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Nomal 神聖な契約 第一話 /左眼 (13/02/22(Fri) 00:18) #7066
Nomal Re[1]: 神聖な契約 第一話 /のん (13/02/26(Tue) 19:05) #7068
│└Nomal のんさんへ /左眼 (13/03/01(Fri) 16:31) #7071
Nomal 神聖な契約 第二話 /左眼 (13/03/01(Fri) 16:29) #7070
Nomal 神聖な契約 第三話 /左眼 (13/03/07(Thu) 13:51) #7073
Nomal 神聖な契約 第四話 /左眼 (13/03/13(Wed) 18:51) #7075
Nomal 神聖な契約 第五話 /左眼 (13/03/25(Mon) 17:23) #7079
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第五話 /のん (13/03/29(Fri) 11:26) #7080
│  └Nomal ありがとう /左眼 (13/04/03(Wed) 13:49) #7082
Nomal 神聖な契約 第六話 /左眼 (13/04/03(Wed) 13:45) #7081
Nomal 神聖な契約 第七話 /左眼 (13/04/24(Wed) 19:29) #7087
Nomal 神聖な契約 第八話 /左眼 (13/05/16(Thu) 22:36) #7091
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第八話 /のん (13/05/17(Fri) 20:19) #7092
│  └Nomal のんさんへ /左眼 (13/05/29(Wed) 17:37) #7095
Nomal 神聖な契約第九話 /左眼 (13/05/29(Wed) 13:40) #7093
Nomal 神聖な契約 第十話 /左眼 (13/06/01(Sat) 11:44) #7096
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第十話 /のん (13/06/09(Sun) 00:01) #7097
│  └Nomal ありがとう /左眼 (13/06/12(Wed) 17:39) #7099
Nomal 神聖な契約 第十一話 /左眼 (13/06/12(Wed) 17:38) #7098
Nomal 神聖な契約第十二話 /左眼 (13/06/27(Thu) 17:07) #7107
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約第十二話 /のん (13/07/08(Mon) 17:56) #7119
│  └Nomal のんさんへ /左眼 (13/07/11(Thu) 09:30) #7131
Nomal 神聖な契約 第十三話 /左眼 (13/07/11(Thu) 09:25) #7130
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第十三話 /のん (13/07/12(Fri) 13:57) #7136
│  └Nomal のんさんへ /左眼 (13/07/17(Wed) 22:34) #7139
Nomal 神聖な契約 第十四話 /左眼 (13/07/17(Wed) 22:29) #7138
Nomal 神聖な契約 第十五話 /左眼 (13/08/01(Thu) 23:13) #7150
Nomal 神聖な契約 第十六話 /左眼 (13/08/16(Fri) 12:06) #7162
Nomal 神聖な契約 第十七話 /左眼 (13/08/21(Wed) 21:41) #7168
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第十七話 /のん (13/08/29(Thu) 13:08) #7188
│  └Nomal いつもありがとう /左眼 (13/08/29(Thu) 16:09) #7192
Nomal 神聖な契約 第十八話 /左眼 (13/08/29(Thu) 16:07) #7191
Nomal 神聖な契約 第十九話 /左眼 (13/09/04(Wed) 20:28) #7203
│├Nomal Re[2]: 神聖な契約 第十九話 /のん (13/09/05(Thu) 09:07) #7204
││└Nomal ありがとう /左眼 (13/09/12(Thu) 15:12) #7225
│└Nomal Re[2]: 神聖な契約 第十九話 /杏里 (13/09/09(Mon) 20:39) #7216
│  └Nomal ありがとう /左眼 (13/09/12(Thu) 15:14) #7226
Nomal 神聖な契約 第二十話 /左眼 (13/09/12(Thu) 15:09) #7224
Nomal 神聖な契約 第二十一話 /左眼 (13/09/19(Thu) 13:12) #7240
Nomal 神聖な契約 第二十二話 /左眼 (13/10/03(Thu) 19:18) #7284
Nomal 神聖な契約 第二十三話 /左眼 (13/10/09(Wed) 18:06) #7304
Nomal 神聖な契約 第二十四話 /左眼 (13/10/17(Thu) 12:48) #7327
Nomal 神聖な契約 第二十五話 /左眼 (13/10/18(Fri) 16:30) #7330 完結!
  └Nomal Re[2]: 神聖な契約 第二十五話 /のん (13/10/27(Sun) 19:02) #7339
    └Nomal のんさんへ /左眼 (13/10/28(Mon) 12:28) #7342


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■7066 / 親階層)  神聖な契約 第一話
□投稿者/ 左眼 一般人(34回)-(2013/02/22(Fri) 00:18:45)
    第一話 冴と玲 診察室
    「貴族の娘らしく、潔く脱いではどうですか」
    女医の冷たい声が診察室に響いた。
    冴は、隣に立っている婚約者の玲が、泣きそうな表情になっているのに気づいていた。玲は冴より2歳年下で、素直な性格だが、恥ずかしがり屋で気が弱い。普段は気丈な冴も、緊張と羞恥で脚が震えだしている。
    二人はすでに、上半身裸になっていた。両手で裸の胸を隠して、並んで立っている。服を脱いで、診察室に二人一緒に入るよう、指示されたのだ。女医による診察と検査を、二人同時に受ける事になっていた。
    冴と玲の周りには、看護師が数名立ち、冴達の脱衣を見守っている。女医の鎌田は平民で、冴と玲に敬語を使っているが、彼女達を検査する権限を与えられていた。
    「スカートも?」冴が鎌田を見て訊く。
    「先ほども、申したはずです。スカートも下着もすべてです」
    「そんな。どうしましょう」
    玲が途方にくれた表情でつぶやいた。貴族の娘が成人してから、人前で肌をみせる機会はない。婚姻の許可に必要なこの身体検査が、初めての体験になる。
    貴族の間で、女性同志の結婚は神聖な契約とされている。処女同志のカップルがマザーから直接審査を受け、認められた場合だけ、結婚が許可され祝福される。マザーに拝謁し、結婚の許しを願い出るには、病院で検査を受け、純潔と女性機能の正常発達を証明しておかなければならない。
    婚姻外の性交渉がタブーとされている貴族社会の中で、冴も玲も厳しく躾けられた。婚約をしてからも、当然のように体の関係は持っていない。
    お互いの裸体を見るのも、今日が初めての機会になる。
    更衣室では、二人は互いに背を向けて服を脱いだ。二人とも、子供の時受けた検診を思い出していた。上半身裸になり、計測されたり、聴診器をあてられたりする、それだけだと思い込んでいた。
    ブラを脱ぎ、片手で胸を隠しながら、「恥ずかしいけれど、がんばろうね」と冴は玲に声をかけた。玲は、ブラウスを脱いだだけで、顔を赤らめ、下着を脱ぐのを躊躇していた。
    「はい。でもこちらを見ないで下さいね」そう言ってようやくブラを脱ぎ、両腕を胸に交差させ、冴の方を向いた。
    「じゃあ、診察室に入るよ」「はい」
     冴がノックして、診察室のドアを開けると、白衣姿の鎌田が椅子に腰かけ二人を待っていた。二人を見て立ち上がると、丁寧に腰を曲げ挨拶をする。後ろに立っている看護師達もそれにならった。
    「私が担当します鎌田です。ご結婚の審査をお受けになると伺いました。マザーの拝謁に必要な診察と検査をし、証明書を作成するようにご両家の奥様からご命令を受けております。では、さっそく始めさせていただきたいのですが」
    「よろしくお願いします」
    「恐れながら、お二人は勘違いをされているようです。これからの診察と検査は、お二人同時に全裸になっていただかなくてはなりません。上の服だけでなく、すべてを脱いでいただく必要がございます」
    冴は耳を疑った。胸を露わにするだけでも恥ずかしく、これだけ緊張しているのに、丸裸になるなんて、自分も玲にも無理だと思った。
    二人とも、裸の胸を隠すだけで途方にくれ、うつむいてしまった。そのため、鎌田がにやりと笑ったのには気がつかなかった。

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▲[ 7066 ] / ▼[ 7071 ]
■7068 / 1階層)  Re[1]: 神聖な契約 第一話
□投稿者/ のん 一般人(1回)-(2013/02/26(Tue) 19:05:54)
    続きが楽しみです。どうか長く続きますように。
[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7068 ] / 返信無し
■7071 / 2階層)  のんさんへ
□投稿者/ 左眼 一般人(36回)-(2013/03/01(Fri) 16:31:28)
    ありがとうございます。楽しんでいただければ嬉しいです。
[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7066 ] / 返信無し
■7070 / 1階層)  神聖な契約 第二話
□投稿者/ 左眼 一般人(35回)-(2013/03/01(Fri) 16:29:53)
    第二話 鎌田 診察室
     鎌田は、目の前の貴族のカップルを観察していた。二人とも、上半身裸で、透き通るような白い肌をしている。
     彫の深い美しい顔立ちの冴は、ショートヘアで、背が高く、モデルのような体形をしている。
     玲は、冴ほどの美形ではないが、大きな瞳のやさしい顔立ちで、まだ少女の面影が残っている。長い黒髪をポニーテールにしていて、白くて細いうなじが印象的だ。体の線が細く、頼りなさげに見える。
     貴族の娘の中には、高慢で、平民に対して威張り散らすような者もいるが、二人は礼儀正しく、育ちの良さが感じられた。
     鎌田は、平民でありながら、マザーの寵愛を受けここまで出世してきた。「神聖な契約」を希望する貴族の娘達の診察と検査をマザーから任されている。
     マザーが君臨するこの国に、ごく限られた高官と、鎌田以外知らされていない秘密があった。マザーに気に入られた、処女のカップルが、マザーの「神聖な生贄」になるのだ。
     鎌田の隠された使命は生贄にふさわしい娘達を選び、マザーに差し出す事にある。その為に平民でありながら、貴族の娘の躰を調べる権限が与えられていた。
    「お二人同時に、裸で、計測や検査をするのが、マザーが定められた方法です。例外は認められておりません。ここで裸になるのがお嫌なら、ご結婚を諦めていただかなくてはなりませんが」
    ゆっくりとした口調で鎌田が言うと冴が顔を上げた。目が少し潤んでいる。
     鎌田が諭すような口調で続けた。
    「これは神聖な契約を結ぶ資格があるかを試す、試練でもあります。お二人同時に裸で検査をするのはそのためです。お二人で試練に耐える覚悟がなければ、到底結婚する資格はないとマザーは考えられたのです」
    「分かりました。私脱ぎます」冴が言うと、玲がこわばった顔を冴に向けた。
     美しい顔を紅潮させて、冴がスカートとストッキングを脱ぎ始めた。隠していた乳房が露わになる。白くて豊かな胸が揺れ、ショーツ一枚の姿になった。続いてショーツに手をかけたが、そこで動きが止まってしまった。
     玲が大きな瞳を潤ませて、冴を見つめている。その視線に気がつき、脱げなくなったのだと、鎌田には、分かった。
    「冴様のお気持ちはよく分かりました。玲様はいかがですか?試練に耐えて、神聖な契約を願い出る覚悟はおありですか」
     鎌田の問いかけに、玲は泣きそうな顔になった。
    「私も、冴さんと結婚したいです。その為なら、裸になるのも。でも」
    玲は、顔を赤くして、両手で胸を隠したまま、うつむいてしまった。冴もショーツを脱げないまま、立ち尽くしている。
    「お二人とも、ご結婚を望んでおられるのですね」
     鎌田がそう問うと、冴も玲もはっきりと肯いた。
    「承知致しました。それでは私どもの方でお手伝いさせていただきます。お二人の準備をお手伝いしなさい」
     鎌田の指示で、看護師達が素早く冴と玲を取り囲んだ。
     二人の看護師が背後から、冴の肩と肘を掴み、背中に捻り上げた。スムーズな慣れた動作で、冴は抵抗する事ができない。もう一人の看護師が冴の正面に立ち、跪きながら両手をショーツにかけた。
    「失礼いたします」そう言って看護師が、ショーツをゆっくりと下し、足首から脱がせた。
    「いや、だめ、ああ」冴の小さな悲鳴があがる。
     冴は顔を真っ赤にして、全裸の姿になった。両腕を背中で捻り上げられているため陰部を隠す事も、しゃがみ込む事もできずにいる。陰部の黒い翳りが、固く閉じた両脚の間から覗いていた。
    「次は玲様の番です」
     鎌田の声で、残りの看護師が玲に近づいた。

