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■22357 / inTopicNo.1)  主婦まりえの憂鬱1
  
□投稿者/ いちこ 一般♪(9回)-(2018/08/26(Sun) 22:26:31)
    2018/09/01(Sat) 22:08:05 編集(投稿者)

    「ふぅー‥‥」
    専業主婦のまりえは、夕食の準備の手を止めて溜息をついた。
    最近、知らず知らずのうちに溜息をつくことが多くなった。
    まりえは40歳。
    今の結婚生活に不満はないと言えば嘘になるが、それなりにやっている。
    大学時代に付き合った今の夫との間に娘ができ、卒業と同時に結婚。
    夫は優しいし、ひとり娘は高校生になりそれなりにいい子に育っている 。
    でも何かが足りない。なんだろう?
    夫とはあることをきっかけに、かなり前からセックスレスだ。
    娘は娘で部活のダンスで頭がいっぱいだ。
    自分だけが取り残されている?
    何か趣味でも見つければいいのだろうか?

    それから数日後、まりえは県立体育館にいた。
    今日は娘の桃華が、高校のチームとしてダンス大会に出るのだ。
    いよいよ娘の出番。娘達が出てきた。20人くらいの編成だ。
    あっ、いた!二列目の左端。
    気付かないかもしれないけど手を振ってみる。
    曲が流れ、ダンスが始まる。
    その時何故かまりえの視線は娘の桃華ではなく、
    センターの少女に釘付けになった。
    その少女は今時の高校生にしては珍しく真っ黒に日焼けしていた。
    娘の桃華は日焼け止を塗りたくって登校しているというのに。
    彼女は背が高く170cmくらいだろうか?
    ルックスも良く、かなり目立つ。
    引き締まった若い肉体が躍動する。
    ベリーショートの髪の毛を振るたびに、汗が宝石を散らすように飛んでいく。
    美しい‥ まりえは心底そう思った。
    彼女から目が離せない!どうしたんだろう?
    と、突然彼女がこちらを見た。あっ‥思わず声を上げそうになる。
    確かにいま、目が合った!あっ‥また!
    まりえの心臓が早鐘を打つ。
    なに?なに?どうしたの?わたし。まりえは自分の反応に戸惑う。
    出番が終わり、まりえは控え室に向かった。
    娘の桃華を探すより先に彼女を探している自分に驚く。
    あっ、いた!ファンみたいな娘達に囲まれている。

    「ママッ!」
    桃華が近づいてくる。
    「来なくていいって言ったじゃん。」
    そう言いながらどこか嬉しそうだ。
    「ごめんね。でも上手だったわよ。」
    ほんとは見てなかったけど。
    「へへっ‥ありがと。」
    あっ、彼女が近づいてくる。
    「モモカッ。」
    「あっ、イオ。」
    彼女はまりえに会釈し
    「モモカ、後でね。」
    と、まりえのすぐ横を通る。その時彼女の手が腰に触れたような気がした。
    同時に彼女の汗と体臭が混じった香りが、まりえの鼻腔をくすぐる。
    「今の子はお友達?」
    「うん、伊織。高橋伊織、クラスは違うけどね。かっこいいでしょ。」
    「えっ、ええまぁね。」

    その時はそれで終わったのだが、後日彼女に再会する。
    桃華がうちへ連れて来たのだ。

    続く

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■22358 / inTopicNo.2)  Re[1]: 主婦まりえの憂鬱2
□投稿者/ いちこ 一般♪(10回)-(2018/09/01(Sat) 22:10:47)
    友達を連れてくると聞いてはいたけど、
    まさか彼女とは思っていなかったので、まりえは少なからず動揺した。

    「どうも」
    伊織はぶっきらぼうに挨拶して、まりえを見つめる。
    「いらっしゃい。ゆっくりしていってね。」
    見つめられるとドギマギしてしまう。娘の同級生なのにバカみたい。
    「ママ、部屋で勉強してるね。」
    「じゃあ、後でお茶持ってくわね。」
    「うん、ありがと。」

    キッチンでアイスティーを作っていると、背後から近づいてくる気配がする。
    まりえは娘だと思い、振り向かずに言った。
    「桃華、後でママが持っていくから大丈夫よ。」
    すると背後で別の声がする。
    「いい匂い!」
    「えっ?‥‥」
    振り向くとすぐ近くに伊織の顔がある。背が高いので覆い被さるような感じだ。
    「あ、あの‥‥、アールグレイよ。」
    伊織はニコッと笑うと、あからさまにまりえの髪を嗅ぐと
    「ほんと、いい匂い!」
    まりえは真っ赤になると
    「お、大人をからかわないで!ト、トイレはあっちよ。」
    「ああ。ありがとうございます。」
    伊織はペコリと頭を下げて去っていった。
    ふぅー。まりえはキッチンに寄りかかった。
    まだドキドキしている。私はからかわれてるの?どうして?

