ビアンエッセイ♪

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■14126 / inTopicNo.1)  心のアルバム
  
□投稿者/ 雅 一般♪(1回)-(2006/04/07(Fri) 08:01:46)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    消失したここの板で、途中まで(30話位?)投稿させていただいていました小説です。
    以前、沢山の感想をいただいていましたので、大変申し訳なく思い、この度HPにて完結いたしましたので、まとめて投稿させていただきます。

    是非感想などお寄せいただければ幸いです。(^^)


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■14127 / inTopicNo.2)  1
□投稿者/ 雅 一般♪(2回)-(2006/04/07(Fri) 08:04:09)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    そっと、目を閉じてみたら



    そこに現れたのは


    古ぼけた表紙の1冊のアルバム・・・。



    開けてみましょうか。。




    思い出の1ページ。


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■14128 / inTopicNo.3)  2
□投稿者/ 雅 一般♪(3回)-(2006/04/07(Fri) 08:05:30)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    あの頃・・・

    女性を愛することなんて、ありえないと思っていた。


    ただ心の中は、

    ぽっかりと穴が開いたように・・・


    寂しいのに、それを口にすることさえせず

    気乗りしない誘いも、断ることもできない。


    「今日、皆でケーキ食べに行こうって話あるんだけど、行く?」


    「うん。じゃ、頑張って早く仕事終わらすね。」


    楓は、私と違って明るく活発で、同期の中でもリーダー的存在だった。


    終業のチャイムが鳴って暫くすると、電算室の扉が開いて楓がひょこっと顔を覗か

    せた。


    「可憐。終われそう?」


    「うん。後、10分くらいで終わるかな・・」


    「じゃ、先に更衣室行って着替えて待ってるから。」


    可憐が頷くと、楓は微笑んで部屋の扉を閉めた。


    可憐は、小さくため息をついた。

    今日は、朝から体調が余りすぐれなくて、たまにクラッと目眩がする。

    少し熱っぽい。

    昔から、そういうことを他人に漏らすようなことに慣れてない。


    可憐は、打ち出しした書類のチェックをし、電算の電源を切った。


    更衣室に向かうと、女の子達の賑やかな笑い声が廊下まで響いていた。

    いつもの光景・・・。

    扉を開けると、化粧直しをする女性達で一杯になっていた。


    「お疲れ。遅かったね。他の皆は、先に店行って席確保してるってさ。」

    楓はそう言って、更衣室脇に置いてある長いすに腰掛けた。


    可憐は、ロッカーの鍵をあけ、制服を脱いだ。

    「可憐ちゃん。その下着とっても可愛いね。」


    隣のロッカーの同じ課の先輩が、可憐のブラを見てにっこり微笑んで言った。

    余りにまじまじと見つめられ、可憐は、顔を赤らめて慌てて黒いセーターを

    かぶった。


    可憐は、慌てて簡単に化粧を直して楓のところへ行った。

    「ごめんね。待たせちゃって・・・。」


    楓は、微笑んで

    「構わないよ。気にしないで。奈子先輩ももう来るはずだから。」


    「お待たせ。ごめんね、遅くなっちゃって。」

    お洒落な黒いセーターにベージュのパンツをはいた背の高い女性・・・。


    「奈子先輩。お疲れさまです。」

    楓が、ニコニコと立ち上がって言った。


    可憐は、その人に軽く会釈した。


    「お待たせ。」

    その女性は、可憐を見て、にっこりと笑って言った。


    こんな綺麗な人、会社にいたんだ・・・。

    目が大きくて、色白で・・・、スタイルも抜群で。。

    可憐は、その人に見とれていた。


    その時・・・

    それに気づいたのか・・・

    奈子先輩が、可憐の方を見て、フフっと微笑んだ。


    ハッと

    可憐は顔を赤らめて、目を伏せた。


    それがあの人との始まりの日・・・。
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■14129 / inTopicNo.4)  3
□投稿者/ 雅 一般♪(4回)-(2006/04/07(Fri) 08:06:25)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    お店に着くと、同期の面々が、しっかりと席を確保し、一人が、こっちに気がつい

