ビアンエッセイ♪

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■2553 / inTopicNo.41)  秋さん
  
□投稿者/ まる 一般♪(1回)-(2004/09/03(Fri) 10:55:13)
    秋さん、はじめまして。
    感想を投稿するのは初めてですが前から秋さんの作品は拝見してました。
    今回も素敵なお話ですね。
    秋さんの繊細な描写で彼女たちの日常の風景がありありと浮かんできます。
    どこにでもいそうな少女たちの日常的な話だから本当にどこかで起こっていそうな出来事のように感じます。
    現実味があってそれでいて表現の仕方が丁寧であっという間に物語の中に引き込まれてしまいました。
    素晴らしい話の数々をありがとうございます。
    またの更新を心から楽しみにしています。

    P.S.秋作品の中で切な月が一番好きです。切ない系に惹かれるんですかね(^^;どうやら私はその手の話に弱いようです(-.-;

    P.S.2正しい心の繋ぎ方。の二人は、以前秋さんが書いていらっしゃった春が二人を分かつまでの詩絵と唯ちゃんでしょうか?前の小説の主人公の名前がでてきたのでつい反応してしまいました;これからもほかの作品からの主人公を出す予定はありますか?そう思うとなんだか楽しみです(^^)
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■2612 / inTopicNo.42)  まるさんへ。
□投稿者/ 秋 ちょと常連(94回)-(2004/09/08(Wed) 06:45:48)
    はじめましてm(__)m
    感想をありがとうございます。
    そうですね、詩絵と唯は私が以前書いた作中からの登場人物です。それに気付いて下さった事をとても嬉しく思います。
    そして、この話は日常の一場面をテーマにしているので、まるさんが少しでもそのように感じて頂けたなら意図した所となるわけですが。
    昔の小説共々、この作品にももう少しお付き合い下さると嬉しい限りです。

    (携帯)
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■2738 / inTopicNo.43)  ・・・
□投稿者/ ゆん 一般♪(1回)-(2004/09/17(Fri) 22:01:33)
    川瀬と笹木の距離が縮まるのはうれしいですが・・・切なくなりながら茜のことを見ています。茜の想いは見ているこちらも苦しくなりますね・・・
    やさしい気持ち、切ない気持ち、くるしい気持ち、つらい気持ち、あったかい気持ちetc...たくさんの気持ちが詰まったこの小説が大好きです。みんなが幸せになれる結末を願いながら次回の更新を楽しみにしています。

    (携帯)
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■2828 / inTopicNo.44)  ゆんさんへ。
□投稿者/ 秋 ちょと常連(95回)-(2004/09/22(Wed) 00:05:03)
    再び感想をありがとうございます。継続して読んで頂いているという事に感謝しつつ、とても嬉しく思いました。
    舞台中で季節は半分を過ぎましたが、書きたいエピソードはまだまだ多く残っています。少しでも長い時をゆんさんがお付き合い下さる事を願って。

    (携帯)
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■2837 / inTopicNo.45)  ─てがみ
□投稿者/ 秋 ちょと常連(96回)-(2004/09/22(Wed) 12:55:25)
    ─拝啓 リン様

