■6743 / inTopicNo.2)  りんご@  
□投稿者/ たまぴょ 一般♪(33回)-(2005/02/17(Thu) 23:35:59) 

「…やだ…ッ あっ ん…」 もう何度も達して、とろけてる私にまた体をつなげたまま、いじわるをしてる 「入ったよ…?痛い?…大丈夫みたいだね…」 クスクス笑う…。 ばかっ…恥ずかしいよ… 「…あ…あっ いきたい…いきそ…お」 ん…。 小さく返事をして優しく腰を使い始めた。上手…いつもながら 体も心も溶かされてしまう。 「あっ……スキ…」 俺も好きだよ。真奈。 耳元で囁き そっと耳を舐める。 あ…もう… 「い…っくぅ…っ」 ああああっ 私は彼にしがみついて果てた。今夜何度めだろう。
■6744 / inTopicNo.3)  A □投稿者/ たまぴょ 一般♪(34回)-(2005/02/17(Thu) 23:43:30) 肩で息をする私を撫でて 頬にキスをくれる ほんとは優しい。 嬉しい。夢みたいだよ。 「…ねえ…」 うん…? 「私の事ほんとに愛してる?」 また笑う彼。優しい瞳で真っ直ぐ私を見る。 「愛してる」 うん… こんなに優しくて 私の憧れだった人が 私の事を好きになってくれたなんて… たまたまメル友から仲良くなった友達にオフ会に誘われて、初めて行ってみたのが始まりだった。 オフ会とか合コンとか、恥ずかしくて一度も参加した事はなかったけど、 その時私は、好きな人と離れてから半年も経っていて、淋しがりの自分にはそろそろ限界かな…と感じていた。 今回は、フリーの人だけが集められ、指定された居酒屋へ。地元という事もあり、割と安心していた。ユキも一緒だし…。 しかし、緊張して強張る私とは対象的に、ユキは嬉しそうに目を輝かせていた。
■6745 / inTopicNo.4)  B □投稿者/ たまぴょ 一般♪(35回)-(2005/02/17(Thu) 23:48:46) 結構広めの座敷に10人くらいの人達が来ていた。 ユキは、ここからは自力でねっ。と言い残し、自分好みの女性目掛けてかけていった。 狩りみたい、と私は思った。 私はまだ19で、その場で最年少だったため、イヤでも一番の的になっていた。 でも…皆のノリに着いていけそうになかった なんだか皆慣れていて一人そわそわしていた時、私が今まで出逢った人の中で一番…笑顔が素敵な人を見つけた。 その人は友達らしい人と二人楽しく談笑しながら隅で飲んでいた。 二人が恋人や、獲物と狩人には見れなかった。 なんとなく、もっとゆったりした、長年の友という雰囲気があったし、 二人とも身体全体から鋭い光が出ていて、近寄り難い感じだったから、 きっとタチの人なんだろうなぁ〜と、ぼんやり私は思った。
■6746 / inTopicNo.5)  C □投稿者/ たまぴょ 一般♪(36回)-(2005/02/17(Thu) 23:56:14) 肩までの金髪に華奢だけど筋肉質で背の高いヒトと、 短い茶髪でさっぱりとした感じの 飾り気のない、凜とした人。 話してみたい そう思った。あの麗しい二人の間に入ってみたい。 しかしそれは無理の様に思われた。 ゆるぎない絆が見えた。とても割って入れなかった。 私は飲めないくせにチューハイを少しずつ飲み、ぼうっとしていた。 傍らには、先ほどから身体に触れながら、淋しいんだと繰り返す、25才のタチの人がいた。 名前…なんだっけ。 その人が胸元ばかり見るから、腹が立っていたけど愛想笑いをして、ごまかしていた。 私は無意識の内にあの二人に目線を送り続けていたらしい。 一瞬、意識が飛んで、気付いたら隣にいた人の腕の中にいた。 「…あ。ごめんなさい」 可愛い…そう呟いたかと思うと、その人はいきなりキスしようとしてきた。 払おうとするけど力が入らない。 「ちょっ!…ちょっと待っ…」 「アレ?アキラ〜久しぶりだねぇ!」 私に覆いかぶさっていた人の肩に、ぽん、と誰かの手がかかった。
■6762 / inTopicNo.6)  D □投稿者/ たまぴょ 一般♪(37回)-(2005/02/18(Fri) 12:00:13) アキラと呼ばれたその人はぱっと振り返り 相手の顔をとらえて私から手を離した。 「真奈ちゃんだよね?今日初めて ユキちゃんと一緒に来たコだよね。初めまして」 にっこりと微笑み、私に視線をくれた人は さっきから私が熱く見つめていた人だった… 二人の内の一人、凜としてさわやかな人。 「あ…はい…」 ドキドキした。恥ずかしくて、直視出来なかった。 私の上に乗っていたアキラと言う人はいつのまにか違う女のコの所に行っていた。 その人は静かに私を起こして、水を渡してくれた。  「ありがとう…ございます。あの…」 「あっ!失礼しました。ナツルって言います」 きらきらしてる、と思った。素敵な笑顔。 目は切れ長で、スッとしていて、笑顔が途切れると、締まった口元と細い顎が目立って、恐いくらいに凛々しい。 でも…その笑顔はとてつもなく優しい。 「アキラが嫌な事してごめんね。悪い奴じゃないけど…節操なくてね…。真奈ちゃん可愛いし若いから、食らいついちゃって…。大丈夫?何もされてない?」 はい…答えてからもずっと、黒い瞳から目が離せない。…綺麗な人…美少年というか…少年じゃないけど…。 「真奈ちゃんは好きな人いないの?」 えっ? やばい…顔が真っ赤になるのが解る…恥ずかしい…。 「いい人いなかった?この中には」 さわやかな笑顔のまま少し、眉をひそめた。 あ…。 「ナツルさんは…?」 口から零れ落ちた言葉。 目と目が合う、瞳にお互いが映る…。手が震えて汗ばんでる。 「真奈ちゃん」 「はい?」 青林檎の香りがした。 ふわり、私の鼻先を掠めて、柔らかくてしなやかな腕が私を包み込む。
■6763 / inTopicNo.7)  E □投稿者/ たまぴょ 一般♪(38回)-(2005/02/18(Fri) 12:09:19) えっ?なに?…どうして? 真奈ちゃん、大丈夫?! 真上にはナツルさんの顔…。うわ…近くでも綺麗… 「あっ…どうして」 私はナツルさんに抱きかかえられ、車の中にいた。 「ユキちゃん、いい人見つけたから二人で帰るって…。真奈ちゃんは気絶したんだよ〜。飲み過ぎじゃない? 俺送るから、家教えてくれる?」 運転席に回るナツルさん。 意外、軽自動車に乗るんだ…可愛い。 …って、送ってもらうなんてそんな! 「大丈夫です。帰れますっご迷惑かけるわけには」 言いかけた時には既に車は走り出していた。 その麗しい人は黒い人影になって振り向き、 「送り狼には絶対ならないからっ」 と楽しそうに笑った。 「あの、ここから30分もかかりますよ?いいんですか?」 半泣きになって尋ねた。 「大丈夫だよ。こんな深夜に一人で帰らせられないから」 時計に目を落とすと、午前一時になろうとしていた。
■6784 / inTopicNo.10)  F □投稿者/ たまぴょ 一般♪(40回)-(2005/02/19(Sat) 00:14:39) 真っ暗な中にちいさく、白、赤、緑… 外の明かりがどんどん通り過ぎてく。 ナツルさんはさっきから黙ったまま。私の住むアパートを言ったら、そこなら解る!と無言で車を走らせてる。 …助手席からそっと横目で見つめる。綺麗な横顔…車のライトに時折白く輪郭が浮かぶ。髪が金色にきらきらする… 長いマツゲ… 顎から首にかけての鋭角的なライン… 私なんでこんなに観察しちゃうんだろ…やばい、変だょ。 お酒なんか飲むからだなぁ… 「真奈ちゃん」 急に呼ばれて心臓が止まるかと思った。 はいっ?言った声が裏返ってるのが解る…恥ずかしい。 「どうして来る気になったの?オフ会。」 ナツルさんは遠くを見たまま話す。…って当たり前か。運転中だもん。 「ひとりだからですよぉ〜」 酔いに助けを借りて甘えた声を出した。 「収穫無し?」 ううん。 反射的に言葉が出た。こんな事言ったら…誰か聞かれたらどうするの?ああもぉ… 「いい人いたんかぁ…」 ぽつり、淋しそうに言うからドキドキしてしまう。ナツルさんは冗談言ってるの?
■6815 / inTopicNo.11)  G □投稿者/ たまぴょ 一般♪(41回)-(2005/02/19(Sat) 20:34:47) 「…ナツルって、どんな字書くんですか?」 話を変えて 逃げてみた。 「ん〜?…飛翔の翔!かっこいいだろぉ?」 少しはにかんで、恥ずかしそうにする姿が、可愛すぎた…。 「翔…かっこいいですねっ!」 「真奈ちゃんは 真実と奈良だよね?」 はい。笑って答えた。ユキに聞いてたんだ。でも覚えてくれてるのが 嬉しい…。ユキから?って聞いたら、ちがう、超能力!と返されて思わず笑ってしまった。 「翔さんおいくつなんですか?」 「27」 「おっさんだよ」 そんなことない。好きです。 「……えっ?」 「…えっ??あっ…!!」 何言ってんの!?酔いすぎだよ…!!ばかばか… 泣きそうになりながら必死に、おじさんも好きっと笑ってみた。 「ああー!!告白かと思ってときめいたわ〜…残念」 ふ〜う と長い溜息。どうしてですか?これが全部演技だったらどうしよう。いつもの態度なのかな…? やだ…信用したい。翔さん。 赤信号 ゆっくり速度を落として止まる。 ぶぉんぶぉんぶぉん…車ってこんな音してたっけ…ウルサイ。 「ど〜した?俺の顔…珍しい?」 不細工ー?ばか笑いして翔さんは目をそらす。 「好き」 「…え…?」 真奈ちゃん 相当酔っとるな? くすくす笑って私の頭を撫でた。 私はただ泣き顔で 翔さんを見上げていた。 泣くな〜…? 私の頭を撫でながら、翔さんは困ったように俯いた。
■6865 / inTopicNo.14)  H □投稿者/ たまぴょ 一般♪(43回)-(2005/02/20(Sun) 21:38:14) キッ 車が止まった 周りは全く見覚えの無い景色だった… 「…?どこですか?」 俺の家…。 小さく呟いた翔さんの目付きは、今までとは違って鋭くて、なにかを真剣に考えているようだった…。 上がって?私は促されるまま着いて行った。警戒なんかしてなかった。ただ信じてた…。 マンションの7階… 右から二つめ…。椎木(しいのき)って書いてある。椎木さんて言うんだ…! 少し嬉しくて口元が緩んだ。素直に部屋に入る。ソファに座らせてもらう。 黒い皮のソファ。 ひんやり、皮の感触が太腿を伝う。 「はい、暑いでしょ?お茶…」 薄目の麦茶。一口飲んでから聞いてみた 「好きな人はいますか?」
■6868 / inTopicNo.15)  I □投稿者/ たまぴょ 一般♪(44回)-(2005/02/20(Sun) 22:37:24) 「いないよ。」 「翔さんが好き…!逢ったばかりですけど…大好きになりそうです…」 沈黙…心臓が苦しい。何も言って欲しくない…。 「ずっと見ててくれたね」 私の隣に座る翔さん。 肩が震えてる。私を真っ直ぐ見て、続けた。 「俺も見てた。ウソくさいけど ほんとに見てた。アキラに絡まれて心配だったし、それにすごい可愛いって…思った」 口説いてくれてますか?私は笑ってみせたけど翔さんは真剣な顔のまま、私の髪を撫でた。 「つきあおう?真剣に」 信じられない。だって一目惚れとか逢ったその日とか、今まで信用出来なかった。 お互いなにも知らない。なのに、お互いにお互いを好きだという事は言わなくても解ってる… こんな事ほんとにあるんだ… 「信用して良いんですか…?」 翔さんは目を逸らさない。うん。信じて!と強く言ってくれた。 それだけで全部を信じてしまった。 そのまま私は翔さんの家に泊まってしまった。 手を繋いで眠るとき、初めてキスをした。軽く触れるだけの…神聖なキス。 翔さんの胸に滑り込むと、やば…理性が飛びそう…!と翔さんは呟いて私をきつく抱き締めた。 「おやすみ…翔さん」 「おやすみ 真奈ちゃん」 まだ呼び捨てに出来ないぎこちない挨拶がくすぐったかった…。大好きな人の胸で眠れる喜びを 久々に思いだし、そっと翔さんの服を掴んだ。 おやすみ…どうか朝になっても消えないで。
■6894 / inTopicNo.16)  J □投稿者/ たまぴょ 一般♪(45回)-(2005/02/21(Mon) 22:32:20) 真奈… ふわりと青林檎の香り… 私はそれを掴もうと手を延ばした… ぎゅっ 強く包まれる…あったかい… 「真奈ちゃん…おはよ」 うっすら目を開けると翔さんが目の前にいた。 「…夢じゃなかった…!翔さん…」 嬉しくてすがりつくと、顔中をキスで責められた! きゃああっ 笑いながら身をよじらせると、唇にキスして私の上に覆いかぶさってきた。 ん…。ぅっん… 「びっくりした…」 「ごめん 寝顔見てたらキスしたくなって…我慢して我慢したら…爆発しちゃった」 照れて顔を赤く染めた翔さん 可愛い… もう一度、翔さんにすがりついてキスをねだる…激しく舌を絡めて吸い付いたら、びっくりした…って笑われた。でも構わない…もっと繋がっていたいんです。 「ん… 真奈…」 ちゅ…くちゅっ はぁっ 二人同時に熱い息が漏れて、無言で抱き合う。 真奈…したくなっちゃうよ… 私の耳元に熱く囁いて 耳から首筋に舌を這わせた… 「あ…っんん…翔さん…」 翔だよ…真奈。 吐息交じりの囁きに身体が火照る…。 不意に翔が私をそおっと抱き締めた。 「っ…ダメ。…ごめん。まだダメ。俺…ごめんな。しっかりしなきゃ…」 そんな優しい言葉が嬉しかった… 「私…信じてる」 うん…!薄く笑って私に頬を寄せた翔… 夢じゃない。昨日の恐ろしく急展開は現実!
