ビアンエッセイ♪

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Nomal お題小説 7 /昴 (07/03/22(Thu) 03:46) #18409
Nomal 桜並木 /昴 (07/03/22(Thu) 04:35) #18412
Nomal 桜餅 /かとぅ (07/03/22(Thu) 08:25) #18413
Nomal チェルシー /ステイゴールド (07/03/23(Fri) 22:04) #18416
Nomal バルサ? /つちふまず (07/03/24(Sat) 15:26) #18422
Nomal バカテンポ /ハッカ (07/03/24(Sat) 22:16) #18424
Nomal スタバ /ユウキ (07/03/25(Sun) 04:18) #18425
Nomal 夜の散歩 /C (07/03/25(Sun) 20:51) #18430
Nomal ピアス /映美 (07/03/27(Tue) 02:59) #18434
Nomal 『スペアキー』 /昴 (07/03/27(Tue) 14:12) #18436
Nomal ごめんなさい /さやち (07/03/27(Tue) 14:54) #18437 完結!
Nomal あなたの見つめる先 /佐原 (07/03/27(Tue) 21:22) #18439
Nomal /はる (07/03/28(Wed) 01:32) #18440
Nomal 人混み /葉 (07/03/30(Fri) 00:01) #18447
Nomal 恋愛小説 /リモコン (07/03/30(Fri) 23:34) #18454
Nomal うそつき /つちふまず (07/03/31(Sat) 09:04) #18457
Nomal 改札口 /乃亜 (07/03/31(Sat) 20:19) #18462
Nomal 最初で最後の着信履歴 /優貴 (07/04/01(Sun) 02:07) #18479
Nomal 新しい恋 /さやち (07/04/01(Sun) 20:56) #18485 完結!
Nomal カプチーノ /ゆらら (07/04/03(Tue) 21:44) #18512
Nomal うららかな春 /金丸 (07/04/06(Fri) 00:04) #18526
Nomal 一番の願い /麻奈美 (07/04/06(Fri) 01:17) #18528
Nomal 妄想 /アイズ (07/04/06(Fri) 13:43) #18529
Nomal 美容院 /つちふまず (07/04/07(Sat) 01:08) #18536
Nomal 花冷え /さる (07/04/10(Tue) 23:08) #18582
  └Nomal 味噌汁 /れい (07/04/15(Sun) 03:49) #18617


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■18409 / 親階層)  お題小説 7
□投稿者/ 昴 大御所(356回)-(2007/03/22(Thu) 03:46:41)
    お題小説06が100レスになっていましたので
    新スレッドを立てました

    (携帯)
[ □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18412 / 1階層)  桜並木
□投稿者/ 昴 大御所(358回)-(2007/03/22(Thu) 04:35:35)
    『なぁ…大阪城の桜
    満開やねんて…行けへん?
    なぁ…行こうやぁ〜』
    休日の朝寝を決め込んでいた私は
    「…ふぇ?」
    なんだか声とも音とも取れない返事

    『なぁ…大阪城にお花見行くねんから…
    起きてぇやぁ…』
    身体まで揺すって来る
    「…う…うん…」



    『なぁ…見て見て
    大阪城がピンクに染まってる〜』
    大阪城公園の桜並木を並んで歩くと
    隣りで嬉しそうにしてる彼女を見ると
    私もやっぱり嬉しい訳で…

    朝、もう少し早く起きてあげれば良かったなんて
    彼女に内緒で反省したりするんです



    ************

    Next 『桜餅』



    (携帯)
[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18413 / 1階層)  桜餅
□投稿者/ かとぅ 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 08:25:44)
    この季節には優しい手付きで教わったのを



    「ねえ、砂糖こんないれんの?」
    「道明寺粉、ってゆうのよつぶつぶしてる桜餅にかかせないものよ。」




    分かったような分からなかったような、
    ふーん、と私はすぐに飽きてしまい、
    せっせと作る彼女を背に、昼寝をしてしまった。





    桜の塩漬けが今年も香る、目を冷ましたらきみがまた桜餅を得意気につくってる気がするんだ。



    ────
    次は

    「チェルシー」

    でお願いします。

    (携帯)
[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18416 / 1階層)  チェルシー
□投稿者/ ステイゴールド 一般♪(2回)-(2007/03/23(Fri) 22:04:48)
    2007/03/24(Sat) 01:15:49 編集(投稿者)

    「私、チェルシーが大好きなんですよ。」
    隣でTVを見ていた彼女が言う。

    彼女は職場の後輩で、ちょっとしたきっかけでお互いの気持ちを知ってからは、休日をどちらかの部屋で過ごすようになったのはつい最近のことなんだけど…

    「そうなんだ?私はプレミアムリーグよりもスペインの…」
    言いかけて怪訝そうな彼女の視線に気付く。
    「チェルシーってお菓子だよ?」
    「あぁ…そっか。私が言ってるのはイギリスのサッカーチームのことだった。」
    「私のこと、何にも分かってないよね?」
    彼女が拗ねたような声をだす。
    「そんなことないよ?」
    「あるよ…私がサッカーのこと詳しくないの知らないの?私が不安なのだって、分かってないでしょ?」
    「不安…?」
    「大好きすぎて不安なんだよ?」
    語尾が涙声になる。
    「大丈夫だよ。」
    細い肩を抱きよせる。
    「それは私も一緒だから」
    「ほんと?」
    「ほんと。」
    柔らかい髪を撫でた。
    「これから会う時は必ずチェルシー用意しとく。」
    「ヨーグルト味だよ?」
    「わかった。」
    目を合わせてクスクス笑い合った。大丈夫。きっとうまくいくよ。ね?