    もうすっかり夏も過ぎて涼しくなってきましたがお変わりないでしょうか?寮の皆は元気ですか?……なんていうか、手紙って緊張するね。普段と口調まで変わっちゃう。いつも通りの言葉がなかなか出てこないよ。おかしいな…。こんなことを書くと、きっとリンは馬鹿みたいな顔してげらげら笑うんだろうけど。一度リンも書いてみたらわかるよ。
    うん、やっといつもの調子が出てきた。
    改めまして。あたしは叔父さんの元で元気にやっています。叔父さんも叔母さんも、すっごく良くしてくれる。まだ「お父さん」なんて呼ぶのは恥ずかしいけど、少しづつそう思えるようになってきてるんだ。
    リンはどう?って言っても、元気だろうなーってことぐらい、聞かなくても想像できる。なんたってリンの頭は単純思考だからね。でもさ、まだ夏だと思ってお腹出して寝てたら風邪引くよ?あたしみたいな忠告してくれる親切なルームメイトが身近からいなくなったんだからさ。自分の体は自分で心配しましょう。いくらリンでも、こう涼しいと床で寝るのは体調崩すんじゃないの?それとも風邪菌の方がリンの体に寄り付かないかな?
    ……違う。そうじゃない。言いたいことはこんなことじゃなくて。もどかしいなぁ。うまく言葉が出てこないよ。なんて書いたらいいんだろうね?ごめん、わかんないや。本当はそれを伝えたくて手紙を書いてるはずなのに。あー…どうしよう。
    …そうだ。
    ねぇ、リン。お祭りの日を憶えてる?神社の境内で見たあの花火を。
    あたしはあの時、「切ない」って言った。花火に向けてね。もちろんそれは嘘じゃない。でももしかしたら、本当にもしかしたらなんだけど、あたしの思い出に向けて、だったのかもしれない。
    お祭り。花火。それはあたしにとって両親との思い出が一番蘇るもの。花火を見るとね、父さんと母さんのこと、鮮明に思い出してさ。嬉しいの。嬉しいのに。あっけなく一瞬で消えるでしょ?そうすると記憶も一緒に散っちゃう気がするの。だから見終わるとすごくすごく寂しくなったんだ、今までは。
    でもね。あの日の花火だけは、リンと見上げたあの花火だけは、違うんだよ。うまく言えないけど、少なくとも切ないだけじゃなかった。
    隣にリンがいた。
    一緒に見ていた。
    一緒に感じてた。
    同じものを。
    それだけのことなんだけど。あたしは救われてた。
    だからこれからは、あたしは平気なんだ。もう平気なんだよ。花火を見ても寂しくならない。
    父さんと母さんのことを忘れられるわけはないけど、きっとあたしはリンを思い出すから。
    花火を見たら、リンのことを。
    強く、強く。

    ありがとう、リン。

    最後に一言。
    たった半年のルームメイトだったけど、あたしにとってリンはかけがえのない家族だよ。
    もちろん寮の皆も。
    だけど、やっぱりリンは特別かな。……なーんてね。今ドキッとしたでしょ?それとも泣いちゃったかな?このあたしがリン相手にそんなもったいないことを言うわけないでしょー。騙されたって?悔しそうなリンの顔が簡単に想像できます。まだまだ甘いね。
    さて、書くのもそろそろ疲れてきたのでこの辺で終わりにしたいと思います。あたしがいないからって淋しがるんじゃないぞ!リンのことだからあたしが恋しくて毎晩泣いてるんじゃないの?…なんて、淋しいのはあたしの方かもしれない。
    会いたいよ、リンに。
    これだけ手紙にしても、話したいことが次から次へと出てくる。いっぱいいっぱい伝えたいことがあるよ。リンの顔を見て、リンの声を聞いて、ちゃんとしたあたしの言葉で話をしたい。
    決めた!
    会いに行く。
    思い立ったらすぐ実行するのがあたしだからね。リンも、そんなあたしの性格を知ってるでしょ?
    呆れてる?ううん、嬉しくてしょうがないはず。リンもあたしに会いたいに決まってるから。
    今すぐリンに会いに行きます。
    この手紙が届く頃には────…



    夏休みの終わりと共にこの部屋を去ったルームメイトからの手紙を読んでいる途中で、

    ─バタン!

    乱暴に部屋のドアが開かれた。
    こちらに一歩、踏み込む足音。
    その傍若無人な気配の主を、私は誰かと気付いていた。
    読んでいた手紙を静かに折り畳み、封筒に丁寧に戻し入れ。
    ゆっくりとした動作で後ろを振り返る。
    視線の先には予想通りの人物。
    私を見ると邪気なく笑う。
    その笑顔を、私はよく知っていた。
    彼女に掛ける第一声。
    何を言えば良いのか、考えずとも私にはわかっていたから。
    ごく自然に、するりと言葉が口からこぼれた。
    そう、満面の笑顔を添えて。
    ただいまを言う君より早く。

