■メイド主人  
□乱


「チリリン…」 品の良い呼び鈴の音に、隣の部屋で待機していたメイドのサツキが反応する。 「お呼びですか?お嬢様。」 「サツキ…お…お願い…もう…」 「そんなお行儀の悪い格好で…奥様がご覧になったら卒倒されますよ。」 「お…お願いっ!」 「…分かりました。」 高価そうな椅子に行儀の悪い格好で腰を掛けているお嬢様、マユへ近づく。 ネグリジェを捲くり上げ、両足を肘掛けに掛けガーターとガーターベルトだけを 身につけた下半身を曝け出し、息を荒げているマユ。 ガーターベルトにはコントローラーが収められ、そこから延びるコードは蜜壷へと繋がっている。 その蜜壷からはヌラヌラと光る蜜が溢れ、椅子の上に染みを作るまでに至っていた。 「またこんなに汚してしまって…。少しお仕置きをしなくてはなりませんね。」
■メイド主人 -2- □乱 サツキが、この近藤家に仕えるようになったのは2年前のこと。 特に学びたいこともなく、かといってやりたい仕事もなく。 気が付けば、何も決まらないまま高校を卒業してしまった。 働かずにはいられず、フリーターとなり職を転々しながら8年が経ってしまい 待っていたのは 「サツキはまだ嫁の貰い手がないの?本家のおばさんが世話してくれるって言ってるけど、どう?」 お見合いの話しばかり。 女性しか愛せない自分に結婚の話しは聞くに耐えないものがあった。 そんなある日、ふと目に留まった求人広告。 「メイド募集…住み込み?」 この家から出られる、その思いだけで近藤家の門を叩いていた。 こんなご時世でも、あるところにはあるものなのだなと思わされる家の造り、装飾、調度品の数々。 だからなのだろう。すっかり衰退してしまったメイドを募集できるのは。 24時間、主に仕えるメイドにはそれなりの賃金を支払わなくてはならない。 自給で雇えるお手伝いさんやヘルパーではなく、あえてメイドを募集しているのだ。 給料はしっかりいただけること間違いないだろう。 この家の一室に住めるだけでも、この仕事に就く価値はありそうだ。 それに 「初めまして。マユです。」 自分より10歳年下のマユ。 近藤家の一人娘。 愛くるしい笑顔は16歳とは思えぬ程、幼く 毛先に緩いカールが掛った栗色の髪は何処か艶やかで 透き通る白い肌と品のある柔らかな声。 一目惚れだった。 10歳も年下の娘に一目で落ちてしまった。 サツキはその日の内に引越しを終えていた。 引越しと言っても、家財道具などは全て近藤家で準備されてあって 持って来た物と言えば、少量の着替えぐらいだったが。 仕事は楽しくて堪らなかった。 サツキの仕事はマユの世話係だったからだ。 勿論、サツキの主はマユではない。 契約を交わしたマユの母親、亜希子だ。 その主、亜希子から与えられたサツキの仕事がマユの世話係だった。 マユの住むこの家にいられるだけで良かったのに 朝から晩まで、マユの傍にいられる事になった。 この上ない幸せだった。 ただ…
■メイド主人 -3- □乱 傍にいればいるほど、押さえられない感情が暴れ出す事があった。 特に、同じベッドで寝たりする時は 「このまま抱きしめて…」 何度そう思ったかわからなかった。 それでも、ぐっと我慢してベッドに潜りこんでいた。 そんな事をしたら、この家にいられなくなる。 そう思っていたから。 そんなある晩。 今までは、週に1回くらいだったのにマユが 3日続けて一緒に寝ようと言ってきたのだ。 流石に3日目になるとサツキもきつくなる。 自分の感情がコントロール出来なくなりそうだったから。 サツキはマユにやんわりと断りを入れた。 「お嬢様。申し訳ありませんが、今晩はご一緒できそうにありません。」 「何で?」 寂しそうに見上げる瞳に胸が痛む。 「え…少し風邪をひいたらしく、うつしてしまってはいけませんので。」 「嘘。さっき一緒にお風呂入ったのに。」 その場繕いの言い訳が墓穴を掘る。 「あ…あの時は気付かなかったのですが、少し喉に痛みがありまして…」 「嘘!サツキはマユが嫌いなんでしょ!だからそんな嘘吐くんだ!」 見上げた瞳に涙が溜まり始める。 「ちっ、違います!私がお嬢様を嫌うだなんて…」 「じゃぁ、サツキはマユのこと好き?」 「え!?そ…それは…」 「ほら。答えられない。やっぱり嫌いなんだ…」 「そ…そんなことありません。」 「なら…好き?」 言ってしまって良いのだろうか。 ここで言ってしまって、自分の感情はコントロール出来るだろうか。 サツキはそんな事を考え、口を開くことができないでいると 「マユは好き。サツキが…サツキが好きなの…」 そう言って瞬きをした途端、溜まっていた涙が溢れだした。 「お嬢様…」 「サツキが好きなの…」 マユはサツキに抱き着いてきた。 サツキは抱き返す事ができなかった。 今どき、古臭いと思われるかもしれないが、近藤家の人間に恋愛感情を抱くのは この家に仕えるサツキにとって、ご法度なのだ。 慕う事は許されるが、愛する事は許されない。 それはメイドとして、近藤家に仕える時、交わされた契約の1つ。 どんなに狂おしいほど愛しくても。 「お嬢様?」 肩を掴み、体を離しマユの目を真っ直ぐに見つめて話し始める。 「私は、この家に仕える者です。お嬢様は、行く行くはお婿様をお迎えになる身。 男ならまだしも、女である私にそういった思いを懐いてはいけません。」 「いやっ。サツキが好きなの。お婿さんなんていらない!」 「まだお嬢様は16歳です。お家の事など今は考えられないかもしれませんが 考えなくてはならない時が必ずきます。お婿様を迎えなくてはならない時が必ず来るのです。」 マユに言いながら自分にも諭すように言うサツキ。 「いやっ。サツキがいい。サツキと結婚する!」 「そんな無茶を仰られても…」 「好きでもない人と結婚するなんて出来ない!」 マユが、両親にお見合いを進められていた自分の姿と重なった。 好きでもない人と、愛せないと分かっている人と結婚なんて出来ない。 当たり前だ。しかし… 「お嬢様。私はこの家に仕える者です。もし… もし仮に、お嬢様を愛しているとしてもそれは許されない事なのです。」 「何故?」 「それがこの家に仕える時、交わした契約だからです。」 「それならそんな契約、破棄してしまえばいい! それでマユとサツキでこの家を出ればいいだけ!」 「お嬢様…」 「サツキが好きなの。サツキじゃなきゃ駄目なの…」 マユは泣き出してしまった。 温室育ちの16歳。まだ幼さの残るマユに家を出ると言わせる程、自分を慕い、愛してくれている。 サツキはにこりとして言った。
■メイド主人 -4- □ 乱 「私もお嬢様が大好きです。お嬢様に初めて会ったあの日から、ずっとお嬢様が好きでした。」 「サツキ…」 「でもお嬢様。幾つかお話しなければならない事があります。」 「何?」 「お嬢様は16歳。私は26歳です。」 「歳なんて関係ないっ。」 「はい。仰る事はわかります。でも16歳のお嬢様の求める愛の形と 26歳の私が求める愛の形には大きな違いがあるのではないでしょうか?」 「そんな事ない。マユだってそのくらい分かってる!だからっ…だから…」 今まで威勢の良かったマユが急に俯き出した。 「だから?」 「だから…一緒にお風呂入って、一緒に寝ようって言ったの…」 頬を真っ赤に染め、恥ずかしそうに下を向くマユ。 「…誘っていたのですか?」 「…………。」 返事をしないのが何よりもの答えだ。 「そうでしたか…。それは気が付かなくて失礼しました。」 そんなマユの姿が愛しくて、思わず顔を綻ばずサツキ。 「お嬢様?」 呼ばれて顔を上げたマユの唇にサツキの唇が重なる。 マユに合せ、敢えて可愛いキスをして 「酷いことをしてしまうかもしれませんよ?」 「大丈夫。サツキになら何をされても平気。」 健気に大人ぶるマユを抱きしめ、濃厚なキスの雨を降らすサツキ。 「ん…ふぅん…」 キスも初めてなマユにとって口内まで支配されるような激しいキスは それだけでマユの全身を溶かしてしまいそうだった。だが 「サ…サツキ?」 「何ですか?」 「まだ…話が…」 サツキはマユに幾つか話さなければならない事があると言った。 だが、その話はまだ1つしか聞いていないのだ。 「あ…」 ふと我に返るサツキ。 「他の話は何?」 サツキは少し考えてから 「…いえ。お話はそれだけでした。」 「本当?」 「はい。」 「サツキ?」 「はい?」 「大好き…」 マユは覚えたてのキスをサツキに返した。 本当は話さなくてはならない事がある。 しかし、サツキにはそれを話す事が出来なかった。 きっと話したら、マユを傷つけるから。 そして何よりも今は。 マユと深く愛し合いたかったから…。
■メイド主人 -5- □ 乱 あれから2年の時が経ち、2人の間にはしっかりとした愛の形が築かれていた。 「またこんなに汚してしまって…。少しお仕置きをしなくてはなりませんね。」 サツキはしゃがみこむと、蜜を垂れ流す淫列をまじまじと見つめた。 「呑み込んだところがヒクヒクしていますね?とても厭らしいですよ。お嬢様。」 肩で大きく息を吐いているマユ。 「少し拭き取りましょう。厭らしい汁が出過ぎていますから。」 サツキは筆を持ってきた。 生地の薄いピンク色のネグリジェの上から乳首をさわさわと撫でる。 「あぁ…はぁ…」 体をくねらせ身悶えるマユ。 「乳首は、感じるようになるのに時間が掛る人もいるのですが お嬢様は、あっと言う間に敏感になってしましましたね。 乳首を弄っただけで、また蜜が溢れ出しましたよ。」 ボタンを外し筆先で直に撫でる。 「あっ…ひ…あぁん…」 厭らしく腰がくねる。 「お嬢様。そんなに厭らしく腰を振ってはいけません。 厭らしい汁が、あちこちに着いてしまうではありませんか。」 「だっ…て…ひっ…あぁぁん…」 「あぁ。余計に厭らしい汁がでてきましたね。これで拭き取れますかね。」 サツキは筆を淫列に這わせる。 「はぁぁ…ん…」 たった一撫でしただけで、筆先は糸を引いていた。 「こんなに糸を引いていますよ。」 筆先から垂れる蜜をマユに見せる。 恥ずかしそうに唇を噛むマユ。 「それなのにもっと弄って欲しくて私をお呼びになるのですからね。 本当に厭らしいお嬢様ですね。」 サツキは筆でクリトリスの周りを撫で始めた。 「ここを弄って欲しいのですよね。 お嬢様が一番大好きなクリトリス。ほら。ここ。」 「あっ…ひゃぁん…」 筆先で突つかれ、悦ぶマユ。 「そんなにイイですか?ここ。」 サツキの操る筆がクリトリスの上を走る。 「あっ…ん…あぁぁ…」 肘掛けに掛けられたマユの足が走る筆のリズムに合せ震え出す。 「もう震えが来てしまいましたか?なら、こうしたらどうなりますか?」 筆がクリトリスから離れる事なく、くるくると円を描きながら撫で続ける。 「あっあっあぁぁん…駄目っ…あっ」 マユの膝は、止まる事なくガクガクと震えている。 「こうすると、こんなに震えてしまうのですね。」 サツキはそう言いながら筆を操り続ける。 「駄目っ…あぁ…イッちゃうっ…」 「それは駄目です。」 イク寸前でクリトリスから筆が離れる。 