■10414 / inTopicNo.1) rain □投稿者/ かもめ 一般♪(1回)-(2005/06/25(Sat) 21:57:50)
「ただいま〜」 高校卒業して就職してから始めた貯金も結構余裕ができて この春やっと一人暮らしをはじめたあたしは 日差しの強い季節を迎えてもまだ実家に居た頃の癖で こうして誰も居ない部屋に呼びかけてしまう。 とりあえずシャワーだっ と、バッグをソファに投げ、バスルームに向かおうとした時 〜♪ メールの着信音が鳴り 暑さのせいか行動を邪魔された事に少しムッとしながら携帯を開くと 懐かしい友人からの突然のメールだった… (携帯) ------------------------------------------------------------------------------------- ■10451 / inTopicNo.2) rain2 □投稿者/ かもめ 一般♪(2回)-(2005/06/26(Sun) 17:54:27) http://http:/ “久しぶり、舞です。 私今またバンドやってるんだ。 なつみはちゃんとOLやってる(笑)? 近いうちご飯でも行こうよ。 返事待ってます、んじゃね” そっかぁ。舞まだバンドやってるんだぁ。 懐かしい友人からのメールを微笑ましく思うも やっぱりこの暑さにはかなわず 携帯を閉じるとあたしはまずシャワーを浴びる事にした。 「あ〜気持ちいい〜」 …やっぱり一人暮らし始めてから 独り言がふえた気がするなぁ。 シャワーの蒸気に包まれながら あたしは舞との出会いを思い返していた。 ------------------------------------------------------------------------------------- ■10452 / inTopicNo.3) rain3 □投稿者/ かもめ 一般♪(3回)-(2005/06/26(Sun) 19:38:48) あたし、渡辺なつみがさっきのメールの送り主 伊藤舞と出会ったのは 今から五年前、あたし達が18の春 当時あたしが好きでよく通ったバンドのライブで あたしは舞と出会った。 一人開場までライブハウスの前で時間潰すのに コンビニで マルボロライトメンソールを買って …割と老けてみられてたから 結構堂々と煙草吸ってたなぁ(笑) ライブハウスの前の石段に座って 煙草吸ってあたしに 「すいません、火あります?」 そう声掛けてきたのが舞だった。 黒髪前下がりのショートヘアで 黒縁メガネに黒の皮ジャン皮パン ラバーソウルを履いた色白で美人の舞に圧倒されつつ 「あ、どーぞ」とあたしが火を貸すと 「あ、どーも」と舞はあたしの横に座り 煙草を吸う。 その横顔がすごく格好良くて あたしはしばらく見とれてた後 「初めてですか?」と舞に訪ねた。 「いや、いつもは開場してから来るから。 こんな早く来たの初めて。」 舞は前を見たまま煙草を吸う。 その後あたしが質問しても 帰ってくる言葉は必要最低限で 会話は弾まなかったけど これが舞のペースなんだと何となく思った。 舞はあたしと同い年で バンドでギターをやってる。 好きなミュージシャンを聞いたけど あたしには解らない外国のバンドの名前が多かった。 けどきっとカッコいいバンドなんだろうなと 舞を見て勝手にそう思ってた。 その日のライブから あたしが就活でライブどころじゃなくなる その年の冬まで あたしは舞といろんなライブを見に行った。 当時舞のギター弾く姿を見たいとお願いしたけど 「今はコピーやってるだけだし、そのうちね」と いつもはぐらかされてたなぁ。 二人の会話は次のライブ何を見に行くかが ほとんどだったので あたしが忙しくなりライブに行く回数が 減っていくと 自然と疎遠になっていった。 その後は携帯の番号が変われば メールで連絡する程度で 今もバンドをやってると聞いて あたしは何だか嬉しかった。 ------------------------------------------------------------------------------------- ■10453 / inTopicNo.4) rain4 □投稿者/ かもめ 一般♪(4回)-(2005/06/26(Sun) 20:14:11) 「あ〜さっぱりしたぁ」 お気に入りのブルーの パイル地のワンピースに着替えて チューハイ片手に舞に返信した “舞〜久しぶりっ☆ あたしはちゃんとOLやってるよっ。 最近一人暮らし始めたんだぁ 舞ギターの腕上がったんじゃない? 