    「おかえり、エーコ」





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■2838 / inTopicNo.46)  ─closer and closer
□投稿者/ 秋 ちょと常連(97回)-(2004/09/22(Wed) 12:56:30)
    あの頃は下ばかり向いていた気がする。
    教室で、廊下で、寮の中でさえも、誰とも視線を合わせたくはなかった。
    見上げたとしても睨み付けるように相手を見ていた。
    時折、窓の外の雲を眺めた。
    季節の移り変わる度にその葉の色を染めてゆく木々も。
    人の顔は…別に見たくなかった。
    だから、下を向いていた。

    何となく身を置いてしまっているこの空間はとてもとても甘ったるく、自分が異質な存在である事くらい容易に気が付いてしまった。
    頑なに他者を拒む。
    頑なに孤独を選ぶ。
    いつでもこの場から抜け出せるようにと。
    そんな風に身軽で居たい。
    なのにあいつはこう言った。

    『川瀬さん、私と同室にならない?』
    何言ってんだこいつ、と思った。

    『一人の時間も大切だけど、皆でわいわいやるのもきっと楽しいよ』
    馬鹿じゃねーのこいつ、と思った。

    けれどそいつの優しさに、あたしは随分生きやすくなった。

    心が、解けてゆく。
    身が、溶けてゆく。

    そんなまどろみの中で頑なだったあたしは少しづつ少しづつ埋もれていったんだよ。
    あんたの……笹木の、お陰で。



    ぱたん、と。
    分厚い本が閉じられる音がした。
    あたしはうっすらと目を開ける。
    どうやらうとうとしていたようだ。
    懐かしい夢を見た。
    内容は…覚えていない。
    ふぁぁ〜と間抜けなあくびをすると、机に向かっている笹木が首だけでこちらを見た。
    「…起こしちゃった?」
    申し訳なさそうに眉尻を下げる笹木。
    あたしは無言で首を横に振る。
    笹木はほっとしたような微笑みを浮かべ、すぐに怪訝そうに眉をひそめてあたしを見た。
    「……川瀬?」
    「ん?」
    「何で凝視してるの?」
    無意識に、あたしは笹木の顔をまじまじと見つめていた。
    何だか照れ臭くなって、「別に」そう小さく言い捨てると、ぷいっと顔を背ける。
    そこで先程の夢が引っ掛かった。
    このお節介のルームメイト。こいつの顔がぼんやりと浮かんで、少しだけ夢に出てきた人物と重なった気がした。
    また笹木を見る。
    さっき閉じられた分厚い本の正体は辞書だったらしい、きっとご丁寧に明日の授業の予習、あるいは今日進んだ所の復習でもしてんだろう、笹木は机に向かって奮闘中だった。
    ぼんやりと、何も考えずただぼんやりと笹木を眺める。
    よくよく考えると、このあたしが一年以上も赤の他人と共同生活なんか続けられているのが不思議で堪らない。
    人嫌いのあたしがよくもまあ寮なんて狭い空間で集団行動できるものだと、考えれば考える程に可笑しな話だ。
    なぁ。
    あんたはわかってんの?
    その要因、この場合は原因か?
    どっちだっていい。
    あたしにとってあんたの存在が大きいんだろう。
    自分で思う以上に。
    あんたが思う以上に。

    枷。

    ──…いや、違う。
    だけどそんなようなもんだろう。
    笹木はあたしの枷なんだ。
    身動きが取れなくなるわけじゃない。
    足止めなんてものじゃない。
    お前の居場所はここなのだと、不安定なあたしに根を与えてくれるような。
    そんな、優しい枷。

    そんな事を思っているとくつくつと笑みが込み上げてきて、自然と微笑むようになっている自分に少しの違和感を覚え眉をしかめた。
    あんたの影響力は大したものだよ、と。
    口角をちょっとだけ上げてみたら。