[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7066 ] / 返信無し
■7073 / 1階層)  神聖な契約 第三話
□投稿者/ 左眼 一般人(37回)-(2013/03/07(Thu) 13:51:15)
    第三話 玲 診察室
     玲は、恥ずかしさと恐怖で、しゃがみこんでしまった。
    冴と一緒に診察室に入った時、椅子に座っていた鎌田を見て、綺麗だけれど怖い先生だと思った。その第一印象が正しかったと思い知らされる。
    「次は玲様の番です」言葉使いは丁寧だが、冷酷で容赦のない物言いだった。
    二人の看護師が玲を立ち上がらせ、両腕を背中に捻り上げた。今まで隠していた乳房が露わになってしまう。
    「服を脱ぐお手伝いをさせていただきます」
     もう一人の看護師が、慣れた手つきでスカートとソックスを脱がせる。玲は必死で抵抗しようとしたが、二人の看護師に両側から拘束され何もできないまま、ショーツ一枚の姿になってしまった。
    「失礼します」スカートとソックスを丁寧に畳んだ後、看護師が今度はショーツに手をかける。
    「それはだめ、お願い、やめて、いや」
     玲の悲鳴は無視され、ショーツが下されて、足首から抜き取られた。剥き出しになった下半身に冷たい空気を感じて、顔が火照り赤くなるのが自分で分かった。
     全裸にされた玲は鎌田の指示で、冴と向かい合わせの位置に連れて来られた。
     玲の目の前で、何も身に着けていない冴も、看護師に腕を捕られて同じように立たされている。
     玲が初めて見る冴の裸体は、夢想していた以上に美しく、艶めかしかった。紅潮し、羞恥に耐えている表情は、いつも以上に美しい。白い肌は滑らかで、豊かな乳房は形良く上を向き、先端の乳首はピンク色をしている。くびれたウエストから腰の柔らかいふくらみ、長い脚のラインが続く。両脚は固く閉じられ、間から黒い翳りが恥ずかしげに揺れていた。
     思わず冴の姿に見とれた玲だったが、自分も同じように冴に見られてしまう、とすぐに気付いた。恥ずかしさがこみ上げ、目から涙がこぼれてくる。
    「お二人ともご自分の意思で裸になられたと、私とここにいる看護師全員が証言します。一度裸になれば、後戻りできないのがここのしきたりです。お二人の躰を調べる権限を私はマザーから与えられています。素直に診察と検査を受けないと、不純な性行為の痕を隠していると判断され、貴族監査院で処罰される事にもなりかねません」
     鎌田が出した、貴族監察院という言葉に玲は震えあがった。冴の顔も恐怖でこわばっている。
     鎌田が、冷たい口調で続けた。
    「看護師が手を離しても、決してご自分で体を隠そうとなさらないように、ご注意申し上げます。そういう素振りが少しでもあれば、マザーと監察院に報告しなければなりません」
     鎌田の目配せで、看護師達が冴と玲から離れた。自由に体を動かせるようになっても二人とも直立不動のまま動けなかった。監察院の恐怖が羞恥心を超え、二人を支配していた。

[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7066 ] / 返信無し
■7075 / 1階層)  神聖な契約 第四話
□投稿者/ 左眼 一般人(38回)-(2013/03/13(Wed) 18:51:26)
    第四話 マザー 貴族監察院院長室 
     貴族監察院は、マザー直属の秘密警察だった。マザーはこの国の貴族達を、性の悦びを管理することで支配していた。そのため、貴族社会ではマザーの許し、つまり祝福を受けていない、性行為は大きな罪とされた。不道徳とされる性行為を摘発し、矯正教育を施し、清く正しい貴族社会を維持するというのが、表向きの監察院の任務だ。実際は、マザーの欲望を満たすため、貴族社会を性と恐怖で支配するため、の機関だった。
     そして、一年に一組、マザーの神聖な生贄として、罪のない処女のカップルが矯正室に入れられる。それが鎌田と監察院の、もう一つの重要な使命だった。
     冴と玲が全裸で、身体計測されていた時、マザーは監察院の院長室で、新たに逮捕された女の報告を受けていた。
     広い院長室の正面に、矯正室を映す大きなモニターがあり、マザーがソファーに腰かけ、見つめていた。新人監察官の武田が、緊張した面持ちでマザーに報告を始め、その横で院長の田丸が控えている。
     監察院に逮捕された貴族は、矯正室での教育が終了するまで、貴族の身分と氏名を剥奪され、囚人番号で呼ばれる。
     大きなモニターに鮮明に映された女は、23番と書かれた名札を首から吊り下げ、手錠をかけられていた。まだ若い美女だ。清楚で気品のある顔立ちをしていて、高い身分の貴族の令嬢と思われた。  
     白いブラウスのボタンを、一番上までとめ、うすいピンク色の膝丈のスカートを穿いている。派手な印象はなく、真面目な女子学生の雰囲気を持っているが、目を涙で赤く腫らしていた。
    「23番は、わいせつ図書所持、で逮捕されました。貴族女子学生寮で風紀が乱れているとの情報があり、一斉の所持品検査をしたところ、この娘のベッドの中に隠されているのが見つかったのです」
     武田がマザーに見せたのは、雑誌から切り抜かれた写真だった。新しいものではなく、少し黄ばんでいる。下着姿の若い女が縄で縛られて吊るされている写真だ。乳房や性器は露出していない。平民の間では、成人がみても何の問題にもならない写真で、あまり価値もないと思われる。
     しかし、性について、厳しく制限されている貴族の娘達にとっては充分に刺激的な写真だ。
    「性器の露出のない写真ですし、今まで非行歴のない伯爵家の令嬢です。厳重注意で済む事案ですが、写真の入手先を話さないため逮捕となりました」
    「誰かを庇っているのかしら」
    「ご推察の通りと存じます。友人か恋人を庇っていると疑い、問いただしたのですが白状しません」
    「処女検査は?」
     マザーの質問に、武田が青ざめた。自分の失態に気付いたのだ。
    「しておりません」
    「未婚の娘の供述に問題があれば、処女検査をするのが当然だろう。研修で教わらなかったのか?」
     田丸が、武田を咎めた。
    「教わっております。申し訳ありません。私のミスです」
     背筋を伸ばし、頭を下げる武田を、マザーは睨みつけた。
     貴族を厳しく取り締まるために、監察官は平民から登用している。大学卒業後、高い競争率の試験に合格し、厳しい研修を経た後、マザーの面接で採用が決定される。平民のエリートで優秀な人材が多いが、マザーの側近としての役割もあるため、マザー好みの容姿をした美女も少なくない。
     武田も、端正な顔立ちをした才媛だった。大学や研修所での成績も優秀だったが、監察官としては冷酷になりきれていない、との評価も報告されていた。
     自分とあまり年齢の違わない、令嬢の涙に同情して、処女検査をしなかった可能性がある。それともこの娘に好意を持ったか?
    「武田君ほどの優秀な子が、検査を思いつかないはずがないわ。大人しそうな、この娘に同情したのかしら」
    「申し訳ありません」
    「監察官の心構えを、身体で思い出してもらった方がいいかしらね、院長?」
     マザーが田丸の方を振り向いて微笑んだ。
    「かしこまりました」
    マザーの意図を察した、田丸は、武田に服を全部脱ぐように命じた。
    「マザーの御意だ。全裸になり、処女検査の体位をとれ」「はい。了解しました」
     ためらう事無く、武田は制服と下着を脱ぎ、マザーの前で前屈姿勢になり脚を開いた。
    「もっと腰を上げ、脚を開いて」
     田丸の容赦のない指示で、陰毛の中の性器が露出した。武田は歯をくいしばり、マザーと田丸の視線に耐えているが、顔が赤らみ、脚が細かく震えていた。
     マザーが、股間を覗き込み、ラビアを片手で開いた。武田がたまらずに、小さな悲鳴を上げる。
    「あなた、まだ処女だったの?」
    「はい」武田が消え入るような声で答えたが、監察官の声ではなく、哀れな娘の声になっていた。
    「処女膜を傷つけずに、自白させるにはどうしたらいいと教えられたの?」
    「肛門や尿道を責めるか、鞭で尻を打つよう教わりました」
    「そうね。正解だわ」
    「ああっ、ああっ、いやあ、そこはお許しください」
     突然、武田が、悲鳴を上げ白い尻をくねらせ始めた。マザーの指が肛門に挿入され、動いている。
     痛みだけでなく、今まで経験した事のない、直腸のおぞましい感覚に、鍛えられた武田も耐えられなくなったのだろう。
    「でもね、もっといい方法もあるのよ」
     マザーが、微笑みながら武田の、クリトリスを摘み、肛門と同時に責め始めた。
    「ああっ、ああっ、お許しを」
     武田の悲鳴が、次第に喘ぎ声に変わり、処女膜の周囲が濡れ始めた時、突然マザーの手が離れた。
    「ああっ、ああっ、ああ」
     マザーの手が離れても、少しの間、武田の喘ぎ声と腰の動きは続いていた。
    「もうおしまいよ、脚を閉じて、服を着ていいわ」「はい」
     返事はしたものの、武田は動けずに、股間を押えたまま、うずくまってしまった。紅潮した顔が、困惑した表情になっている。
    「分かった?こういう責め方もあるのよ。オーガスムスの直前で止めるのがコツね。でも今日は許してあげる」
     そう言って、マザーの手が武田の股間に入り、武田の喘ぎ声が再び始まった。しばらくして、武田の腰が痙攣したように震え、悦びの声とともに武田は果てた。
    「シャワーを浴びさせてから、もう一度、武田にあの娘の尋問をさせなさい」
    「かしこまりました」
     田丸は、マザーに一礼してから清掃担当の部署に電話をかけた。初めてエクスタシーを体験した武田が失禁し、ソファーを汚していたのだ。


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▲[ 7066 ] / ▼[ 7080 ]
■7079 / 1階層)  神聖な契約 第五話
□投稿者/ 左眼 一般人(39回)-(2013/03/25(Mon) 17:23:40)
    第五話 玲 診察室
     玲は冴との婚約が決まった日から、二人の初夜を空想するようになっていた。冴の裸の姿を想像し、彼女とのセックスを夢想する。これは性行為を厳しく制限する教育を受けてきた玲にとって、初めて体験する女としての興奮だった。
     夜ベッドの中で、冴の写真を見ながら、玲の空想が始まる。
    寝室の明かりを暗くして、二人とも下着だけになる。キスをしてから手をつないで、ベッドに入る。冴さんがブラとショーツを、私のために脱いでくれる。きれいな乳房に触らせてくれる。それから冴さんの手で、私の下着が脱がされる。キスをしながら、乳房、それから女の子の部分を、優しく愛してくれる。
    冴に抱かれる事を想像すると、下腹部が熱く、潤うような感覚がした。いつしか、指で刺激する事を覚えていた。いけない事、恥ずかしい事と思っても、やめる事ができない。毎晩の習慣になった。
    自慰は、貴族の社会では淫乱な恥ずべき悪癖と教えられてきた。冴を想って、オナニーをしていることは、誰にも知られたくない秘密だった。
    鎌田による、全裸での診察が始まった時、玲が恐れたのは自慰の習慣が分かってしまうことだった。成人してから、誰かに自分の性器を見られたことはない。恥ずかしくてたまらない診察だが、冴との結婚のためなら耐えようと思った。でも、もし見られてオナニーしているのがばれたらどうしよう。毎晩しているので、あそこに何か痕跡があるかもしれない。先生に見られたら分かってしまうのでは?玲の不安は次第に大きくなっていた。
     それに、体を隠そうとすれば、監察院に報告すると脅されたのも恐怖だった。だから全裸のまま、上半身を看護師に計測され、鎌田に診察されても、羞恥に耐えるしかなかった。
     鎌田の手で、乳房を触診された後、乳首を指で摘まれた。恥ずかしさで、涙が出てきたが、指の刺激で、乳首が尖り、少し大きくなってしまう。その大きさを計測されて記録された。
     向かい側で冴も同じように診察と計測をされていた。初めて見た冴の躰は想像していたとおりに美しく、想像以上に玲の性欲を刺激していた。自分も裸でいる恥ずかしさがあり、うつむいて、目を逸らすのだが、しばらくすると、顔を上げ冴の裸体に見入ってしまう。
    いつの間にか、下腹部が熱く疼き始め、オナニーをしたい気持ちになっていた。そんな自分に、うしろめたさと、身の置き所が無くなるような恥ずかしさを感じていた。
    「お二人とも、上半身の発育には問題ありません。これから一番大事な女性の部分の診察と検査をします。カーテンの奥に診察台がありますので、順番に上っていただき、性器が良く見える体位になっていただきます」
     丁寧だが、有無を言わせぬ口調で鎌田が指示した。