「い…やぁ…」 頭を大きく左右に振るマユ。 「お仕置きと言った筈です。お嬢様の望むままに昇天されてしまったらお仕置きになりませんからね。」 恨めしそうにサツキを見上げるマユ。 「そんな目をされても駄目ですよ。もっとしっかりお仕置きできるようベッドに移りましょう。」 腰に力の入らないマユは椅子から転げ落ちるようにして四つん這いでベッドへ進む。 「お嬢様。私がお嬢様の前を歩けないのをご承知でわざとそんな厭らしいポーズをされるのですか?」 メイドのサツキは、近藤家の家人の前を歩く事は許されない。 マユの腰に力が入らないのは本当だ。しかしサツキに早く弄ってもらいたくて 必ず自分の後ろを歩くサツキを知って 必要以上に腰を持ち上げて這っているのもまた事実だったのだ。 「いつからそんなにおねだりする様になってしまったのですか?仕方ありませんね。」 サツキは細長い黒い棒を手にした。 その先端にはローターが仕込まれていて、握る部分にダイヤル式のコントローラーが内蔵されているのだ。 長さは調節できるが、ここのところそれは弄っていない。 サツキが立ったまま手を伸ばせば、いつも、こうやって這ってあるくマユのクリトリスに しっかりと当る長さになっているから。 マユが這って歩く時にだけ使うローターになっているのだ。 「これが大好きですものね。お嬢様は。」 そう言って激しく唸るローターをクリトリス目指し伸ばす。 「あっ…んぁあぁ…」 このローターは普通のローターより動きが激しい。 柄が長い分、クリトリスを狙うのが難しいので クリトリスから少し離れたところにあたってもしっかりと振動が伝わらせる為だ。 しかし、このローターを使いこなせるサツキにとって マユのクリトリスに命中させる事など容易い事なのだ。 「あっ…やぁぁ…はぁぁん…」 イキたくて堪らないマユは それを待っていたかのように足を広げ背中を伸ばし腰を高く上げ サツキの操るローターがクリトリスを的確に狙えるポーズをとる。 「そんなポーズは教えた覚えがないのですがね。」 数秒、マユが全身を震わせ悦ぶ姿を後ろから眺め、イク寸前でローターを外す。 「あぁ…はぁぁ…」 ローターを外されるのは前へ進むことを意味する。 もどかしさに耐えながらマユはヨタヨタと這い出した。 椅子とベッドは向かい合うように置かれている。 広い寝室。ベッドへ辿り着くまでに、何度も腰を高く上げ体を震わせるマユ。 「あっ…やっ…あぁあん…」 やっとの思いでベッドに辿り着いた時には、椅子からベッドへの間、所々で 蜜が輝いていて、まるで道標を作っているようだった。
■メイド主人 -6- □乱 ベッドに辿り着いたマユは足を半開きにして、ネグリジェを捲くり上げ白いお尻を突き出している。 サツキが手を伸ばすのを今か今かと待っているのだ。 「随分と厭らしくなってしまったものです。」 淫列に沿って指を這わしながらサツキが言う。 「ん…ぁあぁん…」 「2年の間にこんなに成熟なさってしまって。」 マユから溢れた蜜をたっぷり絡ませた指でクリトリスを撫で回す。 「あっ…いいっ…あぁん…」 白いお尻がフルフルと震えている。 「たっぷりとお仕置きをさせていただきますよ。」 サツキは少し乱暴にマユの体を押すと、マユの華奢な体は いとも簡単にコロンと転がり仰向けになった。 サツキはマユの体に重なるように横になると深いキスをしながらマユのクリトリスを撫で回す。 「ふぅん…ん…くっ…」 口を塞がれ、マユの泣き声が鼻から切なそうに漏れる。 唇を離すと、サツキは舌を耳へと這わし 「焦らされるお仕置きと、イキ続けるお仕置き。お嬢様はどちらがお好みですか?」 と訊く。 クリトリスを弄られたままのマユは、体を震わせるだけで返事が出来ない。 口から出る言葉は、熱い吐息と悦ぶ泣き声ばかり。 サツキはクリトリスから指を離した。 「やぁ…止めないで…」 潤んだ瞳で訴えるマユ。 「お嬢様がお答えにならないからですよ。焦らされるお仕置きと、イキ続けるお仕置き。どちらがお好みですか?」 サツキはさっきと同じ質問をした。 どっちと答えても、恥ずかしいだけのマユは答えられずにただ、恨めしそうにサツキを見上げている。 「それとも…ここで止めま…」 サツキがもう一つの選択肢を言うのを遮るようにマユがボソリと言う。 「どっちも…」 「はい?」 訊き返すサツキ。 「どっちも。」 さっきより少し大きな声で言うマユ。 「どっちも…ですか?」 確かめられて、恥ずかしさを増すマユは両手で顔を隠した。 その手を掴み、退かせると、固く目を瞑ったマユの顔が現れる。 「お嬢様。私の目を見てください。」 マユは観念したように、ゆっくりと目を開ける。 「焦らされるお仕置きと、イキ続けるお仕置き。両方ですね?」 自分の望んだことをはっきりと言われ、そのはしたなさに泣きそうな顔になるマユ。 「焦らされるお仕置きと、イキ続けるお仕置き。両方ですね?」 サツキがもう一度、同じ事を訊いた。 マユが返事をするまで訊く気なのだ。 「ん…」 マユが短く返事をする。 「お嬢様。お返事はそれで宜しいと言いましたか?」 サツキに言われマユは、一度唇を噛んでから 「焦らされるお仕置きと、イキ続けるお仕置き。両方お願いっ!」 意を決した様に言う。 サツキはにこりとして 「良く言えました。そんな厭らしいお嬢様が、私は大好きですよ。」 そう言って、サツキは貪るようなキスをし、離れていた指をまたクリトリスへと伸ばした。
■メイド主人 -7- □ 乱 ひゃ…あぁん…あっ…」 スイッチが入ったようにマユが泣き声を上げ出した。 サツキは舌を乳首へと這わせる。 口に含み舌で舐め上げる。もう片方の乳首は指で天辺を撫でる。 クリトリスを弄る指も止めない。 クリトリスを縁取るように撫で続ける。 「あっ…いっ…いいぃ…」 勝手に開かれた膝をガクガクと震わせながら悦ぶマユ。 「イイ声がでてきましたね。お嬢様。」 サツキが嬉しそうに言う。 マユの両足を抱えるように掴むと、自分の胸あたりにマユのお尻がくるほど高々と持ち上げる。 マユの足は、自分の顔を挟むようにダラリと垂れる。 サツキはマユのそこを指で大きく広げ 「まだ皮の中でしたか。」 そう言って、クリトリスの皮を剥く。 ピンク色のクリトリスが顔を覗かせる。 「さぁ。これからが本当のお仕置きですよ。」 サツキの言葉に、不安と…期待で蜜を溢れさせるマユ。 その蜜を舌ですくいながら、ゆっくりとクリトリスを目指し舌を這わせるサツキ。 しかし、クリトリスには触れず、その周りを舌で円を書いている。 「あっ…やっ…」 マユの腰が、サツキの舌を追う。サツキはそれをかわし、クリトリスを避ける。 「いやぁ…サ…サツキ…お願い…」 「焦らされたいと言ったのはお嬢様ですよ?お忘れですか?」 マユは「うぅ…」と唇を噛む。 「仕方がありませんね。少しだけですよ。」 サツキはクリトリスを舐め上げた。 「ああぁぁぁん…」 剥き出しにされ感度を上げたクリトリスを舐められマユの体がビクンを大きく跳ねる。 「そんなにイイんですか。ここ。」 サツキの舌が、クリトリスの縁をくるくると舐め回る。 「あっあっ…サツキ…いいのぉ…そこっ…あぁん…」 愛しそうに、優しく舌を這わせ続けるサツキ。 マユの体が小刻みに震え続けている。 避けていたクリトリスの天辺をチロチロと優しく刺激する。 「ひゃぁぁん…あっ…はぁぁん…」 マユの体の震えが一層激しくなる。 「あっ…駄目っ…イッちゃう…あぁん…」 蜜壺に飲み込まれたままになっていたローターの引き抜き サツキの舌がクリトリスから糸を引きながら離れて行く。 頭を大きく左右に振るマユ。 「サ…サツキぃ…」 どうしようもないもどかしさに、サツキを求めマユの手が空を掴む。 その手を掴むと自分の胸に寄りかからせるようにしてマユを抱きしめる。 覗き込むようにマユに顔を向け、濃厚なキスをしながら両方の乳首を摘み転がす。 クリトリスを弄って欲しくてマユの足は大きく開いたままになっているが直ぐには触れない。 もっともっと深い絶頂を迎えさせる為に、焦らせるだけ焦らす。 「サツキ…まだ…まだ…駄目?…」 唇が離れるとマユが訊く。 「まだですよ。この程度では焦らされた内に入りませんよ。」 聞き分けのない小さな子供に諭すように言い 「今度はこれで焦らしてさしあげます。」 サツキは引き抜いたローターをブラブラと揺らしながら笑顔を見せた。
■メイド主人 -8- □ 乱 ローターのスイッチを入れ手を伸ばし、マユの足の間に垂らす。 「さあ。ご自分でクリトリスにあててください。あ。でも手を使っては駄目ですよ。」 マユは唇を噛んで俯いたが、ゆっくりと腰を持ち上げ出した。 ブルブルと激しく揺れるローターを目指し腰を振る。 上から垂れるローターは安定性がなく、なかなかクリトリスにあたらない。 それを追い、一生懸命腰を振るマユ。 その姿が、より厭らしく、より艶かしいことにマユは気付いていない。 「サツキ…こんなの…いやぁ…」 サツキはクスリと笑い 「分かりました。もう少し狙いやすくしましょう。」 そう言って、マユの膝を割るようにして座り ローターから少し上のコードの部分を持ち 「これならそれ程、揺れないと思いますよ。」 と言った。 マユはサツキの手、直ぐ下で激しく震えるローターを目指し腰を突き出した。 さっきとは違い、今度はクリトリスにあたる。 「あっ…あぁぁん…」 途端に泣き声を上げ、全身を震わせるマユ。 「どうですか?クリトリスにあたりますか?」 「あっ…あたるっ…あぁぁん…」 「そうですか。」 サツキはクリトリスを撫でるようにしてローターを上に持ち上げる。 マユは追えるとこまで追う。 追いきれなくなると腰を降ろし、肩で息を吐く。 「さぁ。ここですよ。」 サツキはローターを元の位置に戻し、自分でローターを追うように促す。 マユは快楽を求め、また腰を振り出す。 「あぁぁ…やっ…はぁぁん…」 「イイですか?」 「いいっ…いいのぉ…」 「そうですか。それではこうしたらどうですか。」 サツキは指先で少しだけローターを押し付けた。 「あぁぁぁ…」 クリトリスに振動がダイレクトに伝わり顎を上げるマユ。 「とてもイイようですね。」 そう言ってまたローターを離して行く。 身悶えるマユを他所に 「さぁ。ここですよ。」 サツキはにこりと笑い、またローターを揺らしていた。 何度そうしていただろうか。 体を支えるマユの手足が悲鳴をあげ出した。
