ビアンエッセイ♪

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■22124 / 親記事)  すこしづつ…@
  
□投稿者/ 桃子 一般♪(1回)-(2016/11/07(Mon) 13:59:06)
    その日 私のイライラは 最高潮に達していた。

    「ご機嫌ナナメなのは 最近あの子の姿を見ていないから?」

    昼休み 同僚のミカに 痛いところを突かれた。

    「そんなこと ないけど…」

    返す言葉が 空しかった。

    「仕事 終わったら ごはん 食べに行く?」

    「ううん…今日はやめとく…また今度誘って(^^;」

    (冷蔵庫にあるもので 適当に済ませて お風呂に入って さっさと寝よう)

    ミカの誘いを断って 真っ直ぐ帰宅した。

    ありあわせの材料で炒め物を作り 半端に残っていた大根でお味噌汁を作り

    ごはんだけは 炊きたてのナンチャッテ食卓を整え

    (あたし なにやってんだろ…
     明日は なんか 美味しいものでも食べに行こうかな…)

    お箸を持った瞬間 インターフォンが鳴った。

    (今頃 だれ?)と思いながら

    「はい…」

    不愛想な応答をした。

    「お忙しい時間に申し訳ありません。隣に引っ越してきた坂本と言います。」

    聞き覚えのある声が飛び込んで来た。

    (えっ?うそ?…)

    職場でも見せたことないほど動揺したが そのまま表に出すわけにもいかず

    「お待ちください。今 開けます。」

    取り繕って ドアを開けた。

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■22125 / ResNo.1)  Re[1]: すこしづつ…A
□投稿者/ 桃子 一般♪(2回)-(2016/11/07(Mon) 14:02:18)
    立っていたのは この数日間のイライラの元だった。

    もちろん 本人は そんなこと何も知らない…

    「今日から 隣に入った 坂本と言います。よろしくお願い致します。」

    「佐々木です。こちらこそ よろしくお願いします…学生さん?」

    (知ってるけどね)は 心でつぶやいた。

    「はい。来週から大学生です。これ つまらないものですが お納めください」

    「ご丁寧にありがとうございます。」

    「では 失礼します。」

    坂本クンは そのまま 自分の部屋に戻った。

    (図書館に来なかったのは 引っ越しだったんだ…大学 ここから通うんだ…)

    これからは 会える回数が増えるかもしれないと思えることが嬉しかった。

    翌日 坂本クンは 何事もなかった顔をして 図書館に現れた。

    「今日は 来てるね」

    ミカだけでなく 職場の女性スタッフ全員が そわそわしていた。

    「お隣さんだよ」は 私だけの秘密にしておくことにした。
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■22126 / ResNo.2)  Re[2]: すこしづつ…B
□投稿者/ 桃子 一般♪(3回)-(2016/11/07(Mon) 14:07:07)
    しかし 期待は見事に外れ 職場以外で坂本クンを見かけることはないまま 季節は GWに入った。

    普段は お弁当を持って出勤しているが この日は なんだか気分が乗らず

    前から気になっていた 駅前ビルの1階 表通りに面したテナントの『駅裏』という

    喫茶店でランチをすることにした。

    「前」なのに「裏」…こういうの嫌いじゃない。

    お店に入ったのは ランチのピークを過ぎた時間だった。

    「いらっしゃいませ」

    (えっ?)

    迎えてくれたのは 坂本クンだった。

    「お好きな席へどうぞ」

    窓際の席にした。

    店内は 静かにジャズが流れている。

    テーブルに灰皿が無いのは店内禁煙なのだろう…

    「お待たせ致しました。こちら メニューです。
    お決まりになったら声をかけてください。」

    「ありがとうございます。レディースランチは まだ 間に合いますか?」

    「はい。大丈夫です。」

    「では それをひとつ…コーヒーは食後でお願いします。」

    「かしこまりました。少々お待ちください。」

     持っていた文庫本を読みながら 時々 目で坂本クンを追いかけた。

    カウンターの中で コーヒーを淹れているのが マスターだろうか…。

    店内には 女子学生グループも見られたが 大声で騒ぐことはなく

    むしろ 静かに ノートを広げている。

    (高校生かな? それとも 中学生?…宿題かな?)

