ビアンエッセイ♪

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■21639 / ResNo.10)  11
  
□投稿者/ zoo 一般♪(11回)-(2012/09/10(Mon) 23:15:54)
    土曜日になるまでの間、何も考えないように遅くまで仕事に集中した。


    でも時々浮かんでくる光景。


    あの後、二人はどこへ行ったのだろう・・。
    何時くらいに帰宅したんだろう・・。


    咲希が誰とどうしようと、私には関係ないことなのに。
    何だか、心の中がモヤモヤする。






    約束の土曜日。


    行こうか、やめておこうか、迷っていた。
    でも、断るにしても咲希の連絡先を知らないことに気付いた・・・。
    そんな訳で、言われた待ち合わせ場所まで行くことにした。


    咲希はデートだって言ってたけど、どこ行くんだろう。
    どんな服装で行けばいいのかな・・
    行き先だけでもきちんと聞いておけば良かった。


    とにかく悩んでいる時間はあまりなかった。
    カジュアル過ぎず、着飾り過ぎないように、シンプルなベージュのワンピースを選んだ。


    駅に向かうと、咲希はすでに待っていた。


    「ごめんね、待たせて」


    「行こっか。」


    「どこへ行くの?」


    「内緒」


    「えっ?・・・も〜秘密が多いんだから(笑)」


    「少し、歩ける?」


    「うん、大丈夫だよ」



    2、3分ほど歩いた所には駐車場があった。
    咲希は車で来ていたようだ。


    「あなたの車?」


    「うん、そうだけど?」


    「高校生って、免許取れたっけ?」


    「取れるよ。もう18歳だからね。」


    「そっか。そうだよね・・いい車だね。ご家族の?」


    「自分のだよ。先生を乗せる為に必死にバイトして買った。」


    「えっ?」


    「なんてね(笑)」


    「・・・・
    も〜 あなたは冗談ばっかりなんだから(笑)」


    「(笑)。
     じゃ、出発するよ」


    「うん」



    咲希の運転は上手だった。


    何だか行き先も告げられず、正直、ドキドキもしたし、子どものように少しワクワクした気分でもあった。

    でも、いいのかな・・生徒の車に乗せてもらってお出かけなんて。


    制服ではない咲希は、全く学生には見えなかった。
    ラフな感じに着崩した上下細身のスーツ、さりげなく首から下げてる長めのアクセサリーもクールで似合ってる。
    スタイルが良いし海外のモデルさんみたい。
    こんな綺麗でクールな子なら、そりゃあモテるよね・・・
    私なんかとデートしてていいのかな・・


    ふとこの間の女性のことがまた頭に浮かんだ。
    咲希の運転する車に、彼女も乗ったのかな・・


    気になる。。。
    でも、大人げないから、聞かない。


    しばらくの間、ドライブは続いた。






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■21642 / ResNo.11)  12
□投稿者/ zoo 一般♪(12回)-(2012/09/16(Sun) 23:59:04)
    2012/11/05(Mon) 09:28:01 編集(投稿者)

    1時間ほどして着いた場所は、都会から離れた高台にある建物だった。


    小さな美術館のようだ。
    こんな場所に美術館があるなんて知らなかった。
    咲希のデートスポットなのかな?


    「ここで写真展をしてるんだけどね。先生にも見せたかったからさ。」


    「そうなんだ。写真好きなの?」


    「素敵なものは何でも好きだよ。」


    「そうね。」



    私たちは建物の中へ入った。
    チケットは既に咲希が買ってくれていた。
    お金を払うと言ったのに、デートだからって拒否された。
    何だか、いつもはクールな咲希がかわいく思えてしまう。


    写真展は、空とか雲、海をメインにしたプロではないアマチュアの人ばかりを集めたものだった。
    私のような素人には、あまりプロとの区別がつかなかったんだけど。


    土曜日なのに人が少なくて静かな場所だった。
    写真をひとつずつ無言で見つめる咲希の横顔は、綺麗だった。


    一通りゆっくり写真展を見終わった。


    「先生には退屈だった?」


    「ううん、そんなことないよ。綺麗な写真を見て、癒された感じ。」


    「そっか。良かった。」


    「連れてきてくれて、ありがとうね」


    「うん
     あのさ、まだ時間いい?」


    「あっ、うん。大丈夫だよ。」


    「じゃ、コーヒー奢って(笑)」


    「うん、いいよ(笑)」


    クールなフリしている咲希に、コーヒーを奢ってと言われただけなのに、何だか甘えられているみたいで嬉しかった。
    見た目とのギャップがかわいくて、つい笑みが溢れてしまう。