    て、大きく手を振り手招きをしていた。


    「ワァー、奈子先輩だぁ〜」


    結構、同期たちは、彼女の事を知っているようで、奈子先輩は、同期に手を引かれ

    て席についた。

    楓はその隣の席についたので、余った端の席に可憐は腰かけた。


    「ここのミルフィーユが絶品らしいよ。どうする?」

    楓が、私に聞いてきた。


    「じゃ、それにする。レモンティで。」


    可憐は、ジャケットを椅子にかけた。

    余り食欲もないけれど、食事よりは甘いものの方がましだった。


    奈子先輩の参加で、同期たちは沸いていた。

    可憐は、運ばれてきたミルフィーユを口にしながら、その様子を笑いながら見て

    見ていた。


    少し、身体が、だるいな・・・。


    そんな可憐の様子に気づく者など誰一人いなかった。


    「美味しかった〜。ねね、後、皆で食事でもいかない?」

    同期の1人が、皆に声をかけた。


    楓が、今日は都合が悪いからと断った。

    可憐も、楓が断ったので、これ幸いと


    「私も、今日は・・・。」


    結局3人程が、食事に行くことになり、駅で皆別れた。

    可憐は皆と、電車の方面が逆方向だった。


    「じゃ、また明日ね。」

    可憐は、ホームへの階段のところで、皆に手を振った。


    「私も、こっちなの。じゃ、また明日ね。」

    奈子先輩が、そういって私の傍へ来て、皆に手を振った。


    「奈子先輩お疲れさまでーす。可憐、お疲れー、またね。」

    同期たちは、にこやかに手を振って、歩いて行った。


    「大丈夫?少し顔色悪いよ」

    奈子先輩は、優しく可憐の顔を見て、声をかけた。


    「大丈夫です。ありがとうございます。」

    可憐は、少し恥ずかしそうに、頭をペコリと下げた。


    ホームの椅子に奈子先輩と可憐は腰かけた。

    向かいのホームでは、賑やかそうに同期たちが騒いでいる。


    「賑やかねぇ。フフ」

    奈子先輩は、微笑んだ。

    向かいの電車が、到着し、電車の窓ガラス越しに、同期が手を振っていた。

    奈子先輩と、可憐も、にこっと笑いながら、手を振った。


    「次の駅で降りましょ。送っていってあげるから。」


    「えっ?」

    可憐は、驚いた。


    奈子先輩は、にっこり微笑んで

    「私の家、隣の駅前だから。顔色悪いし、車で送っていってあげる。」


    「そんな、悪いですから、いいですよ。大丈夫ですから。」

    可憐は、遠慮ぎみに奈子先輩に言った。


    「そんな遠慮なんていらないわよ。こんな時は先輩に甘えなさい。フフ」


    結局可憐は、言われるがまま、次の駅で降りた。


    「すみません・・。じゃ、お言葉に甘えます。」


    奈子先輩は、にっこり微笑んで、そっと可憐の肩を軽く抱きかかえるように歩いた。

    可憐は、緊張した。


    駅からほんの2,3分。

    「ここ、私の家。」


    こじんまりとした、5階建てのマンション。

    「ちょっと休憩したらいいよ。その後で送っていくから。」


    奈子先輩の部屋・・。

    きちんと整えられていて、女性らしい。

    クラッ・・・

    また目眩。。


    「遠慮は無用だから。真っ青だよ・・・。ベッドに横になってなさい。」

    脱いだ上着を、奈子先輩は、ハンガーにかけてくれた。


    「でも・・・」


    奈子先輩は微笑んで

    「気にしなくていいから。少し頭下げたほうがいいよ。ねっ」


    こんな風に気にしてくれる人いるんだなぁ・・・って

    何も言わなくても、気がついてくれる人・・・


    可憐は、なんだかほっとした不思議な気持ちだった。
引用返信/返信 削除キー/
■14130 / inTopicNo.5)  4
□投稿者/ 雅 一般♪(5回)-(2006/04/07(Fri) 08:07:22)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「ンン・・・。あっ、すみません。」

    可憐は、慌てて起き上がった。


    奈子先輩は、ベッドを背に、本を片手に持ってコーヒーを飲みながら、

    振り返って、にっこりと微笑んだ。

    「余りによく眠っていたから・・・。よく眠れた?」


    「はい。少し楽になりました。」

    可憐は、時計を見ると、既に8時を回っていた。


    「お腹すかない?お鍋でもどう?材料ならあるのよ。一人で食べても

    美味しくないし。ねっ。」


    奈子先輩はそういうと、立ち上がって台所に行った。

    モデル級に綺麗な人が、こじんまりとしたキッチンでスエット姿で

    料理してるって、何となく滑稽な感じがした。


    「いつも自分で作るんですか?料理。」


    奈子先輩は、笑いながら

    「見えない?でも結構ほとんど家で作って食べてるのよ。」


    いいお嫁さんになるんだろうなぁ・・奈子先輩って。。


    「さ、用意完了。」


    「何か運びましょうか?」


    「じゃ、コップとお茶碗と。はい、これもお願いね。」


    小さい食器棚には、ペアのマグカップが並んで置いてあった。

    やっぱり彼氏いるんだ・・。こんなに綺麗な人、ほっとかないよね。


    鶏肉と野菜が入ったお鍋と、野菜の盛られた皿が運ばれてきた。


    「さ、どんどん食べてね。」

    奈子先輩は、微笑んで可憐に言った。


    「はい。じゃ、いただきます。」


    可憐は、ぺこりと頭を下げ、お鍋に手をつけた。

    とっても温かくて、鶏肉も柔らかくて、とても美味しい。

    ふと、見ると奈子先輩が、微笑んで可憐を見つめていた。


    「美味しそうに食べるね。見てて気持ちいい。」


    可憐は、顔を赤らめて、俯きながら野菜を一つまみ口へ運んだ。


    「あのさ・・。無理しちゃだめよ。いっつも無理して周りに合わせる

    必要なんてないんだから。」


    奈子先輩は、食べながら可憐に呟いた。


    いっつも・・・。

    全然気がつかなかったけど、楓と一緒にいる時の私、どこかで

    見られてたのかも知れない・・・。


    「そんな風に見えますか?」

    可憐は、奈子先輩を見て言った。


    奈子先輩は、微笑んで頷いた。とても優しい目だった。

    可憐は、それ以上、その話には触れなかった。

    同じ会社の先輩・・・それも、楓と同じ課の先輩。


    「ごちそうさまでした。とっても温まりました。美味しかったです。」


    「やっぱり二人で食べた方が美味しいね。付き合ってくれてありがとう」

    そう言って奈子先輩は笑ってくれた。


    食べ終わって、ゆっくりお茶を飲んだ後、奈子先輩は時計を見てた。

    「じゃ、そろそろ送っていきましょうか。」


    「いえ、電車まだありますから、電車で帰ります」

    可憐は、すっと立ち上がった。


    「今日は、寒いしね。体調の悪い時は甘えたらいいのよ。」

    奈子先輩は、ウインクして可憐に言った。


    結局、奈子先輩に車で送ってもらうことになった。

    車で30分。助手席で、奈子先輩の運転する横顔を見た。

    鼻が通っていて、少し茶色い髪のウェーブが女らしくて・・・

    運転してる横顔もとても素敵だった。

    バックミラーに映る奈子先輩の目、とても綺麗・・・。


    その時、バックミラー越しに奈子先輩と目が合った。

    可憐は、慌てて目を反らせた。


    「そんなに見られると穴があいちゃう。フフ」


    バレてた・・。

    可憐は、とても恥ずかしくて何を言っていいのかもわからなかった。


    可憐の家についた時、母が車の音に気付いて、外に出てきた。


    「お母さん、会社の先輩に送ってもらったの。」


    母は、丁寧に頭を下げて、家でお茶でもと奈子先輩を誘った。

    奈子先輩は、もう遅いので、またあらためますと、頭を下げ

    そのまま帰っていった。


    可憐は、家に入ってから、部屋に戻って、今日のことを思い出していた。

    奈子先輩・・・、ほんと素敵な人・・・。
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■14131 / inTopicNo.6)  5
□投稿者/ 雅 一般♪(6回)-(2006/04/07(Fri) 08:08:07)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    次の日、可憐は急ぎの仕事が入って、残業だった。

