■11566 girls' kiss  
□投稿者/ ルイ (2005/08/01(Mon) 10:12:05) 

別に男が嫌いってわけじゃない。 以前に何回か男と恋愛したこともあるよ。 それなりに楽しかった。 それなりに幸せだった。 それなりに愛してた。 そんな過去の経験を『それなり』と言い切れるのは、今があるからなんだよ? そう、こうやって今あなたが隣にいるから。 あなたと出会えたから。 (携帯)
■11567 / inTopicNo.2)  kiss 1 □投稿者/ ルイ 一般♪(2回)-(2005/08/01(Mon) 10:16:39) 「あたし中学が女子校だったんだけどさ〜やっぱレズの子とかいたよ。」 「え〜。なんでレズってわかったの?」 「クラスの子にコクっててさぁ。噂になってた。フラレたみたいだしね。」 「う゛わあーッ。レズとか気持ち悪いよね!女同士とかありえない。  大体エッチとかどうやってやるんだろー!」 教室で女の子たちが話してる。昼休みはいつも賑やかだ。 私は自分の席でその話に耳を傾けながらマニキュアを塗っていた。 薄いピンクのマニキュア。 「ねぇねぇチリ」 爪を乾かそうとふーふー指に息をかけていると、女の子たちが私のことを呼んだ。 「チリ子は身近にレズいたことある?」 「いんやー別にないなぁ」 「キモイよね〜てか同性愛って考えられないよねぇ」 私は少し考えて。 「確かに周りにいたらちょっと引くかもね〜。」 指を見つめたまま答えると、 だよねーと他の子が頷く。 「でもさぁチリ美人だからレズにもモテそう(笑)」 「だはっ。やめてよ〜ノーマルですから!」 笑いながら言った後また少し考えて 「でも」 私はニッと笑顔をみんなに向けた。 「中○美嘉が相手だったら絶対彼女にしたいー!(☆∀☆)」 「あははははっ」 高3の終わり。もうみんな進路も決まっていて。 だから余計に笑いに溢れるこの教室。
■11568 / inTopicNo.3)  kiss 2 □投稿者/ ルイ 一般♪(3回)-(2005/08/01(Mon) 10:19:08) レズビアン」「同性愛」 …ピンと来ないなぁ。 私には遠い世界だもん。 それに ホモは多そうだけど、レズってあんまりいなさそう。 レズっていうと私がイメージするのは、AVだったりする。 元彼と行ってたラブホに置いてあったエロビの中に、レズビアンものがあったからだ。 あと、♀2人♂1 人の3Pで女同士の絡みがあるやつもあったりとか。 あとは乱交とかね。 彼氏はAVが好きだったから、私もそれらが目に焼き付いてるわけで。 だから私の中では、レズ→AV→女ともエッチできるAV女優…みたいな思考回路ができていた。 ただ…ひとりエッチをするときは、女の人に攻められるのを想像することが多かった。 遠い世界だからこそ、妄想も膨らんだの。 女の人に触れられたら…女の人に舐められたら…。 ありえない事だからこそ、普段より感じた。
■11569 / inTopicNo.4)  kiss 3 □投稿者/ ルイ 一般♪(4回)-(2005/08/01(Mon) 10:22:17) 「チリ」 授業が終わって帰る支度をしていると、 クラスの男の子に肩をポンとされた。 「今日暇?カラオケでもいかない?」 「あーごめん!今日この後六本木行くんだ〜」 今日は中学のときからの友達と約束がある。 「まじか。またクラブかよ!」 私は受験が終わってからというもの、クラブにハマってる。 あの音とか雰囲気とかノリノリな人たちが好き☆ そばにいた女友達が 「あはは。だから今日の服装気合い入ってるんだ」と笑う。 うちの学校は私服OKだから、クラブに行けるような服を着てきても平気で助かる。 「いつも渋谷のクラブだけど今日は六本木デビュー(笑)楽しんでくるっ♪」 私はみんなにじゃーねーと言って手を振った。 六本木はヒルズくらいしか行ったことがなかったから、今日は本当に楽しみだ。 ドキドキしながら六本木の駅に着いた。 まだ時間早いな… 学校から六本木までは少し遠かったけど、友達との待ち合わせまでまだ余裕がある。 ひとりでそのへんブラついてよーっと♪
■11571 / inTopicNo.5)  kiss 4 □投稿者/ ルイ 一般♪(5回)-(2005/08/01(Mon) 10:25:55) 友達との待ち合わせは6時半。 「早めに着いちゃったよー(つ∀・)」 とメールを送った。 駅のそばにあるコスメの店に入って、化粧品を見て回る。 「あ」 AUBEのコーナーの前で思わず立ち止まった。 新色のマニキュアが出てるー! キラキラした赤。すごく華やかだ。 綺麗な色♪ 私はテスターを手に取り左手の小指に塗ってみる。 わー☆やっぱり発色いい。 全部の指に塗りたかったけど、そろそろ6時になりそうだ。 テスターを戻し、コスメ店を後にした。 時間ギリギリに待ち合わせ場所に着くと、バッグの中の携帯が鳴った。 これから会う美里からだ。 「もしもし?」 電話に出る。 「あ…チリ?」 友達はなんだかすごく元気がなさそうだ。 「美里?どうした?私もう着いたよ?」 「ごめん…まだ家なの…」 美里は弱々しい声で続ける。 「なんか具合悪くなっちゃってさ…まじごめん…連絡遅くなっちゃって」 あらら…ほんと具合悪そう。心配だ。 「私は全然平気だよ!大丈夫なの?気にしなくていいからゆっくり休みなよ♪」 「チリありがとぉ…今度なんかおごるよ」 「わーい(笑)とにかくお大事にね。また今度遊ぼうね〜」 美里はもう1度ごめんねと言って電話を切った。