    お粗末さまでした。次は『バルセロナ』で。

[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18422 / 1階層)  バルサ?
□投稿者/ つちふまず 一般♪(2回)-(2007/03/24(Sat) 15:26:35)
    夢中で─




    がーんばる君へ〜♪
    エールをぉ〜♪




    じゃなくて。
    失礼。




    新しく夢中に─




    なる事なんて、
    今の私には難しくて。


    時間は追われるものじゃなく、追うものだなんて間違っても言えない。




    …私のグチはどうでもいいやね。




    ゴホン─


    一生懸命勉強して。
    単身で上京して。


    それだけでも、凄い事だと思うよ。




    “今日から東京で暮らします!”




    おー!(拍手)って、
    思ったし。




    んでもって未知の可能性ってやつと。




    これから沢山の人に出会って行く事。




    …眩しい。(きらん)





    あ。
    校長先生みたいになってしまった。




    でもね?


    東京ってのは、おっかない街なのさ。


    人が多い割には隣人に無関心で。


    みんな必死に自分の事だけを考えて生きてる…。


    なんとスイカでメトロも乗れてしまうのさ。
    (意味不明)




    …またどーでもいい話になってしまったので。




    私思うんだ。




    結局ね、
    どこに住んでいてもあんまり関係ないなって。


    誰だって、
    “たまたま”
    そこにいる事が多いし。


    意味を決めるのは、
    道を見出すのは。

    きっと、



    “何をするか”と。
    “誰と出会うか”
    じゃないかなって。



    なもんだから、
    沢山の人と…。


    話して。
    知り合って。


    これ面白そうだ!と思ったら、
    すぐにガブリンチョ♪


    間違えた。
    関わってみるの、
    いいと思います。




    人が決めた事を素直に受け入れるのも必要だけど、自分から産まれた行動は。




    きっと何年経っても後悔しないから。





    なーんちゃって。
    むほ♪




    でわ─
    前途を祝して…、


    乾杯!




    じゃなくて。
    (オヤジか)




    お祝いは、
    そうだなぁ…。



    お酒はまだダメだもんね?(いくら大人っぽいとはいえ)








    「大学生の時、私ランドセルしょってた♪」





    ………。






    きゃー!


    ニュージェネレーション(平成産)め!







    とほほ(涙)







    あ。
    バルセロナ…。
    バルサ。
    絡められず(*_*)
    (お題と関係なくてすんまそん)








    大学入学おめでとう。






    ─For M.





    次…「バカテンポ」で♪(笑)




    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18424 / 1階層)  バカテンポ
□投稿者/ ハッカ 一般♪(1回)-(2007/03/24(Sat) 22:16:23)
    「ねぇねぇ…」



    ポチポチポチポチ



    せっかく同じ部屋にいるのに彼女は携帯に夢中です




    「ねぇ、次のお題バカテンポだって」





    ポチポチポチポチ…スクロール音




    「―…だから?」

    「書かないの?」




    書かないの…って…




    書くよりも…あなたに触りたいんですが…



    「…バカテンポってエンタの神様に出てるあの人だよね〜♪」


    別にどーでもいいンですが〜…


    「…書かんの?」



    ちょっとその笑顔は反則なくらい可愛いんですが



    「…書いたら…」

    「食べかけアイスお風呂で食べよっか♪」


    「ほ…本当!!!???書く書く」

    「…バカテンポ♪」




    (*´∀`*)




    アレ…バカにされてる?





    る?(笑)



    「だいたいバカテンポって誰がお題出したの?」


    「つちサン★」



    (*´∀`*)



    肩越しに携帯の画面を覗き込んだら



    ちょっと欲情した




    「にゃーにゃ、お風呂入ってからにしよ〜」


    「だめだめ」



    ―…ケチ。



    いいもん。作るもん書くもん載せるもん!



    「今、アップするからお風呂行こう♪」

    「よしよし」



    二人でバカテンポ




    ………………………………

    NEXT→『スタバ』

    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18425 / 1階層)  スタバ
□投稿者/ ユウキ 一般♪(2回)-(2007/03/25(Sun) 04:18:48)
    2007/03/25(Sun) 04:21:27 編集(投稿者)

    『久々の休みだぁ!!』
    なんて意気込んでたけど、やっぱりのんびりしたくってスタバへ…
    一人でのんびりもいいかも♪とか一人で入るのはじめてだ♪なーんて思ったけど、
    『…ちょっと寂しいかも…』
    やっぱ、あなたに居てほしいな。

    発信ボタンを押しながら…思ってしまった今日の昼下がり。




    次のお題は『夜の散歩』でお願いします。

    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18430 / 1階層)  夜の散歩
□投稿者/ C 一般♪(1回)-(2007/03/25(Sun) 20:51:44)
    今は、
    受け入れてくれる人達も多くなったけど…


    そうじゃないんだ。


    月明かりに照らされていなきゃ、
    輝かない想いがある。

    君に照らされていなきゃ、輝かない想いがある。


    ―今夜も―


    君が微かに照らす
    月明かりの道歩いて


    夜に紛れて
    君の想いに浸り歩く


    上弦の君を見上げながら


    …………………………
    初めて載せて頂きましたm(_ _)m


    次のお題は
    『ピアス』でお願いします。


    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18434 / 1階層)  ピアス
□投稿者/ 映美 ファミリー(178回)-(2007/03/27(Tue) 02:59:01)
    2007/05/20(Sun) 01:48:02 編集(投稿者)



    週末の夜 振られたばかりの私は
    自棄酒と新しい出逢いを求めてレディースバーに出向いた


    賑わう店内
    満席・・・かな?と見渡すと
    カウンターの隅でひとりグラスを揺らす女性が目に入った


    その女性の隣の席が空いていた



    『あの…こちらの席よろしいですか?』


    『ええ どうそ・・・』


    微笑む彼女におもわず見とれた…


    (・・・綺麗な人だな〜)


    グラスをもつ白く細長い指先


    胸元が大きく開いた赤いニットのカットソーに
    揺れる栗色の柔らかな長い髪


    (誰かと待ち合わせなのだろうか…)



