ビアンエッセイ♪

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■21153 / inTopicNo.41)  おかえりなさい!!
  
□投稿者/ いち 一般♪(1回)-(2008/10/08(Wed) 12:51:07)
    Yさん、お帰りなさい♪久しぶりの更新ありがとうございます(^∀^)ノ
    ずっと待ってたのですごくうれしい☆これからも楽しみにしています!
    ムリせず頑張って下さいね(*^-')b

    (携帯)
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■21154 / inTopicNo.42)  いちサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(4回)-(2008/10/08(Wed) 20:02:52)
    お待たせしてしまいました(ノ_・。)!!!

    また読んでもらえて幸せ者です☆

    これからもお付き合い下さい(^-^)/

    (携帯)
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■21155 / inTopicNo.43)  - 145 -
□投稿者/ Y 一般♪(5回)-(2008/10/08(Wed) 20:20:01)
    足に大きなギブスをつけて、松葉杖で体を支えているその子に




    「すみません、ありがとうございます。」




    と言って借りたライターでタバコに火を点けて返すと




    片方の脇で体重を支えていたからか、バランスを崩して倒れそうになったので




    とっさに手が出て
    すぐ後ろのベンチに座らせると、その子は




    『こちらこそありがとうございます(笑)
    私、本当にドジなんです。(笑)』




    と、屈託のない笑顔で言った。




    「いえ、とんでもないです。
    大丈夫でしたか?」




    と聞くと
    その笑顔のまま頷いた。




    それから気にかけることもなく、ぼーっとしながらタバコを吸っていると、小さな声で




    『あの…入院してるんですか?』




    と聞こえてきた。
    驚いて隣を見ると




    『あっ、ごめんなさい。
    急に話しかけて…。』




    と言って、ペコペコと頭を下げている。

    (携帯)
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■21156 / inTopicNo.44)  - 146 -
□投稿者/ Y 一般♪(6回)-(2008/10/08(Wed) 21:01:20)
    「あ、いえ。
    私じゃないんですけど、恋人が。」




    そう答えると




    『そうだったんですか。
    いや、毎日見るけん入院してるのかと思ってたんですけど、いつも私服やしなぁ…って不思議だったんです(笑)

    こんな綺麗な方の恋人さんなら、きっとその方も素敵な方なんでしょうね。』




    「いやいや、私なんか何てことないですけどね。

    恋人は確かに素敵な人です。」




    『へぇ〜!!今度一緒にいる所チェックしてみます(笑)


    あ、私もこんなんですけど実は入院してるわけじゃないんですよ(笑)』




    「そうやったんですか。
    通院してはるんですか?」




    『いや、子供が入院してて、その付き添いなんです。』




    子供!?
    この子のかいな!?




    「子供ですか…??

    いくつの時産まはったんです??」




    『えっと…この子がもう10歳やから、22の時に産んだかな。』




    「……っ!?

    すいません、私同じ年位や思ってました(笑)」




    逆にびっくりして目を丸くした彼女は




    『じゃあ、お互い敬語やめよっか。』




    と笑いながら言った。




    それからぼちぼち話していると
    気がつけば小一時間程経っていたので、それぞれの大切な人の元へ帰る事にした。


    (携帯)
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■21157 / inTopicNo.45)  - 147 -
□投稿者/ Y 一般♪(7回)-(2008/10/10(Fri) 11:23:42)
    病室に戻ると、相変わらずにそこには愛しい寝顔があって