■11572 / inTopicNo.6)  kiss 5 □投稿者/ ルイ 一般♪(6回)-(2005/08/01(Mon) 10:30:21) 「…」 あーあー。どうしようかな。 一緒にクラブに行くはずだった美里は来れない。 六本木まで来たのに私ひとりだぁ(涙) 慣れない場所にひとりって、なんだか寂しくなってきた。 さすがに友達いないのにクラブには行けないなぁ… はぁ。溜め息が出る。 せっかく来たのにこのまま帰るのもなぁ…。 それに「今日は遅くなるから美里の家に泊まるかも」って親に言ってある。 だんだん暗くなってきた六本木は、人が増えてきた。 今日は金曜日だし、きっと1番賑わう曜日だ。 みんなこれからクラブに向かったりバーに飲みに行くところなのかな…。 私は行き先もなく、ネオンの光を眺めながら歩いていた。 「ねえひとり?」 突然声を掛けられた。 顔を上げると知らない男が二人、私に笑顔を向けていた。 「暇だったらこれからご飯でも食べに行こうよ。」 ナンパ?見るからに軽そうな遊んでる感じの男だ。 「行くとこあるので…」 私が足早にその場から離れようとする。 「えー。どこ行くの?俺らも一緒していい?」 二人は私の前に立ちはだかる。 しつこいなぁ…もう。 ウザイのに捕まっちゃった。 「これから友達と会うんで!」 イライラして私は大きめの声を出す。 男は一瞬ビックリしたような顔を見せたが、 「いいじゃん。じゃーその子にも会いたいな。」 一人の男が私の腕を掴んできた。 げっ。 思わず顔がこわばる。 「やめてください!」 「俺らそんな怪しい者じゃないから〜」 充分怪しい!ウザイ!! 腕を振り払おうとしても離してくれない。 痛い…なんか怖い…。 もう一人の男は、私の肩に腕を回してくる。 相手のしつこさに本当に心細くなっ てきた。 どうしよう…。 「とりあえずあの店入ろうよー!」 やだ…どうしよう。 連れてかれる…!
■11573 / inTopicNo.7)  kiss 6 □投稿者/ ルイ 一般♪(7回)-(2005/08/01(Mon) 10:38:29) と、そのとき。 「ちょっと」 後ろから違う声が聞こえた。 振り向くと、背の高い女の人が立っていた。 その人は…まるでモデルみたいな、思わずみとれてしまうくらいに美人だった。 髪型はウルフ。 パンツルックで少し男っぽい服装。 なんだか個性的。 だけど色気もあって…中性的な雰囲気だ。 こんな綺麗でカッコイイ人見たことない。 男たちと私がボーっとその人にみとれていると。 「その子離しなよ。あたしの友達なんだけど。」 美女は私を指差しながら、鋭い目つきで男たちを交互に見る。 同時に男たちはパッと私を離した。 私はなんだか状況がわからなくなって、ただポカンとしていた。 すると美女は私のほうへ手を伸ばし…私の手首をいきなり掴んだ。 と同時にそのままスタスタと歩いた。 私はキョトンとしたまま美女についていく。 「え、あ…ちょっと…!」 男たちのそんな情けない声が聞こえたけど。 その声はもう追ってこなかった。 しばらくそのまま歩いていて、私はだんだん落ち着きを取り戻してきた。 えーっとえーっと…私は六本木に一人で来てナンパされて、しつこくて困ってて、そしたらこの綺麗なお姉さんが現れて、私を助けてくれて……。 うん、ほんと助かったぁ。 私はやっとホッとして、 「あの…ありがとうございました。」 無言のまま私の手を引く美女に言った。 美女は立ち止まって振り向くと、ニッと歯を見せて笑った。 あ…笑うとなんか無邪気。可愛い。 私はまたみとれてしまう。 「困ってそうだったからさ。ナンパはウザイねー。」 美女は私の隣に来て並んで歩いた。 あ…いい匂いがする。何の香水だろう。 美女は笑顔のまま私と歩く。 「それにマニキュアしてたからさー。イベント行くんだろうなって思って☆あたしもこれから行くし。」 …へ? マニキュア??イベント?? 美女の話してることが全くわからなくて、私はまたポカンとする。 「え?なんですか?イベント??」 私が尋ねると、背の高い美女は私の顔を覗き込みながら 「えっ?イベント行くんじゃなかった?DF」 「DF…?」 全くわけがわからない。 美女の言葉が通じないよー!(汗)
