■ご主人様と私 第2章@ 
□投稿者/ 昴 2006/06/07(Wed)


寝室を挟んで ご主人様と 隣同士のお部屋で 暮らすようになって 夜の出来事を 夜伽とは 呼ばなくなって いいのかな? こんなにも幸せで 以前に ご主人様が 名前を呼ぶようにと 仰ったけど ご主人様はご主人様で 癖なのかな 呼び方を変えられないでいる ご主人様がお仕事に向かわれている時間を お屋敷で待つ時は お花の世話をしたり 読書をして過ごしていた 『したいことがあればしてもいいのよ』 そうご主人様は仰るけれど 分不相応の贅沢なんて欲しくはない でも一つだけ我が儘を言った 私の部屋に 小さなキッチンを作って頂いた ご主人様がお仕事を持って帰って 夜遅くまで起きていらっしゃる時に 私の手作りを お召し上がり頂きたかったので でもご主人様は 滅多にお仕事を 持って帰って来られない ご主人様に 沢山の愛情を頂いているのに 私の気持ちは どう表せばいいのかな? 今日は接待で 帰りが遅くなる そう聞いてはいたけど あっ、電話 『もう少しで 帰り着くわ』 受話器の向こう側で ご主人様が仰っていた (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14867  ご主人様と私 第2章A □投稿者/ 昴 -(2006/06/07(Wed) 12:14:04) 2006/06/07(Wed) 22:57:20 編集(投稿者) 髪をサッと整えて お屋敷のエントランスに向かう 『お帰りなさいませ ご主人様』 鞄を受け取り ご主人様の後を歩く 今の私にとって 最高に幸せな時 の筈なんだけど いかがなされたのかしら? ご主人様が いつもと違うように感じる ご主人様のお部屋に着き 鞄を置く そのまま寝室に 私の手を引いて 向かわれた 部屋に着くなり いきなりベッドに押し倒された 私に覆い被さり …って やっぱり いつもの ご主人様じゃない 両方の手首を押さえつけられて 身動きが取れない 「イヤ」 私の言葉に ご主人様の力が抜ける 『ごめんなさい どうかしてたわ』 ご主人様に腕を引かれて 起こして頂いた 「いかがなされたのですか、ご主人様」 微笑みながら尋ねる 『いいの なんでもないわ』 そう仰っているけれど 肩が小さく震えていて 「私では、力になれませんか?」 そう言うと やっと ゆっくりとお話しを始められた (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14912  ご主人様と私 第2章B □投稿者/ 昴 -(2006/06/09(Fri) 06:10:10) ご主人様が仰った 大口の取引先との〈商談〉が 料亭であって 最初は それなりに楽しく 美味しく 時が過ぎて行った けれど… 途中でトイレに立った時に 次の間に見えた 一組の布団に 二つの枕 辛うじて 難は逃れたけど 〈取引先〉ではなく 〈女〉に 見られていたことが悔しいと そして その取引先との 今後が不安だと そんなことで 業績が悪化したなら 社員に申し訳ないと その問題は 私には 解決出来ない だけど 『ご主人様 一緒に お風呂にはいりましょう 大きい方の浴室で…」 そんなに ふさぎ込まないで ご主人様と一緒に ゆったりと 大きな湯船に浸かる 嫌な記憶は忘れて下さい 願いを込めて ゴシゴシと ご主人様の背中を洗わせて頂いた 気持ち良さそうに 目を細めて下さった ご主人様に 私が安堵する 他のところも ご主人様は その躯を 私に委ねて下さった 私自身も急いで 洗い上げて もう一度 大きな湯船に浸かる ご主人様と 手だけ繋いで (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14928  ご主人様と私 第2章C □投稿者/ 昴 -(2006/06/10(Sat) 08:36:53) 大きな浴室を出て 二人の寝室へ向かう ベッドの端に腰掛けて ご主人様の髪を撫でさせて頂いて 私の肩に頭を預けて下さっている ご主人様は 今日はまだ不安定で 私はゆっくりと ご主人様を支えながら 押し倒した ご主人様のバスローブの 前を解いて 私のバスローブを脱ぎ捨て ご主人様の躯に重なる 何もかも忘れて 今だけは ご主人様を 私の躯が覚えているから それを そのまま真似てみる ご主人様の長い黒髪を掻き分けて 首筋から耳元へ舌を這わせる 『ぁん』 ご主人様から吐息が漏れる まるで初めて聴くような その甘い吐息は たった一度で 私の理性をなくすのには充分だった 「ご主人様」 私は私の呼吸が 激しくなっていることにすら気付かずに ご主人様を求めていった 首筋を舐め上げて 耳の裏を舐めて 耳朶を甘く噛む ゴクッ 口の中の水分を全て飲み込み 舌先を細めて 耳の溝を辿る 意識しなくても 私の荒くなった呼吸は ご主人様の耳元にかかって 『ぁん』 ご主人様の甘い吐息が 寝室の中で響いていた (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14929  ご主人様と私 第2章D □投稿者/ 昴 -(2006/06/10(Sat) 08:38:09) 反対側の耳元にも 同じようにして 首筋にまた舌を這わせながら よくご主人様にされるのを思い出して カプッ ご主人様のキュンと尖った顎の先を甘く噛む うん ご主人様 綺麗 こうしていると 眉間に皺を寄せて 私を感じることに集中して下さっている ご主人様のお顔がよく見えて ご主人様がなさるのを なんとなく自分の中で納得した そして鎖骨に移り 甘く噛んで舐める ご主人様の鎖骨 細い線がスッと伸びていて