    夜9時すぎ、ようやく仕事が終わった。

    同じ課の先輩3人も一緒だったが、会社の門の警備室の所で、可憐は携帯電話

    を忘れたのに気がついた。


    「すみません。先に行ってください。忘れ物ありますから。」


    「遅い時間だから、ここで待っててあげるから、早く取っておいで」


    可憐は、慌てて更衣室に戻った。

    人気のない更衣室。

    結構寂しい雰囲気・・・。


    ロッカーを開けると、上棚に、携帯があった。

    早く戻らなくちゃ。

    その時、


    ガチャ・・・。


    いきなり更衣室の扉が開いた。

    可憐は、ビクッとした。


    「あら・・。そんなお化けでも出たような顔しないの。ウフフ」

    そこには、奈子先輩が立っていた。


    「あっ・・・。お疲れさまです。」

    可憐は、ペコリと頭を下げた。


    「残業?珍しいわね。」


    「はい。あっ、夕べはありがとうございました。」


    奈子先輩は、にっこり微笑んだ。


    「今日の予定は?」


    「特に何もありませんけど・・・」


    「じゃ、一緒に雑炊食べましょう。夕べの残りのお鍋のだけど。」


    「でも・・2日もご馳走してもらうなんて、悪いですし・・・。下で、同じ課の先輩が

    待ってるんです。」


    「それは構わないの。遠慮しないで。私の駅の改札で待ち合わせましょう。私もす

    ぐ追いかけるから。」


    奈子先輩はそういうと、自分のロッカーへと歩いて行ってしまった。

    可憐も、先輩が待ってるので、慌てて下へ降りた。


    今日も奈子先輩の家で、食事・・・。

    本当に迷惑じゃないかしら・・・。


    可憐は、そんなことを考えながら、先輩達と駅に向かった。


    でも、可憐は、何だか嬉しかった。

    そんな時、先輩が


    「一緒にご飯食べに行く?」


    「すみません。私、予定があって・・。」


    「明日休みだもんねぇ〜。彼氏とデート、ゆっくり楽しんで。じゃ、お疲れさま」


    先輩達は、そう言って手を振って、駅前の店へと消えていった。


    彼氏か。。違うのに・・・。ウフフ。

    可憐は、一人微笑みながら、電車を待っていた。


    駅のホームで、奈子先輩と一緒になった。

    今日は、少し風が強くて、奈子先輩の髪が、ふわっと風で舞った。

    柔らかなウェーブの髪を手で押さえる仕草は、何か映画みたいに綺麗で

    少しの間、見とれてしまった。

    一瞬だったけど、風に乗って、髪の甘い香りが漂ってきた。


    いい匂い・・・。


    奈子先輩が、こっちを見て、にこっと笑った。

    可憐は、恥ずかしくなって、すぐ目を逸らした。


    奈子先輩に、見つめられると・・・。

    緊張してしまう・・。

    何か変だ、私・・・。
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■14132 / inTopicNo.7)  6
□投稿者/ 雅 一般♪(7回)-(2006/04/07(Fri) 08:09:09)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    2度目の奈子先輩の家・・・。


    「すぐ作るからね。ちょっと座って待ってて。」


    そう言うと奈子先輩は、服を脱ぎだした。

    可憐は、目のやり場に困った。

    白い肌に、チラリと見えた、胸の谷間・・・。

    そんなの、女同士だから、当たり前の光景なのに・・・。


    そんな可憐を見て、奈子先輩が、ちらっと見て微笑んだ。


    奈子先輩は、スエットに着替えるとキッチンの前に立った。


    何気なく、可憐は部屋を見渡した。

    すると、部屋の隅の棚の上にある、小箱に目が止まった。

    小さいけど、茶色のその小箱には、繊細な彫刻が施されてあって、

    とても素敵だった。


    「あっ、オルゴール?先週気に入って買ったのよ。開けてみてごらん。」


    可憐は、そっとそのオルゴールを手にとって、蓋を開けてみた。


    綺麗な音色・・・。

    聴いたことのない曲なんだけど、どことなく懐かしいような・・・

    温かい、優しい音色だった。


    「これ、何ていう曲ですか?」


    「それね、ヘンデルの私を泣かせてくださいっていう曲なの。珍しいでしょ。」


    確かに珍しい。普通オルゴールの曲の定番って何種類かあるけれど

    その曲は、聴いたことがない。


    「すごく綺麗な曲ですね。」


    「ええ。だから飛びついて買っちゃったの。フフ」


    そうこう言ううちに、雑炊が運ばれてきた。


    「お待たせ。熱いうちに食べましょうね。」

    卵がふわっとしていて、その上に刻み海苔が入っていた。


    「美味しい。」


    「ありがと」

    奈子先輩は、嬉しそうに微笑んだ。


    「ねぇ。明日とか予定あるの?」


    「特にないですけど・・・。」


    「良かったら、今日泊まらない?お母様には、私からもお願いしてあげるから。」


    「でも・・・ご迷惑じゃ・・・」


    「その方が楽しいし。ねっ?」


    奈子先輩は、電話を差し出して、可憐に渡した。


    「あ・・お母さん?今仕事終わったんだけど、今日、奈子先輩の家に泊めて

    いただこうかと思ってるんだけど・・・。」


    すると、奈子先輩がすぐに電話に出てくれた。


    「夕べは失礼しました。もう遅くなりましたし、良ければってお誘いしたんで

    す。・・・はい。全然私は、構いませんので。・・・はい。わかりました。失礼しま

    す。」


    電話を切ると、奈子先輩は、

    「よろしくお願いしますって。じゃ、これで決まりね。」


    母は、結構うるさい人だけど、同じ会社の人だし、夕べの礼儀正しさで、安心して

    いるのだろう。


    「じゃ、今日はお言葉に甘えます。」

    可憐は、ペコリと頭を下げた。
引用返信/返信 削除キー/
■14133 / inTopicNo.8)  7
□投稿者/ 雅 一般♪(8回)-(2006/04/07(Fri) 08:10:09)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「ご馳走さまでした。とっても美味しかったです」

    「いえいえ。どういたしまして。」

    奈子先輩は嬉しそうに、微笑んだ。


    「ちょっと待っててもらっても、いいかな?」

    「いいですよ。」


    奈子先輩は、冷蔵庫から何やら袋を取り出した。

    「すぐ戻ってくるから。」

    そう言うと、そのまま出て行ってしまった。


    何所にいったんだろ・・・。

    可憐は、暫く待っていたけど、なかなか帰ってこない先輩が気になった。


    ちょっと外覗いてみよう・・・。

    可憐は玄関を出て、マンションの周りを見渡してみた。

    すると、1階の奥まった所に、奈子先輩のスエットがちらっと見えた。

    可憐は、下に降りてそっと、覗いてみた。


    あ・・真っ黒い子猫だ。

    奈子先輩は、餌を食べている子猫を、静かに見つめていた。

    優しい横顔・・・。


    「クロちゃん。今日はとっても可愛い人がうちに泊まるんだよ」

    子猫は、小さくニャァと言って、奈子先輩の足元に擦りよっている。


    可愛い人って・・・・私?