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▲[ 7079 ] / ▼[ 7082 ]
■7080 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第五話
□投稿者/ のん 一般人(2回)-(2013/03/29(Fri) 11:26:25)
    久しぶりだったので一気に読みました。
    貴族や女性同士の結婚、日本ではちょっと秘密めいた香りがして想像の世界が広がります。
    続きを楽しみにしています。
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■7082 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 左眼 一般人(42回)-(2013/04/03(Wed) 13:49:03)
    感想ありがとうございます。続きも楽しんでいただければ嬉しいです。
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■7081 / 1階層)  神聖な契約 第六話
□投稿者/ 左眼 一般人(40回)-(2013/04/03(Wed) 13:45:40)
    第六話 鎌田 診察室
     鎌田はカーテンを開け、冴と玲を診察台の前に立たせた。
     冴の美しさは、ここでも際立っていて、普段は無表情の看護師達も、うっとりと見とれている。鼻筋のとおった美しい顔立ちに、理想的なプロポーションは、華やかで、人を強く惹きつける魅力がある。その美女が白い肌を露わにして、恥じらっている様は、結婚前の娘の裸体を見慣れているはずの、鎌田の気持ちも高ぶらせていた。
     一方の玲は、まだ大人になりきれていない美少女の面影を残していた。か細い印象があり、胸も冴と比べると小さい。だが乳房の形は、美しい紡錘形で、斜め上を向いた乳首はピンク色に尖っていた。
     裸を見られるのが、冴以上に辛そうで、顔を真っ赤にしてうつむいている。だが時おり腰を揺らして、前屈みになる仕草をしているのに、鎌田は気付いた。尿意を堪えているのではなく、性感が高まっているのだと分かっていた。
     もし二人とも、処女であれば、マザーに捧げる、聖なる生贄にふさわしい。マザーはお喜びになり、褒美に私を抱いて下さるかもしれない。マザーの舌と指で、自分の体を支配された時の感覚を思い出し、鎌田も、無意識に腰をくねらせた。
    「冴様、診察台にお座り下さい」
     鎌田に言われて、冴が診察台に腰かけた。診察台は一見、歯科治療の際に使われる椅子に似ているが、両手両足を固定するベルトがついている。
     看護師が、一礼してから、冴の両手両足をベルトで固定した。全裸で拘束されると、さらに不安感と恐怖心が高まる。冴の表情がこわばり、白い乳房が呼吸で大きく前後するのを見て、鎌田はコントローラのスイッチを操作した。
     低いモータの音がして診察台がゆっくりと動き出した。上半身が下がり、腰が固定されたまま脚が45度の角度で上り、上方に向けられた。続いて両脚が左右に開き始める。自分がどういう体位にされるのか分かった冴が、悲鳴を上げた。
    「お願い、止めて下さい。いや、だめ、だめです。見ないで」
     哀願し、膝を閉じようとしたが無視され、脚がゆっくりと開いていく。脚が限界まで、開かれ、自分の一番秘めておきたい部分が露わになってしまった時、冴は羞恥で顔を赤く染め、泣き出しそうな表情になっていた。
    鎌田が、大きく開かれた脚の間に立ち、診察を始めた。陰毛の中の陰唇に触れると、冴の悲鳴がまた聞こえた。無意識に脚を閉じようとしているが、診察台に固定されているので動かず内腿が震えている。
    陰唇が、指で開かれるとピンク色のきれいな粘膜が露出し、クリトリスの膨らみも露わになった。ライトが当てられ、医療器具でラビアが開かれ固定される。膣の入り口が鎌田に覗かれたが、冴は身をよじるしかなかった。
    「処女膜が確認できました。きれいな粘膜で性行為の痕跡も認めません。これで冴様の純潔が証明できました。」
     鎌田が事務的な口調で説明した。
    「消毒を兼ねた、性感の検査をしてから診察を終わります」
    腰の下に浅い金属製のトレイが差し込まれた後、性器にノズルから消毒液が吹き付けられた。敏感な粘膜やクリトリスが刺激される。
     自慰の経験もない冴には初めての感覚だったが、本能的に性的な快感だと分かった。貴族の娘にとって、恥ずかしい感覚と教えられてきた。喘ぎ声を、出しそうになり歯をくいしばる。
    「そんなに、恥ずかしがられる事はありません。大人の女性として当然の感覚です。膣液の分泌も確認できました。冴様は、性感の発達も正常と診断します」
    冴の顔がさらに赤らみ、ようやく診察が終わった。医療器具を取り外され、濡れた性器にガーゼが当てられて診察台から降ろされる。
     パートナーの診察が終わるまでは、着衣を許されない。冴は、性器にガーゼをあてたまま、裸で立っていなければならなかった。

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■7087 / 1階層)  神聖な契約 第七話
□投稿者/ 左眼 一般人(43回)-(2013/04/24(Wed) 19:29:58)
    第七話 冴 診察室
     診察台から降りた後も、ショックは消えなかった。これが、聖なる契約をするための試練だと思っても、冴にとっては、想像していた以上の恥ずかしさだった。
     そして死ぬほどの恥ずかしさの中で、初めて経験した性感に戸惑っていた。消毒液が秘部の粘膜に吹き付けられた時に感じた、快感。あれが今まで封印されてきた、女の悦びなのだろうか?ガーゼの下の秘部は、まだじんわりと疼き濡れていた。
    「止めて。お願いです。いや、見ないで」
     玲の悲鳴で、冴は我に返った。診察台の上で拘束された玲の脚が、開かれていく。鎌田が医療器具を用いてラビアを開いて、覗き込んだ。
     冴にも、ピンク色の粘膜が露出されるのが見え、あわてて目を逸らした。私も、こんなふうにして、診察された。そう考えると、また顔が火照って来る。
    「クリトリスが腫大して、膣周辺に分泌液が多く出ています。性的興奮の所見です。粘膜に何度も擦ったような跡があります。性行為の痕跡を疑います」
     鎌田の説明に驚いて、顔を上げる。冴の目に再び玲の性器が見えた。無惨に開かれた陰唇から秘部が覗いていた。赤く充血した粘膜が濡れていて、当てられたライトを反射している。
    「どういうことですか?」冴の質問に、鎌田が苦笑をうかべた。
    「平民の言葉で申し上げると、あそこが愛液で濡れていて、セックスをした跡がある、という事です」
     冴は驚いて玲の顔を見た。玲は涙目になって首を振っている。
    「嘘です。私はそんな事、したことないです」
    「じゃあ、どうしてこんなに濡れて、クリトリスに擦れたあとがあるのですか?玲様」
     玲は答えられない。
     驚きの後、冴に嫉妬と怒りの感情が押し寄せた。神聖な契約を結ぶために、自分は、死ぬほどの恥ずかしさに耐えたのに、玲が他の人と寝ていたなんて。ずっと愛していたのに、信じていたのに。
    「相手は誰?男の人?女?」
     冷静さを失った冴が、涙声で詰め寄る。
    「信じて。私何もしていない」「でも先生が、行為の跡があるって。どういう事?」
     美しいカップルが、泣きながら言い争っているのを鎌田が遮った。
    「冴様。落ち着いて下さい。玲様に正直になっていただく方法がございます」
     鎌田が取り出したのは、ゴム製の指サックだった。冴の人差し指に装着すると、医薬庫から取り出したゼリーを表面につけた。
    「媚薬の一種ですが刺激が強いので素手では触れないで下さい。そのお指を玲様のここに挿入するのです」
     鎌田が指差したのはアヌスだった。開かれた陰唇の下に露わになっている。
    「だめ、許してください。そんなところ触らないで」
     玲の悲鳴は無視され、冴の指がアヌスに入って行く。冴の目つきが変わっていた。嫉妬と初めて体験した性感で、今まで封印されていた性欲が高まっている。
    「痛い、いや、はあっ、あっ、許して、もうだめ」
    「奥まで入れてから、指を回転させるように動かしてください。媚薬の効果が高まり、粘膜が刺激を求めるようになります」
    「お尻が熱い、痒くなって、変になりそうです、許して、ああっ、ああっ」
     冴はいつの間にか、夢中になって玲のアヌスに入れた指を動かしていた。肛門が収縮し、サックをはめた指が締め付けられている。冴の秘部も疼きだし、ガーゼの下が濡れてきているのが感じられた。指の動きに合わせて玲の喘ぎ声が大きくなり、拘束された診察台の上で腰をくねらせ始めた。開かれた秘部から愛液が滴り落ち、冴の手まで濡らしている。
    「これが性の悦びです。お尻の穴に入れられた指の感触はおぞましいものですが、媚薬の刺激で次第に快感に変わります。もう少しで果てますが、ここで指を抜いてください」
     鎌田の指示で指を抜く。指が抜かれた後も、玲は腰をくねらせる事を止められなかった。
    「躰がおかしくなりそう。お尻の中が、痒くて、熱くて、あそこも変な感じがして、お願い、助けて」
     玲が、恥ずかしそうな声で哀願し鎌田を見つめた。
    「正直に、お話ください、どうされたいのです」
    「お尻にまた指を入れてください、途中で止めないで」
    「最後まで、して欲しければ本当の事をおっしゃって下さい。なぜ性行為の跡があるのです?」
     もう我慢できなかった。プライドを捨て、泣きながら告白するしかなかった。
    「自分でしました。オナニーをしていたのです、助けて、もうだめ」
    「玲様は冴様を裏切っては、おられませんでした。お助けになってください」
    「ごめん、玲」
     冴は指をアヌスに再び挿入すると、指を動かしながら、玲に抱きついた。診察台の上で二人の裸体が重なる。
     冴は、無意識のうちに自分秘部を玲の秘部に重ね、抱きしめていた。そして、腰をくねらせている玲の喘ぎ声と一緒に、冴も声を出していた。
     腰をのけ反らして、玲が果てた時、冴は我に返った。鎌田や看護師の見ている前で、全裸で抱き合っていた事に気づき、あわてて体を離す。恥ずかしさで真っ赤になり顔を上げる事が出来なかった。
    「ここまでにします。神聖な契約の前に肌を重ねるのは、どういう理由があろうとマザーに対する裏切りとなります。本日の事は監察院に報告します。監察院から通達が来るまで、お二人とも自宅に謹慎していてください」
     鎌田の声が響き、赤く火照っていた裸の二人が、今度は青ざめた。

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■7091 / 1階層)  神聖な契約 第八話
□投稿者/ 左眼 一般人(44回)-(2013/05/16(Thu) 22:36:27)
    第八話 武田 尋問室
     マザーに初めて、オーガスムスを経験させられた時から、武田は自分の中で、何かが変わってしまったと感じていた。
     マザーの指の感触がまだ秘部に残っていたあの日の午後、武田は囚人番号23番の尋問を再開していた。23番は伯爵家の令嬢で、寮のベッドに下着姿で縛られた若い女の写真を隠していた。午前の尋問で、写真の入手先を供述せず、誰かを庇っている可能性があった。
    「どうしても言いたくないのね。性交渉のある恋人を庇っている疑いがあるので、処女検査をするわ。着ている服を全部脱ぎなさい」
    「そんな」23番はうつむいていた顔を上げて抗議した。顔が青ざめている。
    「裸になるなんて絶対にいや。私、写真を持っていただけです。性交渉なんて言いがかりだわ」
    「躰を調べればすぐに分かるわ、自分で脱げないのなら不服従とみなされて罪が重くなるよ」
     お嬢様育ちで、すぐに自供すると思われていた23番だが、芯の強いところがあるようで、武田の脅しにも必死に耐えようとしていた。背後に控えていた看守に促されて立ち上がったが、自分から服を脱ごうとはぜずに無言のまま下を向いている。
     清楚で美しい、貴族の娘が、恐怖に耐えようとしている姿を見て、武田の中でそれまでにはなかった欲情が生まれていた。マザーに弄ばれたクリトリスが再び疼きだしている。腰に携帯しているサバイバルナイフを取り出すと、23番の首に突き立てた。
    「動くと、危ないよ」言うと同時に、ナイフの刃先を胸元から下に一気に下す。ブラウスとブラジャーが同時に切り裂かれ、白い胸が露わになった。胸の谷間の皮膚に浅い切り傷が出来、赤い血が線状に滲む。
     突然の暴力に23番は、声を出す事もできない。
     ナイフをピンク色の乳首に当てて、ゆっくり動かすと、血が滲み23番の悲鳴がようやくあがった。
    「乳首を切り落とされたくなければ、自分で脱ぎなさい。早くして。脱いだら両手を床につけて、腰をあげ、脚を大きく開きなさい。あなたの性器がよく見えるようにね」
    「はい。脱ぎます。だからひどい事しないでください」
     震える手で、裂かれたブラウスとブラを脱ぐと、スカートに手をかけた。スカートとストッキングは思い切って脱いだが、ショーツ一枚の姿になると、血の滲んだ胸を両腕で隠し立ち竦んでしまう。恐怖と羞恥で、白い脚も震えていた。
     武田の平手が、容赦なく頬を打った。
    「早く処女検査の恰好をなさい。床に手をついて腰をあげるの」
     あわてて、23番が床に手をつき腰を上げた。脚はかたく閉じたままだ。
     武田が無言で、ショーツの後ろからナイフの刃先を入れ、縦方向に切断した。ショーツが足元に落ち、白い尻が露わになった。
    「いやーつ。許して」
     23番の悲鳴は無視され、武田の平手が尻を打ち始めた。鍛えられた監察官の平手打ちで白い尻が赤くなる。痛みと屈辱で23番は泣き始めた。成人になった貴族の令嬢が、想像もできなかった仕打ちだった。

