ビアンエッセイ♪

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■20023 / inTopicNo.41)  相思相愛-第二章-W
  
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(19回)-(2007/09/13(Thu) 03:24:40)
    友達に戻った私と彼女。

    苦しかった

    が、

    彼女と話せる
    彼女の声が聞ける
    彼女の笑った顔が見れる

    それは当たり前で当たり前ではなかった。

    『友達』と言う形は
    『友達以下』よりはマシだったんだ

    私は幸せを感じる努力をした。

    次の日は私から電話をかけてみた

    「もしもし・・・」

    「あー昨日ぶり!どうしたの?」

    別に用はないのに・・・
    私は頭をフル回転させた

    彼女が私との会話が飽きないように
    彼女が私との会話で笑ってくれるように

    それはただ電話を切りたくないと思う私ワガママ。

    「それでさー・・・」

    私は必死で喋った。

    「あー・・・もう切らなきゃ・・・」

    そう。これが現実。

    昔なら・・・なんて思ってしまう自分は惨めだ

    「もう少しだけ!」

    無意識のうちに言ってしまっていた。
    私達は友達。ワガママも言えないのに。

    「・・・」

    私達はトモダチ。
    ワガママは言えない。

    「・・・もぅ少しだけね。」

    呆れた彼女の声だった
    情けなさと嬉しさで複雑な感情

    嬉しさは9割

    「でねぇー・・・」

    15分、30分経ったくらいに彼女は

    「本当ごめん!もう切るね!またかける。じゃあ」

    と一方的に切った

    私は何も言えず

    昔なら・・・と。


    私は泣いていた。

引用返信/返信 削除キー/
■20088 / inTopicNo.42)  NO TITLE
□投稿者/ りな 一般♪(1回)-(2007/09/27(Thu) 18:58:37)
    いつも楽しみにしています。続きが気になって仕方ありません…

    応援しています。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20248 / inTopicNo.43)  泣けました
□投稿者/ 紅 一般♪(1回)-(2007/10/30(Tue) 23:49:31)
    2007/10/30(Tue) 23:51:32 編集(投稿者)

    初めまして紅です。
    この物語を読むと昔の恋を思い出しました。
    自然に涙が出て当時の気持ちを懐かしみながらも幸せな気持ちにさせてくれました。
    続きが気になります。
    作者様お忙しいとは思いますが、またお暇があれば続き宜しくお願いします。



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20534 / inTopicNo.44)  遅くなりました。
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/02/01(Fri) 23:17:58)
    申し訳ありません…
    せっかくコメントいただいてたのに。
    パソコンと向き合う暇がなく
    もぅ年明けてしまいました凹

    りなさん紅さんありがとう!
    今更ですが…
    続き書いていくので応援宜しくお願いします。
引用返信/返信 削除キー/
■20535 / inTopicNo.45)  相思相愛‐第二章‐X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(2回)-(2008/02/01(Fri) 23:27:49)
    それ以来、私はなるべく適当な相手に電話をした

    あなた以外の誰でもいい
    とりあえず24時間電話のベルで
    期待しないように電話をした。

    電話代だって馬鹿にならないけど

    あなたへの気持ちを断ち切る代償

    必死な私は本当に惨めだ。

    仕事中も家に帰ってきても
    携帯が気になってしょうがない

    「よし!今日も電話だ!誰にしようかな…」

    とアドレスを開く。

    後輩。

    やっぱコイツしかいないな。

    電話をかけるとすぐに出てくれる
    本当に感謝している

    他愛も無い話をする
    笑わせてくる後輩を愛せたらどんなに楽だろう…

    と少し重いため息。

    結局のところ私はまだ彼女を愛してる。
引用返信/返信 削除キー/
■20536 / inTopicNo.46)  相思相愛‐第二章‐Y
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(3回)-(2008/02/01(Fri) 23:37:40)
    2008/02/01(Fri) 23:46:45 編集(投稿者)

    「せーんーぱーいー?」

    ハッと我に返る

    「聞いてました?」

    何も聞いてない私
    「ごめん」と謝る
    後輩は笑いながら
    また私を許してくれる

    「先輩?もう彼女さんのこと考えるのやめてくださいよー」

    お見通しだ。

    「そだね・・・ごめん」

    後輩は少し笑いながら怒る

    「ごめんばっかりで・・・聞いてくださいよ!」

    ホントこんな自分に嫌気が差すよ。
    後輩と電話を切った後、携帯画面を見たら
    メールが入っていた。


    彼女からメール。

    『いくらかけても繋がらないよー(笑)』

    笑えないよ。
    けど、どこか嬉しくなってしまう。

    メールで返信。

    『ごめんね。忙しくて』

    すぐに返事が来た。

    『彼女でも出来た?』

    こんなメールまでも保護してしまう私は…

    そのメールから30分程経った頃

    電話がかかってきた。

    「はい?」

    彼女だ。

    「怒った?」

    以外な質問に困惑してしまった
    彼女は私をどうしたいんだろう?