    廊下では朝食を運ぶワゴンの音が少しずつ近づいてきていた。




    「先輩?朝ですよ?」




    ……ん…っ…




    うっすらと目を開けて私を確認したまなみは、寝ぼけ眼のまま両手を広げて名前を呼ぶ




    『颯。』




    私は引き寄せられる様にその小さな体を抱きしめたまま会話を楽しむ




    「おはようございます。
    よく眠れたみたいで安心しました。」




    『うん、まだ起きたくなかったもん(笑)』




    「すんません(笑)
    ご飯食べて薬飲んでからまた寝て下さいね。」




    『んーん?もう寝らん。
    すごい幸せな夢見よったけん起きたくなかったと。

    でも、起きても同じ位幸せやけん。』




    「そうやったんですか。」




    『何の夢やったと?…とか聞かん所が颯やんね。(笑)』




    「え?何でですか?」




    『気になって聞くもん、私なら(笑)』




    「そう言えば、先輩に何回か聞かれた様な気ぃします。
    昨日何の夢見た?って。
    人の見た夢ってそない気になります?」




    『人の夢じゃないもん、颯の事は全部知りたいだけ。』




    ふっ……
    つい笑いがこぼれてしまう。




    「先輩、ほんまに成人してはります?」




    『ひどっ!!(笑)
    しかも今、鼻で笑ったやろ!?』




    「可愛いなぁ…と。」




    『なんか、からかわれとらん?私……(泣)』


    (携帯)
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■21158 / inTopicNo.46)  - 148 -
□投稿者/ Y 一般♪(8回)-(2008/10/10(Fri) 11:59:21)
    抱き合ったままやから顔こそ見えないものの




    まなみだけが奏でられる声が、耳元から私の芯まで響く。




    今度は私をベッドに寝かせ、上に乗って胸の辺りに頭を置くまなみ




    さっきより少しだけ
    抱き締める腕に力を入れると、私の服を掴むまなみの手にも同じく力が入る。




    『一つになれればいいのに。』




    「…………。」




    『……変な事言ってごめんっ。』




    「…………。」




    『颯……?』




    「ほんまです。

    先輩、朝から一つになりたいだなんてよー言いませんわ。(笑)」




    『そういう事じゃないけんっ!!!』




    「はは。
    分かってますよ?」




    『じゃあ……
    何で黙ったと?』




    「それはですね、ナースさんがご飯を運んで来てくれたからです。」




    『え…っ!?』




    勢い良く上体を起こしたまなみが見たのは、微笑んだ私の顔




    そして、振り向くと
    ご飯のトレーを持ってニヤニヤしながら立っているナースさんの姿。




    『まなみちゃん?
    まだ朝ですよ〜?(笑)』




    「……っ…な…!!

    何もしとらんもん!!」




    『はいはい(笑)

    幸せそうで何より。
    このまま元気になろうね。

    じゃ、お邪魔しました〜♪』


    (携帯)
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■21159 / inTopicNo.47)  - 149 -
□投稿者/ Y 一般♪(9回)-(2008/10/10(Fri) 14:48:06)
    ケラケラ笑いながら病室を後にするナースさんが扉を閉めた後、耳まで真っ赤にしているまなみが再び私の胸に顔を埋める。




    『颯のバカ!!
    はよ言ってよぉ〜…(笑)』




    私はまなみの頭をポンポンしながら




    「えぇじゃないですか、悪い事してたんちゃいますし。

    ほら、ご飯食べて下さい。」




    『……は、はい。』




    まなみは机に置かれたご飯を一口、二口程食べて箸を止めた




    「どうしました?」




    『ん?ううん。

    幸せやなぁ……って。』




    「……?」




    『ねぇ、颯。』




    「はい?」




    『今日帰るんやんね…。』




    「……はい。」




    『寂しいな。』




    「変わらず毎日来ますよ?」




    『うん……うん。』




    「呼ばれれば夜中でもまたこっそり来ますよ。」




    『颯んちがいい。』




    「外泊許可出たら来て下さい。」




    『ワガママやろ、私。

    こんな事言ったら颯が困る事分かっとるのに。』




    「どこがワガママなんですか?

    先輩、最後にいつワガママ言いました?

    私はもっとワガママ言ってもらって構いませんよ?

