ビアンエッセイ♪

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■21230 / inTopicNo.61)  手紙
  
□投稿者/ 田村 一般♪(1回)-(2009/01/15(Thu) 01:15:25)
    2009/01/15(Thu) 08:26:57 編集(投稿者)

    私が書いた手紙の内容は
    さんさんたるものだった。


    バカみたいに何度も綴られた
    「愛してる」


    こんな物を読んだって
    きっと彼女は喜ばない。


    『サムッ』
    と言いながら
    肉厚な唇の端を上げ
    微妙な顔で微笑む
    彼女の姿が容易に想像できた。


    だから私は
    私の想いの丈を込めた
    この手紙達を
    最後の最後まで
    彼女に渡す事はなかった。



    私は私の勝手な想像で
    彼女が欲する言葉をしまい込み
    いつしか
    彼女から笑顔を奪ってしまっていた。


    けれど私は
    私の「愛してる」
    という一言で
    彼女を縛るのが嫌だったんだ。

    いつも自由でいて欲しかった。

    私も自由でいたかった。


    だから私は
    自分の気持ちを伝える手段を
    持たなかったんだ。


    バカみたいな悪循環。


    後悔しても今更。



    そう
    これはもう終わった恋の話。



    私は私の気持ちを
    捨て去るように
    渡せなかった手紙たちを
    丸めてゴミ箱に捨てた。




    あれから六年

    記憶は未だ
    捨て去れないままなのだけれど。



    -----------------

    次のお題は『記憶』でお願いします。
引用返信/返信 削除キー/
■21270 / inTopicNo.62)  記憶
□投稿者/ なつき 一般♪(1回)-(2009/03/01(Sun) 21:03:49)
    彼女と始めて会ったのは五年前

    自分より三つ上のその人は自分よりずっと大人びてみえた

    かっこいい
    でも
    女らしい

    いわゆるセクシーという単語が似合う人だったと思う


    そんな私も今や記憶にある彼女より年上だ

    その当時『こうなりたい』と描いた彼女に少しでも近づけているのだろうか

    賢く
    強く


    今も私は記憶の中の彼女をなぞって生きている

    もう会うことのない愛しい人―



    次のお題は『年上』でお願いします


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21271 / inTopicNo.63)  年上
□投稿者/ 爽 一般♪(1回)-(2009/03/01(Sun) 23:35:06)
    『そーたん?』

    上目遣いで甘えてくる君に
    いつも心を奪われてたよ。
    毎日一緒に帰って、週末には1日中抱き合って…‥


    初めて幸せってこういうのなんだなって思えた。



    君から別れを告げられた時
    『分かった。』

    なんて物分かりのいいフリしたね。



    本当は…行かないでって
    離れないでって叫びたかった。
    ずっと一緒に居るって…
    好きだって昨日まで言ってくれてたじゃん。


    …あの言葉は嘘だった?




    『爽は女だから。先がないから…』


    そんな事最初から分かってた事じゃないの?
    うちらの1年はなんだったの?
    好奇心?本気だった自分が馬鹿だった?



    この感情をどうしていいか分からなくて…
    毎日泣いて過ごした。


    年上だから物分かりのいい大人のフリして…
    強がっていただけだった。


    3年経った今でも君への気持ちを拭い切れて居ないけど…
    時間が解決してくれるって本当だね。
    次に進もうって前向きになれてる。


    君に惹かれて
    君と過ごした日々は
    今も忘れられない思い出。

    会えなくても、君の心の中に私が残っていなくても
    いつも君の幸せを願ってるよ。
    これからもずっと…‥





    あー長くなってしまいました(^_^;
    次のお題は『桜』

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21275 / inTopicNo.64)  
□投稿者/ Ryou 一般♪(1回)-(2009/03/05(Thu) 15:37:46)
    「春なんて嫌い」

    卒業間近に君はそんなことを言った。
    私は「どうして?」と聞き返す。いつものように。
    君は、私を睨み…ふてくされた顔をして、私を殴る……フリをする。
    私は、わざと殴られたリアクションをして応える。
    そして、君はフンとそっぽ向く。

    ―まぁ…聞かなくてもわかるけど…。

    私は、君の横顔を見ながら思った。

    君が春が嫌いなのは、別れの季節だから。
    とくに今年は、卒業という節目の時。
    私たちは、お互いこれから別々の道を歩む。
    ずっと、そばにいた…友達として。
    でも、これからは離れ離れになる。


