■姉妹 □皐月 2008/01/15(Tue)
私の麻衣…… 誰にも渡さない。 『ふぁぁぁ……』 口を大きく開き、白い息を吐きながら麻衣は欠伸をした。 麻衣が通う学校までは最寄のバス停から約15分程だ。 予定時刻より数分遅れてバスは到着した。 朝の通勤、通学ラッシュでバスの中は混み合っていた。 (……苦しい…15分の我慢だ……) 憂鬱になりながらも圧迫する人の壁に耐えていた。 しかし、しばらくすると麻衣はお尻に当たる何かに意識が集中した。 (…手だ…やだ……痴漢!!?) そう思った瞬間、その手が麻衣の内股をなで始めた。 麻衣はピクっと体が反応してしまい、俯き瞳を閉じた。 (…やだ……どぉしよ…気持ち悪い……) そして次第にその手は内股からパンツのラインをなぞりだした。 麻衣は黙って俯いたままだった。 それをいいようにどんどんエスカレートしていき、 パンツの上から麻衣の割れ目をなぞりだし、クリトリスを探し当てるとそこを集中して攻め出した。 『……っ…』 麻衣の口から吐息が漏れ出した。 自分でも次第にパンツが湿ってきたことに気付く。 そしてその手が麻衣のパンツの中に指を忍ばせてきた。 ヌルっと麻衣の割れ目を滑らせた瞬間。 (…いやだ!!!!) その手を掴み頭の上まで持ち上げた。 『こっ…この人痴漢ですっ!!!』
バスに乗車している人達の視線が一斉に麻衣に向けられた。 麻衣はその手を持ち上げたまま緊張で固まっていた。 すると…… 「…あの、すいません」 と麻衣の後ろからその手の持ち主が喋り出した。 「痴漢って…私女なんですけど……」 〔女なんですけど〕その言葉が麻衣の体をフリーズさせ頭を駆け巡った。 固まったままの麻衣を見兼ねてその女性は、 「あの、離してくれませんか??」 その言葉に麻衣はハッと我に返り、振向き手を離した。 『すっ…すいません!!ホントにごめんなさい!!!!』 麻衣は顔を真っ赤にさせ、ペコペコと謝っていた。 『フッ…私の手が丁度当たっちゃってたのかな??大丈夫よ気にしないで』 麻衣はそれでもひたすらその女性に謝っていた。 (周りの視線が痛い……痴漢を間違えるだなんて…すっごく恥ずかしいよぉ!!) 麻衣は恥ずかしさで赤面したまま俯き早く停留所に着くことを願った。
停留所に着いたとたん麻衣はそそくさとバスから降りた。 やっとあの気まずい状況から逃げたし、何事もなかったように歩き出そうとすると、前方に先程の女性が歩いてるのが見えた。 麻衣は駆足で近寄った。 『あのっ……』 女性が振向く。 『さっきは本当にごめんなさい!!』 頭を下げた。 「そんなに謝らないで。本当に私が痴漢したんだから」 麻衣は驚き顔を上げた。 「フフッ……貴女可愛いかったわぁ〜」 その女性はすらっとした細身で、コートの中にはスーツを着ていた。 足も細く、顔も美しく整っていた。 そんな綺麗な女性の口からそんな言葉が出てくるとは思わず麻衣は呆然としていた。 「貴女、体の反応がいいみたいだけど、そんな可愛い顔して、毎晩どんなことをしているのかしらね?」 女性が麻衣の顔を覗き込んだ。 麻衣はその言葉で顔を真っ赤にさせた。 そんな麻衣を見て女性は笑いながら。 「フフッ…素直で可愛いわね…じゃあね麻衣ちゃん」 と、歩いて行ってしまった。
麻衣は呆然と立尽くしていた。 (あの人…私の名前知ってた…) 「まーいっ!おはよっ!」 後ろから声をかけられ振り替えると、友人の美月が立っていた。 『ぁ…美月ちゃん。おはよう』 「どぉしたのボーっと立って〜?」 『ううん。何でもないよ』 と麻衣は心とは別に笑顔を浮かべた。 「そんなのんびりしてると遅刻しちゃうよっ。行こっ」 『うん』 2人は肩を並べて歩き出した。 (とりあえずよくわからないけど、忘れちゃおう…) 麻衣は頭に言い聞かせ歩いた。 「今日麻紀は?」 『麻紀ちゃんは今日朝練だから』
