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■5290 / inTopicNo.61)  はじめまして
  
□投稿者/ 渚砂 一般人(1回)-(2008/03/12(Wed) 21:20:47)
    毎日更新を楽しみながら読ませてもらっています(^0^)
    お忙しいでしょうが頑張って下さい(*^∇^*)

    (携帯)
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■5315 / inTopicNo.62)  渚砂さま
□投稿者/ 琉 一般人(5回)-(2008/03/27(Thu) 00:55:14)
    初めまして。感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
    桜の開花も始まり、もうすっかり春ですね!
    時間のある時にたくさん更新ができれば良いのですが…
    現状ではなかなか捻出するのが難しい毎日です。
    今後とも読んでいただけると、嬉しく思います。

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■5316 / inTopicNo.63)  (24)
□投稿者/ 琉 一般人(6回)-(2008/03/27(Thu) 00:58:17)
    誰かなんて…この部屋には二人しかいないのだから、
    必然的に自分以外のもう一人が誰であるかを思い出した時点で、
    來羽の身体は硬直した。

    長くて細い腕がゆっくりと絡みついてくる。
    カーテンをしていない部屋に差し込んでくる
    夜景の明かりに照らされたせいで、幾分艶かしい。
    來羽は動くこともできないまま、
    ただただ窓ガラス越しに円を見つめていた。
    彼女の瞳もまたこちらの眼をじっと映している。
    円の視線は、高揚していて眩しくて、そして痛かった。

    ほっそりとした指が、次第に制服の胸の辺りを
    なぞるように触れてきた。
    いつの間にか、首筋には息がかかるほど密着している。
    幻想的なようで生々しいこの空間には、
    間違いなくルームメイト同士である二人しかいない。
    密室でこれから起こる出来事を想像して、
    來羽の胸中は不安と期待で渦巻いていた。

    円の甘い匂いに包まれながら、
    來羽の思考回路が再び麻痺し始めようとした時…
    突如として正面を向かされ、力いっぱい抱き寄せられた。
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■5317 / inTopicNo.64)  (25)
□投稿者/ 琉 一般人(7回)-(2008/03/27(Thu) 01:01:34)
    鼻の奥をくすぐる、清潔なシャンプーの香り。
    ふんわりとした髪の毛だけでなく、
    笑顔も心も優しい女の子。

    やっと見つけた…私だけの花嫁



    彼女はもう、覚えていないかもしれない。
    私と初めて会った日のことも。
    私の印象ですらも…


    初めて彼女に出会ったのは、まだ残暑が残る九月の頃だった。
    学園祭が無事終了し、生徒たちの余韻も冷めやらない中、
    彼女は一人でこの学園にやって来ていた。
    紺色のオーソドックスなセーラー服を身に纏っていたということもあるが、
    それ以外にもふわふわした外見に大人しそうな性格、
    入学審査ギリギリであろう小柄な体格から、
    一目で外部生であることを見抜いた。

    全寮制であるこの学校が外部の生徒の入校を許可するのは、
    部活動対抗の練習試合の時か、入学・編入試験の時だけ。
    もちろん、例え引率であったとしても、
    男性が入ることは禁じられている。
    通っている学校の担任が男性なのか、
    はたまた親御さんの都合がつかなかったのか、
    とにかく彼女は一人だった。

    私はというと…最初は、校舎の三階から外部生に気づいただけだった。
    遠く離れた研究室が集まる棟の脇に、彼女はぽつんと立っていた
    寂しげな少女が居たことに。

    道にでも迷っているのかな?

