ビアンエッセイ♪

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■14452 / ResNo.10)  見てますよー
  
□投稿者/ 藍 一般♪(1回)-(2006/05/14(Sun) 09:52:37)


    娘って、あんまり興味なかったんですが……。
    作者さまのせいでハマってしまいそうですよ(笑)

    ちょくちょく見に来るので、更新頑張ってくださいね!!(*^∀^)ノシ


    乱文失礼しました。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■14454 / ResNo.11)  ありがとうございます☆
□投稿者/ ブルー 一般♪(9回)-(2006/05/14(Sun) 13:57:12)
    スッゴイ元気がでましたよー!
    画面の前でムフフしてしまいました(汗)
    どうぞどうぞ今後ともお願いしマッス!ノ´□`●)!
引用返信/返信 削除キー/
■14494 / ResNo.12)  Re[8]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(10回)-(2006/05/16(Tue) 00:00:40)
    2006/07/19(Wed) 21:59:35 編集(投稿者)

    「どうしたんですかぁ?二人して遅刻なんてー」
    さゆと圭ちゃんはまだ息の荒い二人に対して優しく声をかけながら近寄った。
    吉澤もその後に続いて申し訳なさそうに俯く二人に何と声をかければいいだろう?と考えていた。

    「心配したんですよぉ!なにかあったんじゃないかって」
    「イテッ!ごめん。」
    さゆは麻琴にかる〜いパンチをお見舞いし、圭ちゃんはそれを見て笑ってたけど梨華ちゃんはマジメな顔で辺りを見回すと
    「本当にごめんなさい」
    と頭を下げ謝った。
    麻琴も同じようにおじぎをする。

    「何があった?」
    「あの、えっと」
    「待って、私が説明するから」
    梨華ちゃんは麻琴の言葉を制すると私たちに話し始めた。

    「あの、恥ずかしいんですけど私寝坊しちゃって…たまたままこっちゃんが私に用事があって電話かけてきたんです。それで私話の途中、寝坊しちゃったよーってまこっちゃんに言ったら現場行く中だったのに引き返してくれて…」
    「え?!やっ、違っ!」
    (シーッ!)
    ……梨華ちゃんウソついたな……
    「だからよっちゃん、まこっちゃんの事怒らないであげて」
    「石川気をつけてよ、それに遅れるなら連絡しなさい。もう何年もこの仕事やってんだから」
    「すみませんでした」
    なんか昔を思い出すなぁ…圭ちゃんが梨華ちゃんの指導係だった頃よくこんな風に怒ってたっけ…私もごっちんと二人で正座体勢でこれでもかって怒られた時には母親より怖い存在を始めて知りましたよ(涙)
    でも今吉澤は先輩って言う立場になったけどさ、相変わらずのほほんなわけで…まだまだ後輩にあまいんだよなぁ

    「小川。」
    「はい!」
    「何が言いたいかわかるな」
    「はい、すいません吉澤さん…」
    多くの言葉を並べなくても麻琴なら分かってくれると思う。
    それに遅くなった理由は別にあるみたいだし…


    「小川ー」
    「あ、安部さんおはようございます。遅れてすいません!」
    「やっと来たねー次、うちらの番だから行こっ」
    「私の相手って安部さんですか?」
    「嫌なの?」
    「いえ!大歓迎です!」
    「ぷっ!何、歓迎って(笑)」
    麻琴はなっつぁんと歩きながら後ろを振り向くと梨華ちゃんに手を合わせて口パクでごめんなさいを言って
    梨華ちゃんの方は手を振ってイイヨーって笑った。
    私は本当の理由までは聞かないでいた。
    なにか言うことがあるなら梨華ちゃんの方から相談してくる
    今までだってずっとそうしてきたしこれからだってそのつもりだ
    四期同士の暗黙の了解

    私は梨華ちゃんにニカッて笑うと
    「祐ちゃんに怒られるぞー」とおどけて言った。



    そんな私達をごっちんがずっと見てたなんてこの時の私には分からなかった…。

引用返信/返信 削除キー/
■14496 / ResNo.13)  Re[9]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(11回)-(2006/05/16(Tue) 01:38:27)
    2006/07/19(Wed) 22:00:03 編集(投稿者)
    2006/06/07(Wed) 19:25:13 編集(投稿者)

