| 第七話 仁美の脚は開脚台の上で大きく開かれたままだ。 犬にされた、と思い込まないと耐えられない恥ずかしさだった。 「あん、あん」 アヌスにオニヒメの指が当てられて、仁美は哀れな声を出した。 人の言葉を話してはいけない。 話せば、どんなひどい目に合うか分からない。 なんとなく、ここでのルールが分かってきた。 怖い、でも恥ずかしい。 指が、奥深く挿入された。 「あん、あん、あん」 おぞましい感覚で、声が震える。 指が直腸の中で、容赦なく動かされている間に片方の手で股間がまさぐられた。 「あん、あん」 泣き声をだし、腰を振って異様な感覚に耐えるしかなかった。 下半身にまた、あの感覚が来そうになるのを感じ、仁美の泣き声が大きくなる。 「あん、あん」ヤメテ、ユルシテ、カンジテシマウ 「いいね、感度のいい程、クライアントは悦ぶわ」 濡れだした、秘部を触りながらオニヒメがニヤリとした。 アヌスとワギナを同時に責めている。 「あん、あん」 自分の意思とは反対に、感じてしまう躰。 ハズカシイ、デモ シャワーを当てられた時のあの恥ずかしい感覚。 恥ずかしいけれど、甘美な悦び。 今仁美は、求めていた。 マタ、イキタイ 仁美の反応を見ていた、オニヒメの手が突然離れる。 快楽の波を期待していた、下半身が取り残され、思わず仁美が腰を前に突き出した。 「いやらしい子ね。お、あ、ず、け」 「あん、あん」 「いかして、あげるのはご褒美の時だけ」 冷たく言って、オニヒメが取り出したのは、細いカテーテルだった。 先に電極が取り付けてある。 二本の指で、尿道口の線が左右に開かれた。 ピンク色の粘膜が覗く。 カテーテルの先端が当てられ徐々に挿入される。 「あーん、あーん」 経験した事のない、気持ちの悪さだった。 でも、耐えるしかない。 先端が膀胱に達した時、仁美は冷や汗をかいていた。 ひどい膀胱炎の時のような感覚。 排尿したいのに、できない気持ちの悪さ。 「これはね、お仕置きの道具なの」 オニヒメが言って、カテーテルの電極を操作した。 「ひいーつ」 尿道に電気が流れ、仁美は声にならない悲鳴をあげた。 衝撃の後、激しい痛みが敏感な尿道を貫く。 正座をして、見ていたローズとリプリーも怯えた顔になっていた。 「これが、一番弱い電流よ。強いのを流してあげようか?」 「あん、あん、あん」 涙を流しながら、首を振る仁美の顔は恐怖で凍りついている。 恐ろしい、衝撃と痛み。 気持ちの悪いカテーテル。 「あん、あん」ハヤクヌイテ、コワイ、コワイ 「明日の朝まで、そのままにしておくわ。素直に裸にならずに脚も開かなかった」 「あん、あん」ユルシテ、ユルシテ、ヌイテクダサイ 「それ以上鳴くと、もう一度電流を流すよ」 恐怖と絶望で、仁美は黙って涙を流すしかなかった。 最初の調教がようやく終わり、開脚台から降ろされたが、仁美は立つことも出来ず、倒れ込んだ。
|