■11598 / inTopicNo.10)  kiss 7 □投稿者/ ルイ 一般♪(9回)-(2005/08/02(Tue) 00:53:17) 私の困った顔を見つめて 「あれ?知らない?」 美女は大きな目をもっと大きくした。 「あの…私のマニキュアがどうかしたんですか?」 私が尋ねると、美女は私の左手をまじまじと眺めた。 「左手のさ、小指にだけ赤いの塗ってるでしょ?」 ああ、さっき塗ったやつだ。 「はい、店のテスターで試しに…。」 私は爪見ながら答えた。 そして顔を上げた。 ……え? ビックリした。 美女の目は、なんだか悲しそうだ。 えっ。どうしたの? 私何かまずいこと言ったかな? 「そっかー。あたし勘違いしちゃったみたい。残念だなぁ。」 少し笑ってるけど…どうやら私は美女をガッカリさせてしまったらしい。 「でももう着いちゃったよ。」 「え?」 隣の美女を見ると、ニッと笑っていた。 その笑顔に私はホッと安心する。 「ここでやってるの☆DF。ドルフィンっていうイベント♪」 彼女の指差すほうを見ると…大きなクラブが見えた。 その周りにはたくさんの人、人! 人混みで入り口が見えない。 DF…聞いたことがないけど、どうやらかなり人気のイベントらしい。 特に女の子が多そうだ。 「ねえ、名前聞いてなかった。教えて?」 美女が私の手を引き、人だかりに向かいながら尋ねる。 「智梨子です。」 「チリちゃんね☆あたしは翼。」 翼さんか…。翼。 中性的なこの人にピッタリの名前だ。 「クラブとか好き?」 「はい」 「よかった♪」 「あの、私も行っていいんですか?」 美女は私の質問には答えずに、会場の入り口まで来て私のほうに振り返った。 「チリ、見てほら」 美女は手をパッと広げて見せる。 あ… 「ほれ☆チリと一緒」 翼さんは私にウインクしてみせた。 翼さんの左手は…私と同じように、小指だけ赤く光ってた。
■11599 / inTopicNo.11)  kiss 8 □投稿者/ ルイ 一般♪(10回)-(2005/08/02(Tue) 00:58:38) ハコに入ってビックリした。 こんなに広いハコなのに、人で溢れかえってる。 踊ってる人もいれば、カウンターでお酒を飲んでる人もいる。 ステージを見てる人もいる…。 そのステージを見て思わず口をポカンと開けた。 「すごぉい…」 ステージの上では、スタイル抜群でセクシーな女性がダンスを披露していた。 乳首がかろうじて隠れているような、特殊な形の水着…下はTバックよりも細い。 ダンスだって、普通のダンスじゃない。 腰を怪しく振ったり、足を広げて股を触ったり…。 まるでストリップショー。淫らすぎる…。 私は揺れる巨乳とおしりに釘付けになっていた。 「刺激的でしょ☆ボンドガールのポールダンス」 隣にいた翼さんの声で、ハッと我に返った。 「かなり真剣に見入ってたね(笑)」 翼さんに笑われて、私は急に恥ずかしくなってしまった。 「だってすごくて…。」 「だは(笑)あたしも初めて来たときはビビったよ〜鼻血出そうになっちゃった(笑)」 鼻血って… 「ふふ(笑)」 美女の鼻から鼻血が流れてる光景を想像して、思わず笑いがこぼれる。 それに翼さんこんなに美人なのに鼻血とか言うんだもん。 「やっと笑ってくれたね〜♪」 翼さんは嬉しそうに私の髪を撫でた。 ドキッ 優しい言葉とその行動に、思わず胸が高鳴った。 同じ女なのに…何なのこのドキドキは。 私は今まで味わったことのない感覚に、なんだか頭がクラクラした。 翼さんがこんなにかっこよくて美人だからかな。 女の私から見ても魅力的…。 「チリは何にする?」 バーカウンターで翼さんがメニューを指差す。 メニューにはいろんな種類のカクテルやワインやビールが並んでいる。 「えっと…カシオレがいいかなぁ」 「さすが女の子だねー♪可愛いの選ぶなぁ。」 「…自分だって女の子じゃないですか(笑)」 ほんと変なこと言うなぁ翼さんて(笑) 「じゃーあたしはとりあえずジントニックで☆」 翼さんは私の分までオーダーしてくれた。
■11648 / inTopicNo.12)  kiss 9 □投稿者/ ルイ 一般♪(11回)-(2005/08/02(Tue) 23:14:44) 「えー!チリって高校生だったの?!」 私たちは、お酒も入ったことでだいぶ打ち解けた。 「大人っぽいんだねー。20歳くらいに見えた☆」 「翼さんは何歳?」 「あたしは最近22になったとこだよ。」 翼さんは何杯目かのビールを豪快に飲み干した。 酒豪だこの人…。 と、そのとき。 場内が騒がしくなった。 ん?なんだろう。 周りを見渡すと、何人かのボンドガールが会場に登場していた。 さっきのボンドガールよりは露出の少ない水着を着ている。 みんなすごく可愛い…! 「はい、チップ☆」 私たちの近くにいた女の人が、ひとりのボンドガールに近付いて行って何かを渡した。 チップ…お金? 何するんだろう。 私は興味深々だ。 隣の翼さんはそんな私を見ながらニヤニヤ笑っていた。 「ありがとう♪」 ボンドガールはそう言うと、チップを渡した女の人に… 「チュッ」とキスをした。 えー!えー?!キスのサービス?女の子に? 他のボンドガールたちも、チップをもらうと客とキスしてる。 男の子にも女の子にも…。 と、そのとき。 ひとりの男の人が翼さんに近付いてきた。 翼さんの友達かなぁ… もしかして彼氏…? 翼さんに釣り合うほどにこの人も美形でかなりかっこいい。 顔はジャニ系だけどスーツ着てるから、まるでホストみたいだ。 翼さんはその人に気が付くと、 「おーハルちん☆」と笑顔を向けた。 「翼やんかー!来てたんやね。」 ん…?! 私はその声を聞いてビックリした。 だって…だって… 「ハルちん今日かなり男前じゃん♪スーツ似合いすぎ(笑)」 「ほんまホストみたいやろ?男には負けんわ!」 ビックリしたのは、関西弁にじゃなく…高い声。 どう考えても女の声だ。 外見は男そのものなのに、この人女なんだ…! 「ほんじゃまたなー」 その人は翼さんにそう言ってから、キョトンとして突っ立ったままの私にも手を振ってくれた。
