■11694 / inTopicNo.61)  ラブストーリー55  
□投稿者/ 三日月 ちょと常連(68回)-(2005/08/04(Thu) 00:15:25) 

「うち、先生とこに比べたら全然狭いよ?」 「いいわよ」 先生は私の手に指を絡めた。 「10分したら入ってね?」 私は玄関の前で待たせた。 私は部屋に入った瞬間履物を片付けたスポーツ用品も散乱していてすぐに片付けた、テーブルを片付けていると。 「あらキレイじゃない?」 私が振り替えると不敵な笑みを浮かべた。 「もー待ってって言ったのに…」 聞こえなかったわよとキッチンに向かってしまった。 私たちは他愛もない話をしながらご飯を作った、先生は私が料理をしないことを怒っていて。 冷蔵庫に水とビールしかないのを見てあきれていた。 「ねえ、いつもなにたべてるの?」 「コンビニとか牛丼とかかな?」 私はそれ以上言われるのがいやだったからソファーに逃げた。 先生が作ってくれたのは冷たいパスタとスープとあと他2品位。 「テーブルがこんなに華やかになったの初めて」 私は感動してしまった。 「食べましょ」 私は残さず食べたどれも本当においしくてでも後片付けは私が全部やった。 私は作らなかった作れなかった?ので後片付けは嫌いだけど文句は言えなかった。
■11695 / inTopicNo.62)  ラブストーリー55 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(69回)-(2005/08/04(Thu) 00:21:55) 「お風呂入ってくるんで次入ってくださいね〜」 順に入った。 ビールを2人で飲みはじめ 「先生のジャージ姿かわいい」 私が貸したので初めてジャージ姿をみた。 「楽でいいわねあなたって本当に不思議よね」 私はなんで?とくびを傾げた。 「スポーツマンだと思わせる部屋なのに、棚には難しい本がいっぱいあるし。」 「好きなだけですよ読書が。」 ニヒヒと笑った 「あなた耳悪いの?」 私は心臓を打ち抜かれたようにビックリした。 言葉を失ってしまった 「補聴器が洗面所の棚にあったから」 忘れてた、最近は家以外つけないから。 「言いたくないなら聞かないわよ」 「いえ、私は左の聴覚がほとんどないんですよ。みられちゃいましたねヘヘ…」 私はあまり見られたくなかった… ハンディがあると思われるのがいやだった。
■11779 / inTopicNo.65)  ラブストーリー57 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(74回)-(2005/08/06(Sat) 04:15:50) 小学2、3年の時は… まだうまくいっていた。 高学年5年生位かな? 少しずつちょっとづつ崩れていったのは。 きっかけはお爺ちゃんが亡くなってからかな? 実家に移った私たち家族はケンカが耐えなかった。 うちは兄弟がかなり多い。 姉と父 父と兄 母と父 お父さんが作るケンカの種はターゲットが不規則。 鬱にアルコール依存症であった父には。 幼い私にとっては多面性な人に思ってた。 中学生にあがって、地元の夏祭りの夜あにが捕まったことを知らされた。 それから半年位は力では誰一人ちちには勝てなかった 今でも忘れられないあの時の事がいくつもある。 まだ、2才の弟をおぶひもでおんぶをしていた母に暴力や唾を吐きかけた父。 姉を母と間違い抱こうとした父。 私がサマーキャンプの日に山から車ごとおっこちた父。 私は誰かが殴られている時には弟二人を連れ2階に逃げまた下に戻る。 恐くてやめてとも何にも言えず黙っていながら見ていたあの時。 4コ下の弟はたまたま殴られたのが目で視力が弱くなって。 何年後かに引っ越した家では弟は鍵をしめて夏場でも、網戸にできない。 姉は危ない経営者の居酒屋で働き墨が体全体に入っている。 今、後悔してるってゆうけどそんなの最初から分かっていたはず。 でも、お母さん達がでていった後残された私と姉は。 飲み歩いたね? 私はまだ15だったんだよあの時でも‥ 楽しかった‥姉がいたからたぶんあの家に住めた。 日付がかわった頃家に帰るとさ鍵が閉まってて、中々古い家だから外からは開かないガラガラ〜ってゆうドアでさ。 2階にのぼるってちどり足の姉が昇ってる最中に父がドアをあけたんだよね。 そこは私と父2人になってしまったんだ。
