ビアンエッセイ♪

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■17958 / inTopicNo.61)  
  
□投稿者/ ハル 一般♪(1回)-(2007/02/18(Sun) 21:15:48)
http://id23.fm-p.jp/24/wasabiya/


    ―春が好き。


    そう言って柔らかく笑うあなたこそが春そのものじゃないかなんて思うなんて言ったって伝わるはずない事だから口に出すことはしない。
    この感情はなんだろうって考えて考えても答えはでなかった。
    口から出た言葉は


    「私も。」


    なんて相槌。そして私は春が好きなんだって気付くのだ。


    暖かい季節はもうすぐ彼女の好きな春はもうすぐ。
    それは嬉しいようで残念だ。
    冷えた体暖めるため寄り添う理由がなくなるなんてすごく残念だ。
    そんな事を考えながら彼女の横顔を伺う。


    「どうしたの?」
    「うん。」


    いつだって私の視線に気づいてくれる彼女が好き。腕から伝わるこの温度が好き。言葉に出さなくたって私は彼女の事が好きみたいでそれに気づけた今だから。
    だからいつかは


    ―ハルが好き。


    春みたいなあなたにそう言うんだ。




    次のお題は「忘れ物」でお願いします。


    (携帯)
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■17959 / inTopicNo.62)  忘れ物
□投稿者/ ゆぅた 一般♪(1回)-(2007/02/19(Mon) 03:34:14)
    『忘れ物があるから取りに来た方がいいんじゃない?』


    高校からの友人智子に呼び出されて高校まで逆戻りしたのが一時間前



    そして



    智子が必死に自分の胸の想いを泣きながら告白してきたのが30分前




    そんでもって



    『無理だ』と冷たく一言で言い放った私を智子が呆然と見つめているのが今現在。




    『冗談でしょ?ねっ?
    だいたい何で私が智子と付き合うんだょ〜、嫌だょ智子となんか、もっと女優サンみたいな美人がいいー』笑顔で言う私。

    なんとか冗談で済ませられないかと思ったんだ、智子とは気の合う良い友達だからな。


    そぅだょ


    友達にしか見えないんだょ(´ー`)



    でもその一言が、



    私が言ったセリフが、



    智子の心を切り裂いた…






    『私がこんなに好きなのに…
    許せない
    許せない
    許せない
    許せない



    殺してやる』



    智子の目は本気だ。


    ガターンッ!!!!


    机ごと後ろに突き飛ばされた

    『うぅ……痛っ』

    背中に激痛が走り、思わず涙が出てしまう


    休む暇なく押し倒される



    『やめろっ!!!
    確かに私の言い方が悪かったすまん…
    でも何もこんなこと……うっうぅ』


    いきなり唇をふさがれ動揺する
    隙間から智子の舌が入ってくる…
    私は拒みきれない


    口の中を一通り荒らされた後、やっと唇が離される…



    息を切らしながら未だに私の体なら離れようとしない智子を引き離そうとすると…

    『あっ…あぁん、んっんっんっー…』


    淫らな声が耳元に響いている、私はびっくりして智子の下半身を見ると……


    なんと智子は自慰行為をしていた



    何故か涙が出てきた…

    こんなことをさせるほど智子を傷つけていたのかと思うと涙が止まらなかった

    『泣いてるの?』

    智子が見つめてくる

    その瞳は大きくて、あまりにも綺麗だった…


    愛しくてたまらなくなった

    『付き合おっか』笑顔で言う私







    忘れ物なんて無かったけど、その代わり忘れてはならないものが出来た





    彼女への愛だ









    次のお題は『年下』でお願いします。

    (携帯)
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■17987 / inTopicNo.63)  年下
□投稿者/ siva 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 10:39:52)

    ―だから、嫌いなんだよ。年下なんて。



    「そろそろ“さん”づけを脱してもいいですか?」

    いちいち、言うことが可愛い。
    サイトで知り合った近場の子は私には珍しく、年下だった。だから、その言動が新鮮で可愛く思えて、自分の中心的存在になるのにそう時間はかからなかった。

    「暇だったら顔が見たいな、なんて」
    「会いたいよー。」
    「仕事しながらも思い出しちゃって…」


    けど、それは流行り病の様にあっという間に盛り上がり、あっという間に終りを迎える。


    「今のままの私では、あなたを受け止めきれない」
    「あなたの幸せを願ってます」



    …だから、嫌いなんだよ。年下なんて。



    ――

    ちゃんと伝えられないものですね。勉強します(´・ω・`)

    次は、ギターでお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18020 / inTopicNo.64)  ギター
□投稿者/ 戌子 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 17:48:04)
    ベットの上で本を読んでたら寝ちゃったみたい。

    暗闇の中で目覚めたら何だか悲しくなった。

    フと耳を澄ますとギターの音。



    隣の部屋からだ!!