    「……川瀬、変」

    見慣れた顔があたしの事を覗き込んでいた。
    驚きの余り声が出せず口だけをぱくぱく動かすあたしを尻目に、笹木は不審そうにあたしを見やる。
    「さっきからニヤニヤしたりしかめっ面したり、普段はすごく無愛想なくせにどうしたの?」
    笹木が机を離れてあたしの目の前に来ていた事すら気付かずに、あたしは思索に嵌まっていたらしい。
    何とも恥ずかしい所を見られたものだ。
    けれどそんな気恥ずかしささえ、昔ほど不快には感じなくなった。
    あたしは。
    あたしはここに居続けていいのか。
    この変化はあたしに何をもたらす?
    確かに、消えてしまいたいと強く切望したり、抜け出そうと画策したり。そう思う事は今では随分少なくなった。
    けれど。
    馴染んだとはいえ完全には溶け込む事の出来ずにいるあたしがいる。
    時々ふと過去のあたしのように自分を異質だと感じる事はある。
    だから戸惑いが隠せない。
    変わりゆくあたしに。
    こんな事を考えているとまたおかしな表情をしてしまうだろう、笹木が余計に不審がるなと、そう思って顔を上げようとした時。
    突然、あたしのシャツの裾がぎゅっと掴まれた。
    見れば笹木が右手でそこを握って、やはり顔はあたしを見ていた。
    眉をひそめて「なに?」と首を傾げてみせる。
    笹木はさっと目を背けると、視線を下へと落としてしまった。
    「………だから」
    囁きのようなその声を聞き取る事は出来ず、あたしは更に眉根を寄せた。
    見上げるようにして顔を上げた笹木の瞳はいつになく真剣で、こちらが吸い込まれるんじゃないかっていうぐらいの気迫であたしの目を覗き込んだ。

    「いるんだから」

    吐き出された一言に、意味がわからずキョトンとするあたし。
    笹木は大きく息を吸い込むと、あたしのシャツを掴む手に少しだけ力を込めた。

    「川瀬はいるんだからね!」

    またあたしはキョトンとして。
    力説している事に気恥ずかしくなったのか、はたまた一人で暴走している事に気付いたのか、笹木はぱっとあたしの裾を離し、決まり悪そうに目を逸らした。
    「その…川瀬がどこか行っちゃう気がして」
    はぁ?と、あたしは間抜けな声を上げる。
    「何だか川瀬はふらふらしてて、目を離すとすぐにどこかに行っちゃいそう」
    あたしは黙って聞いていた。
    「今だって。よくわからないけど…ふらっと出てっちゃってそのまま帰ってこないんじゃないかって思った」
    「……いつもそんな事思ってんの?」
    「いつもじゃないけど…時々、すごく」
    あたしは面倒臭そうに息を吐いた。
    がしがしと頭を掻く。
    心配症のルームメイトの柔らかな髪を一房だけ摘み上げて。
    視線をそこに落とす。
    「行かないよ」
    「…え?」
    「どこにも行かない」
    指先で弄ぶ髪から視線は外さずに、素っ気なく言い捨てる。
    「あたしは黙って消えたりしない」
    髪の毛先を摘み上げたあたしの手に、すっと温かな手の平が添えられた。
    ふと、笹木を見る。
    すぐ近くにその見慣れた顔はあって、いつも以上に優しい表情をした笹木がそこに居た。
    その距離に何だか照れ臭くなって、けれど顔を逸らす暇を与えない内に、ゆっくりと笹木は口を開く。

    「川瀬はいるんだよ、ここに」

    さっきの言葉をもう一度、確かめるように紡いだ。
    説明されるまでもなく、あたしはその言葉の意味がわかっていたから。
    「……うん」
    案外素直に返事をして、やっぱり恥ずかしさから顔を背けた。

    わかってる。
    ちゃんとわかってる。

    心の中で呟き、逸らした顔を元に戻して笹木に声を掛けようとしたら、先に笹木が口を開いた。
    「茜がね、今日お茶会やるからって。川瀬も…行こう?」
    茜、という名前にわずかながら顔をしかめ。
    はぁぁと長く息を吐いた後、「…ん」と答えた。
    笹木は驚いたように目を見開いたけれど特に何も言わず、すぐにいつも通り柔らかく微笑んだ。
    「じゃあ行こう!」
    素早く立ち上がってあたしの前に笹木は手を差し延ばす。
    あの時と変わらずに差し出されたその手を、あたしは拒む事なく受け取った。
    ゆっくりと立ち上がり、掴んだ手をそのままにして。
    あたしと笹木は二人並んで部屋を出た。


