| 「友達にちゃんと帰れたってメールした?」
お互い、真っ白な素肌を合わせながら私は何気なく聞いてみる。
「‥…うん。」 「そっか。」
息切れしそうな彼女、 途切れそうな返答に少しずつ速度を増す。
「ん…―。……じょ……できたってぇ…。」 「ん?分かんないよ、ちゃんと言って。」
もう、これ以上は無理だと手がお手上げしてしまう前に私は彼女は最後のフィナーレを誘ってあげようとしたときだった。
「……ん―。彼女できたって。」
………。
ゴールを迎えた彼女は素肌を私に押しつけた。
「‥は?」
差し伸べるべき腕はぶらりとたれ、 彼女の腕が私の腰に回った。
「いつ付き合ったのうちら?意味わからん。」
まとわりついた素肌を振り払い、 マイルドセブンを一本抜いてちんけなライターを灰皿から拾った。
彼女はわけもわからず、私を見ていた。
「付き合ってくれ…」 「昨日、飲み屋であって今日付き合う?あほか。」
煩わしい視線を嫌って、 ソファーの背に顔を向けた。
“友達狙いだったのに”
服を手に取り着替えているのか、 私はタバコをくわえながら目を閉じた。
「サイテーねあんたって、死んじまえ。」
去ってく姿を見ながら、肺から煙をだした。
「アドレス送っといてね友達の。」
さっきまで素肌を忍海もなく合わせていた二人なのに
中指を立てて彼女は去っていった―。
それは19才の夏のはじまりだったと思う―。
………………………………うまく書けなくてごめんなさい。
NEXT,,,「保健室」
(携帯)
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