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■7092 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第八話
□投稿者/ のん 一般人(1回)-(2013/05/17(Fri) 20:19:34)
    今までと全く違うシチュにビックリです。
    でも刺激的でゾクゾクしちゃいます。
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■7095 / 3階層)  のんさんへ
□投稿者/ 左眼 一般人(46回)-(2013/05/29(Wed) 17:37:05)
    遅くなりましたが、続きが書けました。楽しんでいただければ嬉しいです。マザーに、躰を触られるとサディストになるという設定を考えています。
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■7093 / 1階層)  神聖な契約第九話
□投稿者/ 左眼 一般人(45回)-(2013/05/29(Wed) 13:40:52)
    第九話 武田 尋問室
    「脚を開きなさい、もっと大きく」
     尻を叩いていた手を止めて、武田が言うと23番はもう抵抗することができなかった。痛みと恐怖で、子供の様に泣いている。おずおずと白い脚を開いていくと、武田の目の前で秘部が覗いた。
     ラビアに触れると、悲鳴があがったが、姿勢はそのままで23番は動けないでいる。武田の指で左右にラビアが開かれ、奥にピンク色の粘膜が露わになった。
     処女膜の襞を確認すると、武田の指はラビアを伝ってクリトリスの突起に移動する。ゆっくりと愛撫を始めながら、もう片方の手で、血の滲んだ乳首を擦りだした。23番は、同じ姿勢のまま耐えていたが、しばらくすると、腰を震わし泣き声の様な喘ぎ声を出し始めた。
    「あなたの、ヴァギナ、ここから良く見えるわ。まだ処女だったのね。疑って悪かったわ。お尻も痛かったでしょう」
     突然武田の口調が優しくなった。
    「お願いです。止めて。そこだめです。あっあっ。だめです。だめです」
    23番の哀願を無視して、クリトリスと乳首を同時に弄びながら、武田が続ける。
    「あなた、本当は真面目な学生さんね。でも女の子の部分は敏感になっている。クリトリスが大きくなって、奥から濡れてきている」
    「だめ。ああっ。もう許して」
    「あの写真を見て自分で慰めていたの?」
     23番の顔がさらに赤くなった。歯を喰いしばろうとしているが、喘ぎ声を止める事はできない。武田の指は的確に、23番の性感を刺激し続けていた。
    「果ててしまう前に、白状したほうがいいわ。あの写真でオナニーをしていたかどうか、あの写真は誰からもらったのか?正直に言わないままで、果てたら、ナイフでクリトリスをそぎ落とす規則になっているの。本当はいい子なのに可哀想にね」
     優しい声で武田がささやく。
     23番は自分に残された時間がないのが分かっていた。もう少しでいってしまう。恐怖で声が震えた。
    「しました。オナニーしました。シスターの梨花さまです。写真は梨花さまから渡されました。ああっ、もうだめ、あっあっ」
     そう答えて、すぐに下半身が痙攣した様に震え、大きな喘ぎ声とともに23番は果てた。
     武田は、机からカメラを取り出すと無言のまま、無惨な23番の写真を撮り始めた。フラッシュが光り、愛液に濡れた秘部が顔と一緒に映る角度で、何度も撮られていく。
    「もう立ち上がっていいわ。見てごらんなさい、きれいな記念写真が撮れたわ」
     武田が、モニターの画像を見せると、23番が声を出して泣き始めた。
    「メソメソしないで。この写真ご両親に見せたらどうなるかしら」
    「それだけはだめ。何でもします。どんな罰でもうけますからそれだけは止めてください」
    「そうよね。いやらしい写真を隠していただけじゃなく、オナニーもしていた。その上取り調べ中に恥ずかしい恰好でいったなんて、知られたら貴族の娘には戻れないものね」
     23番は、全裸のまま手を合わせ何度も頭を下げていた。
    「何でもしますから、誰にも言わないで下さい」
    「分かったわ。助けてあげる。伯爵の令嬢にもどしてあげる。その代り私の命令に絶対服従する事、この先ずっと。いい?」
     23番は何度も肯いた。そして躰も心も武田に支配されようとしていた。


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■7096 / 1階層)  神聖な契約 第十話
□投稿者/ 左眼 一般人(47回)-(2013/06/01(Sat) 11:44:46)
    第十話 マザーと武田 貴族監察院貴賓室
     性の悦びを支配することで、マザーは貴族社会に君臨していた。マザーの祝福のない性行為は不道徳とされ、罰せられる。貴族監察院は、マザーが認めていない婚姻外の性行為や自慰行為を摘発し、矯正教育をするのが表向きの役割だ。
     そして監察院の隠された使命は、マザーに美しい娘を提供する事だ。神聖な生贄と呼ばれる処女のカップルが毎年選ばれる。それ以外にも囚人の美しい女が、マザーの寵愛を受ける事がある。
     監察官は、マザーの気に入りそうな囚人を選び、マザーに特別教育の申請をする。マザーが満足すれば、監察官に褒美が与えられる。
     監察院の最上階にある貴賓室がマザーの執務室になっている。院長室より広く豪華な室内は高級ホテルのスイートルームの様になっていた。デスクとソファー以外に奥には浴室や寝室が備え付けられている。
     武田がマザーの呼び出しを受けたのは、23番の尋問に成功した日の翌日の夜だった。貴賓室に入るのは初めてで、武田は緊張していたが、あの美しい囚人23番をマザーが気に入られたのではないか、と推測していた。
     侍女から勧められたソファーには座らずに、直立不動のまま報告を始める。
    「仰せのとおり処女検査をしました。ヴァージンでしたが、クリトリスの刺激には敏感で、自慰の習慣を自白しました。例の写真の入手先も供述しました。女学院のシスター梨花です。生活指導の教官ですが、以前から悪い噂があります。許可をいただければ、逮捕し、尋問します」
    「よろしい。許可します」
    「ありがとうございます。23番ですが、この通りの美形の処女です。マザーの特別教育を受けるのにふさわしい、と存じますがいかがでしょうか?」
     武田から渡された写真を見て、マザーは微笑んだ。
    「美しい娘ね。気に入ったわ。でももっと気に入っている娘がいるの。武田君、あなたよ」
     武田の顔が赤らむ。
    「きれいなだけじゃなく、優秀で強い女を抱きたい気分なの。いい仕事をした褒美に、女にしてあげるわ。覚悟はいい?」
    「はい。光栄です」
     驚きと緊張で武田の声はうわずっていた。
    「いろいろな噂を聞いているかもしれないけれど、怖がる必要はないわ。侍女に案内させるから浴室で体を清めなさい。貴族の娘と同じように、初夜の儀の作法で女にしてあげる。侍女に儀式の用意もさせているの」
     マザーに抱かれることは、監察官の将来の出世にもつながる。武田にとっても最高のチャンスだったが、初めての体験を前に、不安と恐怖、羞恥心がまだ処女である武田を動揺させていた。
     マザーの正体は白蛇という噂があった。マザーに女にされた、娘も白蛇になるという。目の前の美しい年齢不詳の権力者、マザーは、確かに白蛇の様な肌と両眼を持っていた。美しい白蛇の瞳に睨まれると誰も逆らう事ができない。
    「分かりました。よろしくお願い致します」
     緊張で声が震えていた。
     侍女が武田の前に跪き、一礼した。
    「私が、お世話をさせていただきます。お嬢様はこれから花嫁になり、神聖な儀式に臨まなくてはなりません。まずは浴室に参りましょう」
     侍女に連れられて、武田が浴室へ向かった。いつものエリートの監察官ではなく、不安げな娘の表情になっていた。

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■7097 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第十話
□投稿者/ のん 一般人(2回)-(2013/06/09(Sun) 00:01:37)
    ずっと責める側にいるものとばかり思っていたのに、意外な展開です。

    苦痛と快楽の両方があるのは、読んでいて次の責めがどちらなのか想像する楽しみがあります。

    この世界に入り込みたくなりますね。
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▲[ 7097 ] / 返信無し
■7099 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 左眼 一般人(49回)-(2013/06/12(Wed) 17:39:55)
    感想ありがとうございます。今回も楽しんでいただければ嬉しいです。
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▲[ 7066 ] / 返信無し
■7098 / 1階層)  神聖な契約 第十一話
□投稿者/ 左眼 一般人(48回)-(2013/06/12(Wed) 17:38:26)
    第十一話 侍女と武田 ドレッシングルーム
     貴賓室の奥は武田の想像を、はるかに超えた、広く豪華な造りになっていた。侍女に案内された浴室には、広いドレッシングルームが備え付けられていて、アロマの香りがしていた。
     入浴を終えると、それまで着ていた制服や下着はなくなっていて、真っ白な着物が一枚用意されている。
     バスタオルを体に巻いて戸惑っていると、侍女がドレッシングルームに入って来た。
    「すべて私にお任せ下さい。お嬢様は何もする必要はありません。これも重要なしきたりでございます。まずはここに横になり脚をお開きください。性器の剃毛を致します。恥ずかしがっていてはだめです。そう、もう少し脚を開いて膝を立ててください」
     侍女の指示は、マザーの命令だと理解していた。侍女の視線を感じながら、言われた通りの恰好になる。バスタオルがはだけ、全裸の下半身が露わになるのが分かった。厳しい訓練を受けてきた武田だが、羞恥と緊張で白い脚が震えだしていた。
    「これでよろしゅうございます。大事なところが傷つくといけませんので、決してお動きにならないように」
     そう言うと、クリームを塗って、剃刀で陰毛を剃り始めた。剃刀の刃は鋭く、武田は羞恥だけでなく恐怖にも耐えなくてはならなかった。
    「終わりました。お嬢様の大切な部分がよく見えるようになりました。きれいなピンク色でよく濡れています。マザーも気に入られる事でしょう」
     武田はさらに顔を赤らめた。剃刀と侍女の指の動きに反応して、下腹部が疼いていたのだ。
    「恥ずかしがられる事はありません。性器が濡れた状態で、初夜の儀に臨む方がよいのです。白装束の着物を着て、お化粧をしてからマザーの寝室にお連れします」
     武田は侍女に従うしかなかった。

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■7107 / 1階層)  神聖な契約第十二話
□投稿者/ 左眼 付き人(50回)-(2013/06/27(Thu) 17:07:51)
    第十二話 マザーと武田と貴婦人達 寝室
     侍女に連れられて、部屋に入って来た武田を見て、マザーは微笑んだ。期待していた以上に魅力的な娘になっていたのだ。白の着物をまとい、きれいに化粧されているが、乳首や、陰毛のない下腹部が、はっきりと透けて見える。普段の監察官の制服姿とは大きく違う、全裸に近い格好で、少女のように顔を赤くしている。その姿がマザーの欲情を刺激していた。
     マザーの寝室には初夜の儀の用意がされ、儀式を手伝う侍女が1人と、立会人が3人控えていた。立会人は、全員、マザーによる初夜の儀を経験した貴婦人達で、正装のドレス姿だ。
     処女はマザーから、痛みと悦びを教えられ女になる。それが初夜の儀と言われているが、実際の内容は、経験した者とマザーの側近にしか知られていない、秘められた儀式だ。
     初夜の儀のために、ベッドの横に、大きな磔台が置かれ、天井から拘束具のついたロープが2本吊るされていた。磔台の正面には大きな鏡が置かれ、拘束された娘は自分の恥ずかしい姿を目にしなくてはならなくなる。
    「私の、心と躰を、永遠にマザーに捧げる事を誓います」
     侍女に教えられたとおりに、マザーの椅子の前に跪き、武田が誓いの言葉を述べると儀式が始まった。
    「先ずは、花見の儀でございます。お嬢様はこちらへ」
     侍女が、武田を十字架の形をした磔台の前に立たせた。背後から両手首、右の足首を磔台のベルトで固定する。左足首には、天井の滑車から吊るされたロープがかけられた。
     マザーが壁のスイッチを押すと、低い機械音がしてロープがあがり始めた。着物がはだけ、下着を着けていない下腹部が見え始める。
     武田は、小さな悲鳴を上げ、脚を閉じようとしたが、鍛えた体でも機械の力には抵抗できない。脚を、大きく横に開いた格好で磔台に拘束された。陰毛のない秘部が露わになり、向かいの鏡に映る。
    「皆様、花見の儀をお願い致します」
     侍女の言葉でマザーと3人の貴婦人が、武田の前に集まり、性器を観察し始めた。よく見えるように侍女が床の上に設置されているライトをつけ、下腹部に焦点を合わせる。
     武田は羞恥に耐えようと、歯を喰いしばっていたが、無意識に脚を閉じようとして内腿の筋肉が震え始めている。
    「鍛えた、いい躰をしていますね」「肌も、きれいだけど、ラビアの粘膜もきれいですね」
     マザーの手が、白い太腿から股間に伸びていく。
    「ああっ、お許しを」
     武田が思わず、小さな悲鳴を上げた。
     マザーが、指でラビアを大きく拡げると、性器の奥の粘膜までがライトで照らされた。
    「処女膜はきれいに残っているし、ピンク色のきれいな粘膜をしているわ」
    「本当にきれいなお花ですこと」
    「マザー、私達、立会人は、この者の純潔を認めます」
     立会人の中で一番年長の女性が宣言した。
    「よろしい。蜜をださせなさい」
    「はい。光栄です」
     宣言した、貴婦人が武田の前に両膝をついた。舌と唇でクリトリスを刺激し始める。同時に、もう2人の立会人の婦人が、着物の上から、左右の乳首を、舌と唇を使い愛撫しだした。
     堪えられなくなり、喘ぎ声を出そうとした武田の口がマザーの唇でふさがれた。 マザーの赤い舌が口の中に入り、武田の舌に絡まる。
     4人に同時に責められた武田の表情が徐々に変わっていった。羞恥と苦痛に耐えていた表情が、悦びと恍惚の表情になっていく。長いキスが終わり、マザーの唇が離れた時、うっとりとした、ため息が武田の口から出た。
     乳首とクリトリスが尖り、愛液が股間を濡らしている。
    「蜜が出始めた様ね。破瓜の儀の支度をしなさい」
    「かしこまりました」
     侍女に指示を出すと、マザーは立会人を伴いドレッシングルームに入っていった。
    「お嬢様はベッドに移っていただきます」
     侍女により、拘束が解かれ隣のベッドに上がるよう指示された。
    「すぐにマザーは戻られます。お嬢様の躰の準備もしていただきました。膝を立て、大きく脚を開いてお待ちください。拘束なしで、ご自分の意思で体を開くのが作法でございます」
     立会人による愛撫とマザーのキスの後、武田の躰は火照り続けていた。ベッドの上で膝を立て、脚を開くと、濡れている秘部が鏡に映る。
     恥ずかしさがこみ上げてくるが、それは苦痛ではなく甘美な悦びになっていた。乳首とクリトリスは尖ったままで、ラビアの間から愛液が滲んでいる。
     しばらくして、マザーが貴婦人3人を従えて、ドレッシングルームから出てきた。貴婦人3人は全裸で、侍女もいつの間にか裸になっている。侍女と立会人は、服を着ていた時と態度が大きく変わり、興奮し、目をぎらつかせている。
     マザーはガウンを羽織っていたが、ベッドの傍まで来ると、脱いで全裸になった。
     鏡にマザーの裸体が映る。武田が噂で聞いた、白蛇ではなかった。
     白い肌、豊かな胸をした美しい女性の躰をしている。しかし股間に、大きな白蛇がいた。
    「いやあっ」武田が悲鳴を上げたが、体は動かせずに脚を開いたまま固まっている。
     マザーは双頭の白蛇の姿をしたディルドを、ヴァギナに挿入していた。
    「破瓜の血と痛みが女の悦びを真のものにする」
     マザーがささやいて、武田に覆いかぶさる。
     白蛇の硬い頭が武田の濡れた、ラビアに当たり、振動し始めた。
     マザーの腰が動き、処女膜の上をいたぶるように白蛇の頭が前後した。
     濡れた粘膜の擦れる音がする。
     悲鳴をあげようとする武田の口を、マザーの唇が塞いだ。
     舌を絡めながら、武田の躰を抱いて腰を沈めていく。
     白蛇が、処女膜を破り子宮の奥まで挿入された。
     マザーが唇を話すと、武田の大きな悲鳴と泣き声が響く。
     マザーが、腰を前後させ、2つの頭を持つ白蛇のティルドが、2人の中で踊る。
     白蛇が敏感な粘膜をピストン運動で擦り、破瓜の血と愛液で赤く染まる。
     強い痛みの後、初めて感じるディルドの感覚に武田は悲鳴をあげ続けていた。
     しばらくすると、おぞましい感覚が、性感を刺激しだす。悲鳴が喘ぎ声に変わる。
     マザーが強く、腰をつきだし、白蛇の頭が振動しながら粘膜を刺激し、子宮を押す。
     いつの間にか、武田も腰を振っていた。
    「ああっ、ああっ」
     白蛇に犯される自分を感じながら武田は果てた。
     ディルドが、引き抜かれた時、その刺激でまた、いきそうになる。
     脚を開いたまま、茫然としている武田を、再びマザーが抱きしめキスをした。
    「破瓜の儀、確かに見とどけました」立会人の代表が宣言し、儀式は終わった。
    「ここにいる者、すべての悦びを祝福する」
     マザーの言葉で、立会人と侍女もベッドに上がり、性行為を始めるのだった。

