■口説かれて……  
□hime

 フミカ様
「スパンキング・パートナー」って、文字通り、交代でお尻を打つパートナーってことですか?

ジュリ様
基本的にそういうことです。出来たら平手でぶってもらいたいです。

フミカ様
私、他にもいろんなこと出来ますけど。

ジュリ様
どんなことですか?

フミカ様
あそこを舐めたりとかも。

ジュリ様
それは必要ありません。文字通り「スパンキング・パートナー」を求めているだけですから。

フミカ様
舐められたことありますか?

ジュリ様
ありませんし、考えたこともないし、考えたくもありません。

フミカ様
なぜ?

ジュリ様
不自然だからです。

フミカ様
お尻を打たれたいって願望は不自然じゃないんですか?

ジュリ様
理屈はもういいです。パートナーになっていただけるかどうか、それだけです。

フミカ様
悦んでなります。でも、他にも楽しいことがありますよって言いたいだけ。

ジュリ様
その楽しいことがパートナーになる条件なら、お断りです。

フミカ様
かたくなですね。

ジュリ様
ええ。私は純粋にスパンキングを楽しみたいんです。

フミカ様
でも、スパンキングの時に、見えるじゃないですか、あそこが。

ジュリ様
見えるでしょうね。

フミカ様
恥ずかしいですよね。

ジュリ様
ええ。恥ずかしいですよ。

フミカ様
その恥ずかしさも、スパンキングの妙味じゃないんですか?


