| 一匹狼すごくあなたに似合うことば。誰もよせつけない目。 『お昼なにたべたの?』 「おにぎりよ。」 私は窓の鍵をしめる事ができるのにしめていない。 なぜだかわ分からない。ほっとけないこの子だけは。それにたぶん私にだけほんの少しだけ。 たまに心を開いてくれる。真っ黒な短い髪の毛でくりくりな目。背も私より10センチくらいたかい。 「授業は?3年生は視聴覚室で集まりでしょ?」 『人がおおいとこって息がしにくくならない?』 「分からない、あんまり行かないから。私も好きなほうじゃないわ。水野さん進路は確か〜地方の大学よね?なんで都心から離れるの?」 『卒業したら引き取ってくれるって。おばさんが。』この子は中学の時両親をなくし家の近くに住んでいた遠い親戚に引き取られたときいた。 『なんか、裕福だしそっちのがいいかなって思ってさ。』 「そぅ、貴方がそれでいいなら何も言わないわ。」 缶コーヒーを飲む彼女。 寂しげ、あまりというかほぼ笑わない。 笑わないんじゃなくて笑えないってゆう雰囲気だ。
(携帯)
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