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■7170 / 2階層)  歴女の受難3
□投稿者/ hime 一般人(44回)-(2013/08/23(Fri) 11:06:35)
     気がつけば平原だった。
     モンゴル人に襲われた私たちポーランド族は逃げて逃げてこの平原にまで来ていたのだった。
     けれど騎馬に長けたモンゴル族にかなうわけもない。
     男たちは皆殺しにされ、私とマリアだけが生き残って、モンゴル族の女の慰み者になっているのだった。
     マリアは服を一枚ずつ剥がされ、最後に残った自分の手で、胸と、腰のわずかな草むらを隠していた。
     モンゴルの女たちは大笑いしてマリアを押さえつけた。
     そして地面の二本の杭に大の字に縛り付けた。
     杭が高く立てられると、逆さまになったマリアの草むらからは紅い筋がへそに向かって流れた。
     モンゴルの女は私に棒きれを投げて渡した。
     通訳が言った。
    「お前はあの女の家来だろう。しっかり守って見せろ」
     私には意味がわからなかった。
     けれど、私たちの頭の上を舞うカラスが急降下してきたとき、本能的にその棒を手に取った。
     カラスは血の臭いに反応して集まってきていたのだ。
     今の標的はマリアの草むらだった。
     私はマリアを守ろうとカラスを追い払った。
     その様がいかにも滑稽だったのだろう、モンゴルの女たちは手を打って笑い転げた。
     最初の二三羽は防ぐことが出来た。
     けれど、数が膨大になって来るともうダメだった。
     そもそも草むらの位置が私の頭よりも遙かに高く、棒でも届くか届かないか。
     それがわかっていて、モンゴルの女たちは見世物にしたのだ。
     マリアは言葉にならない声で叫び続けた。
     草むらはついに裂け、カラスたちのお目当てだった内臓がズルリと流れ出た。
     血まみれになったマリアの顔にも容赦なくカラスは襲いかかり、目玉も食われた。
     私は意味も無く棒を振り回しながら……
     おかしい……
     と思った瞬間、私は開発室にいた。
     女の子は私の腕の中で泣きじゃくっていた。(続くよ。感想待ってるね)
     

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        └Nomal 歴女の受難6 / hime (13/08/27(Tue) 13:44) #7186 完結!

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