| 夜更けに目が覚めた。外はまだ暗い。
コウちゃんの胸に耳を当てると 規則正しいリズムが響いてきた。
心臓の音だろうか…呼吸のリズムだろうか…
「何か聞こえますか?」
コウちゃんの声がした。
「ごめん 起こしちゃった?」
「いえ…」 「ここ 何処だかわかる?(笑)」
「すみません 後片付けもしないで…」
「気にしないで(笑) こうやって 寝込み襲わせてもらったから…」
「えっ?」
「ジョーダンよ (まだ)何もしてない…ちょっと 右腕を借りただけ…」
そう言って もう一度 コウちゃんの腕に 頭を乗せた。
「重かった?」
「いえ… なんか 気持ちよく熟睡してました(^^;」
体の向きを変えたら 視線が重なった。
コウちゃんの体を ゆっくりと仰向けにした。
それにつられて 私の体が コウちゃんの上に乗った。
お互いの視線はそのままだ。
ゆっくりと コウちゃんの方へ体を倒した。
唇が重なった瞬間 目を閉じたのは 2人同時だった。
あの夜の公園での優しいキスとは違う 何かが2人の間に流れた。
(まだ流されちゃいけない…)
「コウちゃん…部屋に帰った方がいいよ」
コウちゃんより先に言った。
「そうします」
多分 コウちゃんも同じことを考えていたと思う。
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