クラスメート 光 Honey 2003/07/22(Tue) No.1776
前回のお話
桜庭学園中等部…放課後の教室 私は、家庭教師の先生でもある初恋の教子さんと『セックス』をした。 …好きな人としたのに、なんで泣いてしまったんだろう… 「…レイ…鈴花…」 「…アキラ」 「どーした?ボーッとしてるよ」 彼女は光。 ヒカリと書いてアキラ。 最初は女でアキラなんてめずらしいと思ったけど、今はその響きがピッタリだと思う。 「レイ、最近色っぽいね」 「え…?」 「見てるとムラムラしてくる」 いたずらっぽく笑って後ろから抱き締められる。 「いつもふざけるんだから…」 「我慢するには、レイが綺麗すぎるんだ」 アキラは大人の中で育ってるせいか、すごく大人びてて、全てがスマートでカッコイイ。 そのアキラが、なんでこんなにアカ抜けない私にちょっかい出すのか分からない。 「…レイ」 呼ばれて後ろを振り向くと、そのままアキラに捕まって…キスされた。 「光…なんで?」 「わかんないかな?」 今日のアキラは少し変。 雰囲気が違う。 いつもより真剣な瞳… 見たことのない切なげな顔をして、すんなりとのびたキレイな腕で私をまた抱き締めた。 「レイ…つきあって欲しいんだ…」 「え?」 「ずっと好きだった」耳にかかる熱い息に鼓動が早くなる。 「レイ、急にきれいになって、最近ずっと色っぽい顔してる…」 そんなの全然気付かなかった。 「恋人ができたのかなと思って…そしたら余裕なくなっちゃってさ…」 いつも自信満々のアキラが、初めて見せる不安と緊張。 「いいよ」 「…え?」 「…付き合っても」 アキラは嬉しそうな顔をして、ありがとうって言いながらキスをくれた。 その時の私は、教子さんの事を考え過ぎて疲れているのと、アキラから吹いてくる熱風のせいで何も考えられず、無意識にOKしてた。 今日は一緒にいたいと言うアキラの願いで、そのまま一緒にうちに帰った。 「へぇ〜…レイの部屋って、窓すっごい大きいね」 私の部屋に入るとすぐ、アキラは窓辺に近づき外を眺めていた。 「カーテン、閉めるから…」 教子さんの事を思い出し、一瞬胸が痛んだ。 「レイ?…どした?」 …優しい声。 「何が?」 「今、一瞬だけど辛そうな顔してたような気がして…」 「なんでもないよ…」 アキラに背を向けて、クーラーをつけた。 「レイ…」 動揺を隠そうとしても通用せず、あっという間にアキラの腕の中にひきこまれた。 「何があった?…話したくない?」 優しさと甘さが、熱い風になって心に吹き込んでくる… 「光、こんなにくっついちゃ…熱いよ」 「レイ…好きなんだ」 「ん…アキラ…」 「このまま、抱いてしまいたい…」 光は今まで、一体どんな恋愛をしてきたんだろう…どうしたらこんなに大人になれるのかな… 「アキラ…」 「…ん?」 「アキラも失恋した事ある?」 「アキラもって…レイ、失恋したの?」 「片思いのまま…先に進めない事を、分かってしまった…かな」 「…そっか…辛いね」 アキラの優しさに、目と鼻の奥がツーンとして、涙が出てきた。 「…泣かないで」 レイは指で涙をふくと、優しくまぶたにキスしてくれた。 心地いい…初めての感覚だった。涙腺と一緒に、張りつめてた心もゆるんだみたいで… 自然に自分からキスしてた。 「アキラ…」 「ん…レイ…」 「ありがとう…」 「うん…」 どんなに欲しくても手に入らない教子さんを求めていて…欲とその罪から、苦しめられていた私を受け入れ、好きだと言うアキラ。 「本当に…私なんかでいいの?」 「レイが…いいんだ。強く抱き締めると折れてしまいそうで…守りたいと思うんだ」 アキラ全部から溢れ出してくる愛情とか優しさが、私の心の中に流れ込み、水かさを増してくるのが分かる。 胸の奥が熱い…
クラスメート 光2 Honey 2003/07/23(Wed) No.1807 「自分では、もうちょっと我慢強いつもりだったんだけどな…」 そういいながら、抱き締めてた腕がやわらかくほどけていく。 アキラの片手は、そのまま私の胸へと這い上がり、ふくらみにあわせて丸く動きだした。 「あっ…ん…」 壊れ物をあつかうように、そっと優しく触れてくる。 アキラの指先も、口唇も、教子さんとは違った妖しさで、私の意識をかすめる… おへその辺りは熱いのに、クーラーで冷えた首筋に、温かい口唇が何度も押し当てられると、 どうしようもなく胸の中がざわざわして、腰の辺りまでゾクゾクする。 あ…乳首が… まだ触れられてもないのに、ジワジワと勃起していくのがわかる。 「レイ…ここ…」 「んんっ…はぁっ…」 ふいに硬くなった乳首を触られて、ビクンと体が反応した。 「ここ…感じるんだ」 目ざといアキラには、すぐに見抜かれてしまう。 胸元から制服の中に手を差し込まれ、絶妙なタッチで尖った胸の先端を刺激される。 「あぁっ…はんっ…」 「レイが感じてると…たまらなく感じるよ」 アキラがこんな事いうなんて…遠い意識のどこかで、今まで知っていた光と、今初めて知る光を比較していた。 誰も知らない光のもう一つの顔… あれは1年の秋。 部活の途中に、たまたま美術室の前を通りかかると、ドアが少し開いていた。 何気なく中をのぞいてみると、そこには真剣な瞳でデッサンを描いている光の横顔。 何か思い詰めた険しい表情をして、スケッチブックから紙を破り捨ててしまった。こんなアキラ、見た事ない。 「アキラ…」 「怜花…どうしたこんな所で?」 「ちょっと通りかかったら、アキラが見えたから…」 少し疲れた笑顔… 「大丈夫?」 「うん…そうだ、時間ある?」 アキラはモデルになって欲しいと言ってきた。私は座っているだけならと、引き受けた。 さっきまでの険しい視線が嘘のように優しくなり、柔らかな眼差しでみられている。 『アキラってやっぱり素敵だな…』 白い肌、緑がかった瞳と、長いまつげ、光に透ける茶色い髪… 「怜?どうした?」 「あ、ううん、アキラって天使みたいだなと思って」 「プッ…なんだそれ」 確かに突然そう言えば、話が飛躍してる。 「日本人じゃないみたいって意味」 「あー…僕はクォーターだからね」 「えっ?そうなの?」 「うん、おばあ様がロシア人なんだ」 「そっか、だからそんなに綺麗なんだ」 「レイだって綺麗だよ。お姫様みたいだ」 さすが名門と言われる学校だけあって、ここには、政財界関係の家柄の子も多い。 そういう理由もあって、友達のグループも自然とランクが別れてくる。 アキラは『上ランク』の人だけど、他の子と違って群れるのを嫌う。 その上、皆の憧れの人だから、誰に声をかけても喜ばれて、一人になる心配もない。 私にとっても、そういうクラスメートだった。 「…私が、お姫様?」 「そうだよ。日本人形みたいだ。」 確かに、まっすぐ伸びた黒い髪に黒い瞳。色も白いけど… あ、アキラ笑ってる… 「アキラはやっぱり笑顔がいいよ」 「え?」 「さっきはこーんな顔してた」 私は、指で目をつりあげて見せた。 「あはは☆その顔はひどいなぁ」 いつもの光だ… 「レイ…ありがとう」 「別に何もしてないよ。座ってただけ☆」 そう笑ってみせると光は近づいてきて、私の足元にひざまづき、手の甲にキス… 「スパシーバ」 「何?」 「お姫様ごっこ」 こんなやりとりが全く不自然じゃない所が、さすがクォーター。 これじゃモテて当然… 「姫…そこまでお送りします」 そのままドアの外までエスコート。 「ありがとう王子様」 「御礼はキスで…」 「んっ…☆」 First Kissなのに! 美術室での事があってから、光と私は以前より親しくなっていった。 光は、2人だけでいる時には私の事をよく『姫』と呼び『お姫様ごっこ』といっては、 ふざけてお姫様だっこしたり、何かと私に触れてきた。 知識は得る事ができても、恋とか人の心とか、そういうものは、経験しないと学べない。 その時の私には、光の行動や気持ちが理解できなかった。 「レイ…」 しびれるような甘い現実に引き戻された。 「ん…アキラ」 気がつくと、ベッドの下の床に二人、崩れ堕ちていた。 「ここはマズイかも。お母様に聞かれてしまうよ…」 トントントン… 階段を上ってくる足音がする。 アキラと顔を見合わせ、2人して急いで身なりを整えた。 「こんばんは…」 部屋に入ってきたのは、なんと教子さんだった。 「あ…先生」 「あ…教子さん」 私とアキラの声がタブる。 「…アキラ、先生と知り合いなの?」 「あ…うん…」 「ごめんなさいね、私昨日上着忘れてたでしょ?」 「え…じゃあ、レイの家庭教師って…教子さん?」 「そうなの。お久しぶりね、アキラさん」 何?…何なの? 教子さんはいつもの笑顔で光を見ている。 アキラは…何か、苦い顔をしている。 「お久しぶりです…」 「えぇ、お久しぶり」 「…あの…先生?」 「あら、ごめんなさいね。お邪魔しちゃったわ…ではまた来週」 教子さんはすぐに帰ってしまった。 「アキラ?」 「あぁ、教子さんね、姉のクラスメートだったから、たまに家に来る事があって…だから知ってる」 「そっか…」 世の中は狭いというか、言われてみればなくもない話だった。 それから光の様子が変わって、急に帰ると言い出した。 「ごめん、レイ…また来るよ」 「うん…いいけど…光、大丈夫?」 「大丈夫…じゃ…」 なんかスッキリしない。 「ま、いっか…」
クラスメート 光3 Honey 2003/07/25(Fri) No.1849 私に恋人ができた。 それはあまりにも突然で、実感がわかない。 教子さんを想う気持ちも止められないけど、想われるのも、心地よく素敵な事だった。 私の中にうまれた2つの恋心。 その間で私は揺れていた… ベッドの中で、寝る前に今日の事を思い出すと、次第に濡れてきた。 アキラに触れられた乳首…太もも…そして… 自然と手が股間にのびる。熱く潤ったソコは私の指をまっていた。 あっ…ふっ…んっ… 布団の中で声を殺し、足を広げてクリトリスを強く擦る。 くっ…うっ…あんっ… 光の顔が思い浮かぶと、あっという間にイッてしまった。 「アキラ」 「あ…教子さん…」 レイの家をでるとすぐ、向かいの家の2階から呼び止められた。 表札には『有坂』とある。 「ここ…教子さん家」 「そう。いらっしゃい…あなたの好きなロシアンティー…入れてあげるわ」 『今、大好きなレイと別れたばかりなのに…断ろうと思うとまだ…こんなにも胸が痛むなんて…』 迷っているうちに、教子さんは玄関のドアを開け、僕に微笑みかけていた… 『ちょっとだけ…レイの事を思うと気が引けるけど…ごめん、レイ…』 気持ちとは裏腹に、僕の足はフラフラと引き寄せられた…昔の思い人の元へ… 「どうぞ、入って…」 あ…この香り… 「どうしたの?そこにかけて」 部屋に入ると、なつかしい香りがした。 思い出す…あなたは魔法使いのように僕をあやつり、微笑みながらその長い爪を、僕の心に突き立てた… あなたの全てを手に入れたくて…僕はその痛みと引きかえに、副作用の強い媚薬を飲んでしまったんだ… 「どうぞ、召し上がれ…」 目の前にティーカップが置かれる。 「さぁ、飲んで…」 柔らかい湯気がたち、その向こう側に、微笑みかけてる教子さんが見える。 「アキラ…一段と美しくなったわ」 平静を装い、笑顔でかわす。 「それはどうも…教子さんこそ、ますますお綺麗になられました」 「ふふ…ありがとう」 人の記憶を呼び覚ますのには、香りが一番効果的らしい… むせ返るような甘い香り…胸の奥に眠っていた感覚が目を醒まし始めている… 「アキラ…」 気がつくと、教子さんは僕の後ろに立っている。 マズイ… 「いらっしゃい…」 「あ…ダメだ…」 「早く…」 「僕は…もう…」 「久しぶりに…」 「だめだ…僕は…」 差し出された手を振り切って、部屋を飛び出していた。 あんな事、もう… 決めたんだ。僕はもう、過去には戻らない。 レイに誓って… 「こんにちは」 「こんにちは…」 女神かと思った… 雪のような肌に、柔らかくカールした長い髪… 「クラスメートの教子さんよ」 姉も確かに美しいけれど、この人は…そう、オーラが違う。 この人が微笑めば、枯れた泉さえまた湧いてきそうだ… 「アキラ…光!もう、この子ったら…妹のアキラよ」 「あ…アキラです。はじめまして」 「はじめまして。有坂教子です。噂は聞いてるわ。弟みたいな妹がいるって」 クスクスと笑うしぐさだけが妙に幼い。 