    ファミレスではなく 喫茶店で…というのが 最近の流行りなのだろうか…

    見ると 時々坂本クンも そのノートを覗き込んで なにやら アドバイスをしているようだった。


    そうこうしているうちに 図書館に戻る時間になった。

    (そろそろ 行かなくっちゃ)

    「ありがとうございます」
    坂本クンの声に送られながら 外に出た。

    美味しい食事とコーヒーと坂本クンの笑顔で 午後からの仕事への気合いが入った。

    (ここでバイトしてるんだ…)

    やっぱり 職場には内緒にしておこう(笑)

    坂本クン 私のコト気づいてなかったし…
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■22127 / ResNo.3)  すこしづつ…C
□投稿者/ 桃子 一般♪(4回)-(2016/11/07(Mon) 14:49:01)
    「駅裏」には 1週間に1度くらいの割合で通うようになった。

    マスターやお客さんとの会話から

    坂本クンが「ヒロ君」と呼ばれていることを知った。

    その坂本クンとは タイミングが合わず 連休以降見かけることが無かった。

    5月最後の日 図書館に現れた坂本クンに 思い切って声をかけた。

    書架の間をのんびり歩いている姿を見て

    「坂本さん 今日はバイトですか?」

    坂本クンは 一瞬 驚いた顔をしたが

    「はい 夕方からですが…」

    丁寧に答えてくれた。

    「では その時に…」


    仕事の帰り お店に行った。

    坂本クンはこの間とは違って やや不機嫌そうに

    「いらっしゃいませ」

    「坂本さん 怒ってます?」

    「いえ そんなことはないですけど…」

    「私…」

    「図書館の人ですよね?」

    「それはそうですけど…隣の佐々木です」

    「えっ? 隣の佐々木さんって…マンションのですか? マジっすか?」

    最後の一言は 普段 決して お店では聞くことのないはずの言葉だった。

    「もしかして…と思っていましたが ほんとに気付いてなかったんですね?」

    「いつから気付いていらしたんですか?…」

    「引っ越しのご挨拶に来てくれた時から…」

    「えっ? でも…メガネ…」

    坂本クンは しどろもどろになっている。

    「仕事の時はコンタクトで ウチへ帰ったらメガネにしてるんです」

    「そうでしたか… 本当に申し訳ありませんでした。」

    「お詫びに 今日は ヒロがごちそうしますよ」

    マスターが言ってくれた。

    「ありがとうございます(^.^) なら…ひとつリクエストしてもいいですか?

    「なんなりと…」

    私も ヒロ君って呼んでいいですか?」

    「もちろんですっ」


    この日以来 坂本クンとは 図書館で目が合うようになった。

    そんな日は お店に行くと必ず会えた。

    いつの間にか カウンターの一番奥の席が私の指定席になっていた。

    話すことは お互いが観た映画とか読んでいる本の話がほとんどだったが

    その時間が嬉しかった。

    季節は梅雨に入ったが 私の心は いつも青空だった。
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■22128 / ResNo.4)  すこしづつ…D
□投稿者/ 桃子 一般♪(5回)-(2016/11/07(Mon) 14:53:47)
    7月最初の土曜日

    図書館の学習室で パソコンとにらめっこをしている坂本クンを見つけた。

    思わず…

    『今日 ウチで 一緒にごはん食べよ!』の メモを渡してしまった。

    メモには ケータイ番号とメルアドも書いた。

    それくらいの時間は あった。

    もちろん 正面から渡すなんてことは出来ず

    後ろから そっと忍び足で…差し出した後は 逃げるようにして部屋を出た。

    坂本クンからは すぐに返事がきた。

    「坂本です よろしくお願いします」

    夜 坂本クンは 冷えた白ワインをもってやってきた。

    ドアのインターフォンが鳴った時

    「カギ 開いてるから そのまま入ってきて!」

    そんなこと 今まで 誰にも言ったことがない!

    メニューは 冷製パスタと冷製スープ とサラダ…

    凝ったものは 何もなかったが 坂本クンは「美味しい」を連発してくれた(笑)

    お互いの緊張は 坂本クンが持ってきてくれたワインがほぐしてくれた。

    「ヒロ君 こういうの飲むんだ…」

    「時々ですけど…」

    「でも 未成年だよね?」

    「年末で19になるんで 今は18です…
     お家でこっそり なんで 世間には内緒にしておいてください」

    「どうしようかなぁ(笑)ところで バイトはもう長いの?」

    「高1の時からなんで…4年目になります」

    「なんで 喫茶店でバイトしようと思ったの?」

    「…たまたま バイトの募集をしてて…駅裏は 禁煙だし お酒も出さないんで
      環境も そんなに悪くないんじゃないかなって感じで…現在に至るです(笑)
     それよりも…」

    「なに?」

    「図書館で ″ナンパ″ されたのは 初めてでした」

    (図書館以外ならあるの?)は 口に出せず…

    「だって…昨日も一昨日も バイトお休みだったでしょ?
     ヒロ君に会いたいなぁって思ってたら あんなところで見かけて…
     これは もう声かけるしかない″ って…つい勢いで誘っちゃった…
     レポート大丈夫だった?」