    撮影は私らの番になって久々の男役に気合が入った。
    なるべく梨華ちゃんの彼氏らしくしようと、顔を近づけてプリクラみたく二人でピースしたり後ろから抱きしめたり腕を絡ませたり手を繋いだり…

    (あ、良い匂い…)


    一緒に仕事してる時、時々思うんだけど
    男ってこんな子がタイプなんだよなーって。
    女の子らしくて守ってあげたくなる…んでもって包容力のある子?
    昔よりさらに美人になったし、優しくて頼りになるお姉さんには変わりないし、一言二言多かったりするけど(汗)きしょいけど…(滝汗)
    それ程強くなったって事で、今じゃ自然にカメラの前でふんわり笑うんだ…
    笑顔の下の涙や苦しみなんか微塵も見せずに…
    私さぁ自分なりにモーニングのリーダーになって強くなってる気でいたんだけど全然だなぁ…子供っちゅうか
    あ…ヤベッ、また考え込む癖出ちゃったよ

    集中。集中。



      *  *  * 


     
    無事撮影終了。

    「キァァ!中澤さんすいませぇーん!」
    「石川待て!遅刻やなんて許さんからなぁー!」
    楽屋に帰る途中、梨華ちゃんは野獣(中澤)に追いかけられてる
    「じゃぁどうしたら許してもらえますか?」
    「キス。」
    「え?」
    「うちとキスしたら許したるー♪」
    「イヤァァァーッ!」
    廊下ではアニメ声と野獣の声が木霊する。
    「久しぶりにチャーミー石川のコーナー見てるみたいですよね」
    紺野がお茶を飲みながら二人の様子を微笑ましく眺める
    「あ、そうだ!レナ!レナが中澤さんとキスしたがってましたよぉー」
    「え!!?はっ?石川さん?!」
    「おぉ!それほんまか石川!・・・田中ァ〜♪」
    「ギャャァァァーッ!!」

    梨華ちゃんが笑顔で走ってきた。
    「フゥ、疲れた」
    「お疲れ様です石川さん!はいお茶」
    「サンキュー亀♪」
    梨華ちゃんと亀って似た者同士だよなぁ…天然と言うか何と言うか…
    「だ、誰か助けてぇぇーっっ!!」
    「田中ー♪(ハァト)♪」
    ごめんよレナ、うちの同期を許してやってくれ…


    「ねぇ、梨華ちゃん。」
    「ん?」
    背後からごっちんの声。
    髪を結んでない男装姿のごっちんって妙にカッケー…
    「ちょっと話しあるんだけどこの後良い?」
    「あ、うん大丈夫だよ まだ次の仕事までには時間あるから」
    「じゃぁ後でうちの楽屋まで来てくんない?」
    「わかった。でもちょっと遅くなるけどいい?」
    「私、この後オフだから待ってるよ」
    なんだ?この空気は…梨華ちゃんは何のことだか分かってないみたいだし、ごっちんもこれといって変な所は無い。
    けどなんか……なんだろ?気のせいかな??

引用返信/返信 削除キー/
■14497 / ResNo.14)  Re[10]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(12回)-(2006/05/16(Tue) 03:41:01)
    2006/07/19(Wed) 22:00:30 編集(投稿者)
    2006/06/07(Wed) 19:31:42 編集(投稿者)

    時刻は午後4時を回っていた。
    祐ちゃん圭ちゃんは次の仕事現場へ、かおりんは記者のインタビューで別のスタジオ、なっつぁんはディナコンの打ち合わせ。
    ごっちんはオフだって言ってたし、梨華ちゃんは深夜のラジオ番組、辻は昨日遅くまで仕事していたためロケバスで一時の休息
    私達モーニングは今日の仕事は終わったわけで、早めの帰宅にウキウキのメンバーは即座に帰ってしまった。
    当然リーダーの吉澤は、明日のミーティングで帰れなくて帰宅時間がみんなより1時間遅い午後5時となった。

