■外伝 第9章 1 
□投稿者/ 昴 2007/04/21(Sat)


大学を卒業した春 私は母の会社に入社した 舞もこの会社に入社して 高校の握手を交わしたあの日から 舞はずっと私の隣りにいてくれる マコを愛しているけど 舞も私の大切な女性(ひと) 大学の間に免許を取った舞が 毎朝屋敷(いえ)まで迎えに来てくれる コンコン ノックがした 「はい」 扉(ドア)が開く 「おはよう マキさん」 『おはようございますお嬢様 今日も舞さんがお迎えにいらしていますよ お急ぎ下さいね』 「ええ、わかったわ ありがとう」 笑顔で応える メイド長のマキさんは 舞のことがお気に入りみたい 朝、舞に会うと機嫌がいい 少し私の気のせいかもしれないけど… 部屋を出て エントランスに向かう 「おはよう」 『行ってらっしゃいませ お嬢様』 廊下で擦れ違うメイドに声をかける 「ええ 行って来ます」 『あっ お嬢様少しお待ち下さいませ 襟が少し曲がっています』 立ち止まって直してもらう いつまでも子供扱い だけどみんな優しくて この屋敷(いえ)は居心地がいい
■18754  また、独り言 □投稿者/ 昴 -(2007/04/21(Sat) 00:58:33) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 次の構想を何も練らないままで8章を終えましたので 9章が始まるのに時間が掛かってしまいました 長い間お待たせしました (待っていて下さる方がいらっしゃるかは疑問ですが・・・) 最近、輪をかけてのゆっくり更新ですが 宜しければ、もう暫くお付き合い下さいませ
■18979  外伝 第9章 2 □投稿者/ 昴 -(2007/05/09(Wed) 00:44:05) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 「おはよう舞 ごめんネ待たせて…」 『ううん マキさんと話してたから ネ マキさん』 『そうですね 舞さん』 珍しくマキさんが微笑んでいる やっぱりマキさんは舞といると機嫌がいい 「行ってきます」 『行ってきます』 『はい 行ってらっしゃいませ 舞さん お嬢様をお願いしますネ』 『はーい』 キーを持つ手を上げて返事をする舞 自動車(クルマ)に乗り込んで走らせ 屋敷(いえ)の門を出る少し手前で 一旦止めて くちづけを交わすのが毎日の日課 口紅が乱れないように ほんの触れるだけのくちづけ 「ねぇ舞 今日の仕事を定時で終わらせて 久しぶりに舞の部屋(いえ)に行っていいかしら?」 『うん もちろんOKよ』 頬をほんのり紅く染めて 優しい笑顔で微笑んでいる 『久しぶりに舞の手料理も食べたいわ』 「そうね 何にしようかな?』 マコを愛しているけど 舞も変わらず私の大切な女性(ひと) 母の計らいで舞と私は同じ部署 仕事上もPartnerになっている 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19038  外伝 第9章 3 □投稿者/ 昴 -(2007/05/15(Tue) 01:01:10) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 大学生のあの日 マコの披露宴で私が流した涙を 舞だけは知っている いつも私の隣りにいてくれること いつも私を支えてくれていること その感謝を込めて 披露宴の二次会のあと 舞の部屋(いえ)に寄ったけど 何故だか舞は そのあと寂しそうな顔をしていた 大切に思っていることが伝わっていないのかもしれない そんなことを思い出していたら 自動車(クルマ)は会社に着いた 私と舞が配属された総務部は本社社屋にある 母が築いたこの女性の城は 昔ママに聞いたように 相変わらず女性しかいなくて 大学の友人が先日愚痴ってたみたいな 他人の分のコピーやお茶汲みなんていった 個人の能力を無視したような煩わしい作業をしなくて済む みんな自分のことは自分でしている そんな当たり前のことを なんで他の会社の人達は気付かないんだろうか? 母の女性への愛は深い それはママにだけでなく 全ての女性に 私も母から 女性の素晴らしさ・女性の偉大さについて 教育を受けて来た そしてそれが 母からここ(会社)や屋敷(いえ)を継ぐ者にとって大切なことだと思っている 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19039  独り言的ご挨拶 □投稿者/ 昴 -(2007/05/15(Tue) 01:19:39) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 2007/05/15(Tue) 05:13:31 編集(投稿者) 沢山の方々に支えて頂いて『ご主人様と私』シリーズも 投稿から1年を迎えさせて頂きました。 