■11782 / inTopicNo.66)  ラブストーリー58 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(75回)-(2005/08/06(Sat) 04:41:13) 姉に助けを求めることもしなかった私はたたずんだ。 父の目は座っていて、あのダサいセカンドバック片手に飲みにでも出かけようとしてたのかな? 「なにしてたんだよ?」 私はそーゆー緊迫した空気が漂うとさ……… 笑っちゃうんだよね。 その瞬間ー 一瞬だった 初めてグゥで顔を殴られた 姉が家の階段からおりてきた。 痛い…血がでてる… 意外に私は冷静だった。 姉は違った…私を見て 父を見なおして 「てめぇーなにやってんだよ!!」 一瞬でむなぐらをつかんだ姉は、後ろにあるポストまで父をもってった。 父は姉の髪をひっぱり平手打ちをした。 私が笑ってる…笑われたって大声で。 そのまま引きづられた姉は一瞬縮こまった 私は携帯を取出し姉の彼に電話をした。 姉が投げた植木鉢が父の顔をかすめた。 姉は私の方に逃げてきた。 父は長細い植木鉢を持ち私たちにむかって投げ付けた‥ 姉にかすり、私たちは土だらけ。 父はその日帰らなかった。 やっぱり飲んでいたらしい 自分が一番情けなかった…いつだって守ってもらっていてかばう事を私はしなかった。 私には姉がいたからやってこれた。 その時の彼はすぐに来てくれた私たちは女なにもできない。 でも、あの時ちちのむなぐらを掴んだ姉。 今でも私のヒーローは姉かな? 父は決して悪い人じゃない 素面で精神的に安定してる日は普通のお父さんだから。 私と姉が残ったわけ‥ どうしても、捨てきれなかった。 普通の時は優しいから。 ただそれだけの理由なんだけどさ。 少し話が抜けている期間は…思い出すのもいやな期間だから。 私は愛と情の区別がわからなかった。 父をあんなふうに育てたお爺ちゃんやおばあちゃん。 少しボンボンだからって甘やかしたみたい。 今ならまだ間に合うかなお姉ちゃん? お姉ちゃんにありがとうって言いたかった。
■11858 / inTopicNo.67)  ラブストーリー59 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(80回)-(2005/08/07(Sun) 20:41:57) 私は動揺してしまって、ことばが出てこなくなった。 「昔から悪いんです、言わなかったでしたっけ?」 私は動揺した顔を見られたくないからキッチンにむかった。 「だから先生も深く考えないでくださいね?」 私はなるべく穏便にすませようと精一杯笑った。 「あなたはさ、頼ったりしたいなとか思わないの?」 すごく真剣な目が逆に話をそらせようとする私をイラただせた。 「一人で乗り越えられるなら頼る意味がないですよね?」 私は先生はこの問題には入らないでというように遠回しで言った。 「入ってほしくない?」 私はビールをもう1本取り出し。 「だから、気にする程のことじゃないって!」 私はバン!と冷蔵庫を閉めた。
■11859 / inTopicNo.68)  ラブストーリー60 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(81回)-(2005/08/07(Sun) 20:51:22) 「そうね、私なんかいなくてもあなたは大丈夫ってことね?」 先生は立ち上がり、私には向かわずに寝室に向かっていった。 私はあとをおいかけると 「今日は帰るから。」 服に着替えはじめた、私はむしろ今日は気まずい雰囲気ならかえってもらった方がいいと思い。 「送ります。」 先生は携帯を開き誰かに電話した 「あっ、もしもし迎えに来てくれない?」 手短に電話を切った。 「送ってきますよ?」 先生は私の方を向き笑顔はなくてその顔からは怒っているそれしか読み取れなかった。 「私はこーゆーとき一人じゃ乗り切れないから。でも、今はあなたは私といたくないみたいだから。」 私はなにもいわずにソファーに戻った。 今は自分でもなにをしたらいいのか頭がごっちゃごちゃだった。 先生はガチャンとドアを閉めてでていった。 追い掛けるべき? だれがむかえにきたんだろう? どんどん焦りが募った。 結局私は追い掛けることをせずにビールを空けソファーで寝てしまった。