■メイド主人 -9- □ 乱 「仕方ありませんね。」 サツキはそう言うと、外してあったフカフカの羽毛の掛け布団をベッドに掛けその上にローターを置いた。 「これなら座っているだけでクリトリスにあたるでしょう。揺れることもありませんからね。」 サツキの目の前に置かれたローターをまたぐようにマユが座る。 ローターはフカフカの羽毛に埋まり、上手くクリトリスにあたらなかった。 マユは押し付けるようにしながら腰を振りローターを探った。 「お嬢様。私を見ながらしてください。」 マユは上気しトロンとした表情をサツキに見せながら腰を振る。 「サツキ…お願い…もう…もう…」 「もう…何ですか?」 「許して…」 「イキたいのですか?」 「イキたい…イカせて…」 「分かりました。でも。一度イッたら今度はイキ続けるお仕置きが待ってますよ?」 「分かってる…分かってる…」 「次は許してと言っても許しませんよ?それでもイキますか?」 「分かってるから…お願い…」 「分かりました。」 サツキはスイッチを切ったローターをしっかり握ると マユが立て膝でちょうどクリトリスにあたるぐらいの位置で構えた。 「私が持っていますから、ご自分の好きなようにあてて好きな時にイッてください。」 マユはサツキの肩に手を掛け、サツキの掴むローターにまたがり腰を振っている。 「スイッチを入れますよ。」 ヴィヴィヴィ…と音が響く。 「あっ…いいっ…サツキ…いいのぉ…」 快楽に酔いながら厭らしく腰を振り続けるマユ。 「もっと良くなれますよ。」 ローターの振動を徐々に強くして行く。 「あぁん…すご…いいっ…ああぁん…」 「イイですか?」 「いいっ…いい…ん…」 立て膝になってサツキより高くなったマユがサツキにキスをしてくる。 マユから求めるキスに、深いキスでそれを迎える。 「ん…くっ…んはぁぁ…」 離れた唇から熱い吐息が漏れ。サツキはローターの振動を最大にした。 「あっあっあっ…サツキぃ…」 腰を激しく振りながらローターに押し付けてくる。 ローターを握るサツキの指に力が入る。 「あぁぁん…イッちゃう…いい…イッても…いい…」 マユに訊かれサツキが答える。 「いいよ。マユ。大好き。」 どんな時でも敬語を使うサツキが、マユがイク時だけ敬語を使わず答える。 マユはサツキに『マユ』と呼ばれるのが大好きだった。 雇われているからここにいるサツキなのではなく 自分を愛しているからここにサツキがいるのだと思えたから。 「イクっ…イクっ…あっあっ…イクゥ―――……」 マユはサツキに抱きつきながら深い絶頂を迎えた。
■メイド主人 -10- □ 乱 深い絶頂を迎え、気を失ったのか、ぐったりと横たわるマユ。 そんなマユの頭を撫でながら 「とっても可愛いですよ。お嬢様。」 と穏やかな笑顔を見せるサツキ。 しかし、そんな笑顔とは裏腹に、すくっと立ち上がると、手際良く次のお仕置の準備に取り掛かる。 後ろ手に手錠を掛け、剥き出しになったクリトリスには遠隔操作の出来るローターをあて、 外れないようガムテープで貼り付け はだけたネグリジェから零れる胸の先端、 まだピンク色の乳首を、指の腹でさわさわと撫でる。 「ん…ん……」 乳首を触られ徐々に覚醒するマユ。 開き始めた目にサツキの姿が写し出され、抱き付こうと手を伸ばそうとした時、 「…?サツキ?」 手錠を掛けられた自分に気付き、サツキに問い掛ける。 「はい。お嬢様。次のお仕置に掛かりましょう。」 にこりとし、言いながらローターに息吹を吹き込む。 「ひゃ…ぁあん…」 一度深い絶頂を迎え、敏感にり、剥き出しになっているクリトリスには 一番弱い振動でも、体に震えを起こさせる威力を持っていた。 「あっ…ん…サ…サツキ…」 「許さないと言いましたよ。お嬢様もご了承なさいましたね?」 笑顔を見せながらピシャリと言う。 「で…も…あんっ…やぁ…」 蠢き続けるローターに震える体をのけ反らせ悦び泣くマユ。 「随分とお悦びのようですね。どれくらい悦んでいらっしゃるのかじっくり拝見させて下さい。」 そう言うとサツキはマユの体を抱える様にして立たせ、そのまま椅子まで移動させると この寝室に入ってきた時と同じ格好で座らせた。 正確に言うと、あの時より腰の位置は随分と前にあり、あの時より数倍もいやらしく、妖艶に見える。 「あん…サ…ツキ…止め…止めて……」 「駄目です。お嬢様が望んだ事ですから。」 ローターの刺激にマユの足が閉じ気味になるのを見て 「閉じられたらどれだけ悦んでいらっしゃるのか分からないじゃありませんか。」 「だっ…て…ぁあぁ…ん…」 全身をヒクつかせながら言うマユ。 サツキはタオル地で出来た紐を何本か用意すると 足を閉じる事ができないよう肘掛けに縛り付けた。 「これでたっぷり拝見できます。」 サツキは嬉しそうに言う。そして 「さぁ。お嬢様の望んだ二つ目のお仕置を始めましょう。」 手に持っているコントローラーをわざとマユに見せつけながら ジワジワと振動を強くして行った。
■メイド主人 -11- □ 乱? 「あっ…駄目っ…いっ…あぁん…」 マユの胸がプルプルと揺れている。 縛られてしまった足は震えまでもが規制されたが、その分ダラリとしている膝からしたは激しく、大きく震えていた。 「あぁぁ…くぅん…あん…」 「そんなに悦んでいただけると、私も嬉しいです。」 ローターの振動を小刻みに変えながら言うサツキ。 「あっ…ぁん…やっ…あぁ…ん…」 「お嬢様。下のお口がはしたないほどヒクヒクしていますよ。涎も大量です。」 「あっ…駄目っ…イッちゃう…イクっー…」 サツキはそれに合わせローターの振動を最強にする。 マユの体は全身で悦びを表現しているかの様に大きく跳ねた。 マユの体の跳ね具合を見ながらローターの振動を少しずつ弱くする。が決して止めたりはしない。 「もう…もう…許して…」 「許さないと言いましたよ。お嬢様がお望みになった事ですから。」 サツキはそう言うと更にタオル地の紐を用意した。 「お嬢様にそんな事を言われると私も辛くなります。 でもお嬢様のお望みにお答え出来なくなるのはもっと辛いので…これを使いますね。」 サツキはマユの口をそれで塞いだ。 「んっんっ…んー…」マユが何かを訴えているようだったが、それは言葉にならなかった。 「これで心置きなく、お嬢様のお望み通りにしてさしあげられます。」 サツキはまた、ローターの振動をジワジワと強くして行った。
■メイド主人 -12- □ 乱 「何回イケるか数えてみますか?」 嬉しそうに言うサツキ。 マユの体がまた跳ね始める。 「んっ…くぅん…んん…」 「お嬢様。また下のお口かヒクヒクし始めましたよ。」 マユは言葉にならない声を上げ続けている。体の震えは激しく やもすると椅子ごと転がってしまいそうなほどだ。 マユの蜜壺は呼吸をしているようにヒクつき続ける。 そしてローターの振動を最強にして、そのままの状態に。 「お嬢様。下のお口が動とてもリズム良く動いていらっしゃいますよ。 もしかして…そろそろイクおつもりですか?」 「んん…っ…ん…」 ヒクつく体を仰け反り、言葉にならない声を上げるマユ。 「あ。お口が固く閉ざされましたよ。あぁ…こんなに涎を垂らして…。 イッてしまわれたのですね。さぁ。好きなだけイキ続けてください。」 マユの体の震えは止まらなかった。 蜜壺はヒクヒクと呼吸を続ける。 「あ。また下のお口が…。もうイッてしまわれたのですか?今イッたばかりですのに…。 ほら、また。言ってるそばからこんなにお口を固く閉ざされて…。 あぁ。涎もこんなに。絨毯に大きなシミが出来てしまいましたよ。」 蜜壺が固く閉ざされる度に、中から大量の蜜が溢れ出す。 マユが声にしなくても、イッていることが密壺の動きで手にとるように分かる。 「あ。また始まりましたよ。ヒク、ヒクって。」 蜜壺がリズミカルに呼吸をする。 「そろそろですね?下のお口の息使いが荒くなってきましたもの。 ほら。閉じる、閉じる…。あぁ。またイッてしまわれた。 嬉しそうですね。涎が溢れていますよ。」 マユの体の痙攣は止まらなかった。 「クリトリスばかりイイ思いをして、下のお口が可哀相ですね。 こんなに頑張って、固く閉じているのですからご褒美を差し上げないと。」 サツキはバイブを持ち出し、蜜壺にあてた。 しかし、丁度絶頂を迎え、固く閉ざされた蜜壺はバイブの侵入を拒んだ。 「悪いクリトリスです。自分だけイイ思いをされたいのですかね。」 そう言ってローターの動きを止めると、蜜壺はゆっくりと呼吸を始めた。 まるで、早く、今の内に早く挿れてと言っているよう。 「お嬢様。下のお口でもおねだりができるようねなったのですね。」 開き出した蜜壺にバイブをあてると、蜜壺は嬉しそうに、それをすんなりと飲み込んで行く。 「根元まで飲み込まれてしまいましたよ。よほど欲しかったのですね。」 深く飲み込ませたバイブを引き抜くと、蜜壺はぽっかりと口を開けていた。 「飲み込んでいたいのですね。下のお口が開いたまま待っていらっしゃる。 分かりました。たっぷり堪能なさってください。」 サツキはまたバイブを奥深くまで飲み込ませるとゆっくりと出し入れした。 「んっ…ん…くぅん…」 腰をくねらせ悦び舞うマユ。 「あ。お嬢様に腰をくねらせてしまいましたか。これは申し訳ありません。」 サツキはバイブのスイッチを入れた。 ヴォン…ヴォン…と唸るバイブ。 マユの腰のくねりはますます激しくなった。 「バイブをくねらせましたのでお嬢様はじっとしていてくださって結構ですのに。」 くねり、唸りをあげるバイブをゆっくり出し入れする。 「先ずはお口だけでイキましょう。ずっと頑張ってきたのですからね。」 出し入れする動きを少しずつ早めると、バイブの音が鈍くなり始める。 「大丈夫ですよ。そんなに力強く咥えなくても。もう抜いたりしませんから。」 更に手首を回転させるようにしながら出し入れする。 「あぁ。凄い力で締め付けていらっしゃいますね。私の手が負けてしまいそうです。」 「んん――…」 マユが顎を上げ体を仰け反らせていた。 「イってしまわれたのですね。どうりで私の手が負けてしまういそうなる筈です。」 サツキは動き続けるバイブの根元部分にタオル地の、少しの長めの紐を結ぶと 外れる事のないよう、太腿に縛りつけた。 「さあ。お嬢様。そろそろ終りにしますから、イケるだけイキ続けてくださいね。」 そう言って笑顔を見せ、ローターのスイッチを入れた。