    それともう一つ、コレが決定的。
    君の恋人が春に亡くなったから―


    私は君の頭を撫でる。―と、次の瞬間、君はその手を掴んで…

    「桜が咲いたら…あんたのところに見に行くから」

    まっすぐに私を見て言う。強い口調で。

    ―春は嫌いと言ったくせに…ほんと素直じゃない。

    「どうぞ。私の大学の周り桜並木だから。」

    いけしゃあしゃあと応える私に君は、私の手を乱暴に離し

    「ちゃんと、案内してよね。」

    といいながら。またそっぽ向く。

    「はいはい。」

    離された手を私は、ぎゅっと握る。


    ―素直じゃないのは…私も同じか。


    桜が咲く頃、君がちゃんと私の元へ会いに来てくれたら…


    その時、言えるだろうか。


    君は春が好きになれるだろうか。









    次のお題は「太陽」
引用返信/返信 削除キー/
■21283 / inTopicNo.65)  太陽
□投稿者/ とろろ 一般♪(1回)-(2009/03/10(Tue) 23:01:13)
    太陽のように笑って




    太陽のように優しく 




    太陽のように温かく




    太陽のように安心感を与えてくれた




    そんな私が1番愛した瑞希










    「わぁー、今日も晴天だよ、瑞希!」


    病室の少し染みが付いて黄ばんだカーテンを開ける。
    外からは新鮮な明るくて爽やかな、温かな光が部屋に差してきた。


    ベッドには管や機械に繋がれた恋人・・・瑞希。意識はない。
    1年前に交通事故で意識を失ってそのまま。


    前のように笑ったりもせずに・・・・ただ目を閉じてギリギリ機械に生かされてる姿は痛々しい。





    「ねえ・・・・・また笑ってみせてよ、瑞希?」


    そういってほんのり温かい右手を握る。






















    それから3ヵ月後、その病室には花束が寝ていた。





    お次は『花束』でお願い致します。






















引用返信/返信 削除キー/
■21295 / inTopicNo.66)  『花束』
□投稿者/ 上月 一般♪(1回)-(2009/03/15(Sun) 00:30:24)
    一輪の花さえ

    贈れないアタシが

    あなたに花束など渡せる理由-ワケ-がなかった








    とある知人の娘さんのバースデーパーティーに呼ばれ

    手持ち無沙汰なアタシは花束を買うことにした

    ラティーナの娘さんはテレビにも出た美人な方で

    似合うように薔薇の花束にした


    花束を担いで歩いていると皆が皆見たり振り向いたり

    花束に不釣り合いな男の子

    のような女


    パーティー会場に着くと友人であり主役の母であるフランシアが出迎えてくれた

    時間が経ち

    主役のアンジェラが来た

    まだ満開ではない薔薇がよく似合う

    上品な可愛い女性だった

    アンジェラは『ありがとう』と抱きしめてくれた

    アタシは『ただの気持ちです』と笑ってみせた





    愛した人にも贈れない花束を

    あたしは見知らぬ女性に贈った


    その皮肉さを鼻で笑いながら


    花屋の言葉を思い出した



    『薔薇は水切りすると長持ちしますよ』



    切り花は

    いずれ枯れゆく

    それは必ず

    訪れるもので













    次は[残されたもの]でお願いします

    (携帯)
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■21305 / inTopicNo.67)  残されたもの
□投稿者/ Ryou 一般♪(2回)-(2009/03/19(Thu) 14:45:15)
    2009/03/19(Thu) 14:47:25 編集(投稿者)
    2009/03/19(Thu) 14:47:09 編集(投稿者)

    今は亡き彼女の最愛の人へ―


    貴方が残した彼女は、今もちゃんと生きています。
    今年、貴方の年を越えることにとても胸を痛めていました。
    貴方が彼女に残していったものは、あまりに大きく、今の彼女は貴方が生んだものです。
    貴方の話をしている時の彼女は、とても幸せそうです。
    見ていると、私は穏やかになり…少し、ほんの少しだけ切なくなります。

    彼女のそばに貴方が居てくれたらどんなに良かったか。
    私は、女で、あなたのように優しくない。
    まだ、全然子供で…。
    本当に貴方がそばに居てくれたら…。
    分かってるんです。
    そんなこと出来ないって。もう居ないって。
    それでも考えてしまいます。
    彼女は、今を見ていないから。彼女の中にはいつも貴方がいるから。



    『匂いとか肌の感触とか…やっぱり、女の人なんだなぁ…』


    貴方が残した彼女を好きになった私は…どうすればいいのでしょうか?