    数分後には宴会さながらのドンチャン騒ぎの氷野の部屋。
    いつものように氷野はあたしにつっかかってきては笹木が呆れ顔でそれを眺める。
    寮生達はその光景を見世物よろしく笑って見てて。
    うんざりだ。
    煩わしい。
    …だけど。
    嫌じゃない。
    嫌じゃないから。
    あたしはきっと溜め息交じりに苦い苦い笑みを浮かべているのだろう。
    それでも笑顔に変わりない。


    ここはとてもぬるくて、時に熱くて、あたしは火傷してしまいそうになる。
    けれどもそんな痛みさえ心地良い。
    困った事に。
    何となく居着いてしまったこの場所は、もはや愛おしくて仕方ないのだ。



    居るということ。

    要るということ。


    わかってる。
    ちゃんとわかってる。





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■2919 / inTopicNo.47)  おもしろい!!
□投稿者/ そーた☆ 一般♪(1回)-(2004/09/29(Wed) 08:47:47)
    ヤバイですよコレは(>△<)ハマリますって!!涙腺ゆるみっぱなしです(^^;続き待ってますよ〜(^▽^)/
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■2947 / inTopicNo.48)  秋さん
□投稿者/ まる 一般♪(2回)-(2004/09/30(Thu) 16:16:48)
    少しづつ少しづつ季節の移り変わりを伝える秋さんの文章表現に感服します。
    この引き出しの多さはいったい何なのでしょう?とその都度驚かされるばかりです。
    秋さんの感性にどうやら私は見事に取り込まれてしまったようです(^^:
    この先も秋さんが綴る10代の女の子の甘く切ない恋愛模様を楽しみにしてます。

    P.S.やはりあの二人は春が二人を分かつまでの二人だったんですね!あの話のときは少しさみしかったのでこちらでは想いの通じ合ってる詩絵と唯ちゃんを見ることができて安心しました(^^)
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■2959 / inTopicNo.49)  感服しましたm(_ _)m
□投稿者/ あおた 一般♪(1回)-(2004/10/01(Fri) 02:24:48)
    始めからここまで、一気に読んでしまいました!秋さんは個人でホームページを立ち上げたりはなさらないんですか?素敵で楽しくて少し切ないなお話しが多くて、自然描写が綺麗で大好きです。寮はないんですが、私も今女子校に通っています。片思いの人がいます。間違っていると感じることや、伝えられないことが時々辛かったりするけど、秋さんのお話を読んで、それでもやっぱり恋は素敵だなぁと思いました!これからもずっと応援させて頂きます!楽しみにしています(*^_^*)

    (携帯)
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■2974 / inTopicNo.50)  むっちゃおもろい!!
□投稿者/ ヨシ 一般♪(31回)-(2004/10/02(Sat) 00:35:05)
    あの、むっちゃ面白いです!
    いや、ホントその一言に尽きますね。文章も上手く、人物も個々にインパクトがあって
    自分は本当に師と仰ぎたくなりました!!
    これからもがんばってください!!
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■3016 / inTopicNo.51)  そーた☆さんへ。
□投稿者/ 秋 ちょと常連(98回)-(2004/10/04(Mon) 23:40:28)
    はじめまして。
    感想を書いて下さると、とても励みになります。そーた☆さんの琴線に少しでも触れたのならば嬉しい限りです。
    ゆっくりとですが随時更新していくので、次回もまた目を通して頂けると幸いです。
    それでは、本当に感想をありがとうございました。

    (携帯)
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■3017 / inTopicNo.52)  まるさんへ。
□投稿者/ 秋 ちょと常連(99回)-(2004/10/04(Mon) 23:45:07)
    再びの感想、とても嬉しく思いました。
    有り難い言葉の数々、本当にありがとうございます。好きで書き散らしているものですが、やはりそのように言って頂けると励みになり、書く気力にも繋がります。
    小説の中では半年が経ちました。よろしければ最後までお付き合い下さい。