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▲[ 7107 ] / ▼[ 7131 ]
■7119 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約第十二話
□投稿者/ のん 一般人(3回)-(2013/07/08(Mon) 17:56:59)
    思わず私も入れて欲しくなる儀式です。
    この後の武田さんの変化が楽しみ。
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▲[ 7119 ] / 返信無し
■7131 / 3階層)  のんさんへ
□投稿者/ 左眼 付き人(52回)-(2013/07/11(Thu) 09:30:18)
    感想ありがとう。強制された恥ずかしさで感じてしまう悦びを書きたいです。
    楽しんでもらえると本当に嬉しいです。
[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7066 ] / ▼[ 7136 ]
■7130 / 1階層)  神聖な契約 第十三話
□投稿者/ 左眼 付き人(51回)-(2013/07/11(Thu) 09:25:08)
    第十三話 冴と玲、冴の母 冴の邸宅
     冴と玲は手をつないで、監察院から帰ってきた。二人で冴の母親に結果を報告する事になっていた。
     冴は美しくて厳しい母を、成人した今も恐れている。
    「ご心配をかけ申し訳ありません。今日、監察院でマザーの裁定を聞いて参りました。私たちの神聖な契約を認めて下さるとの事です」
    「お咎めはどうなりました?」
    「玲の、悪癖については、パートナーになる私が、きちんと躾けるように、との仰せです。検査の時の行為は、口頭でのご注意をいただきました」
     玲は顔を赤らめうつむいている。
    「玲さん、反省した?」冴の母が厳しい声で言う。
    「はい。もう二度としません」
    「あなたも、この家の娘になるのなら、悪い癖を完全に治してもらわなければなりません」
    「はい」
    「オナニーはとても恥ずかしい癖です。本当にあれから一度もしていない?」
    「・・・・」玲は下を向いて黙り込んでしまった。
    「一度覚えると、完全に止める事が、難しい癖なの。あなた、まだしているのね」
     素直で正直な、玲は嘘をつくことが出来なかった。
    「ごめんなさい」と言って涙ぐむ。
    「特別な治療が必要ね。冴も子供の時に、一度受けました。玲さんにも経験してもらうわ」
     母の言葉に冴の顔が赤くなった。10才の時に受けたお仕置きを思い出したのだ。
     冴がまだ、幼く性の意味も分からなかった頃、股間を手でこする事があった。
     オナニーをするという意識も全くなかったが、ある日母に見咎められた。
    血相を変えた母に、叱られ、悪い癖を治すためのお仕置きを受けた。
    その時の、恐怖と恥ずかしさは、今も忘れられずにいる。
    自分が、性に関して、潔癖なのはそのせいかもしれないとも感じていた。
    「お母様、あの時私は、まだ小さな子供でした。玲は大人です。大勢の前で裸になるのは、可哀想です」
     母の平手が冴の頬を打った。
    「何を言っているのです。恥ずかしい思いをさせ、体で分からせる必要があります」
     冴も玲も、もう逆らう事は出来なかった。
    「冴、あなたが玲さんをお仕置きしなさい。やり方は覚えているわね」
    「はい。わかりました」答えた、冴の顔色が少し変わっていた。
     愛する婚約者に、お仕置きをする。自分が興奮しているのが、分かった。
    「玲、覚悟して。あなたの為だから」
     玲は不安そうにうなずいた。

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▲[ 7130 ] / ▼[ 7139 ]
■7136 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第十三話
□投稿者/ のん 一般人(4回)-(2013/07/12(Fri) 13:57:24)
    冴さんだけでなく、読んでいる私も興奮して来てしまいます。

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▲[ 7136 ] / 返信無し
■7139 / 3階層)  のんさんへ
□投稿者/ 左眼 付き人(54回)-(2013/07/17(Wed) 22:34:03)
    何回も感想いただいて、ありがとう。楽しんでもらえると嬉しいです。
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▲[ 7066 ] / 返信無し
■7138 / 1階層)  神聖な契約 第十四話
□投稿者/ 左眼 付き人(53回)-(2013/07/17(Wed) 22:29:49)
    第十四話 玲と冴、貴婦人達 玲の邸宅
     玲が連れて来られたのは、邸宅の中の一番広い部屋だった。特別なパーティや音楽会のために造られた部屋で、小さなステージが備えられている。
     ステージの上に立たされた玲は驚いた。フロアのテーブルに、パーティの用意がされていて、着飾った貴婦人達がすでに着席している。
     冴の母が挨拶を始めた。
    「皆様、本日は娘の神聖な契約を祝う晩餐会にご出席いただき、ありがとうございます。それでは我が家の長女、冴と、神聖な契約で、結ばれる娘を紹介します」
    「玲と申します。よろしくお願い致します」
     促されて玲が緊張した声で挨拶し、頭を下げる。
     フロアに拍手が起こり、一人の老婦人が立ち上がった。
    「冴ちゃんにお似合いの、可愛いお嬢様ですこと。清楚で優しいお顔立ちをなさっています。奥様、この度は本当におめでとうございます」
    「ありがとうございます。でも一つ困った事があります」
     母は間をとってから、重々しい口調で続けた。
    「監察院の方から、この娘に悪い癖があるとの報告を受けました。恥ずかしい事に、貴族の娘でありながら、オナニーをするのです」
     フロアが静まり返り、玲は恥ずかしさで真っ赤になる。
    「恥ずかしい癖を治すため、ここで冴が玲を躾ます。見苦しい所をご覧になっていただくことになり、恐縮ですが、若い二人の将来の為でございます。皆様、仕置きの立会をよろしくお願い致します」
     母と冴が、深く頭を下げると拍手が起こる。
     晩餐会に招待された、貴婦人達全員が、うなだれて立っている玲に注目していた。
     大勢の前で、どんなお仕置きをされるのか?不安で、身の置き所が無い様子の玲をみて、冴は気持ちを高ぶらせていた。
     玲は婚約者の家を訪ねるのにふさわしい、上品なスーツ姿だった。白いブラウスに膝上丈の紺のスカートを身に着けている。
     長い髪をポニーテールにしているため、白いうなじが美しく強調されている。大きな瞳が不安げに瞬き、冴を見つめていた。
    「私が、婚約者として、あなたを躾ます。立ち会っていただいている皆様に恥ずかしくないよう振る舞いなさい」
     普段とは違う、冴の物言いに、玲は、さらに不安を募らせる。
    「はい」
    「裸になりなさい。家のお仕置きは、生まれたままの姿でされるの」
    「そんな。こんなところで、脱ぐなんて。出来るわけないです」
    「だめ、早くしなさい」
    「怖い。いつもの冴さんじゃないみたい。裸になるのは許して」
     玲が、うつむいて途方にくれたような表情になった時、冴の母が二人の間に入った。
     手に、折檻用の竹製の鞭を持っている。
    「あなた、何を考えているの。裸になるのが厭だって。あなた、ひと様の前で裸になるより恥ずかしい事をしたわよね」
     玲を睨みつけて、鞭を足元の床にたたきつけた。大きな音がして玲が竦みあがる。
    「何をしたのか、言ってみなさい」大きく、厳しい声で責める。
    「オナニーをしてしまいました」
    「そうよね、だからお仕置きを受けるのよね。だったら早く裸になりなさい。立会人の皆様にこれ以上、ご迷惑にならないように、さっさとしなさい」
     玲はもう抵抗できなかった。大勢の視線を意識しながら、スーツを脱ぎ始める。しかし、もともと恥ずかしがり屋で羞恥心の強い玲にとって、下着姿になるのが限界だった。
     ブラとショーツだけの姿になった時に、すでに大きな瞳から涙が流れていた。
    「これで許してください。これ以上はできません」
     そう言って、しゃがみこみ泣き出す。
    「自分ひとりで裸にも慣れない、お尻を叩かれる前から泣き出す、冴、あなたの彼女は赤ん坊と同じね」
    「申し訳ありません。私がちゃんとさせます。玲、立ちなさい」
     冴が玲の脇に手を入れて立ち上がらせると、そのまま羽交い絞めにした。
    「しょうがないお嬢さんね。自分で下着も脱げないなんて」
     母が、ブラを外し、ショーツを足首まで下げて抜き取った。
     白い乳房と黒い翳りが露わになり、小さな悲鳴が上がった。フロアの貴婦人達からどよめきが上がり、全員が玲の美しい裸体に注目した。