ずっと前から こうして触れたかった ご主人様にさせて頂いているのに 私の蜜が溢れ出している でも今日は ご主人様に感じて頂く 鎖骨から舌をずらして わざと胸の方には行かないで 二の腕の内側の 柔らかいところを舐める 『ぁん ダメ もっと…』 ご主人様の声 可愛い 腕から脇に そして胸に 胸の周りだけを舐めて 乳首をわざと外して 舌を下ろしていく 括れたウエストも おへその中も 茂みの縁を辿り 太ももの内側を通って もっと下へ (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14957  ご主人様と私 第2章E □投稿者/ 昴 -(2006/06/11(Sun) 22:40:17) 爪先まで辿り着いて 指を口に含み 一本ずつ丁寧に舐める ご主人様の足を Xに交差させて頂いて 足首を掴んで 時計回りに力を加えさせて頂いたら クルン ご主人様は俯せになられて 足の裏も指の間も舐め上げる ご主人様は焦らされて お尻を突き出して 艶めかしく動かしていらした 足の内側を ツーと舐めて上がっていく お尻の微妙なところを通って 反対側の足に移動する 反対側の足も同じようにした後で 背筋を細くした舌先でなぞって 後ろから耳元で 「この次は… いかが致しましょうか?」 …って、そんなつもりだったのに… 『……… 来…て…………』 ご主人様に 名前を呼ばれ 促された時に 私の中で何かが壊れた あとはただ 『…………して………』 ご主人様の言葉に導かれ その言葉に従い ご主人様に私を感じて頂く それだけだった 『止まって……… 奥から動かないで……… そのまま…ジッと………… ウッ ………』 ご主人様の中で 私の指の動きを止める ストップモーションのように 私の全ての動きを止めて その時を待つ (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14979  ご主人様と私 第2章F □投稿者/ 昴 -(2006/06/12(Mon) 23:23:31) 『あっ… ぁぁぁあん』 ご主人様の中で 私の指がキュッキュッと 2、3度締め付けられ ご主人様の中が痙攣していらした ご主人様の中の痙攣が落ち着いた頃に 私の指を抜こうとすると 『まだ…動かないで…』 そう仰りながら ご主人様の中は まだピクピクと 不定期な痙攣をされていらした それでも少し強引に ご主人様の中から 私の指を抜いて ご主人様の膝を大きく広げて ご主人様に 私を重ねる ご主人様の全角のMの字に 私の半角のMの字を重ね合わせたような 同じものが重なり合い 同じところが相手のそれを刺激する 腰を振り 擦り合わせる私に ご主人様は小さな痙攣で答えて下さって ご主人様の蜜と 私の蜜が混ざり合い ご主人様の声と 私の声が溶け合って 二人の寝室に響いていた ご主人様と同時に 絶頂を迎え ご主人様の胸に顔を埋め そのまま眠りについてしまった 眠りにつきながら 私の髪に ご主人様の手を感じた ご主人様に私の髪を撫でられ 心地よく眠りに落ちていった (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■14998  ご主人様と私 第2章G □投稿者/ 昴 -(2006/06/14(Wed) 23:43:13) 翌朝、目覚めると ご主人様は 何故だか いつもと変わらないご様子で 心配していた私が 少し拍子抜けする位に いつも通りに 自信満々で 「おはようございます。 ご主人様」 『あら、おはよう。 やっと目が覚めたみたいね… 貴女も早く シャワーを浴びていらっしゃい』 バスローブに袖を通し 髪を拭いていらした ご主人様は いつもと変わらない笑顔で そう仰った シャワーを済ませて 寝室に戻って尋ねた 「大丈夫ですか? ご主人様」 『ええ 昨日貴女に 改めて大切なことを 教えられた気がしたわ』 急に仰られても 何のことだか 見当もつかない 「昨日って 私はただ ふさぎ込んでいらした ご主人様に たとえ一瞬でもいいので そのことを忘れて頂きたかった それだけですが…」 他に思い当たることがなくて そうお返事をしたのだけれど 『本当に可愛い女性(ひと)』 ご主人様は 私の頭を撫でられ 軽く唇を重ねられた それが貴女の正解よ …って、やっぱり 何のことだか 少しキョトンとした私に ご主人様が仰った (携帯) 記事No.14449 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■15017  ご主人様と私 第2章H □投稿者/ 昴 -(2006/06/15(Thu) 22:22:36) 『今、自分に出来る 最善を尽くす』 『そうでしょう? 私は何もしないうちから 思い悩んでいたわ』 『でもそれは 無意味だって 貴女が教えてくれたのよ』 『ありがとう』 ご主人様はそう仰って 優しく抱きしめて下さった 兎に角 ご主人様が元気になられて 良かった 『昨日の貴女も素敵だったわよ また、して貰おうかしら』 悪戯っぽい微笑みを浮かべられた もう ご主人様ったら 昨日のことを 思い出しかけて 真っ赤になって俯いた 『大丈夫よ 貴女がいてくれるから 戦えるわ』 取引先との出来事を もうすっかり ご自分の糧にしていらして 前向きなご主人様を やっぱり尊敬してしまう ご主人様の背中に 思わず腕を回すと ギュッと強く抱きしめて下さって すぐに引き離された 『ダメよ 仕事に行けなくなるわ』 『その代わり 昨日のお礼は 今夜 ネ』 耳元で囁かれ 私の躯は もうその時を 待つ態勢が出来てしまった
完 Back PC版|携帯版