    ベットから飛び起きて隣の部屋に行く


    『お姉ちゃん!!!』


    「あら?愛美起きたの?」

    『いつ帰ってきたの???』

    「さっきよ。たまには帰って来ないと母さんがうるさいしね。」


    お姉ちゃんは去年東京で一人暮らしをすると言って家を出て行った。

    私を置いて…

    「あっ、ねぇそう言えば新曲作ったんだけど聞いてくれない?」

    そう言ってギターを弾きだした。



    ねぇ、お姉ちゃんいい加減気付いてよ。
    私、お姉ちゃんの事が好きなんだよ…。
    部屋に響くギターの音。

    どんな唄でも
    お姉ちゃんが弾くギターと
    唄う優しい声が
    好き。


    ねぇ、お姉ちゃん。
    私、春から東京に進学するよ。


    さっき私が読んでいた本は
    “初めてのアコスティックギター”
    いつまでも、妹なんかじゃないんだから。





    ――――
    よくわからないですね(汗
    次は『大嫌い』でお願いします☆



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18023 / inTopicNo.65)  大嫌い
□投稿者/ 怜良 一般♪(2回)-(2007/02/20(Tue) 18:04:25)
    こんな自分大嫌いだ。

    あなたはこんなにも私のことを考えて優しく接してくれていたのにあなたを突き放そうとした。

    理由は…離れるのが怖いから。ただそれだけ。
    でも,あなたは気付いていた。

    あなたが「離れたくない,一緒にいたい」そう言ってくれた時…とても嬉しかった。

    心からあなたのことが好きだと思った。でも,あなたには恋人がいる…。

    私のこの思いは報われないまま,どこに行ってしまうのだろうか…

    --------------------
    次のお題は「暇」でお願いします。



    (携帯)
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■18047 / inTopicNo.66)  
□投稿者/ 乃亜 一般♪(1回)-(2007/02/20(Tue) 22:59:53)
    2007/02/22(Thu) 00:31:24 編集(投稿者)

    「今日もないかぁ〜」

    あれから1週間程、連絡がない…

    寂しいよ…


    メールをしだした頃は仕事も忙しくて返信する暇もなかったくらいだったのに…


    今は自由人になったから毎日暇なの…

    メールしたいけど、アナタは忙しいから暇なあたしとは違うから…

    何だか怖くて…


    もぅ少しだけ連絡待つね

    次のお題は「最後の一通」でお願いします!

    お題書き忘れてすいません( ̄□ ̄;)!!
引用返信/返信 削除キー/
■18078 / inTopicNo.67)  最後の一通
□投稿者/ 恭 一般♪(1回)-(2007/02/22(Thu) 21:53:34)
    もうそろそろ、終わりかな……。

    ベットに寝っ転がってパタンとケータイを閉じ、ついでに目も閉じる。
    最近彼女とのやりとりが冷めてる。
    いつからだっただろう。
    気づいたらメールの返信も互いに遅くなってきて、逢ってもぎこちない挨拶。続かない会話。

    好きだよ?
    キミが好き。
    でも心は離れてくんだ。
    他に好きな人が出来たわけでもないのに、それなのに好きって気持ちは離れてく。

    このまま付き合っててもこうやって悩むことしか出来ないなら…

    返信の返ってくるよりも前に、またケータイを開く。
    こんな関係はもどかしくて苦しくて、切ない。
    ねぇ、私から終止符を打ってもいいかな?

    無言で、無音な部屋で、ケータイを打つ音だけが静かに響く。

    ”終わりにしようか”

    1度だけ迷って、それでも送信した。

    2月4日15時03分

    直後ケータイがなる。
    この音は、今送ったばかりの人……
    時間的に入れ違いになってしまったのだろう。
    きっと一通目のメールの返信だろう。
    そう思いながらメールをひらいて、一瞬固まる。

    ”誕生日、おめでとう”

    あぁ…そう言えば、今日は私の誕生日。
    スクロールがもう少し長いことに気づいて、下にカーソルをやる。

    ”キミと逢えてよかった。生まれてきてくれて、ありがとう。”

    ……。

    鼻の奥がツンとして、衝動的に画面をもとにもどして番号を押す。
    アドレス帳なんて確認する必要などなかった。
    そんなことしなくても、もう指が覚えている。

    プルルルル…プルルルル…

    なかなかでない。
    もうさっきのメールを見てしまったのだろうか?
    じわじわと後悔とか焦燥感が身体を埋め尽くしてく。

    私、なにしてんだろ……!

    唇を噛み待ち続けるも、聞こえるのは機械的な音だけ。
    その音すら止んで、留守電サービスに換わる。

    ”わ、私こそ、ありがとうっ…!”