■メイド主人 -13- □ 乱 徐々に強くなるクリトリスへの振動に、マユの体の痙攣は一層激しくなっていた。 「とても綺麗です。お嬢様。」 サツキは全身をヒクつかせながらも、腰をくねらせ妖艶に舞うマユに魅せられていた。 ローターの動きを最強にすると奥深くまで飲み込まれ コントローラーの部分だけが見えているバイブが上下に動き出した。 「お嬢様。下のお口が強く締め付けていらっしゃるようですね。 バイブの動きがおかしくなってきましたよ。」 「んっんっ…ぅくん…」 「リズムが一定になってきましたね。そろそろですか?」 バイブが上を向き、コントローラーの部分が円を描きながら回っている。 「あぁ。イッてしまわれましたね。お嬢様、締め付け過ぎです。 中ではなく、外をこんなに回転させては下のお口が寂しがります。」 サツキは中が掻き回されるよう、バイブのコントローラーの部分を掴んだ。 一定のリズムでバイブの唸りが小さくなる。 「まだまだイケるようですね。凄い力で締め付けていらっしゃる。」 「んん――…」 上を向こうとするバイブを押さえつける。 「今、イカれたのにもうイッてしまわれてますね? バイブが上を向こうと私の手の中で強く押し上げてきますもの。 ほら。ほらまた。あ。またです。」 ビクン、ビクンと大きな痙攣を繰り返すマユ。 「お嬢様。どんな声でお悦びですか?」 サツキはマユの声を塞ぐタオル地の紐を外した。 「はぁぁん…サ…サツキぃ…」 「はい。お嬢様。私はここにいますよ。」 「あん…すご…い…の…ぅあぁん…」 「ええ。分かっていますよ。こうしてお話をしていても、ほら。」 「あっ…あぁん…」 「またイッてしまわれた。」 「こん…こんなにイイのに…ぁあぁん…まだ…やぁん…なのぉ…」 「そうですね。まだのようです。」 マユは最高潮に達した時、潮を噴きだす。 それが限界の合図でもある。 「きっと体がもっとイキたがっているのでしょう。でもその方が私は嬉しいです。 それまでずっと、こうして、お嬢様の綺麗なお姿を拝見できますし 可憐なお声も聞いていられますから。」 笑顔で言うサツキ。 「あっ…あぁぁん…」 マユの体が大きく跳ねる。 「もう止まりませんね。先ほどからイキ続けていらっしゃる。 あ。またです。ほら。私の手の中でバイブが大きく動いてます。」 「やぁ…はぁぁん…ぁん…」 貼り付けてあったローターが少し離れていた。 溢れた蜜のせいで、貼り付けてあったガムテープが粘着力を無くしていたのだ。 「これは気付きませんでした。これではクリトリスがさぞ寂しかったことでしょう。」 ガムテープに手を掛けると、粘着力をなくしたそれはなんの抵抗もみせずに剥がれ 止めてあったローターが絨毯の上に転がり落ちた。 それを掴み 「お嬢様。これできっと満足していただけると思います。」 ローターの先でクリトリスを撫で回す。 「あっあっあぁぁぁん…」 「そんなに可愛い声で泣いていただけると、とても嬉しいです。 でも、少し声が大きいですよ、お嬢様。 今日は奥様が留守ですから良かったものの いらっしゃったら、大変なことになっているところです。」 近藤家の女主、亜希子は仕事で飛び回る事が多く、今宵も不在だった。 勿論、それを知ってのお仕置きである。 「でも奥様はお留守。思い存分、泣いてくださって結構ですよ。」 「ああん…サツキ…また…また…あっ…」 「あぁ。またイカれましたね。あ。何度目か、数えるの忘れていました。」 サツキは優しく笑う。 「絨毯は…明日新しい物に取り替えましょう。シミが大きくなりすぎてしまいました。」 「あっ…くっ…ぅあぁぁ…」 「あ、またです。今日は粘りますね。あ、ほら。ほらまた。イキ過ぎじゃありませんか?お嬢様。」 「あぁぁ…溶けちゃう…溶けちゃう…んぁあぁん…」 「ええ。すっかり溶けてしまわれてますよ。下のお口もクリトリスもトロトロになっていますから。」 マユの体が今までにないほど、大きく痙攣を始める。 「お嬢様。やっとのようですね。」 「あっあん…サ…サツキっ…来るっ…来るぅ…」 「その波におもいきり飲まれてください。お嬢様。」 サツキはバイブを奥深くに突き、ローターをクリトリスの頂点に強く押し当てる。 「サツキっ…サツキぃ…」 「可愛いよ。マユ。」 「あっあっ…出る…出ちゃう…あぁぁぁ…」 2度、3度と勢いよく潮が吹き出し、マユはやっと満足したのかぐったりと頭を垂れた。
■メイド主人 ‐14‐ □ 乱 ―――翌朝。 「お嬢様。起きてください。」 サツキの声。昨夜がまだ続いてるような気がしてはっとする。 「マユ…寝ちゃったの?」 「ええ。ぐっすりと。もう朝ですよ。」 「嘘…」 カーテンの隙間から入り込む日差しに、 「朝になっちゃった…」 残念そうに言う。 サツキはくすりと笑い 「さぁ。絨毯を取り替えますので、お嬢様は着替えてください。」 「あ…」 ベッドから椅子に向って、点々と残るシミ。 椅子の下には事の他、大きな色濃いシミ。 全部、自分が垂らした蜜の跡であることに、恥ずかしそうに頬を染めるマユ。 そんなマユにサツキは、 「このサイズのシミは、記念にとっておきたいぐらいですが…そういう訳にはいきませんから。」 ニコリとして言う。 「もう…サツキの馬鹿…」 下を向いてしまったマユを 「お嬢様。」 呼び、顔を上げたと同時に「チュッ」と可愛いキスをして 「さぁ。お着替えになってください。そろそろノブさんも見える頃ですから。」 「ノブを呼んだの!?」 ノブは、この家に仕える女庭師。御歳62歳。 女主、亜希子の秘書、夏海の母親。 威勢のイイ肝っ玉母ちゃんだ。 マユはノブが大好きだった。自分の母親、亜希子には無い、母の匂いがするから。 「ええ。絨毯を替えるのに私一人では無理ですから。」 「マユ、着替えて来る♪」 マユは隣りのサツキの部屋に着替えに行った。 「ノブは?」 「もう着替えられたのですか?」 「まだ?」 サツキの質問に耳を傾けないマユに、肩を竦めるサツキ。 「もう直、来られると思いますよ。」 『コンコン』 マユの部屋の扉をノックする音。 「ね?」 サツキの笑顔に送られて、ノブを迎えるマユ。 「失礼しますよー」 「ノブッ!」 マユがノブに抱き着く。 「お嬢様。おはようございます。今日も元気で何よりですね。」 「うん♪」 ふっくらしたノブの体がマユを包み込む。 「おはようございます。朝からすみません。」 サツキが頭を下げる。 「お嬢様付きのサツキのお願いだからね。断るわけにはいかないよ。さ。とっとと片づけちまおう。」 「はい。」 部屋の両端からサツキとノブが絨毯をクルクルと巻いていく。 「お嬢様。椅子をどかしてくださいな。」 「はーい♪」 ノブに言われ嬉しそうに椅子を運ぶマユ。 「随分と大きなシミを作ったもんだね。……お嬢様?」 マユ顔を真っ赤にして、イスを持ったままサツキの部屋に隠れてしまった。 「あはははは。」 ノブは豪快に笑っていた。 丸めた絨毯を一旦、廊下に出し、それから真新しい絨毯を敷き直す。 あっと言う間に絨毯が替えられた。 ノブは椅子を元の位置に戻し 「サツキ。」 「はい?」 「このシミは濡れたタオルに洗剤を含ませて叩いときな。綺麗に落ちるさ。」 椅子に出来たシミを指して言う。 「あ…。はい。」 マユは赤い顔でサツキの部屋からこちらを覗いていた。 「これはあたしが処分しておくよ。」 「あ。手伝います。」 サツキが言うと 「こんな物、一人で十分さ。」 そう言って廊下に出された絨毯を軽々と肩に担ぎ上げた。 「じゃぁ。失礼しますよ。」 「ありがとう。ノブ。」 マユがサツキの部屋から顔だけを出してお礼を言う。 「いいえ。どう致しまして。」 ノブがニコリとして1歩踏み出し、まだ顔の赤いマユがサツキの部屋から出てくると ノブがその足を1歩戻した。 「お嬢様!」 「あ。」 赤い顔のマユの動きが止まる。 「椅子を使う時はバスタオルをお敷きなさい。そうすればどんなに汚れてもバスタオルを洗濯すれば済むからね。」 マユの顔が真っ赤になり、頭からは湯気がでそうなほどになっている。 「ノブさん。もう、からかわないであげてくださいよ。」 サツキが言うと、 「サツキ。あんたもだよ。汚すのわかってんだから始めっから用意しとけばイイ話しじゃないか。 そうすれば、絨毯だってこんなに汚れやしないよ?」 思いがけず、自分に振られ、見る見る内に顔を赤らめるサツキ。 「分かりやすい子達だね。」 ノブはそう言うと 「あはははは。」 と豪快に笑って部屋を後にした。 暫く惚けていたサツキだったが 「あ…。ノブさん!ありがとうございました!」 廊下の角を曲がりかけていたノブが手を振って応えた。
■メイド主人 ‐15‐ □ 乱 ルルル…ルルル…」 電話のベルが鳴る。 「…はい。分かりました。」 亜希子の秘書。夏海からの電話だった。 「何だって?」 部屋でくつろぐマユが電話を受けたサツキに訊く。 「お帰りは遅くなるそうです。零時を過ぎそうだとの事でした。」 椅子に掛けるマユをベッドへと導きながら言う。 「ふーん。」 横になったマユにふわりと羽毛の上掛けをかけ 「ではお休みなさいませ。」 サツキは一礼して自分の部屋へと戻って行った。 『コンコン』 サツキの部屋をノックする音。それと同時に 「サツキ…」 扉が開く。 サツキはテーブルに向い、ノートに何かを書き記していた。 それを慌てて閉じ 「お嬢様…」 「一緒に寝て…」 その言葉は、2人だけの…秘密の合図。 「今日は奥様が戻られますから。」 「まだ2時間はあるよ。」 「あれはあくまでも予定ですから。早まる事も考えられます。」 「だって、サツキ、お母様が家にいる時は、一緒に寝てくれないでしょ。 今日帰って来たら、1週間は家にいるんだよ。」 目に涙を溜めて訴えるマユ。 「お嬢様…私を困らせないで下さい。」 「いや。一緒に寝る。」 マユはサツキのベッドに潜り込んでしまった。 「お嬢様…」 サツキは上掛けを引っ張ったがマユが掴んでいるようで剥ぐ事ができなかった。 「お嬢様っ。」 サツキは少し語気を強め、上掛けを力一杯引っ張った。 横を向き背中を丸めたマユがいた。 泣いているのか、肩が小さく震えている。 ベッドに腰を掛けると、マユの体を挟むようにして手を置く。 「お嬢様…」 サツキが声をかけると、マユは手を伸ばし、その手をサツキの首に絡め抱き着いてくる。 サツキの体が引寄せられ、ベッドが軋む。 「1週間、一緒に寝れないの我慢するから…」 「………。」 「今日は一緒に寝て…」 「………。」 「お願い……」 「……わかりました。」 マユの耳元にあったサツキの唇が優しく囁いた。 「サツ…」 マユから発せられるサツキの名前はサツキの唇で塞がれた。 「ん…」 「お嬢様。2つお願いがあります。」 深く長いキスを終え、唇を離しサツキが言う。 「…何?」 「1つ。絶対に声を出さないでください。奥様が帰られたのに気付かないと困りますので。」 「ん。」 短く返事をするマユ。 「それと…」 「それと?」 「昨夜の様に、私を誘ってください。」 「誘ったなんて…あれは…」 「誘ってましたよ。」 「だって…サツキがアレを渡したから…」 「私はお嬢様にローターを渡しただけです。 下着をとったのも、足を椅子に掛け大きく開いたのも、ローターを飲み込まれたのも 全部、お嬢様、御自身からなさった事ではありませんか?」 昨夜、大量に蜜を垂らしながらサツキを呼んだ、淫らな自分が蘇り、頬を染めるマユ。 「私は、あんな格好で、ましてやローターまで飲み込んでくださいなんて言った覚えはありませんよ?」 「分かったからっ!」 聞くに耐えなくなったのか、マユが声を荒げる。 「分かったから…もう言わないで…」 「はい。」 サツキはにこりとして返事をした。 「では、お道具箱から好きな道具を2つお持ちください。」 「サツキが選んでくれるんじゃないの?」 「お嬢様?」 「何?」 キョトンとするマユ。 「声を出してはいけないと言いましたよね?」 「あ…」 「もう、終わりにしますか?」 マユは唇を噛み、俯きながらクローゼットの中、一番下の引き出し、 マユの為に用意してある数々の玩具がしまわれたお道具箱へ向った。