PC用 http://sutekinet.jp/L/toukoucbbs1/cbbs.cgi?mode=one&namber=14449&type=0&space=0&no=0 携帯用 http://sutekinet.jp/L/toukoucbbs1/ck.cgi?mode=al2&nam=14449&no=0 ↑一番初めのスレッドです ここから始まり、先程投稿したのが378投稿目 1年を掛けて皆様のお目汚しを書き続けています 2度(?)の完結のあと長々と続いていますが 何とかこのスレッドで正真正銘の完結をと目指していますので もう暫くお付き合い下さいます様宜しくお願い致します               2007/05/15 昴 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19270  ヒロミさん♪ □投稿者/ 昴 -(2007/06/14(Thu) 00:44:36) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ アハ 温かくも手厳しいご指摘ありがとうございます え〜っと ぶっちゃけて言うと9章4の室内の配置に悩んで 書けないでいました そんな細かいところに拘らなくてもと思われるかもしれませんが 一応何も書かないで書き込みをするのはイヤだったので お題小説のリレーには参加させて頂いたのですが ただの言い訳ですよね(汗) なんとか昴的難関は突破しましたので これからはもう少しだけ更新のペースを上げたいと思います これからも叱咤激励の程、宜しくお願いします 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19271   外伝 第9章 4 □投稿者/ 昴 -(2007/06/14(Thu) 00:46:01) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 「おはようございます」 『おはようございます』 舞と一緒に総務部の扉(ドア)を開ける 『おはようございます』 室内に優しい声が響く 扉(ドア)を開けて左側に部屋が広がる 一番奥が部長のみどりさん その手前が雪菜 背の低いパーテーションで 大まかに区切られている 雪菜はみどりさんの秘書と言う訳じゃないのに 甲斐甲斐しくみどりさんのアシストをしてる 雪菜の隣りが 麗奈と彩 この二人もいつも仲が良い つまり、そう言うことなのだ。母の会社は 私と舞が同じ配属になったのは特別なことじゃない プライベートでPartnerな二人は 仕事もPartnerでいられる 離れたくないのならば 仕事で成果をあげるしかない 効率主義な母の考え方を 半ば呆れて見ている 麗奈と彩の向かい側が 私と舞 自分のデスクに着いて PCを立ち上げる 業務連絡をメールで確認して 今日の仕事を始める 今日の仕事が終わると 久しぶりに舞の部屋(いえ) 久しぶりの舞の手料理も楽しみだったりして こんな日は仕事がはかどる 今日だけでも 何度舞と目を合わせ 微笑み合ったことだろう? 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19272  外伝 第9章 5 □投稿者/ 昴 -(2007/06/14(Thu) 00:46:58) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 予定通りに定時に仕事を終える 出勤の時と同じように 舞の自動車(クルマ)に乗り込む 『ねぇ愛純 ちょっと買い物に寄るわよ 急だったから 何にもないのよ あっ ご飯も炊けてないし』 何の手料理を振る舞ってくれるのか悩んでいる 舞の手料理なら なんでも美味しいけど 走りながら舞の自動車(クルマ)は 舞の近所のスーパーの駐車場に近付いていた 「だったら舞 食べたいものがあるんだけど 作って欲しいなぁ 舞の特製たらこスパ」 スーパーでカートを押す舞に言う 『そうネ いいわね たらこスパ』 カートの向きを変えて塩干コーナーへ 中辛の新鮮なたらこを2腹入り1パック 乾物コーナーでデュラムセモリナ100%のスパゲティを1袋 刻み海苔・レモン・バター等 次々にカートの上のカゴの中に入っていく それからサラダの材料も入れて レジへと向かった 荷物を半分ずつに分けて 一つずつ袋を提げて 駐車場の自動車(クルマ)に戻る 舞の部屋(いえ) 久しぶりだなぁ やっぱりここは落ち着く 屋敷(自宅)に電話して 舞の部屋(いえ)に泊まることを ママに伝えてもらった 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19435  外伝 第9章 6 □投稿者/ 昴 -(2007/07/10(Tue) 01:38:51) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 『はい。