    一杯一杯になりながら、それだけを告げる。
    少し黙り込むも、それ以上の言葉が見つからなくて、”じゃあね”と残して終了させる。

    2月4日15時14分

    私のケータイが鳴ったのは、それから1時間後だった。

    ”はい?”
    ”私!ねぇっ!早く来て!”

    電話は恋人からのものではなかった。
    少しだけ落胆しつつも、焦っている様子の友人に理由を尋ねた。

    ”嘘……”

    何もかも一瞬忘れて放心する。

    ”…ねぇっ…ねぇってば!”

    遠くから聞こえる友人の声にだんだんと目の焦点が戻ってくる。

    ”今すぐ行くから!”

    怒鳴りつけるように言いケータイを切り、一心不乱に車のキーをとる。
    飛び込むようにして車に乗り、アクセルを踏む。
    交通ルールなんて今は知らない、とばかりに強く踏み込んで、言われた病院へと向かう。

    嘘だと思いたかった。
    まさか事故に逢うなんて……!

    病院につくと、駐車場に乱暴にブレーキを踏んで駐車し、院内を走る。
    ナースステーションで名前をあげて場所を聞き、咎められるのも関わらずに髪を乱して走った。

    ”……!”

    手術が終了して、集中治療室へと入れられている恋人。
    声なき声が開いた口から出る。

    ダンッ…
    とガラス窓をたたき、窓を伝うように手が落ちると同時に、身体も崩れ落ちる。

    どうして?なぜ……?
    ぐるぐると目の回るような感じに吐き気を覚え、俯いていると上から声がした。

    ”お知り合いですか?”

    はっとして顔をあげると、白衣を着た男がこちらを見ていた。
    顔を頷かせて訴えるように見る。

    なぜ……?!

    男は意思を汲んでくれたようで、静かに話し出す。

    ”オープンカフェで食事をとっていらしたときに、泥酔して運転してた車が突っ込んできたらしいです。
    7名が巻き込まれ、内1名が死亡し、あの方を含めて4名が重態、2名が軽症でした。
    重態患者の中でも特にあの方は傷が酷く、現在意識はまだ回復の見込みがありません。
    場合によっては植物人間に……”

    また目の前がゆらゆらと揺れて頭からすっと血がひいてきた。

    ”植物人間……”

    現実味のない言葉を呟く。
    男はこちらの様子に気づいたようで、肩を掴むようにたたく。

    ”大丈夫ですか…?”

    大丈夫?なにそれ、大丈夫って…私なんかはどうでもいい。
    無意識に再び唇を噛む。強く、強く。

    ”そうだ…名前をお伺いしてもよろしいでしょうか…?”

    ろくにその意味も考えずに名前を口にする。
    頭のなかは”死”という文字が渦巻いていた。

    名前を聞いた男はケータイをこちらに差し出す。
    そのケータイを見て目を見開く。
    それは恋人のものだった。

    ”先ほどまでいらした女性が、あなたに渡すようにと……”

    恐らく電話をくれた友人だろう。
    短く礼を言ってケータイを開く。

    ”ごめんね。”

    2月4日15時05分

    未送信の画面でそのケータイの時計は止まっていた。


    *****

    長文すみませんなんか哀しい感じですみません・・(苦笑
    あえてお題の言葉は使いませんでした。
    んで別れは別れでもほんとの別れを…。
    でも書いといてあれですが、最後のメールがこの主人公だったりとかしたらヤですよね。
    しかもコイビトからの返信ももの哀しくて。
    通じ合わなくなってきた思いみたいにメールまで届かないとか…(´∀`;)

    今回暗いんで、次はぜひ明るいのを!
    ということで、次のお題は
    ”幸せの魔法”
    でお願いしますー
引用返信/返信 削除キー/
■18080 / inTopicNo.68)  幸せの魔法
□投稿者/ みん♪ 一般♪(7回)-(2007/02/23(Fri) 01:39:43)

    「だから…、

    一度しか会ってないから好きとかわからないって」




    先日、

    やりとりをしていたメル友に会って、どうやら私は彼女に好かれたようだ。




    でも、

    私は恋愛をどこか冷めてみていて…



    好きってそんな簡単じゃないとか、


    誰にでも言ってるんじゃないとか、


    人の気持は変わりやすいとか……




    壁を作って相手にしないつもりだった。




    なのにー




    「好きだよ」


    「本当に好きになっちゃったんだ」


    「頭からあなたのことが離れないよ。大好きなんだ」




    最近、何だか楽しい。





    それはー

    毎日送られるメールに入ってる『好き』という言葉が、いつのまにか私をしあわせな気分にしてくれているらしい…





    どうやら私、



    あなたの好きという魔法の言葉によって幸せを感じはじめているかも…





    あなたに恋をする日もそんなに遠くはないかもね。




    だって、
    幸せの魔法にかかってるから…




    〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆

    みん♪です。



    次は、

    『カクテル』でお願いします。








    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18107 / inTopicNo.69)  『カクテル』
□投稿者/ 映美 ファミリー(159回)-(2007/02/24(Sat) 02:06:38)