    グラスに口をつける彼女の横顔にまた見とれた


    視線を感じたのか振り向いた彼女と目が合った


    話がしたいこの綺麗な人と…



    『あっ…あの…誰かと待ち合わせですか?』



    『いえ…一人です』


    微笑みながら彼女は耳元から髪をかきあげた 
    その瞬間…
    カ〜ンと乾いた音がしてテーブルに何かが落下し弾んで床に転がった


    『…あっ…どうしょうピアスが落ちちゃった』


    彼女は耳たぶを押さえた


    タイトなスカートの裾を気にしながら椅子を下り
    探そうとする彼女を制した


    『あっ 私が探しますから 座っててください…』


    『そんな…悪いわ…一緒に探します…』


    彼女にピアスの形と色を訊く


    『ルビーで4mmくらいの丸いのです…』


    二人で床に屈みこむ…
    なかなかその小さな赤い光りものは見つからない


    『…ないですね…』


    呟く私に…屈んだ彼女が私を促した


    『私の為に…すみません この姿勢辛いし(苦笑) 一旦 座りましょうか…』




    椅子に座りなおした彼女はグラスを見つめる


    『もういいんです…見つからなくても…』


    『えっ…どうして?』


    『彼女から誕生日に貰ったピアスなの…今夜でつけるの最後だし…ちょうどいい(苦笑)』


    『彼女からの…じゃあ 探さなきゃ〜 でもどうして最後なの?』


    『別れたの…だから…今夜は 思い出消去の夜(苦笑)』

     
    彼女はもう片方のピアスをはずした
    そして手のひらにのせると 綺麗な笑みを浮かべた


    『今日 私の誕生日なの…だから今夜で最後…』



    誕生日にこんな綺麗な人がひとりでお酒を飲んでるなんて
    寂しすぎる…悲しすぎるよ


    彼女の横顔に…自然に口から言葉が出た


    『あの…そのピアスの代わりプレゼントしてもいいですか…』


    (なんて大胆なことを言ってるんだろう…会ったばかりの人に)



    いまのは冗談…と照れ笑いでいいかけたとき


    彼女がはずしたピアスを私の前に差し出した


    『今度は赤いハートの形のピアスがいいな…(微笑)』






    *********

    短編集で書きかけてたStoryに
    お題が合ったので投稿しました^^

    次は『スペアキー』でお願いします


[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18436 / 1階層)  『スペアキー』
□投稿者/ 昴 大御所(359回)-(2007/03/27(Tue) 14:12:18)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/

    『今までありがとう

    お預かりしていた鍵は新聞受けに入れておきます

    お幸せに』


    精一杯のやせ我慢で書いた手紙をテーブルに置いて

    新しい彼とデートの間に

    貴女の部屋を出る


    荷物を持って

    スペアキーで鍵を閉めて

    新聞受けに放り投げた金属音が

    胸に突き刺す



    空っぽの心で

    バイクに乗って自宅に向かう


    なんでだろう?

    涙が溢れて来て

    前が見えなくても怖くない


    どうなってもいい



    私の心には何も入らない

    私の心の鍵は貴女に渡したまま

    スペアキーは作ってないから



    ************

    Next 『ごめんなさい』

    (携帯)
[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 18409 ] / 返信無し
■18437 / 1階層)  ごめんなさい
□投稿者/ さやち 一般♪(3回)-(2007/03/27(Tue) 14:54:44)
    私じゃなくて別な人を

    会いたい時にすぐ会える人を

    探して下さい。


      ごめんなさい。


    こんな最後のメールを送って
    携帯のメモリも全部消して
    アドレスも番号も変えて

    遠恋を無理やりに終らせた最低な私。


    嫌いになったんじゃない

    会いたくなかったんじゃない

    ちょうどその時に 色々な事が重なって

    身動きできなくなった。

    遠い所から会いにきてくれたあなた

    最終の新幹線で帰ってきた私

    いろんな景色を一緒に見て
    美味しい食事も何度も

    腕枕で眠りについた いくつもの夜

    本当にごめんなさい。

    どうか幸せになって
      私じゃない 人 と。

    ------------
    尊敬する昴さんの後にこんな拙いエッセ―で ごめんなさい!

    次は あなたの見つめる先
    でお願いします。



    (携帯)
完結!
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18439 / 1階層)  あなたの見つめる先
□投稿者/ 佐原 一般♪(2回)-(2007/03/27(Tue) 21:22:13)
    ぃつもあなたの見つめる先には何があるのだろう。

    あなたはぃつも淋しそうな目をしてじっと先を見つめてぃる。

    私はそんなあなたの救いにはなれないの?

    これからもずっとあなたを見つめ続けます。
    ----------------------次のお題は『情』でお願いします<(_ _)>



    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18440 / 1階層)  
□投稿者/ はる 一般♪(1回)-(2007/03/28(Wed) 01:32:30)
    2007/03/28(Wed) 01:43:08 編集(投稿者)

    僕らの関係はなんなのだろう。
    友情
    愛情
    同情…

    君が悲しみに泣いた夜、ぼくは君を抱いた。
    初めて感じる君の体温にぼくは震えが止まらなかった。
    はじめて一緒に迎えた朝は、この世で一番美しいと感じた。

    しかし、体を重ねてもぼくらの心は重ならなかった。


    ぼくらはいったい何の情でつながっているのか…


    次のお題は『好きと伝える』で!

