ビアンエッセイ♪

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■22180 / ResNo.30)  飛鳥さんへ
  
□投稿者/ 桃子 一般♪(31回)-(2017/02/02(Thu) 14:24:07)
    感想 ありがとうございます。

    今後もよろしくお願いしますm(__)m

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■22183 / ResNo.31)  NO TITLE
□投稿者/ miya 一般♪(1回)-(2017/02/12(Sun) 19:54:02)
    物語に引き込まれ、あと言う間に読んでしまいました。
    続きを楽しみにしています^^
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■22184 / ResNo.32)  miyaさんへ
□投稿者/ 桃子 一般♪(32回)-(2017/02/19(Sun) 00:55:53)
    コメント ありがとうございます。

    これからも よろしくお願いします(^^♪
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■22185 / ResNo.33)  すこしづつ…30
□投稿者/ 桃子 一般♪(33回)-(2017/02/19(Sun) 01:00:43)
    夜更けに目が覚めた。外はまだ暗い。

    コウちゃんの胸に耳を当てると 規則正しいリズムが響いてきた。

    心臓の音だろうか…呼吸のリズムだろうか…

    「何か聞こえますか?」

    コウちゃんの声がした。

    「ごめん 起こしちゃった?」

    「いえ…」
    「ここ 何処だかわかる?(笑)」

    「すみません 後片付けもしないで…」

    「気にしないで(笑) こうやって 寝込み襲わせてもらったから…」

    「えっ?」

    「ジョーダンよ (まだ)何もしてない…ちょっと 右腕を借りただけ…」

    そう言って もう一度 コウちゃんの腕に 頭を乗せた。

    「重かった?」

    「いえ… なんか 気持ちよく熟睡してました(^^;」

    体の向きを変えたら 視線が重なった。

    コウちゃんの体を ゆっくりと仰向けにした。

    それにつられて 私の体が コウちゃんの上に乗った。

    お互いの視線はそのままだ。

    ゆっくりと コウちゃんの方へ体を倒した。

    唇が重なった瞬間 目を閉じたのは 2人同時だった。

    あの夜の公園での優しいキスとは違う 何かが2人の間に流れた。

    (まだ流されちゃいけない…)


    「コウちゃん…部屋に帰った方がいいよ」

    コウちゃんより先に言った。

    「そうします」

    多分 コウちゃんも同じことを考えていたと思う。

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■22186 / ResNo.34)  すこしづつ…31
□投稿者/ 桃子 一般♪(34回)-(2017/02/19(Sun) 01:06:55)
    シャワーを浴びたら 目が冴えてしまった。

    (コウちゃん もう寝たかな?)

    さすがに 本気で寝込みを襲うことは出来ない(笑)

    ぼんやりと窓の外を眺めながら 夜が明けるのを見ていたら

    コウちゃんから Line が届いた。

       起きてたら コーヒー 飲みに来ませんか?

    (うそっ…なんで…)

    すぐ 部屋を出た。

    リビングに入ると シャワーの後の 少しさっぱりした顔のコウちゃんが

    笑顔で マグカップを手渡してくれた。

    「来ちゃった…」

    「呼び出しちゃった…寝てた?」

    「ううん 起きてた。なんか眠れなくなっちゃって…」

    「そっか…」

    「うん…Line ありがとう…ちょうど コウちゃんのこと思ってた時だったから
    ビックリした(^-^)
     なんでわかったのかなって…」

    「それはね…自分も 恭子さんに『会いたい』って思ったからです(笑)
     ずっと一緒に居て 会いたいもヘンですけど…(^^;」 

    「そっか…」

     コウちゃんの言葉を真似した。全てが府に落ちたような気がした。

    「コウちゃん!」

    「ん?」

    「あたし 今なら もう1回 眠れそうな気がする…」

    「うん…ベッド行く?」

    「帰れって言わないの?」

    「言った方がいいっすか?(笑)」

    「ヤダ!」


    2人でベッドに入った。

    「改めまして おやすみなさい(笑)」

    コウちゃんは 黙って右腕を出してくれた。

    私も黙って 頭を乗せた。

    先刻 眠れないと思ったのは この右腕が無かったからだ…と気がついた。

    そのまま 朝まで ぐっすり眠った…

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■22187 / ResNo.35)  すこしづつ…32
□投稿者/ 桃子 一般♪(35回)-(2017/02/19(Sun) 01:09:33)
    「おはようございます(^-^)」