    『ねぇ どんな色のカクテルがいい?』


    カクテルメニューを開き見つめる

    貴女の瞳は誘惑の色


    視線を逸らす私
    (カクテルで誘惑されないからね・・・)


    『そうね・・私は赤いカクテルがいいわ  じゃあこれ マンハッタン・・・』


    カラーメニューの赤いカクテルを指差す


    『マンハッタンか・・・いいね 』


    『じゃあ 私はマティーニ・・・』


    『【マンハッタン】はカクテルの女王【マティーニ】は王様なんだよ』


    『そう・・・しらなかった』


    テーブルに二つ並んだカクテルグラス


    『赤(マンハッタン)の貴女は女王 白(マティーニ)の私は王様ね(微笑)』


    マンハッタンに添えられたチェリーを見て貴女は微笑む


    『ねぇ チェリーの茎 口の中で結べる?』


    『ううん できないわ』


    『私はできるよ・・・やってみようか(笑)』


    チェリーに手を伸ばしかける貴女の手を掴む


    『ちょっとまって・・・ねぇ・・・飲んでからね』


    『作戦成功〜(笑)』


    『えっ作戦って何?・・・』


    今 私が触れた手を笑いながらかざす貴女


    『じゃあ あらためて 女王と王様に乾杯〜』


    不思議ね・・・
    グラスを持つ貴女はなんだか頼もしくて


    今夜はカクテルのキレイな色よりも


    貴女の誘惑の色に酔いそうよ(微笑)



    ****************

    映美です^^
    お題は久々に投稿です。

    次のお題は『ロマンス』でお願いします


     
引用返信/返信 削除キー/
■18116 / inTopicNo.70)  ロマンス
□投稿者/ 昴 大御所(338回)-(2007/02/24(Sat) 07:02:45)
    2007/02/24(Sat) 07:04:30 編集(投稿者)

    「好きだよ

    世界中の誰よりも一番

    貴女のことが…」

    何故貴女の前に出ると
    こんな在り来たりで陳腐なことしか言えなくなるんだろうか?

    星の数程の言葉を駆使してでも
    胸の中から溢れる想いを伝えたいのに…


    二人でロマンスを育てて行きたいのに



    好きだよ

    やきもちやきな大好きな貴女へ




    ************

    昴です。お題は久しぶりな気がします。

    次は『やきもち』でお願いします

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18117 / inTopicNo.71)  やきもち
□投稿者/ 肉食うさぎ 一般♪(5回)-(2007/02/24(Sat) 08:39:59)
    「さーちー?」


    先程から繰り返す呼びかけ。
    何度目かはカウントなどしていないから、分かるはずないけれど
    少なくとも10は繰り返している。
    愛しい彼の女(ひと)は
    こちらの声が届いているはずなのに、反応が無い。

    電話とは実に便利で不便だ。

    今彼女がどんな顔しているのか知りたくても
    この機械は音声しか運んではくれない。


    「さちー?なんで怒ってんの?」

    「・・・・・・・。」


    相変わらず反応は無い。
    ここまで反応が無いと、少し心配になってくる。


    「さちさーん。生きていらっしゃいますかぁー?」

    「・・・・生きてる」


    生存確認を取って、少し安心した。
    私はゆっくり顔をあげる。
    暖冬にしては今日は冷える
    吐く息が白い。


    「ねぇ、さち。」


    反応が無い理由なんて知っているけれど
    それが可愛いからあえて言わずに


    空を見上げると、随分と星が瞬いている。
    街灯の邪魔さえ無ければ、もっと彼らの姿を見られただろう。


    「そろそろ開けてくれない?寒いんだけど。」


    笑い混じりで言うと、慌てたような声と
    ドアの向こうから走ってくる音がした。



    お粗末様でした。
    次は
    『月には兎がいるんだよ』
    でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18121 / inTopicNo.72)  月には兎がいるんだよ
□投稿者/ 北原 一般♪(3回)-(2007/02/24(Sat) 22:57:10)
    ねぇまほ、知ってる?
    なん?

    ―――あのね、月には兎がいるんだよ―――――


    まんまるお月さまが夜を照らす午後10時半。
    うちの隣りに寝転がったゆうが、急にそんなことを言うもんだから。
    もしかしてさっき食べたヨーグルト期限切れだったのかな、とふと考えてしまった。

    「おーい、まーほー!」「聞いてるのー?」
    「…え?ああ、うん。なんやっけ?」

    「もう」

    とりあえず、聞き間違えかと思ってもう一度たずねてみたけれど。
    さっきとおんなじように、ゆうは兎の話をするのだった。


    彼女が言うには、あのまんまるお月さまには、なにやらとてもプリティなピンクのうさぎちゃんがいて、毎晩そばを打っているのだそうだ。

    …や、普通そばじゃなくて、もちだよね?もちついてるんちゃうん?