    後でアイスティーを持っていった時、伊織は参考書を開き見向きもしない。
    桃華が、
    「ああ、ありがと。その辺に置いておいて。」
    「はい、はい、頑張ってね。」
    アイスティーを置いて部屋のドアへ向かうその時、
    まりえは背中にギラギラとした欲望の視線を感じた。
    自分がこんな視線を感じるのは何年ぶりだろうか?
    夫から女として見られなくなったのは、何年前だろうか。
    でも、あの子は女の子よね。レズビアンなのかしら?
    それに私はあの子の母親と同年代で、こんなおばさんなのに?
    でもまりえは求められることに喜びも感じていた。

    それから数日後まりえは夫と娘を送り出し、洗濯と掃除をしていた。
    その時、玄関のチャイムが鳴った。
    宅配便かしらと思い、インターフォンを取ったまりえは
    受話器を取り落としそうになった。
    そこには制服を着た伊織が映っていたのだ。

    続く




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■22359 / inTopicNo.3)  Re[2]: 主婦まりえの憂鬱2
□投稿者/ あずさ 一般♪(1回)-(2018/09/07(Fri) 23:01:15)
    主人公のまりえさんと同世代の主婦です。小説には書かれていないけれど、まりえさんは伊織のことを思って、だめだとは思いつつ、がまんできずにオナニーをしてしまったのでしょうね。娘の友だちのこと考えて、なんて、はしたないと思いつつ・・・。そう考えると私もがまんできなくなって、自分でしてしまいました。私も、きれいな若い女の子にいたずらされてみたい・・・。
    続きを楽しみにしています。
引用返信/返信 削除キー/
■22360 / inTopicNo.4)  あずさ さんへ
□投稿者/ いちこ 一般♪(11回)-(2018/09/16(Sun) 19:13:53)
    感想をいただけるのは、すごく励みになります。
    今後の展開をご期待ください。 いちこ。
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■22361 / inTopicNo.5)  主婦まりえの憂鬱3
□投稿者/ いちこ 一般♪(12回)-(2018/09/16(Sun) 19:18:54)
    「高橋です。すみません。モモカの部屋に忘れ物しちゃって。入れてもらえないですか?」

    学校はどうしたのかしら?
    桃華に頼めばいいのに。なぜ直接来るの?
    などと思いながらも、まりえは解錠した。
    「どうぞ。」
    「ありがとうございます。」

    伊織は入って来るなり、まりえを壁際に押し付ける。壁ドンだ。
    「な、なに?」
    伊織は情熱的な瞳で見つめながら
    「まりえ?‥さん、ボクのこと覚えてませんか?」
    「???‥‥ごめんなさい。覚えてないわ。」
    「ボクは忘れたことはありません。ずっと探していたんです。
    まさかモモカのお母さんだったとは。
    好きなんです。ボクのモノになってください。」
    「な、なに突然バカなこと言ってるの。無理に決まっているじゃない。」
    「どうしてですか?」
    まりえは真っ直ぐな視線に耐え切れず顔を背けて答える。
    「あ、当たり前じゃない。私は人妻よ。」
    「そんなの関係ない!」
    「それにあなたと同級生の桃華の母親なのよ。」
    「それにあなたは女の子じゃないの。」
    「それも関係ない!こっちを見てください!ボクが嫌いですか?」
    まりえは伊織と目が合うと少女のように真っ赤になりながら
    「す、好きとか嫌いとか‥そ、そんなの‥‥んっ」
    伊織が唇を奪う。
    「んっ‥いやっ‥なにしてるの?‥んんーん。」
    たぶん本気で抵抗すれば跳ね除けられる。でも‥‥
    彼女の一途な想い。若い真っ直ぐな熱情に抗えなかった。
    キスぐらいなら‥‥そう思っていた。
    でも夫とは違う彼女の柔らかな唇に陶然となってしまった。
    その間にも彼女の手はまりえの乳首を微妙に刺激していく。
    「んっ‥‥だっ、だめっ!」
    まりえは思いっきり伊織を突き放した。
    「出てって!け、警察を呼ぶわよ。」
    「くっ‥‥」
    伊織は一瞬、泣き笑いのような表情を浮かべると黙って出ていった。
    ドアが閉まると同時に、まりえはずるずると尻餅をついた。
    えっ、わたし彼女を知ってる?
    どこかで会ってるの?
    それとも彼女の人違い?

    あっ、ま、まさかあの時の小学生!?