■11650 / inTopicNo.13)  kiss 10 □投稿者/ ルイ 一般♪(12回)-(2005/08/02(Tue) 23:19:15) 「今の人…女ですよね?」 私は戸惑いながら翼さんの横顔を見た。 「もちろん♪」 翼さんは私に笑顔を向けて続ける。 「だってDFはガールズオンリーのイベントだから☆」 え?つまりここには女しか入れないってこと?! 「で…でも男の人もいますよね?あの人とか、そっちの人とか…」 私は何人かを指差す。 「あはははは!」 翼さんはいたずらに笑った。 「みんな戸籍上は女だよ!男っぽいけどね。」 「ええ?!どう見ても男…!」 驚きっぱなしの私のそばに来て、翼さんは耳元でこう言った。 「ほとんどはね、みんなレズビアンだよ。」 レズ…その言葉が私の頭の中にカチッとハマった。 ここは…そういう場所なのか・・・! 「チリはそういうの嫌?ここから出たい…?」 翼さんは、真っ直ぐに私を見つめる。 その目を見て、私はドキッとした。 きっと翼さんも…レズなんだって、そう感じたから。 「全然嫌じゃないです。」 気が付くと私はそう答えていた。 ビックリするくらい自然に。 「ほんと?よかった!」 翼さんが目を細めて笑った。 その笑顔を見たら… もっと翼さんのこと、知りたくなった。
■11682 / inTopicNo.16)  kiss 11 □投稿者/ ルイ 一般♪(14回)-(2005/08/03(Wed) 19:37:05) こんな世界があったんだ。 レズビアンって…こんなにいたの? 会場には、いろんな女の人がいる。 私と同じように高校生くらいの子も目立つ。 男に間違えてしまうくらいボーイッシュな人、翼さんみたいに中性っぽい人、可愛い人、綺麗な人…。 あんなに遠い世界だったはずの、レズ。 それが今はこんなに近い。 こんなに身近なことだったの…? そして翼さんもレズ…。 この人は女が好きなんだ。 なんだか胸がドキドキした。 「翼〜!」 ひとりのボンドガールが駆け寄ってきた。 うわあ…間近で見るとほんとすごい。可愛い。 「翼来てくれてたのね〜♪嬉しいな」 「おー☆チップ稼いでる?」 会話しながらボンドガールはどんどん翼さんに体を寄せて…首に腕を絡める。 「翼はチップなしでいいよ。」 そう言うとボンドガールは、翼さんに唇を重ねた。 うわー! なんなのこの綺麗すぎる光景…! 私はそう思ったのと同時に。 …ズキ あれ?胸が痛いや…。 キスされてる翼さんを見て、苦しくなった。 ボンドガールに嫉妬してるんだ…。 え、嫉妬…? 私は翼さんが好きなの? ただ美人だから惹かれてるだけじゃなくて? 好きだとしたら私はレズなの? 私はなんだかわけがわからなくなって。 だけど翼さんはまだボンドガールと楽しそうに笑ってて… モヤモヤした気持ちを消すために、 私はひとりでその場を離れた。
■11735 / inTopicNo.17)  kiss 12 □投稿者/ ルイ 一般♪(15回)-(2005/08/05(Fri) 11:40:33) せっかくクラブに来たんだから踊らなきゃ! 私は踊っている人たちの中に入って、リズムに身を任せた。 いつものクラブで踊るのとは違って・・・なんだか周りを意識してしまう。 だって周りはみんなレズビアンなんだもん。 どの人もみんな普通に見えるのに、レズなんだ…。 「ダンスうまいね。」 急に声を掛けられてビックリした。 隣で踊っていたB系の女の人が私を見ている。 「…どうもありがとう。」 「ネコちゃん?」 「…え?」 ネコ?猫?私は首を傾げる。 「私はタチ。よかったらここ出てどこか飲みに行かない?奢るからさ。」 タ…チ?なんだろうそれ?って私また誘われてる?きっとこの人もレズだろうしこれってナンパなのかな…?! 「あ、あ…あのすみませんっ私…えっとその…友達があっちに…。」 私は相手がレズだっていうことを意識しすぎて言葉がうまく出てこない。 と、そのとき。 「はーい!友達でーす☆」 翼さんの声が後ろから聞こえて。 ガバッ!と抱きついてきた。 「キャア!」 私は急に背後から抱き締められて声をあげる。 「この子に何か?」 翼さんは強めの口調になった。 「アンタ完璧誘ってたでしょ!」 うわあ…すごい迫力。 「なんだ相手持ちか……くっそ。」 B系の人は決まり悪そうに、その場から去った。
