寝そべっていた。
歳は22歳ころ、いや、もっと若く見えるかもしれない。昔から童顔と言われる事が嫌で高校に上がるころには化粧をしていた。
ピンクのキャミソールにコンビニで買った下着。
暑苦しいのか、胸元まである髪を二つに結っていた。
『あっつー…ぽよもそんなにくっつかないでよ…。』愛犬に文句を垂れながら、晴は冷蔵庫にあるチョコミントアイスを取りだし、テレビを付けた。
ちょうど見たかったテレビ番組に当たり、少々ご満悦な様子だ。
それから数十分は立っただろうか。
軽やかなメロディが響きわたった。
晴が好きな歌手のデビュー曲。元彼との思い出を蘇らす曲。
聞きたくないのか、晴はすばやく携帯を手にとった。
《090…知らない番号だわ…。》
思いきって通話ボタンを押す。
『はい。どなた?』
(携帯)
04/10 03:17
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