    近くのカフェでコーヒーを飲んで、そこからまた車を走らせた。
    高台から少し走った場所に、夕日が綺麗に見える場所があった。
    車を少し止めて、外に出た。


    「こんな綺麗な場所なのに、人が少ないのね」


    「そうだね。たぶん、少し寂しい場所だからかな」


    「寂しい場所?」


    「なんとなく」


    「そうかもね」


    それから私たちは車に戻った。

    もう日が暮れて暗くなり始めていた。



    「先生、疲れた?」


    「ううん、私は大丈夫。あなたは運転してるから疲れたんじゃないの?」


    「先生といるのに、疲れたりしないよ」


    「も〜またそんなこと言う(笑)」


    「あのさ・・・」


    「ん?」


    「手、繋いでいい?」


    「えっ?!
     き、急に、どうしたの?!
     ・・・・・そういうのは誰にでもしちゃダメ。恋人としなさい、恋人と(笑)」


    「・・・・」


    「・・・・」



    少しの沈黙のあと、咲希の左手が私の右手を包んだ。
    離そうとしたら余計に強く繋いだ手を握られた。


    「嫌?」


    「・・・ううん」


    それ以上、何も言えなかった。
    すごくドキドキしていた。
    他の何かを考える余裕がなくなっていた。


    帰りの車の中は、手を繋いだまま二人とも黙っていた。


    家まで送ると言われたけど、近くの駅で降ろしてもらうことにした。

    「先生、お腹減ってるかもしれないけど、今日はここで帰すね。」


    「うん、ありがと」


    「あのさ・・・」


    「ん?」


    「先生の携帯、教えてほしいんだけど」


    「えっ、あ、うん・・」


    車から降りる直前に、お互いの携帯番号とメアドを交換した。


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■21671 / ResNo.12)  Re[12]: 12
□投稿者/ miya 一般♪(1回)-(2012/11/02(Fri) 20:03:13)
    続きがすごく気になります。

    更新、首を長くして待ってます^^
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■21672 / ResNo.13)  13
□投稿者/ zoo 一般♪(13回)-(2012/11/04(Sun) 00:38:41)
    土曜日のデートから数日、学校での咲希は普段通りのクールな素振りだった。


    メアドも交換したけど、メールが来ることは今のところない。


    もちろん私からもしない。


    咲希の車の中で、ひとり動揺していた私がバカみたい。
    手を繋ぐなんて、咲希にとっては何でもないことなんだろうなぁ・・・


    何だか歳の差を感じる。。。


    年甲斐もなくドキドキした自分がバカ見たいで情けない。




    それから数週間、何もなかったかのように日々は過ぎていった。


    極力、咲希を意識しないように平常心を装った。


    でも、正直なところ、咲希が気になって仕方なかった。


    相変わらず咲希は目立つようで、文化祭のこの時期、他校から来る生徒からは注目の的だった。


    咲希が特別、何かをする訳ではないのに、自然と女の子の視線を集めていた。


    そんな中、以前から咲希のことが好きだと言っていた2年生が、咲希に告白する場所へたまたま遭遇してしまった。


    咲希を好きだという2年生は、さすが告白するだけあって、綺麗で色気のある子だった。


    私がその場に遭遇してしまったのは、教員が交代で裏庭などを見回りしていた時のことだ。


    さすがに気まずい。。。


    気付かれないようにしたつもりが、しっかり咲希と目が合ってしまった(泣)。


    私ったらバカ!
    逃げるに逃げられず、校舎に隠れるようにして動けなかった。
    これじゃ立ち聞きみたい!(>_<)


    そんな私のことを知ってか知らずか、咲希は彼女に言った。


    「ありがとう。嬉しいよ。」


    私はそれだけ聞いて、その場から逃げ出した。
    自分には関係ない話のはずなのに、動揺していた。


    二人は付き合うのかな・・・?


    かわいい生徒同士の話だし、自分には関係ないはずなのに。


    動揺していた。


    咲希があの子に優しくしたり、手を繋いだり、抱き締めたり・・・?


    ヤダよ。。。


    これって嫉妬?