    「あれから頑張って ちゃんと仕上げてきたんで ご心配なく(笑)」

    それからも 他愛ない話で 日付が変わるまで 楽しい時間を過ごした。

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■22129 / ResNo.5)  すこしづつ…E
□投稿者/ 桃子 一般♪(6回)-(2016/11/07(Mon) 14:55:48)
    秋が始まる頃 出かける時は 腕を組むようになった。

    初めて コウちゃんの腕を取った時

    (拒絶されたらどうしよう)

    と 思わなかった と言ったらウソになる。が コウちゃんは いつも通りだった。

    身長178pのコウちゃんと165pの私が並んで歩くと

    人に注目されることもあったが

    コウちゃんは 気にしているようには見えなかったので 私は その優しさに甘えた。

    出かける時だけでなく コウちゃんのバイト先から 一緒に帰る時も

    私は コウちゃんと並んで歩いた。

引用返信/返信 削除キー/
■22130 / ResNo.6)  すこしづつ…F
□投稿者/ 桃子 一般♪(7回)-(2016/11/07(Mon) 15:00:14)
    2016/11/09(Wed) 14:36:28 編集(投稿者)
    2016/11/09(Wed) 14:36:23 編集(投稿者)
    2016/11/07(Mon) 15:03:21 編集(投稿者)
    2016/11/07(Mon) 15:03:00 編集(投稿者)

    その冬 最初の木枯らしが吹いた日

    どこで仕事の段取りが狂ったのか 妙に忙しい1日になってしまった。

    「今日 ごはん 食べに行かない?」

    ミカの誘いに

    「行っちゃおうかな(笑)」

    (コウちゃん 今日はバイトで遅くなるって言ってたし…)

    食事のあと

    「コーヒーの美味しいお店があるんだけど…行く?」

    ミカの言葉に

    「うん」

    彼女が連れて行ってくれたお店は…『駅裏』だった。

    内心 ビックリしたが そんなコト言えるわけもなく…

    コウちゃんは バイト用の顔で 窓際の席に案内してくれた。

    それぞれのオーダーを持ってきてくれたコウちゃんが

    カウンターの奥に入ったのを確認したミカが 口を開いた。

    「ねぇ…ひとつ訊いていい?」

    「なに?」

    「恭子 坂本クンと付き合ってる?」

    ストレートな質問に面食らった。

    「なんでそう思うの?…って ミカ 坂本クンが ここでバイトしていること
     知ってたの?」

    「坂本クンが バイトしていることは この間 友だちと一緒に来て 偶然知ったの…
     恭子たちのことは…夏の終わりに 2人が仲良く買い物してる姿を見ちゃったんだ…
     声かけようかなって思ったんだけど…
     それよりも 『しばらく眺めていよう』って…(笑)
     なぁんか…ほのぼのしたいい雰囲気だったんだよねぇ…
     それに…今だって…坂本クンが居るのに
     落ち着いてるし…で…そうなのかなって…」

    「そうだったんだ…」

    「真相は?(笑)」

    真相なんて 何もない。

    「いいお友達(^-^) 坂本クン お隣さんなんだ…」

    「えっ? いつから?」

    「今年の春から…」

    「それで?」

    「少しずつ 話するようになって…時々 一緒に出掛けたりしてる」

    「それだけ?」

    「うん。それ以上もそれ以下もない…」

    「だって…」

    「うん。私はね…でも…まだ…何も言ってないもん…っていうか…
     言えないって…」

    「言えない?」

    「ミカだったら言える?」

    「う〜ん…どうかなぁ…」

    「でしょ?」

    「でも…当たって砕けろ!で 突き進んじゃうかも(笑)」

    「私には そんな勇気ない…」

    「怖い?」

    「うん…砕けたら 立ち直れない…」

    「案外 大丈夫かもよ! 1回 当たってみたら?」

    「そんな 他人事みたいに…」

    「だって 他人事だもん(笑)砕けたら あたしが 拾って くっつけてあげる!」


    帰宅してから ミカに言われた『当たって砕けろ』を考えた。

    本当にこのまま 自分の気持ちを隠したままでいいのだろうか…

    好きな人に「好き」を伝えなくては 始まるモノも始まらないし

    終わるモノも終わらない…

    砕けた後は ミカに面倒見てもらえばいいっか…(笑)

