■外伝 第5章 1 □投稿者/ 昴 2006/09/29(Fri)
誠先輩に呼び出された図書館の前 生徒会長が私に付き合えって? 私には舞がいるって言うのに 確かに誠先輩は綺麗で素敵だけど さっきは勢いに飲まれて返事をしてたけど 今まで告白された時のように ちゃんと断ろう 私には舞がいるから 「誠先輩 先程のお話しですが 私には舞が…」 言いかけたら遮られた 『このことは 私の父から 愛純のお母様に話して頂いて 愛純のお母様も承知なされている筈だけど』 『それに いずれ愛純が お母様の跡を継がれるのならば 私とお近づきになることは 愛純にとっても 良いお話しの筈よ』 お母様が私と舞の何をご存知と言うのだろう 次の言葉に詰まっていると 舞が立ち去り駆けて行った その後ろ姿を見つめる私の背中に声がする 『略奪愛って言うのかしら? 横恋慕もいいとこよね イヤな女に見えたでしょ?』 誠先輩が話してる 振り向くと 誠先輩はさっきまでと違う表情をしていた 『本当はね こんな強引なことは したくなかったのよ』 少し憂いを含んだ表情に 言葉を失った 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16690 外伝 第5章 2 □投稿者/ 昴 -(2006/10/01(Sun) 00:59:58) 『少し歩きながら話しましょうか?』 歩き出した誠先輩に慌ててついて行く 『気が付かなかったかしら? 愛純が高等部に入った時から ううん もっと前 愛純が中等部の頃に見つけて 高等部に入って来るのを 待っていたのよ ずっと』 少し懐かしそうに微笑んでる 『高等部に上がっても 話しかけられないでいたら 舞さんが現れて 二人がどんどん仲良くなっていくのも ずっと見てたの』 知らなかった 見られていたなんて ずっと自分の殻に閉じこもって 舞に逢うまで 他人に心を開いたりしなかったから 『舞さんと仲良くなって 愛純の表情がだんだん明るくなっていくのを 羨ましく 眩しく見てたの』 愛純と舞さんの間に割り込むつもりもなかったし 父の力を恋愛に利用することは フェアではないからイヤだったけど このまま愛純と お近づきにならないで 卒業して行きたくはないから… やっと今日行動に移すことが出来た そう話す誠先輩の顔は晴れやかで 今日一日だけなのに 何度も表情を変えるその女性(ひと)の美しい顔を見つめた 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16698 外伝 第5章 3 □投稿者/ 昴 -(2006/10/01(Sun) 20:51:47) 『さっきは 付き合いなさい なんて言ったけど そんなのじゃなくていいから もっとお近づきになれるかしら?』 そう言って少し頬を赤らめて はにかんだ笑顔は優しかった 「誠先輩 本当は優しい方だったんですね こちらこそ 宜しくお願いします って言うのも変かな?」 笑いながら手を差し出す 誠先輩はその手を優しく握り返した 『誠先輩って言うのは よさない? 愛純には【誠】って呼ばれたいわ 本当は【マコ】がいいのだけれど すぐには無理でしょうから それはいずれ ゆっくりとね』 照れくさそうに話す仕草が可愛い 『舞さんがイヤでなければ 三人で一緒に遊びましょう それじゃあ 舞さんのところに行ってあげて 今日舞さんを きっと私が 傷つけてしまったから』 学校の前のバス停に来ていた 「そうさせてもらいますね ま…誠」 『嬉しいわ 誠って呼んでくれて 行ってらっしゃい 大好きよ 愛純』 誠に見送られて バスに乗る 周りの生徒が私を見てる 誠が相手だもの それは目立つよね 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16699 外伝 第5章 4 □投稿者/ 昴 -(2006/10/01(Sun) 20:53:20) 舞のマンション(いえ)に着いた エントランスの虹彩認証は自分で開けた でも 舞の部屋を開けることは出来なくて ピンポーン 部屋のチャイムを鳴らす カチャ 『はい』 「舞 愛純だけど 入ってもいい?」 いつもなら 自分で鍵を開けて入るのに 声を掛けて開けてもらってる 「さっきは… ちゃんと舞の前で断るつもりで だから舞について来てもらったのに ゴメン 断れなかった」 部屋に入ってすぐ 舞に詫びた 『うん 解ってる』 そう言いながら 舞は泣き出してしまってる 『誠先輩 綺麗だもんね』 舞が何を言おうとしてるか解らない 「うん ゴメン やっぱりもう ここには来ない方がいいよね」 イヤだけど… それは言わなきゃいけない ちゃんとケジメはつけなきゃ 『愛純が好きなの 愛純と離れたくない だから 二番目でいいの 愛純の一番になれなくていいの 舞を愛純の傍に居させて』 そう言われて 『本当に それでいいの?』 