| みんなが帰ったあと
コウちゃんが バーボンのロックを作ってくれた。
「珍しいね…」
「たまには…こんなカンジもよろしいのでは?(笑)」
「うん」
「あの2人 うまくいくよね」
「大丈夫ですよ」
コウちゃんの「大丈夫」には 不思議な安心感がある。
「なんかおつまみ持って来ましょうか?」
立ち上がったコウちゃんに…
「うん…コウちゃん!」
「はい?」
「これからもよろしくね(^^♪」
「恭子さん… そういうのは…冷蔵庫開けてる時じゃない時に言ってくださいよ(笑)」
「バカ…もう言わないっ」
戻ってきたコウちゃんが言った。
「拗ねた顔も好きですよ(笑)」
「あっ!」
「何ですか?」
「今…何て言った?」
「えっ?…」
「好き って言ったよね?」
「ええ…言いましたけど…」
「初めて聞いた!」
「そんなことは無いと思いますが…(笑)」
「ううん…初めて!だって…私…告白の時も 好きって言われてないもん!」
「そうでしたっけ?(笑)」
「うん! ねっ もう1回言って(^^♪」
「言いません(笑)」
「なんだ…つまんない…」
「お風呂入ってきますっ(笑)」
「うん」
寝室に戻った時 コウちゃんは スヤスヤと寝息をたてていた。
今夜は 本当に眠ったらしい。
(お疲れ様でした…)
私は コウちゃんの額に軽く触れてから 伸ばされた右腕に頭を乗せた。
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