| 職場の女子会で、 「セックスに愛は必要か」 という話題が出て、奇妙に盛り上がり、「必要」派の正論にうんざりした。 あまりにも甘い。 私のように、別にレズビアンでもないのに女とのセックスに溺れてしまった、いや、溺れさせられた人間にとっては、そんな議論そのものが甘い。 中高一貫の女子校時代、四年にもわたった地獄のような虐めから解放され、卒業後、もう二度と会いたくないと思っていた早喜と再会したとき、私たちはためらいもせず、ホテルへと向かった。 強要されたクンニに何度もゲロを吐いた早喜のそこは、もちろんシャワーを浴びた後で、綺麗で物足りないほどだった。 身体を反らせて逝きまくる早喜の姿は高校時代と同じく醜悪ではあったけれど、懐かしく、愛おしかった。 私もまた早喜の舌や唇に逝かされながら、もう帰っては来れない一線を越えたことを感じていた。 たっぷり汗をかいた後、私たちは抱き合い、初めて、強制でないキスをした。 自然と涙がこぼれた。 「辛かったよね」と早喜はいった。 私はそれには答えず、黙って早喜を抱きしめ、キスをした。 少ししょっぱかったのは、涙か、汗か、わからなかった。(続くよ。感想待ってるね)
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