聞き返すしか出来なかった 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16711 舞月さん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/03(Tue) 23:13:44) ごめんなさい。 『セカンド』読んでなかった(>_<) 感想を読んで探しに行った 丁度その頃は『ご主人様と私』本編の4章から次の展開を悩んでいたと思います 外伝の4・5章は その台詞を舞に言わせたくて書いたお話しですので… リアクションを頂くと作者として嬉しい限りです。 外伝のストーリーの中で考えた台詞ですが 『舞』のキャラクターが 舞月さんのキャラクターから 大きく影響を受けていることは言うまでも… ありません・・よね (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16704 外伝 第5章 4 昴さんへ☆ □投稿者/ ゆらら -(2006/10/02(Mon) 20:17:36) 出て来る人、みんな切ないね・・。誠さんも・・。昴さんも・・? 秋は切ないね・・ふうっ・・。ゆっくりと楽しみにしています・・☆ 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16709 ゆららさん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/03(Tue) 22:32:39) 正解かも知れない。 遠い昔、二番目なのは昴でした。 大好きなその女性(ひと)には彼がいて… そんな切ない懐かしい恋が 登場人物をみんな切なくしているのかも知れませんね… 秋ですね… (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16706 昴さんへ □投稿者/ 映美 -(2006/10/03(Tue) 04:16:05) 今、夢の中にいる昴さまへ 真夜中に読むStoryはどれも切ないですね・・・ 舞さんの「二番目でもいいのそばにいたいの」の言葉に痛切します 愛すれば傍にいれるなら何番目でもかまわない 私も強くそう思います 「でも、いつかあなたの一番になりたい・・・ううん・・・なってみせる」 本当はそう答えたかった。 な〜んて勝手な台詞をすみませんm(__)m なんだか舞さんの気持になってしまうと、私ならそう言うかも・・・ とか思ってしまいました 起きる時間を間違えてしまいました・・・ 結局 眠れずにいくつか物語の中を彷徨っています(苦笑) 続き楽しみにしております。 映美 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16710 映美さん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/03(Tue) 22:58:53) 4時16分には確かに夢の中でした。 4時半を少し過ぎた頃にふと目覚め 『IN THE RAIN』がUPされているのを 寝ぼけた頭で拝読して また眠りについて 朝起きて ご感想を頂いていて 驚いた次第です。 その女性(ひと)の 『私へ』じゃない微笑みは 『私へ』の微笑みよりも 輝いて見えて 二番目だから我慢しなきゃいけないのに 焼き餅を妬いた遠い日 『私へ』じゃない微笑みを貰った人が 『私へ』の微笑みを見て 同じような感情を持っていたと その女性(ひと)に聞かされたのは それからずーっと先の話 ちゃんと寝ないと体に毒ですよ 風邪ひいちゃいますよ 昴は今日、鼻がムズムズして何度もくしゃみして 風邪ひきかけたかも?と思って 慌てて鼻炎薬を飲みました(>_<) 映美さんも風邪をひかないようにして下さいね… 昴 (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16740 昴さんへ □投稿者/ 映美 -(2006/10/07(Sat) 03:41:43) レスばかりつけると、物語のお邪魔にならないかと 思いつつ控えていました。 最近、更新されていないようなので気になっています・・・ もしや、早めに飲んだ鼻炎薬の効果も空しく・・・ 風邪の菌の侵入を許してしまいましたか? 