今度こそ聞かせてよ〜 明後日の土曜の夜なら飲みにいけるよ〜 舞がよければお返事ちょ〜だいな☆” 送信してあたしはキッチンに向かい 簡単にトマトとバジルの冷製パスタで お腹を満たしてからソファでまったりしてると 携帯がメールの受信を知らせて光ってた 「土曜ね、了解。 まぁ積もる話はその時に。 八時に○×駅で待ち合わせね〜」 突然決まった久しぶりの友人との再会に 何だか緊張して、あたしはクローゼットをガサゴソと しばらくあさって何を着ていくか悩んでた クローゼットの前で仁王立ちしてる自分に気づいて 「何やってんだあたし」 苦笑いしながらその日は眠る事にした 独り言治らないなぁ… (携帯) ------------------------------------------------------------------------------------- ■10491 / inTopicNo.5) rain5 □投稿者/ かもめ 一般♪(5回)-(2005/06/27(Mon) 22:46:58) 土曜日の夜となると 待ち合わせ場所として有名なこの駅前は 本当にたくさんの人で混雑して あたしは舞を見つけられるか少し不安だった。 舞は時間にルーズじゃない人だから もう来てるはずなんだけど… あ、居た。 この暑さでもやっぱり皮のパンツとラバーソウルで 重ね着したタンクトップから見える 細くて白い腕や黒く艶のある髪質は あの頃のままだった。 「舞〜!久しぶり〜」 「あ…なつみ…」 なんだか一瞬舞の白い頬が赤く見えたのは きっとあたしの気のせいだろう。 「舞変わってな〜い。 ってかよりカッコ良くなったじゃん いや〜懐かしいよ〜」 「いやいやなつみこそ、かなり女らしくなってビビったよ(笑) 突然誘って悪かったね」 「いいよ全然、それよりご飯食べよ〜 お腹空いちゃった」 それから私達は久しぶりの再会に気を良くして いっぱい飲んで この数年間お互いに起こったことをいっぱい語り合った。 とは言っても喋ってたのは ほぼあたしの方で、舞はあたしの話を 微笑みながら黙ってきいてくれていた。 「ずっと言われてたから」 帰り際舞はあたしにライブのチケットをくれた。 「彼氏が居たら二枚あげたけど、今独り身らしいから一枚ね(笑)」 そう言って帰って行った舞の後ろ姿を見ながらあたしは 一週間後のそのライブが楽しみで きっと顔がにやけてたに違いない。 ------------------------------------------------------------------------------------- ■10518 / inTopicNo.6) rain6 □投稿者/ かもめ 一般♪(6回)-(2005/06/28(Tue) 22:04:56) どれくらいぶりだったろう こんなにライブを待ち遠しく感じた日々は。 この匂い この空気 この期待感 ライブはセックスと似ている そう昔聞いたことがあるけど じゃあ舞を待つ今のあたしは 舞に恋しているんだろうか… 早く気持ち良くしてとは言えないけど 想ってる 待ってる 舞… メジャーなアーティストとは違って 黄色い声援こそないけれど 颯爽と現れてギターの音出しをする舞は どんな素晴らしいプレイのギタリストより 格好良くて 妖艶で 強く見えた。 正直言ってライブが始まってからは モッシュとビールのシャワーで あまり記憶が無い。 ただ途中で見えた 舞の細く長い指 汗で艶を増す黒髪 何より素人のあたしでも解るギタープレイは 子宮が熱くなる感じだった(笑) ------------------------------------------------------------------------------------- ■10524 / inTopicNo.7) rain7 □投稿者/ かもめ 一般♪(7回)-(2005/06/28(Tue) 22:39:52) 「舞サイコ〜!!」 もう何回言っただろう。 打ち上げに誘われたあたしは 何から伝えたら良いか解らない興奮を ただこんな簡単な言葉で伝えるしかなかった。 「まだまだ全然満足できてないのに。 いつかあたしの満足できる音聞いたらなつみ倒れちゃうよ(笑)」 「倒れてもいいからいっぱい聞かせて(笑)!」 その日は他のバンドのメンバーやら その友達やらで、かなりの人数の打ち上げだった。 「あの〜舞さん、一緒に写真撮ってもらえますか?」 数人の女の子が舞に近寄ってきた 「あ、いいよ〜」 気さくに写真に応じて 女の子の肩を抱いたりしながら キャーキャーと盛り上がっている あたしは何となく疎外感に襲われ 席を移ることにした。 …とは言っても舞以外に知り合いもなく あたしは半ば自棄になりながら かなりお酒が進んでいた。 「一人で来てたでしょ?」 あたしのとなりに移ってきた男に声をかけられた 「あ〜うん。