君のいた日々               投稿者:sakura 投稿日:2003/06/03(Tue) 18:42 No.1345


高2の春、クラス替えで淘子と同じクラスになった。 1年の頃から噂のある娘だった。 「淘子ってさウリやってるんだって」 「今朝送ってきた男、昨日と違うよね」 「風俗でも働いてるらしいよ」 どこからが本当でどこからが中傷なのか、私は興味もなかった。 彼女にも、群れて噂話ししている女達にも。 中間が終わり、帰り道、 私は学生証をなくしたことに気づいて学校へと戻った。 教室へ入ると淘子がただ一人、窓の外をぼんやりと眺めていた。 「どうしたの?」 珍しく淘子が口をきいた。 「学生証落としちゃったみたいでさ、見なかった?」 「見なかったけど、探そうか?」 「ん、ありがと。」 しばらく一緒に探してみたがやはり見当たらない。 「無いみたいだからいいや。ごめん。」 「そ。」 名前を呼んでみた。 「淘子、何してたの?」 「ん?ふふ・・・ぼーっとしてた。」 夕日に赤く染まった淘子の横顔に少し胸がきゅんとした。 それから私達は良く話すようになり、 学校の外でも一緒にいることが多くなった。 私という友達ができても彼女の噂はとどまる事を知らなかった。 「何だか男の所泊まり歩いてるんだって」 「クスリもやってんだって」 「病気だよ、きっと」 最初は噂になど興味の無かった私も、心無い中傷に腹が立っていた。 実際、淘子は家に戻るのが嫌で男の家を泊まり歩いている事もあった。 しかし、私と一緒にいるようになってからは 家に帰ったり、私の家に泊まったりしていたのだ。 ある日淘子がいつものように泊まりに来た日、思いきって聞いてみた。 「淘子さ、何て言われてるか知ってるの?」 「ん?あーそんなくだらない事言わせおけばいいじゃん。」 「でもさ・・・。」 「詩織は信じてるの?その噂。」 「信じてないけど、腹立たないの?」 「いいんだよ。どうでもいい奴らに何言われたって。」 そう言って淘子は私に抱きついてきた。 「ちょっとー、ふざけてる場合じゃないでしょっ。」 「私は自分の好きな奴に信じてもらえればそれでいいのっ。」 そう言って淘子は真剣な顔をした。 見つめ合う。 さっきまでかかっていた音楽も聞こえない。 ただ時計の秒針だけが耳の奥でこだましていた。 ゆっくりと淘子の顔が近づいてくる。 淘子の香りがしてすぐに柔らかい唇が触れた。 目を閉じる私。 私の舌を激しく優しく吸う淘子。 そのキスの上手さに私は心も体も奪われてしまう。 優しく私をベッドに横たえ、シャツの中へ手をもぐらせる。 淘子の舌のように甘い時間が耳の奥でこだましている・・・。 -------------------------------------------------------------------------------- 君のいた日々U          sakura - 2003/06/05(Thu) 00:06 No.1349 淘子は器用に片手でブラのホックを外し、 私の乳房を優しく揉み始めた。 すぐに固くなった乳首を柔らかい唇で包み、 口の中で舌と躍らせる。 もう片方の乳首は指先でコロコロと弄ばれている。 「あ・・んん・・」 私は階下にいる家族に聞こえないように必死で声を殺した。 乳首をいじっていた手が次第に腰のあたりへ移動し、 太腿をそっと撫でながら、熱く火照るそこへ伸びていった。 ショーツの上からクリを探り当て、コリコリと指で弾かれる。 「あっあっ・・・はっ・・・ん」 淘子は乳首を軽く噛みながら、 手を遊ばせることなく髪を撫で、クリをいじる。 