私も、あれから実は風邪引いてしまいました でも もう すっかりよくなりました^^ 今夜は、綺麗な月を見れるかなと思い 夜更かしして窓の外を見上げてました・・・ あいにくのお天気 残念ですね・・・ あきらめて そろそろ寝ます^^; 物語の中では、いつでも一番になれますね^^ だって・・・自分が書いてるんだから(苦笑) では、お身体大切に・・・無理なさらないでくださいね 映美 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16764 映美さん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/09(Mon) 00:25:14) ご心配おかけしていますが… 予感的中で見事に風邪をひいてしまいました(>_<) しかも3連休の初日にアレになってしまって…どこにもお出掛け出来ません(T_T) やっぱり夜更かしは身体に毒ですね…って0時過ぎのカキコじゃリアリティありませんネ(汗) 鼻から喉に来たのにタバコ(7☆)が止められません←ダメじゃん私 という訳で更新がゆっくりになっていますが… 多分暫くゆっくりになりますので… 長い目で見守って下さいね。 お待たせしました。とりあえず一つupします。 昴 (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16712 外伝 第5章 5 □投稿者/ 昴 -(2006/10/03(Tue) 23:15:49) 『愛純が少しでも 思ってくれてたら 舞は幸せだから 舞は愛純の愛人でいいの』 舞に人差し指で唇をなぞられ 話し終えた途端に唇を重ねられた 『しばらくは我が儘言わないから 今夜は舞を抱いて 愛純の痕を舞につけて 愛純を舞に刻んで』 耳元で囁かれた そこにいるのは いつも余裕で いろんなことを 私に教えてくれてた舞じゃなくて どうしようもない愛おしさが 胸の奥から湧いてきて 舞を強く抱きしめた 「舞 離さないよ そんな風に言ってくれる舞を 離せる訳がない」 制服を脱がして そして脱いで 舞の手をひいて浴室に行った 浴室でシャワーを浴びる 舞にシャワーを浴びせる ボディソープを掌に取り 撫で回すように舞を洗う 何故だか舞の反応が いつもより激しいけれど 気が付かないフリで普通に洗う 躯に着いた泡をシャワーで流しながら 舞の躯を撫で回す 『お願い きっと立っていられなくなるから ベッドに行こう』 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16765 外伝 第5章 6 □投稿者/ 昴 -(2006/10/09(Mon) 00:27:49) 『お願い きっと立っていられなくなるから ベッドに行こう』 子猫のように可愛い舞 この女性(ひと)から 一瞬でも離れようとした自分が とても愚かに思えた 舞の頭をポンポンと撫でる 「そのほうが 良さそうね」 平静を保つのは それが限界だった 舞に気付かれないうちに 先に浴室を出て躯を拭いた 舞を呼んで躯を拭く 普通に水分を取っているだけなのに 舞の反応を感じる バスローブに腕だけ通して 舞の肩を抱いて 寝室に向かった そのまま肩を抱いて ベッドの端に腰掛けさせる 「どうしよう 初めての時以上にドキドキしてる なんだか変だね」 今日の舞に いつも以上に欲情している 『ううん ちっとも変じゃないよ 舞だって すごくドキドキしてるもん』 舞の躯に指を這わせる 頬を撫で 耳朶を摘み 耳の後ろから 首筋に 鎖骨を辿り 胸の周りに円を描く 『…ぁん……』 舞の手が首に回り ゆっくりとベッドに倒れ込んだ
記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16793 外伝 第5章 6 昴さんへ☆ □投稿者/ ゆらら -(2006/10/10(Tue) 00:51:18) いい〜☆官能〜☆まるで初夜のような今のドキドキな二人〜☆ お体に気をつけてまた書き書きして下さいね〜昴さん☆ 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16810 ゆららさん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/10(Tue) 23:55:01) 簡潔にして端的なご感想 いつもありがとうございます。 