    しんどかったら八つ当たりしたっていいんです。

    私はそれを気を許してもらえてると解釈できます。」




    『大人やね…颯は。

    私なんかより全然大人。』




    「大人とか子供とかじゃなくて、愛です。」




    『うわ……どうしよ。』




    「何がです?」




    『幸せすぎる。』




    「何よりですよ。」

    (携帯)
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■21160 / inTopicNo.48)  Yさんえ
□投稿者/ シマ 一般♪(1回)-(2008/10/13(Mon) 02:57:29)
    この微笑ましい感じが自分は大好きです(>▽<)
    このままずっと続いたらいいのにと勝手に思ったりしています。
    応援してるんで頑張って下さいねヽ(*´∀`)ノ゜.:。

    (携帯)
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■21163 / inTopicNo.49)  シマサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(10回)-(2008/10/21(Tue) 01:27:23)
    感想ありがとうございます☆

    微笑ましくて穏やかな愛は理想ですよね('-^*)

    これからものほほんと二人の行く末を見守ってやって下さい。

    (携帯)
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■21164 / inTopicNo.50)  - 150 -
□投稿者/ Y 一般♪(11回)-(2008/10/21(Tue) 01:56:57)
    ほんの少し夏の匂いが混じった
    やわらかい風が窓から吹き込む。




    いっそその風が
    二人の気持ちをまなみの体に送り込んで奇跡を起こしてくれたらいいのに…




    沈黙が続いていてもこんなに心地良いのは、二人がしっかり繋がっているおかげやろうな。




    一分一秒を本当に大切に過ごして、帰り際にまなみはポツンと告げた




    『ありがとう。』




    その一言の中に入り混じった沢山の想いを、私は全て受け止めてこう答える




    「こちらこそ、そばにいてくれてありがとうございます。」




    まなみは微笑んで、エレベーターに乗り込んだ私に小さく手を振った。




    「また明日。」




    『うん、ずっと待っとるけん。』




    扉が閉まり、エレベーターが動き出す




    今頃肩を落として一人病室に戻るまなみの姿を思い浮かべたら、どこか心が狭くなる感じがして




    少し…いや、かなり胸が痛んだ。




    病院から家までの道のりを歩くのが、すごく久しぶりの様な気がして変な感覚に陥った頭を振って




    おもむろにポケットから取り出して電源を入れた携帯で、メールを送る




    【送信メール】
    宛先:早川 まなみ
    件名:無題


    本文:
    これからもどうか末永く先輩の一番近くにおらせて下さい。
    ほんで、先輩も私の一番近くにいてて下さい。




    まだ沢山行きたい所がある




    もっと色々したい事もある




    きっと出来る




    やってみせよう




    負ける気がせーへんわ。




    先輩、安心して




    必ずあなたは私が守るから。

    (携帯)
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■21172 / inTopicNo.51)  NO TITLE
□投稿者/ みー 一般♪(1回)-(2008/11/05(Wed) 23:21:56)
    これからどうなっていくかとても気になります(´・ω・`)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21174 / inTopicNo.52)  みーサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(12回)-(2008/11/07(Fri) 01:52:09)
    コメントありがとうございます★

    展開ですか?

    私にも分かりません(笑)

    でも、想像して描いていくのは楽しいです♪

    これからもお付き合い願います(・ω・)

    またコメント残してもらえたら嬉しいです。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21181 / inTopicNo.53)  - 151 -
□投稿者/ Y 一般♪(13回)-(2008/11/22(Sat) 03:45:14)
    久しぶりに通る病院からの帰り道




    今日はぼーっとしながらゆっくり歩いて帰ろうか。




    遠くで少し気が早い蝉が鳴いていた




    可哀想に




    あんた出てくるん早すぎて一人ぼっちやん




    焦ってもええ事なんかないのに。




    たった10日しかないんやろ?




    いくら鳴き叫んだって




    友達にも
    恋人にも
    会われへんやん…




    ほな、せめて




    私が覚えとくから。




    そうやって生きた証として鳴いたあんたの声を。




    だからさ
    そない生き急がんと、ちょっと休憩しながら鳴いて




    1ヶ月生きや。








    生きてや








    帰り着くと
    やけに家が広く感じた。




    病室が狭かったから?




    いや、ちゃうな




    まなみがいてないからや。




    それと
    もう一つ




    そこにあったはずの物が、沢山消えていたから




    荷物、もう運んだんや…―。




    おかんの部屋を覗くと、ここに引っ越して来た時の何もない殺風景な部屋があった。




    一人には慣れてる




    音のない家にも




    あたたかみのない空気にも




    慣れてるやんか。




    何で今更
    涙なんて出るんだろう。

    (携帯)
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■21194 / inTopicNo.54)  NO TITLE
□投稿者/ なな 一般♪(1回)-(2008/12/08(Mon) 01:48:18)
    はじめまして!