■6895 / inTopicNo.17)  K □投稿者/ たまぴょ 一般♪(46回)-(2005/02/21(Mon) 22:37:38) 「真奈ちゃんは…一人暮し?」 私を後ろから抱き 覗き込む様に聞く翔さん。 「ううん 職場の友達と二人ですんでるの。」 「女、友達…?」 友達だよ!強く言うと同じぐらい強く私を抱き締めてくれた。 私が同居しているのは相沢珠紀さんという、私の5つ年上の会社の先輩で、会社の寮に住んでいた私を、 私の部屋、淋しいから一緒に住もうよぉ〜、家賃を折半もナシ、光熱費も払わなくていい、ただ御飯作って!と物凄い条件で救ってくれた人だ。 珠紀さんのご両親が部屋を借りてくれたんだって。 珠紀さんが翔の事知ったら何て言うかなあ…? 喜ぶ?それとも… 珠紀さんは私がビアンである事を知っている。でも偏見はないようで、受け入れてくれた。 酔った勢いで話してしまった時後悔したけど、珠紀さんが優しくてよかった… 前の彼女と三人で遊んだ事だってある。珠紀さんはほんとに自然にふるまってくれた。 翔の事も気に入ってくれる。 なんだか解らないけど、私はそう確信した。 「今度、家にも遊びに来てね?」 うん。嬉しそうに笑う翔。サラサラの髪が揺れる度甘い香りがする。 「髪の毛…良い匂い」 「そおかー?シャンプーだよ…」 そう言って髪を掻き上げて首をひねった。 「いいなぁ 同じ匂いになりたい!」 「なら風呂入るか?」 冗談ぽく笑う翔に、私はうんうんと頷いた。 入るの?ビックリして私を見る。 「なんなら一緒に!」 翔に頭をはたかれた… 「一人で!」
■6927 / inTopicNo.18)  L □投稿者/ たまぴょ 一般♪(47回)-(2005/02/22(Tue) 21:10:33) ザァァァ… シャワーの音が聞こえる。 翔は気にしないように、雑誌を開く。 記事の内容が頭に入らない。 ああもう! 苛々して歩き回り、テレビを付けた。日曜の朝なんて、ロクな番組やっていない。 シャワーを浴びて自分と同じシャンプーを手に取る真奈を想像して、恥ずかしくなった。 「あ〜。なんでこんなこと考えるんだょ…」 立ち上がり、朝食を作った。自炊はしているから慣れた手つきで野菜を切りサラダを作って、オムレツも焼いた。 「いい匂い〜!美味しそう!!朝ごはん作ってくれるの?」 自分の貸したTシャツとジーンズを着た真奈が戻って来た。かすかに髪が濡れていて、正直、ドキドキする。 「うん。だから座って待っててな。」 ありがとう とろける笑顔を浮かべて真奈はソファに座った。クッションを抱いて、さっき付けたテレビを見ている。 ありふれた旅番組… 翔と同じ匂い、翔の大きな服、翔の手料理。 真奈は嬉しくて堪らない。大好きな人に関われる事が。 テレビなんて見ていなかった。クッションに顔を埋めて幸せに浸っていた。 お待ちどうさま! トーストとサラダとオムレツ、コーヒー牛乳。 「コーヒー牛乳好きなの?」 「コーヒーも牛乳も好きじゃないんだけどね〜 コーヒー牛乳は好き」 可愛い!!真奈は想った。もうどんな事を翔がしても、可愛い嬉しい大好き!それしか無かった。 二人で食べる朝食。 初めての。 真奈は幸せに浸り、翔はドキドキして、お互いに目を離したくなくて、見つめあったままの食事。 「照れちゃうね」 「俺…めっちゃドキドキして…る」 幸せな二人の朝は、ゆっくりゆっくり過ぎていく…
■7057 / inTopicNo.19)  M □投稿者/ たまぴょ 一般♪(48回)-(2005/02/25(Fri) 18:31:25) 「ただいまぁ」 楽しげな声。 おかえり、言いながら真奈を見た。幸せそうな笑顔。 なんだか腹が立った。 「朝帰り、久しぶりだね。いや、もう…昼過ぎ?」 厭味ったらしい、自分でも思う。 真奈は上着を脱ぎ、ぱたぱたと私に駆け寄り、勢いよく飛び付いてきた。 「…っ!真奈!…なに、どうしたの」 「好きな人が出来たの!!珠紀さんに早く紹介したい!!」 久々に見た。こんなに可愛く笑う真奈。ほんと、可愛いんだから…。 私は真奈をぎゅっと抱き締めて、頭を撫でた。よちよちおめでと〜 よかったねぇ〜。 からかうと、真奈は頬を膨らまして私を見上げた。 「珠紀さんのばか!」 「はいはい、で、どんな人?初めて行ったオフ会で一目惚れでもしたぁ?」 そんなハズはないと思った。真奈は時間をかけて人を好きになるタイプだと思っていたから。 「うん。そうなの」 「は?ほんとに?」 昨日の出来事を聞いて、私は愕然とした。初めて会った人の家に泊まるような事なんて無かった そんな事出来る子じゃないのに。 キスまで…。 なんだか悔しくて、泣いてしまいそうになった。真奈は私の可愛い…妹みたいなコだから… 「呆れた…?珠紀さん」 真奈は不安そうにしている 「ううん。良かったね!ビックリしただけ。」 真奈…。私が一緒に住もうと言ったのは、ただ真奈が妹のようだから、だけだったろうか。解らない 自分でも。 でも…真奈の彼女に会う度に、苛々してしまう自分がいた。今回… 会ってしまったら 今まで以上に辛い気がする。 「どんな人?」 「背が高くて髪サラサラで、優しくて、可愛くて…素敵な人!」 そか…。正直、胸の奥が…痛かった。ちくりと刺さった、針はしくしく痛む…。 「珠紀さん??どうしたの?」 真奈に覗き込まれるまで 自分が泣いているなんて気付かなかった。 あ〜あ…情けない…
■7117 / inTopicNo.20)  N □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(50回)-(2005/02/26(Sat) 22:50:35) 「泣かないで?どうして?…あ、私に失望しちゃいましたか?朝帰りしたから…」 ちっちゃい真奈は手を延ばして私を撫で、抱き寄せてくれた。 …私は…なんで泣いた?なんでこんなに切ない?悔しい?…真奈…。行かないで欲しい。 「真奈、抱っこして…」 掠れた声で、私は真奈に甘えてしまった。素直な真奈は、私をぎゅっと抱いて、ソファに座らせて頭を撫でてくれた。よしよし、そう呟きながら… 真奈ぁ…。淋しいよ…。 珠紀さんはヤキモチしてくれてたの?それで泣いちゃったの? 優しい声。そうだよ、単なるヤキモチだ…。悩んじゃったよ…私は真奈の彼女にヤキモチを…。 真奈を…好きだから? 私は真奈が好きだ、でも…。 正直、ふざけて二人でお風呂へ入ったり、一緒の布団で寝たりすると、身体の奥が熱くなった…。 真奈が抱き締めて励ましてくれる度、この胸を独り占めしたいと想ってた…。 だけど これは恋愛?私は真奈を愛してる?… 私の頭を抱く真奈の胸がちょうど私の耳元にあり、その鼓動が優しく響いていた… とくん とくん とくん 柔らかい胸 甘い匂い。私はそれにしがみつき、頬を擦り寄せた。 キャミソール一枚の真奈の体温を感じる。 体の芯が 脈を打つのが解った。熱い…。 私はこの子に欲情してる、ハッキリと確信した。 真奈… 涙目で見上げると、真奈は私を抱き締め、あやす様に体をゆらした。
■7128 / inTopicNo.21)  O □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(51回)-(2005/02/27(Sun) 09:11:05) 「…。うっ…」 私は夢中だった。締め付けられていた心は開放され、歯止めは効かなくなった。 真奈の濡れた唇は、それを解き放つのに最適な鍵だった。 手を振り払われ、体を蹴られても、涙が零れても、口は堅く閉じられたままでも、私はやめなかった。 止められなかった。 華奢な体を覆う自分の影を見ながら、真奈を征服するような気分になった。 唇を舌でなぞり、優しく入ろうとしても、入口は閉じたまま。 私はその小ぶりな胸へ片手を延ばし、ゆっくり包んだ。 うぅ!!んぅ!! 真奈は抵抗をやめない… キャミソールをめくり、下着を剥ぎ取ると、ぷるんとした胸が現われる…。 可愛い…。そのままキャミとブラを獣のように剥ぎ取った。 デニムのミニスカートのファスナーもあっと言う間にあけて、たちまち真奈はソファの上で裸にさせられた。 その可愛い乳首を口に含む… 恥ずかしい音を立てて 「…ふっ!やぁっ!珠紀さんっ…いやっ」 真奈と私の甘い日々が、ガラガラと崩れて行くのを感じた… ああ… 好きだったんだな…こんなにも。 私は泣きながら、真奈を無理矢理に抱いた。 力ずくで押さえつけ、足の付け根に舌を這わせ、叩かれてもひるまずにその蕾を口に含んだ… 初めて味わう、女の子の味、香り、柔らかさ… っ!んっっあっやっ! 真奈の声が艶を増す… 真奈は、私を叩いていた手を離した。足をばたつかせるのもやめた… 「…ふっ…珠紀…さん」 ボロボロ泣きながら、消えそうな切ない声を出す… 私も涙が止まらない。甘い香りの、真奈の味は、だんだんしょっぱくなっていった。 ひっ…う… 真奈ぁ… ちゅうっ… 感極まってその膨らみを強く吸い込んだ時、真奈は震えて、果てた。 私は真奈の太腿に唇を寄せて、そのまま泣いていた。 髪を優しく撫でてくれる、温かい、震える指先を感じて、眠りに落ちた…
■7156 / inTopicNo.24)  P □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(54回)-(2005/02/27(Sun) 21:02:53) 真奈…愛してるよ。 この体に、何人の女が触れたんだろう。その見えない影の全てに私は、激しく嫉妬した。 こんな私を、無理矢理にひどい事をした私を…真奈は泣きながら、撫でてくれた。許してくれた… 目が覚めた時、真奈の腕の中にいて、切なくなった。 私は、真奈をベッドへ運び、布団を掛けて、その寝顔を眺めた。 頬には涙の跡。手首はうっすら赤くなって、足にも痣がいくつも出来ていた。 真奈はコレを、好きな人にどうやって説明するんだろう。 私の事を話したら、私は彼女に殴られるだろう。それじゃあ済まないかな…。少なくとももう二人では住めないよね…。 考えただけで、淋しくて泣けてくる。家に帰って、真奈がいる事が、どんなに幸せだったか。 真奈。ごめんね。いっぱい泣かせたね…。 ぎゅっ…真奈の華奢な手を包む。冷たい指。 う…。 寝返りを打って、こちらを向く真奈に、ドキっとした…。可愛い、寝顔。 そっと、指先をその唇に滑らせて、なぞってみた。 柔らかい。 ビクっ 震えたと思うと、ぱっちりと目を開けて、私を捕らえると、見る見る目が潤んでいった… 「…っ 珠紀…さん…」 うぇぇぇん… 子供の様に泣く彼女を、そっと抱き締める。 「ごめんね、真奈…」 私の胸元に爪を立て、うぅ…と泣く真奈… 「愛してるの…」 涙でいっぱいの瞳を私に向けて、眉を八の字にして。また雫が落ちる。 「珠紀さん…。私…ごめんなさい…」 わかってるよ、そう言って真奈の涙を指で拭って、もう二度とあんな事しない…と約束した。 「ありがとう」 「え…?」 愛してるって思ってくれて…。 はぁ…この子は…。どうしようもない。 どうしようもなく、こんなにも可愛いから、大好きなんだよ…。