    「やっと終わったぁー…この後どうするかな」
    家に帰ってもする事ないし…ごっちんと遊びに行くか



    局の通路に人の姿は無い。
    遠くの方で人の掛け声がざわざわ聞こえてくる、別のスタジオで収録が行われてるのだろう
    私は私服に着替えて楽屋を出た。
    バックからMDを出してイヤホンを耳にあてようとしたとき・・・




    「・・・で・・・・たの?」




    (ん?ごっちん?)
    微かだが確かにごっちんの声だ、…一緒に遊び行こうって誘ってみるか
    (ごっちんの声、こっちから聞こえてきたと思ったんだけど…)
    私は廊下を4〜5歩歩く。すると目の前に別の扉より一際大きな扉にたどり着いた。
    (ここ?)
    扉の外壁には【B−2倉庫】と書かれたプレートが貼ってある。

    てっきりごっちんは楽屋に梨華ちゃんといるか帰る支度でもしてるんだろうと考えていたからこんな所にごっちんがいることに対して不思議でならない。
    好奇心も手伝って私は倉庫の扉を数cm、顔が入る程度に開けてみた。


    中は以外にも明るい。ダンボールが所狭しと並べられ、学校の体育館のような密集した臭いがした。
    その他、衣装がずらっとダンボールをはさんで掛けてある所に…いた!ごっちんだ
    物が邪魔して上半身しか見受けられないがごっちんはダンボールに背をもたれかけさせ無表情。
    でも横顔だけだからなんとも言えないな…怒ってるようにも見える。


    「別になにもないよ」
    え?!梨華ちゃんもいんの?
    梨華ちゃんまでいるなんて思わなかった。楽屋で話そうって言ってなかった?
    …じゃぁ私立ち聞きじゃん!早く離れなきゃ…っ

    「麻琴と何があったの?」
    ピタッ。麻琴?
    うん、気になる。朝の様子からして二人ともおかしかった…
    梨華ちゃん嘘ついてたし・・・イヤ、でも立ち聞きはよくない・・・ウーン…↓

    「どうしてまこっちゃんがでてくるの?朝の事だったら本当に私のせいだよ」
    「ウソついてるのバレバレ。よっすぃーも気付いてたよ」
    見てたんだ、鋭いなごっちん

    こっちから梨華ちゃんの姿は見えないし表情も分からないが梨華ちゃんの声のトーンがいつもより低い。
    まるで悪戯が見つかって親に説教されてる子供みたいに…
    きっと、しゅん…と俯き加減で話してるんだろうな


    「ごっちんに話さなきゃいけない事・・?」
    「・・・」
    「は、話せない事だってあるよ…」
    「やっぱなんかあったんだ?」
    「・・・」
    「当ててあげようか」
    「ぇ?」
    「麻琴に・・・告白されたんでしょ?付き合ってくださいとか言われちゃって」
    「つっ・・!」
    …付き合う?どういう事ですか?付き合うって何に???
    まさか告白って…麻琴が梨華ちゃんを友達以上にスキ…だって事?
    んなアホな、ごっちんジョ〜クが過ぎますよ。アハハ


    「・・・」
    「梨華ちゃん…」
    「!や、やめてっ」



    ?!


    私の目に飛び込んできたのは
    ごっちんの腕の中にいる…梨華ちゃん


    「気になるよ、言ったじゃんゴトー梨華ちゃん好きだって」
    「や、だって…」
    「わかってる…でも諦められないから」
    「ごっちん…」






    ・・・カ・・・チッ・・・

    「ハ、ハハッ」
    私は驚きと脱力感を隠せないまま倉庫の扉を静かに閉じた・・・。       



引用返信/返信 削除キー/
■14600 / ResNo.15)  Re[11]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(13回)-(2006/05/22(Mon) 06:49:13)
    2006/07/19(Wed) 22:00:57 編集(投稿者)
    2006/06/05(Mon) 21:19:37 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:35:49 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:35:39 編集(投稿者)