    私は九州に住んでいるものです。

    今日初めて読んで、いっきに今までの更新分を読みましたm(__)m

    体調は大丈夫ですか?

    このはなしは少し私の経験に似ています。

    私はまだ真剣な恋愛をしたことがありません。

    大事にしたいとぃう人はいました。

    しかし彼女は入院してしまい、体を心配するぶん、自分の気持ちをしまいました。

    とても辛かったです。

    その分、この小説のなかに出てくる人物達にはしあわせになってほしいなと思います。

    こんな素晴らしい小説を書く方も素晴らしい方何でしょうね(≧▽≦)/""

    体調には十分気を使ってくださいね(T^T)

    長文失礼しました。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21199 / inTopicNo.55)  ななサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(14回)-(2008/12/15(Mon) 06:45:28)
    初めまして(=^▽^=)

    沢山のあたたかいお言葉ありがとうございました★

    この話はフィクションですが、ななサンの心のどこかに引っかかる事ができたのなら嬉しい限りです
    (#^-^#)

    これからもたまにコメント下さいね♪



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21208 / inTopicNo.56)  - 152 -
□投稿者/ Y 一般♪(15回)-(2008/12/28(Sun) 20:42:55)
    家具も


    家電も


    服も


    靴も


    この家には
    生活していくのに必要なものは何だってある。


    だけど


    ただ一つ
    決定的なものが欠けていた。


    それこそが
    今の私が生きていく上で一番必要なものなのに。


    それはまなみが教えてくれたもの


    体と心で私にくれたもの




    あたたかみ。




    それが、無い


    一人で使うには広すぎるダイニングテーブルの上に


    銀行の通帳とカードと印鑑


    それと、短いメモが置いてあった。


    そこには
    おかんと森田さんが住む新しい住所と電話番号が書かれていて


    最後に
    【いつでもおいでな。もちろん豪華なチビの部屋もあんで!】


    と、記してあった。


    新しい家は
    ここから歩いても15分程度の距離。


    行こうと思えばいつだって行ける


    特に今みたいな
    もの寂しい時に行くべきなんやろうけど……


    どこかで
    そうはしない自分がいた。


    おかんがヘコんだ時飲んでいた、あのワインをあけて


    あり合わせで簡単に作ったグラタンを食べた。


    お風呂でテレビを付けたけど


    内容は全く頭に入ってこなくて


    早々に浴室を切り上げた。


    なんや
    ずっと胸がそわそわして落ち着かない。


    髪を乾かしていると


    携帯が鳴った。


    「もしもし。
    どうしました?」


    『ん?
    何しよるんかなぁ…って思って。』


    「お風呂入って、髪乾かしてましたよ。」


    『そうなんや。




    ……颯、寂しい。』


    「そうですね。
    私もです。

    でも、先輩の声聞いたら落ち着いてきました。」


    『それ、ズルい。』


    「え?何がです?」


    『それ、今私が言おうと思いよったのに。』


    「あぁ…(笑)

    ズルいって…(笑)」


    他愛もない会話を
    小一時間ばかりして


    ベッドに入ると
    安心して眠れた。


    欲しかった
    あたたかみのある夢を見た。

    (携帯)
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■21227 / inTopicNo.57)  感想
□投稿者/ なお 一般♪(1回)-(2009/01/12(Mon) 04:27:40)
    こんなにも続きが読みたいと思ったのは初めてです。

    気長に待っています。

    (携帯)
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■21232 / inTopicNo.58)  なおサン♪
□投稿者/ Y 一般♪(16回)-(2009/01/15(Thu) 17:24:12)
    ありがとぅございます(#^-^#)

    すごい嬉しいお言葉です!!!