今日あそこのギターの子に誘われてね〜」 舞の方を見ると、さっきの女の子達と まだ盛り上がってるみたいだった。 「あ〜あの子か。あの雰囲気だから女の子にもモテてね。いつもああやってファンに囲まれてるよ」 あたしは何か無性にイライラしてグラスのお酒を一気した。 あたしの前でもあんな笑顔見せないのに… 「それよりさ〜、外の空気吸いながら話しようよ」 かなり酔ってたのと イライラする気分で 理性を失いかけてたんだろう あたしは男に連れられて 店の脇の非常階段の扉を開けた ------------------------------------------------------------------------------------- ■10548 / inTopicNo.9) rain8 □投稿者/ かもめ 一般♪(8回)-(2005/06/29(Wed) 19:38:23) 「んっ…」 非常階段の扉が閉まると同時に その男はあたしの唇を求めてきた 男のたいして旨くもないキスを受けて 酔いが少し退いてきた しかし火の付いた男は止まらず 更に激しくキスをしながら 手をあたしのスカートの中に入れようとする 「んっ…ちょっ、ちょっと…待って」 唇を塞がれうまく言葉が出ない もうダメかも… 何やってんだあたし… ガタッ ガチャガチャ 突然男の唇が離れたかと思うと 「何やってんだよお前!!」 殴り飛ばされる男の向こうに 舞が見えた 「お前二度とこんなシケたマネすんなよ もう二度と顔出すな」 「チッ…お前もいい気になってんじゃねーぞ」 そう吐き捨てて男は 舞に殴られた口元を押さえて その場を後にした 「ほら、立って」 服が乱れたまま階段に座り込み 涙目のあたしに手を差し伸べる舞 「何しに来たのよ」 「何言ってんだよ、なつみを助けに来たんだよ」 「さっきの子達と楽しくしてれば良かったじゃない」 「…本気なの?」 この時あたしはまだ酔ってたんだ じゃなきゃあんな悲しそうな顔の舞に こんな事言わなかっただろう 「助けてほしいなんて言った? こんな事になったの舞のせいよ あたしを一人にして他の子と居るからよ!」 そう言った途端涙が止まらなくて 子供すぎるあたしに腹が立って 余計涙は止まらなかった 舞は大切な友達なのに 傷つけてしまった ------------------------------------------------------------------------------------- ■10621 / inTopicNo.10) rain9 □投稿者/ かもめ 一般♪(9回)-(2005/06/30(Thu) 21:23:09) ガチャ… 「ほら、入りなよ」 「うん…」 もう子供じゃないのに グズグズと泣きっぱなしのあたしを 舞は何も言わず部屋へ招いてくれた 店から舞の部屋へ着く間 ずっとあたしの手を引き 一歩前を歩いてる舞を やっぱりたくましく思ったし 何より伝わる手のぬくもりが優しかった 「そこらへん適当に座ってな。 今何か入れるよ」 「うん…」 機材やCDが部屋の隅に積まれいて 最低限の家具が白と黒とシルバーでまとめられた中に ダークブラウンのソファが良く映えて 本当に「舞らしい」部屋だった 「ほら…飲めるよね?」 ガラスのティーカップにローズティーが注がれていた。 「意外…」 「何だよっ、意外って。 そんなこと言うならあたしが飲むからねっ」 「あっ、ダメ〜!あたしにくれたんじゃん!」 「ふっ(笑)」 「うふふ(^^)」 「もう、やっと笑ったよ。」 「ごめんね…舞。 あたしもういい大人なのに 舞と会ってから昔に戻ったみたいに 赤ちゃんがえりみたいになっちゃって …」 「赤ちゃんがえりはいいけどさ さっきのあれは可愛い赤ちゃんのする事じゃないんじゃないの? もう二度としないで いい?」 「はい…ごめんなさい」 「よしっ、じゃああたし先シャワー浴びてきていい? ずっと汗だくのままなんだから(笑)」 ようやく泣きやんだソファにもたれるあたしの頭を ポンポン 軽く叩きながら立ち上がって お風呂へ向かう舞の背中に 「…舞ありがと、大好き」 そう小さく呟いた ------------------------------------------------------------------------------------- ■10622 / inTopicNo.11) rain10 □投稿者/ かもめ 一般♪(10回)-(2005/06/30(Thu) 21:52:16) ローズティーをのみ終えた頃 「あ〜さっぱりしたぁ〜」 黒いタンクにグレーのショートパンツ姿で ビール缶片手に現れた舞は 「なつみも入りなよ。