この人に出会ったのは、中学に入学してすぐ、春の事だった。 「彼女あなたの家庭教師よ」 一瞬、姉の言葉が理解できなかった。 「私、来週からモスクワのおば様の所へ行くって言ってたでしょ?だから、私の代わりにあなたの家庭教師を頼む事にしたのよ」 「そういう事なの、光君」 「あら、これでも一応、妹なのよ」 「ふふふ…ごめんなさい」 「あまりいじめないでね、教子先生」 2人の楽しそうな会話をききながら、胸がワクワクしてくる。 「それじゃ、私は買い物したり準備があるから、後は2人でよろしくね」 それだけ言うと、姉はさっさと出掛けてしまった。 「すみません、慌ただしくて…」 「いいのよ、慣れてるから」 お互いに顔を見合わせ、クスクスと笑った。 「あ…教子さん、いい香りがする」 「そう?部屋で焚いてるお香の香りかしら」 なんともいえない香りだった。 胸の奥がじんわりしてくる。 「光君、突然来て初日から勉強もなんだから、まずは仲良くなりましょう」 女神はニッコリ微笑んで、僕を机から解放してくれた。 「教子さん、大好き」 「ふふ…ありがとう」 「お姉様には内緒ね」 「えぇ…」 教子さんは、最初から僕を女扱いしなかった。 この頃の僕は、まだ自分が何者か知らなかった。 だけどこの後、僕は彼女に本当の自分を知らされたんだ… 「光君…どうして僕なの?」 「よく覚えてないんだけど、いつの頃からか、気がついたら自分の事をそう呼ぶようになってた」 「なぜ?」 「わからない。ただ、僕はどうしても、自分を女だとは思えないんだ」 「そう…じゃあ…」 教子さんは僕の手をつかむと、自分の胸に触れさせた。 「こんな事すると…どんな気分?」 「あ…」 いきなりズンッという衝撃が体中をかけめぐった。 教子さんは更に僕の手を、ブラウスの中の、ブラの中へと導く。 「あ…教子さん…だめだよ、こんな事…」 「光君は、ここ…触られた事ある?」 「んっ…あっ…」 同じように、やんわりと胸を触られた。 「教子さん…だめだって…」 あいてる方の手で教子さんの手首を掴み、引き離そうとすると、そのままギュッと胸をワシヅカミにされた。 「あっ…んんっ…」 「だめよ…質問に答えて…私はあなたの先生なのよ…」 「っく…んっ…」 なんだこれっ…たまらない… 「どんな気分?」 「わかんないよっ…」 そう言うと、耳元に口唇を寄せてささやいてくる。 「…じゃあ、もっと教えてあげるわ」 「ふっ…く…んっ…」 どうしてもやらしい声が出て、コントロールできない。 こんなの…自分じゃないみたいだ…
クラスメート 光4 Honey 2003/07/26(Sat) No.1876 耳に当てられた彼女の口唇が何かささやく度に、首筋から腰にかけてゾクゾクする。 「ふふふ…照れてるのね…いいのよ、変になっても…私、あなたが感じてくれると、すごく感じるわ…」 「か…感じるって?」 「こういう事よ…」 「ぅあっ…のっ…教子さんっ!…こんなの…ダメだって…」 ゆっくりとソファに倒されて、キスされた。 こんなにディープなのは初めてで、どう返していいのか分からない。 「ふふ…わからないのね」 カチン☆ 「…どうするの?」 「目を閉じて…」 「…うん」 「体で感じるの」 「体で?」 「そう…感じて…」 教子さんの柔らかい舌が、僕の口唇をなぞり、入ってくる。 体で感じるって言われてもよく分からない。 「んっ…ふぅっ…」 スーッと指先で脇腹をなであげられた。 思わず瞼を開けると、目の前に美しい女神がいる。 胸の奥で何かがはじけた。 つきあげてくる衝動を抑えきれずに、彼女の体に腕をまわし、同じように指先で脇腹をなであげた。 「ん…アキラ君…」 「教子さん、僕…こんなの…いいの?」 「いいわ…あなたの好きにして」 体中の血が、一気に逆流した気がした。 僕は自分から手をのばし…白く、美しい女神の乳房に触れた… 胸の上に手をおいたけれど、この先は… 「それから…?」 教子さんはクスクスと楽しそうに笑ってる。 ちょっとムッときて、体の位置を反転させた。 ソファの上に長い髪が散る… 「先生…手ほどきしていただけますか?」 