■11861 / inTopicNo.69)  ラブストーリー61 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(82回)-(2005/08/07(Sun) 21:01:21) 今日は休みの日1日先生と過ごすつもりだったのに… 昨日追い掛けなかったことを目覚めたソファーの上で悔やんだ。 私は起き上がり空き缶をかたづけた、洗面所に向かうとインターホンが鳴った。 先生!な訳ないか〜 まさしく先生ではなく開けると立っていたのは 「なんだお兄ちゃんか…」 私が洗面所に戻ろうとすると 「久しぶりなんだから手厚く歓迎受けたいんだけど?」 年に1、2回急にやってくる多分私を気遣ってくれてるのだろう。 ありがたい事でわあったが昨日自分の情けなさで笑顔にはなれなかった。 コーヒーをいれてあげた。 タバコを加えながら外を眺めてる。 「いい、部屋すんでんな」 「そんなに高くないよ〜」 私はお兄ちゃんのタバコをもらい煙を久しぶりに含んだ。
■11962 / inTopicNo.70)  ラブストーリー62 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(84回)-(2005/08/09(Tue) 23:49:03) 「同じ学校の先生と付き合ってるんだ、女の人なんだけど。」 お兄ちゃんになら何でも私はいえるそして、いつでも笑顔で応援してくれる。 「そーか、耳の事は知ってるのか?」 「うん、まあ」 昨日ね私がばかだから洗面台に置き忘れてたんだとは言えなかった。 「うまくいってないのか?同性同士ってよく分からないけどおまえが誰かに心を開くってないから少し安心した。」 私はお兄ちゃんに全部相談した相談とゆうかただ聞いてほしかっただけだと思う。 「ん〜微妙だな」鼻をポリポリ掻いてる。 「でもさ、相手の先生は気にしてないんだろ」 「内心なんて読めないよいくら口で言ったって」私は頭で考えても行動に出せない。 「おまえは人の顔を伺い過ぎ、もう少し言ってくれた事を信用しなくちゃ。」 それができたら苦労はないよと思っていると私の携帯が鳴った学校からだ 「はい、廣瀬です。」教頭からで何か書類の行き違いで呼び出された。 「お兄ちゃんちょい学校に行ってくるから家にいてよ。泊まってくでしょ?」 「待ってますよ〜ビール買ってきて。」 私は学校にむかった、夏休み目前私の夏はどうなるんだろうと思い。 先生の顔を思い出しながら学校にむかった。
■11967 / inTopicNo.71)  ラブストーリー63 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(85回)-(2005/08/10(Wed) 10:48:44) ガチャンと自ら閉じた扉は開かなかった。 いくら、待っても出てこない私はタクシーを拾った。 追い掛けてくる…そうどっかで思ってた。 耳の事…何にも知らなかった私はあの子の事何もそういえば知らない。 あの子は拒絶した私が知ることを、好きだから知りたいただ素直に思った事があの子には重荷でしかなかった。 あの子は私が好きでだから何でも話してくれるそう思ってた、私は携帯を開きあの子ではなくて‥ あやに電話をした。 「もしもし、先生?」 私はなぜあやに電話したのか自分でも分からなかった。 「うん、ごめん夜遅くに…。」 いつも、あやは私が落ち込んだりしてるのに気付いてくれる。 「なんかあった?」 「うん…ちょっと。」私は強い人間じゃないむしろ弱すぎる。 「あの、先生となんかあったんだ?」 私からは助けは求めないいつだって助けてもらう。 「わかんなくなったわよ…好きとかが。」 あやは電話越しでフフッと笑った。
■11968 / inTopicNo.72)  ラブストーリー64 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(86回)-(2005/08/10(Wed) 10:54:56) 「あの、先生ってさ何か掴めそうだけど掴めないって感じで。なんか秘密がありそうだよね。」 「そうね。」 あの子は光は知れば知るほど分からなくなる。 「あーゆうのは厄介だよ。やめときな悪だね別れな」 「悪くないわよなんにも厄介じゃないし、悪いとこなんて一つもないわよ」 言われたことに腹が立った あやはまたフフッと笑い。 「会いに行きなよ、そんなに好きならさ。」 やられた… 「そうね、ごめんね誰かといた?」 あの子に、会いたい会って話したい。 「帰りだけどさ、ねぇ?まだ私が先生の事好きだったら私ショックだろうな〜この電話」 あやの気持ちも考えずそれもわかってて電話をした。 私は本当におもいやりがない「あやは好きな子はできたの?」 「ん、まぁね。がんばってるよ。」 私たちは明け方まで電話をしていた、私は10時すぎに光の家に向かった。