    「怒ってないよ。なんで?」

    「メールこないし…また避けられてるのかと思って…」

    避けてるけど、なんて言えない。
    沈黙を続かせるのは付き合ってる恋人同士がすること

    私達は友達でしょ?
    だから…と言い聞かせ話そうと努力しよう。

    「いや…寝ようかなと思って。ごめんね?」

    「寝るの?」

    「う…ん」

    沈黙。

    あなたのせいだ。

    「寝ないで?」

    あなたのせいだ。
    また感情が言うことを聞かなくなる。
    どうして?なんて聞けるほど素直でもない。
    じゃあ寝ない。なんて言えるほど優しくもない。

    沈黙

    どちらかが話し始めたらいいのかな?

    あなたが
    わたしが

    沈黙が続く
引用返信/返信 削除キー/
■20537 / inTopicNo.47)  相思相愛‐第二章‐Z
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2008/02/02(Sat) 00:13:57)
    2008/02/02(Sat) 00:28:49 編集(投稿者)

    「あの…」
    口を開いたのは私

    「負けー」とケラケラ笑うあなた

    「…ゲームだったの?」

    「そう」なんて平気で答えてくる
    馬鹿らしい自分を笑われてるみたいだ

    「あのさ…寝てもいい?」

    「いーやー」

    何故私に甘えるんだろう
    何故あなたは私に・・・

    「あんたと喋ってると意地悪したくなるんだー」

    ・・・。
    もう嫌だ。

    「…私達は友達でしょ?もう期待させないで!」
    と強気に電話を切った。

    数秒も経たないうちに後悔した。
    やってしまった…
    『完璧な友達』を演じるのは大変だ

    数分後
    彼女から電話
    期待はまた膨れる

    「はい?」

    「さっきはごめん…」

    彼女がへこんでいる。

    「…私も急に怒鳴ってごめん。」

    「私…調子のってたよね。ホントごめん」

    「・・・わたしこそ」

    ごめんを何回言い合っただろう
    過去の過ちにまで謝ってるみたいだった

    「もう謝るのやめよう?」と告げると

    また沈黙が続いた

    耐え切れず

    言ってしまった。


    「・・・・まだ好きだよ」



    出会った事にまで「ごめんね」は言いたくなかった。


    が、また後悔

    彼女は、その後泣きながら
    「ごめん」を繰り返した。

    もう無理なんだ。
    友達になることも
    恋人になることも
    愛人になることも

    私達は終わらせないといけないんだ。

    目の前が真っ暗になる




    私と彼女

    結局・・・私達は友達に戻れなかった。
    「好き」という感情が私の中にある限り

    期待して、裏切られ

    繰り返すことに疲れた。

    「ごめんね」

    しか言えない私達はきっと出会わない方が良かったんだろう。
引用返信/返信 削除キー/
■20538 / inTopicNo.48)  相思相愛‐第二章‐[
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(5回)-(2008/02/02(Sat) 01:12:10)
    結局歩み寄ってみたものの…

    1度別々の時間を過ごした私達では

    どうにもならない。

    お互い気付けた良かったと思えた。

    まぁ『気付けて良かった』なんて思えたのも
    数日間悩んで悩んで悩んだ結果だけども・・・


    だらだらと毎日を過ごす
    また彼女のいない生活
    とっくの前にいないけど・・・

    ‐ピンポーン‐

    こんな日に誰だろう?と思いドアを開ける
    そこには後輩がいた。
    いつもながらにタイミングがいい。

    後輩はゼーゼー言いながら上がって来た

    「どうしたん?!」

    汗だくで必死な顔つきの後輩
    怖い顔しながら私を見る

    「先輩!何やってるんですか?!」

    「えっ?家でごろご・・・」

    後輩は勝手に上がってきて私の衣装棚を漁る。

    「こらー!」

    あまりの強引さに驚く

    「こらー!じゃない」私より強い口調で言い返す後輩

    何がなんだか…

    「もうこれでいいや!」とスーツを渡された

    「えっ?」

    「早く着てください」

    何がなんだか…

    「今日は彼女の結婚式です!」

    ・・・!
    今日彼女が結婚する。

    凄い勢いで頭に『結婚』という言葉が乗った
    けどそれは一瞬だけ。私達は友達以下の関係になったんだった

    「…あー…そーなんだ!おめでとう!だからドレスアップしてたんだ!」

    と気にしてないフリをする。

    「もう意地はいいですから!」

    「意地じゃないよ!」

    「意地ですよ!ってか彼女さんが先輩に来て欲しいって。」

    …。

    私を苦しませたいのか?
    もう彼女には会いたくない。
    いや…会うのが怖い。

    「先輩には言わない約束だったんですけど、
     彼女さんずっと先輩と連絡取りたがってて…
     私に相談してたんです。だから協力して…
     先輩魂抜けてたし。せめて友達に戻ってお互いを許しあって欲しくて。
     けどまた喧嘩して縁切ったって聞いて…
     彼女さん先輩に出会えたこと、先輩との時間にすごく感謝してるんです。
     だから「ありがとう」って伝えたいって。」