    不確かだが、おそらく第一印象はそんなものだ。
    外部からこの学校にやってくる者がまず圧倒されるのは、
    何といっても広大な敷地であることは周知の事実なので、
    彼女の示した反応はそう珍しくない。
    ただ、彼女があまりにも泣き出しそうな顔をして、
    辺りをウロウロとしだしたのを見かねて、
    次第に興味をそそられたのだ。

    手元の時計はもうすぐ一時半になろうとしていた。
    歴史が古く伝統もある学校というのは、たいてい時間にもうるさい。
    仮に二時から面接が始まるとすると、時間前行動を厳守するなら
    もうそろそろ理事長室には到着しているのが好ましい時間帯だ。
    このままだと、彼女は遅刻して入室することすらも許されないで
    あろうことは想像に容易い。
    次の瞬間には、私は彼女のもとに向かっていた。
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■5318 / inTopicNo.65)  最高です!
□投稿者/ 渚砂 一般人(2回)-(2008/03/27(Thu) 08:52:49)
    更新されてすぐ読みました円との絡みがとてもいいです~お忙しいと思いますが完結目指して頑張って下さいメ

    (携帯)
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■5333 / inTopicNo.66)  渚砂様
□投稿者/ 琉 一般人(8回)-(2008/04/13(Sun) 21:01:43)
    こんばんは。応援のレス、ありがとうございます。
    前回から、話の語り手が変わっていることからお気づきだとは思いますが、
    今回も円視点の出会いを綴っています。
    少しの間の回想シーンですので、二人の絡みはもう少しお待ちください(笑)
    気温の変化で風邪等をひきませんよう、お身体にはお気をつけください。

引用返信/返信 削除キー/
■5334 / inTopicNo.67)  (26)
□投稿者/ 琉 一般人(9回)-(2008/04/13(Sun) 22:16:59)
    ガサッ…

    頬をくすぐる葉っぱの茂みをすり抜け、私はあっという間に
    研究室がある校舎の脇に立っていた。
    冷静さを装っていながらも、内心は早く会いたい焦る気持ちを抑えるのに必死で、
    目的地にたどり着いた時には少しだけ息を荒げていた。

    それで、彼女は…?


    居た…

    建物の影に隠れるようにして、物音がしたこちらの方を
    不安そうな顔で伺っている
    遠くから観察していた通り、身長はさほど高くなく、小柄でほっそりとした
    全体的に華奢な印象を受けた。
    そして、何より有無を言わさず可愛らしいと思えるような
    ふわふわしたボブの巻き髪にどこかあどけない表情を覗かせる童顔。
    挙動不審のような仕草を見せながらも、どこか心をくすぐられる
    つぶらな瞳で見つめられると、誰もがつい心を許してしまうだろう。

    「あ、あの…」
    どもるようなくぐもった声が目の前の彼女から発せられたことで、
    私ははっとした。
    いけない。
    彼女はいま、急いでいるはずだった。
    少なくとも案内してあげたい、と思ったのだから、
    こんなところで燻っている暇などないのだ。

    「行きましょう」
    彼女の腕を掴むと、私は有無を言わさず歩き出した。
    「へっ?あの…私」
    煮えきらない返事を繰り返しながら、戸惑いを隠せないでいる
    彼女はこちらの動向を制御しようと微かな抵抗を試みるように
    その場から動くのを拒もうとする。
    見ず知らずの生徒に何処とも分からぬ場所へ
    引っ張られようとしているのだから、当然の反応だ。
    「しっ」
    人差し指を彼女の口元にかざし、それ以上は黙るように促す。
    「理事長室に、用があるのでしょう?」
    「えっ!?」
    どうしてそのことを知っているのか、とさも不思議そうな顔をしてみせる
    彼女の素直な反応がおかしく、つい笑いそうになるのをこらえる。

    かわいい…

    この学校に通う者なら、みなそう感じるだろう初々しい様子に、
    私は少しずつ夢中になっていくのを感じた。
    もしも、彼女が編入試験に合格したら…
    仮定の話はあまり好きではないのだけれど、
    それでも学園中を巻き込む喧騒の新たな火種になりそうな人材を
    他の生徒よりも早く見ることができたとしていたら、
    興味が湧かない者は居ないはずだ。