    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18447 / 1階層)  人混み
□投稿者/ 葉 一般♪(2回)-(2007/03/30(Fri) 00:01:05)
    大型ショッピングセンター内のカフェで、Kは、うざったそうに
    一人コーヒーを飲んでいた。
    本当は、こんな人の多い所なんか来たくはなかったのに・・・と
    ため息を付く。

    「Kちゃん待った?」
    「ううん。別にいいけど・・・」

    同じ職場のIちゃんが荷物を抱えてカフェ内に入って来る。
    「すごく嬉しそうだけれど、そんなに良いものが買えたの?」
    「うん。ほら見て、ピンクの春らしいセーターかわいいでしょ?」

    Kと向合う形で椅子に腰掛け、Iはがさごそと中身を出して説明をはじめた。
    「ご注文はどうされますか?」とウエイトレスが声をかけるも
    耳に入らず、Kが「あ、コーヒーで」と苦笑いをする始末。

    「あのさ・・・私は疲れたからここで休んでいるって言ったけれど
    もう、帰ろうよ」
    「何でよ? まだ見ていないお店があるのに?」
    Kは少しの沈黙の後、口を開いた。
    「何ていうかさ、人の多い所は嫌なの・・・人混みも人のいる所も・・・
    生活感の感じられる所は全部嫌なの!何も見たくないの!」
    家族連れや、恋人どうしが仲良く幸せそうな所を見るのが嫌だった
    Kは、今にも涙が零れそうで辛そうだった。

    「Kちゃん・・・そんなに・・・先輩のことが好きだったんだね・・」
    「え?」
    Kは、Iの言った事に驚いた。
    「何で知っているの?」
    「見ていれば分かるよ。先輩が転勤されてからKちゃんは何だか
    不安定になっているから」

    「あ・・・だって、私は先輩に付いては行けないし・・知ってるでしょ?
    先輩は、海外に・・・」
    Kの目からは大粒の涙がとうとう零れた。

    「Kちゃんの気持ちは先輩に伝えたの?」
    「ん・・・」

    「気持ちが届いただけでもいいんじゃないかな・・」
    「そうかな・・でも、終われないよ・・」
    Kは下を向いてささやくように答える。

    「そうだね今は。でもね、私の気持ちも今は、届かないんだよ」

    Iはコーヒーを一気に飲むと、Kの隣に移動をして、
    そっと、Kの頬にキスをした。

    「私、Kちゃんがずっと好きだったよ・・」

                         fin

    駄文で失礼しましたm(_ _)m
    次は『恋愛小説』で



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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18454 / 1階層)  恋愛小説
□投稿者/ リモコン 一般♪(1回)-(2007/03/30(Fri) 23:34:21)
    恋愛ー男女がたがいに相手を恋い慕うことーby広辞苑


    男女か〜。参ったな。ま、巷に溢れてるのは男女の恋愛ですしね。
    仕方ないっちゃー仕方ないです。

    でも、あたしたちみたいのもいるんですよ、広辞苑さん。

    女女が相手をたがいに恋い慕うこと。嘘のような本当のことがあるんです。
    だからここの恋愛小説は、女同士。
    嘘のような本当の話。本当の気持ち。

    いつかここの恋愛小説が、本当になる日を願ってます。
    愛する人を思って綴った、みんなの想いが叶う日を。


    失礼しましたm(_ _)m
    次は『ウソつき』でお願いしますm(_ _)m

    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18457 / 1階層)  うそつき
□投稿者/ つちふまず 一般♪(3回)-(2007/03/31(Sat) 09:04:25)
    思えば─




    “皮肉のつもりが”
    あなたには、そう受け取れなくなる位。




    傷付けてばかりだった。




    “そうなるのが自然”なように─



    あなたは私以外の誰かに安らぎを見付けて…。



    「……。」


    「……。」


    今まさに、ドアを開けようとしている。



    「荷物はまた、ちゃんと取りに来るから…」



    遂に。
    実行する時が、
    来たらしい。



    「ふーん…分かった」



    実感がない時の言葉は、空を切る独り言みたいに何の意味もない。






    なのに─




    「何ていうか…。その、ありがとう」




    それを聴いて。


    何処かカチンと来た。




    「やめてよ」




    私が一番聴きたくない、言葉だったんだろう。




    「でも…ありがとう、だから、こういう時は」




    繰り返さないで。


    顔を上げて睨み付けようとすると。




    あなたは─








    ただ笑顔だった。






    ……嘘つき。



    「お礼を言われるような優しい事なんて、何もしてないし」



    ああどうして私は、こういう言葉しか。



    「………んな事ない。すごく楽しかった」



    嘘だよ。
    そんなの。



    もう聴きたくない。



    「…きっとさ、お互いそんなに好きじゃなくなってたんだよ。私も最近あなたの事本当に好きなのかなって不思議に思ってたし」



    馬鹿みたい。



    「だからすぐ忘れるって。新しい彼女、大切にね?」








    いつも素直じゃなくて─


    ごめんね、って。


    言うタイミングなんて、きっといくらでもあったはずなのに。






    最後の最後まで、
    私は私を変えられない。




    「ずっと好きだった」



    ……え。



    「何を言われても、自信が無くなっても。…ずっと好きだったよ」





    嘘だよ。




    「……私は好きじゃない」




    嘘には、
    最大級の嘘でしか。
    返せない。



    「そうだよね…。うん。それじゃ」



    いとも簡単に─


    ドアを開けるあなたの背中を見たけど。




    振り返る事は、
    なかった。








    小さな機械音と共に、訪れる静寂の中─






    …大嫌い





    …楽しくなんかなかった、二年間なんて





    嘘に染まった涙だけが。









    私の頬を流れる。






    ※次は…「改札口」で♪



    (携帯)
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■18462 / 1階層)  改札口
□投稿者/ 乃亜 一般♪(1回)-(2007/03/31(Sat) 20:19:23)

    今日初めて貴女と会う


    嬉しくて今までにないくらい胸がいっぱいで

    心臓が激しく脈を打つ


    ドキドキと高鳴るこの気持ちが何だか切なくて





    新幹線を降りると人混みにのまれながら改札口へと向かう





    改札口を出た先には貴女が居る…





    こんなに緊張する事はきっとこの先ないよね








    「麻里子さ〜ん!!」



    貴女の姿が見えて目を輝かせながら思いっきり手を振りながら貴女の元へ走った



    END


    次は「最初で最後の着信履歴」でお願いします



    (携帯)
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18479 / 1階層)  最初で最後の着信履歴
□投稿者/ 優貴 一般♪(12回)-(2007/04/01(Sun) 02:07:43)
    『先輩、これ…』

    私は一枚の紙を大好きな先輩に渡した。




    先輩とは最近やっと話せるようになった。

    それまでは、話し掛けたくても勇気がなかった。

    先輩と話すようになったきっかけは、私が筆箱を床に落としてしまった時だ。

    フタが開き、バラバラに散らばったシャープペンや消しゴム。

    あわてて拾おうとすると、先輩が拾うのを手伝ってくれた。

    それからだった。大好きな先輩と話すようになったのは。

    だけど、そんな先輩とも今日でお別れ。

    最後に気持ちを伝えたくて、あの紙を渡した。

    「先輩、ずっと好きでした。電話待ってます。」

    この言葉と携帯の番号を書いた紙。

    電話がかかってくるのか分からない。

    紙を渡した日から数日たった。

    私の携帯が鳴った。画面には知らない番号が出てた。
    もしかしたら…そう思い、震える指でボタンを押す。
    『はい。』

    「あっ、優貴チャン??麻樹だけど…」

    先輩だった。

    「あの…優貴チャンの気持ちはすごく嬉しいけど、私好きな人がいるの。それを伝えたくて…」

    『そうだったんですか…わざわざありがとうございます。』

    「ううん。それじゃ、元気でね」

    『はい。先輩もお元気で』

    それだけの会話で終わった。

    私は泣き崩れた。最初で最後の着信履歴を見て…




    長々とすみませんでした。
    次は『新しい恋』でお願いします。

    (携帯)
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■18485 / 1階層)  新しい恋
□投稿者/ さやち 一般♪(4回)-(2007/04/01(Sun) 20:56:47)
    『ね、桜が綺麗よ。お花見行かない?』

    急に誘われて、少し迷って

    どうしよう?何を着て行こうか?

    髪が何だか中途半端で、ちゃんと巻きできない。

    でもせっかくのお誘いを断るなんて滅相もないこと。

    どこですか?上野はちょうど満開ですよね?


    『ん〜 せっかくだからランチも兼ねて どう?』

    はい。ぜひ。即答。

    だってだってこの機会を逃したら

    絶対他の女性に盗られる

    って盗むの?私。

    皆の憧れの先輩

    その背中を

    長い間 追い続けて

    やっとその端正な横顔を

    少しだけ後から

    時には隣で見ることがやっと出来るようになったのだから。


    『迎えに行くから、支度して待っていて。』


    きゃ〜送迎付きのお花見とランチ!

    生きててよかった。


    車は千鳥が淵でもなく上野の精養軒でもなく

    あらっ東京会館?とか思ってるうちに

    日比谷も東京タワーも通り過ぎ

    横浜かな?って思った途端
    品川のさくらタワーに到着

    和食のお店で満開の桜

    目の前にして

    この日を死ぬまで忘れない
    プリンスの庭の桜は風で

    花吹雪

    その薄いピンクの花びらの中で


    『毎年一緒にお花見しようね

    花びらと共に舞い上がり

    新しい恋が



    始まりました。


    ---------------
    一昨日築地で少しだけお花見してきました、一人で。
    次は『カプチ―ノ』でお願いします。




    (携帯)
完結!
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▲[ 18409 ] / 返信無し
■18512 / 1階層)  カプチーノ
□投稿者/ ゆらら 一般♪(1回)-(2007/04/03(Tue) 21:44:36)
    「しよう。」

    「えっ、ここでですか?でも・・」

    皆がくつろぎながらティータイムを

    過ごしているこんな明るいカフェテラスで

    いきなり沢山のランジェリーをテーブルの上に

    どさっと並べるセンパイ。

    「どれがいい?」真剣な顔で私を見つめるセンパイ。

    「あの・・恥ずかしいです・・場所、変えませんか・・?」

    うつむき顔で小声のまま話しかける私。

    「ん?聴こえない。時間がない。早く選びなさい。ここで。」

    何も気にしないセンパイが冷静に言う。

    「・・こんな所で集中して選ぶなんて無理です・・。」

    「選ぶなんてどこでも出来る。決めなさい。今。」

    「えっ〜・・。」恥ずかしくて困り固まる私。

    「これがいい。これにしなさい。」

    センパイが待ちきれずに勝手に選びだした。

    「やっ・・待って下さい・・無理です。こんなキワドイのの上下なんて・・」

    センパイの手には、透け透けブラとひもパンが握られていた。

    思いっきり拒否する私。

    「モデルがドタキャンしたままでプレゼンが出来ない。

    だから急遽(きゅうきょ)担当の君が選び、君が着てプレゼンをする。

    実に理に適っている。何の問題も無い。そして30分後には会議が始まる。」

    「・・そうですけど・・戸惑っちゃいますよ?・・こんな所で選ぶのとか

    ましてやセンパイの選んだのなんて過激過ぎて、普通はくの初めてですよ・・」

    「誰にも初めてはある。」

    「いや、そういう事ではなくて・・。」

    苦笑いで焦った私は、

    色とりどりのランジェリーの山をかき分けて探し出した。

    「・・これにします。」

    私は可愛い春カラーのフリルの付いた上下をセンパイに見せた。

    「それー?!もっとこう凄くなくていいのー?!」

    食い入るように見つめるセンパイ。

    「シンプルisベストですよセンパイ。それにこれは

    候補に上がってた2番目の商品なんですよ。知らなかったんですか?」

    私はニッコリと微笑んだ。

    「そうならそうと早く言いなさい。

    私は呑んで盛り上げてなんぼのどんちゃか接待営業部門担当なんだから

    詳しい事は知らないよ(笑)

    どうも君の話は、まどろっこしくていけないな(笑)」

    「くすっ。センパイ、片付けて下さい注文が来ましたよ。」

    ささっと手早く手際良くテーブルの上を綺麗に片付けるセンパイ。

    「エスプレッソをお待ちのお客様?」

    店員を見つめ優雅に目で合図をするセンパイ。

    そして私の前には、いつものカプチーノが置かれていた。

    「君はカプチーノな人だよな。」

    唐突にセンパイが優しく呟くように言った。

    「えっ・・?」泡を口の周りに付けながら私はきょとんとした顔で答えた。

    「生クリームたっぷりで甘ったるい上に側にシナモンを置いたり

    時にはココアパウダーをふりかけたりして

    「コーヒー」という本来の苦くてストレートな旨みのある味を

    デコレーションで隠してしまっている・・

    実にコーヒーをストレートではない複雑な味わいにしてしまっているというのに

    人によってはその味が美味でとりこになって癖になってしまう・という・・。

    そう。君は甘ったるい乙女の表情や態度を自然体のまま表していながら

    でも心の芯の部分では人としての苦味も旨味も深みも女としての艶も

    しっかりと奥に秘めている・・甘いだけの女じゃない・・。

    そんなカプチーノな女だよ・君は(笑)」

    そう云うとセンパイはエスプレッソを口に含んだ。

    「くすっ。まどろっこしいお話をしていらっしゃるのはセンパイの方ですよ(笑)

    私には何の事やらさっぱり分からないですし・・(笑)

    それってあくまでもセンパイのイメージしたカプチーノが

    私に当てはまってるように感じるというだけのお話ですもんね。でも

    そう言うセンパイの方こそエスプレッソな人じゃないですか〜。」

    私も負けじと言い返した。

    「ふっ。充分に分かっているくせに(笑)

    ん?エスプレッソな人?どんな人だよ?それ・・?」

    センパイが聞き返す。

    「エスプレッソの語源って「急速」って意味があるんだそうです。

    高圧蒸気を通した濃いコーヒーをエスプレッソ・と。

    何でも急速で濃くてストレート過ぎる

    まさしくセンパイの性格そのものじゃないですか〜(笑)」

    「なっ?!」図星で赤くなり照れ笑いをするセンパイ。

    「ふふっ。」含み笑いで、勝ち誇った様にでも爽やかに笑う私。

    「行こう。時間だ。」困ったセンパイは時計を見て

    あわてて席を立ちレジへと向かった。

    「まだ飲み終ってません〜。待ってセンパイ〜。」

    一気に飲み干し後を追う私。

    そう仕事もエスプレッソ・そのものなセンパイだった。そして・・。


    「しよう。」

    「えっ、ここでですか?でも・・」

    「いいってさっき答えたよね。」

    「はい・・でも・・ここじゃ嫌です・・あっ・・」

    センパイはホテルの駐車場の奥に停めた車の中で

    いきなり私にキスをしてきた。

    「ここじゃ・・ん・・やっ・・ぁっ・・めくらないで・・やっ・・」

    センパイの手が私のスカートを大きくめくり上げて内太ももに触れていた。

    あわてて車のクラクションを思いっきり鳴らす私。

    「びっくりした!なに?!」途中で止めるセンパイ。

    「続きはお部屋で・ねっ?」

    私は車を出て優しく窓ガラスに映るセンパイに微笑みかけた。

    そう。センパイは恋もエスプレッソな人だった。

    「ほんと甘苦い奴だ〜(笑)たまには、あまあまのココアにでもなれ(笑)」

    センパイが笑いながらシートを出て車のドアを閉めて

    ぶつくさと呟きながら車をロックした。

    「ふふふっ。だって私はカプチーノなんでしょ?(笑)」

    センパイはそっと私の肩を抱き私達はエレベーターに乗り最上階に降り立った。

    そして夜景の見える綺麗な部屋で数時間後

    カプチーノとエスプレッソは

    ゆっくりと激しく交ざり合い溶けまくってひとつになった。

       

                          END


    ふぅ。お題小説の創作、久しぶりだぁ。又、長文ですいません。

    次のお題は「うららかな春」でお願いします。
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■18526 / 1階層)  うららかな春
□投稿者/ 金丸 大御所(328回)-(2007/04/06(Fri) 00:04:00)
    のんびりと大地を暖める太陽を尻目に

    自然から流れてくるような音楽を聴き

    あてもなく歩いていた。


    桜は雪のように華をつけ

    淡い色合いを空に浮かばせている。


    こんな日に


    君は笑っているだろうか



    うららかな春の風は

    僅かに冷たい



    それでも咲き誇る桜を睨みながら


    舞い落ちてはこない華びらに



    ただ願いを託したくて




    ----------------------

    次は

    『一番の願い』でお願いします

    (携帯)
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■18528 / 1階層)  一番の願い
□投稿者/ 麻奈美 一般♪(2回)-(2007/04/06(Fri) 01:17:03)
    私の一番の願いは『あなたが幸せになってくれること』

    あなたが幸せになってくれるのなら誰と結ばれようと私はかまわない。

    でも,これだけは覚えてて…

    『私はずっとあなたのことを愛してる』

    ----------------------次のお題は「妄想」でお願いします<(_ _)>


    (携帯)
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■18529 / 1階層)  妄想
□投稿者/ アイズ 一般♪(1回)-(2007/04/06(Fri) 13:43:52)
    「好きな人がいるの」
    そう彼女は言った。

    あまりの自然さに
    あまりの突然さに

    「へぇ〜どんな人?」
    と普通に聞いてしまって

    「うん…その…優しくて私のことを思ってくれてて、帰り道とか車道側を歩いてくれたりしてね…それで…」

    うんうんとうなづいてて思った。
    『優しくて彼女のことを思ってくれてて、帰り道とか一緒に帰ると車道側を歩いてくれる…それって!!』

    告白?!

    そう考えるとドキドキして次の言葉を待った。

    「…それでね、そこのパン屋さんでアルバイトしてるの♪」

    は?私アルバイトしてないよ?ってあれ?

    「今日もその人と帰るから、またねw」

    「あ、うんじゃあ、また」

    そんな期待がなかったわけでもなくみごとに玉砕した春のある日なのですよ?

