| 『あんた、気持ちの整理がつくまでココにこのままおってもえーねんで。
ココはいずれあんたが住む家として売らずに残しておくつもりやったから。
それに学校もこっちの家からの方が断然近いしな。
たまに私達とご飯食べたり、どっか行ったりしながら慣れてけばいい。
どう?』
うん、ベスト。
『そうするわ。』
独り暮らし… みたいなもんか。
まぁ、あんまり今までと変わらんようで
端から、帰って来る人がいないというのは
なんか…
なんかな。
あとうかいでゆーとこの
なんだかなぁ。
うわ…
さぶっ。
ベランダに出て、煙草を吸いながら
何となく…しんみりしていたら
手元で携帯が鳴る
知らない番号…
誰やろう
『はい。』
「あ、もしもし?」
『はい。』
「おいら!ゆうやけど!分かるかいな?」
『あぁ、ゆう先輩ですか。 こんばんは。』
「突然ごめんね〜? ねーちゃんに勝手に連絡先聞いちゃった!」
『いえ、全然いいですよ。 どうしました?』
「ん〜…あのさ、電話しといて何なんやけど。。
明日の昼休み、時間もらえんかいな? ちょっと話したい事があるっちゃん!」
『………? いいですけど。
急ぎじゃないんですか?』
「あ、全然♪
じゃあ明日昼休みに中庭で席取っとくから宜しく!」
『分かりました。 …じゃあ、明日。』
「うん、おやすみ〜。」
『おやすみなさい。』
なんやろう?
まなみ先輩の事かな…
電話でせぇへんって事は…良くない話なんかな。
まぁ、今気にしても仕方ないか。
ただ なんとなく、不安やったから
まなみにメールをしてみた
【送信メール】 宛名:早川 まなみ 件名:無題
本文:寝てますかね? 夜遅くにごめんなさい。
早く、会いたいです。
時間はもう夜中だから
寝ていて当然やねんけど
返事がなかったから
なかなか寝付けなかった。
朝起きても、まなみからの返信メールはなくて
朝練中も上の空だった。
奏音が心配して 何度も寄ってきては いつもより多くかいている汗を拭ってくれる
胸さわぎが止まらない
なんでやろう…
(携帯)
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