■11987 / inTopicNo.73)  ラブストーリー65 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(87回)-(2005/08/11(Thu) 01:21:06) 着いた…いるかな。光の家の前で足踏みをしちゃっている私。よし、ピンポーン………いないのかな?ガチャ…… 誰? 「廣瀬さんいますか?」 誰だろうこの人は「光は今学校に行ってますよもしかして、光の彼女さんですか?」 私はびっくりしたなんでこの人が知ってるのその前に誰なのこの人は? 「紹介遅れました、光の兄です。」お兄さんか、あんましにも似てないからびっくりした。 「初めまして…」 「どうぞ?もう少ししたら帰ってきますよ。」 すごく陽気な人で私は返事をしていないのに仲へ入っていってしまった。 「あいつ、から聞きましたよ〜まさかこんなに美人だとまでは思いませんでしたけど」 「いえ、光何か言っていましたか?」 でも、なんか仕草は似ている気がする手をよく触ったり、鼻をポリポリかいたり。
■11988 / inTopicNo.74)  ラブストーリー66 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(88回)-(2005/08/11(Thu) 01:26:02) 「あいつの耳の事いやがったでしょ?」やっぱり兄弟はしってるんだ。 「はい…なんかあったんですか?」こっちをむいて… 「俺から聞くよりあいつから聞いた方がいんじゃないのかな?」 確かにそうだ‥私が難しい顔をしていると。 「あいつ、自分の事どこまで話していいか分からないんですよ。あいつには人としてどうしたらいいかって事が分からないです。」 私はなんとなく光が過去になにかあったんだと思った。「それは親や上の兄弟が教えなかったから、おれなんかの責任ですみません」 お兄さんが頭を下げた。 「ちょっと待ってください、本当に光の事は何も知らないから分からないんです。何を考えてるとか何を思ったとか。」 めちゃくちゃ肌の黒いお兄さんは複雑な表情をした。 「早く言ってしまえば家庭環境がよくなかったんです。あいつはいつだって優しい奴で絶対に誰かを見捨てるなんてできなくてだから、パンクしちゃったんですよ頭が。」 「まだ話がよく理解できないんですけど…」 「守るものが多すぎて死ぬ勇気もなくて逃げる事もできないやつってどうすると思います?」
■12119 / inTopicNo.77)  ラブストーリー67 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(92回)-(2005/08/16(Tue) 17:07:40) 「私なら…。」ことばが詰まった。 お兄さんはタバコに火をつけた。 「そのままなんですよ、身動きできずにひたすら出るときを待つしかないんです。」 それ以上聞かなかった。 「頼みごとがあります。」「なんですか?」 「あいつが分からないことは教えてあげてください。」 お兄さんは精一杯の笑顔で私に行った。 「はい。」 用事があるから帰るといったお兄さんを私は玄関まで送った。 あいつをお願いしますと帰っていった、兄弟はやっぱり男女かかわらずいいなと思った。         私はソファーに座り光の帰りを待った。
■12141 / inTopicNo.78)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(94回)-(2005/08/19(Fri) 00:24:41) 「ねぇ!知ってた?」 「イヤ、知らないね。」 あたしの友達サキはバス待ちのベンチであたしの肩を揺すりながら聞いてきた。 「平井さんだよ〜あやってゆうんだって!あやと同じだよ?」 あ〜また平井話かよ…。 「それで?平井と仲良くなれたの?」 首を横に振るサキ。 「バス来たよ?」 「ん〜あやはもぅ帰る?」 帰れないでしょそんな風に言われたら。 「もう1本だけね?そしたら帰ろうよ。寒いしね」 2年冬それはアタシにとって 辛い冬すぎて この寒い冬はサキが平井に恋をした冬だった。 サキはダッフルコートにバーバーリーのマフラーに小さなホッカイロ 「平井さんはサキなんか見てないよね?