こちら(昴)の意図する通りの感想をいつも下さって… 大好きですよ…ゆららさん ♪(*'-^)-☆ (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16861 昴さまへ〜♪ □投稿者/ ゆらら -(2006/10/13(Fri) 03:48:56) 大好きですよ…ゆららさん ♪(*'-^)-☆きゃあ〜☆照れますぅ〜♪昴さまぁ〜☆ ありがとうございまぁ〜す☆私もですよ昴さま♪(*´∀`*)ノ゛キャッキャ 昴さまのお話も「愛純&誠編」にいよいよ入りましたね☆ その美しいお名前を下さったASUMIさんはまるで、かげろうのように はかなく姿を現さずにいらして、昴さまもお気になさっていらしてまた現れて 下さるといいですねASUMIさん☆ 昴さまの愛人28号としてのわたくしの 朗読いたします分が又増えましたわねぇ〜おほほっ☆(君を愛人にした覚えはない 。鉄人28号なら知っているけど(笑)by昴・なんてね(笑) 誠先輩もいい人で、これからも小説、楽しみにしています♪♪♪ 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16811 百歌咲蘭さん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/11(Wed) 00:17:30) 2006/10/11(Wed) 00:32:48 編集(投稿者) はじめまして咲蘭さん 今夜のちゃんねるにお選び頂き光栄です(微笑) …なんてネ(笑) 昴のお話は…かなりエロいのですが…(爆) えっ ( ̄口 ̄) 最初から読んで下さるのですか? このお話はスレッドから推察されるでしょうが… ご主人様と私 ↓ ご主人様と私 U ↓ ご主人様と私 外伝 ↓ ご主人様と私 外伝 U と続きます 無駄に長いエロ話ですので… 体調の良い 時間に余裕がある時をお勧めします(笑) (因みに最初の『ご主人様と私』が一番エロいと思いますので、探して下さい 80〜90スレ位前にあると思います) では、昴の官能の世界を どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16826 気になる続きは(「・・)ドレドレ.. □投稿者/ 百歌咲蘭 -(2006/10/11(Wed) 20:43:21) お〜〜! ベットからの続きがアップされてるじゃあ あーりませんか たしかに、エロですが やわらか〜〜い ですね(ぶにゅ) とりあえず外伝Uは最初からよみましたよん〜〜(*^〜^*) あちゃ〜〜そーだったんですかぁ〜〜 このお話 そんな長〜〜い超大作とは知らなかったですわん でわ、でわ 昴さんが、エロ度大とおすすめの(^o^)oウキウキ 『ご主人様と私』から早速 よんでみまっす! 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16853 百歌咲蘭さん♪ □投稿者/ 昴 -(2006/10/13(Fri) 01:17:32) 最近少し官能シーンが柔らかくなっているのは… 作者が少し書き飽きているせい? もしくは学生の恋模様だからでしょうか? こちらには沢山のちゃんねるがありますので… 素敵な皆様の作品を読まれてから ゆっくりとどうぞ (なんせ本当に無駄に長いので…苦笑) (携帯) 記事No.16531 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■16812 外伝 第5章 7 □投稿者/ 昴 -(2006/10/11(Wed) 00:29:22) 胸の先端を摘む 『…ぁん……』 胸の膨らみに手を添えると 舞の温もりと柔らかさと そして舞の鼓動が伝わって来た 掌から伝わる舞の鼓動に 私の鼓動もシンクロして いつも以上にドキドキしている自分を見つける ゆっくりと柔らかさを楽しむように 舞の胸を揉んで 舞の乳首を口に含む 転がして甘く噛む 噛みながら舌の先で舐める 『…あっ……』 舞の零した吐息がした ゆっくりと丁寧に 時に激しく 舞に私の痕をつけるように 舞に私を刻むように 舞を絶頂へと昇らせて やっと安心したように 寝息を立てる舞 その髪を撫で そっと口づけをする 目覚まし時計をセットして 私もやすもう 明日も学校だから コーヒーの香りで目を覚ます 『あっ、起きたぁ おはよう』 少しはにかんだ笑顔の舞 「うん 起きたよ おはよう」 朝食を用意する舞の後ろ姿に思う 大丈夫だから 信じて ちゃんとここに 帰って来るから
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