ショーツの脇から指を忍び込ませると、 その指を蜜の溢れる穴の中へずぶずぶと沈ませた。 「うっ・・・くっ・・・・ん・・」 私が腰をくねらせると淘子は沈ませた指をすぐに抜き、 たっぷりと汁のついた指でクリを刺激し始めた。 クチュクチュ・・・いやらしい音がする。 「あ・・ふぅ・・・ん・・んぁ・・・」 今まで何人かの男と何度かSEXはした事があったが、 これほどまでに感じた事はなかった。 しなやかな指使いは、同年代の男などもちろん、 大人の男であっても真似ができないに違いない。 淘子は手馴れた手つきでスカートとショーツを剥ぎ取り、 私の足をM字に開かせた。 ようやく乳首から唇を離し、軽くキスをして肢の間に顔をうずめた。 ピチャピチャピチャ・・・ 恥ずかしかった。 しかし、それよりも淘子の舌使いと、淘子への想いが体の自由を奪う。 (淘子・・・好き・・・好きよ・・・) 言葉にできず、心の中で何度も呟く。 淘子が私のクリを口に含む。 唇で挟んでチュパチュパッと引っ張る。 その度にビクンビクンと勝手に腰が浮く。 また指を奥までずぶずぶと沈み込ませると、 その奥で指を折り曲げ、天井を擦る。 「あぅん、あっぅ・・・ん・・」 グチュグチュグチュ・・・ さっきよりもずっといやらしい音をたてながらクリを吸われる。 少し頭をもたげると、私のクリを舐めている淘子が見えた。 いつもとは全く違う顔の淘子。 まるで知らない人のようだった。 淘子の指と舌が早くなる。 私の体の奥も熱くなり、気が遠くなりそうになる。 息も荒くなり、肌も汗ばんでくるのに逆にどんどん不安になっていく。 淘子の悪い噂が頭をよぎる。 (もしかして私も淘子にとっては大勢の内の一人・・・?) 淘子がクリに歯を立てる。 「はぅっ・・!ううっ・・・くっ・・」 (誰でも良かったの・・・?) 体中に力が入る・・・。 (いっちゃう・・・嫌・・・嫌・・) 「いやぁ・・!」 私は淘子を突き飛ばしていた。 「し・・・詩織・・・?」 驚いている淘子。 私も自分で何をどうしたいのか分からなくなっていた。 「わ・・私、淘子の回りにいる奴らとは違うの。」 「詩織・・何・・・?」 「私、誰とだってやれるわけじゃない・・・」 長い沈黙・・・。 「そ・・だよね。ごめん・・。」 淘子は静かに部屋を出ていった。 残された私は追いかける事もできず、一人ベッドの上で泣いた。 淘子を傷つけた。 あんな事を言うつもりなどなかった。 ただ、不安な気持ちを分かってもらいたかった・・。 次の日、淘子は学校へ姿を見せなかった。 私は淘子が学校へ来たら謝るつもりだったが、 後ろめたく、電話もできなかった。 1週間がたち、淘子の捜索願が出された。 夏休みが終わり、クリスマスを迎えても淘子は戻ってこなかった。 私は淘子の行きそうな所を何度となく探した。 せめて一言謝りたい・・・。 その願いは届く事はなく、5年の月日が流れてしまった。 その間、私は彼女のことを一時も忘れる事はなかった。 ある日、会社から帰ると電話があった。 『警察の者ですが・・・』 遺体安置室のドアを開けると線香の匂いがたち込めていた。 そっと白い布を取ると、痩せてやつれてはいたが、淘子だと分かった。 場末のスナックの2階で一人、ひっそりと死んでいた。 死因は教えてはくれなかったが、恐らくクスリだろう。 誰にも身の上を告げず、友達も作らなかったという。 発見された時も身元がわかるものは一切なく、 ただ、小さな封筒を大事そうに胸に抱えていた。 手渡された封筒の中身を見た瞬間、私はその場に倒れてしまった。 淘子が死ぬまで大切にしていた物・・・。 それはいつか私がなくした私の学生証だった。 また淘子に出会った春が来た。 もう彼女には二度と会えないのに・・・。