■メイド主人 ‐16‐ □ 乱 マユがお道具箱の引き出しを開ける。 2年の間に集まった玩具が、ずらりと綺麗に並んでいた。 「どれになさいますか?」 耳元でサツキが言われ俯くマユ。 「時間がありませんよ。」 慌てて手を伸ばすが選ぶ事が出来ない。 サツキに助けを求め振り向くが 「お好きな物をどうぞ。」 ニコリと笑顔で言われてしまった。 手を伸ばし、並んでいる玩具の1番左端から順番に手をずらして行く。 「そちらはバイブですよ。もう飲み込めるほど溢れてしまわれましたか?」 唇を噛むマユ。 マユの手が動く度にサツキが声をかける。 「ボディクリップですね。お嬢様は乳首が敏感ですからこれもお好きですよね。」 「媚薬です。それを塗られても焦らされるお時間はありませんよ。 それとも焦らされたまま、1週間我慢されますか?」 「ローターですね。乳首でもクリトリスでも、中に入れても楽しめますね。」 「クリキャップです。お嬢様はクリトリスを弄られるのが大好きですからね。」 どれを選んでも恥ずかしいだけ。しかもこれを使うのはマユ自身。 自慰行為をし、サツキを誘わなければならない。 マユは目をぎゅっと瞑り、えいっとばかりに手を伸ばしお道具箱の中の物を鷲掴みした。 目を瞑ったままその手をサツキに差し出す。 「お嬢様。ご覧ください。」 サツキに言われ目を開ける。握り締めた手を恐る恐る開くと 「クリキャップですね。あと、このコントローラーは…」 マユの手に握られたいたコントローラーのコードをサツキが手繰り寄せる。 出て来た物は… 「ローターです。クリトリスを弄られるのが大好きなお嬢様にピッタリな物ばかりですね。」 サツキが優しい笑顔を見せる。 「さあ。始めてください。時間がなくなりますよ。」 マユは恥ずかしそうに俯きながらサツキのベッドにあがり、壁に背を凭れて座った。 サツキは、何も言わずニコニコしながらそれを眺めている。 マユはゆっくりと足を開いた。 「お嬢様。下着を着けていらっしゃらなかったのですね?」 白いネグリジェを捲くり上げ、覗かせたそこに布はなかった。 「あ。そう言えば白いネグリジェから乳首も透けて見えてます。 気が付きませんでした。準備万端だったのですね。」 嬉しそうに言うサツキ。 「あ。これ敷きますか?」 サツキはバスタオルを差し出した。 マユは無言でそれを受け取る。 「敷かれるのですね?バスタオルを敷かなければならないほど溢れさせるおつもりですね?」 マユは唇を噛みながらバスタオルを敷き、足を更に大きく広げていった。 「お嬢様。バスタオルを敷かれて正解です。もう溢れてしまっていますもの。」 淫列の下には、これから始まることへの期待の現われ、一筋の蜜が光っていた。 「さあ。始めてください。そして私を誘ってください。」 マユはそこへと指を伸ばして行った。
■メイド主人 ‐17‐ □ 乱 「その指は、どう使われるのですか?…あ。広げるのですね。」 マユの指は自分の淫列を大きく広げていた。 「あぁ。お嬢様。そんなに大きく広げて。はしたないですね。」 サツキに言われる全てが、自ら進んで行っている行為である事が恥ずかしくてたまらないマユ。 唇を噛んだまま、目を固く瞑っている。そしてクリキャップを指先で摘み、中の空気を押し出した。 それをクリトリスにあてようとした時 「お嬢様。クリキャップに吸い付かれて堪らないお気持ちはお察しします。でも、 それはご自身の蜜をクリトリスにたっぷりお付けになってからの方が良いかと思われますが?」 マユは、何も言わないで!そう言っているかのように、頭を左右にふり クリトリスにクリキャップをあてた。だが、クリキャップはうまく吸い付かなかった。 「だから言ったじゃありませんか。クリトリスを刺激して、 溢れた蜜をクリトリスに伸ばされてからの方がよろしいですよ。 そうすれば吸い付きも抜群です。」 マユはクリキャップを置くと、ローターを掴み、スイッチを入れる。 指にブルブルと振動が伝わる。 コントローラーを置き、その手でまた、広げてから、ローターの先端で蜜壷入口の周りを撫でた。 溢れ出した蜜をローターに丁寧に絡め、そのまま上のクリトリスを目指す。 「あ。そのまま行くとクリトリスにあたりますよ。」 クリトリスに徐々に近づく振動を、肩で大きく息を吐きながら待ち構える。 「あてるおつもりですね?」 「ん…んん…」 「あててしまいましたね。始めは指で触れられるかと思っていたのですが…。 いきなりローターで触れてしまいましたか。 お嬢様は、もう指では物足りないのですね?」 マユは顎を上げ、肩を揺らしながらゆっくりと深い呼吸を繰り返している。 サツキの声が遠くに聞こえる。 ローターでクリトリスの周りをクルクルとなで徐々に遠ざける。 そのまま蜜壷に向い、溢れた蜜を絡め、今度は直ぐにクリトリスを目指さず クリトリスの周りで円を描きながら、ゆっくりと近づけて行く。 「随分ゆっくりとお近づけになるのですね。あぁ。御自身で焦らしていらっしゃるのですか。」 ローターがクリトリスに触れる。 マユはまた顎を上げ、ゆっくりと呼吸をしている。 「とてもイイ顔をされてますよ。お嬢様。」 マユはローターをクリトリスにあて続けた。 次第に膝がピクピクと動き出す。 「お嬢様。足が痙攣を始めましたよ。嬉しそうに、下のお口からは涎が溢れてます。」 マユはサツキを探した。 快楽に酔い始め、サツキの声が耳に入らなくなり、不安になって探していたのだ。 薄らと開いた目に、サツキが映り安心するマユ。 サツキを見失いたくて、視線を離さず行為に耽ける。 その視線が、どれだけ卑猥でどれだけ誘っているのかマユは分かっていない。 ローターを置き、指で蜜をクリトリスに伸ばしながらクリキャップを掴む。 そして、そのクリキャップをクリトリスに向わせると 「お嬢様…」 サツキの顔がすぐ目の前にあった。 そして乳首を摘ままれながら、深いキスをされる。 「お嬢様。上手にお誘いですね。私に皮を剥かせるように仕向けていらっしゃる。 わかりました。お誘い、お受けします。」 そう言うと、マユの体を転がし、そのまま反転させた。 マユはお尻を上にして、壁に凭れる格好になった。 サツキは左手で大きく広げると、更に右手でクリトリスの上から被る皮を引っ張る。 膨らみ出した可愛いクリトリスが全身を現す。 「さあ。どうぞ。これでクリトリスだけが上手に吸い付かれる筈です。」 下にあるマユの顔を見ながら言う。 マユはクリキャップをクリトリスに向わせた。 「言われなくても分かっているのですね。そんなに強く押し当てて。 それだけ押し当てれば、何処にも隙間はないでしょう。」 マユがゆっくりと指から力を抜いていく。 「あ。吸い付かれますよ。ほら。あぁ。凄い…。」 透明なクリキャップは中の様子を包み隠さず表現していた。 「吸い付かれているのがよくわかります。クリトリスが悦んでいますね。」 マユはジワジワと途切れる事無く襲う快感に身をくねらせている。 「これを動かしたらどうなりますか?」 サツキはクリキャップを摘まむと、吸い付いた根本の部分が大きく円を描く様に動かした。 「はっ…ぁあん…」 思わずマユの声が漏れる。 「お嬢様…。声を出してはいけないと、あれほど言ったではありませんか…」 マユは両手で口を押さえ、固く目を瞑っていた。 「…またお仕置きをしなくてはなりませんね。」 サツキはそう言って立ち上がった。
■メイド主人 ‐18‐ □ 乱 「ここまでの長さの紐は用意してませんので、縄を使いますよ。」 サツキはマユの体を少し引っ張り、手首に縄を絡ませた。 反対の手首にも同じように。そして、大きく手を開いた状態でベッドに足に縛りつける。 足首にも同じ様に大きく開かせ縄を巻き、お尻を高く上げた状態のままベッドの足、 手首に繋がる縄が縛られたその上に巻きつけた。 体が転がらない様に、腰に巻いた縄は、ベッドの反対の両足に縛り引っ張らせる。 そして 「本当は、こんな事したくないのですが、お嬢様が声をお出しになると困りますので。」 そう言って、タオル地の紐で口を塞ぐ。 「さあ。お嬢様。お仕置きを始めます。今日は、どんなお仕置きでお嬢様がお悦びになるのか ご自分の目でしっかりご覧になっていただきますね。」 サツキは優しく笑って言った。 「見てください。お嬢様、御自身が装着されたクリキャップです。」 サツキは根本が大きく回るように動かしながら引っ張る。 「んっ…んん…」 「見えますか?こんなに吸い付かれてます。 お嬢様はこれで溢れさせてしまうのですよ。」 蜜壷の入口を撫で回し、指に絡めた蜜を見せる。 「ほら。こんなに。」 指を擦りつけるようにしてから離すと、指の間には何本かの糸が出来ていた。 「全部、お嬢様の下の口から溢れた涎です。」 マユは頭を左右に振っていた。 「でも、これはまだまだ序の口です。」 サツキはローターでクリキャップを撫で始めた。 「んっんっんっ…んん…」 ローターの振動が、クリキャップに吸い付かれたクリトリスに伝わり マユの体がヒクヒクと痙攣を始める。 「あぁ。沢山溢れてきました。」 サツキはそう言って、そのローターを蜜壷の奥深くに収める。 「んっ…んっ…」 「もっと良くして差し上げます。」 サツキはお道具箱の引き出しを抜き、そのままベッドのすぐ脇に置いた。 2連のローターを掴むと、振動を最強にして長めの方のローターを蜜壷に収めた。 先に入っているローターに阻止され、蜜壷から少し頭を出して震えている。 「んん…」 短めの方で同じようにクリキャップを撫で始める。 「んっんっ…ん…んん…」 マユが体を震わせて悦ぶ。 「お嬢様。もう下のお口が締め付け始めてるようです。」 言いながらローターをクリキャップの根本のところで撫でまわす。 クリトリスに伝わる振動が、より激しくなる。 「ほら。分かりますか?ローターの音が鈍くなります。」 ヴィーン…ヴィーン…ヴィーン…。 と、マユの蜜壷がヒクつく度に、ローターの音が鈍くなるのが分かる。 「んんっ…ん…」 その音の間隔が次第に短くなる。 ヴィッ…ヴィッ…ヴィッ…。 「下のお口の呼吸が速くなってきたようですね。あぁ。小刻みにヒクヒクされてとても厭らしいです。」 そして ヴィッヴィッヴィッヴィッ。 「あ。駄目ですよ。そんな早く何度も締め付けては。」 サツキは掴むローターの動きを早め、くるくると回す。 「んっんん…んっんっんん―――…」 ヴィッヴィッヴィッヴィッ……………。 「あ。音が消えてしまいました。…そんなに締め付けて。イッてしまわれたのですね? あぁ。物凄い力で締め付けてりるのが分かります。」 サツキは蜜壷の中のローターを引き抜こうとコードーを引っ張った。 「ほら。抜けませんもの。」 縄で引っ張られている体の、動かせる範囲、最大の中でマユの体がビクビクと跳ねていた。 「んっ…ん……」 肩で大きく息を吐くマユ。 ローターの音が蘇る。そのローターを抜きマユに見せる。 「お嬢様。ご覧ください。」 2つのローターの先から、蜜が太い糸となって伸びていた。 「んん……」 頭を左右にふり、固く目を瞑るマユ。 「とても可愛いですよ。お嬢様。」 サツキはそう言って額にキスをし、縄を解いた。