麻紀とは麻衣の双子の姉である。 一卵性でそっくりではあるが、麻紀は麻衣よりも活発でありはっきりしている性格だ、学校生活でもバスケット部所属している。 一方麻衣は麻紀よりもおっとりしていて少し抜けているが、しっかりした部分もある。 怒らせると普段大人しいせいか怖い。 姉妹は同じ女子高に通う2年生だ。 クラスは違うが、顔立が整っているせいか、校内では有名な存在だ。 麻衣と美月は他愛もない話しをしながら、学校に着き、他の友人と挨拶を交わしながら廊下を歩いてると、突然後ろから誰かに抱き付かれた。 「まいーっ!おはよぉっ!」 『キャッ!…麻紀ちゃん。おはよう』 「朝練疲れたよ〜癒して♪♪……ぁ、美月もおはよぅっ」 「おはよぉ〜ってか遅!しかも〔も〕って何よ!!?失礼しちゃうわ〜麻紀はホント麻衣しか見えてないんだから〜」 「ニシシ……ってか美月と2人で登校なんてめずらしいね」 「うん。バス停付近で麻衣がボーっと突立ってたのを声かけたの」 「ボーッとって…何かあったの麻衣?」 『ううん。何でもないの!ぁ…英語の宿題のレポート忘れちゃって…』 麻衣は麻紀に悟られまいと咄嗟に嘘をついてしまった。 「麻衣が宿題忘れるなんてめずらしいね」 美月が口をはさむ。 「昨日夜更かししちゃったもんねー」 麻紀が麻衣の顔を覗き込むように言った。 その言葉に麻衣の顔が少し赤くなった。 『ぅ…うん』 「夜更かしって何してたのよー」 「ちょっとゲーム付き合ってもらってたら遅くなっちゃってさ〜」 そんな話しをしながら麻衣は2人より1歩後ろを歩いていた。 有名な双子姉妹。 でも誰にも知られていないことがある。
それは麻紀と麻衣が高校1年生、初夏のある夜のこと…… 麻衣は眠りにつこうとしていた。 その日、違うクラスの女の子に告白をされ、断ったのだが、誰に見られたのか、あっと言う間に校内に噂が広まった。 (…告白されたの麻紀ちゃんも聞いたかな…?) 麻紀は部活後友達の家に寄って帰るから、夕飯はいらないと連絡が入っていた。 麻紀は遊びに出てしまうと、帰宅時間がとても遅い。 (…麻紀ちゃんまだ帰ってこないのかな…) そんなことを考えつつ麻衣は睡魔に引寄せられていた。 ガチャッ……ギィッ… 麻衣の部屋の扉が開かれた。 ギシッ…… ベッドに体重がかかりきしんだ。 誰かが上から覆い被さってきた重みで麻衣の目が覚めた。 『麻紀ちゃん…?帰ってきたの…?』 「うん。今帰ってきた」 『遅かったね…どこ行ってたの?』 「彩のとこ」 彩とは当時麻紀ととても仲の良かった友人だ。 『ふ〜ん』 麻衣はそれに少し焼きもちをやいていたが、悟られないようにかわした。 「麻衣…ちょっと聞きたい事あるんだけどいい?」
そう言いながら麻紀は部屋の電気を点けた。 麻衣は眠そうに上半身をベッドから起こし、眩しそうに目を細めていた。 『どぉしたの?』 「今日C組の子から告白されたんだって?」 『ぁ…うん。やっぱり聞いたんだ』 麻衣は何かと思ったらその事かと思い、答えた。 「で?」 麻紀の雰囲気がいつもと違う気がした。 『断ったよ。突然でビックリしちゃったけどね…』 「ふ〜ん。麻衣はモテモテだね」 麻紀は突掛かる言い方だった。 『そんなことないよ…』 「麻衣は優しいからね〜誰にでも良い顔してるからじゃないの?」 顔を覗き込まれた。 『そんな言い方ひどいよ麻紀ちゃん…』 麻衣の声は少し震えていた。 すると麻紀は麻衣をベッドに押し倒した。 「本心を言っただけじゃん」 麻衣が麻紀を睨んだ。 少し涙が浮かんでいた。 「誰にでも優しい麻衣ちゃん… なら私も受け入れてくれるよね?」 そう言って麻紀は麻衣の唇を奪った。