    続く






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■22362 / inTopicNo.6)  主婦まりえの憂鬱4
□投稿者/ いちこ 一般♪(13回)-(2018/09/16(Sun) 19:22:54)
    5年前の夏の日、
    まりえはソファにある夫のスマホを見つめていた。
    先程慌てて会社に行った時、ポケットから滑り落ちたのだろう。
    そこには新着メールが表示されていた。

    『この間は楽しかったね。今日はどうしますか?マリエ』

    マリエってだれ?震える指でスマホを開こうとするが、ロックされている。
    まさか浮気?
    桃華はもうすぐ中学受験の大事な時期だというのに。
    そういえば何度か兆候はあった。
    スーツにカラーリングされた長い髪の毛が付いていたり、
    シャツにほのかに香水の匂いがしたり。
    一度、問い詰めたことがあったが
    『バカなこと言ってんじゃない!こっちは毎日満員電車で通ってるんだ。
    その苦労もわからずに呑気なこと言わないでくれ!』
    と逆ギレされ、それ以来言えなくなった。
    まりえは悶々としながらも、夫の携帯を持って会社に出かけた。
    会社で受付をすると会議中とのことで、携帯を預けた。
    頭の中ではぐるぐると怒りと不安が渦巻いている。
    とてもこのまま帰る気になれず、ウインドウショッピングをしたりして
    ぶらぶらと過ごす内に夕方になった。
    どうしても納得がいかないが、もうすぐ桃華が帰ってくる。
    そんな時、夫からメールが入る。

    『携帯ありがとう。今日も遅くなるので晩飯はいりません。』

    やっぱり!疑いが確信に変わる。
    問い詰めるべきだろうか?悔しい!
    私は子育てに家事で一生懸命なのに、あの人は何をしてるの?
    こうなったら自分も浮気してやろうか?
    そんな思いを抱きながら電車に乗って帰路についた。
    通勤時間帯になったのか結構混んでいた。
    まりえはドアの近くに立ち、景色を眺めながら夫のことを考えていた。
    その時お尻に違和感を感じた。そして今度は内腿を触られている。
    痴漢?まりえは無性に腹が立ってきた。許さないんだから!

    続く

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■22363 / inTopicNo.7)  主婦まりえの憂鬱5
□投稿者/ いちこ 一般♪(14回)-(2018/09/17(Mon) 17:51:58)
    その日伊織は塾に向かう電車の中にいた。
    この時間はいつも結構混んでいる。人波でどんどん奥に追いやられる。
    ふと前を見ると花柄のワンピースを着た女の人がいる。
    小学生にしては大きい伊織と同じくらいの背だ。
    いい匂い!自分も大きくなれば、こんな風になれるのかな?
    電車が揺れて前の女の人に密着してしまう。
    その時伊織は気付いていなかった。
    参考書を入れた手提げバッグが、前の女の人の股の間にはまったことを。
    そのバッグは電車の揺れに合わせて、微妙に内腿を刺激していた。

    まりえは気付いた。これは手じゃない、カバン?
    偶然のように見せかけて、わざとカバンを差し込んだのね?
    それにしても、動かし方がうまい。
    んっ‥少し感じてきちゃう。
    あっ!‥‥そんなっ‥アソコに食い込んで‥‥

    伊織は前の女の人の様子がおかしいので、おや?と思った。
    ふと見ると自分の手提げが女の人の股の間に!
    ヤバイ!痴漢に間違われる。慌てて手提げを引っ張る。
    それがかえって股に食い込ませることになった。
    伊織は余計に焦り、ぐいぐいと引っ張る。ますます食い込む。
    ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!

    な、なんて大胆なの?くっ!もう、もうだめっ!
    まりえは、がっとカバンのストラップを掴み振り向いた。
    あっ!
    なんとカバンの持ち主は、真っ黒に日焼けした小学生の男の子だった。
    髪が短く、真っ黒に日焼けしてスカートも履いていないので勘違いしたのだ。

    がっとストラップを掴まれた伊織は、その女の人と目が合った。
    綺麗!と見惚れたが慌てて謝る。
    「ご、ごめんなさい。」

    素直に謝られて、まりえにいたずら心が芽生えた。
    ちょうど電車が駅に着いたので、降りなさいと命令して下ろさせる。
    「あんなことしていいと思ってるの?来なさい!」
    そしてそのまま女子トイレの個室に連れ込んだ。

    伊織はわざとじゃないと弁解しようとしたが、勢いに圧倒された。
    個室に入るとまりえが、
    「あなたくらいの年頃が異性に興味持つのはわかるわ。
    いいわ。お姉さんが特別におしえてあげる。」
    そう言ってスカートをたくし上げた。

    続く




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■22364 / inTopicNo.8)  主婦まりえの憂鬱6
□投稿者/ いちこ 一般♪(15回)-(2018/09/23(Sun) 01:33:09)
    まりえは下着を下げ片足から抜いて、足を拡げる。
    「どう?これが女のアソコ!見たことないでしょう?」

    濡れている!伊織は自分のとは違うアソコに言葉をなくした。

    まりえは伊織の手を取り、アソコに導く。
    「触ってもいいのよ。ほらっ。」

    伊織は恐る恐るなぞりあげる。
    「あんっ!」
    慌てて手を引く。
    「いいのよ!ほら、これがクリトリスよ。」
    それからはまりえの言う通りに従った。
    事細かな指示についていくのが精一杯だった。
    彼女のアソコはどんどん濡れて、伊織の指はビチャビチャになる。
    ふと彼女の顔を見ると、頬を染め口に手を当てて必死に何かを堪えている。
    伊織は美しいと思った。もっと彼女を感じさせたいと思った。

    まりえはこの異常な状況に興奮していた。
    駅のトイレで知らない男の子に触られているのだ。
    自分でもどんどん昂ぶるのがわかる。やばい、感じすぎる。
    「そうよ。上手よ。今度は指を入れなさい!そして動かすの。」

    伊織は言われるまま指を挿入し、一本、二本と増やして、
    そろそろと動かしていった。グチュグチュと卑猥な音が響く。
    すごい、すごく気持ち良さそう!