■11736 / inTopicNo.18)  kiss 13 □投稿者/ ルイ 一般♪(16回)-(2005/08/05(Fri) 11:44:10) 「まったく。急にいなくならないでよ。心配したんだからね?チリ」 翼さんは私を後ろから抱き締めたまま、溜め息をつく。 「ごめんなさい…」 私は翼さんにギュッとされてドキドキする気持ちと、申し訳ない気持ちとで胸が詰まった。 「チリもしかしてさっき…」 「え?」 「やきもち妬いた?」 ドキッ。 私は自分の顔が赤くなっていくのを感じた。 ず、図星…。後ろ向きでよかった。 「違うの?」 黙ったままの私に翼さんが重ねて聞く。 「翼さ…」 「ねえチリ」 私の言葉を待たずに遮る。 「あたしはね、すごく妬いたよ。ムカついた。」 翼さんは私の肩をもう一度ギュッとした。 「他の女がチリにナンパしてるの見て、まじ妬けた。」 …翼さん……! 私は胸が熱くなった。 「私、翼さんが好きです…」 私この人が好きだ。 すごく好きになっちゃった… 小さな声で言ったから。 ちゃんと翼さんに聞こえたか不安だったけど、 「あたしも」 熱い息が耳にかかって。 翼さんの優しい声が聞こえた。
■11737 / inTopicNo.19)  kiss 14 □投稿者/ ルイ 一般♪(17回)-(2005/08/05(Fri) 11:49:55) 私が恋に落ちた相手は 今日出会ったばかりの人で しかも…女の人。 私はもう、レズっていう言葉を意識しなくなっていた。 モヤモヤした気持ちはもう消えた。 だって、私の気持ちはこんなにも自然なんだもん。 翼さんが女だろうが、男だろうが、私はきっと好きになっていたと思う。 翼さんはたまたま女だった。 ただそれだけの話。 翼さんは私の手を引いて、地下に繋がる階段に連れて行った。 静かで少し薄暗い。 「やっと二人になれた〜☆」 翼さんは無邪気な笑顔を見せる。 こんなに美人で大人なのに、なんだか子供みたい♪ 可愛いなぁ… 階段に二人で腰かけて、私はピトっと翼さんにくっついた。 「ねえ翼さん」 そうそう、気になったことがあったんだった。 「ネコってなに?あと…タチって?」 翼さんは煙草に火を付けながら、 「あー、さっきの女が言ってたっけねー。」 と言って笑った。 「うん、なんのこと?それ。」 「ビアン用語だよ。」 ビアン…? 「あ、ビアンって言うのはレズビアンの略ね。  うちらはあんまりレズって言わずにビアンっていう言葉を使うのが多いんだ。  レズって少し差別的な響きがあるから。」 「へー…。そうだったんだ。知らなかった…。」 いつもレズって言ってたなー私(汗) 「うん。んでネコとかタチっていうのは専門用語みたいなもんでね。  セクシャリティーを分けるときに使うの。ネコは…簡単に言えば、エッチするときの受け側。」 エッチするときの…その言葉に思わずドキッとする。 私の頭の中に、以前見たAVが浮かんだ。 「タチはその逆でネコちゃんを攻める側。ちなみにリバっていうのもいて、受け攻め両方できたりとか両方したい人のこと。」 私は顔がまた赤くなった。 そ…そういう意味だったんだ…。 翼さんはそんな私の様子を横目で見つめる。 「なんかすごいですね。そういう意味だったんだぁ。」 私は翼さんから顔を背けて、照れ隠しに笑った。 「もうひとつちなみに☆」 翼さんは煙草の煙をフーッと吹いてから言った。 「あたしはタチだよ。」 私はますます…顔が熱くなってしまった。 「チリは何だろうね?セクシャリティー」 翼さんはニヤリと笑って見せる。 「試してみる?」 吸いかけの煙草を床で揉み消しながら、翼さんは私の耳元でさっきのように囁いた。 …コクン。 私が静かに頷くと。 翼さんは私の唇にキスを落とした。
■11797 / inTopicNo.23)  kiss 15 □投稿者/ ルイ 一般♪(20回)-(2005/08/06(Sat) 10:45:18) 翼さんは私の髪や耳を撫でながら、キスを何度も重ねていく。 優しく優しく確かめるように。 翼さんの唇…やわらかい。 もっとキスがほしくて、私は翼さんの首に腕を絡めて 自分から唇を合わせた。 ボンドガールが翼さんにキスした光景を思い出したらまた嫉妬して、それが私を積極的にさせる。 翼さんは舌で私の唇を撫でた。 私は口を開き翼さんの舌を受け入れる。 ああ…翼さんの舌、暖かい。 翼さんがネットリと舌を絡めてくる。 私もチロチロと舌を動かしてそれに応える。 「はぁ…ん」 喉の奥から吐息がもれる。 体が熱い…キスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。 「…んん…」 キスは激しさを増す。 もう体に力が入らないよ… 「チリ…可愛いね。」 翼さんは唇を離すと耳元で囁いた。 翼さんも少し息が上がっている。 ペロ…翼さんはそのまま私の耳をひと舐めした。 ビクンと体が反応してしまう。 「もう我慢できないや。チリがそんなに反応してくれるから。」 翼さんは耳の中に舌を入れながら、私のキャミソールの下から手を入れた。