    「んで、逃げてきたわけだ」
    「だってどうしろっていうんだよ、マジビックリしたんだって!」
    「ふーん。」
    次の日、楽屋に着いてすぐミキティに昨日見た一部始終を話した。
    年が近いせいか話しやすい関係っていうのもあって相談事なんかはもっぱらこいつにしてる。
    信用できる奴だからかな?ふざけて殴りあったり、アホボケ言いまくってる 男友達感が強い


    「あーそれでか」
    「なにが?」
    「ごっちんいつもより感じ違ったっしょ?妙に高揚げしてるっていうか」
    「うん。確かに」
    「それってさー梨華ちゃんと久しぶりに仕事出来るからなんじゃん?」
    「あ…」
    「麻琴だって最近の様子からして梨華ちゃんが原因だとすれば告白の言葉とか考えて悩んでたんじゃない?」
    「しっかしビックリだよなぁ…麻琴が梨華ちゃんをなんて」
    「にっぶぅ・・・」
    「ん?」
    「ごっちんはともかく麻琴はバレバレ。よしこ、わからなかったわけ?」
    「マジで…?」
    梨華ちゃんがモーニング脱退する前の事を思い出すと変だなぁって思う個所がいくつか出てきた。


    1【 トイレ 】
    「ただ今トイレから帰還いたしましたー!」
    「麻琴ぉー、ケーキあるんだけど食う?」
    「え?!食べる食べる!」
    「えーと…おまえは…カボチャプリンでいいよな?」
    「Oh!カボチャァッ♪」

    「うへぇ〜外暑かったよーぉ」
    「あ、石川さん。ケーキあるんですよー」
    「ケーキ?」
    「ママがみなさんにって買ってきたんです。良かったらどーぞ♪」
    「さゆのお母さんが?ありがとー!・・・っとその前にお手洗い行ってくるからちゃんと私の分とっといてネ♪」
    「あ!私も一緒に行くー!」
    「え?麻琴今、トイレ行ってきた・・・」
    「なにいってんのー?吉澤さん!私今行こうと立ち上がったとこじゃないっスカ」
    「そっか、じゃぁ行こっまこっちゃん」
    「はいっ!」
    「・・・プリン食っちゃぉ(喜)」←(吉)


    2【 高橋 】
    「く、苦し・・・い」
    「吉澤さんギブギブ!!」
    「なんだよ、麻琴も愛もだらしないなぁ 2対1だろー」
    「力強すぎですよー!」
    「兄貴にはかなわないっス(汗)」
    「よっし!第2ラウンド!」
    「「もうヤダー!!」」
    「助けて梨華殿ー!」
    テッテケテー ギュムッ!
    「大丈夫愛殿?よしよし・・・ちょっと、よっちゃんダメじゃん後輩イジメちゃぁ」
    「だって二人が遊んで欲しいって言うからさー」
    「痛めつけてどうするの!・・・まこっちゃんも大丈夫?こっちおいで」
    「や、やあの・・・私は・・・いいです・・・」
    「麻琴はまだ遊び足りないんだよなぁ?」
    「もぅよっちゃん!ほら、まこっちゃんおいで」
    ギュッ
    「!!」
    「ほらぁ…こんなに真っ赤になっちゃって、泣きそうになってるでしょー!」
    「よかったね、まこっちゃん☆」
    「??」←(吉)




    「・・・・(汗)」
引用返信/返信 削除キー/
■14760 / ResNo.16)  Re[12]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(14回)-(2006/05/29(Mon) 22:21:38)
    2006/07/19(Wed) 22:02:07 編集(投稿者)

    こんなに鈍い奴だったか?
    メンバーの事は多少なりとも把握していたつもりでいた。
    それがいつも身近にいた麻琴の事さえ分かっていなかったなんて・・・

    「だはぁ〜っ・・・」
    「どしたのよしこ?」
    「自分の不甲斐なさに落胆した」
    「今更じゃん?」
    「・・・」


    わかってるさ、私がどれだけ曖昧な奴かなんて
    でも今まで恋愛とかしてこなかったんだから仕方ないっしょ?