「えぇ…喜んで」 彼女は僕の服のボタンをはずし、脱がす。 僕もそうする… その白い肌に吸い込まれるように、知らずに胸元に口づけていた。 「先生…」 「なに?」 「胸がドキドキするんですけど…」 「どの辺?…ここ?」 引き寄せられ、左の乳首を指先で柔らかく撫でられた。 「ふ…んっ…」 「それとも…ここ?」 もう片方の乳首を舌先で転がされ、なぜか僕の息は段々早くなっていく。 カリッ… 「んっ…いたっ…」 歯と爪をたてられた。 「痛いよ…教子さん」 「ふふふ…」 カリッ… 「ん…痛いってば…」 確かに痛いけれど、歯や爪をたてられる度に、その後を追って少しずつ、違う感覚が襲ってくる… 「はぁっ…はっ…う」 「あなた…痛いのが好きなのね」 「うー…っ…んぁっ」 背中に爪をたてられて、思い切り引っ掻かれた。 「痛い?」 「っ…い…たいっ」 「感じるでしょ?」 「わからないっ…」 ピリピリとした痛みが肌を突き刺す… さっきから腰のあたりの震えが止まらない。 「ふふ…欲しいの?」 「っ…なにを?」 「答えを、考えて…」 僕は何を望んでる…?僕は、苦しい…そう、この溺れそうに甘い苦しみを、早く終わらせて欲しい… 「僕たち今、何をしてるの?」 「何かしら…」 「この…結末は?」 「知りたい?」 「早くっ…」 「ふふ…そう」 女神は微笑み、僕のジーンズに手をかけた。 「や…ちょっと…教子さんっ…ダメだよっ」 「知りたいんでしょ…この先を」 動けなくなってしまった…あなたのその瞳の奥にはきっと、人をあやつる魔力が宿っている… 恥ずかしい…それでも抵抗する気力ごと奪われて、僕は彼女の思うがままだ。 僕はソファに腕をつき、上半身を起こしている。 手をのばせば彼女の動きを止められるのに、そんな簡単な事が何故かできなかった。 「うつむいてないで、ちゃんと見て…」 「…」 「返事が…聞こえないわ」 胃のあたりからおへそのあたりまでを爪でカリカリと掻かれると、またのどの奥から声がもれてしまう。 「あなたは…いじわるだ」 「でも、そうして欲しいんでしょ?」 ジッパーを下ろされて開通した道筋。 指先は更に、おへそから下へカリカリとおりていった… 「ちょっ…待って、教子さんっ!…そんなトコ…ダメだよっ…」 「いいのよ…こういう時は」 彼女はクスクスと無邪気に笑う。 『ん…なんか気持ち悪い…アソコが…』 「ほら、あなた…ちゃんと感じてるわ…だってここがこんなに…」 手を引かれ、素直にアソコに触れてみた。 「何…コレ?」 「これは、感じてる時に誰でも出てくるものよ…」 今度は彼女の方へ手を引かれた。 胸が高鳴る…こんな事、いいのだろうか… 初めて人のに触れた。 そこは熱くて、柔らかくて、僕と同じもので濡れていた。 「私のするようにして…こうよ」 「うっ…いたっ…」 思わず教子さんの腕を掴む。 今までその存在すら知らなかった部分に痛みが走った。 「大丈夫よ…すぐによくなるわ」 彼女は僕の手をとり、指を舐めて… カリッ… 「ん…ふ…っ」 そのままその指を、自分のアソコへ入れた。 「こうよ…」 クチュ…クチュ… なまなましい音がやけに耳につく。 教子さんから漂ってくる香りが、媚薬のように体中を麻痺させた。 「教子さん…僕もう、普通でいられなくなってきたみたいだ」 ボーッとした頭の片隅に残ってた理性で、最後の言葉をしぼりだすと、片手で彼女を強く抱き寄せた… 「素敵よ…優秀だわ」 ギシッ、ギシッ… ソファのきしむ音が規則的に続く中、向かい合い、足を絡めて密着したまま、お互いに触れ合い、感じ合った。 「んっ…」 なんだろう…体の奥がジンジンする 「…もっとよ」 「っう…んっ」 背中に立てられた爪が強くくいこむ度に、胸の奥が掻きむしられているようで…熱い… 「あなたが…欲しい」 たまらず口にした言葉に無言の答え… 首筋にキスされ、舐められ、噛まれた… カリッ… 「んっ…っくぅっ…」 僕はどうしようもなくて彼女にしがみつき… 「あぁっ…もうっ…だめだっ…んんんっ…」
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