■7164 / inTopicNo.25)  Q □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(55回)-(2005/02/27(Sun) 22:53:49) 「ばか、また襲うよ?」 「珠紀さんが、苦しいなら、抱いて気が済むなら、抱いて下さい…。私、珠紀さん大好きだから…。」 残酷な事を言う… 一度で気が済む筈ないよ?何度も抱いて真奈をその度に傷つけるの? その度に私は罪悪感に潰されるだろうね… それで良いの…? 「ばか…真奈の気持ちは」 「珠紀さんが好き」 だから良いの…。私に取り付いて、肩で息をしている。泣きやんだ…。 「女のコを好きになるのは、真奈が初めてだよ。こんなに人を好きになるのも、初めて。酷い事してほんとにごめんね…。痛いところは?」 「大丈夫…」 真奈はいつもの様に、私の腕に体を預けて抱かれている。ほんとにばかだよ…。こんなに信頼しないで…。 いつもと違うのは、真奈の髪の香り… 甘酢っぱい。…青リンゴ? 私は胸の奥を掴まれた気がして苦しくなったが話した。 「真奈…一緒にいてくれる…?出来るだけ長く…。側にいてほしい。今までどおり…。真奈がいないと私…」 どうなるんだろう?この幸せを知った後で…取上げられたら…。 あったかい真奈を撫でながら、そんな真っ黒な未来を想像した。 耐えられない…。 もぅ手を出さないから 近くにいさせてください… 私の宝物を奪わないで… 真奈。この腕の中でこの子が笑ってくれるなら、それでいいから…。 もぅ、欲張ったりしません。 近くにいさせて…。 切なくて切なくて、涙が止まらない。真奈を傷つけておいて、でもそばにいたくて。恋人に嫉妬して…。 今の私は醜い。 だけど こんなに素直になったのは初めてだと思った。
■7275 / inTopicNo.26)  R □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(56回)-(2005/03/02(Wed) 19:02:04) いつも笑っていたかった。 珠紀さんの前でも翔の前でも。だってそうしなくちゃ、私は泣いてしまいそうだったから。 珠紀さんの私を見る目があまりにも哀し気で…翔の瞳があまりにも優しくて。 「…どした?聞いてる?真奈。」 急に顔を覗かれてびっくりした。 日曜の昼下がり、二人で映画を見て御飯を食べて、ゆっくりお茶を飲んで話してた。 周りのざわめきが遠く聞こえる。プールの中に潜った時みたいに、鈍い感じ… 「真奈!」 「あっ…ゴメン。映画の話だよね??あの人可愛かったね!」 翔は私を黙って見つめてる。 「具合悪い?うわの空で…。近くに可愛い雑貨屋あるから寄る?て聞いたんだよ?」 ああ…的外れ…翔傷つけたかな。 「ごめんね…少し疲れて…」 言葉を探していたら腕を掴まれ、店を出された。
■7330 / inTopicNo.27)  S □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(57回)-(2005/03/04(Fri) 22:06:12) 翔の後ろ姿。肩をいからせて足早に歩く。甘いいつもの香りが鼻先を掠める。 久しぶりに逢えたのに。怒ってるよね…。どうしよう。 車に乗っても翔は黙ったまま… 家へ着いて私を部屋へ入れ、ソファに座らせた。 「翔…私、」 ……。 翔はなんにも言わず、ただ私を抱き締めてくれた…暖かくて柔らかくてすごく…切ない。 「どした…?ん。」 私はただただ、翔にもたれて甘えていた。暖かくて安心する…。 「ごめんなさい…。ちょっと考え事してて…」 考え事?俺に言えるなら… うん… 「言えないんだ?…ふうん…」 口を尖らせて私の肩にこつんと頭を落とす… 「側にいるよ。それしか出来ないけど、抱き締めてるから…ね。」 翔の体温と息遣いに守られて、幸せを感じた。 ね、翔?窓から入る夕方の風を浴びながら尋ねる。前に、二人で買ったいるかの飾りが付いた金属の風鈴。余韻を残してぶつかりあっている。 もう秋になるね。外さなきゃね うん‥。 なあんにもない、殺風景で綺麗な部屋を見渡す。ゆっくりと息を吐いた。 ねえ…一緒にお風呂入ろうか? 翔は私から目を逸らして顔を赤くして考えてる。可愛い。 いいよ…。
■7476 / inTopicNo.28)  21 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(58回)-(2005/03/08(Tue) 21:53:34) 私が先に入って、湯舟に入浴剤を入れた。 体をあまり見られたくないって翔が言うから…。 バラの香りと白い液体が広がる。 なんだかドキドキしてきた… 初めて肌を見せる…翔に…私もあの人を… カラカラ…。戸惑いながら入ってくる翔。私はなるべく見ないようにして待っていた。 真奈。こっち向いて 目をやると、恥ずかしそうにこちらを見ている。首筋が綺麗で抱き締めたい衝動にかられた。 ぎゅっ 抱き締められたのは私だった。 「我慢…出来ないかも。三か月経って、キス迄でずーっと我慢して…でも真奈の体見ちゃったら、俺でもやっぱり無理だ…」 情けないね。 翔は下を向いて目を潤ませる。ほんとに優しい人…。そういうところが大好き。 私はその綺麗な顔をそっと上げさせて、キスをした。段々激しく、舌を絡めて…翔の右手を引き寄せて、私の腰へ導いた。 自分でも驚く、こんな大胆な事した事ないのに… ん!んん…っ? 翔は目を開けたまま。私も薄く目を開けていた。舌を離して、耳元に囁く 「……っ!!真奈!」 顔を真っ赤にしてしまう翔。可愛過ぎる。 […翔に抱かれたい…]
■7769 / inTopicNo.29)  22 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(59回)-(2005/03/13(Sun) 22:24:52) 「良いの?だって…。俺の事信じられた?」 うん。私は笑って翔の髪を撫でる。柔らかい髪。赤ちゃんみたい。 翔は私の腰を抱き寄せて、深くキスをくれた… んぅ…っ 声が響く…恥ずかしい。 そっと翔の綺麗な指が近づいてくる。唇をなぞり、耳の裏から首筋…鎖骨…その少年みたいにしなやかな指が滑る度、体が震えてしまう。 目を…閉じていて。 私は言われるまま… ん!はぁっ…あ…。 「気持ち良い…?もっと聞きたい…」 私の胸を優しく揉み上げて、段々中央を責めている… ああ、もどかしい。もっと触って欲しい
■8248 / inTopicNo.33)  23 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(62回)-(2005/03/25(Fri) 15:11:33) 翔〜っ・・・ ん?なあに・・・ もっとぉ・・・ ふふ、意外とえっちだね・・・可愛い。ココ、もっと欲しい? うんっ・・・ああっ! 柔らかい唇に包まれ、生暖かい舌が這い、突く・・・  「翔っ・・・か・・・」  「ん?」 噛み付いて・・・私は消え入るような声で頼んだ・・・耳まで真っ赤になった気がする・・・ 優しく軽く噛み、舐め上げられて、もうそれで達してしまいそう。  「ダメ・・・もう・・・」 イク・・・?耳元で熱く意地悪に囁かれた瞬間、私は翔にすがってイってしまった。 まだビクビクしてる私を浴槽の縁に座らせて体を眺める・・・  「足開いて見せて」 私は潤んだ目で翔を見る。こんな明るい所で?初めてなのに?  「無理だよぉ・・・」 きっと濡れてる・・・恥ずかしいの。  「見たいよ・・・真奈の」 そっと太腿にてをかける  「あっ・・・!恥ずかしいよっ・・・」 なんだか泣いてしまいそう
■8269 / inTopicNo.34)  24 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(63回)-(2005/03/26(Sat) 07:56:28) 「どうして・・・。可愛いよ。真奈が好きだよ・・・」 ふ・・・。翔は薄く笑って私の足を開かせた。 意外と、やらしいね・・・ 私は目を強く閉じて恥ずかしさに耐える・・・近くで見られてるのが解る・・・息がかかる。  「もう、こんなに・・・」 指でそこを開いて、わざと音を立てて虐める・・・恥ずかしいのに体は熱くなる。 んっ!はああああ!んん!!  「ごめん・・・限界。すッごい可愛い。愛してる」 イキナリ中指を入れられてバランスを崩しそうになった私を支えながら体を起こして、抱き締めてくれる。激しく・・・体内に響く感じ・・・ 嬉しい・・・ ああ、愛されてるんだなあ・・・そう感じる。 翔に貫かれて私は嬉しくて・・・泣いたまますぐに果ててしまった。 肩で息をする私に、  「真奈はほんと可愛いなあ・・・。続きはあがってからね?」 と微笑んだ。
■8326 / inTopicNo.35)  25 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(64回)-(2005/03/28(Mon) 18:01:56) 「もう・・・!コラっ!!動くな〜」 うふふっ 真奈は身をよじらせて笑う。もう!体が洗えないだろ〜。 俺もつられて笑、泡だらけの体を抱き締めた。 ぴくん  「・・・ん?」 肌が触れた瞬間、真奈が笑うのを止めた。俯いてもじもじしてる。 俺はわざと体を触れさせながら、優しくスポンジを滑らせた。 ぴくっ また、反応しちゃってる・・・可愛い。 体を流す時も首筋や背中、腰や胸は特に念入りに、愛を込めて触れた。 あらあらため息ついちゃって。  「さて、冷えたかな?また浸かるか?」  「ううん・・・」 もう上がる?聞くと小さく頷く。早く出たい?と意地悪。  「もぉっ!早く出たい」 真奈を拭いてあげて、俺の希望で真奈は裸のまま、俺はトランクスだけでベットまで向かう。 恥ずかしそうにする姿が堪らない。 我慢して良かった・・・。 ベットに二人で横になる。手を握る・・・なんか照れる・・・  「おやすみ〜」 俺がそう言うと、真奈はえっ?と頼りない声を出した。 目を閉じる  「翔?寝るの・・・?」