    仕事第一だった。楽しくて、辛くて、悲しくて、嬉しくて
    それがこの世界に入ってからの全てだったんだから

    でも、いつの間にかみんな大人になっちゃって
    のんびり屋の吉澤は波に乗れなくって


    「ごっちんどうするのかねー」
    「梨華ちゃんもね」
    「ミキ的には、美男美女カップルでいいと思うんだけどなー」
    「美男って(汗)」
    「ハロモニ劇場(テレビ東京・ハローモーニング)で梨華ちゃんとごっちん恋人役やってた事あるじゃん。あれ結構イケてたんだけどなぁ」

    「恋愛ってさぁもっと単純なものだと思ってた」
    「なに?突然」
    「好きとかって言い合って浮かれてさ、でも昨日のごっちん見てたらそれが思い込みだったんだなぁって」
    「それだけ真剣って事だよ」
    「ミキティもあるの?その・・真剣な恋ってやつ」
    「あるよ。現在進行形」
    「マジで!!だれだれ?!」
    「よしこが本当の恋見つけたら教えたげる」




       私が?
           無理です。












引用返信/返信 削除キー/
■14763 / ResNo.17)  Re[13]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(15回)-(2006/05/30(Tue) 00:05:13)
    2006/07/19(Wed) 22:02:28 編集(投稿者)
    2006/06/02(Fri) 20:39:50 編集(投稿者)

    あれから梨華ちゃんやごっちんと仕事で合う事が多々あって
    その度に私の大きな瞳はせわしなくキョロキョロしてしまう。

    普段となにも変わらない
    二人とも冗談言って笑いあって
    あの倉庫での二人の会話がまるで氷が小さく溶けていくみたいに私の頭で収縮していく

    ごっちん、なんで本人前にして平気な顔していられるの?
    梨華ちゃん、なんで普通にしていられるの?


    恋愛経験なんてない私にだってこの年になりゃぁ少しぐらい人の気持ちだって分かる

    だから言える
    この二人はおかしい(汗)


    「ごっつぁんー!!」
    「なんで!梨華ちゃんが悪いんじゃん」

    番組収録中、クイズの正解者にだけ得られる
    カノン堂のプチシュークリーム
    吉澤は見事正解券を獲得しシュークリーム一箱分を食べれる・・・はずだった。

    だがうっかりと
    司会者をしていた梨華ちゃんは私にプチシューを渡す前に・・ボトッ・・落としてしまったのだ

    アーッッッ!!

    みんなの叫び声とも取れる悲鳴

    モーニング。、元モーニング娘。ともにそれはそれは
    食べ物に対する執着心が強い。

    吉澤が優勝したもののシュークリームを一箱丸々食べれないと踏んでいたみんなは後でこっそり分けてもらおうとでも思っていたのだろう
    地面で潰れたであろうプチシューを見る事はなくみんなの視線は一気に梨華ちゃんに向けられ、口々にアイドルらしからぬ罵声が飛び交う



    だけど決定的瞬間はばっちりカメラに収められていた。



    カメラの片隅。見えにくい位置だけど、
    ごっちんがカメラの配線に躓いて・・・梨華ちゃんの背中を押してる
    そして・・・ボトッ・・・

    「おまえかー!!」

    「よしこ、ゴトーの事許してくれるよねー??」
    「イヤ。」
    私もみんなと同じ。
    食べたいものは食べたい。

    「よしこぉー!」
    「ダメ。」

    「よっちゃん許してあげて?」

    おょ?
    優しいな梨華ちゃん

    「変わりに罰ゲームとして青汁ジョッキで飲んでもらいまーす♪」
    「鬼ィィイ!」

    前言撤回。

引用返信/返信 削除キー/
■14788 / ResNo.18)  Re[14]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(16回)-(2006/05/31(Wed) 22:16:38)
    2006/07/19(Wed) 22:02:51 編集(投稿者)

    「うぇっ!!」
    「うわぁーごっちん全部いったぁ」
    「こんなの人間の飲み物じゃないよ〜」
    「不可抗力だったし・・・許してやるか」
    「ありがと、よしこぉ」

    緑色のジョッキグラス
    涙目の後藤真希
    みんな仕方ないなぁ〜って笑って
    私の優勝賞品は跡形もなくスタッフにより片付けられていた。(笑)・・・(大泣)


    「私も注意が足りなかったんでよっちゃんには私からなにかおいしーものあげときます♪」

    カメラ目線でにっこり笑う石川さん。
    ねぇ、ごっちんが私のこと睨んでるのお気づきですか?
    イタイ、イタイです
    今までもこんな風に睨みをきかせていたでしょうか?