その前にサキ知らないよね…」 「知ってるんじゃない?」 サキが誰かを好きになるなんて思わなかっただからどう対応すればいいのか分からない。 「あやは応援してくれるよね?」 きくなや… 「うん。」 バスが見えてきた… 「寒いからちゃんとコートしめて、マフラーもぎゅっと。あと…」 ポッケからわたしが取り出したのはホッカイロ。 「あやも寒いからいいよ」 「へーき、ほら行った」 バスに乗り込むサキ雪が吹雪きそうな寒さ。 「また、明日ね?」 「はいはい。じゃーね」 好きな人といる時間は寒さなんて気にならなくて でも、サキは寒いだろう 友達だから。                                                      
■12155 / inTopicNo.79)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜2 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(95回)-(2005/08/19(Fri) 16:45:24) サキを好きになったは高校1年のときだったと思う あんまり周りに溶け込まないアタシに話し掛けてきてくれたのは サキだった。 サキとなら話せたいや 話しただね。 サキの薄ら茶色な目すごく好きなんだでもその目は 悪魔の平井を見ていた。 1月1日まだまだ続く長い冬がやでこたつで寝ていたすると 「あや〜サキちゃんから電話だよ〜??」 なんでいつも自宅にかけるんだよ。 「はいはい、なんですか?携帯持ってます自分」 「あけましておめでとー!今からあやんち行くね!」 「はい分かりましたよ。」 電話を切った私は部屋に駆け込みすぐに部屋の片付けをはじめた。 サキの家から大体30分バス停まで迎え行かなきゃ…散らかった雑誌の山やDVDの山を片付けすぐにバス停にむかった。
■12157 / inTopicNo.80)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜3 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(96回)-(2005/08/19(Fri) 17:07:06) 小さな町のバス停は驚く程人がいなかったまあ、1日やってる事がこの町は幸いだよ。 バスこないな‥タバコを1本取り出した。 空を見上げると広すぎて 下を見下げると狭すぎて 前を向くと現実は恐くて。 どこが一番いんだろ? バスが見えてきたタバコを消してサキが来るのを待った。 「あや〜!」 ふざけんなよ可愛すぎ‥。 「ん、行こう。」 真っ赤になりそうな顔を隠した。 「ねぇ寒かったでしょ?」 あやはアタシの手を両方つかみ口まで持ってき ハァ〜と暖めた。 「大丈夫だよ行こう。」 恥ずかしくて手を解いた 「何回もいうようだけどタバコやめてよ。」 ばれたか‥ 「平井さんにさっき会ったんだ…」 おいおい、そんな嬉しい顔して言うなよ。 「んで?」 「電話番号こうかんしちゃったんだ!」 それ以上は家に着くまでなにも聞かなかった いやな予感がしたんだその時。
■12160 / inTopicNo.81)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜4 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(97回)-(2005/08/19(Fri) 21:29:37) 私の不安は的中した 始業式前日だったサキからのメール着信音がなった。 [平井さんとね…いい感じになったよ〜(>_<)] ベットの上で目をギュッと瞑った …サキが平井と。 携帯を手に取り[よかったね、明日日直だから寝るよ。おやすみ] 「ジ・エンドかな…」 こんな夜はなんで長いのかな?仏様か神様か意地悪だよ。 どんより曇り空の始業式…バス停でサキをいつものように待っていた。 「あやー!」 やっぱりさサキの笑顔を見るとその笑顔の理由は関係なしにあたしは幸せだよ。 ただ、あたしが幸せにしてあげたいなって思うのは欲張りかな? 「おはよ。」 サキのためならなんだってできるよ 天使にも悪魔にでもね。 友達だけどなれるんだここに気持ちさえあればね。