相当ビールかけられてたじゃん(笑)」 「うん、そうなの(笑) じゃあシャワー借りるね」 「タオル適当に使っていいから ほら、これ着なよ」 渡されたのは あたしが普段部屋で着ている様な ボーダーのパイル地ワンピ 「舞がこんなの着て寝るの…? 意外…。 あ、彼来たときにこれ着て 可愛い自分をアピールするとか(笑)?」 「うるさいなぁ、男なんて居ないよっ 早くはいっといで!」 「は〜い、ごめんなしゃ〜い」 …そういや舞の彼氏の話って 聞いたことないなぁ。 二人して音楽バカだったから 音楽の話ばっかりで。 けどこないだ飲んだ時も 舞の恋バナ聞かなかったなぁ。 舞は細いし色白で美人だから… あたしは一瞬舞が誰かとセックスしてる画を想像して 思わず赤くなり …何かあたし最近変だ。 シャワーを浴びながら 頬をペシペシと叩いて シャワーの蒸気の中 冷静になろうと深呼吸した。 ------------------------------------------------------------------------------------- ■10624 / inTopicNo.12) rain11 □投稿者/ かもめ 一般♪(11回)-(2005/06/30(Thu) 22:15:14) 「さっぱりしたぁ〜、舞ありがと」 「あ、うん…」 「どしたの?何かあった?」 ソファに座る舞の横に座って 顔をのぞき込む 「ほら、もう寝るよ。三時じゃん。」 あたしから逃げるように舞は立ち上がり クローゼットのショーケースから タオルケットを出すと 「なつみはベッド使って あたしここで寝るから。 ほらどいて!」 あたしをソファから押し出すと ドカッとソファに陣取って タオルケットを羽織る 「どしたの舞? 一緒に寝ようよ。 何気使ってるの?」 「気使ってないから」 「だって何かおかしいよ」 「おかしくないっ」 「んも〜、ちょっと!」 ガバッ 舞のタオルケットをはぎ取ると …子犬の目? 多分それがふさわしいといった 舞の表情に あたしは自分の顔が赤くなっていくのを 感じずにはいられなかった ソファに座りなおした舞は 「あのさ、なつみ。」 「ん…?」 「あたし昔からなつみに あたしの恋人の話はしてこなかったよね」 「うん…。 それはあたしも思ってた どうして?」 はぁ…と舞は一つため息をついた後 「あたしはね、女の人が好きなの」 「…」 この時きっとあたしは 数え切れない回数の 瞬きを繰り返していたと思う ------------------------------------------------------------------------------------- ■10625 / inTopicNo.13) 千美さんへ □投稿者/ かもめ 一般♪(12回)-(2005/06/30(Thu) 22:17:56) ありがとうございます(^^) つたない文章だけどおつきあい下さい〜 (携帯) 引用返信/返信 削除キー/ 編集削除 ■10643 / inTopicNo.14) rain12 ▲▼■ □投稿者/ かもめ 一般♪(13回)-(2005/07/01(Fri) 22:50:24) 「そんなこと言ったらなつみはあたしから離れていっちゃうでしょう?」 「…解んないよ。 そんなの、解んない。」 びっくりしてなのか、 今まで自分を偽って 世間やあたしと過ごしていた舞への 悲しさなのか 涙が溢れてきた。 「んも〜、また泣く(苦笑)」 ソファにあぐらかいて座る舞と 床に座り込んで舞を泣きながら見上げるあたし 不思議な構図だけど さっきと逆で 拾われた犬と飼い主みたいだった 「…あのさ、 あ〜ダメだって、 そんな目で見ないでよなつみ」 それがどういう意味を含んでいるか もう子供じゃないし さっきの言葉を聞いて少しは理解してたし このままあたしが引き下がらなかったら どうなっていくか 解っていた 解っていて目を反らさなかった 近づいてくる舞の顔 高鳴っていくあたしの鼓動 窓の外はぼんやり明るい あたし達は キスをした ------------------------------------------------------------------------------------- ■10652 / inTopicNo.16) rain13 □投稿者/ かもめ 一般♪(14回)-(2005/07/02(Sat) 01:47:43) こんなドキドキするキスを あたしは体験したことなかった 重なり合う唇で実感する あたしは舞に惹かれていた事。 舞から打ち明けられた事実で 歯止めがきかなくなった あたしの気持ち。 舞はソファの高さの分前に屈んで あたしたちは唇だけ触れ合っていた 「なつみ…」 「ん?」 