■11799 / inTopicNo.24)  kiss 16 □投稿者/ ルイ 一般♪(22回)-(2005/08/06(Sat) 10:59:07) 翼さんの手はブラの中に滑り込み、私の胸の感触を楽しんでいる。 「やわらかいね。」 はぁ…気持ちいい… 翼さんは私の様子を見ながら優しく胸を揉み続ける。 「もっと声聞きたいな♪」 キュッ。 翼さんはいきなり私の乳首をつまんだ。 「あ…!」 声が上がってしまう。 翼さんの指が私の乳首を転がす度に…吐息とあえぎ声が漏れた。 「舐めてもいい…?」 両方の乳首をいじりながら、翼さんが声をかける。 アソコがどんどん熱く濡れていってるのがわかった。 翼さん…好き。 私は顔を赤くしてコクンとうなずいた。 横に座っていた翼さんは階段から1段下に下りると、私と向かい合って膝立ちした。 ドキドキして…またアソコがトロンとする… 翼さんは私のキャミソールとブラを一気に上に捲った。 白い胸が露になる。 あ、だめ…恥ずかしい…。 思わず手で隠してしまった。 「ダーメ。」 翼さんは私の手を掴んで無理矢理胸から離す。 「ちゃんと綺麗な胸見せてよ。これあたしのだもん。」 翼さんは少しいやらしい目で笑うと、また胸を揉み始めた。 「あぁ…」 「綺麗だよチリ…」 翼さんは私の胸に舌を這わせた。 片方の胸は揉んだまま、もう片方の乳首に舌を絡める。 「あっ…アン…」 翼さんは私の感じている顔を見ながら、さらに舐める。 私の両方の乳首は、翼さんの唾液でテカテカに濡れていった。 「さてさて…下はどうなってるかな。」 翼さんは乳首から唇を離すと、私のスカートを捲る。 「キャ…」 今度は隠す前に手を遮られてしまった。 「もっと感じてほしいから。」 真剣な声でそんなこと言われたら… それだけで感じちゃう…。 翼さんはパンツの上から私のアソコを撫でる。 「…ぁん」 「…すごい濡れ濡れだよチリ。パンツがビショビショ。」 私は恥ずかしくてギュッと目を閉じた。 「こんなに濡らして…ほんと可愛い♪」 翼さんは嬉しそうに言うと、パンツを下ろした。 ああ…本当に恥ずかしい… 「もっと気持ちよくしてあげるからね。」 翼さんはグッと私の足を開かせた。
■11867 / inTopicNo.27)  kiss 17 □投稿者/ ルイ 一般♪(24回)-(2005/08/07(Sun) 21:40:51) 「あっ…!翼さんだめ…見ないでぇ!」 足を閉じようとしても翼さんがグッと力を入れてさらに開く。 私の声に耳も貸さずに、翼さんは開かれた足の間に頭を埋めた。 「んん…!」 電流が走ったように私の体が跳ねる。 クチュ… 私の敏感な部分に、翼さんの舌が這っていく。 「おいしいよ…チリの味」 ペロペロと舐める度に、クチュ…といやらしい音がした。 「あぁん…翼さぁん…気持ちいい…」 肩を震わせながらあえぐ。 気持ちよすぎておかしくなりそうだよ… 「これはどう?」 翼さんはそう言うと、溢れる蜜を舌ですくい取った。 そしてそのままクリトリスに擦りつける。 「や…ッあ…!ダメェ…」 私は翼さんの頭をクシャクシャにしながら、快感に耐える。 クチュッ…ピチャピチャ… 翼さんはクリトリスを唇で包むようにして、舌で愛撫を続けた。 「あん…!ぁんん…もぉダメ…翼さぁん……!」 頭が真っ白になって、もうおかしくなりそうだ…。 「イッていいよ。」 翼さんは私の胸を揉みながら、クリトリスを吸い上げる。 「アァァ…!ひゃあ…ん!」 ビクンビクンと体を痙攣させながら、私は絶頂を迎えた。
■11868 / inTopicNo.28)  kiss 18 □投稿者/ ルイ 一般♪(25回)-(2005/08/07(Sun) 21:44:29) 「もうこんな時間か〜。門限とか平気?」 翼さんは時計を見ながら心配そうな顔をする。 時計は12時を回っていた。 「大丈夫です。」 私たちは手を繋いで、クラブに戻ってきていた。 そろそろイベントも終わりが近いのか、場内はさっきよりも盛り上がっている。 すごい音と声。 楽しそうに騒いでる人もいれば、飲みすぎてヘロヘロになってる人もいる。 「みんなはっちゃけてんなー(笑)」 翼さんは笑って 「うるさいからココ出よっか☆」 私の肩を抱いて会場から出た。 「楽しかった?初のDFは♪」 翼さんはニッと笑顔を向ける。 「うん!すごく楽しかった!」 私も笑顔になる。 ほんと楽しかった…夢のようなイベントだったなぁ。 「そろそろ帰らないと電車なくなっちゃうんじゃない?」 翼さんはもう1度時間を気にした。 きっと私のこと心配してくれてるんだろうけど、そんな風に時間を気にしすぎてるのは…寂しいよ。 私は繋いだ手を、ギュッと握った。 「私はまだ帰りたくないです…」 もっと翼さんと一緒にいたい。 「チリ…」 翼さんはうつむく私の横顔を見つめる。 「そんな事言っちゃっていいの?」 ニヤリと笑って 「じゃあ今日はもう帰してあげないからねっ」 道端なのに私のおしりをキュッと掴んだ。 「ギャァ!」 私が変な声で叫ぶと翼さんはダハハと笑ってピースした。 「うち泊まる?」 また私のおしりに触ろうとしてきたから。 今度はサッと逃げた。 やったー!翼さんの家に泊まれるー(*´∀`*)♪ 私はニッと笑ってVサインを返した。