    まりえは指を待てずに自分で腰を振っていた。
    あっ、あっ、き、気持ちいい!もっと、もっと、もっとー!
    いい、いい、あー、逝きそう、逝きそう、逝っちゃうー!
    まりえはビクビクと痙攣して果てた。

    興奮が冷めてきて我に帰ったまりえは急に恥ずかしくなった。
    わたし何をしてるの?いやだ。まずい。どうかしてた。
    急いで下着を上げると、
    「と、とにかくもうあんなことしちゃダメよ!」
    と逃げるようにトイレから出て、ちょうど来た電車に飛び乗った。

    しばらく放心していた伊織だったが、気付くとひとり取り残されていた。
    あれ以来、何度か彼女を探したが一度も会うことはできなかった。
    しかしあの強烈な体験を忘れることはできなかった。
    それどころか年を経るごとにますます鮮明になっていった。
    そして思い出すたびにオナニーをしてしまうのだ。
    もう一度会いたい。その想いは年々強くなっていった。

    _._._._._._._._._._._._._._

    続く





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■22365 / inTopicNo.9)   主婦まりえの憂鬱7
□投稿者/ いちこ 一般♪(16回)-(2018/10/03(Wed) 23:15:47)
    伊織を追い出した次の日、また伊織が訪ねてきた。
    「帰って!」
    強い言葉で拒否した。伊織は苦い顔をしただけであっさり帰った。
    不審に思って出てみたら、郵便受けに手紙が残されていた。

    そこには伊織の切々とした想いが記されていた。
    最初に昨日のことを謝罪した上で、5年前のことに触れていた。
    自分はわざとしたのではなく偶然だったこと。
    自分は女だと言いそびれたこと。あまりにも強烈な体験だったこと。
    それ以来、まりえのことが忘れられなくなったこと。
    好きになってしまい、どうしても会いたかったこと。
    もう強引なことはしないので、もう一度会ってほしいこと。
    そして携帯の番号が記されていた。

    まりえは5年前のことを思い出し赤面した。
    やっぱりあの子だったんだ!
    どうしよう?
    この場合、私があの子にセクハラしたことになるのだろうか?
    どっちにしろこのまま無視は出来ない。
    でも電話だと恥ずかしい。
    まりえはショートメールで返事をすることにした。

    〈高橋伊織さま 5年前のことはごめんなさい。まりえ。〉
    〈そんな 謝らないでください。あなたに会えたことを感謝してます。〉
    〈いま思い出しても恥ずかしい。どうしてあんなことを!
    迷惑を掛けたと思っています。〉
    〈そんなことはありません。自分を責めないでください。〉
    〈なにかお詫びがしたい。欲しいものとかない?〉
    〈物は要らない。付き合って欲しい。〉
    〈ごめんなさい。それは無理です。でもこんなおばさんでよければ友達なら〉
    〈‥‥わかりました。たまには会ってくださいね。〉

    それ以来、伊織からメールが度々入った。内容は他愛のないものが多かった。
    しかしそれによりまりえは、伊織の複雑な家庭環境がわかってきた。

    続く





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■22366 / inTopicNo.10)  主婦まりえの憂鬱8
□投稿者/ いちこ 一般♪(17回)-(2018/10/08(Mon) 11:09:06)
    伊織の両親は彼女が3歳の時に離婚していた。
    理由は、よくある話で父親の浮気だった。
    しかし普通と違うのは、父親の浮気相手は男だったのだ。
    母親は怒り狂い、さっさと男を作り、伊織を父親に押し付けて出て行った。
    たぶんすでに男がいたのだろう。
    伊織はあまり覚えていないが、気づけば母親みたいな父と二人きりだった。
    父親の相手は、その後一緒に住もうとはせず通ってきた。
    その関係は今でも続いているらしい。結局浮気ではなかったのだ。
    そのことはまりえの想像の範囲を超えていた。
    伊織は自分の中に母親を求めているではないだろうか?
    そんな風にまりえは考えた。会ってあげようかしら?
    何度もメールでやり取りをするうちにそう思えてきた。
    そうだ。あの子に可愛らしい服でも買ってあげようか。
    早速、伊織に連絡したら彼女は狂喜乱舞して喜んだ。
    〈ほんと!行く 行く 絶対に行く。死んでも行く!!!〉
    かわいいなとまりえは思った。
    まりえは少し離れたところにあるアウトレットモールを指定した。
    やはり近所の目が気になったのだが、
    考えてみれば娘と母親にしか見えないだろう。

    その前日、夕飯の支度をしていると桃華が帰ってきた。
    「ママ、どうしたの?鼻歌なんか歌っちゃって。なんかいいことあった?」
    「えっ?べ、別になにもないわよ。」
    「ふ〜ん。」
    まりえは驚いた。もしかして自分は浮かれてる?!