    私ったら何考えてるんだろ。

    咲希は少し大人びて落ち着いているけど、たくさんいる生徒の一人なんだから。

    若い子の恋愛は、応援してあげないとっ。





    それから数週間、受験を控えた生徒逹の進路指導や個別面談、講習や職員会議などハードな日々が続いた。

    おかげで、咲希のことを考えずに済み気が紛れた。





    そんなある日、私は久々の体調不良に陥っていた。
    ここ最近の秋の季節と、ハードなスケジュール続きで疲れてしまっていたのは事実。
    でも、生徒には気付かれないように注意していた。

    なのに・・・。











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■21673 / ResNo.14)  14
□投稿者/ zoo 一般♪(14回)-(2012/11/04(Sun) 00:43:33)
    一日の仕事が終わり、校門を出て駅に向かうところで携帯が鳴った。


    慌ててバッグから携帯を取りだそうとするけど、久々の体調不良でぼんやりしている為か、動作が鈍くなる。
    やっと取り出した携帯の画面には・・・


    咲希からの着信。


    どうしよう・・・!? 出るべき?!




    「はい、もしもし」


    「先生?」


    「うん、どうしたの?」


    「そのまま駅まで来て」


    「えっ?」


    「今日、予定ある?」


    「えっ?!何、急に!?」


    「そのまま、とりあえず駅のほう向いて」


    「駅にいるの?」


    「うん。
     会いたい」


    「・・・も〜突然どうしたの(笑)」


    「・・・会いたい」


    「・・・・」



    正直、年甲斐もなくドキドキした。


    歩きながら駅に近づいたところで、道路脇に止めた車から降りた咲希が、携帯片手にこっちを見ていた。


    咲希はいつも突然だから、戸惑ってしまう。


    とにかく、携帯の通話を切って咲希の所まで近づいた。


    咲希は私を見るなり助手席のドアを開けた。



    「乗って」


    「どうしたの一体!?」


    「この後、予定ある?」


    「えっ?!別にないけど・・・ほんとにどうしたの急に?!」


    「とりあえず乗って」



    咲希の真剣な顔に何も言えなくなり、とりあえず助手席に乗った。


    そして咲希は、何も言わず静かに車を発進させた。



    さっき携帯で話してる時に言われた「会いたい」という言葉に、私はバカみたいに動揺していた。


    「どこ、行くの?」


    「先生の家」


    「えっ!?!?」


    「・・・・」


    「あの、ん〜と、・・・何かあった??」


    「別に。出掛けるついでに、家まで送るだけ。」


    「・・・・」




    そう言って、咲希は私の手を繋いだ。


    「!?!?」


    「先生、手が熱いね。」


    「あっ、うん。ちょっと風邪引いたのかも・・・」


    「・・・・」


    咲希は指と指を絡めるように手を繋ぎ直した。

    「っっん・・・!」


    咲希の指が絡んでくる感触に、声が漏れてしまった。

    ダメ。。すごく恥ずかしい。(>_<)

    どうしよう。


    咲希はきっと私の今の気持ちをお見通しなんだろうけど、何も言わない。
    いつものクールなまま。
    私ひとりがドキドキしているの・・??



    何を話したら良いかわからないまま、車は私のマンションの前で止まった。






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■21674 / ResNo.15)  Re[14]: 14
□投稿者/ miya 一般♪(2回)-(2012/11/04(Sun) 01:06:54)
    更新されてる〜\(^^)/

    最終更新から時間が経っていたので不安だったのですが、
    続きが読めて嬉しいです。
    想像を掻き立てられると言うのでしょうか・・
    次の更新、楽しみにしています^^
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■21675 / ResNo.16)  15
□投稿者/ zoo 一般♪(15回)-(2012/11/04(Sun) 23:01:05)
    「送ってくれてありがとうね」


    車から降りようと、繋いでいた手を離そうとした。
    が、咲希にもう一度捕まえられてしまった。


    「先生の部屋にまで押し入ったりはしないけど。でも、玄関まで送るから。」

    手を繋いだまま真剣な顔で言われた。


    私が何かを言う間もなく、咲希は車から降りた。
    そして、後部席に乗せていた紙袋を抱えて助手席側まで来た。



    「ここ、少しの間だけ車置いてても大丈夫だよね?」

    「あっ、うん・・・
     っていうか、一体どうしたの??」



    「行こっか」

    「も〜聞いてるのに。。。」




    私のマンションだというのに、咲希は私を誘導するかのように、歩き出した。


    「何階?」


    「えっ?」


    「先生の部屋。何階?」


    「あっ、10階・・・」



    咲希はエレベーターのボタンを押した。
    ただ無言でいるのが気まずくて、咲希の持っていた紙袋が何か聞いてみた。

    咲希は軽く笑うだけで答えなかった。



    エレベーターが10階で開き、部屋の前に着いた。
    何がどうなっているのか頭が混乱していた。
    慌ててバッグから鍵を出して、部屋を開けた。



    ぼ〜っとする頭で色々考えていた。

    どうしたらいいの?
    部屋に入ってもらうべき?
    送ってもらったんだし、コーヒーくらい出すべき??