わかりました 奥様には お嬢様は舞さんのお宅にお泊まりです とお伝え致します』 携帯の向こうのマキさんの声は少し明るく感じた 得意なレパートリーだけあって たらこスパを作る舞の手際はいい 上着を脱いだ私に 『愛純 手を洗ってうがいはしたの?』 なんて声を掛けている間に完成させていた 「いつまでも子供扱いなのね 舞と同じだけ大人になっているのよ 舞が大人にしてくれたんでしょ?」 このあとの時間を思って 私は意味深に微笑んだ 『そうよ 私が教えたのよ愛純に いろんなことを…』 テーブルにたらこスパを置いて 私の方に振り向き 私の唇を人指し指でなぞりながら 妖しい眼差しで舞が言った 「ねぇ舞 たらこスパ食べようよ 冷めないうちに」 妖しい雰囲気を打ち消すように わざと屈託のない笑顔で言う私 『そうね 食べましょうか? 』 その笑顔につられて舞も微笑んだ 久しぶりの舞のたらこスパ やっぱり美味しい 舞とは長い間一緒にいて 同じように味覚を育てた 同じものを食べて 同じように美味しいと感じることは大切だと思う 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19818  変更のお知らせとお詫び □投稿者/ 昴 -(2007/08/21(Tue) 00:43:10) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 事情の詳細は明記出来ませんが とある事情からヒロインの中の一人である『舞』と言う名前を使用しないことにしました。 以前、愛純の恋人(誠)の名前を募集させて頂いた時に 愛純と舞の韻を踏みたくないのでと言う理由で 折角ご応募頂いた名前の使用を避けさせて頂いた経緯がありますので 該当される方にはお詫び申し上げます 上記も考え合わせまして 『舞』の韻を踏んで 『真実(まみ)』に変更させて頂きます 今迄お読み頂きました皆様には 途中での変更で混乱を招くこととなり 重ねてお詫び申し上げます ごめんなさい <(_ _)> 相変わらずのゆっくり更新ですが これからも宜しくお願いします         昴敬白 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19819  外伝 第9章 7 □投稿者/ 昴 -(2007/08/21(Tue) 00:46:21) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 真実のたらこスパを食べ終わって 真実は食器を片付けている この時間にお風呂のお湯を溜めるのはずっと私の役目 もう真実が欲しくて躯が反応してる いつも真実に感じて欲しくて そのことを優先してるけど 真実に触れることを考えて私の躯も反応しない訳がない 「ねぇ真実 そっちは終わりそう?」 『うん もうすぐ終わるわよ』 この会話もいつものこと 「じゃあ用意をしておくわね」 お揃いのバスローブが 洗濯されて いつものクローゼットに入ってる 私と同じ時間に働いているのに 真実にはこう言うことも 無意識に押しつけていたことに 今更ながらに気付く キッチンでちょうど作業を終えた真実を迎えに行く 「終わったみたいね お風呂に一緒に入りましょう」 いつもわざわざ口にしないことを 今日に限って言うと 私が真実を強く欲していることが伝わって 真実の躯が反応しているのがわかる 料理を作る為に部屋着に着替えいた真実よりも先に クローゼットにスーツを掛けて下着姿になって真実と一緒にバスルームに向かう 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■19820  外伝 第9章 8 □投稿者/ 昴 -(2007/08/21(Tue) 00:47:07) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ バスルームのすぐ前で 真実の部屋着を脱がせる 洗面台の鏡の前に連れて行って わざと私に脱がされる姿を真実に見せつける 真実を生まれたままの姿にしても 私はまだ下着を着たままで 鏡の中の真実の躯を凝視する 恥ずかしさに躯を反転して鏡を見ないようにしようとする真実の躯を後ろから抱き締めて 鏡の前から逃がしてはあげない 抱き締める腕をウエストから胸に移動して 真実の胸を鷲掴みにする 人指し指と中指で乳首を挟み 胸の肉が指の隙間から溢れる程に力を込める 鏡から視線を逸らす真実の耳元に話し掛ける 「真実 ちゃんと見ていて 私が真実にすることを…」 黙ったまま頷いて 真実の視線は鏡の中の自分を捕らえた 真実の胸を揉む 円を描きながら 時に不規則に 真実の手は私の手に重ねられている 