傍にいるよ          投稿者:sakura 投稿日:2003/02/21(Fri) 01:00 No.1024


今日の優はいつもと違っていた。 「あっ待って・・・優。シャワー・・・。」 「そんなのいいよ、今すぐ奈津美とやりたいんだ。」 ソファになだれ込み、激しく唇を重ねる。 焦るようにブラウスのボタンを外し、乱暴に胸を揉まれる。 普段はとても丁寧なのに・・・ 私は不安に思いながらも乱暴にされる事に少し興奮し始めていた。 ブラをずりあげ、乳首をくわえ、 口の中で舌で巧に転がす。 「あっあっ・・んっ・・いたっ!」 優が乳首を強く噛み、思わず声をあげてしまった。 それでも気にせずに片方の乳房を乱暴に揉みつづけている。 太ももの間に手を差し込み、パンストの上からアソコを擦る。 興奮している私の体はすぐにその手に応え、じんわりと湿り始める。 「ああ・・・はっああん・・。い・・いい・・。」 ショーツのなかに手を入れ、完全に濡れている茂みをかきまわす。 ぐちょぐちょぐちょ・・・ 「あっあっあっ・・そこっ・・・いい・・・よお・・・。」 「奈津美・・・あれ、使おうか。」 「えっ・・・」 『あれ』とは、以前買ったことのあるバイブだ。 一度だけ使ったが、優の舌や指の方が断然気持ち良かったので その後は全く使っていなかった。 優自身も気に入ってはいなかったのに・・・。 「え・・やだ。そんなのなくたって・・・。」 私の言葉も聞かず、優は『あれ』を取り出してきた。 「いいじゃん、ちょっとだけだよ。」 優はさっさと服を脱ぎ、まず自分の中に深く沈めた。 「んっ・・・。これで奈津美を思いきり突きたい気分なんだ。」 「やっ・・待って待って・・・!」 嫌がる私を半ば無理やりに押えつけ、パンストを破りショーツを剥ぎ取った。 「いやっ!優、やめて・・・!」 ずぶずぶ・・・っ 私の抵抗とは裏腹に難なくバイブは私の中に飲み込まれた。 「はっ・・・ううううう。」 久しぶりの感覚に、多少違和感を感じながら私は呻き声をあげた。 優はゆっくり腰を動かしながら徐々に私と自分になじませていった。 「ほら・・・気持ちいいでしょ?つながってるんだよ、私達。」 「んっんっ・・・はっ・・うっ・・・。」 優は私の乳首を両手で摘みながらピストン運動を繰り返している。 ぐちょっぐちょっ・・・ 腰が上下に動くたびにいやらしい音が鳴る。 優がだんだん激しく腰を動かし始めた。痛い。 「ゆっ・・・優・・ちょっ・・・いたいっ・・・。」 もう私の声など聞いてはいないように、 優は無心に腰を振りつづけているように見えた。 「いたいっ・・やっ・・・やめっ・・・。」 それでも優はやめてくれず、乱暴に私を四つん這いにさせ、後ろから突き上げてくる。 優の気持ちが今ここにはないのだ。 私はだんだん悲しくなる・・。 涙が溢れる・・・。 痛い・・。 でも痛さの中に、否定しきれない快感がふつふつと涌き出てくる。 優の腰が激しく振られ、冷たいバイブが私の奥に突き当たるたび、 痛みと悲しみと快感が交じり合って溢れてくる。 「あっあっあぅっ!ううっ・・・!」 抱きしめた枕に顔を押し付け、私は絶頂を迎えようとしていた。 「はぁっはぁっ・・奈津美ぃ・・待って・・・私も・・・!」 最後に更に激しく腰を突き動かした。 パンッパンッと野蛮な音が部屋中に鳴り響く。 「ゆっ・・・・ううう!!!」 「はあっ・・・・んんんん!!!」 コトンッとバイブがソファから落ち、私と優はぐったりとそこへ倒れ込んだ。 私は体とは真逆に心にぽっかりと穴が空いたようにボーっとしていた。 ティッシュで拭くと少し出血していた。 ごみ箱に捨てた瞬間、私は全てを悟った。 誰かからの結婚報告葉書が捨てられている。 葉書には幸せそうにケーキカットをしている美しい女性・・・。 (あ・・・この人・・・) 私と付き合う前、優が本気で愛した女性だった。 優は彼女をひどい形で振ったと話してくれたことがあった。 今でも彼女のことを忘れていなかったのだ。 そんな優の気持ちを知っていて 『もう私はこんなに幸せだから安心して』というように、 幸せそうな葉書を送ったに違いない・・・。 悲しかった・・・。 私ではなく、優が悲しかった。 深く愛した彼女の幸せな姿を見て、 動揺した自分をどう扱っていいかわからなくなった優が・・・。 「ごめん・・・痛かったでしょ?ごめんね・・・私・・・・」 優がゆっくり体を起こしながら言った。 私は何も言わず優の顔中にキスをした。 「何も言わなくていいから・・・。」 そっと優を抱きしめた。 優は私の胸の中で少し肩を揺らせながら泣いていた。 いつもは何もかもリードしている優が今日はとても可愛く見える。 「大丈夫・・・大丈夫・・・。私がいるからね、優。」 その日からだね、優。 私達が本当の恋人同志になれたのは。 いつもここにいるよ。 傍にいるから・・・。