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▲[ 7066 ] / 返信無し
■7150 / 1階層)  神聖な契約 第十五話
□投稿者/ 左眼 付き人(55回)-(2013/08/01(Thu) 23:13:40)
    第十五話 玲と冴、貴婦人達 冴の邸宅
     フロアの貴婦人達全員の視線が、ステージの上の美しいカップルに集まっていた。全裸にされた玲が、冴に羽交い絞めにされている。白い乳房や股間の翳りを隠す事が出来ず、きゃしゃな、うなじを赤く染めて涙を流している。
    「冴、早く始めなさい。立ち会っていただいている皆様を、これ以上お待たせしてはいけません」
     母の、厳しい声を聞いて冴も、追い詰められた気持ちになっていた。羽交い絞めにしていた手を離して、あわてて母から鞭を受け取る。
     しかし、胸と股間を手で隠し、うなだれている玲を見ると、愛おしい気持ちがこみ上げてきた。後ろから抱きしめて、耳元で優しくささやく。
    「玲、頑張って私のお仕置きを受けて。母に私達二人の事を認めてもらうにはこれしかないわ。私、あなたと一緒になりたいの」
     振り返った玲は大きな瞳に涙を浮かべたまま頷いて、床に四つん這いになった。閉じられた太腿の上に、小さな白い尻が突き出された格好になる。
    「十回お尻を叩きます。声を出して数を数えなさい。終わったら、お仕置きされた理由を言って、謝りなさい。立会人の皆様が認めていただければお仕置きは終わりにします」
     緊張で冴の声も震えていた。
    「始めます」
     鞭が、玲の尻に当たる。ピシリ、という音の後に玲の小さな声が続いた。
    「ひとつ、ふたつ、・・・・・ここのつ、とお」
    10回の鞭打ちが終わり、冴がピンク色になった婚約者の尻を優しく撫ぜる。
    「よく頑張ったね」
    四つん這いから、正座の姿勢になり、玲が顔を上げる。目にはまだ涙が残っていたが、冴を見て微笑んだ。
    これで終わったと二人とも思っていた。
    「私はオナニーをしたので、お仕置きを受けました。もう二度としません。ごめんなさい」
     玲が貴婦人に向かい深く頭を下げた。
     フロアがざわめく。
    「これで終わり?」「こんなお仕置きじゃ、癖は治らないわ」
     貴婦人達が囁きあうのを見た、母が冴から、鞭を取り上げた。
    「情けないところをお見せしてしまいました。申し訳ありません。私が手本を見せますのでお許しください」
     振り向きざまに、冴の頬を平手で打つ。
    「あなた、お仕置きもちゃんとできないの。思い出させてあげる。そこでお尻を出しなさい」
     幼い頃から、そして成人した今でも、冴は母に逆らえない。あわてて、床に両手と膝をついた。少しためらった後、ショーツを足首まで下げ自分でスカートをたくし上げた。
     ざわめいていた貴婦人達が静まりかえる。
    「玲さん、何をしているの。あなたのお仕置きもやり直しよ。早く支度なさい」
     母の剣幕に、玲も竦みあがる。冴の隣に両手と膝をつき腰を上げた。
     美しいカップルの下半身が、貴婦人達の目に晒される。いつの間にかテーブルの上にワインなどの飲み物と軽食が用意されていた。
     母が鞭を振り上げたが、じらすような間を取った。
     恐怖と羞恥に身を竦めていた冴の目に、フロアの貴婦人達が映った。
     ワインを飲みながら、何かを期待して自分達を見つめている。
    「もしかしたら、私達は貴婦人達を楽しませるために、こんな恥ずかしい格好をさせられているのかしら?もしかしたら始めから見世物にしようとお母様が計画されたの?」
     そう思った瞬間に鞭が振り下ろされてきた。

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▲[ 7066 ] / 返信無し
■7162 / 1階層)  神聖な契約 第十六話
□投稿者/ 左眼 付き人(56回)-(2013/08/16(Fri) 12:06:49)
     第十六話 冴と玲 貴婦人達 冴の邸宅
     母の鞭が冴と玲に交互に、振り下ろされていた。冴の鞭とは比べ物にならない強さで、美しい二人の娘の双丘は皮膚が裂け、血が滲み始めている。
     鞭が当たるたびに、玲の悲鳴が響いた。冴は歯を喰いしばり耐えていたが、5回目の鞭が当たった時たまらず、悲鳴をあげた。
    「ああっ」「あーあー、痛い」
     ワインを口にしながら、貴婦人達が美しい娘達のお仕置きを、見つめている。
     5回目の鞭の後、母は鞭を振り上げた姿勢で止まった。1分以上が過ぎても次の鞭がこない。
     今までの痛みと、次の鞭の痛みの恐怖で玲は子供の様に泣き始めた。
    「痛いよ、痛い、もう許して、怖いよ」
    「まだ半分よ、お尻をあげて、脚を開きなさい」
     そんな恰好になれば、女性の部分が大勢の貴婦人達の目に晒されてしまう。
     冴は恥ずかしさに気が遠くなる程だったが、母には逆らえなかった。抵抗すればするほど、ひどい目に合わされるのが分かっていた。
     おずおずと、腰を上げ、脚を開いた。
     玲も、許しを請う事も、抵抗する事も出来ないと感じていた。泣きながら冴と同じ格好になる。
     鞭の当たっていない、二人の白い内腿の間にピンク色のラビアが、それぞれに露わになった。
     フロアがざわめき、貴婦人達の視線が二人の股間に集まる。
     6回目の鞭はまだ来ない。母は二人が羞恥と恐怖で内腿を震わせているのを冷酷な目で見つめていた。
    「若い娘のお花はきれいね」
    「お二人とも、きれいなピンク色で、可愛い襞ですわ」
    「でも、玲って娘の襞は、少し黒ずんでいるわ。清純そうな顔をして、オナニーしていたのね」
     貴婦人達のささやき声が聞こえて、痛みと恐怖で忘れていた羞恥心が、玲の中で再び強くなる。
     思わず脚を閉じようとした時、鞭が振り下ろされた。
    「ああっ、痛い」玲の悲鳴が上がり、玲と冴に交互に鞭が打たれていく。
     鞭は尻から内腿へと、次第に秘部に近づく様に、正確に振り下ろされた。
     玲と冴の悲鳴が交互に大きくなる。
     10回目の鞭が、ラビアをかするように陰部に振り下ろされ、ようやく母は鞭を置いた。   
    「ありがとうございました。私は自分の婚約者を躾けられないので、お仕置きをいただきました。今後は正しく躾ます」
     冴は作法通りに何とか正座になると、涙声で母に向かい礼を言った。
     玲は全裸のまま、うつ伏せに倒れ泣きじゃくっている。
    「泣いてばかりで、しようがない娘ね。玲さんのお仕置きの仕上げをします。冴、あなたも手伝いなさい」
     まだ終わっていなかったの?大きな瞳に涙をためた玲が顔をあげた。

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▲[ 7066 ] / ▼[ 7188 ]
■7168 / 1階層)  神聖な契約 第十七話
□投稿者/ 左眼 付き人(57回)-(2013/08/21(Wed) 21:41:11)
    第十七話 玲と冴、貴婦人達 冴の邸宅
    「オナニーのお仕置きは鞭打ちだけではだめなの。玲さん、あなたの悪い血を出すのがお仕置きの仕上げに必要なの」
    「えっ?」
     玲は、胸と股間を手で隠しながら、ようやく起き上がっていた。
     尻から、太腿にかけての白い肌が、鞭の痕で赤くなり、血が滲んでいる。
    「冴、玲さんを膝にのせて、悪い血を抜く姿勢を取らせなさい。皆様にも見ていただけるように、正面に椅子を用意させます」
     母が女中に命じて、ステージの上に椅子を置かせ、冴を座らせた。玲が、全裸のまま恥ずかしそうに、冴の膝の上に腰を降ろす。
     しばらくして、女中が、ビーカーとピンセットを持って来て母に渡した。ビーカーの中には水が半分程入っていて、黄色のグロテスクな生物が水中で動いている。
     冴が膝の上で震えだした玲を背中から抱きしめた。
    「可哀想に、でも母に逆らってはだめ。もっとひどい目に合わされるから」
    「冴、何をぐずぐずしているのです。早く股を開かせなさい」
     母の剣幕に、冴は目を伏せた。
    「ごめんね」言いながら、玲の膝の裏側に両手をかけ大きく開いた。
     幼女を排尿させる時の様な恰好になる。
    「いやあ」玲が悲鳴をあげ脚を閉じようとする。
    その瞬間に、鞭が唸りを上げて、乳房に振り下ろされた。
     白い二つの乳房に鞭の痕が付き、乳首からも血が滲む。
    衝撃と痛みで、玲は声を上げる事もいない。
    「いい加減にしなさい。次はもっと敏感なところを、もっと強く打ちます」
     玲は冴の膝の上で大きく脚を開いた状態で動けなくなった。
    「お仕置きの仕上げに、蛭にこの娘の女の部分の血を吸わせます」
     貴婦人達に説明をして、ピンセットでビーカーの中で動いている蛭を挟み、玲の脚の間に立つ。
     黄色に黒の斑点のある大きな吸血種の蛭が、ピンセットに挟まれて玲の目の前に差し出された。
     恐怖で玲は、叫び声をあげる事も出来ない。首を横に振り、口をパクパク動かしている。
     母が、もう片方の手で、性器の襞を拡げ、クリトリスを擦り始めた。
    「あつ、あん、はあー」
     恐怖の中で、玲の性感はむしろ高まっているようだった。
     自分の意思とは関係なく、快感が拡がりクリトリスが尖っていく。
    「いやらしい娘ね。恥ずかしいぐらいに大きくなってきたじゃない。蛭にたっぷり、悪い血を吸ってもらいなさい」
     ピンセットに挟まれた蛭が、クリトリスの上に置かれた。
    「ひーつ、あーつ、あーつ」
     かすれた玲の悲鳴が、続く。
     おぞましい、軟体生物が自分の一番敏感な部分に触れる恐怖で、体が痙攣したように震えた。
     その後、信じられない事に今まで経験した事のない、性感の高まりを玲は感じていた。
    「そんな、なんで?あーつ、あーつ」
     蛭がクリトリスを吸い始めたのだ。
     大勢の人に見られているのに、恥ずかしい格好でお仕置きをうけているのに、いってしまう。
    「あーん、あーん、もうだめ」
    しかし、オーガスムスに達する直前に、激しい痛みを伴うおぞましい感覚に変わった。
     蛭が、吸血を始めたのだ。
    「きゃー、あー、あー、助けて」
    「今蛭を取ろうとすると、あなたの大事なところが、ちぎれてしまいます。じっとして蛭が満腹になるまで耐えなさい」
     冴の膝の上で、苦痛の声を上げ、反り返る。大きな悲鳴が次第にかすれていく。
     冴は、玲を抱きしめて支えていたが、膝が生あたたかくなり、玲が失禁しているのに気付いた。
     蛭が体から、ようやく離れた時、玲と冴は涙を流しながら抱き合っていた。貴婦人達の拍手と歓声が二人に、遠く聞こえた。

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▲[ 7168 ] / ▼[ 7192 ]
■7188 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第十七話
□投稿者/ のん 一般人(1回)-(2013/08/29(Thu) 13:08:57)
    蛭が出てくるなんて凄いですね。
    リアルに想像するとゾッとしますが、表現が綺麗なのでエロチックで素敵。

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▲[ 7188 ] / 返信無し
■7192 / 3階層)  いつもありがとう
□投稿者/ 左眼 付き人(59回)-(2013/08/29(Thu) 16:09:14)
    話があちこち飛びますが、そろそろ終盤です。楽しんでいただければ嬉しいです。
[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/

▲[ 7066 ] / 返信無し
■7191 / 1階層)  神聖な契約 第十八話
□投稿者/ 左眼 付き人(58回)-(2013/08/29(Thu) 16:07:33)
    第十八話 文と梨花 学院
     囚人番号23番は、文という名の伯爵令嬢だった。
     もともと、真面目で世間知らずの深窓の令嬢が、古参のシスターに目をつけられたのが、悪夢の始まりだった。
     貴族の娘達は、結婚や聖なる契約の前に、貴族女性としてふさわしい教養を身につけるための教育を受ける。教官はシスターと呼ばれる女性達で、貴婦人達の間ではマザーに次いで尊敬される立場にあった。
     梨花は、美術を教える教官の主任の地位にあった。彼女は、長い経験で、性をタブー視して育てられた娘達の中に、自分と同じ、ある種の性癖を持つものがいるのを知っていた。
     若い頃に離婚してから独身を続けている梨花は、いつも地味な格好で絵画の指導をしていた。堅物の美術教師と周囲に思われていたが、性欲の対象になる娘をいつも物色していた。
     清楚な美しさを持つ文は、梨花の好みだった。
     あの日、梨花は与えられた写真をスケッチして、人物像を書く課題を学生達に与えた。
     他の学生達には、普通のスナップ写真を渡したが、文にはかねてから用意していた特別な写真を渡した。
     梨花が以前、平民の風俗業者から手に入れた写真で、若くて美しい女が下着姿で縛られている。性器は露出していないが、縄を巻かれた乳房や太腿が露わになっている。
     梨花は注意深く文の反応を観察した。
     文は、驚いた様子で、写真を周囲から隠すようにして見つめ始めた。頬を紅潮させ、じっと見つめている。
     他の学生が、スケッチを始めても、魅せられた様に写真から目を離さない。
     梨花が、自分の席まで来ると、不安そうな表情で顔を上げた。
    「気に入ってくれたみたいね。自分がこんな風に縛られるのを想像しているのでしょう?」
    「先生、私は」
    「その写真はあなたにあげるわ。他の人に見つからないように」
     普通のスナップ写真を机に置いて続けた。
    「授業の課題はこれで。最初の写真に興味があれば明日の放課後に、私のアトリエに来なさい」
     そうささやいて、梨花は教壇に戻った。
     翌日の夕方、文がアトリエに来た時、梨花は大きなキャンバスの油絵に取り組んでいた。
    絵を見て、文は息を呑んだ。
     あの写真と同じように、縛られた若い女性が描かれていた。下着姿ではなく全裸で、縄で磔台に縛られている。
     顔と開脚された股間がまだ描かれていなかった。
     文は、絵から目を離すことができない。
    「来てくれると思ったわ、あなたをモデルにして描き始めたの」
     梨花は、筆を置いて立ち上がった。
     キャンバスの前に、十字架の形をした磔台が用意されていた。
     あの写真や絵に描かれたのと同じ形をしている。
     縄を手にした、梨花が近づいてきた。
     文は、自分の予感に恐怖したが、逃げる気持ちにはならなかった。
     恥ずかしい格好で縛られる事の恐怖は、甘美な誘惑になっていた。
     梨花は慣れた手つきで、縛り始めた。
     両手と片足を磔台に拘束した後、もう片方の足首に縄を巻いた。十字の腕の部分に引っ掛けて引くと、片足が上に上がり、開脚の姿勢になる。
     スカートがたくし上がり、白い太腿が露わになった。
     文の小さな悲鳴が上がる。