    それから、理事長室に案内しているしばしの間は、
    他愛もない世間話や彼女がいま通っている学校の話などをしていた。
    そこで、彼女は現在高校一年生であり同い年であることが判明したのだが、
    彼女ときたら…敬語はやめるよう促しても、一向にタメ口で話そうとしない。

    きっと、年上だと誤解されているわね…

    あえてこちらからは、同じ学年なのだと伝えるようなことはしなかったが、
    長年通い慣れている面々が集うこの女子校ではこういう体験も
    新鮮になってきたため、そのまま放っておくことにした。

    「着いたわ。ここが理事長室よ」
    もう少し彼女と話をしていたかったが、残念ながらここでタイムオーバーだった。
    「あの…本当にありがとうございました。
    できれば、その…お名前を伺ってもよろしいですか?」
    また、あのつぶらな瞳でこちらを見上げる。
    急いできたためか、上気してほんのり色づいている頬に、
    少しばかり潤んだ真っ直ぐに澄んだ眼差し。
    本人は気づいていないのだろうか?
    …まあ、自覚していないからできるのだろうけど。

    「それより、あなたのお名前を教えてもらえないかしら?」
    私は、ふいにそう切り替えした。
    名乗る行為が照れくさかったこともあるが、彼女にはまた出会えると
    どこかで信じていたため、漠然といまここで自分の名前は告げたくなかったのだ。
    「早乙女…來羽と申します」

    サオトメコノハ…

    何度も頭の中で反芻するように、私は彼女の名前を記憶に刻みこんだ。
    可憐な、彼女らしい良い名前だと思いながら。
    窓から室内を覘くと、中の簡易控え室のような仕切りにはもうすでに
    何人かの他校の生徒が椅子に座っていた。
    時計と受験生のリストを見比べながら険しい顔をしているのは、
    面接補助員の教師だろうか。
    いずれにせよ、彼女は早く室内に入った方が良い。
    「急ぎなさい。中ではあなたを待っているわ」
    抱きしめると折れてしまいそうなほど細い肩を後押ししながら、
    來羽の耳元で彼女にだけ聞こえるようにそっと囁いた。
    「震えているのね…でも、大丈夫よ。
    あなたらしい受け答えをすれば、きっと合格するわ」
    彼女の不安をできるだけ払拭させたくて発した言葉だったのだが、
    それでも來羽の顔にはまだ曇っている。

    抱きしめたい…

    今日、それも先ほど出会ったばかりであるというのに、
    私は気がつくと來羽をきつく抱きしめていた。
    彼女に会うことがこれで最後にならないように…

    ほんの数秒の抱擁の後、私は密着していた身体を離し、
    無言で來羽の前から立ち去った。
    正直、あまり好きでない理事長室に近づいたという事実だけでも、
    個人的にはかなりの快挙なのだ。
    彼女は、きっと編入してくる。
    だから私がそれまでにできることは、彼女と再会した時に備えて、
    できるだけ自然に側に近づけるよう、したたかな計画を練ることだけだった。
引用返信/返信 削除キー/
■5335 / inTopicNo.68)  (27)
□投稿者/ 琉 一般人(10回)-(2008/04/17(Thu) 02:03:06)
    この学校へ転校して…十時間近く経とうとしている來羽だが、
    最初のうちは学内ですれ違う少女たちの美しさに圧倒されてばかりだった。
    しかし、彼女…桐生円ほど綺麗な同い年の美少女との出会いほど
    鮮烈で印象的なときめきは初めてだった。
    その彼女がいま、來羽を真っ直ぐに見据えている。
    向き合った彼女は、初対面の時と変わらず端正な顔立ちと
    凛とした立ち振る舞いのままだった。
    円の整った面持ちをさらに印象付けるのは、
    何といってもこの澄んだ眼差しだろう。
    漆黒の瞳は圧倒的な眼力を誇るだけでなく、時に憂いを含んだその表情は
    常に学園中の注目を惹きつけてやまない。
    だから本当は、窓ガラスに反射する彼女の視線を感じたその瞬間から
    來羽も意識せずにはいられなかったのだ。