■8373 / inTopicNo.36)  26 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(65回)-(2005/03/30(Wed) 05:47:13) あ〜っ 可愛い! 我慢我慢。 ・・・ちゅ、唇に優しいキスをくれた。そんなのじゃ足りないくせに・・・。 薄目を開けると真奈が淋しそうに俺を見ていた。  「おいで?」 餌をみせられた子犬のように、目をキラキラさせて俺に抱きつく。 優しく髪を撫でる。綺麗な髪。  「翔・・・。このまま寝るのイヤ・・・」 ・・・びっくりした。色っぽい声・・・真奈って・・・どんどん大人になってる気がする。 もうしらばっくれるのはやめようね。意地悪しないね。 くるん、真奈に覆い被さる細い手首を掴む・・・折れそう。ああ・・・もう止まらない。 キスしてそのまま胸を揉み、指を下へ・・・膨らみを撫でると・・・篭った声が漏れる。 うぅ・・・ん。 溢れてくるよ・・・嬉しい。俺を思ってこんなにも濡れてる。 すぐ入れたくなるけど、我慢・・・入口の周りを撫でて、先だけ入れる・・・真奈が震えてギュッと目をつぶる。 真奈・・・愛してるよ。 膨らみをたっぷり濡らして擦る。苦しそうに頭を振るから仕方なく口を開放。 はああっ・・・翔〜っ! 顔も、声も、身体も。初めて見るこんな真奈の全てが愛おしい。 俺の背中に爪を立てて、しきりに引っ掻く。痛いけどいじらしくて良い・・・ 入口と外を交互に攻める。真奈はもどかしいのか微かに腰を浮かせてる。
■8450 / inTopicNo.37)  27 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(66回)-(2005/04/03(Sun) 16:41:16) 翔ぅ・・・触って・・・ 触ってるよ? あっ・・・もっと。 ダメだ俺はほんとに我慢できないなあ・・・  「あ!翔〜っ!ナ・・・ツ、ルっ・・・」 名前を呼ばれる度に身体が熱くなって、身体の芯が溶けそうだよ。 我慢できずに真奈と重なる。二つ入れてみる・・・キツイ・・・愛しいよ。熱いね・・・中も・・・ もっと真奈が欲しい。 粘着質な音は大きくなる。 三つ・・・うまく入らない。涙込む様に進む。真奈の腰が跳ねて息が荒くなる・・・  「ナツル・・・!ん・・・あぁ・・・気持ちいいいの・・・もっと、抱き締めて・・・真奈って呼んでぇ!!」  「真奈、真・・・奈。」愛してるよ。 指が締め付けられる・・・ あ!!あっ!!翔っ!!だ・・・めぇぇ〜!! 思い切り腕を動かし、指を回して・・・真奈の事だけを考えて・・・きつく抱き締める・・・ いっちゃ・・・うよぉ! いいよ・・・ 身体を震わせ、俺に力いっぱい縋り付き、腰を振り、何度も名前を呼んでくれた・・・  「あ・・・ああ・・・。ん・・・。」 目を閉じたままぐったりとしている。目尻に涙が堪ってるから、そっと舐めとる。 抱っこして・・・ そっと抱き締める。繋がったまま。 抜こうとしたら、まだイヤ・・・もう少しこのまま・・・と言われて暫くそのまま・・・ でも痛くなっちゃうだろうからと、ゆっくり抜いた。 きらきら光る指が恥ずかしい・・・拭くの勿体ないな。そこについたきらきらを、丁寧に舐めた。 ・・・甘い、間奈のニオイ、・・・とろっとしてて、濃い・・・。 真奈はそれに気づくと、恥ずかしいからダメっとティッシュで拭ってしまった。
■8640 / inTopicNo.38)  28 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(67回)-(2005/04/11(Mon) 18:57:56) あ〜!!  「味わってたかったよ〜」 俺はふくれていると、真奈は足を開いて自分で蜜をすくい取り、見せ付ける様に俺の顔の前に差し出した。  「っ真奈・・・やらしい・・・」 俺は夢中でその指を舐める・・・。 もうダメ・・・ 開いた足の付け根に舌を這わせた・・・甘い香り。小さなふくらみを含んで転がすと、真奈は腰をよじらせる。 溢れてる・・・下からゆっくり舐め上げ、夕陽の射す部屋で真奈のそこをじっと見つめる。 ん、明るいからそんな見たら駄目・・・ お風呂も明るかったよ そう言うと真奈は恥ずかしそうに首を振った。ふふ、恥ずかしくて濡れちゃうんでしょ? 指で開いて、キラキラしたそこに中指だけをゆっくり入れる。深くは入れない。中を確かめ、抜く。俺の指まで夕陽を反射する・・・ 真奈は物欲しそうに俺を見ている。  「何?入れてほしい?」  「・・・ううん」 へえ・・・俺は言いながら再度中指を差し込む。 ちゅぷっ・・・くちゅ・・・ ゆっくり動かす・・・真奈は声を抑えて鳴く。 あ・・・ん・・・。なつる・・・ 奥を攻めるとまた液体が溢れて指に絡む。入れたままその綺麗な割れ目を見つめる・・・舐めて・・・噛んで・・・吸って・・・  「ナツ・・・あっ・・・もう・・・い・・・っ入れてっ」 普段は優しくしてる・・・大事な真奈に意地悪してると思うとそれだけで身体が熱い。
■8662 / inTopicNo.39)  29 □投稿者/ たまぴょ ちょと常連(68回)-(2005/04/12(Tue) 22:17:46) 「入ってるでしょ」 あっんん!! もどかしく腰を回して、いやらしい目つきで俺を誘う・・・。我慢・・・出来ない 俺も腰を使い、右手を深く真奈に沈ませる。もっと食べて・・・ 左手を胸へ・・・小さくて可愛い・・・ ふ・・・っ・・・  「真奈・・・もっと食べて?」一気に人差し指と薬指を加えて入れる・・・ 苦しい・・・?ああ・・・もっと 俺の理性が外れていく・・・ 激しく突き上げ、掻き混ぜる・・・真奈は涙を流して腰を振り、俺を抱き締めて果てる・・・ 髪を振り乱しながらも、泣き声を耐えている・・・。恥ずかしいの? 指を抜き、まだぐったりする真奈を撫でる。鼻にキス・・・  「少し乱暴してごめんね」 真奈は薄く目を開けて笑った
■9526 / inTopicNo.40)  30 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(1回)-(2005/05/17(Tue) 22:15:41) いつの間にか夕日は落ちて、部屋は薄暗くなっていた… 甘酸っぱい香りが充満した二人だけの空間。 目の前には初めて結ばれた彼女… 快楽に浸り、まどろんでいる。 全然、俺の気持ちが冷めない… まだ、もっと壊してあげる。可愛い顔を歪めて欲しい… 「翔?」 俺はにこりと笑い、真奈を俯せにして腰を持ち上げた。 それからはもう、次々と今まで言った事ないような意地悪が口から零れて… 自分でも呆れた。 こんな心があったなんて。今までのセックスでこんなに興奮したか?…こんなに欲しくて堪らない程誰かを愛した? 今までは、愛したつもりで、愛されてるつもりで身体を重ねてた。それでいつも最後には器だけを求めてた。 真奈は? 真奈は違う…器を通してもっと知りたい もっと欲しい。愛おしい… 長い長い、優しくて、激しい意地悪な愛撫の間、真奈は時折薄目を開けて俺を見ていた。 窓からは車のライトが差し込み、白い裸体の線をくっきり浮かばせる。 汗ばんで吸い付く肌。唇から漏れるすすり泣く様な声。 全部が凄く綺麗で。 いつまでもいつまでもこのままでいたかった。 「真奈…愛してる?」 「…っ…愛してる…!」 「俺、めちゃくちゃ愛してる。離さない」 俺がそう言った瞬間、きゅっと指が締め付けられ真奈は微かに腰を揺らして…俺と一緒に果てた。 愛してる。 ちゃんと伝える。このコはもう離さない。
■9527 / inTopicNo.41)  31 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(2回)-(2005/05/17(Tue) 22:16:06) ぱちん、ベッドサイドの明かりをつけた 真奈ははらはら泣いていた。愛してる、その言葉で… 大丈夫。もう大丈夫。 どくんどくん、身体の芯が脈打つ… 「はぁ…嬉しい…」 気持ちが伝わったんだって確認出来た。真奈はほんと可愛いよ。 身体の奥が熱くて、自分がどれだけ感じていたのか気付いた。太腿まで、流れていた…。 俺の腕の中で、苦しそうに、荒い息をしている彼女の満足気な笑みを見て、安心した。 細くて小さくて…消えてしまいそう。 少しだけなんだか切なくて。そっとそっと、包みこんでいた…。 そのときやっと自分の頬が濡れているのに気付いて慌てて拭った。
■9540 / inTopicNo.42)  32 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(3回)-(2005/05/18(Wed) 23:53:54) そっと抱き締めて、頭を撫でてくれる… 「翔…。っ」 もう泣くな…?よしよし。 愛してるって言われて…嬉しくて涙が止まらなくなっちゃった…。抱かれてる間、見た事もない位意地悪に冷たく笑う翔に少しだけ不安を感じてて… でも愛してるって言われたら、心がじんわり幸せになって。切なくて。 「ごめんね。乱暴だった。理性飛んじゃった…。真奈が好きだからだからね?だから泣くな?これからはもっと優しく…」 うえええ…ん。 わかんないの…止まらないのっ…。翔ぅ…。私は翔にすがって泣いて泣いて、優しい腕で包んで…ずっと私を撫でてあやすように身体を揺らしてくれる翔が愛おしくて…この幸せが消えてしまったらどうしようなんて考えて、また必死に抱き着いた。 大丈夫だよ…大丈夫。真奈…?どうして泣くの…?ん。 ひっく…ふ…っ。はぁ…… 深呼吸して泣き止もうとする。翔が心配してるもん。 あのね、 私はしゃくり上げながら、ゆっくり気持ちを伝えた。 そしたら翔は困った様に笑って 「正直、似たような事思ったけど…。ずっと、側にいるよ。真奈は特別なひとだから。今日はっきり解った。今までとは違う。大切にしなきゃいけない人だって解ったから。だから、心配しないで。ね?…ほぉら!笑ってみ?」 優しく私の頬をつねって顔中にキスしてくれた。 だいすき… 私も大切にするよ。翔と幸せになるの…。 私は翔が泣いてるなんて気付かずに、安心してとろけるように眠りについた…