    (携帯)
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■3018 / inTopicNo.53)  あおたさんへ。
□投稿者/ 秋 常連♪(100回)-(2004/10/04(Mon) 23:48:51)
    はじめまして。
    この小説の中にも片想いの少女は数人登場しますが、あおたさんは彼女達の誰かと重なったのでしょうか。思うところがわずかでもあったなら、書き手として嬉しい限りです。
    なるべく現実感を大切にしたいので、私が書く話は必ずしも良い方向に向かうわけではありません。あまり喜べない結末になる話もあるでしょう。それでも、やきもきしつつも読んで欲しいと、勝手ながら思うのです。登場人物達と同じ年代のあおたさんだからこそ。
    最後に、応援という言葉、有り難く受け止めました。HPは持っていないので、よろしければまたこちらの方で感想などをお聞かせくださると幸いです。
    あなたの恋に少しでも何かをもたらせますように。

    (携帯)
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■3019 / inTopicNo.54)  ヨシさんへ。
□投稿者/ 秋 常連♪(101回)-(2004/10/04(Mon) 23:53:01)
    まだまだ至らない点が多いので勿体ない言葉です。ですが、私自身が楽しみながら好きなように書いている文章を面白いと感じて下さるのはとても嬉しく思いました。
    伝えたい事がなかなか表現出来ずもどかしささえ感じる時もありますが、それでも自分が生み出した話なのでやはり好きなのです。それを読んで頂ける事は幸いと言う他ないでしょう。
    感想を本当にありがとうございました。
    よろしければこの先もどうか見守ってくださいm(__)m

    (携帯)
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■3254 / inTopicNo.55)  NO TITLE
□投稿者/ ゆう 一般♪(1回)-(2004/10/19(Tue) 10:35:30)
    おもしろい\(^O^)/続きが読みたいです★がんばって下さい!!

    (携帯)
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■3261 / inTopicNo.56)  ゆうさんへ。
□投稿者/ 秋 常連♪(102回)-(2004/10/19(Tue) 23:37:29)
    はじめまして。
    しばらく間が空いてしまいましたが明日に新しい話をアップするつもりなので、よろしければまた読んで頂けると幸いです。
    楽しみにして下さる事を思うととても書き甲斐があります。
    感想ありがとうございました。

    (携帯)
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■3269 / inTopicNo.57)  ─わがままジュリエット
□投稿者/ 秋 常連♪(103回)-(2004/10/20(Wed) 10:08:20)
    夏休みが終わって。
    二学期も一月以上経過中。
    今まさに。
    学校内は二学期最大のイベントである文化祭が目前に迫り。
    そのお祭りムードが高まりを見せる中で。
    私は一人、不機嫌だった。