    後ろには絶壁に面する窓、前には絶世の美女、そして來羽の肩の側には…
    円の長い両手が左右を覆うように囲っていた。
    まさに八方塞がりの状態だというのに、何故か來羽はこの状況を嫌とは感じなかった。
    ドクンドクンと胸の鼓動だけが高まっていく中、
    円は一人静かにこちらを見下ろしていた。

    逃げなきゃ…早く

    彼女の眼力には、甘い残り香には、痺れるような吐息には、
    どうしても抗えない魔力があって、今朝はそれが原因で
    唇を奪われて騒ぎになったばかりだ。
    このままでは、またも今朝のようなことが再現されて、
    次こそは…今度こそはちょっとしたボヤでは済まされなくなる。
    そうして全身が身の危険を告げているというのに、
    またも來羽の足は動かなかった。

    あ、また…

    スローモーションのように全てがゆっくりと映り、
    ふんわりとした円の唇が重ねられる。
    ただ、今回は來羽も予想出来たのに、気絶することもなかったのに
    口付けを避けることができなかった。

    やわらかい…

    不覚にも、來羽には彼女の唇の感触を味わっている余裕はあったことも確かだ。
    視覚いっぱいに拡がるのは、接近して瞼を閉じる円の顔。
    満足そうに恍惚の表情を浮かべながら唇を離す円の顔があまりに綺麗で、
    來羽は女性の唇の厚みが心地良いことを改めて思い知った。
    彼女は相変わらず強引だったが、いまのはとても優しいキスだった。
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■5336 / inTopicNo.69)  はじめまして
□投稿者/ 沙良 一般人(1回)-(2008/04/17(Thu) 23:53:52)
    いつも読ませてもらってます文章が上手くてドキドキしちゃいながら読んでいてめっちゃ楽しいです(^o^)完結目指してがんばってください(^◇^)

    (携帯)
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■5347 / inTopicNo.70)  琉様
□投稿者/ 雪乃 一般人(1回)-(2008/05/22(Thu) 16:56:45)
    今日見つけて、読んでうっとりの世界です。
    卒業してからの将来も含めて、たっぷり描いていただけるとうれしいです。
    更新を楽しみにしています。
引用返信/返信 削除キー/
■5349 / inTopicNo.71)  沙良さま
□投稿者/ 琉 一般人(1回)-(2008/05/25(Sun) 19:20:09)
    こちらこそ、初めまして。初夏の日曜を、いかがお過ごしでしょうか?
    最近に限らず、私の書く物語は作文のような角々しさが読みづらいと
    自分でも感じるので、このようなご意見は励みになります。
    今後もお読みいただけると嬉しいです。
引用返信/返信 削除キー/
■5350 / inTopicNo.72)  雪乃さま
□投稿者/ 琉 一般人(2回)-(2008/05/25(Sun) 19:23:40)
    初めまして。感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
    うっとりする世界だなんて、お褒めの言葉に若干照れてしまいますが、
    今後も少しずつ更新していくので、読んでいただけると嬉しいです。

引用返信/返信 削除キー/
■5351 / inTopicNo.73)  (28)
□投稿者/ 琉 一般人(3回)-(2008/05/25(Sun) 20:35:11)
    もう、どうでも良い…

    何回かの口付けを交わした後には、來羽はすっかり円の唇に夢中になっていた。
    女の子のふっくらとした上唇がどう、とか、そんなことは
    すでに考えられなくなっていたからだ。
    とにかく、気持ちが良いのだ。
    持て余すくらいの快感が、急激に來羽の瞼を重くさせ、
    うつらうつらと次第に眠気のような夢心地に浸っている間もなく、
    円はわずかな隙間を伺うように自らの舌をねじ込んできた。