    ------------------------


    ま、ありきたりってことで!

    お次は「美容院」
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■18536 / 1階層)  美容院
□投稿者/ つちふまず 一般♪(4回)-(2007/04/07(Sat) 01:08:23)
    「え?」



    「ショートにして下さい」



    意志の固さの表れか、鏡越しに自分の顔を真っ直ぐに見据えていた。



    「ずっと伸ばしてたのに」



    コームで撫でると、その一直線は背中の辺りまで伸びる。



    「いーんです…って言っても分かんないから…ヨリさんにお任せします」



    うーん…。



    あ。


    この衝動的な注文…。


    さては。



    「もしや…しつれ、」
    「切って下さい」



    言いかけた所で有無を言わさず被せられたので、


    「わ、わかった」




    注文に忠実に。




    髪をとかしながら全体のバランスを考える─



    もったいないなー。



    ふと雑誌を読み始めたお得意様を見ると、



    明らかな事実に気付いた。




    …瞼が腫れてる。



    恋人と二年近く同棲してるっていつか言ってたけど…。




    ………。




    あ。




    「………あのさ、マッサージ先にしてもいいかな?」



    いい事思い付いた。



    「え?」


    「肩張ってるよ」


    「見ただけでわかるの?」


    「もちろん。終わった後もするから、ね?」


    「あ、はい…。」




    よし。




    10分後─



    Zzz…。



    寝てないんじゃ、ね。



    スヤスヤと眠る姿は、気の強そうな顔立ちとは裏腹に穏やかだ。



    「作戦開始。」



    私は取り掛かった。




    60分後─



    「………あれ」



    起きたかな。



    「そのまま流すよー」


    「えっあれ?えー!」


    「いいから」





    さらに60分後─


    「はい、おしまい」


    「切ってないし!」


    「いや、少し切ったよ?ついでにパーマも」





    仕上がりは─


    ゆるゆるパーマをかけて毛先を遊ばせて長い前髪を切った。




    「可愛くなった。思った通り」



    「…かなぁ。モテるかな?」



    「絶対モテるね」



    「本当にー?」





    ポンと肩を叩くと─




    髪質と同じ位、
    柔らかく笑った。




    「ありがとうございました」


    「ありがと、ヨリさん」



    店外まで見送ると─


    4月にしては、冷たい風が吹いていた。





    徐々に小さくなる背中を見ながら、






    いつか明るい春が来るといいねと。












    小さく願った。




    次は…「花冷え」で♪





    (携帯)
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▲[ 18409 ] / ▼[ 18617 ]
■18582 / 1階層)  花冷え
□投稿者/ さる 一般♪(1回)-(2007/04/10(Tue) 23:08:15)
    桜咲く4月
    晴天の小春日和-----
    「ねぇねぇ」

    『なに?』

    「あんさ、なんでその格好なの?もう桜咲きみだれの春だよ〜」

    『だってまだ花冷えだよ?寒じゃんかぁ』

    「……花冷え??」

    『…ん?花冷えじゃん』

    「花冷えってなに??またうちの知らない言葉使っる!花冷えって方言?おばあちゃん語?どっち?」


    『おばあちゃん語いうな!方言でもないよ!』

    「だってうち知らないも〜ん 使い方あってんの?」

    『絶対合ってるよぉ!それに花咲く季節でも寒い時に使う言葉だよ』

    「ふ〜ん。じゃあたしも明日から使おうっと」

    『あ!でもたぶんだから使い方間違えてるかもよ!友達に突っ込まれたらうちに聞いたっていうんでしょ?使わない方がいいよ』

    「なんでたぶんなの?いいの!意味間違えようが使い方間違えようが一緒の言葉使いたいの!んであんたを感じるの!この気持ちわかるかなぁ?」

    『わかるか!勝手にせぃ!うちはもう使わない』
    「えぇぇぇ!いやぁ!あんたしか使わない言葉使わなきゃあんたを感じれないじゃんかぁ
    使えぇ!花冷え使え!うちの気持ち踏みにじるなぁ」

    『そんな無理に使わなくても気持ち分かってるし、むきににるガキくさいとこ好きだよ』

    「うちだってその……」

    『なに?』

    「………
    うちだって意味分からん言葉言うあんたが好きだもん」

    『ん。じゃ花冷えだし手でも繋いで帰ろうか』

    「花冷えだもんね♪」

    そんな大人子供カップルの1コマでした。

    お粗末さまでしたm(_ _)m
    次のお題は「味噌汁」お願いします。





    (携帯)
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▲[ 18582 ] / 返信無し
■18617 / 2階層)  味噌汁
□投稿者/ れい 一般♪(22回)-(2007/04/15(Sun) 03:49:28)
    携帯が鳴る。

    23時40分。
    あいつからの着信。

    わたしはちょうど、お風呂あがりだった。
    仕事で付いた油のにおいがとれて、
    凝り固まったからだと心が解れる時間。


    「どした〜?」


    この時間ということは、
    きっと彼女は仕事帰りなのだろう。


    ――由布子、明日休み?


    数ヶ月に一度かかってくる、
    金曜日の夜の電話。

    彼女は土日休みだから、
    これからわたしを
    飲みにでも誘おうと思ったのだろう。


    わたしの、好きな人。

    彼女には振り回されてばかり。
    出会ったのは、大学1年の春。

    今年で6年目を迎える友情が、
    わたしの中で、恋愛感情に変わってから
    どれくらいの月日が経つのだろう。

    大学3年生の頃にはもう、
    きづくとわたしは彼女が好きだった。


    「ん〜?明日?午後出勤だけど」

    ――じゃあさ、これから由布子んち行っていい?

    「えっ!?うち?!」

    ――うん。だめ?