ジュリ様 やったことがないからわからないけど、多分そうだと思います。 フミカ様 やったことないの? ジュリ様 ありませんよ。想像するだけで。そもそも、人とエッチなことをしたことないんです。 フミカ様 失礼だけど、おいくつ? ジュリ様 21です。学生。 フミカ様 学生なの!! 何を専攻してるの? ジュリ様 生物学です。 フミカ様 なんてこと! 私、大学で文化人類学を教えてるの。歳は32歳。あなたから見たらもうおばさんね。 ジュリ様 大学の先生なんですね。失礼しました。 フミカ様 興醒めした? ジュリ様 そんなことないです。むしろ、色々教えて欲しいです。 フミカ様 一人エッチはする? ジュリ様 しますよ。普通だと思います。 フミカ様 その時にスパンキングを想像するんだ。 ジュリ様 そうですね。でも、どんな感じかはサッパリですけど。 フミカ様 どんな一人エッチなのかな。 ジュリ様 普通ですよ。うつぶせになって、胸を揉んだり、パンティの上から軽く揉んだりで。 フミカ様 それで逝ける? ジュリ様 逝くという感覚がわからないですけど、気持ちよくはなります。 フミカ様 直接触ったことはないの? ジュリ様 何をですか? フミカ様 自分のあそこを。 ジュリ様 ないですよ。不潔だし。 フミカ様 不潔じゃないよ。自分の体なんだし、自分でしっかり知っておこうよ。もしかして、見たこともない? ジュリ様 ありません。どうやって見るんですか? フミカ様 そうね。鏡の前でM字開脚するのがいちばん楽かなぁ。 ジュリ様 イヤですよぉ、そんなこと。 フミカ様 でも、自分の体のどこがどう感じてるのか、知るのは大事よ。やってみて。 ジュリ様 わかりました。今晩やってみます。 フミカ様 その時にさ、声聞かせてもらえないかな。 ジュリ様 電話しながらってことですか? フミカ様 そう。 ジュリ様 恥ずかしいなぁ。 フミカ様 いいじゃない。聞かせてよ、可愛い声なんでしょ。 ジュリ様 自信ないけど、わかりました。
フミカ様 夕べ、あなたの声聞きながら、実はオナニーしてたの。 ジュリ様 え! フミカ様 だって、あなたが今、自分のあそこを眺めながら……なんて思ったら、我慢できなくて。 ジュリ様 なんだか恥ずかしいなぁ。 フミカ様 どうして? ジュリ様 だって、色々教えてもらってたのに…… フミカ様 こんな女、イヤになった? ジュリ様 そうじゃなくて、何というか、なぜ、自分の声で、そういうことが出来るのかなって。 フミカ様 だって、可愛くてセクシーなんだもん。その声で「ここがクリトリスですか。皮をむいてみますね」なんて言われたら、私もう、我慢できない。 ジュリ様 そうなんですか? フミカ様 そう。もう我慢できないよ。一度会おうよ。 ジュリ様 え? 会うって…… フミカ様 抱きしめてギューッてしたい。 ジュリ様 私を、ですか? フミカ様 そうよ。あなたを。 ジュリ様 私なんて、そんな。会ったらガッカリしますよ、絶対に。 フミカ様 そんなことないわ。お願い。会おうよ。 ジュリ様 なんだか怖いです。 フミカ様 私が? ジュリ様 そうじゃなくて、こんな感じで人に会うのが。 フミカ様 スパンキング・パートナーの話は? ジュリ様 あれは……あんまり本気じゃなかったから。まさか返事が来るとは思わなかったんです。 フミカ様 今は? ジュリ様 なんだか恥ずかしすぎて…… フミカ様 いいじゃない。会おうよ。これからそっちに電話してもいいかな? ジュリ様 いいですよ。
樹里先生 先生って呼んでもいいですよね。 先生、今日はご馳走様でした。 フレンチのコースなんて初めてでした。 史香さま もう、今日はずっとドキドキだった。 あなた、まるでメーテルみたいだって言われない? 樹里先生 実は女子校時代のあだ名が「メーテル」だったんです。 史香さま やっぱり! あの透明感というか、浮き世離れした感じ、メーテルそのものだわ。 樹里先生 そんなぁ。照れますねぇ。 史香さま 話を最初に戻していいかな? スパンキング・パートナーの話。 樹里先生 もうその話はやめましょうよぉ。恥ずかしいですぅ。 史香さま 私、あなたをスパンキング出来るなら、お金払っても良いわよ。 樹里先生 お金なんて……まるで売春じゃないですか。 史香さま ごめん。気分害した? 樹里先生 害しますよ。お金なんて要らないです。というか、貰いたくありません。 史香さま だったら、やらせてくれるの? 樹里先生 やらせる、なんて言い方はやめて下さいよ。私も楽しむんですから。 史香さま 嬉しい! こんど私の部屋に遊びに来てよ。エッチな写真とか絵とか、たくさんあるから。 樹里先生 なんだか楽しみですぅ。 史香さま 道具も、あるわよ。 樹里先生 道具? ですか。 史香さま 縛ったり、叩いたり…… 樹里先生 うわっ、恐そう! 史香さま ごめん、怖がらせた? 樹里先生 いえ、楽しんでます。その恐い感じを。 史香さま 良かった。じゃ、来週の開いてる日で決めようか。 樹里先生 はい。楽しみです。