    『××と重ねてた…すっごく、似てるの…貴女が』



    貴方の残したもの―それは、私の最愛の人。


    次のお題は『さよなら』
引用返信/返信 削除キー/
■21320 / inTopicNo.68)  さよなら
□投稿者/ 薫 一般♪(1回)-(2009/03/26(Thu) 08:03:16)


    春は別れの季節だってね


    私は出会いの季節だと思ってたけど


    卒業式とかあるもんね


    それに…離任式。


    大好きな担任の名前を新聞で見つけた時、私は口が塞がらなかった。


    何で…?


    そりゃそうか、もう8年もあの学校に居たからね。


    年がだいぶ離れてたけど


    私は先生が好きで


    それは恋だったのか、今思えばよく分からないけどさ。


    だけど先生が居たから学校に通えてたし、悩んだ時は、友達以上に心配してくれたよね。


    また違う学校で、新しい教え子と仲良くね?


    さよなら、先生。


    私、就職して頑張ってるよ。


    先生に出会えて良かった。。




    次のお題は『桜吹雪』でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21321 / inTopicNo.69)  桜吹雪き
□投稿者/ 麒麟 一般♪(1回)-(2009/03/27(Fri) 01:53:24)
    去年は一緒に桜をみたね。そばも食べて。

    今年はキミは誰と桜を見るのかな。

    全ては自分が招いてしまった結果。決めた決断。
    キミが近過ぎて、大事にされ過ぎて、きっと麻痺していたんだと思う。

    年上だったキミに甘えていた。
    変えたかった。甘過ぎる自分。

    桜吹雪きの向こうにキミがいたらと願ってしまう。


    次は『バカ犬』でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21322 / inTopicNo.70)  バカ犬
□投稿者/ 花子 一般♪(1回)-(2009/03/27(Fri) 03:49:05)
    散歩の途中ちょっとした喧嘩。

    不機嫌な君は、いつもの角を曲がると早足になった。

    待ってよと声をかけても
    君はふりむきもせず 知らない路地に入り込む

    私は路地の前で立ち止まる
    追うと行き違いになるかもしれない

    そう思った私はいつもの場所で君を待った。


    迷子になった君は

    迷路の中でやさしい人に出会う
    そのひとに惹かれて君はついていく

    待っている 私のことなど忘れて。

    君はその人のもとに居候。

    絶対戻る
    そう信じて私はあの路地で毎日君を待った

    しばらくして

    やさしかったその人に
    君は冷たく追い出された

    行き場所なくして 
    君はまた迷路の中

    ほら。ごらん
    君を飼いならすのは
    私しかいないんだから。

    待ってたよ 

    あの場所まで迎えにいくから

    帰っておいで バカ犬。。






    次は『エイプリルフール』で



引用返信/返信 削除キー/
■21324 / inTopicNo.71)  エイプリルフール
□投稿者/ イチカワ 一般♪(1回)-(2009/03/29(Sun) 13:51:45)
    それは些細な行き違いが発端だった。

