春風のそよぐ頃            投稿者:sakura 投稿日:2003/03/12(Wed) 12:42 No.1057


穏やかな春の風がそよぐと、私は決まって彼女を思い出す。  あかり・・・朱里。 私は卒業課題で裸婦像を描く事にしていた。 朱里(あかり)という彼女はいつのまにかクラスにいて、私とよく話すようになった。 「今度の課題。私モデルになってあげようか。」 朱里が言い出した。 私にとっては願ってもない事で、早速次の日からとりかかった。 最後の1枚を脱ぎ終えた彼女を、私は直視できなかった。 肌は透ける様に白く、やわらかな曲線に縁取られ、まさしく天使だった。 動揺しながらも、彼女をソファに座らせ、 シーツを下腹部にかけ、私はキャンパスに向かった。 描き始めると動揺も静まり、今までにないくらい筆が進み、時間が経つのも忘れていた。 後は仕上げという所で休憩しようと朱里に言い、暖かいココアを手渡した。 「どう、上手くできそう?」 「うん。すごく筆がのってきたよ。ほんと、ありがとう。」 「役に立てて私も嬉しい。」 笑った朱里が、どうして今まで気付かなかったのかと思うくらい、とても可愛く思えた。 話していると急に朱里が咳き込んだ。 「だ、大丈夫?ココア気管に入ったの?」 「ゴホッゴホッ・・・ごめん、だいじょう・・ゴホッ」 私は朱里の背中をさすってやった。 思った以上に滑らかで、しっとりした肌だった。 「ね・・・もっとさすってくれる・・・?」 「いいよ。大丈夫?」 「ここも・・・。」 朱里は私の手を取って自分の胸に引き寄せた。 やわらかで弾力のある乳房。 乳首だけが他の肌と違い、唇のような感触。 「あ、朱里?」 「ここ・・どきどきしてるでしょ?私ずっと前から好きだったのよ。」 何をどうして良いか分からず、言葉も失ってしまった。 朱里も何も言わず、私の手をシーツの中へと導いた。 「濡れて・・・・る。」 「そう・・。もっと触って・・・。」 私は自分の手と一緒に心まで引き寄せられてしまった。 こんな大胆な事をされながら、朱里が愛しくてたまらない。 黙って朱里と唇を重ねる。 舌を絡め、唾液を吸い合い、お互いの体温が上昇するのを感じる。 シーツの中の指をゆっくりと動かすと、それに合わせて小さな吐息を漏らす。 「ん・・あ・・・はぁ・・・ん。」 唇を離し、乳首をくわえる。 もう痛いほどびんびんに固くなっている。 指と舌を連動して動かすと、朱里の声は少しずつ大きくなってくる。 「あっああんっ・・・んっんっ・・。」 私の服を脱がしながらも、私の指や舌に反応する朱里。 朱里が私の乳首を噛んだ。 「あっ・・・!」 思わず声を出した私に少し意地悪に微笑みかける朱里。 ソファの上でお互いの胸を揉み、茂みの奥をかき回し、唇をむさぼる。 「はあ・・・ん。あっあん・・。気持ちいい・・・。」 「朱里・・。上手・・。んあっ!」 今度はお互いの貝を合わせ、擦り合わせる。 「ああっ・・・ヘアが擦れて・・すごくいいよお・・・。」 くちゃっくちゃっ・・・ヘアと愛液が擦れ合ういやらしい音が響く。 貝を離すとお互いの愛液が糸をひいている。 「ね。舐めっこしてえ・・。」 朱里がおねだりをして私の上に覆い被さった。 プックリと膨らんだクリ。 ヒダはひくひくして私を待ってよだれを流していた。 朱里のクリをくわえると、少しピクンと仰け反り、すぐに私のクリに食らいついた。 クリを舐めるとどんどん愛液が溢れ出し、私のクリも熱くなっていく。 朱里が少し歯を立てて私のクリを擦る。 思わず声をあげる・・。 「ああっ・・!朱里、いいっ・・・いいよお!」 私は朱里のお尻に指を食い込ませ、必死にクリを吸い続けた。 「はぁっ・・・ん。もっとお・・もっと吸ってぇ・・・」 ぴちゃぴちゃ・・・じゅるっじゅるっ・・・ 「あ・・朱里・・・もうだめっ・・・イキそう・・よ・・・」 「あっダメぇ・・・1人でいっちゃダメぇ!一緒によお・・・」 私は朱里のクリを噛みながら吸い上げた。 「あっ・・・!はああ・・・・ううぅっ・・・」 「うっ・・・くっ・・・んあああっ・・!」 お互いの体を抱きしめながら私達は激しく果てた。 ソファで眠る朱里を残し、 キャンバスに向かった私は、自分の手で天使を作り上げた。 今までに感じた事のない満足感。 私は気持ちを高揚させ、眠っている朱里の傍らに腰掛けた。 安らかな寝息を立てている彼女を見て、 また今までに感じた事のない愛しさを覚えた。 私はいつのまにか眠ったらしい。 私にシーツをかけ、朱里は帰っていた。 その日以来彼女を見かけなくなった。 不思議な事に、彼女の事を誰も知らなかった。 私は胸にぽっかりと穴を開けたまま卒業した。 その時に描いた絵は、コンクールに入賞し、 それ以来多くの人に認められた私は、 今や個展を開くほどになった。 最近になって、何かの本でインド神話を目にした。 シュリーという幸福と美の女神がいたという。 シュリー・・・朱里・・・ 私は天使にではなく、女神に出会っていたのか・・・。 また春の風が吹くと、無意識に振り向いてしまう。 そこに彼女がいるような気がして・・・。