■お仕置き □omame
カレがパソコンで何を見ているのか、詮索するのは好きじゃない。 でも、「館長」と打ち込んだはずが「浣腸」になったり、これはおかしいと思って履歴を見てみた。 ずらりと並んだエロサイト…… 男ってこんなものなんだな。 そう思っていくつかの動画を眺めていて、ある光景が私の目を射た。 知ってる…… この子、知ってる! 高校の同級生! お尻を突き出して泣く、この子は同級生の美香! そして見知らぬ女は、にんまりと笑いながら、泣き叫ぶ美香のお尻に、次々と…… 身もだえ、トイレを乞う美香。 もちろん耐えられない。 床に噴出…… 「駄目じゃない、こんなところで」 叱責する女! 「すみません、すみません」 「お仕置きよ」 そしてさらにガラスの浣腸器に液体を入れ…… 「もう、もう許して下さい」 「駄目よ、10分我慢できるようになるまで、何度でもやるわよ」 突き刺す。 注入する。 歯を食いしばる美香! でも、5分も耐えきれず噴出! いったいどうなるんだろう…… そこでカレが買い物から帰ってきた(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7733 / inTopicNo.2) Re[1]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(2回)-(2015/10/21(Wed) 08:31:10) カレも何かおかしいと思ったのだろう。 履歴が全て消された。 確か美香は、と高校時代のことを思った。 あんまり印象には残ってないけど、確か母子家庭の一人っ子じゃなかったかな。 それが東京の大学に進学したんで、ちょっと意外に思ったことを憶えてる。 まさか、学費を稼ぐためにこんなバイトを? だとしたらあまりに哀れすぎて、あんな姿を見てしまったことが悔やまれた。 けれど、身体の芯のどこかがゾクゾクしていた。 無理矢理に、入れられ、入れられ、入れられ、耐えきれず噴出…… それを咎められ、 「お仕置きよ」 と、また、入れられ、入れられ、入れられ、耐えきれず噴出…… 身体の芯、なんてものじゃない。 子宮が、性器が、ちいさな敏感な芽が…… 私は蜜壺から蜜を汲み、その芽を弄んだ。 いつにない快楽に、身体が心底震えた。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7734 / inTopicNo.3) Re[2]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(3回)-(2015/10/21(Wed) 18:05:55) ドラッグストアに行ってそのコーナーを見ると、何種類ものそれが並んでいた。 私には縁がないが、かなりの人が使っているらしい。 よく分からないので、いちばん安いもの、と手を伸ばしたとき、 「ご自身でお使いですか?」 と、白衣の若い女性が聞いてきた。 美人。 ドキリ、とした。 「は、はい」 「軽い便秘ならそれでも大丈夫ですけど、ノズルが短いので、薬液が奥まで届きにくいんです。薬液が肛門を刺激して……」 肛門を刺激…… 脳天がクラクラする…… 「すぐに便意をもよおして、我慢できないこともあるんです」 我慢できない…… もう、まともに顔を見ていられない。 「こちらですと……」 美人の白衣の天使が長いノズルのそれを手に取った。 「腸の奥の方まで届くので、長時間我慢できて、効果もありますよ」 我慢できて…… 私にはこれが「楽しめて」に聞こえ、アソコがジュンとなった。 それを買った。 十二本も入っている。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7735 / inTopicNo.4) Re[3]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(4回)-(2015/10/22(Thu) 10:01:26) 家では綿密に計画を立てた。 一本ずつ、一分ごとに、入れていく。 充分に我慢して、トイレへ。 いや、まずはノズルを湿らせないと。 舌と唇で、気分を出しながら。 そして、下半身の蜜壺へ差し込む。 とろけたそこは、ノズルをすぐに受け入れ、充分な湿り気を与えるだろう。 そしていよいよ…… 考えるだけでゾクゾクして、美香やあの美人の薬剤師さんのことを思いながら、自分で自分を犯しながら、何度も何度もイクのだった。 けれど、本番、というか実際にそれを注入するのはためらわれた。 病気でもないのに、越えてはならない一線のような気がしていたのだった。 