唇を離して舞は申し訳なさそうに 「いいの…?」 「…うん」 そしてもう一度キスをした こんどは舌が絡む激しいキス。 目を閉じて 唇と舌の感覚だけ味わうと お互いの想いの強さが解る 「ん…」 たまらなくなってあたしが息をもらすと 舞はソファから降りて あたしをゆっくりと押し倒すと 上から重なるように舞はあたしの上に… 「なつみ…可愛いよ 大好きだよ」 「あたしも…」 キスをしながら ゆっくりとあたしの胸に触れる舞… 「んっ… ダメっ」 「なつみ…気持ちいいの?」 「うん…、あっ、気持ちいい…」 あたしのワンピースを器用に脱がせる舞 「やっ… はずかしいよぉ」 あたしの言葉に構わず舞は 「綺麗…」 そう呟くとあたしの胸の頂点を舐める… 「あっ…!」 「あっ、ん…ダメぇ」 舞の柔らかい舌にあたしは もうそれだけで たまらなく感じていた… ------------------------------------------------------------------------------------- ■10667 / inTopicNo.17) rain14 □投稿者/ かもめ 一般♪(15回)-(2005/07/03(Sun) 11:27:23) 舞に胸を攻め続けられて あたしはそれだけでイキそうになる 今まで付き合った彼氏は こんなにあたしの身体を 丁寧にやさしく扱ってはくれなかった 「舞…あっ、あたし こんな気持ち良いの、んっ… はっ、初めてなの…」 「そうなの(笑)?じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」 舞の愛撫は少しずつ あたしの身体を降りていく 恥ずかしいのと 興奮で 目を開けていられない程 あたしは舞に夢中になる 「なつみ…足広げて」 「えっ…、でも…」 恥ずかしくて躊躇するあたしに 舞は少し強引にあたしの足を広げて 顔を沈める 「あっ!いやっ、舞っダメ…」 あたしの言葉を聞いて あたしの肥大したそこを 丁寧に 執拗に 攻め続ける 「こんなに濡らして…なつみはエッチだね」 時々顔を上げて あたしの表情を確認しながら 舞はそう言ってあたしをいぢめる 「いやっ… 舞…もうあたしダメなのっ、んっ」 もう… 限界だった ------------------------------------------------------------------------------------- ■10858 / inTopicNo.19) rain15 □投稿者/ かもめ 一般♪(17回)-(2005/07/12(Tue) 22:46:15) 「もう…あっ、ダメっ、舞…ダメなのっ」 この状態でまともに言葉が出るはずもなく 舞の愛撫を否定してるのか 更に求めるのか どっち付かずに喘ぎながら あたしは手を伸ばし舞の髪を掴む 溢れる密を吸い上げる卑猥な音と 舞の舌があたしの中に進入する感覚に もう限界… 「あっあっ、舞…あんっ もうダメっ、イッちゃうのっ」 この言葉を合図に舞の愛撫は更に激しくなって 「あっイッちゃう、いやっ、いやっ あっ、ああああっ…」 頭が真っ白になって 感覚が薄れて 心地よい眠気があたしを包む中 額に舞のキスを受け 明るくなり始めた窓の外 あたしは眠りに堕ちた 夢は見なかった 寝る前に見た夢 夢のような出来事が これ以上ない夢なんだから ------------------------------------------------------------------------------------- ■11008 / inTopicNo.20) rain16 □投稿者/ かもめ 一般♪(18回)-(2005/07/17(Sun) 12:17:22) …ん 何かいいニオイ あ、ベーコンの焼けるニオイだぁ。 お腹空いたなぁ うっすら目を開けると 太陽は高く昇って部屋を明るく照らしている 広がる部屋の風景がいつもとは違うことで なんだか少し恥ずかしくなる。 「なつみ起きた?」 キッチンからひょっこり顔を出して あたしが起きてる事が解ると ベットに座って 「おはよ」 そう言ってあたしの頭を撫でる 「…おはよ」 「簡単だけど作ったから、食べる?」 「うん、いいニオイで目覚めちゃった」 「じゃあおいで、ちゃんと服来てね(笑)」 「あ…うん」 …恥ずかしい さっきの出来事 夢じゃなくて 我を忘れてたあたし …はずかちい〜 「おいしそ〜いただきまぁす」 さっきの良いニオイ通りで ベーコンエッグにトースト 冷た〜いトマトにレモン絞って さわやかな休日の朝…昼ごはん あたしの心は満たされていて なんだか暖かかった