    可憐は、少し気恥ずかしくなった。


    気づかれないように部屋に戻らなきゃ・・・。

    可憐は、そっと部屋へ戻った。


    暫くすると奈子先輩が戻ってきた。

    「ごめんね、少し遅くなちゃったね。」


    奈子先輩はそれ以上何も言わなかったけど、

    また1つ、奈子先輩を知ることができたようで

    とても嬉しかった。
引用返信/返信 削除キー/
■14134 / inTopicNo.9)  8
□投稿者/ 雅 一般♪(9回)-(2006/04/07(Fri) 08:10:55)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    その夜、可憐は、奈子先輩と同じベッドで眠った。

    初め、ベッドで一緒に寝るって聞いた時は少し緊張したけれど、

    奈子先輩は、とっても温たかくて、次第に緊張もほぐれて、とても気持ち良かっ

    た。


    「ン・・・。」


    可憐は、夜中に目が覚めて、何気なく隣で眠っている奈子先輩を見た。

    奈子先輩は、とても静かに、優しい顔で眠っている。


    薄暗い部屋の中だったけど、

    微かな光でも

    何て、綺麗な人・・・。


    その時、パッと奈子先輩の目が開いた。


    「どうしたの?眠れない?」


    「・・・いいえ。ちょっと目が覚めただけですから。」


    奈子先輩は、ぐっと可憐の腕を引き寄せた。


    「腕枕して眠らせてあげる・・・」


    奈子先輩、寝ぼけてる?


    「あっ・・・」

    奈子先輩の柔らかい唇が、可憐の唇に触れた。

    温かい・・・。

    可憐は、不思議と抵抗もしなかった。

    相手は女性なのに・・・。

    きっと寝ぼけているんだ・・・。


    そのまま、可憐は奈子先輩の腕の中で眠った。


    朝、目が覚めたら、隣に奈子先輩はいなかった。


    「おはよう。夕べはよく眠れた?」

    奈子先輩は、優しい笑顔で現れた。

    可憐は、夜中の事を思い出した。

    普通の表情の奈子先輩・・・。

    きっと、覚えてないんだ・・・・・。


    「はい。よく眠れました。」


    「良かった。今ちょうど朝食できたとこだから。一緒に食べよっか」


    テーブルにスクランブルエッグと、サラダ。コーヒーにトースト。


    「じゃ、いただきます。」

    可憐はペコリと頭を下げて、コーヒーを一口飲んだ。


    可憐は、ふと奈子先輩を見た。

    食べている奈子先輩の唇・・・。

    夕べの・・温かかった唇・・・。


    私、何考えてるんだろう。

    奈子先輩は、寝ぼけてただけなのに。。


    「夕べ、あれからすぐ寝息が聞こえてたよ。ウフフ。」


    夕べって、どの夕べですか?

    可憐は、顔が真っ赤になったのが自分でわかった。


    「は・・はい。」


    「温かく眠れたでしょ。」

    奈子先輩は、にこっと笑った。


    覚えてるのか、覚えてないのか・・・

    微妙・・・。


    可憐は、そのまま黙って朝食を食べた。
引用返信/返信 削除キー/
■14135 / inTopicNo.10)  9
□投稿者/ 雅 一般♪(10回)-(2006/04/07(Fri) 08:11:32)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    二人で、話をしていたら、気がつくと、もう3時だった。

    「今から、ちょっとお出かけしない?」

    奈子先輩は嬉しそうに可憐に言った。


    「いいですよ。どこか行きたいとこあるんですか?」


    「ま、それは行ってのお楽しみ。歯ブラシとかは洗面所においといたから。後

    は、その辺りのもの勝手に使って。ウフフ。」


    可憐が、洗面所に行くと、そこには新しい箱に入ったピンク色の歯ブラシと、コッ

    プが置いてあった。

    奈子先輩は、ブルーの歯ブラシ。


    何か、恋人同士みたい・・・。

    可憐は、一人笑みを浮かべた。


    「用意できた?」

    洗面所でお化粧してたら、奈子先輩が覗きに来た。


    「はい、もう終わります。」


    「そんなたいしたとこ行くつもりないから、化粧しなくても良かったのに。」


    奈子先輩は、お化粧してなくても、綺麗だからいいけど・・・。

    可憐は、鏡に映った自分の顔を見てそう思っていた。


    「早くいかないと、時間なくなっちゃうよ。」


    奈子先輩は、どうやら急いでいるらしい。

    可憐は慌てて、口紅をひいた。


    奈子先輩は、ジーンズに白いニット。その上にジャケットをはおった。

    スラリと長身だけに、ジーンズ姿は見ごたえがある。


    「さ、行きましょうか。」


    車に乗って高速に乗って小1時間。

    波止場に到着した。

    冬の海にしたら、結構穏やかで、久しぶりだな・・・。海見に来るのって。


    奈子先輩は、海ギリギリのとで、車を止めた。

    周りを見ると、結構釣りを楽しむ人たちが、車を横付けにして楽しんでいる。


    「さ、今から夕食のおかずを調達するわよ。」


    「えっ??」


    どこをどう見ても、奈子先輩は釣りをするような風には見えない。

    冗談いってるんだろうな。


    奈子先輩は笑いながら、トランクを開けると、竿と、クーラーボックスを取り出し

    た。

    可憐は、目を疑ったけど、どうやら間違いないらしい。


    「はい、これ。可憐ちゃんに貸してあげる。ウフフ」


    奈子先輩に1本の竿を手渡された。

    先の針のところに、作り物の魚がついてある。


    「こうやって、持って、そうそう。そして、この瞬間に糸を離す。なかなか上手じ

    ゃない。」


    手取り足取りで教えてくれる奈子先輩。

    そっと、手に触れる、奈子先輩の温もり・・・息遣い・・・。

    可憐は、そっちの方に気を取られて、緊張した。

    奈子先輩に聞こえないかな・・・。この心臓の音・・・。
引用返信/返信 削除キー/
■14136 / inTopicNo.11)  10
□投稿者/ 雅 一般♪(11回)-(2006/04/07(Fri) 08:12:16)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    「さ、今みたいにして、投げるの。そして、ゆっくりリールを巻いてみて。」