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■7203 / 1階層)  神聖な契約 第十九話
□投稿者/ 左眼 付き人(60回)-(2013/09/04(Wed) 20:28:27)
    第十九話 文と梨花 学院
    「大きな声を出さないで。隣の教室にまだ学生が残っているわ。こんな恰好みられたくないでしょう」
     そう言いながら、服を脱がせ始める。
    「先生、止めて、裸になるのはいやです」
    「裸で、恥ずかしい格好に、縛られるのが文さんの望みのはず」
    「違います、だめ、ああつ」
    「大きな声を出したら、隣から誰かが来るよ」
     抵抗できない、文の服を手際よく脱がし、まず上半身裸にさせた。
    「白くて綺麗な肌、羨ましいわ、おっぱいの形もいいし、乳首の色もきれい」
    「恥ずかしいです。もう止めて、これで許してください」
    「全部脱がないと、絵が描けないでしょう」
     スカートが、脱がされショーツ一枚の姿になる。
     小さな悲鳴がまた上がった。
    「大きな声を出すなって言ったでしょう。他の人に見られたいの?」
     普段の物静かな美術教師が豹変していた。
     何かに取りつかれたような目で、文を見つめている。
     羞恥と恐怖で、文の目から涙が出始めた。
    「ねえ、これどういう事かしら?お乳の先が尖っている」
     乳房に手をおいて、揉み始める。
     もう片方の手は、ショーツの上から股間を触っている。
    「そんなに泣かなくてもいいじゃない。本当は感じているのでしょう?」
     文は顔を横に振ったが、羞恥と恐怖以外に、自分の体の反応にも、おののいていた。
     成人してから、他人に肌を見せた事もなく、厳しい躾で、性的な知識も乏しかった。
     乳首と下半身に感じ始めた疼きは、初めての感覚だった。
    「ここを、見れば、あんたの正体が分かるわ」
     言葉使いまで、変わった梨花がハサミを取り出すと、片方の刃をショーツの中に入れた。
    「お願いです。許して」
     文の泣き声に、残酷な笑みを浮かべた梨花がハサミをゆっくりと動かす。
     鼠径の部分で切断されたショーツが床に落ちた。
    「いやあ、見ないで、お願い」
     反射的に、脚を閉じようとするが、縄で磔台に固定されていて、内腿が震えるだけだった。
     無惨に開かれた、陰部の奥で性器が露わになるのが文にも分かった。
     梨花がキャンバスの前に座りスケッチを始める。
    「肌のきれいな娘はあそこもきれい、と言うけど本当ね。ラビアの粘膜、きれいなピンク色をしているわ」
    「いや、許してください」
    「でも、奥の粘膜が濡れている。どうしてかしら?」
     言葉でもいたぶりながら、梨花はスケッチを続けた。
    「久しぶりに満足な絵が描けたわ。よく見て」
     泣いている文の前に、梨花が完成したばかりの絵を持ってきた。
     縛られて開脚した姿で、文の性器が克明に描かれている。
    「地味でおとなしい娘に限って、グロテスクね」
     自分の恥ずかしい姿を、見て、文の泣き声が大きくなった。
    「よく泣く娘ね。もっといい声で泣かせてあげるわ」
     梨花は、絵筆を取り出して残酷に笑う。
    「許して、もうひどい事しないで下さい」 
     文の哀願は無視され、梨花はまず乳首を筆で刺激し始めた。
    「ひーつ。だめです。やめて」
    「思ったとおり。敏感になっているわ。大きく尖ってきた。こちらはどう?」
     筆が、股間に触れると、文の下半身が前後に揺れた。
     脚を閉じ、筆から逃れようとしているのだが、縄で縛られ前後に少し動くだけだ。
    「自分で腰を振りだすなんて、あんた、淫乱ね」
     梨花が、残酷な笑みを浮かべながら、クリトリスを筆で刺激し始めた。
    「ひーつ、ひーつ。だめです、だめ。あーん」
     こらえていた、文の声が徐々に大きくなる。泣き声が喘ぎ声に変わり、下半身が痙攣したように震えた。
    「いったみたいね。これが女の悦びよ」
     荒い息をしている文の縄を外すと、そのまま抱きしめて、唇を重ねた。
     梨花の舌が、文の口の中に入り、舌が絡まる。
     文はもう抵抗しようとしなかった。下半身の熱い快楽の名残を感じながら、梨花に抱きついていた。

     その日から、文と梨花の関係は、文が監察院に摘発されるまで続いていた。
     監察院で、文の支配者は武田に変わり、梨花は武田に逮捕されようとしていた。

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▲[ 7203 ] / ▼[ 7225 ]
■7204 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第十九話
□投稿者/ のん 一般人(2回)-(2013/09/05(Thu) 09:07:32)
    文と梨花は武田からどんな責めを受けるんでしょう。
    楽しみにしています。
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▲[ 7204 ] / 返信無し
■7225 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 左眼 付き人(62回)-(2013/09/12(Thu) 15:12:23)
    書いているうちに文が気に入ってきました。もう少しだけ文の話が続きます。楽しんでもらえたら嬉しいです。
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▲[ 7203 ] / ▼[ 7226 ]
■7216 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第十九話
□投稿者/ 杏里 一般人(1回)-(2013/09/09(Mon) 20:39:09)
    続きが早く読みたいです♪
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▲[ 7216 ] / 返信無し
■7226 / 3階層)  ありがとう
□投稿者/ 左眼 付き人(63回)-(2013/09/12(Thu) 15:14:21)
    コメントありがとうございます。長いお話ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
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▲[ 7066 ] / 返信無し
■7224 / 1階層)  神聖な契約 第二十話
□投稿者/ 左眼 付き人(61回)-(2013/09/12(Thu) 15:09:46)
    第二十話 文 武田の部屋の前
     梨花にあの写真を見せられた時から、文は自分の性癖に気付いていた。恥ずかしい格好で縛られたい、誰にも言えない願望だった。
     だからアトリエで手足を縛られた時、恐怖だけでなく密やかな期待があった。でも全裸にまでされるなんて、思ってもいなかった。
     脚を開かれ、一番秘めておきたいところを露わにされ、絵に描かれた。絵筆で愛撫され、恥ずかしい声をあげ上りつめてしまった。
     初めての性の悦びは甘いものでなく、恥辱に満ちたものだった。
     しかし、初めて知った被虐の悦びは文を虜にした。
     あの日から、縛られ、恥ずかしい格好にされる自分を妄想して、オナニーに耽るようになってしまった。
     ベッドの下に隠した写真を夜毎に取り出し、それを見て妄想を膨らませる。下着の中に自分の手をいれ腰をくねらせる。梨花に再び呼び出され、縛られ、愛撫される自分を想像して。
     伯爵令嬢にとって、誰にも知られたくない秘密だった。
     しかし、梨花に、もう一度呼び出される前に、監察院の捜索があり写真が見つかってしまう。
     誰から手に入れたか、答えられるわけがない。梨花との関係や自分の性癖は誰にも知られたくない。
     でも、武田には通じなかった。
     処女検査で羞恥を、ナイフで恐怖を与えられた後、武田の指でクリトリスを弄られ、果ててしまう。梨花の名前を自白し、濡れた恥部の写真を撮られ、服従を強制された。
     つらい経験をしたはずなのに、武田の指を文は忘れる事ができない。
     恥ずかしいのに、怖いのに、もう一度武田に触られたい、文は、自分の気持ちをコントロールする事が出来ないでいた。
     囚人番号23から、伯爵令嬢に戻って10日目に、武田から呼び出しの電話があった。
    「今日梨花の処刑があったわ。夜の8時に私のマンションに来なさい」
     有無を言わせぬ口調で、返事をする前に電話は切られた。
     いつか、武田から呼び出される。何をされても抵抗できない。
     覚悟はしているつもりだった。そして、下半身の疼く感覚を否定する事もできなかった。
     指示された時間通りに武田の部屋の前まで来た時、脚が緊張で震えていた。
     処女検査の羞恥やナイフで下着を裂かれた時の恐怖をまざまざと思い出す。
     また同じ事をされるのか?
     怖がっているのか、期待しているのか自分でも分からない。
     思い気って、ノックする。
     すぐに、ドアが開いて、武田が顔を出した。
    「よく来てくれたわ。中に入って」

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■7240 / 1階層)  神聖な契約 第二十一話
□投稿者/ 左眼 付き人(64回)-(2013/09/19(Thu) 13:12:44)
    第二十一話 文と武田 武田の部屋
     緊張して、部屋に入って来た文に武田は微笑んで、ソファーに座らせた。
    「あなたのお陰でシスター梨花の淫行を突き止める事が出来た。彼女は何人もの処女を奪い弄んでいた。次があなたの番だったみたいね」
    「私以外にも、その、相手の人がいたのですか?」
    「彼女は、あなたみたいな純情な処女を辱めるのが好きなの。2,3回楽しんだら別の処女を狙うわ」
    「そんな」
    「乱暴された後に優しくされて、好きになってしまったのね。自分を好きになった娘を捨てるのも、梨花の性癖を満足させるらしいわ」
    「そんな、私の事を愛していると、言ってくれていたのに」
     縛られた後、文は梨花にキスをされ抱かれた。急に優しくなった、梨花の、唇と舌で愛されたと思っていた。
    「縛られただけじゃなくて、抱かれて優しくされたでしょう。でも最初の時は処女膜は破らない。それが彼女のやり方。お楽しみは後に残して、処女を奪うと、すぐに捨てて、別の娘を狙う」
    「信じられない、でも」
     俯いた文の目から、涙が流れていた。
     初めて、性の悦びを教えてくれた、梨花を慕っていた。武田の拷問を受けるまでは、厳しい尋問にも耐え守ろうとしていたのだ。
     文が泣き止むのを待って、武田が続けた。
    「梨花は今日マザーの裁定で処罰を受けたわ。乳首とクリトリスをナイフで削がれ、膣に火箸が突っ込まれたの。鎌田医師が立ち会っているから、死にはしないけど、性欲を満たせない躰になったわ」
     穏やかな口調で話す武田を、文は不思議な気持ちで見つめていた。
     監察院で制服を着ていた時と雰囲気が全然違う。
     高価ではないが、清潔で趣味のいいブラウスと膝丈のスカートが似合っている。
     薄く化粧もしていて、胸元にシルバーのネックレスをしていた。
     怖いエリート監察官ではなく、ショートヘアの似合う、魅力的で優しい女性に見える。
    「あなたには、悪いことをしたと思っているの。処女検査恥ずかしかったでしょう。私も同じ事をされたから分かるわ」
     驚いて顔を上げると、武田も少し顔を赤らめていた。
    「正直に言うわ。初めてあなたを尋問した時、あなたの事が気になったの。だから処女検査や拷問はできなかった。それを咎められて私自身が処女検査をされて、恥ずかしい所を触られたりしたの」
     武田は、文の目を見ながら話し続けた。
    「私がしなければ、他の監察官があなたを拷問する。そう思うと、居ても立っても居られない気持ちになった。だから、ごめんね」
    「そんな、お仕事だから」
    「もうこれは消去するわ」
     武田が取り出したのは、文の濡れた恥部と顔が映っているデジタル映像だった。
     文が一目見て、真っ赤になる。
     パソコンを操作し消去してから、武田が再び文と向き合う。
    「私、マザーに愛していただいた。破瓜の儀を経験したの」
     文は驚いたが、納得もした。だから、きれい、になったのね。
    「マザーはすべて見抜いていらっしゃった。私のあなたを想う気持ちも、あなたの性癖も」
     武田も文と同じように顔を赤らめている。
    「マザーからお許しをいただいた。あなたを私の女にしていいと」
    「でも」
    「嫌なら無理強いはしない。でも私と神聖な契約を結んでいいのなら、処女検査の恰好になりなさい」

