| 僕は、生まれたときから一度も人を愛したことはなかった
多分、小さい頃からの虐めが原因だから人間不信な部分もあるのかもしれない
僕は性別関係なく 人が怖い いつ裏切られるのかが怖くてたまらないから 自分から自然に距離を置いてしまうのだ あ、自己紹介忘れていました 僕の名前は 川西 類兎(かさい・るいと) 19歳 フリーター
今は、なんとか 夜のBARで働いて食いつないでる 働いてもなにをしても実感などワカなくて 友達も居ない生活 スマホを持っている意味が無い…
このまま孤独が続いてしまうのではないかといつも考えて 毎日 毎日 怯えている。
そんな、ある日のこと
プルプルプル♪ プルプルプル♪
携帯が鳴り響き 目を覚ました
類兎 『ん?なんだろ』
携帯を見てみると 店長からの連絡だった
類兎 『なんだ?今日は確か、休みなハズなのに…はい、もしもし川西です』
店長 『あ、、もしもし?川西?まじゴメン 休みなのに…従業員が足りなくてさぁ…悪いんだけど、今日来てくれないかな?』
従業員は全員合わせて六人ほど そのうち3人くらいが無理だと言うことで急きょ、僕が代わりに出勤することになった
類兎 『わかりました、いつもの時間帯に行きます』
店長 『うん、じゃあ、6:00くらいにきて本当にゴメン』
類兎 『いえ、謝らないでください…それじゃ失礼します』
仕方ない クビにならず二年も働かせてくれたんだから文句なんて言えない こんな僕を受け入れてくれた唯一の味方でもあり姉的な存在で理解者…
給料も最近upしたから バイトについては 特にイヤではなかった。
約束通りの6:00僕はBARへと向かった
類兎 『お疲れさまです』 店長 『おぉー川西 待ってたよ(笑)』
類兎 『大袈裟ですよ、店長…着替えてきますね』
いつも通りの会話 なのにやっぱり 心は寂しかった
着替え室に入り 白いYシャツを着て黒いズボンを穿き 慣れた手つきで 最後にネクタイを縛る
類兎 『よし…』
一息ついて また店長が居た 休憩室へ向かう
この繰り返しだ 満たされない思いが溢れ出していた
店長 『やっぱさ、川西って男っぽいよね〜なんでもかんでも無言で真剣に一つのことをきちっとするし…あんたが男だったらあたしまじで惚れてたかも』
いきなりなにを言い出すのかと思えば コレだ 正直、その言葉で傷付く
(携帯)
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