    不思議に思ってゆうに聞いてみたら、

    「え?だってあたしおもちよりおそばの方が好きだもん。まほはおそば嫌い?」

    「……好きやけど」


    なんだかもう、この子にはかなわない気がして、おとなしくそのうさぎちゃんの話を聞くことにした。


    「それでね、そのうさぎちゃんはね、毎晩おそば打つんだけど、いつも食べる時、あったかいのにするか、つめたいのにするか、すごく迷っちゃうの」

    「あったかいのとつめたいの?」

    「うん。いつも迷っちゃって決められないの」
    「ほー」

    「でね、いつもそうやって迷ってると、すごくタレ目なうさぎが来て、」

    「タレ目?」

    「うん」

    「うさぎなのにタレ目なん?」

    「うん、まっしろでふわふわの、タレ目なうさぎ」

    「…なんか癒し系やね」
    「そうそう、癒し系なの。で、そのうさぎが来て、言うんだって」

    『いっしょにあったかいおそば食べようよ』

    って。
    だから結局そのピンクのうさぎぎちゃんは、つめたいおそばを食べたことがないの。


    ゆうはそう言って、月を見上げていた。

    うちもつられて見上げたけれど、まんまるな黄色の中には、ピンクちゃんもタレ目でふわふわなうさぎもみつけられなかった。


    →next

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18122 / inTopicNo.73)  A
□投稿者/ 北原 一般♪(4回)-(2007/02/24(Sat) 23:02:51)


    ゆうが何を思ってそんな話をしたのか。

    うちにはさっぱり分からなかったけれど、
    なんとなく。

    なんとなく、うちもゆうとなら、つめたいのより、あったかいおそばが食べたいなあと、ぼんやりと思った。


    月にいるうさぎちゃんのように、毎晩ってのは無理だけど。

    たまになら。

    週に1回?や、やっぱり2週間に1回?
    それくらいなら、大好きなゆうのために、あったかいおそばを作ってあげてもいいかな、と思う。

    ねぎをきざんで、てんぷらなんか、用意しちゃって。

    ピンクのうさぎちゃんがタレ目のふわふわうさぎとするように。

    2人でずるずるそばをすするのも、なかなか“おつ”でいいかもしれない。


    しばらくそんなことを考えていたら、隣りからすうすうと気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。


    んあー、とあくびをして、もう一度月を見たら。
    やっぱりまんまるな黄色があるだけだった。


    end.
    ――――――――――長くなってすみませんでした。まとめきれなくて(*_*)

    次は、『正しいコピー機の使いかた』でお願いします。


    北原

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18195 / inTopicNo.74)  正しいコピー機の使い方
□投稿者/ ゆらら ちょと常連(86回)-(2007/02/28(Wed) 23:44:35)
    「なんで私はここで残業をしているんだろう・・しかも特別室で・・」

    ひな子は真夜中に近い静まりかえった高層階の高級ホテルの

    スィートルームの一室のような豪華な広い部屋の中を1人

    綺麗な夜景の見える大きな窓を眺めながらため息をつき呟いていた。

    そして大理石のテーブルの上に、どっさりと山積みにされている資料に

    うんざりとしながらも早く終らせて帰りたいとの一心で

    もくもくとパソコンに向かい、入力作業を繰り返していた。

    「はかどっていますかしら?」

    ひな子がその声に目を向けるとそこには

    ゴージャスバディーで栗色の長い髪をなびかせた色香漂う妖艶な女性が

    ワイングラスを片手に、ひな子に優しく微笑んでいた。

    「麗花さま!そのような格好で出歩かれましては困ります・・!」

    麗花は、シースルーの白いガウンを羽織り

    シースルーの白い上下のランジェリーを身に着けただけの

    ほとんど何も隠せていない裸身(らしん)のままで

    ひな子の前に現れた。慌てふためくひな子。

    その様子に、にやりと妖しく微笑み言葉を返す麗花。

    「特別室はわたくしの仕事場兼、お部屋ですのよ?ひな子さん。

    わたくしがわたくしのお部屋で、どのような姿でいたとしても

    かまわなく有りませんこと?

    それにこれは今度、我が社から出る新作のランジェリーですのよ?