    コウちゃんの声で 目が覚めた。

    「おはよう」

    「食事の支度が整いました(笑)」

    「えっ…」

    「軽くですけどね(笑)」

     テーブルには クロワッサンとサラダが 用意されていた。

    「何時に起きたの?」

    「20分くらい前かな…」

    コウちゃんが カフェオレを淹れながら言った。

    「全然 気がつかなかった…」

    「よく眠れましたか?」

    「うん…コウちゃんは?」

    「爆睡でした(^^;」


    「コウちゃん 今日 付き合ってほしいところがあるんだけど…」

    食事をしながら 切り出した。

    「何処へでもお供します(*^-^*)」

    「じゃ 1時間後に駐車場で!」

    「了解しました」
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■22188 / ResNo.36)  すこしづつ…33
□投稿者/ 桃子 一般♪(36回)-(2017/02/19(Sun) 01:13:13)
    新年最初のお出かけは 不動産屋さん巡りだった。

    今の部屋は 父と折半で家賃を払っているが

    定年まで 日本に帰ることはないと決まったので

    次の更新はしないことにしたのだ。

    コウちゃんと離れるのは 本望ではないけれど…

    ひとりで 家賃を賄えるほどの高給取りではない…

    そこは 冷静に考えなければならなかった。

    3月末の期限までに 新しい部屋を見つけなければならない。

    これからしばらくは 部屋探しが続くことになる…

    コウちゃんは 黙って聞いていた。


    午後から 2件の物件を回ったが…どれも 少しずつ 納得が出来ず…

    何も決められなかった。

    「付き合ってくれてありがとう…」

    「いえいえ…」
    「焦らないで探すね…」

    「それがいいと思います(笑)
    ところで ひとつ お薦め があるんですけど 行ってみます?」

    「今から?」

    「はい(^-^)」

    初めての道を コウちゃんのナビで走って 着いた所は…今のマンションだった。

    駐車場に車を止めて コウちゃんを見た。

    「トイレ・バス・キッチン・リビングは共同で
     恭子さんが自由に使える部屋は2部屋しかないけど…  
     ここで待ってるんで 見終わったら電話ください(^-^)
     部屋は 815 カギはこれです(^-^)」

    815は コウちゃんの部屋だ。

    「何も見なくていい! ここに決める!」

    「一件落着ですね(^^♪」
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■22189 / ResNo.37)   すこしづつ…34
□投稿者/ 桃子 一般♪(37回)-(2017/02/19(Sun) 01:15:23)
    夕食は 実家から貰ってきた ハムをステーキ風に焼いた。

    「ねぇ ホントにいいの?」

    「ん?」

    「部屋…」
    「もちろん(^-^) ひとつは寝室 もう1部屋をプライベートで使ってください…」

    「コウちゃん…」

    「はい?」
    「寝室は 一緒がいい(^-^)」

    「あっ…うん…はい…」

    コウちゃんの 照れた顔が 可愛かった(^^♪

    「お父さんの休暇が終わる前に ちゃんとご挨拶した方がいいですかねぇ…」

    「『娘さんをください』みたいな?(笑)」

    「いきなり ソレっすか?…先ずは ルームシェアの許可じゃないですか?(笑)」

    「え〜言ってくれないの?(笑) 」

    「それは 何れまた…ってことで…」

    「なんだ つまんない…」


    実家に電話をしたら…

    「ヒロ君に迷惑をかけないように」で終わってしまった…

    この様子だと 『娘さんを…』の出番は無いかもしれない…(笑)

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■22193 / ResNo.38)  すこしづつ…35
□投稿者/ 桃子 一般♪(38回)-(2017/03/01(Wed) 14:15:23)
    コウちゃんのスマホが鳴った。

    「うん…」

    「わかってる…」

    「そんな 勝手に決められても…」

    「あ〜ハイハイ…じゃ あとで 連絡します…」

    (ひょっとして お母さん?)

    「実家からでした…」

    「お母さん?」

    「はい…」

    「コウちゃん 随分 ぶっきらぼうになるんだね(^^♪」

    「そんなことはないと思いますが…(笑)」

    「お母さん なんて?」

    「今度の土曜日 この間 挨拶に行った彼女と一緒に遊びに来いって…」

    「一緒にって…あたし?」

    「他に誰がいます?(笑) 」

    「今度の土曜日って 明後日じゃない!…心の準備が…間に合わない…」

    「やめときます?会いたくないって言ってた って伝えときます(笑) 」

    「バカ…」
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■22194 / ResNo.39)  すこしづつ…36
□投稿者/ 桃子 一般♪(39回)-(2017/03/01(Wed) 14:18:40)
    土曜日…コウちゃんの実家に向かった。

    「どうしよう…緊張してきた〜」

    「大丈夫ですよ(笑)」

    (コウちゃんも ウチへ来てくれた時は こんな風だったのだろうか…)

    (いや…あの時 コウちゃんは ひとりだったから…あたしの緊張とは 比べ物にならない…)


    15分後…到着。

    コウちゃんは インターフォンを鳴らし

    「ヒロです…」

    「おかえり〜(^-^)」

    玄関のドアを開けてくれたのは…

    『駅裏』のマスターの奥様だった。

    (えっ Madam?…ってことは マスター?)

    「フフフ 驚いた? さっ 入って!」



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