■9541 / inTopicNo.43)  33 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(4回)-(2005/05/18(Wed) 23:56:25) 夢の中で、誰かが泣いてた。 とっても綺麗な人だった。 だぁれ…? その綺麗な人の泣き顔は私を責める様に見下していた。 熱くて…ドロドロした何かが私を飲み込み、身体の隅々に入ってくる。その人の悲鳴だけが何度も聞こえる。 アイシテル、アイシテル… 「いやぁっ!」 自分の叫び声で目が覚めた。…珠紀さんに…抱かれる夢だった… 手が震えてる。やだ…なぁもぅ。涙が出て来た。 「…真奈 どした?」 翔が心配そうに私を見てる。髪を撫でてきつく抱いてくれる。 「あ…恐い夢だったの…」罪悪感。言いながら、私は珠紀さんのことを考えてた。 よしよし、撫でてくれる大きな手。あったかい。 「翔…。私」言えないよ…。嫌われる…浮気と同じじゃない…。 翔は優しく私を見て続きを待ってる。 どうしよう…初めて身体を重ねた後で、こんなこと言ったら…。 どうしよう… ちゅっ。 「???」 いきなりほっぺにキス。 「何 不安そうな顔してんの… 心配になる。言ってごらん。俺、真奈なら全部を受け入れられるから。」 眩しい笑顔。余計に苦しくなるよ…。 嫌わないで。そう呟いて、翔のパジャマをそっと掴む。いつの間にか私にもシャツを着せてくれていた。 うん。 翔は真っ直ぐ見てくれる。 私も真っ直ぐ見ようとする。 イタイ…イタイイタイ 胸が切ないょ… 「…っ… 今言うべきじゃないの もっと前に言わなきゃ…いけなくて…でも…」 やばい…泣いたらダメだよ 「珠紀さんに…抱かれたの」 言った瞬間、大粒の涙が零れた。 おしまいかも。こんなに大切なのに。 頭の中がスーっと冷めていく。 「どういう…こと。ただの先輩なんじゃないの?抱かれたって…なんで?」 私は翔の手を握った。 抱き締めたいけど、そんな資格もうないような気がして… 無理矢理抱かれて、告白されたって 言った。でも逃げようとしたら逃げられた。私も悪いって 翔は拳をきつく握って、私を見下ろしてた。殴られてもかまわないと想った。だって最低な事、したんだもん… でも…優しく青りんごの香りが私を包んだ。 私がびっくりしてたら、苦しかったねって、震える声で言ってくれたの。 優し過ぎるよ? ごめんなさい… 私はしがみついて、ごめんなさいって何度も謝った。翔は私を撫でて、悪くないよって言って… ベッドを降りた。 胸が潰れるかと想った。どっか行っちゃうんだって… 翔は着替えて、私を起こして、服を着せてくれた。 ずっと無言で… 私はどきどきしながら、されるがままになっていた。 手を引いて、駐車場まで降りる。 私を助手席に乗せ、ゆっくり車は走り出した。 初めて乗った夜のことを思い出して、涙が止まらなくて俯いてた。 もう 終わっちゃうんだ。 私のせいで。。 なんだか頭が回らなくて、思考回路が真っ白なかんじ。 ああ カラッポになっちゃう 「真奈」 私はびくっとして、はい、と小さく返事をした。 「着いたよ」 「うん…ありが…と」 声が震えて、鼻の奥がつんってして、涙をこらえることも出来ない。 ゆっくり車から降りて、振り返らずにマンションに向かった。 ぐっ… いきなり肩を掴まれて、身体が後ろへ回転した。翔が呆れた顔で立っていた。 「ば〜か。」 「えっ…」 「一緒に行くんだよ。俺が話つけてやるから。もう泣くな。勘違い、してるんじゃないの?」 一緒に…? フラれたんだと思った。もう会えないって… 「だって…ぇ」泣いてぐちゃぐちゃな私を、笑って抱き締める… 「…ふられるとでも思ったの?そんなに泣いて…ばかだね…。さっき、なんでも受け入れるって言ったよ?」 仕方ないなぁって笑って、私の手を包んで歩きだした。 よかった… 私はもうそれしか頭になくて。 ぼぅっとした頭で翔についていく。
■9627 / inTopicNo.45)  34 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(5回)-(2005/05/22(Sun) 19:49:08) ぼろぼろに泣いてる真奈を隣に乗せて、無言で走った。 たった今、初めて身体を重ねた真奈。 大事な人。 いきなり、他の奴に抱かれたなんて聞いて、正直、理解出来なかった。 珠紀 真奈と暮らしてる会社の先輩。 会ったことはない。二人であいさつしようねって言ってたのに。 イキナリこんな対面か… そんな事を考えながら、あんまりにも泣く真奈を慰めようとして気付いた。 もしかして、ふられると勘違いしてないか?って。 真奈は小さく肩を揺らしながら、声を殺して泣いてた。体中から、ゴメンナサイって気持ちが溢れてた。 それに気付いた瞬間、苛々してた気持ちが晴れて、真奈が可愛くて思わず口元が少し緩んだ。 可哀相だけど、降りるまで暫く勘違いさせておいた。少し、仕返しのつもりで。確認したわけでもないし。 そしたら案の定、一人で家に帰ろうとしたから 「ばぁか」 って引き留めた。 きょとんとした真奈が可愛くてますます、離してたまるかと思った。 「ここ…」 5階の501。相沢珠紀。 隣に小さく中里真奈 チャイムを鳴らす。中からぱたぱたと足音が近づく。 「はぁい。」 「真奈です」 がちゃっ…すぐに扉が開いた。 「どうしたの鍵忘れて…?」 その人は、俺を見て一瞬、凍り付いた。 すごい美人で優しそうだった。もっと意地悪そうな奴だったら、俺も責めやすかったのに、なんて思いつつ、こんな人が真奈を無理矢理って思うと、頭が熱くなるのを止められなかった。 「椎木翔です はじめまして」 声が冷たい。 「あっ…。はじめまして、どうぞっ」 綺麗な声。 真奈は俺の後ろで俯いてる。 部屋に入ると広さに驚いた。真奈は広告関係の会社に勤めてる。 その先輩でもたかが五つしか違わないのに、こんな綺麗な部屋に住めるもんか? 観察してから 自分に呆れた。なんの話しに来たんだよって。俺の頭はなんでこんなに冷めてるんだ? 多分 この人がこんなに穏やかだからだ。 信じられないんだ。いまいち実感出来ない。 真奈はその人のところへ行って、何か説明してる。 その…珠紀さんは真奈の腫れた目を見て悲しそうにして、そっと髪を撫でた。 その仕種が自然で、真奈は俺だけのものじゃないって言われたみたいで、胸がズキっとした… その人が真奈を見る目は、我が子を見るような、恋人を見るような、優しさと愛が満ちていた。 やっぱり、真奈が好きなんだ…。 真奈が珠紀さんを見返す瞳は、甘えるようで、慕うようで、子犬みたいな感じだった。あんな顔、俺には見せない。 甘えてくれるけど、まだ強がってたり 偽ってたり、そんな感じが少しある。二人の間に流れるなにかが、妬ましかった。 真奈のばか… 初めて、少しだけ真奈に怒りを抱いた。
■9651 / inTopicNo.47)  35 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(7回)-(2005/05/23(Mon) 18:48:24) 麦茶を持って、真奈とその人は戻ってきた。 真奈は俺にお茶を勧めた。少し口をつけてから、真奈を隣に座らせた。 怯えてる。 俺がこの人に酷い事しないかって心配してる そう感じた。 違う?真奈。 俺はあぐらをかいた足の上に、真奈を抱き寄せて、後ろから包んだ。 「話していい?」 「…うんっ…」 いきなり抱き締められて、困惑した真奈は、珠紀さんを気にしながらも、俺の手をそっと撫でた。 「真奈、そこに座ってて」俺はソファを指差す。今いるテーブルからほんの少し離れている。 「はい…」 俺はその人に向かって座り直した。 「はじめてお会いするのに、こんな事を話すのは残念ですけど。真奈に対する貴方の気持ちを確認させてください。」 なんでだ。俺…喧嘩するつもりで来たんだけどな。口が勝手に落ち着いて話し出した。 「真奈に聞いたんですね…。全て私が悪いんです。真奈への気持ちを、消化出来ずに、爆発させてしまった。  傷つけて…酷い事を…。ごめんなさい…謝ってすむ事じゃないですよね。大切な真奈に…。  でも私は今も…真奈が好きなんです…。真奈が貴方を愛していると解っていても、好きで仕方なくて。  でも、一度きり…それからは何も…。一度だからってした事に代わりはないですが…でも… もう二度と真奈に手だしはしませんから…だから…」 「だから?」 俺の冷たい声に、後ろにいる真奈が身を縮めた。 「このまま一緒にいさせてください。」 「…はぁ?」 あまりに思いがけない言葉に、腹が立つより驚いた。 「手を出しておいて このまま一緒になんて、俺が許すと思いますか?」 その人は澄んだ瞳で真っ直ぐにこちらを見つめる。 「お願いします。殴られてもなにをされても構いません。真奈を…取り上げないでください…。離れるなんて出来ません…。」 必死に涙を堪えている。そんな事出来るはずない。いつまた、何があるか解らない。それに、真奈を愛してる奴に側にいて欲しくない。 「引き離さないでください…ごめんなさい…お願いです…」声を震わせて、その人は言った。 真奈は、泣いてた。 この人に同情して。 だから…俺は…
■9812 / inTopicNo.48)  36 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(8回)-(2005/05/29(Sun) 22:18:14) ぱぁんっ… 渇いた音が響いた時、何が起きたのか解らなかった。真奈の叫び声が微かに聞こえて、私は床に叩き付けられた。 左の頬しびれてる… ああ 殴られたのか。 当たり前だよね。 情けない…私。 倒れたまま、声も出せずにただ、熱い涙が床を濡らした。 真奈が駆け寄って、私を起こしてくれる。 目の前に潤んだ大きな瞳があって、堪らなくなった。 「…大丈夫?」 冷たい指先が頬に触れた。 気持ちいい 私は真奈を引き離した。 真奈の恋人の、悔しそうな押し潰したような喘ぎが、聞こえた気がしたから。 もう ダメなんだ。 当たり前だけど 解ってたけど 壊したのは自分だけど だけど 泣けて仕方なかった… 彼の言葉を聞いて さらに私の涙は溢れた。 「真奈が許すなら、このまま一緒に暮らしてください」 真奈は彼女を見上げ、泣き出した。 子供みたいに わぁぁ〜って。 彼女はゆっくり腰を落として真奈を抱き締めて、愛してるって言った。 真奈が好きなら仕方ない。このままでいいよ。 俺達も勿論 別れたりしないよ。 きっと 胸が張り裂けそうになっていただろう。 愛する人を犯した相手と、生活させるなんて。 だけど真奈は私を許して慕ってくれているから それが解ってしまったから… 彼女は真奈を受け入れたんだ。 愛してるんだ…本気で。 真奈はわんわん泣いて恋人に縋り付き、彼女は穏やかな表情で真奈を撫でていた。 入り込めない…今更だけど二人の絆を見せ付けられて、また頬がジンジンしてきた。 でも、真奈といられる。これからも。 それだけが、私の望みだから。殴られた事なんて構わない。 こんな事で真奈といられるならば何度でも身体を差し出す。 よかった…。 彼女と真奈を深く傷つけておきながら、身勝手な私は自分の事だけを考えていた。
■9874 / inTopicNo.49)  37 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(9回)-(2005/05/31(Tue) 23:24:10) 結局、その人は俺に何度も謝って一旦話をつけ、その日はそのまま真奈を俺の家に連れて帰った。 真奈は泣き疲れて車で眠ってた。この子を離したくなくてめちゃくちゃな条件を許してしまった… もし、二人を引き離していたら、真奈が罪悪感を感じて、俺の元からいなくなるんじゃないかって…真奈は俺を選んでくれるのかも… 不安だったから。 街の灯が、真奈の涙に濡れた頬を染めて、愛しさが溢れた。 なつるぅ… 部屋に運んで、ベッドに寝かせたら、寝言を言い出した真奈。  「なつるが一番好き…」 っ…可愛い。目が腫れてて、睫毛も濡れてる。いっぱい泣いて疲れた、子どもみたいに無垢な寝顔。