もしこれで、これ無しには生きていけないような身体になってしまったらどうしよう。 まるで処女が、セックスに対して抱くような、そういう恐れがあった。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7736 / inTopicNo.5) Re[4]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(5回)-(2015/10/23(Fri) 08:35:11) 2015/10/23(Fri) 08:43:19 編集(投稿者) 生理用品を買いに行ったドラッグストアで、なんとなく足が浣腸の置いてあるあたりに向いてしまい、そこでまた例の美人の薬剤師さんに声をかけられた。 「どうでした?」 「え、ええ……」 「まだ、試されては……」 「え、はい、なんだか怖くて」 「良かったら……」 と肩までのブラウンの髪を揺らしながら言った。 パッチリした目、ナチュラルなメーク、ぷっくりした唇。 小柄でボーイッシュな体型、フェレット系の細面。 震いつきたくなるほど可愛い。 「私がやってあげましょうか。そこの多目的トイレで」 私は崩れ落ちそうになった。 「私、看護婦の資格も持ってるんです。大丈夫ですよ」 目眩がして倒れそうになり、これが夢だと気がついた。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7737 / inTopicNo.6) Re[5]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(6回)-(2015/10/28(Wed) 08:18:17) カレとのセックスはひどくつまらないものになった。 感じないし、むしろ、痛い。 関係も薄くなって、連絡も来なくなった。 自然消滅と言うのだろうか。 そしてその後を埋めるように、美香や薬剤師さんとの妄想が脳裏を占めるようになった。 そこでは、二人が奪い合うようにして私の身体を甘く舐め、ときには意地悪に焦らし、私を身体の奥の奥から満足させてくれるのだった。 そして、浣腸…… ある朝、私はついにそれを手にした。 箱から出し、ポリの袋を破り、フタを外し、ノズルを舐め、蜜壺に入れ、そして…… スルッと入ったのは意外だった。 冷たい薬液の感覚。 箱には三分から五分我慢しろとある。 ウッ! いきなりの刺激! 薬液が出てくる! 駄目、これは駄目! 一分も我慢できない。 トイレに駆け込む。 軽い腹痛。 我慢できないほどじゃないけど。 でも、ちっとも甘美じゃない。 私の浣腸幻想は完全に醒めた。 そして、その日、美香と偶然に再会した。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7738 / inTopicNo.7) Re[6]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(7回)-(2015/10/29(Thu) 09:18:38) 東京に出てきている高校の同窓生で飲もうと言うことになって、その飲み会に美香も参加していたのだった。 明らかに高校時代の美香とは違っていた。 化粧も、ファッションも。 私はそういうことに疎いけれど、これは相当にお金を使っているだろうことくらいは分かる。 分かるし、ヒソヒソ話で、 「美香、風俗でバイトしてるんだって。それもかなりエグイところで」 というのも聞こえてきた。 実際、明るく振る舞おうとしているその姿が、痛い。 卒業後の夢とか、将来設計とか、語れば語るほど、痛い。 今の話は一切しないし。 で、酔っ払う。 正体を無くすほど酔い、結局帰れなくなって、会場からいちばん近い私のところに泊めることになった。 タクシーでほんのちょっとの距離なのに、二回止めて、路上に吐いた。 それが、私のマンションに着いた頃にはすっかり醒めて、どこから持って来たのか、フラスコに入ったウイスキーを私にすすめるのだった。 ものすごく口当たりの良いお酒で、私は水のように飲んでしまった。 今度は私が正体なく酔いつぶれる番だった。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7739 / inTopicNo.8) Re[7]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(8回)-(2015/10/29(Thu) 14:12:42) そして目が覚めたとき、私は見知らぬ天井を眺めていた。 