    当日、まりえはノースリーブの花柄のワンピースに白いハット、
    サングラスといういでたちで待ち合わせ場所に向かった。
    伊織はすでに着いていた。
    赤いロゴの入った白いTシャツにジーンズのホットパンツ、
    それに赤いキャップ。よく似合っていた。
    その健康的な伸びやかな手足に、思わず目を細めたまりえだが、
    急に自分の二の腕が恥ずかしくなった。
    まりえに気付いた伊織が大きく手を振っている。
    まりえは小さく手を振り答えた。

    続く

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■22367 / inTopicNo.11)   主婦まりえの憂鬱9
□投稿者/ いちこ 一般♪(18回)-(2018/10/10(Wed) 22:29:05)
    会ったとたん、まりえはドキッとさせられた。
    伊織がいきなりまりえのサングラスを外したのだ。
    「せっかく目が綺麗なのに。二人の時は外してて!」
    そう言ってまりえの手を取り、歩き出した。
    上背のある伊織が大股で歩き出すので、まりえは引き摺られるように歩く。
    「ち、ちょっともう少しゆっくり。」
    「あ、ごめん。嬉しくて。」
    それから二人で店を回った。
    まりえは伊織に可愛らしいスカートを勧めたが、嫌だという。
    小さい頃は履いていたが、どうしても違和感があったらしい。
    今は制服以外には持っていない。
    「ボクはなにも要らない!」
    「えっ、それではわたしの気が済まないわ。なんでもいいのよ。」
    「うーん。そうだなぁ。じゃあこれがいい!」
    伊織が指差した先にはイヤリングがあった。
    それはチェーンの先に勾玉が付いているものだった。
    伊織はその白い勾玉がついた物を手に取り、まりえの耳に持っていき、
    「よく似合う!」
    「わたしじゃなく、あなたに買うのよ。」
    「うん、わかってる。ボクは黒にするからペアにしようよ。」
    「え、ええ、わかったわ。」
    「知ってる?白い勾玉と黒い勾玉が合わさって宇宙を表すの。
    どちらかが欠けてもダメなんだよ!」

    伊織がスニーカーも見たいというので、二人で歩いていると
    前からチャラチャラした二人連れの男が歩いてくる。
    すれ違う時に一方の男がつまづいたのか、まりえにぶつかった。
    「気をつけろ!ばばあ!」
    「す、すみません。」
    ぶつかってきたのは向こうだけど、まりえは謝った。
    するとなにを思ったか、伊織がいきなり去って行く男の背中を蹴った。
    「てっ!なにすんだ、いきなり。」
    「そっちがぶつかってきたんだろう?それにまりえは、ババアじゃない!」
    「なにー!」
    男が大声を出したので、周りの客がこっちに注目した。それを見て
    「ちっ、バカは相手にしてられねぇぜ。」
    と言って去って行った。
    「ありがとう。でも無茶はしないで。」
    「まりえをバカにする奴は許さない。」
    まりえは思わず赤面してしまった。
    こんなこと言ってくれる人がいたろうか?

    続く









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■22368 / inTopicNo.12)  主婦まりえの憂鬱10
□投稿者/ いちこ 一般♪(19回)-(2018/10/13(Sat) 00:50:30)
    伊織は別れ際に『友達ハグ』をしようと言い出した。
    なんでも学校で流行っているらしい。
    「友達としてなら。」
    と少し恥ずかしかったが、まりえは快諾した。
    ハグをしながら、伊織はまりえの耳元で囁いた。
    「また会ってくださいね。」
    その吐息に赤くなりながらもまりえは答える。
    「い、いいわ。」
    「ほんと?ありがとう!」
    と、ギューとまりえを抱きしめる。
    「く、苦しいわ。」
    「あっ、ごめん、ごめん!」

    それから何度か二人で会った。まるで本当の親子になったようだった。
    ただ親子とは違い、まりえは自分の身体に注がれる伊織の熱い視線を
    感じないわけにはいかなかった。
    それはまりえに取って、悪い気分ではなかった。
    まりえは次第に身も心も惹かれていく
    自分に恐怖した。
    もし一線を超えてしまえば、もう後戻りできなくなる気がしたのだ。
    そんな折伊織が観たい映画があると言うので、二人で行くことになった。
    それはまりえの苦手なホラー映画だったのだが‥‥‥