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■22131 / ResNo.7)  すこしづつ…G
□投稿者/ 桃子 一般♪(8回)-(2016/11/07(Mon) 15:07:04)
    思い切ってコウちゃんに電話をした。

    「はいはい。どうしました?」

    いつものコウちゃんの声が聞こえてきた。

    「コウちゃん 明日 時間ある?」

    バイトが休みなのは 知っている。

    「4時半まで授業ですが…そのあとなら…」

    「夜 食事に行かない?」

    「いいですねぇ…」

    「ちょっと待たせちゃうけど 6時に大学の正門で待ってて!」

    「わかりましたっ」

    話は 1分足らずで終わった。

    「じゃね」

    こういう時 あれこれ訊かないコウちゃんが 電話を切る前に 珍しく引き留めた。

    「明日…ちゃんとした服の方がいいっすか?」

    「大丈夫!カジュアルなお店だから(^.^)」

    「了解ですっ じゃ 明日 待ってます」
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■22132 / ResNo.8)  すこしづつ…H
□投稿者/ 桃子 一般♪(9回)-(2016/11/07(Mon) 15:10:04)
    翌日の昼休み

    お弁当を食べながら ミカに

    「何かあった?」

    と訊かれた。

    「ううん…なんで?」

    「朝から ずっと 表情が強張ってるよ…」

    知らず知らずの内に緊張していたのかもしれない…

    「ミカ 明日の夜 予定ある?」

    「今夜じゃなくて明日?…何もないけど…」

    「なら 空けといて! 夜…残念会やろう!」

    「何の?」

    「あたしの…」

    「どういうこと?」

    「今夜… 当たってくるから…砕けたら拾ってくれるんでしょ?(笑)」

    「あっ!…それで 珍しく車で出勤だったんだ… 決めたんだ…」

    「うん…」

    「しっかり当たっておいで(^.^) 上手くいったら ちゃんと紹介してね(笑)」

    「砕けたら…」ではなく「上手くいったら…」

    ミカらしいひとことが 嬉しかった。

    仕事が終わって 駐車場に向かう私に

    「ふぁいと〜」

    ミカが 背中を叩きながら 追い越していった。

    車のエンジンをかけて 深呼吸をして

    「いざ出陣!」

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■22136 / ResNo.9)  すこしづつ…I
□投稿者/ 桃子 一般♪(10回)-(2016/11/09(Wed) 01:51:24)
    コウちゃんは 正門にもたれながら待っていてくれた。

    何処に居てもその容姿が注目を浴びていることを

    本人は気づいてないんだろうなぁ…

    助手席のドアを開け

    「お仕事お疲れさまでした」

    と言いながら乗って来た。

    「遅くなってごめんね」

    「いえいえ…ちょっと前に来たばっかですから…」

    車を走らせながら

    「今日の授業は どうだった?」

    ぎこちなさが情けなかった。

    「まだ 基礎ばっかですから なんとも…」

    「そうだよねぇ…コウちゃんは 将来どうするの?」

    「一応 教員試験は受けようかと…」

    「教職 目指してるの?」

    「いや そういうわけじゃないんですけど…
     恭子さんは 最初から 今の仕事考えてたんですか?」

    「あたし?…あたし 大学入った時は なぁんも考えてなかったなぁ(^^♪
     地元に帰って フツーに就職かなって思ってた(笑) 2年が終わる頃までは
     フラフラしてた…」

    「地元に帰るつもりだったんですか?」

    「そうよ 親から 1人暮らしは 大学だけ って言われてたんだから(笑)
     3年延長しちゃったけど…」

    車で15分程走って

    「はいっ 着きましたっ!」

    「ここ?」

    「うん」
    「こんなカッコですけど 大丈夫でしょうか?」

    コウちゃんは 白のシャツと黒のジーンズ 黒のジャケットで まとめている。

    「大丈夫だよ! あたしだって イブニングじゃないもん(笑)」

    エントランスで名前を告げて 席に案内してもらった。

    「ここ なかなか予約が取れないことで有名ですよね…」

    「持ってるコネ 全部使った(笑)」

    「仕事中に?」

    「まさか! 昼休みっ!」

    「安心しましたっ 恭子さん 何やってんだろ って 思うとこでした(笑)」

    お店は クラッシックとカジュアルが融合されているフレンチレストランだ。

    硬すぎず砕けすぎず…の雰囲気が好きで ミカと 2回ほど来たことがある。

    「人生の節目の食事は此処で!」と決めていた。

    とは言うものの… デザートが運ばれてきても

    肝心なことは 何も話せないままだった。

    (このまま明日の残念会に突入するのだけはイヤだ!)

    気持ちだけが空回りしていた。
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