    「んっ」
    途端に、來羽の身体が硬直する。
    予想だにしなかったディープキスの再来に、一気に頭が真っ白になった。
    一度でも彼女の侵入を許してしまうと、それを拒むのは容易ではない。
    ヌルヌルした生暖かい感触は先ほどの校医とのキスと何ら変わらないのに、
    円の舌はどこまでも吸いついて離そうとはせず、逃げようとする來羽のそれを
    執念深く捕らえて容赦なく追いつめる。
    クチュ…クチュ…
    まるで息をすることすらも惜しむかのように、
    二人の乱れた吐息と絡まった唾液の音だけが部屋には響いていた。

    やがて、獲物を十分に堪能したような表情の円が唇を離すと、
    口と口の間に透明な糸をひいた一筋の唾液があらわれる。
    いつしか來羽はとろんとした目つきを向けながら、
    彼女が繰り出す次の行動に期待することを隠せなくなっていた。

    「可哀想に…縛られたのね」
    同情するように、円は來羽の細い手首をさすった。
    触れられるとヒリヒリとする痛みが襲ったが、時折「痛かった?」などと
    声をかける彼女の気遣いが嬉しくて我慢していた。
    「大丈夫よ…私にまかせて」
    しばらくの間、手首をいたわるように撫でていただけだった円だが、
    おもむろにこう言って大きなガーゼのようなハンカチを取り出そうとする。
    きっと消毒か何かの処置を施してくれるものだと黙って見ていた來羽は、
    次の瞬間…そのハンカチで再び両手首を二重に巻かれて仰天した。
    「な、何するの!?」
    「これ以上、悪い虫が寄ってこないように、もっとキツく縛ってあげる」
引用返信/返信 削除キー/
■5369 / inTopicNo.74)  ほれぼれしますy
□投稿者/ 瑞穂 一般人(1回)-(2008/06/14(Sat) 06:43:17)
    いつも楽しく読ませてもらっています~いゃ〜最高ですね
    更新楽しみにしてますZ

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■5380 / inTopicNo.75)  瑞穂さま
□投稿者/ 琉 一般人(4回)-(2008/06/22(Sun) 22:39:35)
    初めまして。お褒めの言葉をありがとうございます。
    このお話を書き始めてからもう半年以上が経過したことを
    先ほど確認して、自分でも驚いています(笑)
    残念ながら書き始めた頃よりは
    更新するペースが遅くなっておりますが…(汗)
    こんなのんびり更新でも続けることができたのは、
    感想をお寄せいただける皆様のおかげと
    しみじみ感謝しております。
    今後とも、よろしければお読みいただけると嬉しいです。
引用返信/返信 削除キー/
■5381 / inTopicNo.76)  (29)
□投稿者/ 琉 一般人(5回)-(2008/06/22(Sun) 22:44:26)
    だれか…誰か嘘だと言って!

    來羽の心をこのような絶叫がこだまする。
    後ろには断崖絶壁に面する窓ガラス、
    前に立ちはだかるのは身長差が軽く10センチ以上はある美少女、
    そして、両肩を挟んで身を取り囲むのは…彼女の細長い白い腕。
    まさに絶体絶命の状況でいまの自分の格好ときたら…
    両手は頭上に高く持ち上げられて、ハンカチできつく縛られており
    抵抗したくとも円の片手で封じられているため、全く自由がきかない。
    おまけに、両足を割って入るのはこれもまた彼女の長い美脚。
    制服のスカートが摩擦しあって、そこから伸びる彼女の脚は
    來羽の肌にまとわりつき、湿度と熱気で更なる開脚を迫ってくる。