    映画が始まるとすぐにまりえの苦手なシーンがやってきた。
    女子学生が一人で夜道を歩いていると、
    物陰からいきなりゾンビが現れ、襲ってきたのだ。
    まりえはキャッと小さく声を上げ、無意識に伊織の腕に掴まった。
    その時肘掛けの上にあった伊織の手が、まりえの方に滑り膝の上に落ちた。
    「大丈夫?怖かったら掴まってて。」
    「う、うん。」
    と答えながら、自分の膝に置かれた伊織の手が気になっていた。
    伊織を見るとスクリーンを見つめている。
    まりえは映画に集中しようとしたその時、伊織の手が動いた。

    続く



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■22369 / inTopicNo.13)  主婦まりえの憂鬱11
□投稿者/ いちこ 一般♪(20回)-(2018/10/20(Sat) 00:06:13)
    伊織はドキドキしていた。
    まりえが腕に掴まって来た時、偶然彼女の膝に手が乗ってしまった。
    それに腕に押し付けられるまりえの乳房の柔らかさ。
    もしかして誘ってるの?
    伊織は映画を観ながら手を膝の間に滑り込ませた。

    あっ!そんな!
    まりえは伊織の腕に掴まっている手に力が入った。
    それがさらに乳房を押し付けることになった。
    しかも足を少し開いてしまった。

    触りやすくしてくれてるの?
    伊織はまりえの内腿をサワサワと撫でた。
    お互い映画を観ていながら、観ていなかった。
    しばらく内腿を撫でていた伊織の手は、そろりとスカートの奥を目指す。

    あっ、あっ、だめっ、だめよ。

    伊織はためらいがちに手を奥へ動かすと、まりえの握る手に力が入る。
    そこであきらめてまた元に戻す。そしてまた手を進める。
    幾度となく繰り返す。
    それがまりえにとって絶妙な焦らしになっていた。

    あっ、ああっ。
    お互いの息が荒くなってゆく。
    とうとう伊織は意を決して手を進める。
    と、まりえはその手をガシッと止めた。
    だめっ、これ以上だめっ!
    すると、あっさり手が引かれた。
    ほっ‥としたのも束の間、突然、目の前が暗くなる。なに???
    伊織の唇がまりえの唇に重なる。そして強引に舌が差し込まれる。
    「んー!んんっ。」
    さらに片手はスカートの奥に入れられ、アソコを荒々しく嬲られる。
    あっ、いやっ!
    焦らしに焦らされたせいで、ただでさえ敏感になっていた身体に火が付く。
    「んんー。んんんっ。(だめー。やめてっ。)」
    一気に高みへ追い立てられる。
    「んんっ。うう。んんー。(いやっ。ああ。あぁー。)」
    ビクビクッと軽くイッてしまう。
    「イッちゃったの?」
    まりえはそれには答えず、席を立ち外に出た。
    伊織が追って出てくる。
    まりえは伊織に向き合うと、いきなりその頬を張った。

    パンッ!

    続く


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■22370 / inTopicNo.14)  主婦まりえの憂鬱12
□投稿者/ いちこ 一般♪(21回)-(2018/10/20(Sat) 22:06:19)
    「友達じゃなかったの?悪いけど、もう会えないわ。さようなら。」
    伊織は俯いたまま、なにも答えない。
    まりえは踵を返して早足で歩きだす。伊織が追いかけてくる気配はない。
    まりえの頭の中で自分が言った言葉が響く。
    『もう会えないわ。』
    まりえの頬に一筋の涙が伝う。
    あれっ‥‥どうして?

    次の日、伊織から謝罪のメールが入った。
    あの時はどうかしていた。本当にごめんなさい。
    もう二度としないので会ってほしい。会えないのは耐えられない。
    という内容だったが、まりえはスルーした。
    それから何度もメールや、電話をかけてきたが、全て無視した。
    怖かったのだ。彼女にあんなにも感じてしまった。
    もしもう一度会えば更に深みにはまってしまう。
    もとから無理だったのだ。娘の同級生、しかも同性と付き合うなど。
    そう無理矢理思い込むことにした。
    ほどなくして、伊織は諦めたのか連絡を寄越さなくなった。

    そんなある日、桃華が学校から帰るなり
    「ママ〜。今日、友達連れてきちゃった!」
    「えっ、そんな急に。」
    桃華の後ろから伊織が現れた!
    「あっ!」
    「ママ、どうしたの?前も来た子だよ。」
    「えっ、ええそうね。いらっしゃい。」
    「どうも。」

    続く
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■22372 / inTopicNo.15)  主婦まりえの憂鬱13
□投稿者/ いちこ 一般♪(22回)-(2018/10/26(Fri) 23:23:44)
    流石にお茶を出さないわけにはいかず、さっさと置いて部屋を出ようとした。
    すると伊織が
    「おばさん、トイレお借りします。」
    と一緒に出てドアを閉めると、手を掴まれリビングに連れていかれた。