    奈子先輩は生き生きとした表情で笑みを浮かべた。


    奈子先輩に言われるがまま、見よう見真似で、竿を投げてみる。

    奈子先輩みたいに遠くには投げれないけど、何とか飛ばすことができた。


    ゆっくりリールを巻いて・・・。あっ。

    いきなり、重みがかかって可憐の身体が、一瞬ぐらっとした。


    「きたのねっ。さ、ゆっくりでいいから、竿を引きながら巻いていくのよ。」

    奈子先輩が、竿を置いて可憐を見守っている。

    可憐は、必死で、リールを巻いていった。

    竿が、しなって、今にも折れそう・・・。重いっ・・・。


    バシャバシャバシャ

    真下で、何か長い魚が暴れている。


    「そのまま、竿ごと、一気に上げるのよ。頑張って。」

    奈子先輩が、背中にぴったりくっつくように、手を添えてくれた。


    「せーのっ。」

    一気に竿を上げると、そこには、えたいの知れない魚・・。

    奈子先輩は手際よく、軍手をはめて、ペンチで針をはずした。


    「この太刀魚、すっごいいい型ね。すごいよ。」


    1メートルはある、ヒレがビラビラと波打つように動く光った魚。

    可憐は、その蠢く魚が、太刀魚だということを初めて知った。

    スーパーの切り身しか見たことがなかったから、正直驚いた。


    「二人分なら、これ1本で十分ね。」

    奈子先輩は、軽くウインクした。


    そのまま、クーラーに入れて、片付けをし、車の中から、夕暮れを見ていた。


    「驚いた?」

    奈子先輩が、助手席の可憐を覗き込むように言った。


    「まさか、本当に食料を調達するとは思いませんでした。フフ」


    「好きなのよ。釣り。会社の人には言ってないけど。」

    そう言って、奈子先輩は可憐に微笑んだ。


    奈子先輩のまた一つ、秘密を知ったようで、可憐は嬉しかった。

    沈む夕日は、海と空と、二人を紅く染めていた。


    「綺麗だね。」

    奈子先輩は、じっと沈んでいく夕日を見て呟いた。


    可憐は、その横顔を見つめた。

    夕日に照らされる奈子先輩も、とても素敵だった。


    その瞬間、奈子先輩の手が、可憐の右手を包んだ。


    「冷たいね。ごめんね。寒かったかな?」

    奈子先輩の手は、とても暖かかった。


    「暖めてあげるね。」

    奈子先輩はそう言って、微笑んだ。


    可憐は、異性との感情に似た、心の動揺を覚えた。

    好きかも・・・・知れない・・・・。
引用返信/返信 削除キー/
■14137 / inTopicNo.12)  11
□投稿者/ 雅 一般♪(12回)-(2006/04/07(Fri) 08:12:50)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    夕日が沈み、その後、奈子先輩の家に戻った。

    奈子先輩が作ってくれた、太刀魚の刺身と天麩羅で、夕食をとった。

    可憐は、ずっと奈子先輩を直視することができなかった。


    「どうだった?自分で釣り上げた太刀魚のお味は。フフ」

    奈子先輩が、嬉しそうに聞いてきた。


    「とても美味しかったです。」


    「やっぱり新鮮だと違うでしょ?」


    平然と話す奈子先輩。

    可憐は、とても複雑な気持ちだった。


    一緒にいれるのが、嬉しい。

    でも女性。

    なのに、好き。

    紛らわしい行動。

    でも平然。


    「今日は家へ帰さないと、お母さんに叱られるわね。」

    午後8時。時計を見て、奈子先輩が言った。


    「じゃ、そろそろ送っていくね。お母さん心配するといけないから。」


    車がどんどん家に近づくにつれ、

    可憐は、とても寂しい気持ちになった。


    もう少し傍にいたい・・・


    「今日はありがとうね。ほんと楽しかったよ。」


    「あっ、あの・・・」


    可憐は、言葉に詰まった。

    奈子先輩は、ん?と、可憐の顔を覗き込む。


    「あ、あの・・・良かったら、私の部屋でお茶でも飲んで帰ってください」


    奈子先輩は、にっこりと微笑んで頷いた。


    あと少しだけでも、一緒にいれる・・・。

    奈子先輩の笑顔、もう少し見ていたいから。。
引用返信/返信 削除キー/
■14138 / inTopicNo.13)  12
□投稿者/ 雅 一般♪(13回)-(2006/04/07(Fri) 08:13:34)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    家に着くと、母が玄関まで出てきた。