腕が、脚が、拘束されたように動かない。 これが二日酔いというものなのか。 おかしい。 口の中にボールのようなものが入っている。 首も、ヘンだ。 明らかに何かが巻かれている。 「あら、目が覚めたのね」 声がして、そっちを見ると、美香が立っていた。 「レイちゃんが今、どんな格好をしてるか、見せてあげる」 何かスイッチのようなものを押す音がして、私の頭が少しずつせり上がった。 重力の掛かり方で、相当に不自然な形で寝かされていたことがわかる。 目の前に、白い布をかけられた私がいた。 壁一面が鏡なのだった。 美香は私の身体にかけられていた毛布をはぎ取った。 ギャ〜ッと、声が出せたなら言っただろう。 全裸! 全裸! それも、大股開き。 パックリと割れた天然自然の傷も生々しく、サーモンピンクにぬめ光っているのだった。 「この鏡の向こうには、たくさんのお客様がいらっしゃるわ。それで、あなたのあられもない姿を見ていただいてるってわけ」 そんな! 頭を振り乱す。 ヤメて、ヤメて! 声にならない声を張り上げる。 強制的に広げられた口から唾液が漏れ、涙や鼻水やと混じり合って床に落ちるのがわかる。 「あなたの部屋から、こんなもの見つけたの」 美香の手には、浣腸が箱ごとあった。 「一本は使ったみたいね」 美香はにんまりと笑った。 「安心して。まずは楽しんで貰うわ。浣腸は最後のお楽しみよ」 そういって美香は、自分の手に、何か、ローションのようなものを垂らした。 そして私の天然自然の傷に塗り込んだ。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7740 / inTopicNo.9) Re[8]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(9回)-(2015/10/30(Fri) 09:23:07) そのローションを乳首にも塗り込まれる。 何これ、普通のローションじゃない! 熱い! 熱くて、むず痒い! 耐えられない! 掻きたい! あそこと、乳首が、どうしようもなく痒くて、痒くて、痒くて…… しかも、だんだん、その痒さが増幅してくる。 腰が動く、刺激を求めて…… 大股開きに拘束された腰がうごめく様は、さぞかしみっともなくて浅ましいだろうとは思いながら、どうしようもない。 ボールを入れられた口からも、まるで快楽にあえぐような声さえ漏れる。 その様を美香は呆れたように見守りながら、私の口に入っていたボールを、それに結びつけたゴム紐ごと頭から外した。 口がきけるようになったけど、それどころじゃない。 痒いの、本当に痒いの、どうにかして欲しい。 「さあ、どうして欲しい?」 そんなこと言えないよ。 頭を振るだけ。 「痒くてたまらないんでしょ。さあ、言いなさい。私のマ●コを触ってって」 言えないよ、絶対。 でも、でも、でも、この痒さは、耐えられない。 「言いなさい。この薬は、触って貰うまで何時間でも効果は持続するわよ。もちろん、このみっともない姿で身もだえする姿も見物だけど。どっちでも良いわよ。このまま失神するまで身もだえするか、触って貰って楽になるか、さ、どっち?」 「わかんないよ!」 そう言うしかない。 「じゃ、2時間ほど、考えて貰おうかな」 そう言って、美香は私のそばを離れた。 刺激はだんだんと強くなり、ジンジンと脈うつような痛みは、まるでノコギリで裂かれるような激痛へと変わって来た。 しかもそのローションはアナルへも浸入したらしく、耐えがたい痒みと痛みがジクジクジンジンと迫ってきた。 もう耐えられない! 「助けてぇえええぇ! 私のマ●コを触って! お願いだから! お願いします!」 私は泣きながら、声がかれるまで叫び続けた。(つづく) 引用返信/返信 削除キー/ 送 信 ■7741 / inTopicNo.10) Re[9]: お仕置き ▲▼■ □投稿者/ omame @ 一般人(10回)-(2015/10/30(Fri) 14:06:41) あまりの痒み、痛みに気が遠くなり、本当に失神しかけた時、私のそこに、まるで真綿のような快楽が走った。 美香の指だった。 指が妖しく、妖しく、痒みと痛みを取り除く。 そして激しい、激しい、快楽が…… もう、何をどうされているのか、サッパリ分からない。 分かるのは、自分がイキ続けていること。 大股開きで、腰を痙攣させながら、叫び続けていること。 あと一人、別の女の子がやってきて、私の乳首を揉みほぐす。 これがまた、良くて、良すぎて、胸でもいってしまう。 