■11959 / inTopicNo.33)  kiss 19 □投稿者/ ルイ 一般♪(28回)-(2005/08/09(Tue) 23:08:29) 翼さんは郊外で一人暮らしをしているらしい。 「電車で20分くらいだよ。」 私たちは六本木をあとにした。 「ねえ翼さん?」 「ん?」 電車に乗ると、私は気になっていたことを翼さんに聞いてみた。 「私をナンパ男から助けてくれたとき、DFのこと言ってましたよね?あれってどうして?」 さっきからずーっとそのことが引っ掛かってたんだ。 なんで翼さんは私がイベントに行くんだと思ったんだろう? 「ああアレね(笑)」 翼さんはちょっと苦笑いした。 「可愛い子がナンパされてるなー困ってて可哀想だなーって思ってたらさぁ」 翼さんは頭をポリポリと掻く。 「小指にマニキュアしてるの見て、こりゃ助けるしかない!って思ったの。」 「へ?コレ見て?」 私は自分の小指を指差す。 なんでマニキュアなの?? 「左手の小指に赤いマニキュアを塗ると、ビアンのサインなんだよ。私はビアンですーみたいな。」 翼さんは自分の小指をピンッと立ててみせた。 ええー!! 「ビアンだっていうサインー?!」 大きい声を出したかったけど、他にも電車に乗ってる人がいたからコソコソと翼さんの耳元で叫んだ。 「じゃあ翼さんは 私のことビアンだと思ったの?最初会ったとき。」 「まあそういうことだね♪ハハハ。」 ハハハじゃないよーもう(*_*) じゃあ私がマニキュア塗ってなかったら助けてくれ なかったのかな?! 私はサーッと血の気が引いていく。 「でも別にビアンじゃなくてもたまたま左手の小指に赤塗ってる人だっていっぱいいるんだよね。」 翼さんは私の指を撫でながら言った。 「だけどさ、なんでかチリには惹かれちゃって。爪を見る前からチリのこと、この子だ!って思ったんだよ。」 翼さんはそう言うと、ちょっと照れたように笑った。 私は嬉しくて切なくて…胸がキュンとした。
■11960 / inTopicNo.34)  kiss 20 □投稿者/ ルイ 一般♪(29回)-(2005/08/09(Tue) 23:11:57) 「わが城にようこそ♪お姫さん。」 「あははは☆お邪魔します。」 翼さんの城(?)は綺麗なマンションの8階だった。 うわぁ♪中もすごく広くてキレイだ。 シンプルでお洒落なインテリア並んでいて、センスの良さを感じた。 翼さんらしいなー♪ 「疲れたー?お腹すいたー?なんか食べるー?なんか飲むー?」 「ふふ。全然疲れてないです。何もいらないですよ☆」 「そ?じゃあ一緒にお風呂入ろっか♪」 翼さんはニヤッと笑って… 私をヒョイっと持ち上げると、軽々とお姫様だっこした。 「えー?!お風呂?翼さんと一緒にぃ?!?!」 翼さんと二人で入るなんて…恥ずかしすぎる! ありえないー! お風呂って明るいし…隅々まで見られたくないし…! 「いいからいいから♪チリ姫行きますよー」 私はジタバタ暴れたけど、お姫様だっこされたまま…翼さんに連れていかれてしまった。
■11961 / inTopicNo.35)  kiss 21 □投稿者/ ルイ 一般♪(30回)-(2005/08/09(Tue) 23:17:07) 「ハーイ姫ばんざいして〜」 翼さんは私の服をどんどん脱がしていった。 「パンツも脱ぎましょうね〜♪はい片足上げて〜」 翼さんは小さな子供の服を脱がすように、いちいち私に声を掛けた。 恥ずかしいなぁもう… 「先に入りますっ///」 全裸にされた私はそのまま立ってるのが恥ずかしくて、モジモジしながらバスルームへと入っていった。 うわーん!やっぱり明るいよ〜お風呂は! おまけに大きめの鏡まである…。 その鏡に自分の全身が映されて、思わず鏡から目を離した。 体をお湯で流していると、 「チリ姫〜失礼いたします♪」 翼さんのご機嫌な声が聞こえた。 うわっ!来た! 私は慌ててバスタブに入る。 ガラッと開かれたドアに目を向けると、私は思わず息を飲んだ。 すごい…綺麗すぎる… 小麦色のつやつやした肌、引き締まったウエスト、つるんとしたヒップ、形のいい大きめの胸… 鼻血が出そうって…まさにこういう時だよ翼さん。 めまいがした。
■11976 / inTopicNo.38)  kiss 22 □投稿者/ ルイ 一般♪(32回)-(2005/08/10(Wed) 21:49:17) 「もっとこっちにおいで。」 広めの湯船は、二人で入っても充分に余裕があって。 私は隅のほうで固まっていた。 「入浴剤で見えないから大丈夫だよ。ほら、ここ来なよ♪」 「うん…」 私がオズオズと近付いていくと、翼さんはクルッと私を反対向きにさせて、後ろから抱き締めた。 「つかまえたー」 顔を見なくてももう、翼さんのニッと笑う顔がわかった。 入浴剤で見えないお湯の中で、翼さんの腕が動く。 「あ…ハァ…」 翼さんの指が、私の乳首をこねくり回す。 「んあぁ…」 だんだん荒くなる息や喘ぎ声がバスルームに響いて・・・それが余計に私たちを興奮させた。 翼さんの胸への愛撫は激しくなり、私はアソコから熱いものが溢れるのを感じる。 「ぁんん…ハアハア…」 背中に柔らかい感触がした。 翼さんの胸が私の背中に押し当てられる…。 ああ…ヤバイよこれ…。 たまらない。 私はそれだけですでにイキそうになっていた。