    「詩絵?」
    先程から机に向かって何やら作業していた唯ちゃんは、その手を止めてこちらを振り返った。
    「なんて顔してんの…」
    ぶすっとしている私を見て困った顔をする。
    「何でそんなに機嫌が悪いの?」
    困り顔で溜め息をつく唯ちゃん。
    機嫌が悪い事はわかるくせに、その理由にまでは至らないなんて。
    本当に。この人は頭が良いのに抜けている。
    「だって…唯ちゃんてば、夏休み中は夏期講習だの生徒会だのしょっ中学校に行ってたから、全然構ってくれなかったでしょう?」
    だけどね?それはいいのよ。
    唯ちゃんは受験生。
    私は二の次で勉強が優先されるのも、我慢しなきゃならない事だって私にも理解できる。
    しかも生徒会長なんて肩書きも持ってるし?
    生徒会の仕事があるなんて言われたら、そりゃあ会長なしで話が進むわけないもの、黙って送り出すしかないじゃない。
    そんなこんなで夏休みは終わって。
    日曜日。
    家に居るというから久しぶりに唯ちゃんの部屋へ訪れたら、さっきから私に背を向けひたすら作業。
    ベッドに座ってクッションを抱きしめていた私はただ黙ってその後ろ姿を睨み付けていた。
    視線が痛かったのだろうか。
    鈍感な唯ちゃんもようやくそれに気付いて。
    「詩絵?」
    やっと私を振り返ったというわけだ。
    私は口を尖らせながら。
    「…さっきから何してるの?」
    声を低くして問う。
    「あぁ、これ?文化祭の台本」
    はにかみながら手の物を私に見せた。
    「最近ばたばたしてるからね。読める時に読んどかないと」
    練習も佳境に入ってるし、そう言って再び厚めの冊子に視線を落とす。
    そう。
    唯ちゃん率いる生徒会は、今年舞台劇をやると言う。
    文化祭の運営でそんな暇なんてないんじゃないの?
    そんな事を聞いたら、実質取り仕切るのは文化祭実行委員会なるものらしい。
    生徒会はあくまで裏方であり、サポート役。
    例年ならば生徒会役員は各々実行委員を手伝いながらクラスの方に参加するのだそうだけれど、今年は生徒会として出し物をする事になったと聞かされた。
    唯ちゃんはとても乗り気で、やけに力を入れている。
    私をほったらかしにするくらいに。
    でもね?
    それもまだいいの。
    だって、唯ちゃんにとって高校生活最後の文化祭だから。
    それも今まで頑張ってきたメンバーと参加できるのなら唯ちゃんじゃなくても張り切るでしょう?
    問題は。
    「……詩絵。だからさっきからどうしたの?怖いってば…」
    呆れたように私を見る唯ちゃんに気付かない振りをして、私は唯ちゃんの手から台本を取り上げた。
    その表紙に目を向ける。


    『ロミオとジュリエット』


    ページをめくるとキャスト名がつらつらと並んでいる。

    そうなんだ。

    よりによって。

    よりによって!

    ……唯ちゃんは、ロミオなのです。

    役名を唯ちゃんから聞いた時はあからさまに嫌な顔をした。
    主役を生徒会長にやらせるという安易さに。
    それ以上に、ますます唯ちゃんが注目されて遠くに行っちゃうような心細さから。
    それでも、嬉しそうに稽古に励む唯ちゃんにそんな事を言えるわけがないじゃない。
    言えないからこそ態度で示してみたところで、鈍感なこの恋人は気付かない。
    「詩絵ぇ、台本返してほしいんだけどなぁ」
    困ったように目尻を下げて笑う唯ちゃんを無視して、私は台本に目を通した。
    「卑しいこの手が貴方を汚しているのなら、今こそ私の唇という名の巡礼を以てぇ?キザー…」
    うえー、と舌を出して顔をしかめる。
    唯ちゃんもただ苦笑していた。
    こんな恥ずかしい台詞をよくもまあペラペラと言えるものね、と。呆れたように台本の文字を眺める。
    だけどこんな言葉も唯ちゃんが言えば嫌味なく、憎たらしい程にはまるんだろうなぁ…。
    ぼんやり考え。
    あ。
    はっとする。
    「───ってゆーか…」
    「詩絵?どうしたの?」
    唯ちゃんはロミオだ。
    という事はつまりそういう事だ。
    「これ!この説明書きのとこ!ロミオはジュリエットの手の甲、手首、腕と、順に唇を落としていく、って…唯ちゃん、やるの!?」
    「えーと…振り、だけよ?」
    「振りって言ったって至近距離まで口を近付けるんでしょ?相手がちょっと動けば触れるじゃない!」
    ははは…、困ったように笑うだけの唯ちゃん。
    そんな彼女を尻目に、
    「他にもそういうシーンあるんじゃないでしょうね?!キスシーンの一つや二つ、あるに決まってる!」
    そうまくしたて、私は台本をがーっとめくった。
    ぱらぱらぱらぱら読み進めていき。
    ふと、あるページで目が止まった。
    じっとその文字に目を落とす。


    ─あぁロミオ。貴方は何故ロミオなの?