■メイド主人 ‐19‐ □ 乱 「お嬢様。また私を上手にお誘いください。」 絶頂を迎え、自由になった体をピクピクと痙攣させながら起き出したマユに言う。 マユはまだ、満足できていない。潮を吹いていないのだから。 「今度はこれで私を誘ってください。」 サツキが手にしていたのは、吸盤のついたバイブだった。 決して小さくはないサイズのバイブを支える為、吸盤は大きく手の平ぐらいはあるだろうか。 それは脱着可能になっていて、外せば普通のバイブとなんら変わらなくなる。 サツキは吸盤を外さず、逆にしっかり固定されているか確認をしてから 壁にはめ込まれた姿見の鏡に貼り付けた。 「随分と上を向いているのですね。」 手にしている時は、それ程感じなかった反りが、鏡に貼られた事で強調される。 根元から映えているくちばしは、先が舌のように平になっていて 内側には沢山のボツボツとした突起物がついている。 クリトリスを擦り上げるタイプだ。 「さあ。お嬢様。それを使って私を誘ってください。 マユの手を引き、鏡の前に立たせる。 「これは脱ぎましょう。」 マユのネグリジェを剥ぎ、全裸にさせる。 マユは腕で体を隠した。 「さあ。お嬢様。」 マユを促す。 マユがそのバイブに触れると、それが動き出した。 隣でサツキがコントローラーを握っていた。 「かなりのクネリですね。」 嬉しそうに言う。 「前からは…無理ですね。」 サツキに言われマユはバイブに背を向けた。 溶け始めていたマユは何の躊躇いもなくお尻を突き出した。 しかし… 「ちょっと高いですかね。」 貼り付けた位置が少し高く背伸びをしても届かなかった。 「これを履いてください。」 サツキは、膝下までの、ピンヒールのブーツを取り出した。 黒のエナメル素材で出来ていて、ヒールの高さは10cmはありそうだった。 「届くと思いますよ。」 にこりとして言うと、そこにしゃがみマユの足下へそっと差し出した。 マユはサツキの肩に手を掛け、足を入れて行く。 「ぴったりですね。」 そう言いながら内側のジッパーを上げる。 マユの背が高くなる。とは言っても身長が150cmしかないマユだから 170cm弱のサツキと比べたらまだまだ小さいが。 覚束ない足取りで鏡の前に向かう。 「さあ。どうぞ。」 サツキに言われお尻を突き出す。 今度はピッタリだった。 バイブの先端が淫列を舐めるように滑る。 マユから溢れた蜜は、バイブを迷う事なく蜜壺へとエスコートする。 ヌプッ… 「ん…ん……」 「入りましたね。」 ガラスに手をあて、体を支えるとそのままヌプヌプと飲み込んで行く。 「ふ…ん……」 「もう全部飲み込まれてしまったのですか?」 マユがゆっくりと腰を振り出す。 「あぁ…。腰まで振りはじめてしまって…。とても厭らしい格好ですよ。お嬢様。」 腰を振りはじめて体のバランスが崩れそうになる。 転ばないようにと、足を踏ん張ると、勝手に蜜壺が締まり出す。 「んっ…んん…」 蜜壺の中でバイブが存在をはっきりとさせる。 「お嬢様。」 サツキが腰を振るマユを制止しさせる。 「1度外していいただけますか?」 マユは言われた通り、動きを止め、根元まで咥えていたバイブを吐き出した。 鏡に貼り付けらたバイブから、マユの蜜が伸びている。 サツキはバイブを外すと、今の場所よりもっと低い場所に貼り直し そして、その真下に少し大きめ幅の広い、角度の変えられる鏡を置く。 「これでしてみてください。」 サツキはマユを鏡の前へと導いた。
■メイド主人 ‐20‐ □ 乱 マユは下に置かれた鏡を跨いで立つと、虚ろな目でバイブを探った。 バイブは腰の位置よりずっと低い所に貼り付けてあった。 サツキは下に置かれた鏡の角度を調節して 「どうぞ。」 と笑顔で言う。 マユが膝に手を置き腰を降ろして行くと 「お嬢様?私をお誘いになるのをお忘れなく。」 と言った。 マユは体を伸ばし、後ろの鏡に手を沿えると 曲がる膝を外に向け、お尻を突き出し 不安定な膝を震わせながら腰を降ろした。 「とてもお上手です。お誘いを受けてしまいそうですよ。」 嬉しそうに言うサツキ。 反り返ったバイブが淫列を舐めるように這い、蜜壺を目指すのが下の鏡に映し出される。 「あ。もう届きますよ。お嬢様。」 「ん…ん…」 先端を飲み込み、鼻から息が漏れる。 腰を沈めるマユ。 「根元までしっかり飲み込まれていますよ。」 飲み込んだバイブを味わうように、根元まで飲み込んだまま動かず 大きく肩で息を吐き、それからゆっくりと腰を上下に振り出した。 「んっ…ふぅん…」 「美味しそうに咥えていらっしゃる。涎が滴り落ちています。」 バイブの根元から生えたくちばしがクリキャップにあたりクリトリスが引っ張られる。 その刺激が心地よく、新たな蜜を溢れさせる。 マユはそれが気に入ったのか、あまり大きく腰を上下させず クリトリスがきゅんきゅんと引っ張られる範囲で小刻みに腰を振り出した。 「あぁ…。そんなにクリトリスばかり刺激して。涎を垂れ流していらっしゃいます。」 サツキはそう言うと手を伸ばし、クリキャップを掴んだ。 「クリトリスばかり刺激していては、下のお口がやきもちをやかれます。」 掴んだクリキャップを吸い付く根元が大きく回転するようにしながら外す。 「んんっ…ん…」 大きく膨れたクリトリスが顔を出した。 「こんなに大きくされて…。」 マユはクリキャップを外された刺激にビクンと体を震わせ、肩で大きく息を吐くと ゆっくりと腰を振り出し、根元まで咥えていたバイブを吐き出した。 「どうしました?お嬢様。下のお口が開いたままお待ちですよ。」 バイブの先端が淫列を舐めるようにして腰を振り出すと、今度は咥えずに通過させる。 「どうなさるおつもりですか?」 マユはバイブの先端でクリトリスを擦り始めた。 「あ。またクリトリスですか。そんなにクリトリスばかり可愛がって…。」 2、3度クリトリスを擦りあげた後、バイブを蜜壺へ飲み込ませ しかっりと根元まで咥えると、今度は蜜壺を刺激するように腰を振る。 そして、また吐き出し、クリトリスを擦り上げ、また蜜壺へ。 次第にその動きは激しくなり、クリトリスを擦り上げるのも 蜜壺、奥深くへ咥えるのも、1回ずつの交互になる。 「そんなに激しく腰を振られて…とても厭らしいですよ。お嬢様。」 バイブを咥える時に、マユの腰使いにくねりが加わわり始めた。 「振るだけでは物足りなくなりましたか? では、スイッチを入れましょう。お嬢様。」 サツキがバイブのスイッチを入れる。 「んっん…んん…」 蜜壺の中を掻き回され、振る腰が止まり顎があがる。 肩で何度も息を吐いてから、今度は抜かずにくねらせながら腰を振り 蜜壺の中を掻き回される刺激に酔い出す。 「お嬢様…。」 そう言って、サツキはマユの口を塞いでいたタオル地の紐を外すとマユの唇を塞いだ。 マユは鏡にあて、支えていた手をサツキの首に絡ませ 腰を振るのを止めずに、サツキのキスに答える。 唇が離れ、思わず漏れそうになった声を唇を噛んで堪える。 「お嬢様。声を出されていいですよ。」 サツキが耳元で優しく囁く。 「いい…ん…の?…」 「ええ。そんなに可愛らしく誘われたら私も堪りません。 お嬢様の可憐な声が恋しくなります。」 ずっと我慢していた、歓喜の声が溢れ出す。
■メイド主人 ‐21‐ □ 乱 「サ…サツキ…いいのぉ…凄く…あぁん…」 「ええ。下のお口がとても気持ち良さそうに飲み込んでいらっしゃいますよ。」 サツキは手を伸ばし、バイブを咥えている蜜壺入口を2本の指でバイブに沿うようにして撫でる。 「こんなに涎を垂らして悦んでいただけると私も嬉しくなります。」 「はっ…ぁあん…」 「もっと可憐な声を聞かせてくださいね。」 サツキはそう言うと、指をクリトリスに移動させた。 「こんなに大きくして…。これを弄ったらどんな声を聞かせてくれますか?」 サツキはマユの溢れた蜜を指に絡ませてから、マユのクリトリスを撫で回した。 「あっ…あん…いやぁぁ…」 頭を左右に振りながら悦び泣くマユ。 「嫌…なのですか?その割には腰の振りがとまりませんね。 それに、蜜も余計に溢れ出しているようですが。」 クリトリスを撫で回しながら言う。 「あん…いいっ…いいのぉ…」 「そうですね。それが正しい表現です。」 マユの膝がガクガクと振るえ始める。 履きなれないブーツのせいで震えるのとは明らかに違う震え方。 「お嬢様。足が痙攣を起こしはじめましたよ。 あぁ…。そんなに激しく腰を振られては、クリトリスが弄れませんよ。」 「サ…サツキ…あっ…あぁぁぁん…」 マユの動きが止まった。顎を上げ、半開きになった口は声を出さずに震えている。 「お嬢様。下のお口がバイブを咥えたまま窄まってしまったようです。 もしかして…イッてしまわれたのですか?」 開き出した蜜壺から、蜜が糸を引きながら垂れてくる。 「あ。涎がこんなに。…イッてしまわれたのですね?」 マユの体がビクビクと跳ねる。そして… 「もう…ですか?」 マユがまた腰を振り出していたのだ。 「今、イッたばかりですのに…。あぁ…。そんなに激しく腰を振ったて。バイブが外れてしまいます。」 「あっ…あぁん…止まん…ないよぉ…サツキぃ…」 「仕方のないお嬢様ですね。」 そう言って、腕に絡まったままのマユの腕を解くと、しゃがみこみ バイブの根元から生えた舌状のくちばしのスイッチを入れた。 「これなら満足していただけると思いますよ。」 優しい笑顔で言い、マユのそこを広げ、クリトリスを剥き出しにさせると、くちばしを押し付けた。 「ひっ…あぁん…いっ…いいよぉ…」 「ええ。クリトリスが震えながら悦んでいらっしゃいます。 あぁ…。涎もこんなに。お嬢様のどこに、これほどの涎が堪っているのでしょうかね?」 マユが腰の動きを弱めた始めた。 「お嬢様。…ご自身で焦らされてますね?そうでうか。どこまで我慢できますかね?」 サツキはくちばしをあて続けた。 徐々にマユが腰を激しく振り始める。 「あっ…あぁん…」 「そんなに激しく振ったらイッてしまいますよ。 ほら。クリトリスはこんなに擦られて、震えて悦んでいらっしゃるし 下のお口もバイブを締め付けていますもの。」 「あっ…すごっ…いいん…あぁん…」 「イキますか?」 「ふぅん…はぁぁ…」 腰の動きを弱めた。 「まだイキたくないのですか?本当になんて厭らしいお嬢様なんでしょう。」 そしてまた、徐々に激しさを増して行く。 「またそんなに激しく腰を振って…。厭らしいですね。」 マユの体がガクガクと震え出す。 「お嬢様。痙攣がはじまりましたよ。もう我慢できないのでは?」 「ぃあぁぁん…いいっ…いいよぉ…」 「どこがそんなにイイのですか?」 「あぁん…クリも…お口も…全部いいのぉ…」 マユは体を震わせながら腰を振り続けている。 「あっあん…あっあん…」 「お嬢様、下の鏡がお嬢様の涎で見えなくなってしまいましたよ。」 「サツキ…サツキ…」 「どうしました?」 「イッちゃう…イッちゃうよぉ…」 今日はサツキは1度も焦らさなかった。 その分、サツキがマユを弄る時間がいつもより短い。 今日、果てれば1週間、サツキを感じることのできないマユは切なそうに泣く。 「いやぁん…ぁあん…」 イクの留めたくても、腰が勝手に動いてしまう。 「あぁん…駄目ぇ…イッちゃうぅ…」 「来週。一杯愛してあげるよ、マユ。」 サツキの言葉に導かれるようにマユの腰が激しく動き 「あっあっ…イクっ…イクぅ―――…」 体をビクンビクンと大きく跳ねらせ、それと同時に潮を吹き、マユは絶頂を迎えた。 バイブを押さえていた吸盤は役目を果たし、マユの体が崩れ落ちるのと一緒にボトリと落ちた。