    「こんなやり方、卑怯よ!」
    「ごめん、こうでもしないと会ってくれないから。」
    「もう無理よ!続けられないわ。」
    「お願いだからそんなこと言わないで。」
    と、まりえの腰に手を回すと抱き寄せた。
    「いやっ‥‥」
    「ねぇボクのことが嫌いなの?」
    「そ、そうよ。は、離してっ。」
    「嘘だ!ちゃんと目を見て言ってよ!」
    まりえは伊織と見つめ合う。その純真な瞳に吸い込まれそうだ。
    「ねぇ、ボクのどこが嫌いなの?」
    「ぜ、(全部よ)。」
    言い終わらないうちに、唇で口を塞がれる。
    「んー‥‥」
    逃れようと伊織の身体を押しのけようとするも、がっちりと掴まれ動かない。
    最初のうちは抵抗していたまりえだったが、伊織が舌を差し込むと力が抜けた。

    だめだ。私 やっぱりこの子のこと好きだ。

    まりえはそろそろと両腕を伊織の背中に回して抱きしめた。

    ガタッ!

    二人はびっくりして音のした方を振り返る。
    「な、なにしてるの?」
    そこには目を見開いた桃華がいた。

    続く
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■22373 / inTopicNo.16)  主婦まりえの憂鬱14
□投稿者/ いちこ 一般♪(23回)-(2018/10/27(Sat) 22:43:40)
    桃華はくるっと反転すると、自分の部屋へ駆け上がった。
    「桃華、待って!」
    まりえは慌てて追いかけた。
    「桃華、お願い。ママの話を聞いてちょうだい。」
    部屋のドアの前で叫んだ。
    「わからないっ!なんなのいったい!頭、おかしいよ!」
    「‥‥‥そ、そうなの。おかしいの。」
    いつのまにか伊織が隣に来ている。
    「モモカ、ごめん。」
    「帰って!ひとりにしてっ!」
    「‥‥わかった。」
    「わかったわ。」

    とりあえず伊織には帰ってもらったが、結局桃華は夕食にも降りてこなかった。
    それ以来、桃華は口をきいてくれなくなった。
    それは伊織に対しても同じだった。

    やがて伊織に対するある噂が流れ始め、伊織は学内で孤立していった。
    『伊織は変態のレズで、見境いがないから近寄ると犯される。』
    それに対して伊織は否定も肯定もしなかった。
    毅然とした態度を取った。ただ桃華を悲しい目で見つめただけだった。
    しかしその態度があるグループの反感を買った。
    この頃の少女達は残酷だ。イラついている子達は、そのハケ口を探している。
    程なくして伊織に対するイジメが始まった。
    朝、登校すると上履きに画鋲が刺さっていたり、
    教科書に油性ペンで『変態!!』と殴り書きされていたり、
    椅子がベタベタに濡らされていたりした。
    その度にキッと周りを見渡すが誰かはわからない。
    ともするとクラス全員が犯人ではないかと思えてしまう。
    その度に伊織は心を落ち着かせるために、まりえとペアで買った
    イヤリングをペンケースから取り出し、ギュッと握るのだった。
    そうすると不思議に心が落ち着いたのだ。

    一方、まりえは悩んでいた。

    続く



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■22375 / inTopicNo.17)  主婦まりえの憂鬱15
□投稿者/ いちこ 一般♪(24回)-(2018/11/04(Sun) 23:05:59)
    確かにあの時、自分は身も心もあの子に持っていかれていた。
    しかし娘に見られてしまった。言い逃れようがない。
    あれ以来娘とは話せていない。伊織とも連絡は取っていない。
    でもどう考えても、これ以上続けるのは無理だろう。
    伊織にはっきりと別れを告げるべきだろう。

    『伊織さま あんなことがあった以上、あなたとはもう会えません。
    どう考えても無理な関係だったのです。あれ以来、娘は口もきいてくれません。
    私は母親失格です。あなたに一瞬でも心奪われたのですから。
    でもさすがに限界です。私は母親に戻ります。
    もう二度と連絡しないでください。まりえ。』

    これでいい。まりえは震える指で送信ボタンを押した。

    それは伊織の授業中に届いた。スマホを盗み見た伊織は愕然とした。
    予想していたことだった。でも現実になるとショックが大きかった。
    無意識にペンケースからイヤリングを取り出していた。

    「あっ!」

    伊織の声にクラス中が振り向く。
    イヤリングが割られていた。いったい誰が!
    その時伊織は目の端で、にやついている顔を捉えた。
    イジメの主犯マキだった!
    伊織はすぐに立ち上がると、マキに掴みかかった。
    騒然となるクラス。先生の制止の声。
    「高橋さん、やめなさい。」
    その中でぼそっとマキが言った。
    「離せよ。変態!」
    かああとなった伊織は、マキを殴っていた。

    続く


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■22376 / inTopicNo.18)  主婦まりえの憂鬱16
□投稿者/ いちこ 一般♪(25回)-(2018/11/04(Sun) 23:07:12)
    伊織は一週間の停学になった。
    伊織は殴った理由も言わなかったし、弁解もしなかった。
    まりえがそのことを知ったのは桃華の口からだった。
    桃華が学校から帰るなり、深刻な顔をしているので