■10028 / inTopicNo.53)  38 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(11回)-(2005/06/07(Tue) 16:27:12) そっと隣に横になり、抱き締める… 真奈の華奢な身体を優しく包んだまま、静かに目を閉じた。 もう今夜はこれ以上、苦しみたくない。考える前に寝てしまおうっ…て考えたから。 でも真奈が目を覚ましてしまって、それも出来なくなった。 真奈は俺をぎゅっと抱いて、愛してるって何度も言ってくれた。 俺は うん、としか言えなくて、 真奈が真っ赤になってしまった目で俺を見つめてくれても、どうしていいか解らなかった。 柔らかい、真奈の唇が俺の唇に触れた時、俺は泣いてた。 悲しいんじゃなくて 安心したんだ。真奈といられることに。 そっと舌を滑り込ませて、真奈をいっぱいに吸い込んだ。 身体の芯が疼いて、気付けば真奈のパジャマを解いてた。 真奈も…俺のパジャマを脱がせてくれた。 唇は離さず、熱い息が漏れて、柔らかい舌が絡み合った。 俺は全てで真奈を感じたくて、ズボンとトランクスを一緒に真奈に握らせて引きずり降ろす。。 人生で初めてだった。 身体を重ねる時、裸になるのは。 少しだけ手が震えてしまった。 っ…ふっ…ふあぁっ… 唇を離すと、真奈は心配そうにこちらを見る。 「真奈と…いっぱい触れたくて…体温、感じたいんだ」 真奈は優しく笑って、俺の腰骨のラインを指でなぞった。 なぞられた部分が痺れて、下半身が溶けそうになる… 「…あっ…真奈…あんま…触らないで…」 解った。真奈はそう言うと、俺の右手を自分の胸に引き寄せた。 柔らかい乳房…口でも味わって、真奈を確かめる。 ふぁ…っんんっ… 可愛い、声。 そっと、左手を下へ滑らせて足の間へ入れると、もう滴るほどに濡れていた。 やぁ…なつるぅ…ん 膨れている小さな突起に蜜を絡めるように 撫でる。 あっああっ…いい…っ 俺の身体が熱くなって…下腹部が、じゅんって痺れた。 「真奈…触って…俺の…」 恥ずかしくて堪らなかったけど、こんなに好きなんだって伝えたくて。 真奈の細い指がゆっくり、腰から滑っていく。 目を閉じて、固まっていた。 くちゅっ… 卑猥な音がする。真奈が俺の突起に触れた。 「っ…んっ…」 嬉しいって耳元で囁いて、俺から溢れる熱い液体を指に絡めてる… 「恥ずかしい…真奈…」 指先が突起にかすめるだけで意識が飛びそうになる。 目を閉じてても、真奈のイヤラシイ表情は見える気がする。 ベッドサイドの明かりついたままだ… 「…なつ…やっ!ああん!!」 俺は恥ずかしさと気持ち良さで、真奈を求めた。ますます溢れ出た愛を指に絡めて、突起を押し潰す。 真奈は腰を回している。やらしい… 「んっ…真奈っ ダメ」 俺を触る指も速度を増した。 イっちゃう? 濡れた声で尋ねられ、恥ずかしさと快楽が圧し寄せる… 腰が抜けそう… 「いかない…っ真奈に入れなきゃっ…」 俺は意識を保とうと必死になって、指を動かす。 口を開けて待つそこにゆっくりと指を沈めていく… アツ…すごい熱い… 上になり、俺は腰を使って、真奈に入った。 奥へ…はやく もっと… ああっ…あっ あ…なつるっ…んんっ やっ ぐりぐりと押し付け…指を増やす… 真奈は俺をしっかりくわえてどんどん飲み込んでくれる… あ…気持ちい…真奈 真奈が俺に触れていた指がまた動きだす… あ…っ…ううっ…ん 真奈っ… 可愛く鳴く真奈の声を聞き、俺の頭はもう何も考えられなくなる… イク…真…奈 ぁぁん!…なつ…る…一緒にぃっ…あっあっあぁっ! 真奈が腰を押し付けて激しく動く…それに合わせて俺も腰を押し付ける。 はっ…真奈ぁっ… なつる…! 圧し寄せる快感に身を任せると、頭が真っ白になって、真奈を求めて…意識はすべて真奈に… びくびく震える真奈と同時に、微かに身体を揺らして…俺は果てた。 一つに…なれた。
■10063 / inTopicNo.56)  39 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(13回)-(2005/06/10(Fri) 19:52:32) ぐったりと真奈の上に倒れ込むと、真奈は息を切らせながら、抱き締めてくれた… ああ… 気持ち…いい。 頭が…全部。 俺は真奈の隣に滑り落ちるように入った。真奈は優しく、撫でてくれた。 「翔…ありがとう。嬉しい」 大切な人の体温を全身で感じて…幸せが溢れた。 あの人の事は、もういい。こんな風にお互いを想いあっていたわけじゃないんだから。 もう関係ない。 胸の奥に引っ掛かった何かを無理矢理埋めるように、自分に言い聞かせた。
■10698 / inTopicNo.57)  40 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(15回)-(2005/07/05(Tue) 17:53:17) 暗い部屋 時計の針の音って…耳障り。 一秒ってこんなに早く過ぎるのか 冷たい床に座ったまま、ぼーっとしてた。 今何時だろ。 ねぇ 真奈… 「真奈ぁ…。」 その名前を思い出すだけで、勝手に涙が溢れる。 馬鹿みたいだ…淋しいよ… 隣で眠りたい。また二人でふざけあって、一緒にお風呂に入ろう?手を繋いで寝よう?これから先、日常を分け合う事は出来るけど 甘い時間はもう 持てないんだね… だめだ…寒いよぉ… 私は身体を引きずってベッドに攀じ登り、頭から布団を被った。 …微かに真奈の匂いがする。 あの日、私が乱暴した日、真奈は私のベッドで寝てくれた。 馬鹿だよね…だって無理矢理あんな事したのに。 泣いてる私の布団に入ってきて、抱き締めてくれた。 ずっと撫でて…隣にいてくれて。真奈の冷え症の指先が冷たくて、心地よかった。 「ごめんなさい」 何度も謝る私に、もう大丈夫って真奈は優しく言ってくれて。 思わず…いっぱいに抱き締めて 好きだって 愛してるって言ってた。 真奈… どうして… キスしてくれたの? 悲しかった。 嬉しかった。
■10934 / inTopicNo.58)  41 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(16回)-(2005/07/15(Fri) 07:55:31) 軽く唇に何かが触れて、暗くて解らなくて、でもキスだって…暫くして気付いた。 「も一度…してください…」 なんて情けない声で私が言うと、真奈は気持ちを込めたキスをくれた。 柔らかくて…その温もりをもっと… 舌を割り込ませたら、真奈は嫌がらなかった。 甘い息が漏れて…感じてくれてるって…思ったよ。 甘い匂いに誘われてパジャマを脱がせた。真奈の素肌はしっとりしていた。 私も全てを脱いで。 その愛おしい肌を隅々まで舐め、味わった。 「抵抗…しないの?恐くない?嫌じゃないの?」 「うん…。」 そっと足を開かせて目眩がする程強く甘い香りがするそこを指で開いた… とろっとした感触が伝わってびっくりしたよ。 感じてる… 「私…ヒドイよね…珠紀さんの事好きだからって…感じちゃう…なんて」 真奈は震えた声で呟いた。その途端、手出しはしないと立てた誓いは跡形も無くなった。 「好き?」 「…うん」 「ありがと……。これは浮気じゃないよ…真奈は寝ている間に犯されたの。私に…これは夢だから。今真奈は寝てる。その真奈を私は犯してるんだよ…」 「…っ」 真奈が泣いてる。ごめんね… 抱き締めて、キスした。愛をいっぱい込めて。 好き そう言ってくれる真奈が愛しくて胸が痛かった。 私は溢れる蜜をすくい、指に絡めてふくらみを撫でた。 真奈は小さく震えて、動きに合わせて可愛い泣き声をくれた… あっ…んっ。 舐めたまま吸い、真奈の腰がくねり始めた時、ゆっくりと中指を滑り込ませた。 はぁぁぁっん…あ…っ 熱くて…身体も真奈の中も…ほんとに夢の中みたいだったね。
■11057 / inTopicNo.59)  42 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(17回)-(2005/07/19(Tue) 19:54:04) どこが気持ちイイのか、私も女だから解る…ゆっくり、指を増やして、奥まで入れた。 ざらざらの部分を執拗に責めていく…真奈が乱れるのを感じて…ドキドキした。 イっちゃ…ぁ…う 可愛過ぎる、真奈… 私は真奈の指を引き寄せ、自分の中に滑り込ませた。もう溢れる程濡れてた… 「あっ…珠紀さぁ…っ一緒…にっ」 「真奈…気持ち良いよ…嬉しいよ…!」 段々動きを早く激しくしていく…自らは腰を振って、真奈の指を深くくわえ込む。細い指… 「あ…っ真…奈」 綺麗な指先が…私の奥で動いてる…慣れないのか、もどかしくなるような微かな動き方… それがまた、私を興奮させ…粘着質な音をたて、真奈をめちゃくちゃに攻めた。 「っ…あっ …いっちゃうっ…珠…紀…や…っ」 珠紀、そう呼ばれて私は涙を流しながら、熱い大きな波に飲み込まれた。 真奈も一緒に… 大きく跳ねる真奈の身体を抱きながら… 快楽の向こうに暗闇が見えて。 それが恐かった。 ねぇ真奈…君は確かに酷いよ… 忘れられない。あの香りを、熱を、痺れる様な感覚を… 真奈…今頃、あの夜の様に君は… 彼の指先で泣いているだろうか。 私は自分の蜜が溢れるのを感じて、あの日真奈が握り締めた枕に爪を立てた。 ばか…やろ… 自分も…真奈も…許せない… 真奈… どうしたらいいの? 愛は…どうしたら消える? 憎んでも…愛してるんだ。 余計に忘れられなくなっていく。 許してください… 愛が…暴走してく。 身体を駆け巡って、私を引き裂いて、君を求めて… 止められない…
■11520 / inTopicNo.62)  43 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(19回)-(2005/07/30(Sat) 23:43:14) 寝付けない…。 何度も寝返りを打って、目を閉じる。 かちゃ ドアが開く音に、驚いた。恐くなったけど、身を縮めて、寝たふりをした… だんだん、何かが近づいてくる。 …や… 誰…? 布団に入ってきた。 私の後ろで動いてる… コワイ… 急に、ぎゅっ、と身体を抱き締められて、思わず 「…っ ひゃあっ!!」 「…真奈。私だよ。」 優しく、でもどこかゾッとするような落ち着いた声で、珠紀さんが囁いた。 振り向こうとしたけど、凄い力で抱きすくめられているから、動けない。 こんなに強い力だったっけ…珠紀さん。 翔と珠紀さんが会った日…翔が珠紀さんを叩いた夜から、珠紀さんは前みたく私に抱き着いたり、ふざけてキスしたりしなくなった。 こんな風に二人で寝る事も。 だから、急にこんな事されて少し恐い…
■11521 / inTopicNo.63)  44 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(20回)-(2005/07/30(Sat) 23:43:39) 「…震えてる?恐い…?」心配するように優しい声で尋ねられ、答えられない。 腕を掴み、身体を反転させられる。 「珠紀さん…」私が口を開けた時、また強く抱き締められた。柔らかい髪が頬に触れる。 暖かい指に撫でられたまま、私は眠ってしまった。 熱い…身体が熱い… 溶けていきそう… 気持ち…い… 真奈… 誰かが私を呼ぶ…何度も。 ああ…熱いよ… 身体の芯が疼いてる… …翔……
