[]-5962/親
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ゆり

なぜこうなったのだろう。

がんになって余命宣告されてわたしは彼女とずっと一緒にいた。最後までそうだと信じてた。でも医者に覚悟してくれて言われた今。彼女は新しい若い子を連れてきて言う。貴女が病気になったこと芯で行くことに耐えられないからこの子に支えて愛してもらうことにしたの。あなたとは距離を持って彼女ではなく家族として支えるよ。わたしは幸せになりたいの。

ずっと愛されていると思っていた。こんなに満たされて幸せでこのまま逝くのだろう、彼女の幸せを祈りたいと穏やかな気持ちになれていたのが遠い昔のよう。いまでは口へのキスもさせてもらえず、新しい彼女へ楽しげに電話やメールする様子を見せられる日々。不機嫌になると彼女じゃないのにそんな様子はおかしい。自分のしあわせを願えないのかと不機嫌になる始末。二人だけの時間が欲しいとひとり部屋に残されて別々の時間が増えていく。こんなに寂しいなんて。こんなにつらいなんて。幸せだった時間を繰り返し繰りかr誌思い出してもその幸せを伝える相手もなくすべもなく。いきたい、とはおもうけど、何のために?とも自問する。
いや、わたしのために生きたい。
彼女からはなれ、私自身の人生、私自身の愛に生きるために。
彼女の弱さは彼女のもの。
わたしのものではないのだ。
わあしは生きる。
わたしのために

06/03 16:41
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