    ご存じないのかしら?」

    少し冷ややかにそして少し威圧感を与えながらひな子を見下ろし微笑む麗花。

    ひな子はその言葉を聞き、慌ててすぐにテーブルの上に置いてあった

    新品の新作カタログのページを急いでぱらぱらとめくり、開いた。

    「試しに着てみたのだけれど、わたくしには似合わなくって?ひな子さん?」

    追い打ちをかけるように囁く麗花はもう1つの

    白い大理石のテーブルの上にワイングラスをそっと置いた。

    (えー!知らないよ。私、事務職だもん。それにこれってまだ、

    極秘情報の物でしょ・・。知るはずないじゃん・・!初めて見たし・・。

    でも姫には逆らえない・・おんびに済まさなきゃ・・。)

    ひな子は理不尽な言葉で麗花に軽く責められて、疲れているのも重なって

    よけいに泣きたい気分になっていた。

    でもこの目の前にいる姫には誰人たりとも逆らう事が出来ない事も

    ひな子は重々に知っていた。

    姫こと、橘・麗花はこの会社の社長令嬢でこの会社の専属のデザイナー。

    そしてこの会社の未来の女社長。

    よって誰人もこの姫には逆らえない。

    全ては姫の思うがままに操れていく。

    ここは姫王国な会社なのである。

    姫のデザイナーとしての仕事ぶりは最高で、値段は高いがコンスタンスに

    ヒット商品を生み出しランジェリーの売上も客層も幅広く

    常に業界NO、1の地位に君臨している。

    母である女王の麗子さまをも凌ぐ才能の持ち主が姫こと麗花さまで

    そんな姫が、万が一にもコピー取りや雑用などをご自分でなさるはずもなく

    全て下々の者の侍女(女社員)達に任せている為、正しいコピー機の使い方など

    姫は何もご存知ない為に、こうやってお使えする者が必要なのだろうと

    ひな子はさっきまで思いながら、入力作業をしていたのだった。

    麗花は、ねっとりと絡みつくような視線で

    ひな子をたっぷりと時間をかけて愛でた後

    ひな子に近付きひな子の首にそっと腕をまわしてゆっくりと抱きついてきた。

    麗花の体温と柔肌を急激に直に生身で感じるひな子。

    (えっ・・。何、この展開は・・?)

    一瞬真っ白になる頭で必死に動揺する自分を抑えようとするひな子。

    慌てて言葉を返す。

    「・・御無礼な口を訊きまして大変に申し訳御座いませんでした麗花さま。

    そのランジェリー、とてもお似合いですよ。

    けれどあまりに麗花さまが魅力的過ぎまして目のやり場に困りますので、

    どうかお仕事着にお着替え願えますでしょうか?

    あとこのようなおたわむれもおやめ下さいませ麗花さま。」

    抱きしめられ恥ずかしさとドキドキする心臓音に飲み込まれそうになりながらも

    冷静に今の現実に対処しようと懸命に低姿勢で話しかけるひな子。

    「今夜、ここに来るようにと命じたのはわたくしよ・ひな。」

    甘く艶めかしい優しい声でひな子の耳元に囁く麗花。

    「でもあなたを仕事の為に呼んだ覚えはこれっぽっちもなくってよ・ひな。」

    麗花のひな子を抱きしめる手に力が入った。

    (えっ・・?何・・?どういう事・・?私が呼ばれた理由って・・?)

    心が激しく動揺するひな子。

    「・・あの・・意味が・・?コピー係と雑用と事務的な作業に必要だからと・・

    うかがって参りましたのですが・・?」

    訳の分からない今の状況に不安を感じながら抱きしめられて息が苦しい体を

    もぞもぞとさせ、どうにか逃げようとするひな子。

    だが身動きも取れずにひな子はそのまま麗花の腕の中に包まれたままだった。

    ひな子の抵抗を楽しむかのように麗花がいきなりひな子の唇を強く熱く奪った。

    「ん・・!!!」いきなりで、何が何だか分からないひな子。

    おかまいなしに口の中をひな子の舌を求めて麗花の舌が暴れるようにうごめく。

    「・・や・ぁ・・ん・はぁ・・ん・・ゃ・・ゃ・・ぁ・ん・・」

    たまにかすかに漏れてくる息でひな子は小さな抵抗を示していた。

    麗花の手が豊満でたわわに実ったひな子の胸を白いブラウスの上から

    揉みしだき、そのしなやかな指でひな子の乳首をブラウスの上から

    強弱を付けて摘まんでは、こねくり回していた。

    「ん・・ゃっ・・ぁん・・ん・・ん・・はぁ・・ん・・ん・・」

    口の中はずっと麗花で一杯にされたまま、ひな子は執拗に(しつように)

