SMビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■5531 / 親階層)  唯一の光
□投稿者/ 春風 一般人(1回)-(2008/11/23(Sun) 19:13:04)
    朝からザワザワと騒がしい、有名な名門である学校の校門を潜り抜ける。

    最近、あまりいい事がない。

    (父様も母様もお忙しいし、ずっと飼っていた猫も死んだ・・・。)


    彼女は河合紅<カワイ コウ>。とある大手会社の一人娘。
    腰までの色素の薄い、茶色のポニーテールに茶色の瞳、すらっとした身体。
    身長は低めだが存在感はあった。

    お金持ちのお嬢様ばかりが集うこの女子校。
    紅は可愛い容姿とは反対に、意外と友達が少なかった。

    「ごきげんよう」

    そう交わされる挨拶を適当にあしらい、一人教室へ足早に向かう。

    そんなクールで可愛らしい紅に他の生徒は悶えていた。
    (か、可愛いわ・・・・!!)

             

                          *



    紅は鈍感な為、そんな人々の心を自覚しているわけでもなく。
    教室に着くと、鞄を窓側の一番奥の自分の机に置き、隣のクラスへと足を運ぶ。

    幼い頃からの数少ない友人である、浅生蓮<アソウ レン>に会う為にである。
    蓮は紅とは対照的で、肩までも無い漆黒のショートヘア、黒い瞳、ナイスバディ。
    身長は高めでクラスでも中心的人物だ。

    そんな明るく強気な蓮と、クールで冷淡な紅は不思議なほど仲が良い。

    「・・・・蓮。来た」

    今朝もクラスメイトに囲まれていた蓮の、黒いカーディガンを軽く引っ張る。
    自然と人々は紅に道を開ける。

    みんなはこの、美人な二人のコンビに憧れており、くっつかないかと密かに応援していた。

    「あ、紅〜!今日も可愛いvv」

    紅のふっくらとした頬にチュッと軽く口付ける。蓮のスキンシップだ。
    紅も平然と蓮に口付けを返す。

    「ねえ、今日はお昼ご飯中庭で食べない?」

    「ん、いいよ」

    そこで予鈴が鳴ってしまい、紅が教室に戻る。


    「・・・・・可愛い紅・・・・・」

    そう蓮が呟いたのを、紅は勿論、他のクラスメイトも知る由はなかった・・・。


記事引用 削除キー/

前の記事(元になった記事) 次の記事(この記事の返信)
親記事 →Re[1]: 唯一の光 /鶴
 
上記関連ツリー

Nomal 唯一の光 / 春風 (08/11/23(Sun) 19:13) #5531 ←Now
Nomal Re[1]: 唯一の光 / 鶴 (09/01/01(Thu) 23:07) #5543
  └Nomal 鶴様へ / 春風 (09/01/07(Wed) 06:54) #5549

All 上記ツリーを一括表示 / 上記ツリーをトピック表示
 
上記の記事へ返信

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -