SMビアンエッセイ♪

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■7359 / 親記事)  十三行進曲
  
□投稿者/ hime 軍団(120回)-(2013/11/05(Tue) 15:32:38)
    『大奥くらぶ』は、大阪十三(じゅうそう)にいくつもある、いわゆるソフトSMクラブの一つだった。
     過激なことはしないけれど、入っている女の子は他のクラブよりも質が高く、マニア一歩手前的な男たちに人気だった。
     けれど人間という存在は欲深く、這えば立て、立てば歩けの親心、ならぬ、縛れば鞭、打てばアナルのスケベ心で、一歩手前が本格的なマニアに脱皮すると、『大奥くらぶ』のサーヴィスではもの足りぬと、あっさりと他に乗り換えてしまうのだった。
     世には草食系男子がはびこるとかで、この業界そのものが先細り、ソフトSMの「ソフト」をいっそ外してはしまえぬかと、オーナーから嬢達に相談のあったのが一週間前、具体的には、
     一本鞭
     飲尿
     アナル責め
     アナルセックス
     浣腸
     これらを解禁してはくれないだろうか、と。
     真っ先に反対したのが、ゆか(源氏名)だった。
    「うちら、そういうことせえへん約束で働いてんで」
    「けどな」とオーナーの百合子は苦しそうに言った。「もう、このまんまやったら、やってけえへんのやって。あんたの常連さんも、何人、『シャドウズ』に取られた?」
    「あんな、浣腸とかを売りにするような下品な店にしたいんですか?」
    「下品かどうかは客が決めることや。現に客は減っとる。逆に『シャドウズ』は客が増えて、あそこのオーナー、こないだホストクラブで会うたら、えらい景気ようて、ドンペリバンバン開けとったがな。私、悔しゅうて悔しゅうて」
    「お母さん」とゆかは言った。
     オーナーは、嬢達に「お母さん」と呼ばれて慕われていた。
    「また、ホストクラブ行ったんか? そんな散財したらあかんやろ! うちらが稼いどんねんで。アホらし」
    「ちょっと」と理性派のふうか(源氏名)が口を挟んだ。「話がまたアサッテや。お母さん、私らがそのコースを解禁したとして、客単価はどのくらい変わるもんなん?」
    「コンサルの概算で、だいたい、三千円くらいは上がるらしいわ。プレイ時間も長ごなるやろ。特に浣腸はプレイ自体もそうやし、その後の回復にも時間かかるから、2時間以上のコースでしかやれへん。そしたらこれまでショート専門やったお客も2時間にしてくれよるがな」
     三千円……
     嬢達の嘆息が漏れた。
     確かにそれは大きい。
    「耐えられるかどうか、私ら同士で練習してみいひん?」
     神戸出身でいちばんオシャレなりんか(源氏名)が言った。
    「浣腸とかも?」とふうか。
    「もちろんやんか。いきなりお客さんの前じゃ辛すぎるで」
     こうして「練習」という名の、女同士のSMプレイ大会が始まった。(新しい話だよ。今度は軽く行くね)

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■7360 / ResNo.1)  キャー(〃▽〃)
□投稿者/ 美咲 一般人(27回)-(2013/11/06(Wed) 03:12:25)
    すごく早いですね(驚)

    恥ずかしいですが、濡れちゃってます!

    続き楽しみにしています!

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■7361 / ResNo.2)  十三行進曲2
□投稿者/ hime 軍団(121回)-(2013/11/06(Wed) 17:37:24)
    2013/11/06(Wed) 21:49:16 編集(投稿者)

     一本鞭は、まあマシだった。
     ただ痛いのを我慢すればいいだけで、バラ鞭の延長だと思えば良い。
     みんなで戯れにお尻を叩き合って、これはまあ、許容範囲。
     ところが飲尿は、どこでどう練習したら良いモノか。
     そもそも、そんなもの飲めるのか?
    「アンタ、出してよ」
    「嫌よ。あんたこそ出してよ」
     の堂々巡りで、らちが明かない。
    「自分のオシッコの味を知られるって、何か屈辱的な感じせえへん?」とふうか。
    「その屈辱を快楽に変えるんやんか」とみゆき(源氏名)。
    「ハァ? また話がアサッテやで、私らのを飲ますんやなくて、客のを飲むんやんか」
    「ゲーッ、でもまあ、ザーメン飲むよりはマシかな」
    「ザーメンの方がマシちゃう?」
    「何にしても飲んでみんことには話になれへんわ。これはもう、家でそれぞれ試してみるってことで」
     これが結論。
     アナル責めとアナルセックスは……
     客にしていることを二人一組になってプレイしあおうということになった。
     男の前立腺が女だと膣のGスポットに当たるはず、とふうかが主張した。
    「だれか、経験者おる? アナル責めやアナルセックス?」
     みゆきが手を上げた。
    「どうやった?」
    「あかんわ。何が良いのかさっぱりわからんかった。なんぼ仕事でもあれは辛い」
     嬢達はスーッと静まりかえった。
    「けど、私らはプロやねんから、ちゃんとお客様に悦んでもらわんとあかんねん。待ち時間にやってみよや」
     ふうかが言って、みゆきに向かい、
    「私らがまず試してみるわ」
     みゆきはマジでドキッとした。
     みゆきはふうかにほの淡い恋心を抱いていて、それでも言い出せるわけもなく、ただ悶々とした日々を送っていたのだった。
     男には何の興味も無かった。
     だからこの世界に入ることにも何の抵抗もなかった。
     流れ作業で、それこそ作業を繰り返せば大金になる。
     これを天職だとさえ思ったこともある。
     そしてふうかに出会い、自分の性癖を知った。
     女の子が好き。
     それも普通に愛されるのではなく、快楽や苦痛で支配されたい……
     その願いが叶うかと思った。(続くよ)

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■7364 / ResNo.3)  十三行進曲3
□投稿者/ hime 軍団(122回)-(2013/11/08(Fri) 09:40:03)
     提携しているホテルの一室で二人きりになると、ソファで向き合い、ふうかはみゆきに言った。
    「アンタ、レズやろ?」
     いきなりのことに、みゆきは否定も肯定もせず、ただ凍り付いていた。
    「心配せんでもええて。実は私もそうやねん」
     え? と惚けたような安堵の表情がみゆきに浮かんだ。
    「ただ問題は、私、SMで言えばホンマもんのドMやねん。あんたもそうやろ」
     みゆきは静かに頷いた。
     何がどうなっていくのか読めず、けれど胸は高鳴り、股間は熱くなった。
    「虐められるのは想像できても、自分が女の子を責めるなんて想像できへん。どう?」
    「うん、わかるわ。責めることなんか想像できへんし、したとしても興奮せえへん」
    「興奮してない女に責められたって、醒めるだけやろ」
    「やと思う」
    「でな、今回のことで思たんやけど、私らだけであれこれ考えとってもあかんねん。ちゃんとしたプロに指導して貰わんと」
    「けど、そういうプロって、基本、商売敵やんか。そんなノウハウを教えてくれるかなぁ」
    「そりゃ、大阪のプロはアカンと思うで。けど、東京やったら、客も被らんし、いけるんやないかな」
    「そりゃまあ、ね」
    「これ、お母さんに提案しようよ。で、そのセンセエの授業をさ、二人で受けようよ」
     みゆきの心臓が一瞬、止まった。
    「どう?」
     みゆきの心臓が動き出した。
    「いいけど……」
    「じゃ、アナル責めの練習しようか」
     そう言ってふうかはゴム手袋をみゆきに渡した。
    「私が……するの?」
    「だって、アンタ経験者でしょ。私、指入れたこともないし。ああ、なんか、女の子に見られるのって恥ずかしいなぁ」
     そう言ってふうかはバスルームに消えた。
    「早く来てよ。粗相があったら困るし、裸でバスルームでやらんと」
     みゆきは覚悟を決めてソファから立ち上がった。(続くよ)
     
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■7365 / ResNo.4)  十三行進曲4
□投稿者/ hime 軍団(123回)-(2013/11/08(Fri) 12:47:36)
     みゆきがバスルームに行くと、ふうかはまだシャツも脱がず、ミラーの前に立っていた。
    「あかん、うち、急に恥ずかしなってきた」とふうかは言った。
    「やめとく?」とみゆきも少し安心して言った。
    「いや、あかん。これも練習や、けどな、わたし、女の子とこういうことするの初めてやねん」
    「私だってそうや。だからもう、あんまり意識せんと一緒にお風呂に入るようなつもりで……」
     みゆきの唇はふうかの口でふさがれた。
    「やらかい……」
     ふうかはみゆきが感じたままを、みゆきの唇の上で言った。
     本当に柔らかい。
     男とはまるで違う……
     ふうかの舌が入って来た。
     みゆきも自然に答えた。
     あとはもう、もどかしいとばかりにキスをしながら裸になり、互いのそこに指を這わせた。
     ふうかの指はみゆきの敏感な芽を捉え、あるときは小刻みに、あるときは蜜を使って信じられないほど滑らかに滑った。
    「こういうのは?」
    「いい、すごくいい」
    「こんなのは?」
    「いい、いい、でも、これされると、私何にも出来なくなっちゃう」
    「いいのよ、しなくても、ただ私を感じて」
     そして立ったまま、抱き合ったまま、みゆきは逝った。
    「恥ずかしい、立ったまま逝くなんて」
    「お客さんとはないの?」
    「うん、意地悪。あれは演技です。じゃ、今度は私が」
    「アナルも、やってみてね」
    「じゃ、そういう体勢にならないとあかんかな。さ、そこに四つん這いになって」
    「ちょっと待って。髪をまとめるわ」
     そう言ってふうかは背中を流れる髪をクルクルとまとめてホテルのシャワーキャップに押し込んだ。
     その様があまりにエロく、みゆきはふうかに後ろから抱きつき、乳房を揉みながらうなじに舌を這わせた。
    「あん、ダメよ。まだシャワー浴びてない」
     みゆきは抗議を受け入れず、右手をふうかのその部分へと伸ばした。
     さっきよりも遙かに潤い、芽も、明らかにそれとわかる位に膨らんでいた。
     ボタンを押すように何度も何度も軽く叩き、決してなでさすらずに焦らした。
     ふうかの腰が指の刺激を求めて激しく前後に振られ始めた。
    「どうしたの? 逝きたいの?」
     攻守逆転して、今度はみゆきが責める番だった。
    「逝きたい、けど、アナルの……」
    「このまま四つん這いになりなさい」
    「え?」
    「このまま四つん這いになって、私にすべてを見せて」
    「いやん、恥ずかしい」
    「出来ないと、ここで止めるよ」
    「それは嫌」
     そう言ってふうかは風呂の床に四つん這いになった。
     アナルや、その下の女の部分が丸見えになった。
     みゆきはゴム手袋をして、据え付けのローションを手に取った。
    「少しひんやりするよ」
     ふうかのアナルにたっぷりと浴びせた。
     左手で芽への刺激を再開し、そして右手の人差し指をアナルに添えた。
    「入れるよ」
    「お願い」
     ローションをたっぷりと垂らされたアナルはみゆきの細い指を易々と飲み込んだ。
     うぁあぁあああ……
     ふうかはまるで動物のような声を上げた。(続くよ)
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■7366 / ResNo.5)  十三行進曲5
□投稿者/ hime 軍団(124回)-(2013/11/10(Sun) 18:11:14)
    「良く締まってるよ」とみゆきはふうかに声をかけた。
    「ど、どのくらい入ってるの?」
    「人差し指の第二関節くらい」
     みゆきは指をグリグリと動かした。
    「だめ、だめ、変な感じ、あ、だめ」
    「感じる?」
    「感じるわけない、あ、止めて」
     みゆきは左手で敏感な芽を責めた。
     ふうかの声が高くなり、もう限界を訴えていた。
    「逝くの?」
    「この体勢じゃ、逝けない、ああ、でも、でも」
     みゆきの指をふうかのアナルが締め付けた。
     押し込んでいないと押し出されそうだった。
     やがて、ふうかの背中から腿までが激しく波打ち、絶頂を訴えた。
    「あかんわ。アナルなんて全然感じへん」とふうかは息を整えながら言った。「感じたフリなんてお客さんにはすぐバレるし。あんたは感じたの?」
    「感じるわけないやん」
    「これは……どうしょう。ママに言って、本当にプロにコツを習わんとどうしょうもないな」
    「浣腸は?」
    「してみる? せっかく用意したんだし」
     みゆきはイチジクという名のそれを二十本も買い込んでいた。
    「取ってくるわ」
     そう言ってみゆきはバスルームを出た。(続くよ)
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■7367 / ResNo.6)  十三行進曲6
□投稿者/ hime 軍団(125回)-(2013/11/11(Mon) 10:05:20)
     浣腸はさらに悲惨なことになった。
    「今度は私が入れる」とのふうかの申し出に、みゆきは、
    「いや、もうローション塗ったから」と抵抗した。
     今初めて見た女の部分の生々しさ、そしてアナルに、自分のそこをふうかに晒すことが急に恥ずかしくなったのだった。
    「あんたにもローション塗ったら良いんやんか」
    「いや、私はちょっと……」
    「ダメやって、さ、お尻出して」
     仕方なくみゆきはさっきのふうかと同じ格好をした。
    「ローション行きます」
    「お願い、します」
     ヒヤリとした感触があり、女の子の指が丁寧にアナルに塗り込むのが感じられた。
     少しだけ、感じたかも知れない、と思った瞬間、固く尖ったモノが突き立てられた。
     ウッ!
     声が漏れた。
     そして冷たい薬液が入って来た。
    「出来るだけ我慢しなさいって書いとるな。ほなら、次、いくで」
    「ちょ、ちょっと待って」
    「あかんて、十本、一気に入れてまおう」
    「そんな……」
    「しっかり我慢してな、じゃ、二本目いくで」
     ポリ袋をいちいち破いているらしいのがもどかしかった。
    「早く、もう、あかん、出てまう」
    「まだ五本目やで。二分も我慢しとらんし」
     七本目を入れようとしたとき、悲劇は起こった。
     本人達には悲劇としか言いようのない状況で、つまり、客観的には喜劇だった。
     これはもう、自分たちには無理だという結論になって、すぐにママにプロの手配をお願いすることになった。
引用返信/返信 削除キー/
■7368 / ResNo.7)  十三行進曲7
□投稿者/ hime 軍団(126回)-(2013/11/11(Mon) 14:01:49)
     プロの先生がやってきた。
     東京のSMクラブに勤める、ロシア人とのハーフで目が覚めるような美人の双子だった。
     ほくろの位置が左右逆なので、源氏名はひだり姫、みぎ姫だった。
     客は後ろ手に縛られたまま、直立不動の姿勢で、この二人が目の前で繰り広げるSMプレイを鑑賞するだけ。
     絶対に二人に手を触れることはないが、もちろん触れてはもらえる。
     鞭も、もちろん、客が打つことはないが、希望すれば全身完膚無きまでに打ってももらえる。
     最終的な満足は保証されているとはいえ、それはすべて二人の気分次第、今日は気分が乗ってきたから延長、と言われてしまえば、客に選択の余地はない。
     もちろん超のつく売れっ子だからたいていはベリーショート30分のコースしか選べないのだが。
     それでも一日お一人様限定の「浣腸」コースは最低でも二時間、六万円なのに超人気で半年先まで予約が詰まっている。
     しかもこのコースの料金は姉妹が丸取りする。
     これだけの好条件でないと他に引き抜かれてしまうため、店も必死なのだった。
     今回は、関西をゆっくり旅行したいという姉妹の希望と、店のオーナーの知人である「お母さん」の希望が一致したことによる。
     二週間の滞在で、ギャラは、
    「言われへん、そんなこと。まあ、車が買えるわ。もちろん軽やないで」
     ということだ。(続くよ)
引用返信/返信 削除キー/
■7369 / ResNo.8)  十三行進曲8
□投稿者/ hime 軍団(127回)-(2013/11/11(Mon) 17:50:00)
     毎日二人ずつ、みぎ・ひだり姫の講習を受けることになった。
     朝イチの十時から五時まで、みっちりと鍛えて貰う。
     ふうかとみゆきは三日目だった。
     内容は皆が受け終わるまで絶対に口外禁止で、当日になるまで何も知ることは出来なかった。
     ただ、講習を受けたもの同士が妙に疎遠になって意識し合ってるのを見ると、何か相当に微妙なことが行われているのだろうという想像はついた。
     ふうかとみゆきも、例の悲劇の日以来、少しお互いを意識していた。
     ふうかには相手を思いやれなかった後悔がわだかまっていた。
     みゆきはみゆきで、思いがけぬ最初の噴出でふうかの手の先から胸までベッタリと汚した申し訳なさ、そして耐えきれず後続の噴出まで全て見られてしまった屈辱がない交ぜになって蘇り、ふうかを直視出来ないのだった。
     そういう人間関係の機微のようなものを、みぎ・ひだり姫は天才的に読み取るのだった。
    「私たちのお客様の三分の一はレズのカップルなの」
     シャワーを浴び、用意をすませたふたりに、みぎ姫はいきなり切り出した。
     みゆきとふうかは驚いて顔を見合わせた。
    「だから、まずはお客様として、あなたちを調教するわ。その後、調教されながらいかにお客様を楽しませるか、そのコツを伝授します。じゃ、まずは裸になって、そこに跪いて」
     ふたりはバスロブを脱ぎ、全裸になると言われたとおりにした。
    「よろしくお願いします、って言って頭を下げるの」
    「よろしくお願いします」
    「はい、立ち上がって抱き合って」
     ふたりは気まずく抱き合った。
     相手に回した手を、それぞれ皮の手錠が拘束した。
     二人の手錠はさらに連結され、固定された。
     足首には四十センチほどの棒のついた拘束具がつけられ、もう脚を閉じることはできなくなった。
     これも連結された。
     もう何があろうと、抱き合っているしかない。
    「まずは奴隷って立場を教えてあげるわ」
     アナウンサーのような標準語がみゆきの脳をしびれさせた。
    「百回よ、数えなさい」
     鞭がお尻に飛んできた。
     焼けるような激痛!
     痛い、なんてもんじゃない。
     ふうかも身体を硬直させてこの激痛に耐えているようだった。
     みぎ・ひだり姫が同時に鞭を振るったのだった。
    「数えなさいっ!」
    「ひ、ひとつ」
    「次は?」
    「ふた……」
     声は鞭に消えた。
     痛い……あまりにも痛い。
     バラ鞭の牧歌的な甘美さなど欠片もない。
     みゆきとふうかが味わう本物の調教だった。
    「次は?」
    「許して下さい!」
     みゆきは思わず言った。
     鞭が飛んできた。
    「これは数に入れないよ。無駄口叩いた分、相手も打たれるんだ。さあ、大人しく次を数えなさい! 次は」
    「さ……」
     本当に痛い!
     耐えられない、これを百回なんて、絶対に無理。
     みゆきはそれでも、耐えていた。
    「もうダメです」とふうかが言った。
     また鞭。
    「これは数に入れないよ」
    「い、痛い」
     また鞭。
    「さあ、数えないと百回でも二百回でも打つよ。次は?」
    「よ……キャァ」
    「次!」
    「ご……キャァァァ」
     痛みが消える前に打たれると、痛みの上に痛みが重なり、次第に深い箇所からも痛みが湧いてきて、もう本当に耐えがたい状態になってきた。
    「ダメです、もう」
     ふうかはうずくまろうとしたが、拘束されていて出来なかった。
     そこへ鞭。
    「本当にダメなんです、許して下さい」
     もう二人とも泣き崩れていた。
    「じゃあ、ここで止めてやるから、これから私たちに絶対服従だよ」
    「はい、わかりました」
     ふたりは涙でグチャグチャになった顔で言った。
     奴隷のレズカップルが完成したのだった。(続くよ)
引用返信/返信 削除キー/
■7370 / ResNo.9)  十三行進曲9
□投稿者/ hime 軍団(128回)-(2013/11/12(Tue) 11:23:07)
    2013/11/12(Tue) 11:26:03 編集(投稿者)

     ふうかとみゆきは拘束を解かれ、床に正座するように言われた。
     二人ともさっきの痛みと屈辱から逃れられず、泣きじゃくっていた。
     みぎ姫は二人にティッシュを差し出して言った。
    「さあ、二人の何が問題だったのかな?」
     さっきとは打って変わった優しい口調だった。
    「我慢できなかったこと」とふうかは涙を拭いながら言った。
    「みゆきちゃんはどう思う?」とひだり姫が優しく聞いた。
    「私もそう思います」
    「違うわ」とみぎ・ひだり姫は声を揃えて言った。
     みぎ姫は優しく、
    「一本鞭の連打に耐えられる女なんていないわ。本当のマゾ女ならともかく、なんとなく気分はドMとか、ましてやお仕事でやってる女の子が耐えられるわけなんかないの」
     ひだり姫も、
    「だから、最初の一発目で耐えられないって思ったら、そのことを伝えるの」
    「どうやって伝えると思う?」
     ふうかとみゆきは首を横に振った。
     みゆきには見当も付かなかった。
    「最初に決めておくのよ、プレイが始まる素の時に、耐えられなかったら首を横に振ります、とか、お許し下さい、って言葉が出たら手加減して下さい、って。だって、これはプレイなの、遊びなの。本当の拷問や刑罰なんかじゃないんだから」
     確かにそうだった。
    「それじゃ、そうね、みゆきちゃん、そこに脚を広げて立って。両手は頭の上にあげて」
     恥ずかしかったが、仕方がない。
     みゆきは言われたとおりにした。
    「ふうかちゃん、私たちがプレイしてる間、みゆきちゃんのあそこを舐めて」
    「え?」とふうかは戸惑いの声を発した。
    「でも逝かせちゃ駄目よ。逝かない程度に、ね」
     ふうかがみゆきの前に座ってスタンバイすると、いきなりプレイが始まった。
    「このバイタ!」とみぎ姫はひだり姫を罵った。
    「昨日、布団の中でオナニーしたでしょ!」
    「してません」
    「ううん、声を聞いたの、あなたの嫌らしい声を!」
     そう言って、みぎ姫はひだり姫をベッドに突き飛ばした。
     ふうかの舌がみゆきのそこに触れた。
    「オナニーしたら、どうなるんだっけ?」
    「鞭打ち百回……」
    「そうよ、よく憶えてるわね。早く、お尻を出しなさい」
     ひだり姫はスカートをまくり上げ、パンティを下ろした。
     見事な脚線美だった。
    「それじゃ行くわよ。そうそう、鞭打たれながらだったら、オナニーして何回逝っても許すわよ。私の前だったら、存分に楽しんでも許すわ。さあ……」
     鞭の空気を切る音がして、肉を打つ音とひだり姫の悲鳴が上がった。
    「許して、お姉さん」
    「許さない、絶対に。さあ、オナニーを始めなさい」
     ひだり姫の右手が腰に消え、悲鳴とは違う声が上がった。
    「嫌らしい娘! さあ、もっと泣きなさい!」
     鞭の音が立て続けに鳴った。
    「許して、ああぁ」
    「良いんでしょ、鞭打たれながらのオナニーが!」
    「そ、そんなことありません、こんなの、恥ずかしくて……」
    「ほら、今、何処を触ってるの?」
    「言えません、そんなこと」
     鞭がさらに風を切った。
     何度も。
     ひだり姫の声は明らかに泣き声に変わった。
     涙を流してもいた。
    「言いなさい、さあ!」
     みぎ姫は狂ったようにひだり姫を打ち据えた。
    「言います、言いますから、許して、下さい」
    「さあ!」
    「クリ、ト、リス……」
     消え入るような声だった。
    「よく言えたわ、ご褒美よ。さあ、仰向けになって脚を大きく開きなさい」
     羞恥に染まった顔を隠しながら、ひだり姫は言われたとおりの格好をした。
    「もう濡れぬれじゃない、嫌らしい娘、鞭打たれながら感じたのね」
    「ご褒美を……」
     みぎ姫はひだり姫の草むらに頭を埋めた。
    「嫌らしい娘……」
     みぎ姫の信じられないほど長い舌が、ひだり姫のそこを捉えた。
     ふうかの舌もまたみゆきの羞恥の中心をやわやわと嬲っていた。
     みゆきの口からも声が漏れた。
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