    繰り返される甘い刺激に耐えながら

    かすかな吐息で抵抗し悶えるしか、すべは、なかった。

    麗花はかなり長い間、ひな子の唇を貪り味わった後にやっと

    頭がぼう・・っとなっているひな子を解放した。

    「コピーを取りなさい。濡れ過ぎる前に。」

    突然、麗花はコピー機を指差しひな子に命令した。

    さんざん麗花の口と指に弄ばれて息も整えられずに感覚の抜けない体を

    支えられず大理石の床に座り込むひな子には

    麗花の意味する言葉がまるで分からなかった。

    「・・あの・・麗花さま・・何をコピーすれば宜しいのでしょうか・・?」

    「あなたのそのはちきれんばかりのふくらみと、花園よ。」

    妖しく目を輝かせて麗花はいやらしい微笑みのまま、ひな子にそう言った。

    「麗花さま!意味が・・!」ひな子は必死に抵抗した。

    「仕方のない子。わたくしが綺麗にカラーコピーしてあげましょう。さぁ。」

    「いやです。お許し下さいませ麗花さま。いやぁぁぁぁぁ・・!」

    引きずられるように奥に有るコピー機の所にひな子は連れて行かれて

    無理矢理に服も下着も容赦なく剥ぎ取られコピー機の上に腰をかけさせられ

    ひな子の太ももは大きく開かされひな子の生の花園がはっきりと

    映し出されていた。

    そして麗花はいとも簡単に正しいコピー機の使い方をしてひな子の花園を

    カラーコピーしてしまった。もちろんたわわな大きなふくらみも。

    最新式のコピー機でカラーコピーされたひな子の花園に麗花は満足し

    恥辱と絶望の淵に心が立たされて抵抗心を失ったひな子をゆっくりと

    優しく抱き寄せ麗花はひな子を自分のベッドへと連れて行った。

    麗花は正しいコピー機の使い方ももちろん熟知していた。

    そして正しくないコピー機の使い方はそれ以上に実は熟知していたのだった。



                              END



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    うわぁ・・長文だぁ・・又・・。

    名前を入れて

    たまには趣向を変えて

    物語を書いてみました☆





    次のお題は「雛祭り」か「お雛さま」でお願いします☆
引用返信/返信 削除キー/
■18210 / inTopicNo.75)  お雛さま
□投稿者/ 昴 大御所(344回)-(2007/03/03(Sat) 03:07:09)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    いつも私の事を『お雛様』って呼ぶ貴女
    その度に「私の名前はひなじゃなくって美菜よ。み・な!」
    そう言い返して来たのに・・・
    フッと寂しそうな顔の後 やっぱり直してくれない

    「どうして?」貴女を見つめて尋ねたわ・・・そしたら
    『こんなに可愛い美菜に彼氏が居ない訳ないから
    私はいつも彼氏の代理なのかな?って
    私がお内裏(代理)様だから美菜はお雛様』
    苦しそうに切なそうに そして照れ臭そうに言った

    いいわ。これからもお雛様で・・・
    でもそれは貴女と私が二人で一つのペアってことだよ
    私も好きだったんだから、ちゃんと言ってくれないと分からないんだからね

    ********************
    久々に長文でした(汗)皆様が素敵な3月3日を過ごされますように

    次のお題は『ホワイトデー』でお願いします

引用返信/返信 削除キー/
■18215 / inTopicNo.76)  ホワイトデー
□投稿者/ 映美 ファミリー(163回)-(2007/03/03(Sat) 20:23:52)
    2007/03/03(Sat) 22:21:48 編集(投稿者)




    貴女と一緒に出かけた街の店先

    ホワイトデー特設会場を見て歩く


    『もうすぐ ホワイトデーだね』

    【彼女にお返しを…】のプラカードを眺め貴女は私に問う

    『ねぇ チョコのお返しなにがいい?』

    『う〜ん そうね』

    店内のワゴンに並ぶ
    クッキー缶  マシュマロ  チョコレート
    など貴女は手にとり順に指し示す


    『食べ物ばっかりね〜(笑)』


    『食べ物じゃいや? そっか物足りないか〜 あっいいものみっけ〜♪』


    なにかが目に留まり 私の手を引き移動する


    『ねっ これなんかどう?』


    【セクシーランジェリーを添えて…】と書かれたワゴン


    貴女が手にした小さな箱

    なるほど…
    とてもセクシーな下着がキレイに収まっていた


    『もう〜貴女ったら・・・(赤面)』
    『いいわよ なんでもお返ししてね 受取るから・・(笑)』


    『あっ そう じゃあマジにこれ選んじゃおうかな〜♪』


    『本人の前で選ばないでよ〜お楽しみなくなっちゃうじゃない』



    ・・・ねぇ 私が一番 お返しして欲しいもの
    ・・・それはなにかって貴女ならわかるでしょう(微笑)



    ***************


    ホワイトデーは義理チョコ返ししか
    もらった記憶ありません(笑)

    好きなひとから
    貰うものは何でも嬉しいですよね… 


    では次のお題は『愛情表現』でお願いします











引用返信/返信 削除キー/
■18222 / inTopicNo.77)  愛情表現
□投稿者/ 恭 一般♪(2回)-(2007/03/03(Sat) 22:14:46)
    ねぇ、気づいてよ
    精一杯の私の愛情表現