    「んっ」

    ヌルッとした感触が耳を這ったように感じた次の瞬間には、
    円の手が服の上からでもよく分かるくらいしっかりと來羽の胸を触っていた。
    「や…やだ」
    そこには触れてほしくない。
    咄嗟の危機感からか、來羽はすぐに拒もうとするが、
    円はそれを当然のように許すことはなかった。
    「ねぇ」
    それどころか、彼女の刺激は更にエスカレートするばかり。
    挑発するように耳に息を吹きかけ冷笑する様は、
    同級生に見えないという來羽の偏見を一層増幅させる一方だった。
    「貝原先生にも、こうやって脱がされたの?」
    彼女の意図が読めない質問に來羽の思考回路が停止してしまった間に、
    円は勢いよくセーラー服を破ききった。
    布が切れる鋭い音と共に、彼女はすかさず來羽の背中に手をさし伸ばして
    ブラジャーのホックすら外そうと画策する。

    「嫌ぁ!やめて…やめてよぉ」
    すでに涙を滲ませながら懇願する來羽の顔も、円には庇護欲をそそる
    愛しい泣き面にしか映っていなかった。

    「あ」

    そんな中、二人の声が重なったのはくしくもホックが外れ、
    來羽の控えめで小さな胸がこぼれて露出したタイミングでの出来事だった。
    わずかに見えるくらいの突起はすでに硬く尖っていた。
    「…」
    無言で見つめてくる円の視線に耐え切れず、
    來羽は両手で自らの胸を抱えるように隠そうとするが、
    僅かに勢いがついて自由になれた両手も
    すぐに彼女に元に戻されてしまう。
    ジリジリと灼きつく視線が、一瞬だけ絡まった時に、
    ふいに彼女の口元から言葉が発せられた。
    「きれいよ」

    「え…?」
    何を言われたのだろう、と首をかしげる間もなく
    來羽は全身が熱くなってくるのを感じた。
    「綺麗よ、來羽。とても…きれい」
    絶世の美女に裸を褒められることほど、恥ずかしいことはない。
    しかも、隆起した乳首にだけを意識してしまい、
    來羽はまるで自分が娼婦のように彼女をひどく誘惑しているかのように思え
    羞恥心に余計に拍車をかける。
    「もう…見ないで」
    震える声で再度許しを請おうと、何度も頼み続けたが、
    円にとっては逆に胸を締めつけられるほどの
    焦燥感しか生み出さなかった。

    早く…彼女が欲しい

    身体の中を深く貫くような支配欲をどうしようもできなく、
    円はただただ一心に來羽の胸を貪り尽くそうとする。


    「これ…」

    ふいに円の指先の動きが、來羽の胸元の一部で止まる。
    まるで何かを見つけたように固まる彼女の様子を怪訝に思った來羽は、
    少しだけ視線を下げて彼女の指を追ってみる。
    すると。

    「あ」

    これって…

    とある動かぬ証拠を見つけた來羽は顔が真っ青になり、
    その表情の変化を静かに見届けていた円は途端に不機嫌になった。
    「これはキスマーク…よね?」
引用返信/返信 削除キー/
■5383 / inTopicNo.77)  さっそく読みましたZ
□投稿者/ 瑞穂 一般人(2回)-(2008/06/22(Sun) 23:18:52)
    今さっそく読ましてもらいましたもうドキドキですy
    完結めざして頑張ってくださいZ

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■5388 / inTopicNo.78)  NO TITLE
□投稿者/ 奈々緒 一般人(1回)-(2008/06/28(Sat) 01:55:16)
    読んでてドキドキが止まらないです///
    続きが気になって仕方ないです
    楽しみに待ってます

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■5436 / inTopicNo.79)  NO TITLE
□投稿者/ みぃ 一般人(1回)-(2008/08/18(Mon) 01:36:49)
    続きが気になります(^∪^)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■5449 / inTopicNo.80)  NO TITLE
□投稿者/ みいこ 一般人(1回)-(2008/08/29(Fri) 03:38:06)
    続き早く読みたいです!
    頑張って下さい(p∀`q)

    (携帯)
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