    「すみません。ご迷惑かけました。」

    「いえいえ。遅くまですみませんでした。」


    さすが、奈子先輩。

    こういう挨拶は、抜かりない。


    「お母さん、今日釣りに連れて行っていただいて、太刀魚の料理をご馳走に

    なったの」


    「まぁ、それは、どうもありがとうございました。良かったら、どうぞお茶でも

    召し上がってください。可憐、あがっていただいて。」


    母は上機嫌だった。

    見た目も綺麗、それに同じ会社の先輩でもあり、礼儀正しい奈子先輩を

    好意の目で見ているのが、よくわかる。


    「じゃ、どうぞ。狭い部屋ですけど。」

    可憐は、自分の部屋に奈子先輩を通した。


    「可憐の甘い香りがするね。ウフフ」

    部屋に入ってすぐ、奈子先輩はにこっと笑ってそう言った。


    甘い香り・・・。


    私の香りを覚えてくれている・・・。

    それだけでも、心が高鳴った。


    トントン。


    母が、お茶菓子と、紅茶を運んできてくれた。

    どうぞごゆっくり、母は、そう言って笑って部屋を閉めた。


    「すみません。寒いでしょ?すぐヒーターつけますから。」

    可憐は、ヒーターをつけた。


    「!」


    奈子先輩が、そっと後ろから可憐を抱きしめた。

    可憐の、心臓の鼓動がいきなり早くなる。


    「温かいよ。こうしてたら。」

    そっと耳元で奈子先輩が囁いた。


    可憐は、そのままじっと動けなかった。


    「じゃ、せっかくだからお茶いただこうかしら。」


    「はい。」


    奈子先輩は、にっこり微笑んでいた。


    二人は、暫く沈黙だったけど・・・

    奈子先輩の目は、温かかった。


    トントン・・・部屋をノックする音。

    母だった。


    「可憐。もし良かったら、今日はうちに泊まっていただいたら?明日お休みだ

    し。お父さんが、そうしてもらえって。」


    「いえ、そんなご迷惑でしょうから・・・」


    「そんな気を使わないでくださいな。ね。可憐。そうしていただきなさいな」


    母はそう言って、部屋を出た。


    「でも、ご迷惑じゃないかしら。」

    奈子先輩は、少し困った顔で可憐に言った。


    「うちは全然かまいませんよ。いやですか?」


    「そんないやじゃないけど・・・。じゃ、今日は、お言葉に甘えようかな。」

    奈子先輩は、そう言って微笑んだ。


    今日も、先輩と一緒に過ごせる・・・。


    顔には出さなかったけど・・・

    とても嬉しかった。


    その夜、私がお風呂に入っている間、父と母は奈子先輩を囲んで、ワイワイと賑や

    かに話をしていた。

    父も釣りが好きで、どうも釣りの話で盛り上がっていたらしい。


    二人が部屋に戻ると、母がお布団を敷いて用意してくれていた。

    奈子先輩が、お布団に腰掛けるのを確認して

    「じゃ、電気消しますね。」


    電気を消して、可憐が、ベッドに入ろうとした時、

    そっと手を引っ張られて、そのまま抱き寄せられた。


    カーテンの隙間から漏れてくる月明かりが二人を照らした。

    「好きよ・・・。可憐・・・。」
引用返信/返信 削除キー/
■14139 / inTopicNo.14)  13
□投稿者/ 雅 一般♪(14回)-(2006/04/07(Fri) 08:14:11)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    可憐は、引き寄せられたまま、奈子先輩の胸の中に顔を埋めた。

    奈子先輩は、そっと可憐の頬を撫でた。

    薄暗い中、見つめ合う二人・・・・。

    二人の間に、言葉などいらなかった。


    そっと、奈子先輩が可憐の唇にキスした。

    柔らかい唇・・・。


    可憐は、溢れ出す喜びの感情で一杯だった。


    「好きなの・・・。可憐のことが。。」

    そう言いながら、奈子先輩は、可憐を布団へと押し倒した。


    いい・・。

    もうどうなっても・・。


    可憐は、奈子先輩に身を任せた。


    ゆっくりとパジャマを脱がされて、それに合わせて、這うように、奈子先輩の舌先

    が、可憐の耳下から、そっと首筋へと降りていった。


    「ンっ・・」


    奈子先輩の指先が、可憐の乳房を捕らえた。

    女性は触れられた初めての感覚・・・。


    男性より優しく、そして女性の柔らかい感触が、電流でも流れたように

    可憐の身体を駆け抜けていった。


    奈子先輩は、くすっと笑った。

    そして耳元で囁いた。


    「声も、とても可愛いわ。」


    奈子先輩もスエットを脱いだ。
引用返信/返信 削除キー/
■14140 / inTopicNo.15)  14
□投稿者/ 雅 一般♪(15回)-(2006/04/07(Fri) 08:14:56)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    薄明かりの中で見る奈子先輩の身体の線は、たまらないほど