『!!!??』 麻衣は驚き目を見開いた。 クチュ…… 麻紀は麻衣の唇の中に舌を滑らした。 『ちょっ……麻紀…ちゃ……』 麻衣の言葉を遮るように麻紀は舌を絡ませ、右手を麻衣の胸に置いた。 麻衣は驚きと恥ずかしさと恐ろしさが込み上げた。 『ん……ぃ…いやっ!!』 麻衣は麻紀両手でを突き飛ばした。 「ちょっと麻衣…静かにしなよ」 『ハァッ…ハァ……どっ…どぉして、こんなことするの?』 麻衣は初めて見る麻紀で戸惑っていた。 喧嘩もあったけど、いつも明るくて元気で騒がしい位の麻紀が麻衣は大好きだった。 しかし今目の前にいる麻紀は今まで見たことのない麻紀だった。 「どぉしてって? 麻衣を誰にも渡さない為だよ…麻衣を私のモノにしたいんだよ」 そう言い再び麻衣に覆い被さった。 今度は突き飛ばされないように両手を掴んで封じた。 『やだ……麻紀ちゃんっ!やめてよぉ』 暴れる麻衣とは逆に麻紀は冷静に部屋を見渡した。 ベッドからすぐ手が届くところに麻衣の制服が掛かっていたので、手を延ばしそこからネクタイを取った。 そしてネクタイを持ち、麻衣を見下ろし静かに微笑んだ。
『まっ……麻紀ちゃん…それ…』 「麻衣が大人しくしてるなら、これは使わないよ。私だってそこまで手荒にはしたくないのよ。だって…麻衣初めてでしょう…」 麻衣の顔が硬直した。 その様子を見て、 「大人しくする??」 冷たくそして少し鋭い視線だった。 コクコクと麻衣は首を縦に振り返事をすることしかできなった。 「言い子…」 そう冷たく微笑むと、麻衣のパジャマのボタンを一つずつ外しはじめた。 『ぁ……麻紀ちゃ…』 「黙って!!」 麻衣の言葉を遮った。 『………』 麻衣は目を閉じ、口を固く結んだ。 最後のボタンを外すと、ハラリと左右にパジャマが落ちた。 「……綺麗な胸」 麻衣は恥ずかしさと恐ろしさで体が震えていた。 麻紀は人差し指で胸のラインをなぞった。 ピクンと反応する麻衣。 その反応を見た麻紀は貪りつきたい衝動にかられた。
麻衣は体を強張らせ震えている。 麻紀は麻衣の唇を舐めた。 「緊張してるの? 震えちゃって、可愛いーね麻衣…」 そして首筋や耳、鎖骨に舌を這わせ、手は乳首を転がした。 『…ッ…ンッ……ハァ……』 ピクンピクンと体を反応させながら、吐息に混ざりながら声を漏らし出した。 その反応に耐えきれず麻紀は乳首を口に含んで丹念に舐め出した。 『ぁ……やぁっ…ンッ…』 左右の乳首を丹念に舐めながら、右手をズボンの中に忍ばせようとした。 即座に察知した麻衣は腕を掴んで止めた。 『…ハァ……麻紀ちゃん…もぉやだぁ…』 「麻衣……大人しくするって言ったよね?」 麻衣を睨むと、馬乗りになり両手を掴み、頭の上にあげ、片手で制した。 そしてネクタイを取り、麻衣の両手を素早く縛り上げた。 『ゃっ……やだぁっ!!』 そして一気にズボンを脱がし、麻衣を見据えた。 「麻衣、抵抗するからいけないんだよ? 大人しく私のモノになりなよ」 麻衣の瞳からは涙が溢れていた。
麻衣は頭の上で両手を縛られ、そしてベッドの柵に繋がれている。 麻紀は麻衣の下半身に目をやった。麻衣は両足を固く閉じていた。 しかし麻紀は力任せに足を開き、間に体をねじ込ませた。 「あれ?麻衣何だかんだ濡れてるじゃん。麻衣の大事なトコロを守ってる布がこれじゃあ役立たずだね」 麻衣は顔が赤らめていた。 麻衣のソコは意外にも濡れていて、パンツの布にも染みわたってしまう程だった。 麻紀は指で布越しから割れ目を下から上になぞった。上の方で突起物を見つけると円を描くようになでた。 『…っ……ぁ…ンンっ…』 麻衣は断念したように、麻紀から受ける愛撫に身を任せはじめていた。
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