    亀更新ですが、もっと楽しいストーリーになるように頑張ります。

    良かったらまたコメントくださぃね☆

    (携帯)
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■21233 / inTopicNo.59)  - 153 -
□投稿者/ Y 一般♪(17回)-(2009/01/15(Thu) 18:49:14)
    目覚ましが鳴る前に目が覚める様になったなんて


    今までの自分じゃ考えられへん。


    別に一人暮らしになったからって、気を張ってるわけじゃない


    ……というか


    そもそも、小さい頃からおかんに起こされた記憶なんてないしな。


    それに
    ここんとこ、低血圧な私がこんなにも寝起きが良い事に
    自分でも気持ち悪いな、なんて思う。


    なんでかって?


    理由は分かってる


    待ち遠しい日が徐々に近づいて来てるから。


    医者にも家族にも
    もう長くはないと覚悟をされていた彼女


    でも、それを認めずに
    絶対諦めなかった彼女が


    2ヶ月ぶりに
    外の世界へ、私の家へ帰って来てくれるから。


    奇跡的な回復を見せたまなみに
    勝利の女神が微笑んだ。


    もちろん
    これが終わりなわけじゃない


    そんな事は
    私もまなみも分かってるけど


    ただ、ただ、夢にまで見た日に違いはないから。


    相変わらず毎日行っている病室での話題は、最近専ら


    【どこに行きたい】

    だの

    【何が食べたい】

    だの

    願っていた未来への道筋上の事ばかり。


    一時に比べたら
    良く食べてくれるし
    良く寝てくれる。


    少しずつ顔色も良くなってきたし、2人とも浮かれずにはいられない。


    不安は消えない


    ううん、ちゃうな


    消さない。


    病気であろうが
    なかろうが


    いつどうなるかなんて誰にも分からないのが命というものやから。


    それなら
    私に出来る事は、今のまなみを精一杯愛す事。


    また今日が始まる


    また今日もまなみを大切にしよう


    また今日もまなみが愛してくれる事を感謝しよう




    【送信メール】

    宛先:早川 まなみ
    題名:無題

    本文:
    おはようございます。

    今日も心の底から愛してます。




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21237 / inTopicNo.60)  - 154 -
□投稿者/ Y 一般♪(18回)-(2009/01/22(Thu) 15:41:48)
    今日は学校が午前中だけやったから
    病院に着いても、まだ面会時間になるまで少し時間があった。


    まなみにもらった腕時計をぼんやり眺めながら、何をして時間をつぶそうかと考えていると


    『こんにちは。』


    突然
    背後からぽん、と肩を叩かれた。




    ………………


    約3秒間


    頭フル回転


    何か知ってるやん、ほら、思い出せ、私


    「………あ、どうも。

    足もう良いんですか?」


    屋上で会った
    あの松葉杖をついてた子…いや、お姉さん。


    『うん、おかげさまで♪

    …てか今一緒忘れとったやろ!!!笑』


    「……すみません。

    覚えるの苦手なもので…。」


    『あはは!!素直やね〜。

    うん、素直は大事(笑)

    それより、また敬語使っとる!
    敬語じゃなくていいとよ??』


    「あ、ごめん。


    ………なさい。

    年上の人にはつい使ってまうんですよ。
    恋人にもずっと敬語なんで……」


    『そうと!?

    なんか意外!!

    それとさぁ、今更ながらお名前聞いてもいいかいな?

    何て呼んだらいいか分からんけん(笑)』


    「あ、颯です。」


    『颯ちゃんか。
    キレイな雰囲気に良く合っと-ねぇ!

    私は桂子。
    好きに呼んでい-けん?』


    「はい。」


    『あ、颯ちゃんは今日も面会やんね?

    でもまだ面会時間始まるまで少し時間あるよ?』


    「そうなんですよね。

    何しようかと思ってた所やったんです。」


    『そか。

    じゃあタバコでも吸いに行こっか??

    とか、堂々と制服着た高校生を誘ってる私……どうょ?笑』


    「……(笑)

    ありがたいです。」


    タバコ3本分


    私達は他愛もない話をして、あと10分で面会時間になるという時


    申し訳なさそうに桂子さんがこう言った


    『もうちょっとだけ、ここにいてもらっていい?』


    「……はい。」


    静寂の中で
    4本目のタバコに火をつける


    カチっというライター音がやけに大きかった。

    (携帯)
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