| 思い出してみると。
私はあまり。 数年前までの学生生活。
成績に自信はないな。
もっと努力をしている同級生を何人も知っているし。
投げ出した事も何度もあった。
けれど誰にでも。 得意科目というのがあって。
私にしてみれば、
『美術』
これは好きだったせいも、手伝って。結構いい成績だったかな。
うちには駄作だけど。 私自身が書いた、 海の油絵がある。
『体育』
足は早い方だった。 泳ぐ方が得意だったけど。
無難にこなしたと思う。 今は息切れ起こすけど。
『数学』
計算式や、数列。 嫌いじゃなかったし、 数字の持つ規則性や。 正確性。そして何より。 答えが一つであるという。 シンプルさ。 それが好きだった。
一番得意だったのは。
『国語』
理由として。 国文学の博士課程を、母が卒業している事もあり。
小さい頃から文字に触れる事は、海を見るのと同じ。
当たり前のものとして、 私の隣には。 いつも活字があった。
母の書斎には。 当時の面影そのままに。 文学と呼ばれる作品を。
一通り目を通した。
大学に入り。 方向性の定まらなかった私には、都合のいい教科があった。
『心理学』
数字と人間性。 そして判断力と。
想像力。
心理学と一口に。 言う人は多いけれど。
社会学。 教育学。 統計学。 経済学。 語学。 宗教学。
まだまだある。
全てを網羅しなければ、 心理学という広いカテゴリーに。片足踏み込むだけ。
大学生活を。 必死に勉強したのは。 間違ってなかったと思う。
もちろん遊びもほどほどに。恋愛はそこそこに。
途中留学したりして。
割とありがちな普通の学生生活を送って来たと思う。
そして。
マスメディアの世界へ。
虚構と真実が同居する。
ビジュアルではなく。
敢えて活字の世界に。
(携帯)
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