    色っぽかった。


    そのまま奈子先輩は、可憐の上に肌を重ねるように抱きしめ

    そして、キス・・・。

    可憐の唇に舌を挿しいれ、可憐もその舌を受け入れた。


    二人は、お互い貪りあうように、唇を求め合った。

    奈子先輩の右手が、可憐の乳房を包み込むように弄った。


    「・・・・ンン・・」


    階下にいる両親がいる。

    それが更に、可憐の興奮を高めた。


    「綺麗な乳首・・素敵よ。可憐。。」


    奈子先輩の唇が、可憐の乳首を優しく含んだ。


    「ンン・・ハァッ・・」

    声にならない声・・。

    容赦なく、乳首に舌先を絡めてくる。


    可憐は、自分の下半身から蜜が溢れ出すのがわかった。

    奈子先輩の手が、股間へと伸びてくる。


    「そこは・・アッッ」


    可憐は、こんなに感じているというのが、指で、奈子先輩に知られるのが

    恥ずかしかった。


    「可憐・・・。すごく感じてるのね。嬉しいわ。」


    股間の草むらを、掌で、ゆっくり弄り、指先は、その草むらの割れ目へと

    伸びていった。


    「ンンンンッ」


    可憐の身体はもう既に溶けてしまいそうだった。

    奈子先輩の指先が、滑らかに動くだけで、すぐにイってしまいそうになる。


    これが・・・女性の感触。。


    「すごい・・こんなに濡れちゃって。。」


    声が響かないように、耳もとで囁く奈子先輩の熱い息が、耳を刺激する。


    ピチャ・・ピチャ・・・

    部屋に可憐の蜜と奈子先輩の指の絡む音が響きわたった。


    「いやらしい音。。綺麗にしてあげるわね」


    そういうと、奈子先輩は、可憐の股間を大きく開いて、草むらを掻き分けた。


    チュッ・・・


    「アァァ・・ンンッンッンン」

    可憐は、身体に力が入った。

    巧みな奈子先輩の舌使いに、可憐の身体は敏感に反応した。

    どんどん上り詰める・・


    アァ・・・

    今まで感じたことのない感触のエクスタシー・・・。


    目の前が真っ白になって、可憐の身体の力が抜けた。


    でも、奈子先輩の舌の動きは、止まらなかった。


    可憐は絶えれなくなって、腰を引こうとした。


    でも、奈子先輩は、しっかりと開いた脚を固定し、流れ出す蜜を

    丁寧に吸い上げていく。


    「アァァアッ」


    声を押しこらえるにも限度があった。

    身体は、ビクンビクンと痙攣を起こし、快楽の波がまた襲ってきた。


    「ダメです・・これ以上したら・・・声・・ンン」


    その時、奈子先輩の唇が可憐の唇を塞いだ。

    そして・・・


    ヌプッ・・・

    奈子先輩の指が、可憐の蜜の泉へと挿し込まれた。


    「ン・・ンゥ・・アァァ」

    塞がれた唇の間から、あえぎ声が漏れる。


    リズミカルに動く指。

    しっかりと腕で抱えられ、捕らえられたスポットをずらすことさえ

    許されなかった。


    すごい・・・すごすぎる・・・

    こんなに女の人が気持ちいいなんて・・・。


    どんどんとまた、上り詰めていくエクスタシー。


    「アァァ・・ンンンンー」


    可憐の身体は、海老のように反り返り、果てた。


    奈子先輩は、可憐に囁いた。


    「私もイキそう。。」


    そういうと、可憐の股間に、自らの股間を擦り付けて

    動き出した。


    「ハァハァ・・・ンン」


    可憐の身体がビクビクと奈子先輩の硬くなった突起を感じる度に

    痙攣する。

    可憐は、再びその擦れ合った恥部の温かみと快感に溺れていった。


    奈子先輩の息があがる。

    そして、更に動きは激しくなった。


    クチュクチュ…ピチャッ


    蜜と蜜が重なり合う音が、部屋に響き渡る。


    「もうイっちゃう・・・ハァハァ」


    奈子先輩は、激しく擦り、そして果てた。
引用返信/返信 削除キー/
■14141 / inTopicNo.16)  15
□投稿者/ 雅 一般♪(16回)-(2006/04/07(Fri) 08:15:40)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    その夜・・・

    二人は生まれたままの姿で眠った。

    シングルの布団に包まり、

    冬の寒さなど忘れたように、

    抱き合ったまま二人は眠った。


    可憐は夢を見た。


    そこは、深い森・・・・。

    あれは・・・

    つがいの白い小鳥?


    誰?

    籠と網を手に持った、数人・・・

    その森に入っていく。


    その鳥に気づいたその数人・・・。

    そっと、その鳥たちに近づいていく・・。


    ダメだよ、逃げないと!

    小鳥さん

    早く気づいて。


    ハッ

    可憐は目が覚めた。

    時計を見ると、朝7時。

    何かイヤな夢だった。


    階下で物音が聞こえる。

    父と母が起きたのだろう。


    ふと隣を見ると、裸の奈子先輩がうつむき加減に、

    気持ちよさそうに眠っていた。

    乱れた髪が、シーツの上に広がっている。


    柔らかい髪・・・・。


    可憐は、愛おしく、その髪にそっと触れた。


    奈子先輩の指が、ピクッと動いた。


    この指は・・・

    夕べ

    私の全てを知った指・・・


    可憐は、そっとその指にキスした。


    そして、パジャマを着て、自分のベッドへともぐりこんだ。

引用返信/返信 削除キー/
■14142 / inTopicNo.17)  16
□投稿者/ 雅 一般♪(17回)-(2006/04/07(Fri) 08:16:22)
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    トントン

    軽いノックの音。

    そっと部屋の扉が開いた。


    母だった。


    「起きてた?ちょっと今からおばあちゃんの家に出かけてくるけど

    夕方には戻るから」


    「うん。わかった。いってらっしゃい。」


    「朝食テーブルにおいてあるからね。」


    母は、そう小声で言うと、にっこり笑いながらそっと扉を閉めた。


    階下から、玄関の閉まる音が聞こえた。



    暫くすると、奈子先輩が目を覚ました。


    「おはよう。」


    「おはようございます」


    可憐は、少し恥ずかしくて、少し目を逸らしなが答えた。


    「良く眠れましたか?」


    「うん。誰かさんの肌がとても気持ちよくて、ぐっすり眠れたわよ。」


    奈子先輩は、可憐の顔を覗き込むようにして言った。


    可憐は、自分の顔が紅潮するのがわかった。


    「親達、祖母の家に出かけましたから。ゆっくりしてくださいね」


    「えっ?もう出かけたの?」

    奈子先輩は、大きく伸びをしながら時計を見て言った。


    「行動、早いんですよ。うちの親。」


    「そうなんだぁ。」

    奈子先輩は、そう言うといきなり、可憐の腕を引き寄せた。


    「じゃ、もっとこうしていたいな・・・。」


    そう言って、奈子先輩は、可憐に被さるように、そっとキスした。


    奈子先輩の柔らかい髪が、可憐の顔にかかった。

    可憐は、そっと目を閉じた。



    朝の光が、差し込む部屋の中は、二人の体液の混じり合う香りと、

    シーツの摩れる音・・・

    そして、激しい吐息と呻くような喘ぎ声がこだましていた。



    もう・・・



    心も、そして身体の隅々まで・・・


    私の全てが、溶けてしまう・・・。


    ハァァ・・


引用返信/返信 削除キー/
■14143 / inTopicNo.18)  17
□投稿者/ 雅 一般♪(18回)-(2006/04/07(Fri) 08:16:56)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    奈子先輩の甘く、激しい攻めに