■12382 / inTopicNo.64)  45 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(21回)-(2005/08/26(Fri) 18:55:41) 眩しい光で目が覚める… レースのカーテン、白いシーツ、若草色の枕も。 何も変わらない。いつもの私の部屋のはず。 なのに、身体に絡み付いた感触…指先が辿った道が全身に残る様に痺れてる。 夢だよね?だってここには珠紀さんはいないでしょ? 音をたてないように、部屋を出て隣の部屋へ。 寒い…窓が開けっぱなし。慌てて閉めると、珠紀さんが寝返りをうった。 「ん…真奈」 おはようございます、言いながら じっと見つめる。 「おはよ。なあに…」 眠たそうで可愛い珠紀さん。髪がボサボサ。 思わず髪の乱れを直したら、いやん、て照れたふりをした。 昨日私の部屋に入りませんでした?抱き着いたりしてませんよね…とかなりうろたえて尋ねた。 「ふふっ。真奈ちゃん欲求不満なの?行ってないよ〜」 と爆笑されてしまった。呆然としてるうちに、もう珠紀さんはグレーのスーツに着替えてる。 綺麗…だなあ 見取れてないで仕度!と怒られて慌てて部屋へ戻る。 着替えてリビングに行くともう、明るい茶のボブヘアはサラサラに整って、お化粧までした珠紀さんがテーブルに朝食を並べていた。 「はっ…早い!」私はますます焦り、ドタバタと顔を洗い、髪をアイロンで伸ばす。 「ごはん!冷めるよ」 お怒りの珠紀さんの元へ走ってお腹一杯食べた。 クロワッサンにサラダにちいさなオムレツ、チーズ入り。みんな私の好きなもの。 珠紀さんはなんでも解ってくれてる。 ソファで一息つくその人に、近づいてじーっと見つめてみた。 「なあに、キスのおねだり?」と笑って、私の髪を手早くまとめて、薄いけど綺麗にお化粧してくれる。 たまに、こうやって甘えて色々してもらう…珠紀さんに甘えるのが好き。珠紀さんも幸せそうに私を見てくれるから…。
■12383 / inTopicNo.65)  46 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(22回)-(2005/08/26(Fri) 18:57:25) 珠紀さんの愛車は恐い感じがする様な高級車で。 女らしい珠紀さんとはちょっと不思議な組合せだけど、サングラスで運転する横顔は格好いい。 目が悪いから、度入りだけど…。 こうして二人で出社して、同じ課だからほぼ丸一日、一緒に居る。 キーボードを叩く、眼鏡をかけたお仕事モードの珠紀さん。 青く照らされたその横顔を、今日は何度見つめたか解らない。 気になる。気になって仕方ない。 なんでだろう… 新製品とにらめっこをしながら私は考えていた。 翔の夢は見ないのになんで…? なんかむずむずする。 早く翔に逢いに行こう! 【翔、逢いたい】 送信…。昼休みに送ったメール。返事はなかなか来なかった。 「……っっ!た…」 痛い 痛い 力強いってば… 帰りの車の中、珠紀さんはずっと不機嫌で。部屋に帰った途端、物凄い力で抱きすくめられた。 「一日中、ぼーっとしてた罰!」 はああああ…ばれてました。 「何考えてたの」と意地悪に笑うと、疲れてるのかもね。一緒にお風呂入ろうか。と急に優しい声になる。 珠紀さん。最近、貴女がわかりません…。
■12384 / inTopicNo.66)  47 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(23回)-(2005/08/26(Fri) 18:57:47) 以前はよく使っていたマッサージマット。 珠紀さんの疲れをほぐす為にお風呂でマッサージは日課だったのに… 「何、するんですか?」 「何して欲しいんですか?マッサージに決まってるでしょ」と笑って、手に持った袋を見せる。何が入ってるか解らないけど…。 マットを広げて私を俯せにする。ひんやりとした液体と暖かい指が背中、腰、足へと滑っていく… 「つめた…」 「ん、ごめんね。すぐ暖かくなるから」 言葉通り、冷たかった背中は段々熱くなってきた。 気持ちいい… 甘い香りに包まれて優しい指使いに癒されて、瞼が重くなってくる。 ん…ん くるん と体を反転させられ、びっくりして目を開けた。 これだ。 夢で見た冷たい視線は… 「珠紀さん…?」 珠紀さんは応えず、なめらかに指先を動かす。胸 お腹 腰骨 太腿… その指が…的確に私の敏感な部分を捕らえる。 っ…。 体が震えてしまうのを堪えて、再び目を閉じた。マッサージなんだから、と何度も自分に言い聞かせる。 ゆっくり、足が開かれる。刺さるほどの視線を感じる。考え過ぎ…気のせいだよ。 「ふ…濡れてるね」嘲る様に囁かれて、私は耳まで真っ赤になった。そんな筈ない…っ。
■12430 / inTopicNo.68)  48 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(24回)-(2005/08/27(Sat) 18:31:12) 「あっ…えっ?…珠紀っ…」とろとろのジェルが、さっきまで視線を感じた部分に執拗に塗り込められていく… 私は口を結び、ただ耐えた。 「力抜きなさい。感じてるの?…疲れを癒すマッサージなのに?」 なんでそんな意地悪に問い掛けるの?珠紀さん… 力を抜くと、じわじわと焦らすように指先が円を描き始めた。 っあ…。声をあげかけて慌てて我慢する。 ゆっくりゆっくり、突起に近づき、微かに触れてはまた離れる。気のせいなのか…ジンジンと体の芯が熱い。体が熱い… うっすら目を開けると、その人は私を見下ろしたまま笑っていた。満足気に。 また、手に持つピンクのチューブからジェルをたっぷり搾り出す。 熱い…なんだか溶けていきそう…
■12431 / inTopicNo.69)  49 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(25回)-(2005/08/27(Sat) 18:31:36) そのしなやかな指が中に入って来た。 抵抗しようかと思ったけど恥ずかしくて。 何も考えないようにしていた。 っ…んっ…っ。 声が出てしまう。違う。感じてなんかない。 指の動きが早くなる。ピンクの液体のせいで奥まで簡単に入って来てしまった。 だめ…だ。 珠紀さんの指使いはまるで私の全てを知っている様で、段々私の身体は頭と分離してしまいそうになる。 あの日…珠紀さんは私を舌で愛撫しただけなのに… 支配されてしまいそう… でも 悔しくて私は耐えた。からかわれていると薄々感づきながら。 罠にはまっても思い通りにはなるまい、と。 「我慢してるでしょ…堅くなってきたよ。力抜いて」 さっきより少しだけ優しい声。 それに、珠紀さんは私の中を攻めながら、反対の手で髪を撫で、優しく頬にキスしてくれた。 やめて、優しくしないで… 体を拘束していた鎖が解ける様に、体中の力が抜け、それと同時に私をなんとか守っていた理性が溶けて無くなってしまった。 「……ああぁぁぁっ!」 ザーッ 熱いシャワーで隅々迄洗い流されても、珠紀さんにベッドまで運ばれても、私は溶けて輪郭を失ったようだった。 冷たい視線ではなく、愛しい者を包む様な柔らかい眼差しで見つめられた。 珠紀さんは私を抱き締めて、震えていた。 消え入るような声で、ごめんね。と聞こえた様な気がした。 その夜、私はまた夢を見た。珠紀さんに抱かれ、泣きながら果てる夢を… 夜中、聞き慣れたメロディで目覚めた。翔からのメール。 午前二時半。 今飲み会から帰った。返事出来ずごめん。俺も逢いたい。 待ち望んでいた返事なのに私は、携帯を開いたまままた眠りに沈んでいってしまった…
■12448 / inTopicNo.70)  50 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(26回)-(2005/08/28(Sun) 07:39:56) 久々のデートは翔の会社の近くで待ち合わせ。 初めて見る。会社というか工場なんだけど。よくは知らない。詳しく聞いた筈なんだけど…。 体力を使う仕事が向いてるんだって、翔は笑って教えてくれた。 まだかなぁ… 着信… 福山の曲。翔が好きな。 「もしもし ごめっ…もーすぐだから!!」 はあはあと息を切らせて話す翔。可愛い。ほんとに優しい。 人気のない公園は、少し肌寒くて、でも落ち着く。 ベンチに座り、空を仰ぐ。長い髪が風のせいでバサバサと顔にかかる。 ああ もぅ! 私は何してるんだろう。 翔が好きで好きで堪らないはずなのに、珠紀さんの夢ばかり見るし。 大体、あんな事があったのに許せてしまう私って。 良心はないのかな… 珠紀さんといると、安心する。お姉さんみたいで、優しくて。なんでも受け止めて甘やかしてくれて。 好き。恋愛かは解らないけど…好き。 翔といるときは、ドキドキする。 年上なのに可愛いし、甘えんぼだし…でも、ちゃんと私を守ってくれてる。 愛してくれる…。気持ちの伝え方がストレートで、すごく響く。 私も愛してる。翔の事。 …はぁ 「真奈っ!!」 がばっ 急に抱き締められて心臓が縮んだ。びっくりしたぁ… 髪はボサボサで、顔も赤くなって、白い息を吐いて、私の肩に頭を乗せて安心してる。 愛しい。。 「寒かったよね。ごめんね」 「大丈夫だよ。たった30分だし…」 熱い唇が触れて、私を暖めてくれた。翔は私の前以外では、冷たくて知的で強気なんだけど、私の前では甘えるし、思ったまま動くし、素直になる…って本人が言ってた。 ん…。 長いキスの後、思い出したかの様に翔は私の手を取り、走り出した。 「車行こう!」
■12449 / inTopicNo.71)  51 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(27回)-(2005/08/28(Sun) 07:40:22) 走り出してから、ずっと翔はご機嫌だった。 「どこ行くの?」じっと横顔を見ながら尋ねる。変わらない、綺麗な線。 「内緒。お腹空いた?」 「うん。」 任せとけ〜。と笑い、車を走らせる。 「嬉しそう」 「ん?だって久々だから」 少しだけ、哀しげに瞳を曇らせてた。 ごめんね。 なんだか気持ちがハッキリしなかった。珠紀さんの事気にしてばっかりだし…翔を傷つけてるのに。 この罪悪感。 でもあんまり痛くない。慣れちゃったの?私…。 このままじゃ…全部壊れちゃうよね。 翔。 「…ん?」 いや 声に出してないつもりだったんだけど…。 「え?」 「呼んでない?気のせいかな」笑って、横を向く。 「逢いたかった?」 翔は答えてくれない。やっぱり怒ってるかな…。 「着いたぞっ」 何が食べたい?そう言いながら降りたそこは、ただのコンビニだった。 ピザまん旨そうだから半分こしようか!なんて楽しそうにしてる翔。 ここに連れてきたかったの?不満な訳じゃなくて。翔らしくて可愛いから良いけど…。 沢山買い込んで、また車へ。 ピザまん、半分こ。あったかくて美味しい。 「翔は味覚が子供だよねぇ?」 口一杯に頬張っている翔を見ながら笑う。可愛い。そのまま車で夕ごはんになった。 再び車は走り出す。建物がまばらで、何もない道。 帰るんじゃないの?私は不思議に思って尋ねた。 翔は口元で笑っただけで、答えない。 ただただ、暗闇の中を走る。光に浮かぶ横顔と、三日月が綺麗。鋭いラインが似てる。 なんだかますます痩せたような気がする。翔…。