■メイド主人 ‐22‐ □ 乱 マユが気がついた時、サツキの姿はそこになかった。 窓の外は薄っすらと白みがかっていた。 ベッドから立ち上がると、机に置かれていたノートに目が止まる。 ボールペンが挟んであったそのページを開くと、見開きの右側のページに 『1月15日   今日は』 と、サツキの字で書かれてあった。 「日記?」 昨夜、マユが訪れたせいだろう。 その日の日記はそこで終っていた。 左側のページには、絨毯を取り替えるまでに至ったマユの淫らな姿が書き記されていた。 「やだ…。マユってこんな風なの!?」 いつも陶酔してしまっていて、口走る事も、自分の動きも全く覚えていないマユは頬を染めた。 最後の行には 『そんなマユ、全部が大好き』 そう締めくくられていた。 「あたしも大好きだよ。サツキ。」 マユは嬉しそうに呟いた。 そのままページを捲り、日付が遡って行く。そして 「嘘…でしょ…」 顔面蒼白になり、暫く突っ立ていたマユは重い体を引き摺るようにして部屋を出て行った。 バタン… ドアの音が重たく響いた。
■メイド主人 ‐23‐ □ 乱 足下に、ローター、バイブ、縄が撒き散らしてある部屋で 服を一枚一枚、ゆっくりと脱ぎ捨てている亜希子。 タイトスカートとストッキング、そしてTバックのパンティーを脱ぐ時は 腰をくねらせ、目を閉じ、舌なめずりをするその顔を、背後にいる人物に向けている。 この部屋に着く直前まで、夏海を弄り、興奮していたのだろう。 パンティーは夥しい量の蜜を含んでいるらしく、太い糸を引きながら下ろされていった。 全て脱ぎ終えた亜希子は、背後に立つ人物に歩み寄り 「さぁ。早く攻めてちょうだい。ここが疼いて疼いて気がおかしくなりそうなんだから。」 左手の人差し指を口に咥え、右手の中指を淫列にあて、腰を振りながら言う。 言われた人物は、床にある縄を掴むと、亜希子の腕を後ろ手に縛った。 「また、そうやって縛るんだね。少しくらい触らせてくれたってイイじゃない。サツキ。」 亜希子に縄を巻きつけているのはサツキだった。 マユがスヤスヤと寝息を立てた頃、亜希子が戻って来た。 それを出迎えると、亜希子はサツキに、そのまま自分に寝室に来るよう命じた。 2年前、亜希子と交わした契約の1つ。 亜希子を縛り攻めるために。 引越しを終えたあの晩、その契約は直ぐに履行された。 ただ、その契約を交わす時、サツキからこれだけは許して欲しいと言って断った事がある。 それは、直接、触れては攻められない事。それと 絶対に自分の肌には触れて欲しくないという事だった。 契約の中に、それが織り込まれていることを知った時 サツキはこの話はなかった事にしようと思った。 だがそれは、一目で落ちてしまったマユとの繋がりも絶たれる事になる。 短時間ではあったが、考え、悩んだ挙げ句、出した結論だった。 愛していない人を触れる事は出来ないし、触れられる事も出来ないと。 契約当初、サツキに対して何の感情も無く、 ただ自分の欲望が満たされればそれで良かった亜希子はそれを受け入れた。 しかし、時が経ち、サツキに攻められる内に 亜希子はサツキへ只ならぬ感情を抱くようになっていた。 そう。亜希子はサツキを愛してしまっていたのだ。 攻められる度に、サツキに触れて欲しいと、触れさせてくれと執拗に願うようになっていた。 最初に手を後ろ手に縛るのは、拘束された体を攻めたいからでも、そのまま狂わせたいからでもない。 隙があるとサツキに触れようとする亜希子を封じるためなのだ。 サツキは無言で縄を操った。 亜希子が潮を吹きながら満足すれば、その日の仕事は終る。 一刻も早く、この仕事を終えたいサツキは亜希子を容赦なく縛り上げる。 胸を挟むように縛ると、ローターのぶら下ったボディクリップを乳首に挟み振動を最強にする。 「あぅ…サツキはせっかちだね。もっとゆっくり攻めてくれればいいのに。」 腰に縄を巻くと、亜希子は足を開き出した。 サツキが淫列を広げること無く股縄を通すと知っているから。 これから這う股縄をギチギチに食い込ませて欲しくて自ら足を開くのだ。 後ろに回り、腰に巻かれた縄の背中側に通し容赦なく引き上げる。 腰に巻かれた縄が、見事なV字型を作る。 「あぁぁ…サツキ…イイよ…堪んないわぁ…」 亜希子はクリトリスが擦れる感触を味わいながら歩き 椅子に腰を掛けると、肘掛に足を掛け大きく開いた。 「さぁ…サツキ…早く弄って…」 サツキはロングタイプのローターを持った。 出来るだけ遠くから攻めたいから。 振動を最強にして、縄の下で膨らむクリトリスを目指し強く押し当てる。 「あぅ…あっあぁぅ…イイよ…サツキ…」 獣のような鳴き声を上げる亜希子。 「お口が…あぁ…ヒクヒクしちゃうわ…」 サツキはただ強く押し当てていた。 「見て…見て…サツキ…ほらぁ…」 ヒクつく蜜壺を見るように促すアキコ。 「あぅ…イクわ…サツキに…攻められて…イクわよ…見て…あぁぁぁぅ…」 蜜壺が固く口を閉し、体を1度ビクンと跳ねさせ亜希子は1度目の絶頂を迎えた。 亜希子の蜜壺から、濃厚な白濁した液が流れ落ちてきた。 しかし、潮は吹かなかった。 「まだ…まだよ…こんなんじゃ…満足できないわ…」 荒い息で言う亜希子。 サツキは股縄の下にナイフを入れ、それを切り外した。 「さぁ…早くやってちょうだい…」 怪しい目つきで亜希子が言った。
■メイド主人 ‐24‐ □ 乱 露になった密壺に先端が握りこぶしほどあるバイブをあてる。 太さは腕くらいだろうか。 全体にゴツゴツとした突起物が隙間無く埋められていて、 実際の太さは、それより太いかもしれない。 その突起物は、1つ1つそれぞれにバイブレーションが働くよう内蔵されていて、 スイッチを入れれば、様々な振動が送られるようになっている。 金持ちの、淫乱女が特注で作らせた物だ。 「あぁ。それを使うのね…1週間ぶりだから入るかしら…」 うっとりとしながら亜希子が言う。 先端を挿れると、蜜壺の入口がそれにあわせどんどんと広がって行く。 一番太くなっている所まで挿れると、入口はピーンと張り詰めた。 そして ヌプッ… 先端の拳が飲み込まれた。 「あぁう…サツキ…やっぱりこれはイイはね…堪んないわ…」 サツキはそれをぐっと奥まで挿し込んだ。 「あぁぁあん…お口の中が…一杯よ…」 そしてスイッチを入れ、くねらせる。 「はぁぁぅ…凄いわぁ…広げられるのが…分かるわよ…」 突起物を震わせるスイッチを入れる。 肉壁は、押し広げながら震わされる。 「あっあぁぁん…イイわ…いいわよ…サツキ…」 サツキはそれを上下に激しく動かした。 「あっあぅ…いきなり…そんなにして… 乱れるあたしが見たいのね…」 サツキは何も言わず、激しく動か続ける。 「あぁぁ…イイよ…サツキ…堪んないわ…」 サツキの額には汗が滲んでいた。 「見て…サツキ…あぁん…涎が一杯出てるでしょ…」 亜希子の言葉に耳も傾けず、サツキはまたさっきのローターを掴むと クリトリスに強く押しあてた。 「あっあぅ…あっあぅ…」 亜希子は体を大きく震わせながら悦び、大量の蜜を吐き出し始めた。 サツキの握るバイブの動きが鈍くなる。 極太のバイブを咥え、普通の状態でも充分きつい蜜壺が、締まり始めたことで 腕ほどもあるバイブを締め付け始めていたのだ。 『もう少し…もう少し…』 「ああぁぁ…サツキ…あぁあん…」 絶頂を迎えそうになり、サツキを呼ぶ亜希子。 「ほらぁ…ん…こんなに…こんなに締め付けてんのよ…」 無言のサツキに、淫らな自分を見せつけ、感じさせたくて 亜希子は一方的にサツキに話かける。 「サツキがぁん…そんな…そんなに攻めるから…あぁぁん… こんなに…こんなによ…ん…涎が出ちゃうのよ… ほらぁん…見てぇ…あぁう…イイわ…イイわよ… ねぇ…見てるぅ?…あぁぁん…ほらぁ…ん… お口もぉん…あっ…クリ…もぉ…トロトロなの…」 サツキは固く目を瞑り、ひたすらにバイブとローターを操り続けた。 「あっあっ…イクっ…イクわよ…見てっ…見てえぇ…」 亜希子は体を仰け反らせなが大きく跳ね、絶頂を迎えた。しかし、 「まだ…」 サツキが漏らした言葉に亜希子が反応する。 「…まだ…よ。」 潮は吹かなかった。 「今度は…これでして…」 亜希子は椅子から降りると、後ろ手のまま床に座り、お尻を高々と上げた。 「さぁ。早くぅ…」 お尻を回転させながら、サツキにねだる。 サツキは持っていた極太のバイブをそのまま挿し込んだ。 「あぁあん…」 亜希子が直ぐに悦び出す。 「バックが…一番好きよ…あっあっ…あたる…あたるわぁ…」 サツキは夢中で動かした。一秒でも早く終らせるために。 「あっ…もっと…上から挿れて…そう…はぁ…垂直によ… イイわぁ…上手よ…サツキ…んぁあぅ…もっと…もっと… あぁう…そう…手首を使って…そうよ…回転させるの…」 亜希子が腰を振り出した。 「あぁう…腰が…勝手に…いっ…あぁあ…いいわぁ…」 なかなかイキそうにない亜希子に、サツキはまたあのローターを持ち出しクリトリスにあてた。 「あっあう…最高よ…んぅあん…」 どれくらいそうしていただろうか。 やっと亜希子の体が痙攣を起こし始めた。 「あぁ…イクわ…イクわよ…サツキ…ほら…イクっ…イクうぅ……。」 しかし、潮は吹かなかった。 1週間の時間が、亜希子を底なしにしていた。 使う玩具を変え、体位を変え、亜希子が潮を吹いたのは、すかっり朝がやってきた頃だった。 「良かったわ。サツキ。今晩もマユが寝たら私のところへいらっしゃい。いいわね?」 「…はい。奥様。…失礼します。」 サツキが亜希子の部屋を出ようとした時、扉が少し開いている事に気付いた。 そして部屋の外には。 サツキの日記帳が落ちていた。 「マユ…」 サツキはそれを拾い、走り出した。
■メイド主人 ‐25‐ □ 乱 マユはサツキの日記帳を手に、ふらふらと歩き出していた。 そして、扉をゆっくりと少しだけ開ける。 その部屋で行われている事に目を疑った。 「サツキ…」 片足をベッドに乗せて立つ亜希子の下で、サツキが極太のバイブで亜希子を攻めていた。 顎をあげ、体を震わせながら腰を振る亜希子は、喘ぎながらサツキの名前を呼んでいた。 「サツキ…好きなのよぉ…あぁあぅ…愛してるの…サツキぃ…」 「嘘…」 マユの手からサツキの日記帳が落ちた。 数歩後ずさりすると、自分の部屋へと戻って行った。 「ガチャ…」 マユの部屋の鍵が掛けられた。