何も見えない、何も考えられない、いくいくいく、セックスでもこんなの感じたことがない。 もう駄目、駄目、おかしくなっちゃう…… と思ったその時、いきなり二人は手を離した。 前にも増して襲いかかる痛みと痒み…… 今度こそ、失神する……寸前にこちら側に引き戻される。 指が、20本の指が…… そしてまたいくいくいく。 いく、いく、いく、ではなく。 いくいくいくいくがドンドン重なって、降りてこない。 イキながら漏らす。 床にビチャビチャ落ちる。 鏡の向こうで声が上がる。 集団の熱気が伝わってくる。 アナルにも指が入れられ、掻き回される。 出し入れされる。 ああ、なんてアヤシイ快感なの。 アナルでもイク。 指が抜かれる時の感覚は排便に他ならず、ものすごくイイ。 入れられ、掻き回され、抜かれ、入れられ、掻き回され、抜かれ…… 快楽の芽と、蜜壺と、底なし沼と、乳首と…… 全てが妖しく、激しく、私の脳みそを責め立てる。 「もっと、もっと、して! もっとして、もっとして!」 私はそう叫んでいた。
いっていっていきまくり、さんざん醜態をさらして、そのほとぼりを冷ますかのように、シャワーで私のそこが洗われた。 そして美香は私の部屋から持って来た例のものの中身をガラスのボールにあけた。 「これから入れてあげる。でも、これだけじゃつまらないから……」 そう言って、袋から白い粉をボールに入れてかき混ぜた。 そしてガラスの浣腸器に吸い取った。 「これ、浣腸のグリセリンと反応して、人間の体温で柔らかいゴムみたいな固まりになるの。でもね、腸壁に吸い付いて、自力では排泄できないのよね」 ヤメて、ヤメて、そんなもの入れないで、入れないでぇぇ…… 入ってくる、入ってくる、冷たい薬液が…… 自分でやったときと同じ、我慢できない便意。 出したい、出したい、でも、出せない! 「しっかり固まるまで、待ちましょうね」 一人の時の何十倍もの強烈な便意! でも、いくら力んでも出せない! 「お願い、お願い、助けて!」 「自力では絶対に出せないわ。誰かにお願いして、少しずつ掻きだして貰わないと。それも、入れたときのキレイな薬液じゃないわ。あなたのお腹の中のウンチと混じり合った、汚い汚いものよ。それを指で掻きだして貰わないといけないの。そうしないと、そうね、だいたい2時間くらいで、口からウンチを吐き出して死ぬわ」 「やめて! お願いだから、助けて」 耐えられない、本当に耐えられない腹痛だった。 「お客様にお願いしたら?」 お客様に? 「鏡の向こうのお客様の中に、あなたの汚い肛門に指を入れて、汚い汚い汚物を掻きだしてくれる方がいらっしゃったら、もしかしたら助かるかもね」 何を言ってるの? 「さ、言いなさい、私の肛門に指を突っ込んで、汚物を掻きだして下さい、って」 言えるわけないじゃない、そんなこと、でも、でも…… 耐えられない…… 「わ、わたしの肛門に指を……」 美香はそれを何語かに翻訳した。 鏡の向こうでどよめきが起こった。 「突っ込んで……」 爆笑だった。 「汚物を掻きだして下さい……」 もう押さえようのない騒ぎになった。 言葉は分からないけれど、誰が行く、と言うことで揉めているらしいことはわかった。 もう耐えられない腹痛は限界に達し、何も考えられなかった。 ドアが開き、東洋系の美人が三人入って来た。
三人が何を言っているのか分からないことだけが救いだった。 何をされているのかもわからない。 ゴム手袋をした汚れた手が、不必要な場所もいじり回し、私の反応を見ているのも不快で堪らない。 私の腸が蠕動し、大きな固まりがほじくり出されると、鏡の向こうで歓声が上がった。 「腸の中で、身体中の水分を集めてるからね。バケツいっぱいは出てくるわよ。ああ、それにしてもなんて匂いなの。少しは恥を知りなさいよ」 「ごめん、なさい」 なんで私が謝らないといけないの! でも、こんな格好で、こんなことをされていては、全て自分が悪いような気がしてくる。 まさに排便の手伝いにほかならないから。 そしてふと足下を見れば、たしかに汚物に他ならないそれが、尋常でない量、積まれていた。 恥ずかしい。 死ぬほど恥ずかしい。 顔を背ける、その間にも、三人の女は何やら「チャーチャー」言いながら、私のお尻を掘り続けるのだった。 二十分ほど掘られ続け、最後に本当の浣腸が入れられ、これは恥ずかしいことに自力で噴出して、ショーは終わった。 スタッフと思われる女性たちが私を椅子から降ろし、浴室へと導いてくれた。 そこにあったペットボトルの水を、わたしは貪るように飲んだ。 丸い湯船にはお湯が溢れ、私はガチガチになった身体を浮かべてほぐした。 何も考えたくなかった。 「入るわよ」 美香が入って来た。 もちろん全裸だった。