    ***


    「愛華、こっちに来て」

    春の穏やかな日差しが差し込む、白を基調とした洋式の広い寝室。
    少し離れた窓辺にある時価数千万はくだらない椅子に腰をかけたまま、メイドの名前を呼ぶ。

    「はい、ご主人様…」

    両手に抱えていた服をクローゼットにかけると、メイドの愛華がこちらへとやってくる。
    椅子に片手をかけ、近寄った愛華の腕をひっぱる。

    「ぁっ…」

    小さく声をあげてあっけなく覆いかぶさるように倒れこみ、愛華が気づいた時には互いの顔まであと1センチ。
    愛華が何か言うよりも前に、私は小さな身体を引き寄せて口付ける。
    はっと息を飲み込むのも、身体が抵抗するように震えるのも、知っている。
    でも気づかないあなたが悪いんだから。

    「はっ…ぁっ……」

    段々と深く、淫らな口付けへと変化させる。
    天然で綺麗な赤い唇を貪るように、舌を絡ませて、唾液を混ぜて顔を離す。
    ほんのり頬を色づかせ、瞳を濡らせている愛華が目の前にいた。

    「ん、ありがとう」

    唇を拭い、そっと身体を押して身体を離させる。

    「…っ」

    小さく息を詰めて背中を向けて走り、部屋を出る彼女。
    気配だけで見送る。
    心持ちか、周りの空気が震えていた。

    好きだなんて言えない。
    だから毎朝こうして口付けをかわす。
    嫌がる彼女に無理やり…
    嫌われてても構わない。

    でも、
    我ままをいうと気づいてほしい。
    不器用な表現に、あなたを愛してるってことを。
    口付け以上が出来ないのも愛ゆえ。



    ねぇ、気づいてよ
    精一杯の私の愛情表現

    ***

    おちゃめでいくか、シリアスでいくか迷いまして。
    気分で微シリアスに(ノ∀`;

    次は「記念日」でお願いします。
引用返信/返信 削除キー/
■18225 / inTopicNo.78)  記念日
□投稿者/ 美砂 一般♪(2回)-(2007/03/04(Sun) 10:05:28)
    「今日は何の日か分かる?」

    「私達が出会った日…記念日でしょ。」

    「ぅん,そぅだよ♪あのね,実は秘密で奈津美にプレゼント買ったんだ♪」

    「ホント??」

    「ぅん♪じゃあ,目瞑って手出して。」



    「はぃ……前にぃぃなって言ってた指輪。ねぇ,奈津美…永遠の愛を誓おうか。」



    『あなたは一生私を愛することを誓いますか?』

    『……誓います。』


    ----------------------次のお題は「日没」でお願いします。



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18234 / inTopicNo.79)  日没
□投稿者/ あひる 一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 01:08:40)
    日没

    あの太陽が沈んでゆく瞬間あの太陽が地平線に呑み込まれていく瞬間

    似てるんだよね…。

    あなたの事が大好きで大好きでたまらない気持ちを心の奥深くに…自分を押し殺す瞬間に…。

    いつになったら太陽がでるかなぁ?

    それともずっとこのままなのかなぁ?

    もし私がもっと強くなれたら、いつかあなたと太陽の下手をつないで歩きたい!


    暗い話でごめんなさい
    次は病院でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■18235 / inTopicNo.80)  病院
□投稿者/ 金丸 大御所(313回)-(2007/03/05(Mon) 02:56:51)
    三年前

    桜の蕾が色づいて

    真っ白な箱の中から

    寂しさを押し殺して見ていた景色が優しくて

    『もうすぐ咲くね。』と同じ病室の人と呟いていた。



    いつになったら

    あの桜の元を歩けるんだろう



    夜カーテンを閉めた中で

    自分の体への苛つきも

    寂しさも

    不安も

    渦巻いていた。



    あいつは

    お見舞いに来てくれるんだろうか


    桜が咲きはじめても

    君は来なかった。



    本当は

    来てほしかった

    悔し涙を流す程

    私は心すら病んでいた。


    治るのか

    治らないのか

    治療薬は

    ないと知った


    外を眺める毎日

    毎日の注射

    変わり果てた体

    動けない体


    カーテンの中で

    声を殺して泣いた。


    君の傍で

    泣きたかった



    あの幽閉された1ヶ月

    君をずっと待っていた。


    君がお金がないのも知っていた

    君が忙しいのも知っていた

    私が君に投げつけた言葉を後悔していた

    だから

    言わなかった

    言えなかった







    逢いたい






    桜吹雪の下を歩いたあの日


    生憎の曇り空を眺めながら


    睨みながら


    君を想ったことを


    思い出した



    ちょうど

    三年前




    ---------------------
    乱文失礼いたしました


    次は『桜』でお願いします

    (携帯)
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