    これまで何度となく繰り返された、言葉の応酬。


    仕事帰りで疲れた声をしたアヤノさん。

    春期講習期間中だからだろう。

    ここ数日、彼女は忙しくて。

    デートはおろか、

    電話しても途中で眠りこける有様だった。


    しょうがない。

    分かってる。

    元々私も生徒だったんだ。

    彼女の生活はよく分かっている。


    授業が無い時間も、

    生徒たちからの質問に極力対応し、

    常に生徒たちがその周りを囲んでいるような、

    生徒からの人気も抜群の、

    面倒見がよく、熱心で、

    優しくきれいな先生。


    そんな先生が、私は大好きで。

    気付いたら、恋をしていた。


    いつもいつも先生の周りを付いて回って。

    志望大学にも合格して。

    そして、卒業を待って、

    プライベートで遊びに連れて行ってもらって。


    そうして、デートを重ねていって、

    告白をし、幸運にも付き合うようになって、

    もうすぐ半年になる。



    付き合う前に、言われた言葉。


    「カオリ、知ってると思うけど。

    私、こういう生活だから。

    あんまりデートもしてあげられない。

    でも、大事にする。

    それでも、いいかな。」


    そんなの、分かっているつもりだった。


    それでも、「大事にする」が嬉しくて。

    その台詞はよく覚えている。




    …弱いのは、私の心だった。

    分かっているのに。

    寂しさがエスカレートして。

    押し潰されそうになることに耐え切れなくて。

    つい出てしまった、強がり。


    「サークルの先輩に、告白されちゃった。

    先輩、私と遊んでくれるし、結構イケメンだし、

    ちょっと、付き合ってみようかなと思う」


    告白されたのは、本当。

    でも、私は全く付き合ってみようなんて、思えなかった。

    アヤノさんが好きだから。アヤノさんしか見ていないから。


    だから、アヤノさんに言って欲しかったんだ。


    「そんな莫迦なこと言ってないで。

    カオリは私のものなんだから、私だけを見てなさい」


    でも、電話の向こうの

    彼女の口から漏れたのは、

    乾いた一言だけだった。


    「…勝手にしたら」


    あまりにも冷たい一言に、

    つい私もムキになってしまう。


    「じゃあ勝手にする…」


    違う。そうじゃない。

    勝手にしたいんじゃないの。

    あなたに、甘えたいだけなの。

    あなたに、私じゃなきゃだめでしょう、って

    優しく諭して欲しいだけなの。


    ね、いつもそうでしょう。

    そうやって、

    最後は困ったような顔で、

    しょうがないなあ、って。


    私のことを抱きしめてくれるんでしょう。



    私とアヤノさんの構図は、

    いつもそうだった。


    甘える私、

    甘やかしてくれるアヤノさん。


    その優しく、心地よい関係に

    包まれているのに慣れてしまって

    それが如何に貴いかなんて、

    忘れてしまっていた。


    今日のやり取りも、

    そうやって、いつもの甘やかしてもらう一環だったはずなのに。


    それをするために、

    あまりにもアヤノさんは疲れすぎていて、余裕が無かったし、

    私は寂しさに押し潰されそうで、余裕が無かった。



    意図していた会話にならず、

    余裕の無いアヤノさんをつい責めたくなってしまう。


    「ね、アヤノさん。まさか信じてないよね」


    声が、つい乾いてしまう。


    「何?」

    「今日、4月1日だよ」


    「…嘘なの?」

    「嘘だよ」


    ため息が電話の向こうから聞こえた。


    ――私が、そんな、アヤノさん以外の人と、付き合うわけ、無いでしょ。

    ――そっか、嘘か。ははは。信じちゃったよ。


    こういうやり取りをして、

    この話を終わらせるつもりだった。

    そして、いつもの甘い雰囲気に戻したかった。



    でも、そう切り出そうとして、


    言葉を発したのは、アヤノさんが先だった。


    「…性質が悪すぎるよ。

    ごめん、私今笑ってあげられる余裕、本当ない」


    違うの。

    そうじゃないの。


    私を、見て欲しくて。



    「ちょっと、距離置かせてくれるかな。

    私に余裕が無さ過ぎるから。

    本当、ごめん。もう、切るね」


    私が何か言葉を発しようとすると、

    それをさえぎるかのように、

    電話は切られてしまった。


    あまりの性急さに、

    私は電話を持ったまま、動けなかった。




    …そして、やっと行き着いた。


    莫迦は、私だった。


    自分を見て欲しいあまり、

    相手を見るのを忘れていた。


    彼女がギリギリの状態で頑張っていたのを知っていたのに。


    甘やかしてもらってばかりで、

    彼女を甘えさせることを、一切してこなかった。



    私以上に、彼女は今


    甘えさせてくれる腕を求めているはずなのに。



    気付いたときには、電話は切れていて。

    掛け直したけれど、電源が切られていた。



    今、電話の向こうで、

    彼女は泣いているかもしれない。

    なんとなく、そんな気がした。



    彼女にどうしたら甘えてもらえるのか、


    こんなことすら、

    今の私はどうしたらいいのか、全くわからなかった。


    半年も付き合ってきたのに。





    …今まで私は、何を見てきたのだろう。



    私はただ一人、

    なんだか悲しくて、

    泣くことしかできなかった。
引用返信/返信 削除キー/
■21327 / inTopicNo.72)  お詫びと次のお題
□投稿者/ イチカワ 一般♪(2回)-(2009/03/30(Mon) 03:31:33)
    すみません、
    うっかり次のお題を
    書き忘れました。


    次は…



    歓迎会



    でお願いします。



    イチカワ

    (携帯)
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