| 友達に戻った私と彼女。
苦しかった
が、
彼女と話せる 彼女の声が聞ける 彼女の笑った顔が見れる
それは当たり前で当たり前ではなかった。
『友達』と言う形は 『友達以下』よりはマシだったんだ
私は幸せを感じる努力をした。
次の日は私から電話をかけてみた
「もしもし・・・」
「あー昨日ぶり!どうしたの?」
別に用はないのに・・・ 私は頭をフル回転させた
彼女が私との会話が飽きないように 彼女が私との会話で笑ってくれるように
それはただ電話を切りたくないと思う私ワガママ。
「それでさー・・・」
私は必死で喋った。
「あー・・・もう切らなきゃ・・・」
そう。これが現実。
昔なら・・・なんて思ってしまう自分は惨めだ
「もう少しだけ!」
無意識のうちに言ってしまっていた。 私達は友達。ワガママも言えないのに。
「・・・」
私達はトモダチ。 ワガママは言えない。
「・・・もぅ少しだけね。」
呆れた彼女の声だった 情けなさと嬉しさで複雑な感情
嬉しさは9割
「でねぇー・・・」
15分、30分経ったくらいに彼女は
「本当ごめん!もう切るね!またかける。じゃあ」
と一方的に切った
私は何も言えず
昔なら・・・と。
私は泣いていた。
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