■メイド主人 ‐26‐ □ 乱 サツキは息を切りながら、マユの部屋をノックした。 返事はなかった。 扉を開けようとノブを握るが鍵が掛けられていた。 自分の部屋からマユの部屋へと繋がる扉も鍵が掛けられている。 サツキは唇を噛みながら、合鍵を取り出し 「…入りますよ。」 そう言って扉を開けた。 部屋の中は、花瓶に活けてあった花が無数に散らかっていた。 ベッドに横になるマユを見ずにサツキはその花を拾い集め 全部集めたところでマユのベッドに向かうと 「お嬢様?」 サツキの手から拾い集めたばかりの花がはらはらと落ちる。 「マユ…」 呆然としながらマユへと近づくサツキ。 「マユ…マユ―――」 家の中をサツキの叫び声が響いた。 それに気付いたノブが駆け寄る。 「どうしたんだい!?サツキ!」 マユを抱くサツキがいた。 見えるマユの腕が、異様に青白い。 「お嬢様?…お嬢様!!」 慌てて腕を取るが、その腕に温もりはなかった。 サツキは声を殺して泣いていた。 体がふるふると震えている。 「何が…」 ノブは、この状況を理解しようと辺りを見回す。 マユの枕元には空になった薬の瓶。 いつもならサツキの部屋に置かれている、掃除用のバケツ。 バケツの中の水は、おそらく花瓶に入れてあった物だろう。 花瓶から取り出され散乱する花。 バケツの中の真っ赤な水。 そして…血痕の残るナイフ。 「どうして…」 ノブの言葉が口の中に篭る。 落ちていたサツキの日記を拾い、捲る。 日記には、愛していない亜希子を攻めなくてはならない自分を なじり、嘆き、後悔する思いが綴られていた。 「知られてしまったんだね…」 ノブは全てを承知していた。 マユとサツキが愛し合っていることも。 サツキが亜希子を攻めなくてはならないことも。 亜希子がサツキを愛してしまっていることも。 そして… 「夏海っ!!!」
サッ… 夏海の手にするナイフがノブの手を掠める。 夏海はヘナヘナと座り込むと頭を抱えて泣き出した。 「…罰があたったんです。」 サツキが話し始める。 「初めから話しておけば、こんな事にはならなかったんです。 でも、私には出来ませんでした。 お嬢様と…マユと愛し合いたかったんです。 いつかきっと、知られてしまう時が来ると思ってました。 その日が来るまで、マユを騙し、自分を騙し続けようと思っていたんです。 自分の欲望を叶えたいがために…マユと愛し合いたいがために… 許される訳ないですよ…。 もし神様が許してくれたとしても、マユは許さなかったと思います。 これがその証拠です。 そこまで私を愛してくれていたんです。 それなのに…それなのに私は…」 マユを初めて抱いた日の事が蘇る。 「大丈夫。サツキになら何をされても平気。」 健気に大人ぶっていたマユだったが実際に始めてみれば 初めて体験する感触、感覚、そして、羞恥心に戸惑い「恐い」と言い始めていた。 仕方がないだろう。初めてのことなのだから。 ピリピリするような感触も、頭の中が白くなりそうな感覚も 恥ずかしいと思うことも、全てが「恐い」で表現されてしまう。 他の言葉が見付からないのだ。 サツキはマユが恐いと言い出した時は何もせず、 ただそっと、マユを抱きしめていた。 本当は、それが恐いのではなく、恐いという言葉でしかで現せないのだとわかっていても マユが落ち着くまで、ずっと、ずっと抱きしめていた。 「…ごめんね。サツキ。でも…もう大丈夫。」 「無理しなくてもいいのですよ。」 「ううん。無理してない。サツキにぎゅってしてもらったら 何も怖がることないんだって思えてきたの。 だから、大丈夫。サツキなら大丈夫。」 大好きなサツキだから大丈夫。 大好きだから、愛し合っているから大丈夫。 大好きだから、愛し合っているから、抱き合えるんだと。 そう思っていた。なのに… 愛してもいない、ましてや自分の母親を淫らに狂わせるサツキ。 日記に、どんなに愛していないと、そんな自分をなじっていても マユには受け入れ難い現実だったのだろうと。 絶対の信頼をおいていた。 だから「サツキなら大丈夫。」そう思っていたのに。 「…それなのに…私は…」 「サツキ…」 ノブは言葉が見付からなかった。 「その上、夏海さんまで傷つけてしまって…」 夏海が亜希子を愛している事はサツキも気付いていた。 何故愛してくれないのか。何故自分ではなくサツキなのか。 亜希子に愛されるサツキを見て、次第に膨れる夏海の嫉妬にも。 「だから…いいんですよ。ノブさん。もう…マユがいないのなら生きていても仕方ありませんから…」 ノブの腕を掠めたナイフは、サツキに向けられていた。 夏海の中でも、整理できない感情が破裂してしまっていたのだ。 ノブはそれも承知していた。 夏海が亜希子を愛している事も、それが儚い想いである事も。 サツキが夏海に対して、申し訳なく思っていることも。 全て、全てを承知していた。 「なんだってこんなに歯車が噛み合わないんだろうね…」 ノブが悲しそうに呟く。 そこへまどろみから抜けた亜希子が現れる。 「何の騒ぎ?こんなに散らかして…」 亜希子の目にとまったのは、青白いマユではなくそれを抱くサツキだった。 「サツキッ!どういう事なの!何でマユを抱いているのさッ!」 「奥様!あなたの目には他に映るものはないのですか!?」 ノブが大声を上げた。堪えていた涙が溢れる。 「夏海…夏海っ!」 ノブが頭を抱える夏海を呼ぶノブ。 呼ばれてムクッと立ち上がる。 「奥様をお連れして。」 「あたしの話しはまだ終わってないわよ!」 亜希子が言うが 「奥様をお連れしないさいっ!」 怒鳴り声をあげる。 「母さん…」 「早くっ!!!」 「…はい。」 亜希子はサツキの名前を呼びながら夏海に連れられていった。 静かな時が流れる。 マユを抱くサツキの顔が穏やかになっていく。 立ち上がると、ノブを掠めたナイフを手に持ち。 「サツキッ!!!」 ノブの声が響いた。
―――1ヶ月後。 コンコン… 来客を告げるノックの音。 「はい…。」 夏海が返事をして扉を開ける。 「失礼します。」 「あ。お久しぶりです。」 夏海が頭を下げる。 現れたのは、尚と雪だった。 「この度は色々と大変だったようで…」 夏海はただ深々と頭を下げた。 「ご様態は、如何ですか?」 尚が訊ねる。隣りで雪が夏海に花束を渡している。 「…はい。一人では何も…。話すことも出来なくなってしまわれました。」 ベッドには、どこを見ているのか、それとも何も見ていないのか 精気を無くした亜希子が座っていた。 「尚さんと雪さんがお見舞いに来てくださいましたよ。」 亜希子の顔を覗きながら言うが、亜希子は何の反応も見せなかった。 「すみません。あれ以来、ずっとこんな状態なんです。どうぞ…」 用意されている応接用のソファーへ掛けるよう促す。 「失礼します。」 尚と雪は並んで腰を掛けた。 夏海がお茶を出しながら言う。 「仕方がありませんよね。娘さんを亡くし、仕えていた者も亡くし、家も失い …愛する人まで亡くされてしまったのですから…。」 亜希子の気持ちを代弁するように言う夏海。 「奥様は繊細な方なんです。だから、こんな状態になってしまわれるんです。 そう考えると……私は、とても強い人間なのかもしれませんね。」 正気でいる自分が悔しいかのように言う夏海。 「夏海さん……」 「…私も…母を亡くしているのに…」 寂しそうに言い、涙を溜め、話し始めた。 16日の朝。 近藤家は炎に包まれていた。 夏海が気がついた時、あたりは火の海で 亜希子を抱きかかえるようにして逃げるのが精一杯だった。 夏海が呆然と炎を見つめる隣りで、亜希子は子供の様に笑ってキャッキャッと笑っていた。 全てが焼き尽くされ、後から発見されたのは、3人の亡骸だった。 近藤の娘マユと、メイドのサツキ、そして夏海の母親、ノブ。 マユの上に重なるように発見されたサツキの体には 夥しい量の傷が残り、まるで、死にきれず、苦しむサツキを楽にしてあげるかのように 介錯をされたような傷が首に出来ていた。 その上には沢山の布団が掛けられ、2人は、奇跡的に綺麗な体だで発見された。 ノブは、自ら灯油を被って…との事だった。 「私達が、お嬢様の部屋を出てから、何があったのかはわかりません。 でも、サツキさんの首の傷が、母が残したものならば… 母は、サツキさんを見ていられなかったのではと。 痛々しくて…。可哀相で…。 私の事も、不憫に思っていたところがあるかもしれません。 サツキさんを思い、私を思い…。母にとっても苦渋の選択だったと思います。 そして母が最後に決断したのが、あの炎だったのではないかと。 悲しい過去も、おぞましい記憶も、全て、燃え尽くされるようにと…」 切なそうに言う夏海。 「私が奥様に一生仕える事。それが何よりもの供養になると信じ、生きていくつもりです。」 夏海は涙を溢れさせながらも、穏やかな笑顔を見せた。
「お嬢様。お嬢様…」 「ん…サツキ?」 「そうですよ。」 サツキに起され目を覚ますマユ。 「…ここは?」 見慣れない風景。 あたり一面に霧がかかっている。 「さぁ。何処なんでしょう。私にも分かりません。」 「何もないところね…。何だか寂しい…」 「ええ。でも、お嬢様がいらっしゃいますから。」 マユがきょとんとする。 「お嬢様がいらっしゃいますから、私は平気です。」 「…うん。マユもサツキがいるから平気。」 嬉しそうに言うマユ。 「そう言えば、さっきノブさんもいらっしゃいましたよ。」 「ノブが?」 「ええ。」 「何処に?」 「呼ばれてみては如何ですか?」 「ノブー!」 霧の粒子が纏まり始め、ノブの姿を作り出す。 「…はいはい。何ですか。お嬢様?」 「あ。ノブだ!」 マユがノブに抱き着く。 「今日も元気で何よりですね?お嬢様。」 「うん♪ノブもここに来てたの?」 「ええ。お嬢様とサツキだけでは、絨毯を取り替えるのにお困りだろうと思ってね。」 マユは頬を赤らめ、ノブから離れると、サツキの後ろへと隠れた。 「ノブさん。」 「あはははは。」 豪快に笑うノブ。 「お嬢様。お幸せになってくださいね。 お嬢様を不幸にする物はあたしが全部焼き尽くしてあげますから。」 「ありがとう。ノブ。」 「では。失礼しますよ。何かあったらお呼びくださいな。飛んできますからね。」 そう言いながら、ノブは霧の粒子に戻っていった。 「ねえねえ。サツキ?」 「何ですか?」 「欲しいものは呼んだら何でも現れるのかな?」 「うーん。どうでしょ?呼んでみたら如何ですか?」 「うん。…サツキの日記帳!」 「え?」 「あー。出た。」 「出ましたね。」 マユがニコニコと笑う。 「そんなマユ、全部が大好き…だって♪」 「お、お嬢様!人の日記を読むなんて悪趣味ですよ!」 「だって、全部のページに書いてあるんだもん♪」 サツキが日記帳を奪い取ると 「日記に書いたのはそれだけじゃありませんよ? 全部読みましょうか? サツキ…サツキ…いいのぉ…」 「わわわわっ!やめてよー!もうっ!そんな事、書いてあるほうがよっぽど悪趣味だよ!」 サツキは笑って日記帳を霧に戻し、 「私ならこれを呼びますね。」 そう言って 「お道具箱!」 と叫んだ。 霧の粒子が、マユの為のお道具箱を形作る。 「全部揃っていますね。」 見せられて、マユは恥ずかしそうに俯いた。 悲しい過去も、切ない記録も、全てが消えるこの時の中で 沢山の愛い注ぎ、沢山の蜜を垂らし そして… 幸せな記憶と、愛し合う記録だけを残し続けよう。 もう、誰にも気兼ねすることはないのだから…。
完 面白かったらクリックしてね♪ Back PC版|携帯版