■7709 / 1階層) |
透明なごじゅじんさま 2
|
□投稿者/ 橋井 一般人(2回)-(2015/07/05(Sun) 23:56:30)
|
優里子が気がつくと、どうやって帰ってきたのか分からないが、いつの間にか自分のマンションの部屋の廊下に倒れ込んでいた。 慌てて身だしなみを確認すると服はきちんと着てあり、荷物もしっかりと持って帰ってきていて、盗まれたものやなくしたものもない。 あの住宅街でのことは何だったのか・・・・・・未だぼうっとした状態から抜け出せないだるい身体に鞭打ち、何とかベッドの上によじ登る。 じっとりと汗をかいた身体やぬめつく秘部をシャワーを浴びてすっきりさせたかったが、そんな気力も体力も残っていない。 優里子はいつも自分が寝ているベッドに仰向けになり、先程の不思議で不気味で卑猥な出来事を思い出していた。
「ひいっ!?」
住宅街で優里子をイかせた見えないものは、優里子のマンションの部屋にも入ってきていた――――――気を抜いていた優里子を、再び襲うあの感覚。 優里子の足がぐいっと大きく限界まで広げられ、それと同時にスカートがまくれ、ショーツは右足の足首だけを通した状態にさせられた。 混乱している優里子を労わるかのようにゆっくりとブラウスのボタンが外されると、ブラウスがはだけられ、キャミソールもたくし上げられる。
「まだ終わってなかったの!?嫌っ、やめてっ!!」
足をばたつかせて暴れる優里子に苛立ったのか、見えない手が優里子の足をぐっと押さえつけ、優里子の全身が再び金縛り状態に陥る。 そしてまだぬるぬるとしている優里子の秘部が広げられ、見えない相手のはずなのに、視線が痛いほどそこに注がれているのを感じ、顔に熱が集まる。 糸をひいている優里子のひくつく秘部をしばらく目で楽しんだ見えない相手は、突然広げたままの秘部に指らしきものを挿入した。
「ひぃんっ!!ゆ、指やだあっ!!」
嫌だ嫌だと涙を流しながら首を振る優里子を気に留めることもなく、挿入された指はピストンを始め、優里子のざらついた上の部分を刺激していく。 くちゅ、くちゅ、と微かに聞こえていた粘着質な水音の間隔が徐々に短くなっていき、部屋に響き渡っているその水音も大きくなってきた。 しまいにはぐちゅぐちゅと大きな音を立てながらかなりのスピートで2本ぐらいの指が出し入れを繰り返し、折り曲げられた指先が優里子の性感帯を刺激する。
「んあっ、そこっ、そこがきもちいのっ、あっ、あっ、」
優里子は部屋の中ということもあって遠慮なく喘ぎ、その見えない指が最も気持ちいい場所にピンポイントで当たるよう、時折腰を揺らしては当てにいった。 相手もそれが分かっているのか、時々焦らすようにその場所から指を外しては、優里子が自分から当てようとするのを楽しんでいるようだった。 絶頂が近いのか、敏感になりひくひくと震える優里子の中を出入りする指はスピードを増し、優里子を2回目の大きな絶頂に導こうと動く。 既に快楽に翻弄されている優里子がそれに抗えるわけがなく、これ以上ないぐらいのスピードと刺激に、腰を高く浮かせて全身を震わせて達した。
「イぐうううううううううううっ!!!!!!」
そんな大声とともに優里子が絶頂に上り詰めた瞬間、尿道からは少量の透明の潮がぷしゃっと吹き出し、ベッドの敷布団に散って布団を少し濡らした。 がくがくと全身を震わせて快楽の余韻に浸る優里子の秘部は、中に入ったままのものをぎゅうぎゅうと締めつけ、わざと抜けないようにしているようだ。 イったばかりの優里子を休ませるわけにはいかないとでも言いたげに、優里子がイった後少しだけ止まっていた指の動きが再開される。
「あああんっイったっ、イっひゃったのぉっ、もっ、やらあああああっ!!!!」
優里子がその指の巧みなテクニックと、一方的に与えられる強すぎるほどの快楽から解放されたのは、それからさらに3回ほど絶頂を迎えた時だった。 息絶え絶えという様子の優里子の呼吸は荒く、頬は真っ赤なりんごのようで、肌は汗でしっとりと汗ばみ、秘部は蜜と潮で濡れ、身体は震えっぱなしだった。 指がようやく穴から抜かれると、閉じきらない穴は忙しくひくついており、とろりと穴から蜜が垂れ、その刺激に優里子はまた身体を震わせている。
「はあっ、はあっ、はあっ・・・・・・っえ、っ・・・・・・?」
快楽で朦朧としている優里子の広げられたままの足の間に、いつの間にか見知らぬ、見た目からして10代後半のひとりの少女がぺたんと座り込んでいた。 少女は長い黒髪を腰あたりまで伸ばしており、潤んでいる黒目がちの目は大きく、髪で隠れている胸は形が綺麗で、ウエストもいやらしくくびれている。 おそらく先程まで優里子を巧みなテクニックで追い込み、優里子に何度も絶頂を味わわせた犯人は、この座り込んでいる見知らぬ少女なのだろう。 よくよく見ると彼女はなぜか裸で、唖然とする優里子を見つめて柔らかく微笑んでおり、これが生身の人間であれば何人が惚れることだろう。
『優里子』
優里子の名前を優しく可愛らしい声で呼んだその少女の幽霊は、幽霊らしく氷のように冷たい手を優里子の頬に添え、そっと口付けた。
|
|