■12228 / inTopicNo.82)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜5 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(98回)-(2005/08/21(Sun) 19:19:04) 4月の終わり頃かなサキが目を真っ赤にして机にふさぎ込んでた4時間目の終わりだった。 「サキどーかした?」 「平井となんかあったの?」 くびを横に振った「なーんにもないから」 あたしならこんなふうにサキに悲しいカオさせないのに。 「ちょっケータイ貸せ」 無理矢理に奪った携帯の中をみた 【うざいわめんどいからもう会わない】 「平井さんは悪くないのサキが少しうざくしちゃったから…」 サキの目からぽろぽろ涙がこぼれ落ちる。 ふざけるな…教室を飛び出した平井のクラスにむかった 「平井は?」 まだ来てないとクラスメイトが教えてくれた。 向かった先は昇降口サキが追い掛けてやってきた 「あや何してるの?やめてよ!」 泣かされてまで平井をかばうのかよ… ちょうどよく平井がやってきた。
■12229 / inTopicNo.83)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜6 □投稿者/ 三日月 ちょと常連(99回)-(2005/08/21(Sun) 19:25:54) 友達としてサキにできることはわからないでも、平井に何を言うのか自分でも自分が想像できない。 「なんなの?」 その目付きはダルイとしか読み取れない。 「自分がしたことわかってんの?」 平井は上履きに履きかえてる 「なんでサキを泣かせるようなことするの?」 こっちをむいて平井は「抱いてほしいって言われたから抱いただけ付き合ってなんて言われてない」 サキは泣き崩れた 「自分が逆の立場ならどーすんだよ」 「こーゆー風にあとからずるずる引きづらない」 サキがアタシの手をにぎり 「もぉ…いこ」 「あんとき服よごれてたからいつでもとりきなよ」 帰ろうとした瞬間だった。 フクヨゴレテタカラ? 抱いたって抱き締めたって事じゃ? 頭が真っ白になったまさかまさか… こいつサキともう殴るそれしか幼いあたしにはできない 「なんなんだよ」 その瞬間強い力で押さえ付けられた体育の先生だ平井は立ち去った。 「はいはい、ここで彼女を殴ってもあなたの気持ちはおさまるの?」 ……そうだけどさ 「すみません先生いこう…あや」 関係ない私だけ興奮してるじゃないか。 「背の高いほうの子?」 私に先生はかけより 「大丈夫だよそのうち好きになってくれるから」 誰がみてもアタシがさきを好きだって分かるんだろうな。 「信じてみるよ」    
■12230 / inTopicNo.84)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜7 □投稿者/ 三日月 常連♪(100回)-(2005/08/21(Sun) 19:59:41) 少し先生に言われたことばに心救われた気持ちになった。 「サキ?」 泣きやんだサキには少し笑顔があった。 「ん?」 「帰るよ、また話聞かせてね。」 だって今日は多分サキと2人限りになるのは正直無理だった。 「ん…分かった。あのさ…」 「ごめん今はまたちゃんと話すから帰るね。」 多分気付いたんだと思うサキはでも今は自分でも思ったより疲れた。 それから数日後かな平井が停学をくらったのを聞いたのは。 放課後‥‥「サキどっか寄ってかない話があるんだ。」 「うん。」 決めてたちゃんと話すって自分の気持ちを。 「混んでるねマック」 「持ち帰りで海でもいく??」 「うんそーしよあや何か今日よけいにいつもより喋らないね。」 「そーか?」 15分位歩いて海についた 広いな海って。 「ねぇさき?」 日が落ちてくる度にムードが漂う海辺はあたしには上等すぎていた。 「なーに?」 横を振りむくとすぐそばにいるサキでもサキが求めてるのはあたしじゃない。 でも、言わなきゃ後悔するから関係が崩れてもいいから。 「分かってると思うけどさ…」 なかなか言葉が出てこない 「分かるよ言いたいことあやが」 「最後まで言わせてよ。」 サキは遠くを眺めてる 「もう、サキと友達の関係とかいらない。好きなんだサキが」 サキはこっちを向いてニコっとわらった。 それから何も言わなかった。 「ごめんね急にこんなこと言って帰る、明日からは1人で学校いくね。」 防波堤から立ち上がった。 「ねえ?スリーポイント3本連続で入ったらつきあお」 「バーカ、冗談言ってんじゃねぇや。」 もう、振り向けないよ こんなかっこわるい泣き顔見せられないからさ。 「あやがそれできる頃には好きになってるからあやのこと。だから泣かないで?」 「同情なんかで付き合ってもらってもうれしくない」 「信じるか信じないかはあやだよ。」 あたしの手にハンカチを渡し振り向かずにサキは真っすぐ帰っていった。
■12260 / inTopicNo.85)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜8 □投稿者/ 三日月 常連♪(101回)-(2005/08/22(Mon) 17:44:33) 「なに?」 海で携帯を開きメモリー検索をして 平井 あや 「用がなくちゃ電話しちゃいけないのかよ?」 「ウゼェ…」 目を瞑り手短に済ませようと決めた。 「サキにさ嘘でもいいからさやさしくしてやってよ」 海は決してキレイとは言えない海だけど心おちつくんだよね。 「なんで、おまえに言われなきゃいけないの?」 最初で最後だよサキ? こんなに耐えてるあたしは。 「平井じゃなきゃダメから頼むよ…。」 「おまえ変わったね」 そうだよ、サキのためなら何でもできるんだよ 見栄もプライドも全部捨てられんだ。 「光姉の事まだ忘れらんないの?」 「うるさい、切るから。」 「平井が一番よく知ってんだろ?傷ついたことある奴は他の誰かを傷つけたりできないんだよ。」 「みんなそーだったら世の中平和だ。」 プーップーップーッ 人生ってどーしてうまくいかないんだろ 「バァーカ平井この糞野郎!!ケッ」 何にもすっきりしなかった。
■12393 / inTopicNo.86)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜9 □投稿者/ 三日月 常連♪(104回)-(2005/08/26(Fri) 21:59:59) 「ただいま〜」いねえのかよ鍵… もしやヒールが「光姉ちゃん?」 返事がない…あそこだな。 2階に登り一番奥の部屋にいる絶対 「ヒ…」 疲れたんだろうソファーで寝てしまっている。 「…ん、あぁちゃん?」 いつもは学校で気を張ってる光姉ちゃんとはまるで別人のように緩んだ顔だった泣いてたんだと思う。 「やめてくれよ、その言い方ガキじゃないんだから。」 頭をポンとやさしく叩いて通り過ぎていくのが光姉ちゃんのくせだ。 「お母さん帰ってくるの遅いから何か作ってあげるよ」 光姉ちゃんがくるときは何かあったとき、良くも悪くも亡きお父さんに会いにくる 「平井さぁ停学になったらしいね」 テーブルに寄り掛かり料理を作る姉ちゃんの背中にむかって言った。 「学年が違うからよく知らないの。ほら、できたわよ〜」 並べられた料理は絶品で本当に光姉ちゃんはすごいなぁ〜。 「兄弟になってから早6年かぁ〜」 「一緒にすんだことねぇじゃんよ」 ポンと頭をたたかれた「男言葉もうすこしよくならないの?」 「なんかあったから来たんでしょ?やっぱ停学のことだ」 そっとタバコに手を伸ばした 「やめなさい」 昔からこの冷ややかな目をする、うんこの冷たい目をどこで覚えたんだろう。 「姉ちゃん?」 「ん?」 「幸せなの?」 「ん、今は不調よ。」 「平井の事で?」 「あやの事もあるけど色々。」 それ以上は聞かないほうがいいと思って聞かなかった。 「あぁちゃんは学校楽しい?」 「ぼちぼち」 「もー少し肩のちから抜いて生活すれば?」 「そのままそっくり返すよ姉ちゃんにその言葉」 久しぶりに姉ちゃんと笑った。 「泊まってかないの?」 「帰るわ」 ヒールを履いてこっちをむいた瞬間ずっと留まっていた言葉を言ってしまった。 「いやなのやっぱり他人と同居は?」 私の頭をくしゃくしゃに撫でて 「私たちは家族よ?あぁちゃんは大事な妹だから。そーゆー考え方するあぁちゃんは好きじゃないわよ。」 「ごめん‥」 「お母さんやあぁちゃんに何かあったらすぐに飛んでくわよ、だからそぅゆう風に絶対に思わないでね?」 「分かった。」 この人に愛された人は幸せだろうな。 だって、こんなに綺麗で頭が良くて実は優しい人ってそーそーいないよ。