「いくら欲しい?」 湯船に入ると美香は言った。 やっぱり、その筋の仕事だったんだ。 騙されたことにはむかつくし、許せないと思ったけど、そんなことを今さら言ってもしょうがない。 取り返す。 お金で。 「百万円かな」 美香はキョトンとして、そして笑い出した。 「何よ。そのくらいの価値はあるでしょ。あんなことまでされたんだから……」 美香は笑いを堪えながら、 「あなた、スタッフたちに、絶対そんな金額言っちゃ駄目よ。あなたクラスの女性が百万なんて……」 そしてまた笑った。 「失礼な……」 私が言うと、美香は、 「ごめん、ごめん。あなた自分の価値がわかってないわ。今日、いったいいくら、売り上げがあったと思うの?」 「知らないわよ、そんなの」 「四千万よ」 ハァ? 「爆買いの中国人相手なのよ。一人百万円。最後にあなたのウンチを掘った連中は一人五百万円払ってるわ。そのくらいの価値があるのよ、あなたには」 私は言葉を無くした。 「今日の売り上げの半分、二千万あげる。だから、来週もやって」 お尻がまだジンジンしていたけれど、私には断る言葉が無かった。 察した美香は私の首に手を回し、優しくキスしてきた。 美香は恐ろしいほどのテクニシャンで、私はその夜、用意されたベッドで一睡もせずに、指と舌と唇でいき続けた。 この先、どんな地獄が待っているとも知らずに……
金は人を狂わせる。 美香はすでに狂っていた。 もう一生遊んで暮らせるだけのお金を手にしていながら、それでも貪欲に商売の手を広げ、同じようなショーを闇でやっていた中国人のグループと抗争状態に入った。 美香は中国人の殺し屋を雇い、抗争相手の女主人を拉致してきた。 闇のショーが開かれた。 全裸で大の字にハリツケにされた女主人の前に、女の殺し屋がナイフを持って現れた。 女主人は泣きながら情けを乞うのだったが、意味はなかった。 まずは、右の乳房がいきなりそぎ落とされた。 出血するより先に、もう一人の殺し屋の持つガスバーナーが傷跡を丁寧に焼いた。 異臭が、狭いステージと客席に満ちた。 絹を裂くような叫び声が続いた。 殺し屋はナイフを持ち替え、女主人の足下にしゃがんだ。 叫び声がいっそう高くなった。 ベチャッと床に投げられたそれは、女主人の性器だった。 女の殺し屋の冷徹な仕事だった。 出血が脚を伝い、床に至った。 もう一人の殺し屋が、性器のあった部分に何やら細工をして、そこもまた丁寧に焼くのだった。 あとで聞けば、焼く前に細いパイプを入れて尿道を確保したのだという。 尿道も焼いて塞いでしまうと、一月ほどで死んでしまうのだという。 これでショーは終わりだった。 美香はショーの様子をビデオに撮り、抗争相手に送りつけた。 回復した女主人は、アクリルで固められた乳房と性器と共に並べられ、格好の見世物となった。 もちろん精神は壊れており、爆買い中国人のどんな求めにも応じて全裸でポーズをとった。 抗争相手の中国人グループは震え上がり、美香の縄張りから撤退した。 これに味を占めたのが、美香の破滅の始まりだった。
ある日、私たちは黒ずくめの一団に拉致された。 拉致、というのももどかしい、あっという間の出来事だった。 それもそのはず、美香が雇った殺し屋のグループがお金で寝返っただけの話。 内情を良く知っているから、仕事も簡単だった。 私たちは袋に押し込められ、港から舟に乗せられた。 船底で、私たちは身を寄せ合って泣いた。 行く先が中国だということは明らかだった。 けれど、その予想も甘かった。 私たちが押し込められていた船底に、例の女主人が現れ、正気の口調で何やら指示した。 美香の右腕だったキコという女が引き出された。 女の殺し屋の一団が、泣き叫ぶキコを丸裸にして板に縛り付け、あっという間に両腕両脚を切り離し、傷跡を縫合し、止血した。 キコのダルマが出来上がった。 ダルマは私たちのもとに返された。 恐ろしくて誰も声もかけられなかった。 「一人残らず、こうしてやる。そして、お前らみんな、大陸の最低の売春宿に売り渡してやるよ。そこで死ぬまで、最低の客を相手にするんだ。でも安心しな、こうされた女はたいてい五年以内に死ぬから。五年間、耐えるんだね」 女主人はそう言って不気味に笑った。 「ああそうだ、お前だけは、許さないよ」 女主人は美香に言った。 「私と同じ目に合わせてやる」 美香の絹を裂くような叫び声が船底に響いた。 「ふ、お仕置きだよ。今日はアンタの目玉をつまみに旨い酒を飲もうかね」
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