    有名な一節。
    この話の全貌を知らなくても一度は耳にする言葉。


    ─私はただのロミオです。
    貴方が望むというならば、家の名など捨てましょう。


    …ジュリエットが羨ましかった。
    身分も、名前でさえ、全てを捨てて愛されるなんて。
    例え結末が悲劇だとしても、やっぱりどうせならここまで愛されたいと思う。
    ずっと押し黙って同じ一点を見つめている私を不審に思ったのか、唯ちゃんはベッドに腰掛ける私の隣に座って「詩絵?」と、顔を覗き込んだ。
    「何で泣いてるの…」
    彼女に言われてようやく気付く。
    頬を濡らす熱さに。
    唯ちゃんは私の目元を優しく拭った。
    そしてゆっくりと私の手から台本を抜き取る。
    ぱらりと紙のめくられる音がしたかと思ったら、すっと、私の隣から唯ちゃんが立ち上がる気配を感じた。
    私はそれが心許なくて、例えベッドから勉強机に移動するだけだとしても心許なくて、縋るように見つめたけれど声はどうしても出てくれはしなかった。
    だけど。
    唯ちゃんはは立ち上がっただけで立ち去りはせずに。
    離れる事もなくて。
    くるりと私の正面に向き直ると、片膝をついて、恭しく私を見上げた。
    涙でぐしゃぐしゃな私の顔を穏やかに見つめながら、唇を軽く開く。


    「もしも貴方が望むなら、私が纏う一切の肩書きなど、惜し気もなく捨てましょう」


    そして、私の手を取って甲に口づけ、にっこりと微笑んだ。

    生徒会長という地位も。
    憧れの先輩なんて名誉も。
    私の為に捨ててしまって、ただのロミオになると言う。
    ちょっとの間、呼吸が止まって。
    すぐに、そんなものはいらないと、少し怒ったように言ったら、案の定唯ちゃんは困ったように微笑んだから、膝まずく唯ちゃんのおでこに口づけをひとつ落として耳元で囁いた。
    一瞬キョトンとした唯ちゃんは。
    「そうだね、それがいい」
    すぐに瞳を目一杯細めて、可笑しそうにくつくつと笑った。



    生徒会長という地位も。

    憧れの先輩なんて名誉も。

    私の為に捨ててしまって。

    そう、詩絵のロミオになればいい。






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■3278 / inTopicNo.58)  楽しみにしています
□投稿者/ ミコ 一般♪(1回)-(2004/10/20(Wed) 16:00:51)
    秋さんこんにちは。何時も楽しみに読ませて頂いています。
    私事ですが、最近失恋してかなり凹んでいます。
    だから、読んでいると片思いってつくづく辛いと共感しています。
    早く気持ちの切り替えしないと・・・
    また、投稿を待っていますね。頑張って下さい!

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■3338 / inTopicNo.59)  ミコさんへ。
□投稿者/ 秋 常連♪(104回)-(2004/10/25(Mon) 01:18:37)
    片想いより両想いであった方がいいでしょうし、失恋もしないに越した事はないと思いますが、それも後に糧となって活きてくるのではないでしょうか。勿論、恋愛はそんなに綺麗事ばかりではありませんが、それでも誰かを想わずにいられない時は予期せず訪れますよね。傷つく結果になっても仕方ない、好きになってしまったんだから。乱暴な言い方ですが、私はこう思います。
    気持ちの切り替えも大切ですが、焦る必要もまた、ないんじゃないでしょうか。ゆっくり落ち着いていってください。
    感想ありがとうございました。
    私の言葉がわずかでもミコさんに届きますよう。

    (携帯)
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■3540 / inTopicNo.60)  秋さんへ
□投稿者/ ミコ 一般♪(2回)-(2004/11/08(Mon) 12:55:30)
    お返事ありがとうございます。確かに好きになれる人が表れた事は幸せだと思いますが、年令的にも少し焦りを感じている事も真実。
    まだ、凹み中ではありますが、新しい出会いを探して行動中です。
    私の好みのタイプは中性なのですが、どうしてもボーイッシュに好かれるようで。
    でも、きっと良い出会いがあると思って頑張ってみます。
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