■12394 / inTopicNo.87)  ラブストーリー番外編〜中島あやの巻〜10・完結・ □投稿者/ 三日月 常連♪(105回)-(2005/08/26(Fri) 22:32:41) それから1ヵ月半ようやくシュートが決まる事ができた 体育の先生に教えてもらったけどはっきし言ってあれは意味がなかったな。 嘘だよ感謝してます 「サキ?」 決めたんだ今日で決める。 「お昼たべよっか?」 いい加減にしろよその笑顔かわいすぎるんだから。 「上庭のバスケットゴールがあるとこね。」 ちょうど誰もいないかった上庭は静かだった 「食べる前に早くやっちゃいたいからいい?」 「自信は?」 「まぁまぁかな。」 目の前にたつゴール物にできるかな。 「3つお願い聞いてほしいんだ」 「いいよ。」 「一個目はね…行きと帰りの登下校を取り返したい。」 集中して投げたーー 「フゥ‥やった。入ったよ?」 「残り2本だね。」 「2個目はね…」ボールを取ってもといた位置に戻った。 「3本目が入ったらキスするってお願い。」 サキがフフフと笑った。 とんだボールは見事に網を仕留めた。 「すごい!!」 「あと1本だよ」やばい緊張する… 「最後のお願いは?」 「ん…」ボールを取りまたもときた位置に戻った。 「さいごはね…サキのね‥サキの中でアタシが一番じゃないならクラスメイトに戻ろう。」 行くよ… これが最後の賭けなんだ… 手からボールが放たれた 円を描いて… シュポッ………… 「よぉーーし!!!」 サキがこっちにむかって笑顔で走ってくる今サキがみてるのは平井じゃない 中島あやだよあたしだよ。 長い長いキスの後 サキがあたしの顔を両手ではさみ今までで一番近い距離にいた 「世界で一番中島あやが好きだよ」
■12401 / inTopicNo.88)  ラブストーリー68 □投稿者/ 三日月 常連♪(106回)-(2005/08/27(Sat) 00:29:36) 教頭…世間話が長いんだから。 スーパーに寄りビールを買い家に戻る途中海沿いを走った。 サーヒィンや海水浴をする人たちでにぎやかな海はやっぱり綺麗だな。 アパートについてバイクをとめて階段をかけのぼった気持ち良さとは逆にハァハァ言ってしまったイカンな体育教師ながら… ガチャっとドアをあけるとヒール…?まさか… 「お帰りなさい」 まさかの不意打ち先生がいた。 「アニは?」 恐る恐る聞いてみた 「帰ったわごめんなさいね久しぶりだったらしいのに」 こっちをむかない先生の後ろ姿。 「いえ、大丈夫ですよ。」 ビールをまず冷蔵庫にいれよう 「終わったらこっちきて話しましょう。」 ひと呼吸いれて 「はい。」 エアコンが効いているのになんだろうこの感じは冷や汗がでる。 コーヒーをいれ、先生の前にテーブル越しに座ってみた。 目は合わせられない「ごめんなさいこのまえは感情的になって」 「いえ、あたしのほうですよ」 手を伸ばせば届く。 「あなたが好きなのだから知りたくなって私、ただあなたの全部が知りたいって思ったの。」 黙る事しかわたしできないよ。 「私はあなたの笑顔が好きだから今みたいな顔にさせたくないからこれ以上はきかないわ。」 違うこのまま話さなかったら絶対にあたしたちに溝ができる。
■12402 / inTopicNo.89)  ラブストーリー69 □投稿者/ 三日月 常連♪(107回)-(2005/08/27(Sat) 00:33:18) 「聞いてくれますか?耳は父に昔平手打ちされて鼓膜が破れたんです、でも父を誰もにくんでません。だから…だから私は」 最後まで言わせてよ涙君 「だけど恐いんです何が恐いとかわかんないけど頭んなかのモヤモヤが晴れなくて」 先生こんな子供じみた私の手をなんで握ってくれるの? 「私があなたを守からだからあなたは私の側にいて。」 「でも…先生にいつか嫌われますあたしみたいのは」 先生が私の横にまわり背中をなでた 「あなたみたいのだから嫌いになれないわ。」 そんなこといわれたら本気にしちゃうよ? 「もぅ絶対に離れない。あなたが離れるっていうまで離れないから。」 あたしは先生から離れることなんてないよいいの? 「泣かないのバカ」 バカでもなんでもいいよ。 あなたの前なら
■12403 / inTopicNo.90)  ラブストーリー70 □投稿者/ 三日月 常連♪(108回)-(2005/08/27(Sat) 00:36:59) その日私たちは離れることもなく愛し合った。 先生の体温は私と溶け合い私たちの幸せはいつまでつづくかわからない明日かもしれない死ぬ日までかもしれない でも、でもこの愛1秒1秒を大切にしたい。 世界の中で一番大切にしたい人を見つけたからだから大切にしたい。 「…光?」 「ん…」 「愛してる……(照)」 「知ってる」