    ・・・。
    無理だよ。
    祝えないよ。

    彼女の幸せは…
    まだ好きだよ。

    そんな気持ちが一揆に涙へと変わった。

    「先輩。お願いです。行ってあげてください。
     先輩自身のためにも・・・」

    私は泣きながら着替えた。
    タクシーに乗ってからも
    ずっと涙は止まらなかった

    「おめでとう」なんて言えない
    「幸せになってね」なんて言えない

    何故?私じゃないの?
    何故?ねぇ?

    泣いても泣いても

    いくら泣いても

    私の気持ちは…


    「先輩着きました…大丈夫ですか?」

    降りた直後

    鐘が鳴った

    見上げると
    真っ白なウエディングドレス
    天使のように美しい彼女

    隣には優しそうな男性

    眩しいぐらい笑ってる彼女とその人

    「…」

    言葉は出なかった

    「おめでとう」なんて言えない
    「幸せになってね」なんて言えない

    ただ…
    何故だろう幸せな気持ちになった。

    私の涙でいっぱいの目も
    少しは笑ってくれた。

    その瞬間、彼女と目が合った
    笑顔の私に彼女も笑った



    彼女は手に持っていたブーケを私に投げた
    そして「ありがとう」と大きな声で言った

    周りにいた人々はビックリしていた。

    私には声まで聞こえなかったけど…
    「ありがとう」とちゃんと伝わった
    それが『今までのこと』なのか『来てくれたこと』なのか

    どちらでもいい。

    家に帰った後はひたすら飲んだ。
    救世主の後輩にひたすら愚痴って


    ひたすら必死に泣いた。

    けれど、その日以来…
    私は少しづつ前に踏み出していける。

    仕事も恋愛もそれなりに前に向かっている気がする。

    未来は明るい
    止まるも進むも己次第

    私は前に進みたい
引用返信/返信 削除キー/
■20539 / inTopicNo.49)  相思相愛‐第二章‐\
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(6回)-(2008/02/02(Sat) 01:31:00)
    2008/02/02(Sat) 01:39:58 編集(投稿者)

    ‐数年後‐

    結婚式には、数分しか居なかったけれど
    はっきりと記憶に焼きついてる。

    彼女のウエディングドレス
    幸せそうな2人の笑顔
    その2人を心の底から祝う人々

    今はどうしてるんだろう?

    とりあえず、あの時後輩に連れ出してもらっていなければ…
    どうなっていたことやら…

    こんなサバサバした人間にはなっていなかっただろうな。

    本当に後輩には頭が上がらなくなった。

    「ホントあの時ねー…」
    と愚痴愚痴言われるけど…

    今では1番の理解者で恋人だ。
    何もかもを受け入れてくれて
    分かってくれる最愛の人。

    「今なら祝ってあげれるんじゃない?」

    と私の最愛の人は言う。

    今なら祝ってあげられるかな?

    彼女には「おめでとう」も「幸せになってね」も
    言えなかったけれど・・・

    一言
    「ありがとう」と伝えたい。

    出会うことに間違いはなかった。
    あなたとの数年を私は感謝している。

    あなたがいたから今の私がある。

    今、私は凄く満たされてる。
    そして何よりも幸せだ。


    そう、それはあなたがいたから。

    あなたが私と出会ったから。
    あなたと私が恋に落ちたから。

    偶然でも必然でもどっちでもいい。

    その何億分の1の奇跡に私は感謝している。

    ただ一言

    「ありがとう」




    ‐fin‐
完結!
引用返信/返信 削除キー/
■20541 / inTopicNo.50)  初めまして(・∀・)ノ
□投稿者/ みぃ 一般♪(1回)-(2008/02/02(Sat) 19:25:50)
    すごく感動しました☆
    話もとてもおもしろかったです♪♪

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20547 / inTopicNo.51)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(7回)-(2008/02/05(Tue) 18:43:48)
    ありがとうございます。
    誤字が多くて大変読みにくかったと思いますが…
    コメントありがとうございます。
引用返信/返信 削除キー/

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