    飲みのお誘いなら、
    断る気だった。

    でも、彼女の意外なお願いに、
    思わず部屋を見渡す。

    見渡しながら、
    彼女は今週もハードだったんだな、と思った。
    彼女の声は、疲れていたから。

    4月から、部下が4人付くことになった、彼女。

    学生時代から思っていたけれど、
    仕事はできる、らしい。

    そして本人曰く、
    男女問わず、
    モテるらしかった。

    思わず納得してしまう。

    端正な顔立ち、
    長く美しい黒髪、
    長い手足、
    顔に似合わず、男前な性格。


    かっこよく、美しい彼女。


    「いいけど…。沙紀、こっち着くの、何時?」


    彼女に会える、そう思って心ときめく自分がいる。
    何ヶ月ぶりだろう。

    目の前にあった姿見に顔を映し、
    パジャマの襟を整えて、
    頬に手をあててみる。

    ノーメイクだけど…
    ま、いっか。

    いつも忙しい彼女は、
    突然わたしを無理に呼び出すから。

    わたしはしょっちゅう、
    彼女にノーメイク姿を見せている。

    彼女に比べて、わたしは童顔で、
    それがノーメイクだと際立って困る。


    ――まだ検索してない。

    「わたし、お風呂上りだから駅まで迎えいけないよ」

    ――たぶん、だいじょぶ。


    由布子は沙紀に甘すぎだよ、
    そう言われたのは
    大学4年の秋。

    それから、なるべく彼女を突き放すようにしている。

    突き放しても、
    今度は彼女が今まで以上に甘えてくるから。
    結局距離感は変わらなかった。


    わたしの気など全く知らず、
    「本当に沙紀は由布子が好きだね〜」と
    わたしたちの共通の友人が
    半ば呆れたように
    わたしたちのべったり具合を冷やかす。

    「うん、好きだよ。ね〜、由布子」
    そんなことを言って。
    わたしの気も知らないくせに。

    わたしはただ、
    「はいはい、そうね」と言って
    流すことしか出来なかった。

    彼女はわりと軽く、
    そういうことを口にする。
    誰にでもそういうことが、言える人。

    わたしの気も知らないくせに。


    「…あんた、ご飯たべたの?」

    ――んー?あんまおなかすいてない。

    「もう。食べなきゃだめだよ、いつも言ってるでしょう」


    わたしは仕事柄。
    不健康な彼女を諭すことが多い。


    ――じゃぁ由布、作って。

    「えー、うち、何も材料ないよ」


    普段、仕事で作っているものだから、
    あまりわたしは家で料理はしない。

    そういいつつ、
    冷蔵庫を覗いてみる。

    冷蔵庫にあったのは。


    「お味噌汁、くらいしかできないなぁ」


    長葱と、豆腐。あとは味噌。


    ――おみそしる!いいね、いいね。
    由布の料理、あたし好きだよ。


    ああ、もう。だから。
    そういうことが、どうして言えるのか。


    「とりあえず、作っとくから。
    何時くらいに到着予定か、分かったらメール頂戴ね」

    ――はーい。


    そうして電話が切れた後。
    わたしは味噌汁のセットだけ先に済ませ、
    猛然と部屋の片づけを始めたのだった。




    「ああ、幸せ。美味しい。ありがとう、由布」


    彼女ほど、作らせ上手、
    食べ上手な女も珍しい。

    いつも凛としている彼女の顔が、
    ふわっと柔らかくなり、
    オシゴトモードが
    崩れるのが分かった。

    彼女のこの笑顔が見たくて、
    わたしは料理を仕事にした、
    と言っても過言ではないと思う。


    「ただのお味噌汁だよ」

    「ふふふ。なんか落ち着く」


    わたしの照れ隠しを
    知ってか知らずか。

    彼女は嬉しそうに笑って、
    味噌汁を飲み干した。




    「由布子ってさ、なんかお味噌汁似合う」

    「は?」


    彼女がそんなことを言い出したのは、
    わたしが器をキッチンで洗っている時だった。


    「なにそれ。あんまし嬉しくない」

    「えー、褒めてるのに」

    「えー?」


    所帯染みてる、
    とでもいうつもりか。

    それは褒め言葉じゃない。


    「なんかね、落ち着く」


    彼女の顔を見ると、
    彼女はにこにことして
    わたしをじっと見ていた。

    思わず顔が赤くなり、
    慌てて下を向いて、
    食器洗いに精を出すふりをした。

    もう洗うものは無かったけれど。


    「あ、そ?それ、いいこと?」

    「うん、すごくいいこと」


    嬉しそうに彼女が言うから、困る。
    期待をしたくなってしまうから。


    「そ。じゃあいいや」

    「え、嬉しくないの?めちゃめちゃ褒めてるのにー」

    「嬉しいけどさ…お味噌汁って…微妙」


    そう言って、
    ちょっとはぐらかして。


    「ほら、わたし明日仕事なんだから!
    寝るよ。シャワー浴びといでよ」


    そうやって彼女を追い立てる。

    彼女のシャワーを浴びる音を聴きつつ、
    わたしはベッドに倒れこんだ。


    ――なんかね、落ち着く。


    さっきの彼女の言葉が、
    わたしの頭の中で反芻する。

    いつも周りに気を張っている彼女。

    その彼女にとって、
    恋人は無理でも、
    せめて安らげる場所になりたい。

    そう思っていた。

    ずっと、学生時代から。



    ああ、わたし、沙紀が好きだ。

    とてつもなく、それを実感する。

    たったあれだけのせりふで

    こんなに幸せな気分になれるなんて。



    これ以上の関係になりたいなんて、
    贅沢は言わないから。

    ねえ、かみさま。

    沙紀にとって、わたしのもとが
    ずっと、一番安らげる場所でありたいです。


    と、普段はお祈りもしないのに、
    勝手にかみさまにお願いしてみる。


    わたしはこれからも、
    きっと彼女に
    振り回されるんだろうなと。

    そんな風に思って、
    ちょっと笑みがこぼれてしまうわたしがいた。



    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

    長く、なってしまいました。眠いです。

    次回は「宅配便」でお願いします。
[ 親 18409 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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