    可憐は、起き上がる力さえ無くしてしまっていた。


    「可憐・・・ 大好きよ。」

    奈子先輩はそう言って、可憐の頬にキスした。


    その日、昼に母が作ってくれた食事をしただけで、それから何度も何度も、奈子先

    輩に抱かれた。

    部屋には、何とも言えない女性特有の臭気がこもり、可憐は、身体がいうことをき

    かない程の脱力感に襲われた。


    夕方、両親が帰ってくる前に、奈子先輩は帰って行った。


    奈子先輩が帰ってから、可憐は再びベッドに戻った。

    身体がだるかったせいもあるけれど、もう少し先輩との余韻を感じていたかった

    から・・・・。


    ベッドに入って、目を閉じて、そっと自分の乳房に触れてみる。

    身体が、まだ余韻が残っているのか、先輩に抱かれた感触が蘇ってくる。

    自分の下半身が、それだけで濡れてくるのがわかった。


    可憐は、我慢できずに、右手をパンティの中に滑り込ませた。

    草むらの割れ目に指を這わせると、既に蜜で溢れ、そのすべりで

    ますます快感が走った。


    「アッァ・・・」


    先輩の指の感触・・・

    そして、先輩は、私のここに顔を埋めて・・・


    可憐の左手は、乳房を弄り、そして右手の指は激しくピチャピチャという

    音を立てながら、大きく腫上がったコリっとした先端を刺激した。


    「アァァァ、せ・・せんぱい、ハァァッ」


    先輩の舌の感触が、先端に蘇る・・・

    アァ・・

    もっと抱かれたい・・・

    貴女のその舌と唇で、

    舐めて。。

    そして、激しく吸ってほしい・・・。


    可憐の身体は、大きく固くなった乳首を強調するかのように

    大きく身体を反らせた。


    先輩の指がほしい・・・


    可憐は、蜜で塗れた指を蜜壺へと滑り込ませた。


    「ハァァァァン」


    可憐は腰をうねらせ、そして激しく指を出し入れする。


    アァァン、先輩

    可憐はこんなに淫乱・・・

    貴女の指を

    もっと、奥まで


    奥まで・・・・。


    「アァァァァッァーン」


    可憐は大きな声をあげ、そのまま力尽きてしまった。

    今まで、自分で慰めてきた時、こんなに感じて、声まであげたことなんて

    一度もなかった。



    奈子先輩・・・

    私の心も身体も・・・


    私の細胞の全てもが

    もう、貴女の虜です・・・。
引用返信/返信 削除キー/
■14144 / inTopicNo.19)  18
□投稿者/ 雅 一般♪(19回)-(2006/04/07(Fri) 08:17:42)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    次の日・・・

    可憐はいつもより少し早めに出勤した。

    いつも、私が更衣室に入って行く時には、奈子先輩はいないから・・

    早めに出勤してるに違いない。


    「おはよう。今日は早いじゃない。」

    同じ課の先輩が更衣室に入った瞬間言った。


    「おはようございます。今日は早起きしちゃったんですよ。」


    可憐は、先輩に挨拶しながら、何気なく先輩を探した。


    あっ・・いた。

    奥の方のロッカーで、紺色のブラジャー姿の先輩。

    会社のブラウスに着替え、ボタンを下から留めている。


    チラチラと、気づかれないように、可憐も上着を脱いで、制服に着替えていた。

    いつもなら、周りを気にして、胸を隠すように着替えるのに

    奈子先輩を意識して、ブラジャー姿でブラウスを羽織った。


    奈子先輩は、軽く化粧直しをした後、可憐の前を通り過ぎようとした。


    「お・・おはようございます。」


    奈子先輩は、可憐をちらっと見て


    「おはよう。」


    ただそれだけ言って、何もなかったように通り過ぎた。


    可憐は、ぎゅっと心臓が疼いた。


    私・・・

    避けられてる・・・


    可憐は、今にも泣き出したい気持ちだった。

    どこかで期待していた

    あの優しい笑顔で、微笑みかけてくれることを・・・



    「可憐、おはよう。早いねぇ。」

    沢山の社員に紛れて、同期たちが一斉に入ってきた。


    可憐は、うんと、笑顔で頷いた。


    これが笑顔の限界。


    奈子先輩・・・。

    私、もう壊れてしまいたい


    一体、どうしたのですか?


    可憐は、その日ずっと、少し沈み加減で仕事をこなした。

    何をしてても、浮かんでくる朝の光景・・・


    「どうしたの?可憐。風邪でもひいた?」

    帰り際、同期の楓が少し心配そうに言った。


    「ううん。大丈夫。」


    「それならいいんだけどね」



    いつも通り、笑顔で話す楓。

    更衣室は、ザワザワと、女達の匂いでむせそうなくらいだった。

    暫く静かに、一人でいたい・・・


    「じゃ、可憐、今日は奈子先輩とお茶してかえるから、先でるね。」


    え?

    奈子先輩・・・。


    可憐は動揺が隠せなかった。

    奈子先輩を、目で追って探す。


    人ゴミの中を掻き分けるように、奈子先輩が出てきた。


    通りすがり、周りのざわめきに紛れて、奈子先輩が耳元で囁いた。


    「家で待ってて。」


    そっと手に渡された、1本の鍵。


    そのまま、奈子先輩は何事もなかったように、楓と一緒に更衣室を出て行った。


    可憐は、言われた通り、そのまま奈子先輩のマンションに行った。


    何を言われるんだろう・・・。

    そんないいことであるはずがない・・・。


    週末のことは、忘れて・・・

    そんなことを言ってくるのだろうか。。


    一人、寒い部屋で待っていると、色々なことが頭に浮かんでくる。


    楓とお茶・・・。

    もしかして、私にしたのと同じような事を

    楓にもしているのだろうか・・・。


    あの指で・・・。

    そして、あの唇で・・・。
引用返信/返信 削除キー/
■14145 / inTopicNo.20)  19
□投稿者/ 雅 一般♪(20回)-(2006/04/07(Fri) 08:18:19)
http://id7.fm-p.jp/23/bianmiyabi/
    ガチャ・・。


    玄関の鍵が開いた。


    「ごめんね。少し遅くなった。」


    時計を見ると、午後7時。会社を出て約2時間・・・。

    奈子先輩は、コートを脱いで、ヒーターのスイッチを押した。


    「寒いのに・・・。ヒーターも入れなかったんだ。」


    可憐はただ無言に、奈子先輩の顔を見ていた。

    普通と変わりない・・・。


    するといきなり奈子先輩は、可憐を抱きしめた。


    「こんなに冷たくなって・・・。」


    優しい笑顔の奈子先輩。

    可憐は、今にも泣いてしまいそうな気持ちだった。


    「奈子先輩・・・。」


    可憐は、奈子先輩の胸の中に顔をうずめた。


    「どうしたの?寂しかった?」


    優しい目で、奈子先輩は可憐を見つめた。


    「何か・・・奈子先輩が遠くに行ってしまうじゃないかって・・」


    奈子先輩は、可憐の目を見つめて言った。

    「こんなに好きなのに・・・。わかってないのね。」


    奈子先輩の顔がゆっくりと近づいてくる。

    可憐は、そっと目を閉じた。


    温かい先輩の唇。

    さっきまでの不安は何だったんだろう・・・。


    全ての不安が、その唇の温かさでかき消されていった。

    奈子先輩は、キスしながら、可憐をベッドへと導いた。


    「好きよ・・・。とっても。」


    「私も・・・大好きです・・」



    そのまま二人は激しく肌を重ねあった。


    乱れるシーツ・・。

    響き渡るベッドの軋む音。

    恍惚の喘ぎ声・・。


    激しいエクスタシーとともに、可憐の爪は奈子先輩の背中へと

    食い込んでいった。


    残したかった・・・。

    私の証を、貴女の身体に。
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