■12450 / inTopicNo.72)  52 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(28回)-(2005/08/28(Sun) 07:40:47) ゆっくり車を止めて私にくれたもの。 すごく綺麗だった。とりどりの光が宝石みたいにいっぱい。宝箱をひっくり返したみたいに。 地上の光じゃなくて、空の。 星が沢山見える場所だった。 もう大分、冬に近づいているから、オリオンが見える。星座ってオリオン座位しか解らないんだけど。 翔は満足気に空を見上げてる。冷たくて澄んだ空気を吸い込むと、胸が少し痛んだ。 翔は優しい。 私を包み込んで暖めていてくれる。 二人の白い息が紺色の空に溶けていくのを、ずっと見ていた…。 翔が見つけた場所なのかな… 「誰かを連れて来たりした事ある?ここに…」 私の後ろで翔は吹き出した。 「真奈でもヤキモチやくんだ?」 慌てて弁解しようとしたら、苦しい位に抱き締められた。 真奈の為に見つけた。 低い声で、左耳に響かせて。 体中が溶けてしまいそうな程に甘く囁くから… 「翔…」私は少し鼻声でありがとうって言った。
■12451 / inTopicNo.73)  53 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(29回)-(2005/08/28(Sun) 07:41:59) 久々の翔の部屋。変わってないけど、目につくのは、私と二人の写真。 ふざけて撮ったやつも、 前は恥ずかしいってしまってあって、アルバムを開きもしなかったのに。 この数ヶ月… 忙しいとか体調が悪いとか何かと口実を作って逢わなかった。 翔が本当は淋しがってるの解ってたのに。 私は罪悪感と自分の気持ちがハッキリしない苦しさから、翔に逢うのを避けてた。 翔は忙しくても二日に一度は電話をくれて。話したまま眠ってしまう位疲れている日でさえ、声を聞かせてくれて。 なのに私は… 珠紀さんに甘えて。珠紀さんの夢を見て。またそれを理由にして悩んでいるフリして逃げて… 毎日毎日、翔は写真を増やしていったの?まだ少ない写真全てを飾ってしまって何を思ったんだろう…。 私だけに弱音を吐くはずの翔は、誰にも何も言えずに。 ただ写真を眺めて、電話してくれて。 泣いていたんだろうか… そんな事を考えていたら、翔は暖かいコーヒー牛乳をくれて。 「ほんとに子供みたい…」言葉より先に鳴咽が零れた。 ごめん。 ごめん…ごめん…ごめんね。 一番大切なのに。こんなに傷つけて。翔は許して愛してくれてるのに… 私が泣くから、翔はおろおろして…私を撫でたりあやしたりいっぱいしてくれた。 あったかいよぉ… 翔…。ごめんね。もうこれ以上傷つけないよ。 ちゃんと向き合うからね。 逃げないから。 私は涙をいっぱい溜めた目で微笑み、翔を見つめた。 「真奈…?どした…」私に優しく問い掛ける。 私… 翔の甘くて懐かしい青林檎の香りでやっと気付いた。 サラサラの髪…筋肉質な肩も… 落ち着く…翔のなにもかもが。
■12452 / inTopicNo.74)  54 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(30回)-(2005/08/28(Sun) 07:42:36) …夢なんかじゃない。 ただ自分に言い聞かせてただけだ。 だって…珠紀さんの細い指も熱い唇も華奢な肩も… こんなにハッキリ私の中に残ってるじゃない。私は気付いてたのに。 『真奈…。これは夢なんだよ…夢だから…今だけは私の物になって…』 そんな切ない呟きを…珠紀さんの泣き顔を…夢だって無理矢理に信じてただけ。 酷い…。私…。珠紀さんに…毎晩抱かれて…何考えてた?翔の事? それに…思い出した。 あの日の夜、私は自分から珠紀さんの部屋に行ったんだ。 そして自分からキスした…。珠紀さんの想いが嬉しくて悲しくて…。 私は… そうやって自分がした事を全部忘れようとしたんだ。珠紀さんの言葉に甘えて。 ああ… ごめんね 翔…ごめん。 大好きだよ。 でも… 「翔…。私…。一緒にいる資格ないよ…」 翔は黙って私を抱き締める。何も言わないでって言うみたいに、きつく… 苦しいよ…
■12453 / inTopicNo.75)  55 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(31回)-(2005/08/28(Sun) 07:43:59) 「愛してる。離れたくない。」翔の声が少し震えてた。泣かないで…ごめんね。 「別れ…」私の言葉を遮って、翔の唇が触れる。翔の熱い涙がぱたぱたと私の頬に落ちる。 泣かないで。酷いのは私だよ。翔…。いっぱい傷つけた… 「やだ…絶対…許さない。真奈は俺のものだから。」精一杯強がって…震える声で言う。 「私なんかじゃ駄目だよ…いっぱい裏切って傷つけたんだから…。翔に逢わない間何度も珠紀さんに…」 抱かれたんだから。涙で上手く言えなかった。苦しいよ…。 「俺の事、どう思ってる?」 愛してる。今更気付く。翔の事愛してる。 部屋中に飾られた写真はどれもとびきりの笑顔で。 この人といると私はこんな風に笑えるんだなって。こんな幸せそうに… 今気付いたよ。ほんとにごめんね…。翔…。 「一緒に…暮らそう?」 何言ってるの?頭が混乱してわからない。 「絶対離さないから。もうあの人の元へは帰るな。」 その言葉は、命令ではなくて…翔の切実な願いだった。 頷くしかない。愛しい人がこんな風に想ってくれてるんだから。 珠紀さんから離れよう。 やっと…決心がついた。 甘えて依存して…私を守ってくれる暖かさにいつまでも縋って…。 どちらも欲しいなんて我が儘過ぎる。 珠紀さん、ごめんなさい。大好きです。でも私が一番欲しいのはこのたくましい腕で。 綺麗な貴女の指先じゃなかった。 こんな馬鹿で我が儘な私を翔は受け入れてくれて……こんなに想っていてくれる。 翔は私の憧れだったのに。いつ忘れてしまったのかな。全てが愛おしくて。堪らないのに。 あまりに優しいから私は傷つけたのかな… 「全部忘れよう、真奈。一緒に幸せになろう。」
■12454 / inTopicNo.76)  56 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(32回)-(2005/08/28(Sun) 07:44:42) 部屋の中がどんどん殺風景になるのを、私は黙って見ているしかなかった。 二人分の食器も。もういらないね。真奈のは全部ピンクで私のは黄色だった。 こんな可愛い色、ガラじゃないって思ったんだけどね。真奈が似合うって言うから。 でもこれからは白でいいや。 真奈の笑顔がいつも側にあって、私はいつの間にか真奈を独占したくなった。 縛り付けたくて。その光を私だけに向けて暖めて欲しかった。 甘い日々。好きだなんて気付かなかったら私達は上手く行ってたのにね。 馬鹿な私。 「これは…置いて行っていいですか?」 真奈が持っているのは、お揃いで買ったクッション。 淡いピンクの柔らかくて丸い… 淡い黄色と対で。 でも真奈は黄色ばかり使ったよね。珠紀さんのヤツの方が気持ち良い気がする、って言って。 真奈は…そうやってまた優しく爪を立てて行くんだね。 気付いてないでしょう…私にキスしたのも、私を許したのも、君が優しいからじゃないよ。 君は残酷なの。 可愛くて甘えたで…天使みたいなくせに、自分では知らずに私を傷つけてたんだよ? でもその痛みは…だんだんと甘い物へ変わってしまったらしい。私の中で。 どんどん君が好きになったよ。 だから君を夢の中で傷つけて、仕返ししようとしたのにね。 こんなに早く醒めてしまって。 また私だけが傷ついた… 違うか…君の恋人も。 真奈…。私の心は壊れたみたいだよ。もう何を感じているのかも解らないの。 今、幸せ?彼を愛してる?
■12455 / inTopicNo.77)  57 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(33回)-(2005/08/28(Sun) 07:45:11) 「…珠紀さん…」 ごめんなさい…。真奈は泣いた。 なんで泣くの? ああ、私も泣いてるね。 別に苦しくもないよ。 大丈夫。 ただ、真っ白なだけ。 「許さない」 何を言ってるのか 「夢から醒めたりさせない…」 自分でももう解らない。 「逃げたりできないよ。私を愛してるんでしょ?」 冷たい…指。 頬を撫でてくれる。 私は口元を歪めて笑って、瞳からは涙を零していた。 「真奈……」
■12456 / inTopicNo.78)  58 □投稿者/ たまぴよ 一般♪(34回)-(2005/08/28(Sun) 07:46:11) 「真奈、ただいまぁ〜っ」 明るくて楽しそうな声が近づいてくる。 おかえり〜、言いながら抱き締めて、微笑みあう。 幸せ。 温かい食卓。二人で過ごす日常。 優しい翔。私は仕事を続けているから、家事もあまり出来ないのに、手伝ってくれるし… こんなにも甘くて幸せな毎日。 私の好きな青林檎の香りに溢れた日々。 だけど週に一日だけ 『徹夜でお仕事』の日がある。 その日は翔はお留守番。 私は仕事場から車に乗って 夢の世界に溺れる。 夢の世界で激しく熱く乱されて…私が憧れるその人の思いのままに。 私を抱いて… 珠紀さんは正気を保っている。 そしてこう言う 真奈は蜜の詰まった林檎みたいな味がするって… でも毒があって、食べれば食べる程、止められなくなるって… 翔には気付かれてない。幸せは壊さない。 夢の中では珠紀さんに狂おしく愛されてる。 私は幸せ… 私を抱く間…涙を流す貴女を見て…愛おしいと思います… モットコワシテシマイタイ 私のどこかで…いつもそう囁く声が響いている。 【私は良いの、珠紀さんに抱かれても…好きだから。】 優しく、優しく、貴女の奥まで爪を立ててあげる…。 私は、甘く優しい青林檎に惹かれた。 ……私は甘くても毒林檎だったから。 毒林檎…白雪姫はどうして口にしてしまったのかな? 林檎は禁断の果実じゃない。 昔から…… (携帯)