史香さま 今日はどうだった? 樹里先生 どうだったって言われても…… なんだか胸一杯で、泣けて来ちゃいます。 史香さま 今日も泣いたよね。 樹里先生 私、キスも初めてだったんです。 史香さま だと思った。 樹里先生 それだけでも泣けてきちゃいます。 史香さま 柔らかい唇で、セクシーだったよ。 樹里先生 そんなこと言わないで下さいよ。 思い出しちゃいます。 史香さま 思い出してよ。 樹里先生 恥ずかしいじゃないですか。 史香さま 本当に子供なんだね。 樹里先生 そうですよ。 史香さま スパンキングへの道のり、まだまだ遠そうだね。 樹里先生 やめて下さい。 もうその話は。 今日はもう、キスのことだけで頭がいっぱいなんです。 史香さま 後悔してる? 樹里先生 そんなことはないです。 史香さま 私みたいなおばさんとファーストキスになっちゃったってこと。 樹里先生 そんなこと言わないで下さい。 史香さま やっぱり後悔してるんだ。 樹里先生 してません! 先生で良かったって思ってます。 他の人のことなんか考えられません。 史香さま また遊びに来てくれる? 樹里先生 いいんですか? 史香さま もちろん。 樹里先生 でも、今日みたいにいきなり抱いたりしないでくださいね。 史香さま もちろんよ。 ちゃんと手順を踏んで抱くから。 樹里先生 手順って、なんだか面白い言い方ですね。 史香さま 機嫌治った? 樹里先生 最初から機嫌悪くなんかないですよぉ。 史香さま だったら、また来週、来る? 樹里先生 はい。 行かせてもらいます。(続くよ。だんだんエロくなるよ)
史香さま 今日はありがとう。 樹里先生 お礼なんて言わなくていいです。 私も楽しかったから。 史香さま 本当? 樹里先生 本当ですよ。 ちゃんと手順? 踏んでくれたし。 灯りも消してくれたし。 史香さま 実はさ、お願いがあるんだ。 樹里先生 なんですか? 史香さま もう我慢できないよ。 あなたをムチャクチャにしたい。 樹里先生 いいですよ。 先生になら。 史香さま あなたをお金で買って、自由にしたいの。 買われた女の惨めさを舐めるように味わって欲しいの。 樹里先生 私今、指が震えてます。 買われた女の惨めさを舐めるように味わう、なんて…… なんてこと言うんですか。 でも、ゾクゾクします。 楽しみです。 私を買ってもらえるんですね。 史香さま 買うわ。 今度の日曜、一日20万円出すから、あなたの身体を私の自由にさせて。 樹里先生 20万円! そんなに? 史香さま そうよ。 その代わり、それに見合うだけのことはしてもらうけど。 樹里先生 私、何にも出来ませんけど。 史香さま 良いのよ。 許しを求めて泣いているだけでいいわ。 その泣き顔だけで20万円の価値はある。 樹里先生 わかりました。 ただ泣いていればいいんですね。 史香さま そう。 どんなことが起きても、あなたは一日、私の部屋から逃げられない。 それでいい? 樹里先生 いいですよ。 先生となら。 どんなことでも。 でも一つだけお願いがあるかな。 史香さま なに? 樹里先生 私を買ったその後、20万円で私に買われて下さい。 史香さま 私を、あなたが? 何てこと言うの! 樹里先生 ダメですか? 先生にも買われた女の惨めさを味わって欲しいんですけど。 史香さま ごめんなさい、自分が買われるなんて想定してなかった。 でも、あなたが望むなら、もちろんよ。 樹里先生 ありがとうございます。 私も先生をムチャクチャにしたい。
史香さま どういうことを書けば良いのか、今の私はただの抜け殻です。 二時間という本当に短い間でしたが、貴女が垣間見せてくれた、どす黒い「死」の深淵が、私を生まれ変わらせてくれました。 本当にありがとうございました。 樹里先生 先生の責めって、もちろん辛かったけど、どれも慣れるものばかりなんです。 裸にされて、大股開きに縛られて、最初は恥ずかしいけど、慣れます。 電マの逝き地獄も、基本的には快感ですよね。 排泄だってそう。 悦んでる姿や、浣腸されて垂れ流す姿は、確かに耐えがたいほど恥ずかしいけど、慣れるんです。 羞恥心ってすぐに摩耗するんですよ。 スパンキングも、本気じゃないから、慣れます。 もちろん、嬉しかったですよ。 先生が本気を出して、私をメチャクチャにしようとしてくれてて。 でも、私が本当に壊れたのは、先生を責めてから。 先生を何度も殺しそうになって、それで初めて、身体の奥底から逝ったんです。 史香さま ハリツケにされて、ガムテープを口に貼られ、洗濯ばさみで鼻をふさがれたとき、ほんの軽いお遊びかと思ったの。 それがまさか、失神して死の淵が見えるまで放置されるなんて…… 平手打ちされて目が覚め、 「10分休憩して再開よ」 と貴女が冷たく言い放つ…… 私は「やめて」と哀願しようにも、ガムテープで口をふさがれてて声も出せない…… 沈黙の10分が過ぎ、再び貴女の手が私の頭を押さえ、嫌も応もなく、洗濯ばさみで…… こうして何度も何度も突き落とされる死の淵に、すべてを漏らし…… 声を発することも、下半身の始末さえ許されず、再び…… そして目覚めるたびに大波となって打ち寄せる生の悦び。 これはもう、セックスなんてものじゃないわ。 地獄にも快楽があるなら、まさにそれよ。 地獄の快楽。 貴女は本物の悪魔よ。 樹里先生 そうそう。 今度は、窒息に耐えてる間、電マで逝かしてあげるわ。 逝きながら死ぬの。 何度も何度も。 素敵でしょ。 史香さま 貴女は本当の悪魔よ。 よろしくお願いします。
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