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■7284 / 1階層)  神聖な契約 第二十二話
□投稿者/ 左眼 付き人(65回)-(2013/10/03(Thu) 19:18:59)
    第二十二話 文と武田 武田の部屋
     文は自分の本当の気持ちに気が付き、ドキドキしていた。
     目の前の武田は怖い監察官ではなく、端正なマスクと鍛えた躰をした魅力的な女性だ。
     この女性に、処女検査をされる。恥ずかしい、でも下半身がもう疼き始めている。
     今度は見られて、触られるだけでない。女にされる事の意味は分かっていた。
     して欲しい。でも恥ずかしくて、顔を上げることもできないでいる。
    「嫌なら仕方がない。私の片思いだったみたい。もうあなたには、近づかないから、安心して帰りなさい」
    「嫌じゃない、嫌じゃないです」
     あわてて、スカートの中に両手を入れ、ショーツを足首まで下す。
     片足を上げて、ショーツから抜き脚を開いて、両手を床についた。
    「正直に言います。武田さんにまた、こんなふうにして欲しい、と思っていました」
     武田が微笑みながら、スカートをたくし上げると文の下半身が露わになる。
    「恥ずかしい。でも、うれしい」
     小さいが、はっきりとした声で文が言うと、武田が文の頭を撫で、うなじにキスをする。
     片手が白い内腿から股間に伸びた。
    「あーん」
    「何もしないうちから濡れているわ、処女膜が濡れながらヒクヒクしている」
    「あっ、恥ずかしい」
     尋問の時と同じように、武田の手がクリトリスを刺激し始めるとすぐに文の体に、電撃のような快感が走る。
    「ああっ、そんな、だめ、もうだめです」
    もう少しで、果てる直前に武田の手が止まり、文は快楽の波から落とされてしまった。
    「どうして?意地悪」
    切なそうに腰を震わせて、文が、武田を見つめた。
    秘部から離した手を、細い肩に置いて武田が微笑みながらささやく。
    「正直に言いなさい。私にこんな風に、クリトリスを触られるのを想像してオナニーしていた?」
     すでに赤らんでいた文の顔が真っ赤になった。
    「悪いお嬢さんね。ベッドの上で縛ってお仕置きしてあげる」
     武田が楽しそうに言う。
    「立ちあがっていいわ。これが花見の儀。破瓜の儀は寝室でするからおいで。ベッドの上で縛ってあげる」
     二人は手をつないで寝室に向かう。
     ベッドの前で、武田が服を脱ぎ始めると、文も背中を向いて服を脱いだ。
     スカートを下し、全裸になった時、後ろから抱きすくめられた。
     柔らかな乳房が、背中に押しつけられ、鍛えられた腕の筋肉が肩にまわる。
     振り返ると、唇を重ねられた。
     上背のある武田の顔が、覆いかぶさり舌と舌が絡まる。
     文は夢中でしがみついていた。
     長いキスの後、文は抱き上げられ、ベッドの上まで運ばれた。
    「覚悟はいい?もう逃げられないよ」
    「はい」
     文の両手首、両足首がベッドの四隅にくくられていたスカーフに繋がれた。
     全裸で開脚した格好になり、濡れている秘部が露わになる。
     脚の間に、両膝をついて座った武田の手で、文の花びらが開かれ愛撫される。
     唇と舌の刺激でクリトリスが、充血して尖り、愛液がさらに秘部を濡らす。
     しかし、最期まではいかさなかった。文の反応を予測して寸前で愛撫を止める。
     文の喘ぎ声が泣き声の様になった。
    「あーん。もうだめ。止めないで、変になりそう」
     またしても、果てる寸前に武田の体が離れ、文が悶える。
    「一緒にいくわ。二人一緒に」
     文が見上げると、武田が白蛇のディルドを装着していた。
    振動した性具を見て、文が悲鳴をあげた。
     大きな白蛇の頭が、文の中に入ろうとしている。
     唇で、文の悲鳴をふさぎ、武田が腰をいれた。
     覆いかぶさりながら、性具を文のワギナに挿入していく。
     振動したディルトが、処女膜を破りゆっくりと挿入されると武田が腰を前後に動かし始めた。破瓜の血に愛液が混じり、痛みを耐える泣き声が悦びの声にかわる。
     二人同時に、悦びの波に乗る。
    「ああっ。あーつ。いくうー」
     文が体を痙攣させた時、武田も同時に果てた。
     破瓜の血と愛液に濡れた性具を外すと、二人は抱き合い、またキスを始めた。

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■7304 / 1階層)  神聖な契約 第二十三話
□投稿者/ 左眼 付き人(66回)-(2013/10/09(Wed) 18:06:30)
    第二十三話 
     あのお仕置きの後、冴と玲の愛情はより深まっていた。
     恥ずかしい姿を婚約者に見られ、膝の上で失禁までした玲を冴は優しく抱きしめた。
     あの時から、玲は冴にすべてを委ねる気持ちになっていた。
     だから冴に抱かれたい気持ちは、以前にもまして強くなっていた。
     しかし、冴は性に対して潔癖で、キスより先には進もうとしなかった。
     神聖な契約の儀式までは、処女を守る。冴は玲にも自分の信念に従わせていた。
     だから、儀式の後の初夜が二人にとって、初めて肌を合わせる機会になるはずだった。
     神聖な生贄に、選ばれなければ、二人は二人きりの甘美な初夜を迎えるはずだったのだ。
     この美しい処女のカップルが、鎌田によりマザーに報告された時、二人の運命は変わった。
     マザーが即座に生贄にするよう命じたのだ。
     神聖な儀式の前に、処女でなくなる前に、マザーの生贄になる。
     マザーの命令は絶対で、二人を生贄にする準備が、二人の知らない間に整えられていた。
     生贄になる娘達は、その宿命を知らされない。
     清らかな躰を、マザーに捧げなければならない宿命を。

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■7327 / 1階層)  神聖な契約 第二十四話
□投稿者/ 左眼 付き人(67回)-(2013/10/17(Thu) 12:48:57)
    第二十四話 冴と玲 ホテルから閉ざされた部屋に 
     黒くて重い扉の向こうにその部屋はあった。
     生贄のためだけに使われるその部屋は、閉ざされた部屋と呼ばれている。
     生贄に必要なもの、恐怖、羞恥、痛みを与える装置や道具が備えられていた。
     何年間に一度だけ、重い扉が開けられ、何も知らない生贄のカップルが連れて来られる。
     生贄が犠牲になるのは幸せの絶頂にいる時がふさわしい。
     天国から地獄へ、落とされる時の生贄たちの表情をマザーは愛していた。
     
     神聖な契約の儀式と祝宴が、ホテルで執り行われた。すべて滞りなく、済ませる事が出来、冴と玲は二人並んで来賓や親族が帰るのを見送っていた。
     玲は白のウエディングドレス、冴も白のタキシードを着たまま手をつなぎ、来賓に挨拶している。
     二人とも幸せな気持ちで満たされていた。
     今夜はホテルのスイートルームで初夜を迎え、明日新婚旅行に出発する。
     最後にそれぞれの両親を見送った後、冴は玲の肩を抱き、額にキスをした。
    「とても、きれい」「冴さん、あなたも」
     二人が抱き合い、キスをしようとした時、黒いドレスを着た女達数人が二人を取り囲んだ。
    「あなた方をお連れします」
    「どういう事ですか?何かの間違いでは?」
     女達の中で、注射器を手にしているのが二人いて、背後から玲と冴の首に針を刺した。
     意識を失い倒れる二人を、他の女達が慣れた仕草で抱きかかえ、用意してあった車に乗せる。
     ロビーにいた誰も、二人の誘拐に気が付いていない。
     車は閉ざされた部屋を目指して走り出した。

     目が覚めた時、玲はウエディンドレスを着たまま見知らぬ部屋にいた。
     広いベッドの上に寝かされていたが、天井に大きな鏡が備え付けられていて自分の姿が映っている。
     ドレスの裾が乱れ、太腿の上まで見えてしまっている。
     顔を赤らめて、裾を下そうとして体が動かないのに気付いた。
     意識と感覚ははっきりしているのに、手足に力が入らず全く動かす事ができない。
    「目が覚めたみたいね」
    「助けて」恐怖でかすれていたが、声は出た。
    「冴を隣に寝かせなさい」
     マザーの声がして、黒いドレスを着た女が冴を抱きかかえて来た。
     玲の隣に並べるように、寝かせた。
     恐怖でこわばった、美しいカップルの姿が天井の鏡に映る。
     冴もタキシードを着たままの状態で、目は覚めているが、体を動かせないでいる。
    「助けて、ひどい事しないで下さい」
    「こわい、だめ、やめてください」
     二人のか細い哀願の声を無視して、マザーが二人の服を脱がせ始めた。
     黒いドレスの女達が手際よく助け、二人はショーツ一枚の姿にされた。
     天井の鏡に映るお互いの裸体が見えるが、手足を動かすことができない。
     次はショーツを脱がされて、それから何をされるのか?
     玲も冴も羞恥と不安で、涙を浮かべていた。
    「お願い、お許しを。私達はマザーに忠誠をちかいます」
    「これ以上脱がさないで下さい。許して下さい」
     マザーは、冴のうなじを撫でた後、玲の長い黒髪に手をおいた。
    「お前たちは過ちを犯していない。美しく清らかなだけなのです。それ故、私の生贄に選ばれた。運命を受け入れなさい」
    「いやー」「ああー」
     マザーの手で、二人のショーツが下され哀れな悲鳴が上がる。

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▲[ 7066 ] / ▼[ 7339 ]
■7330 / 1階層)  神聖な契約 第二十五話
□投稿者/ 左眼 付き人(68回)-(2013/10/18(Fri) 16:30:44)
    第二十五話 マザーと生贄 閉ざされた部屋
     全裸にした冴と玲を見て、マザーが冷酷に微笑む。
     二人とも、身体を動かす事はできず、不安と羞恥で美しい顔を赤らめている。
    マザーがまず、冴に近づいた。
     両脚を開き、性器を検める。
     ラビアが開かれ、ピンク色の粘膜が露わになる。
     クリトリスが摘まれ、処女膜の周りを指がなぞる。
     自分の、もっとも秘めておきたい部分が天井の鏡にはっきりと映っている。
     玲にも見られている。
    「見ないで、玲」
     そう言おうとした時、気持ちと無関係に躰が反応し始めていた。
     マザーの指が、じらすような愛撫を続けている。
     オナニーの経験もない冴にとって、初めての感覚。
     自分の意思では動かない躰が、痙攣しのけぞり始めた。
    「あーつ、あーつ」
     初めてのオーガスムスで、悲鳴のような喘ぎ声が出た時、マザーの手が離れた。
    マザーの手が、隣の冴に移る。
    「許して、だめ、あーつ、あーつ」
     同じ事が玲の、躰でされている。
     鏡の中の玲のクリトリスが尖り、花の奥から愛液が滲みだす。
     玲の泣き声が喘ぎ声に変わり、躰が痙攣する。
     大きく開かれた、二人の秘部から出た愛液がシーツまで濡らしていた。
     クリトリスと乳首は固く尖り、充血したままだ。
     婚約者がいたぶられ、自分がいたぶられているのに、躰が反応しマザーを求めている。
     二人の目から涙が出ていた。
    「美しい、清らかな涙」
     マザーが二人の、頬にキスをして流れる涙をなめる。
    「お許しを、せめて玲だけでも」
     冴が哀願した時、マザーは自分も全裸になり股間に白蛇の性具を装着していた。
     振動を始めた白蛇が鎌首をもたげる。
     マザーが、冴の脚の間に入る。
     何をされるのか、悟ったが体を動かずことができない。
     大きく開かれた脚は動かず、濡れている花の中に、白蛇が容赦なく挿入されていく。
     マザーの体が覆いかぶり、腰が激しい上下運動を繰り返した。
     避けた処女膜から流れる血液が、冴の白い太腿を流れた。
     見てはいけない、と思いながら玲は目を逸らすことができない。
     愛する婚約者が、白蛇に犯されている。
     泣き叫んでいる冴はそれでも美しかった。
     やがて、泣き声が悦びの声にかわって来た。
     次は自分が犯される。犯されるところを冴に見られる。
    「あーつ、あーつ」
     やがて、泣き声のような、喘ぎ声とともに冴の躰がのけぞった。
     冴から離れたマザーが、玲の脚の間に入る。
     股間には、白蛇が破瓜の血液で赤く染まりながら振動している。
     玲は恐怖の声を上げた。
     しかし自分の秘部が愛液で濡れ、性具の挿入を求めている事も分かっていた。
     玲の股間から、破瓜の血が流れ悦びの声を出し始めた時、黒いドレスの女達も服を脱ぎ始めた。
     裸になったマザーの娘達、武田や文、鎌田らもそれぞれに交わりだす。
     閉ざされた部屋に女達の悦びの声が満ちた。(完)

    長いお話を読んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。

完結!
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▲[ 7330 ] / ▼[ 7342 ]
■7339 / 2階層)  Re[2]: 神聖な契約 第二十五話
□投稿者/ のん 一般人(1回)-(2013/10/27(Sun) 19:02:20)
    とても綺麗な描写で、最後までうっとりとした気持ちで読ませていただきました。
    次回作を楽しみにしています。

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▲[ 7339 ] / 返信無し
■7342 / 3階層)  のんさんへ
□投稿者/ 左眼 付き人(69回)-(2013/10/28(Mon) 12:28:25)
    感想何回もいただいてありがとうございました。
    楽しんでもらえて嬉しいです。
    また書きます。その時、再会出来るのを楽しみにしてます。
[ 親 7066 / □ Tree ] 返信/引用返信 削除キー/


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