    たまぁ〜に梨華ちゃんと目が合うと見詰め合たりなんかする
    目で会話してるというか、ホントついつい。
    『今の場面面白かったよねー』
    って彼女を見るとうんうん頷いてくれる
    おもくろくてじーっとみてると梨華ちゃんも見つめ返してくる
    そして二人ともフッ…って笑って視線をそらす

    その時、必ず悪寒を感じるんだ

    シベリア並の悪寒を・・・

    それがなんなのかその時は分からなくてもしかしたら悪霊にでもとり付かれてるのではと悩んだことがあった。
    まさか悪霊の正体がごっちんだったなんて…
    こりゃぁごっちんの片思いはかなり前からだな



    『この後、ケーキ買いに行こう?』
    梨華ちゃんが私に合図をだす
    『oK』
    私も目で合図を送る
    長い付き合いだからなのかな、
    どうしてだか分かってしまう

    梨華ちゃんが顔を伏せる。一瞬だったけど眉を寄せ考え込む仕種・・・買い物だけじゃ済みそうになかった。

引用返信/返信 削除キー/
■14849 / ResNo.19)  Re[15]: たった一歩の恋
□投稿者/ ブルー 一般♪(17回)-(2006/06/05(Mon) 21:01:17)
    2006/07/19(Wed) 22:03:14 編集(投稿者)

    番組収録後、さっそく私と梨華ちゃんは渋谷のとあるケーキ店へと直行した。

    梨華ちゃんおすすめの店。
    カントリー風な建物、中の内装が小さいこと小さいこと…一歩踏み込むと対照的に大きなガラスケースが目を引き その中には光り輝く甘そうなお菓子達が宝石箱のようにずらりと並べられていた。

    あまり客がいなくてちょい安心。
    帽子を深くかぶりメガネをかけたラフな格好の吉澤、同じく帽子にメガネの女の子らしい服装の梨華ちゃん
    芸能人に必要(?)なこのアイテム装着時にはひたすら俯き加減でいなきゃいけないため、建物という他人にもっとも接近する場所では気が抜けないのだ

    「カワイイお店でしょ?」
    そんな緊張感さえアニメ声一つでぶち壊してしまう。
    本人に悪気は無いんだろうけど…

    「ここまでしなくてよかったのに…」
    「まだ言うー。私がそうしたいんだからいいんだってば!」
    約束事は是が非でも遂行しようとするところ、昔とちっとも変わってないなぁ
    こうなった時の梨華ちゃんは何を言っても聞いちゃくれない
    はぁ・・・お言葉に甘えますか



    「いらっしゃいませー」
    店の店員は20代後半程の笑顔がさわやかなお姉さん
    「今日はなんにしますか?」
    「うーん…よっちゃんどうする?」
    えーと…
    モンブラン、イチゴショート、ミルフィーユ・・・
    どれにしょっかなー・・・
    正直今ダイエット中だから全部食べれないんだよね
    梨華ちゃんと半分こ出来るのがいいんだけど・・・

    「私も買ってこーかなぁ」

    それは困る!私の分食べてもらう計画が下手したら食べれなぁーいとか言って私に梨華ちゃんの分が回ってきてしまう可能性がある
    なにかないか…程好い大きさで二人で分け合えるもの…

    「あ、これいいーっ!」
    !!もうなにか見つけたのか!
    「ヤヨ姉、これ綺麗なケーキだね」
    「ああ、それ試作品なんだよ。もうすぐで店の新製品として出すから飾っておいただけで…」
    「梨華ちゃん知り合い??」
    「うん 何度かケーキ買に来てて話してるうちに友達になっちゃったんだー♪」
引用返信/返信 削除キー/

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