| 佐々木と真里菜は、映画館に到着した。
中に人がいるのかな?と思わせるような・・寂れた映画館だった。
映画のチケットを買って、中へ入る。
映画館の受付のおばさんが、めんどくさそうにチケットを切る。
普通映画館でもらうような、案内のチラシをもらうこともなく・・
真里菜は、その映画館で何が起こるのか・・頭の中は、その事を想像して
いた。
それだけで、さっきの絶頂でまだ、熱っている下半身から、蜜が太腿へ流れて
きているのがわかった。
佐々木は、いつものように、にっこりと微笑み、そっと真里菜の腰に手をやり
映画館の暗闇へと誘導した。
中では、丁度これから始まる映画の上映前の予告が流れていた。
目がまだ暗闇に慣れてなくて、余り見えなかったが、少しすると周りが見えて
きた。
寂れた割りには、結構広い映画館だった。
人が、2,3人いる程度。丁度真ん中あたりの中央の、一番映画を見るのにいい席
を陣取っていた。
佐々木と真里菜は、最後部から3列目ぐらいの中央に座った。
佐々木は、そっとパンと飲み物を真里菜に差し出して、自分もパンを頬張りながら
スクリーンを見つめている。
真里菜はその横顔を見つめた。
スクリーンのあかりで浮き上がる佐々木の横顔が、余りに綺麗だった。
佐々木は、それに気づいてか、にやっと真里菜を見て、スーツの上着を脱ぎ
膝においた。
インナーの白いキャミソールから、ちらりと見える佐々木の胸の谷間・・・。
真里菜の下半身は、ジンジンと熱くなってくる。
「ちゃんと食べないとダメよ。身体もたないわ。ウフフ」
佐々木は、耳元で囁き、真里菜の耳たぶに舌を這わせた。
真里菜は、背筋からゾクッとして快感が走る。
ほんとうは、パンや映画なんか、考えている余裕なんてないのに・・。
映画が始まった。
佐々木は、スクリーンに集中している。
真里菜は、少し落ち着きを取り戻し、スクリーンに目をやった。
映画に夢中になってきた、中盤くらいの時だった。
佐々木の手が、真里菜の腰に手が回され、スカートが徐々に上へ手繰り寄せられて
いく。
真里菜は、ハッとして、佐々木を見る。佐々木の顔はスクリーンを向いたままだ。
ローターがセットされた、いやらしい黒いパンティが見えてくる。
真里菜は、周りを気にして見回したが、少し前の方にいる人たちは、そんなこと
気に留めるはずもなかった。
佐々木は、そっと真里菜に囁く。
「パンティを脱ぎなさい。」
真里菜は佐々木に言われた通りに静かにパンティを脱いだ。
露になった、真里菜の下半身・・。
真里菜の快感のスイッチが入ってしまった。せっかく乾きかけた割れ目からの
蜜も、またじんわりと流れだしてくる。そして、真里菜の奥は、疼きどうしようも
なくなってくる。
「さ、自分で慰めなさい。」
「こんなところで・・お姉さま・・」
「裏路地で、あんなに淫乱に腰を振ってたコが、何を言うの?ウフフ」
佐々木は後ろから腰に回した手を這わせ、キャミソールの中の乳房を弄り出した。
指先で、乳首を刺激される。
「アッ、アァァン」
真里菜は、たまらず自分の右手を捲し上げられたスカートから丸見えの
草むらの割れ目へと手を伸ばした。
もう、蜜が溢れ出して、指が滑らかに滑っていく。
たまらず、声を上げる真里菜だが、映画の音量で、その声はかき消されている。
佐々木の横顔は、平然としたまま、映画のスクリーンに集中している。
ハァハァ・・アン・・
腰を動かし、指の動きが激しくなってくる真里菜。
映画は、段々としんみりした場面になり、シーンと映画館が静まりかえる。
ピチャピチャ・・
真里菜の指を動かす、いやらしい音だけが、響く・・。
一瞬指を止めた真里菜に、佐々木は囁いた。
「誰もやめなさいって言ってないわよ」
(つづく)
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