真実の腰が動き出す 胸から腰へ そして… 真実の躯を撫でるように滑らせて 左手で抱き締めたままで 右手でお尻を撫で回す お尻から太ももへ 太ももの内側を上下しながら 真実の欲情を煽る 『愛純 ダメよ…こんなところで…』 言葉と裏腹に 真実はお尻を私の方に突き出した 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■20018  外伝 第9章 9 □投稿者/ 昴 -(2007/09/13(Thu) 01:16:35) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 「真実 両手を洗面台について」 真実の耳元に囁く 更に大きく突き出された真実の周りを ゆっくりと円を描く 焦れて来た真実が 私の指を追いかけて 腰を回し出す まだよ真実 まだ触れてはあげない 『…ねぇ… …あす…み…… …愛純の指を…… …入れて……』 お尻を突き出した分だけ 真実の顔は鏡に近付いて 真実は感じている自分の顔とにらめっこしてるみたい 真実に触れると 溢れた蜜がすぐに指に絡んで来る 『…ぁん…』 ゆっくり ゆっくりと真実の中に指を入れる 『…ぁぁん……』 鼻から息が漏れるように 真実から声が零れている 真実の後ろに跪き 真実が目の高さになる 左手で真実のお尻を掴み 真実に飲み込まれて行く指を見ながら ゆっくり ゆっくりと真実の中を出し入れする 『…もっと…… ……もっと…… …ねぇ…愛純…… …もっと激しく…… ………して…』 ゆっくりとした私の指の動きに焦れて 真実は激しさを求めて来る 長い付き合いだものね 真実のポイントは私も躯で覚えてる 「まだよ」 そう。まだダメ 貴女に飲み込まれている私の指をもっと見せて 貴女と私が繋がっているのを もっともっと見ていたいのよ 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■20063  外伝 第9章 10 □投稿者/ 昴 -(2007/09/21(Fri) 02:11:34) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 充分に潤った真実の花びらが 私の指を飲み込んで行く様を 堪能する程に観賞して 真実に反応して 私の蜜も溢れている 真実の中の襞の一つ一つを余すことなく味わって 私の方こそ そろそろ限界 立上がり 真実の腰に腕を回す 引き寄せて 両手をついてお尻を突き出していた真実の格好は 今ではほとんど四つん這いに近い 真実のお尻の左側を 私の腰の左側に固定して 真実 そろそろイカせてあげる 少しずつ少しずつ指の動きを早める クチュ クチュ クチュ 真実から聞こえて来る その音と同じリズムで 真実の胸が揺れている 『…ダメ…… …自分の顔なんて… …見て…いられない……』 俯いた真実の視線に入るのは 真実と私が繋がっているところ 『…ぁあ…… …愛純が…… …中に入って…るのが見えて…… …すごく…エッチ…… …うっ……』 顔を上げると感じている自分の顔が 俯くと自分の中に私の指が飲み込まれている様子が見えて 真実はとうとう 視覚的刺激から逃れられないままで 絶頂を迎え 崩れ落ちそうになるところを 私に抱き締められた 記事No.17833 のレス / 返信ページ / 関連記事表示 削除チェック/ ■20179  外伝 第9章 11 □投稿者/ 昴 -(2007/10/15(Mon) 01:33:29) http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/ 真実が崩れ落ちるのを 抱き締めることで防いで もう一度洗面台に両手をつかせて 真実の躯を支えさせる その間に私は下着を脱いで 真実の肩を抱えるように バスルームに向かう 真実は立っていることもままならない様子なので 椅子に座らせた 一度絶頂を迎えた躯は 少しの刺激ですぐに感じる シャワーをかけて サッと終わらせ躯を拭く まだ水滴の残った躯にバスローブを掛ける ベッドルームに向かう カーテンの隙間から 摩天楼の反射が鈍く光る曇った空が見える 見慣れた景色だけど 都会の空は好きになれない 天上の星は地上の瞬きに その姿を隠されている そんな感傷を気付きもしないで 真実の眼差しが妖しく誘う 星さえ輝かないこの街で 私達を神は見守っているのかな? ねぇ真実 貴女とこうして一つになる時 私はやっと生きていることを実感するの 貴女の感じる声を聞いて 貴女の感じる顔を見て 感じた貴女の爪を背中に受けて 生きていることを実感するのよ マコを愛しているけど 貴女も必要なの 真実 これからもずっと 私の傍に居て
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