    でも・・・・




    「送ってくれてありがとう。あまり片付いてないけど、コーヒー淹れるから入って。」


    「今日は病人を送ってきただけ。もう帰るよ。」


    「えっ?病人って私のこと・・・?」


    「違うの?」


    「なんだ〜 心配して送ってくれたんだ〜 ごめんね、心配かけて。私なら元気だよ!ありがと(^O^)」


    「・・・・」




    玄関にいる二人に沈黙が流れた。

    咲希にじっと見つめられて、動揺を隠す為に目を逸らした。



    とにかく靴を脱いで部屋に入ろうとした。



    「えっと・・・コーヒー淹れるから。少しなら時間あるでしょ?」





    次の瞬間。





    咲希に抱き寄せられた。

    離れようとしたけど、熱のせいで力が入らなかった。



    「それって、抵抗してるつもり?」


    「・・・・」


    「先生って、無防備だね」


    「・・・そんなことないし」


    「スキだらけだよ」


    「あなたが強引なだけでしょ」


    「・・・・」


    「・・・・」





    「先生、靴履いてなかったら、小さいね」


    「も〜あなたが大きいんでしょ(>_<)」





    もう一度、咲希の腕から離れようとした。

    心臓の音が聞こえてしまいそうなくらいドキドキしていた。





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■21676 / ResNo.17)  16
□投稿者/ zoo 一般♪(16回)-(2012/11/05(Mon) 23:48:48)
    咲希は私を抱き締める腕を緩める前に、静かに言った。


    「先生の体、相当熱いよ。明日はちょうど土曜日で学校も休みだし、ゆっくり休んで。」


    それだけ言うと、咲希は優しく私を離し、玄関のドアを開けて出ていった。


    私は、ただその場に呆然と力無く座り込んだ。


    気付くと、咲希が置いていった紙袋が目に入った。
    中を覗いてみると、冷えピタや風邪薬、それからポカリスエットや野菜ジュース、ヨーグルトなど、ドラッグストアで買ったと思われるものが色々入っていた。

    そして、紙切れに“これは先生用”と書かれていた。

    私の為に??

    いつもクールで冷たいフリするくせに。。。
    かわいいことするんだから・・・。


    嬉しい。
    素直にそう思った。


    でも、その後、さっきまで咲希に抱き締められていたことを思い出し、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。



    咲希は何考えてるの?
    デートする相手は何人くらいいるの?
    この間、告白された相手とはどうなったの?
    特定の恋人はいるの?

    私は、からかわれているだけ??


    色々なことが次から次に浮かんだ。



    こんなこと考える以前に、私と咲希は教師と生徒。
    おまけに、何歳離れてるの。。。

    私ったら何考えてるんだろう。。。



    でも、あの全てを見透かすような視線と、色気のある低く落ち着いた声で囁かれると、ドキドキするんだもん。。。

    咲希のバカーーー(>_<)


    その日は何もする気力がなく、化粧だけ落とすと、貰った薬を飲んで冷えピタ貼って、倒れるように眠りについた。




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■21677 / ResNo.18)  Re[16]: 16
□投稿者/ miya 一般♪(3回)-(2012/11/06(Tue) 01:04:19)
    連日の更新、ありがとうございます<(_ _)>

    いったいどんな結末を迎えるのでしょうか?
    妄想が・・・(#^^#)

引用返信/返信 削除キー/
■21678 / ResNo.19)  17
□投稿者/ zoo 一般♪(17回)-(2012/11/06(Tue) 10:05:35)

    翌朝、目が覚めると、どうやら熱は下がっているらしく気分は良くなっていた。
    咲希から貰った薬や冷えピタのおかげかな。

    ありがとうね。

    心の中で呟いた。




    翌日の日曜日、久々に彼と会うことになっていた。
    会うことを避けていた訳ではないけれど、仕事が忙しくて時間がなかった。
    大概の場合、時間がないというのはただの言い訳で、会う気分ではなかったというのが本音だと思う。

    結婚・・・踏ん切りがつかない。
    今の学校で教師を続けたいし、離れた地へ着いて行くことにも不安・・・。

    理由はそれだけ・・・??

    もしかして咲希のことが気になってたりするの・・??

    馬鹿げてるよね。
    自分の生徒でもある若い女の子が気になって仕方ないなんて。
    現実をしっかり理解しなきゃ。
    35歳の私と18歳の若者では、何ひとつ話題だって合わないかもしれない。

    10年後、20年後のことを考えると、刺激はないけど優しい彼と結婚したほうが幸せなのかな・・・。

    そんなことを考えながら、彼との待ち合わせ場所へ向かった。



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