■11977 / inTopicNo.39)  kiss 23 □投稿者/ ルイ 一般♪(33回)-(2005/08/10(Wed) 21:53:54) 「体洗ってあげる♪」 泡だらけにしたスポンジを手にして、翼さんは私を腰掛けに座らせる。 相変わらず後ろにいる翼さんは、私の背中を優しく洗ってくれた。 「気持ちいですかー?お客さん」 「はい、気持ちいいです(笑)」 まるでソープごっこだ(笑) そしてスポンジは背中から徐々に前に回って来た。 お腹や胸が泡でいっぱいになっていく。 スポンジが乳首のてっぺんをかすった瞬間・・・ 「あ…んっ」 声が漏れた。 「デリケートな部分は手で洗ったほうがいいですよねー。」 翼さんはそう言うと、泡々の手で私の熱い部分に触れた。 「ひゃぁ…っん」 ヌルっとしたなんとも言えない感触。 そのままそこを擦られる。 ああ…気持ちいい…! 「あれー?おかしいなぁ。洗ってるのになかなか綺麗にならないよ。」 翼さんは泡とは別の液体で光った指を、私に見せ付けてきた。 私はカーッと顔が赤くなる。 「なんでこんなに溢れちゃうんだろうねー。」 翼さんはそんな私を見て意地悪く笑うと、1番敏感な突起を指で撫でた。 「ああ…っ!」 「これはなんだろうねぇ?チリのこのお豆みたいな敏感なところ。」 翼さんはクリを円を描くように転がしたり、激しく擦ったりした。 「あっあっ…!ダメだよぉ…」 ピクピクと震えると、体の泡もフワフワ揺れる。 「どんどん溢れてきちゃうから栓しちゃおっか。」 ニュル… 私の中に指がゆっくりと入ってきた。
■12041 / inTopicNo.44)  kiss 24 □投稿者/ ルイ 一般♪(36回)-(2005/08/12(Fri) 22:04:08) ああ…翼さんの長い指が入ってくる… 「…んん…!ハァ…」 奥まで指を入れると、中を掻き回すように激しく動かされた。 「あぁっ…やぁ…ぁっん…!」 翼さんの指気持ちいいよぉ…イイ… たまらなくなって私は無意識に腰を振っていた。 「やらしい子だなぁ…」 翼さんも興奮しているようで、ハアハアと息が荒い。 私はもっと早くピストンされる。 ヌプヌプ…クチュッぐちゅぐちゅぐちゅ… 「ぁんん!もっと…んぁ…ッ」 顎を上げて快感に耐えながら、私は腰を振り続けた。 「気持ちよさそうだねぇ・・・チリ。」 翼さんの声は私の快感を更に深める。 私は真っ赤になって悦んだ。 「顔をあげてごらん。」 じらすように指の動きを弱め、翼さんが囁く。 「ちゃんと前を見て。」 私は汗の浮いた額を上げ、虚ろな瞳を開けた。 「あ……」 目の前には全身を映す鏡があって。 その中には・・・髪の毛を振り乱し、腰を前後左右に揺らしている淫らな私の姿があった。 「んァ・・・いや・・・」 私は思わず目をそらし俯く。 なんて恥ずかしい姿なの・・・これが私・・・? 「綺麗な子が鏡の中にいるね♪」 鏡の中の私に微笑む翼さんの表情が・・・とてもいやらしい。 「イヤ…見ないでぇ・・・翼さん・・・」 「はは♪可愛い…。じゃあチリはちゃんとあの綺麗な子のこと見ててね。」 翼さんはそう言うと視線を鏡から外した。 そしてまた指の動きを早める。 「や…ぁ・ぁぁあン・・・!!」 「ここがイイの?ほら…ここ。」 言いながら翼さんの指が、内側の壁を擦る。グリグリと何度も… 「あっあっあぁ…翼さん…!ぁんん…ッ」 頭が真っ白になって、おかしくなっちゃいそう… 「んぁぁ…アッアッアッ…ぁあぁ…ッ!」 足がガクガク震える。 鏡の中の私を見ると、泣くように喘いでいた。 その自分の姿の淫らさに…更に追い込まれて快感の波が襲う。 「こんなに締め付けて…チリの中すごいよ。イキそうだね。」 「んっあっ…!翼さ…もぉダメ…ん…あんん…!」 「いいよ。イッて。」 翼さんはそう言うと、 ヌププ…指を2本に増やした。さらに激しく指を出し入れしながら奥を突く。 ぐちゅッぐちゅッぐちゅ…クチュ… 「あぁぁ―…!イク………ッ!」 私は快感の渦に飲まれて、そのまま果てた。
■12042 / inTopicNo.45)  last kiss □投稿者/ ルイ 一般♪(37回)-(2005/08/12(Fri) 22:07:18) お風呂から上がったあとも、 私たちは眠ることも忘れて何度も愛し合った。 翼さんの目を見る度に、吐息を聞く度に、 名前を呼ばれる度に、キスをされる度に、イク度に… 私は翼さんのことをもっと好きになった。 レズビアン。女同士の恋愛は、世間には認められない。 この先きっと辛いこともあるだろう。 だけど、こんなにも気持ちいい。こんなにも幸せ。 私は貴方がこんなにも好きだ。 性差を越えて好きになれたことを誇りに思うよ。翼さんが大好き… 二人の熱い夜は少しだけ切なくて、胸が苦しくて。 だけど…とてもとても甘かった。 fin.