    「どうしたの?」
    と聞いた。返事はないと思っていた。ところが
    「ママ、伊織が‥、伊織が‥‥」
    「えっ?」
    「停学になっちゃった!」
    「えっ?どうして?」
    「私のせいなの。私が悪いの‥‥わーん。」
    泣き出した桃華をまりえは優しく抱き寄せて
    「何があったのか話してくれる?」
    「‥‥ウッ‥ヒック‥‥うん。」
    桃華はつっかえつっかえ話し出した。
    自分が伊織の噂を広めたこと。
    それで伊織が孤立してしまったこと。
    やがて伊織に対するイジメが始まってしまったこと。
    そして伊織がその相手を殴ったこと。
    「ごめんなさい。ママ。あたし、ひどいことをしちゃった。
    あたし、どうしよう?伊織は友達だったのに‥‥」
    「大丈夫よ。謝れば彼女はわかってくれるわよ。」

    そう娘に言いながらも、まりえは伊織を想いひどく落ち込んだ。
    自分はそんな大変な時に別れを宣言したのだ。
    まるで追い討ちをかけるように!
    でももう送信ボタンは押されてしまった。取り返しはつかない。

    それから三日ほど経ったある日、近所のスーパーから電話があった。
    娘が万引きしたと言うのだ。学校に行っている時間なのにサボったの?
    そんなことする子じゃないのに。
    きっと何かの間違いに違いない!
    まりえは混乱しながらも、急いで向かった。

    続く



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■22377 / inTopicNo.19)  :主婦まりえの憂鬱17
□投稿者/ いちこ 一般♪(26回)-(2018/11/11(Sun) 23:14:21)
    スーパーの事務所に着くと、そこにいたのは伊織だった!
    伊織の顔を見た途端、かああと頭に血が上った。
    停学中なのに何をしているのだ。学校に知れたら退学にもなりかねない。
    そう思ったら大声で怒鳴っていた。

    「あなた、何してるの?!こんな大事な時期に。いい加減にしなさい!!」
    するとその剣幕に圧倒されたのか、逆に店長と名乗る男性がとりなした。
    「まあ、まあ、お母さん。本当なら警察に通報するところですが
    本人も反省してますし、お母さんの方から厳しく言ってやって下さい。」
    「すみません。もう二度とさせないよう厳しく言います。
    本当に申し訳ありません。ほらっ、あなたも頭を下げなさい。」
    「ごめんなさい!」

    スーパーを出た二人はしばらく無言で歩いていた。
    伊織が小さな声で
    「ご、ごめんなさい。」
    「私に謝ることじゃないわ。」
    「ありがとう。来てくれて。」
    「もう少し自分を大切にして!あなた、停学中なんでしょ?」
    「うん‥‥、どうしても会いたかったんだ。」
    ふぅーとまりえは大きく溜息をつくと、急に伊織の手を取り歩き出した。
    「えっ‥‥」
    まりえは怒っているのか無言で引っ張っていく。
    きっと説教するつもりなんだと伊織は思った。
    そしてそのまま自宅に伊織を連れ帰った。
    応接間のソファに座らせると、まりえは席を外した。
    きっと怒られるに決まっている。伊織は覚悟して座っていた。
    しかしまりえは中々現れなかった。
    どうしたんだろう?‥‥しびれを切らしかけた頃、ドアが開いた。
    そこには、髪をアップにして裸身をバスタオルに包んだまりえがいた!

    続く







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■22378 / inTopicNo.20)  主婦まりえの憂鬱18
□投稿者/ いちこ 一般♪(27回)-(2018/11/18(Sun) 22:36:28)
    伊織は驚いたが、その容姿より顔に釘付けになった。

    まりえは泣いていた!

    「‥‥ほんとうに、ほんとうに最後よ。今だけは好きにしていいわ。」
    ‥‥ああ、ほんとに最後なんだ。
    伊織はまりえの泣き顔を見て自分も泣けてきた。
    伊織は泣きながらまりえを抱きしめた。
    そしてまりえの顎を上げると、優しくキスをした。
    「‥ヘヘッ、しよっぱいや!」
    「ふふっ、ばかね。」

    まりえは伊織の手を引き、寝室にいざなうと二人でベッドに倒れこんだ。
    伊織がまりえのバスタオルをはだける。
    「‥‥恥ずかしい!おばさんでごめんね。」
    「ううん!すごくきれいだよ。」
    まりえは起き上がり、伊織の服を脱がす。
    伊織の若く弾けるような肉体が現れる。
    お互いどちらからともなくキスをする。
    伊織がまりえの首筋に舌を這わす。
    それだけでまりえは身体の中心が熱を持つ。
    伊織はそのまま まりえの肩に唇を這わし、肩を噛んだ。
    「あっ‥‥」
    そして肩口から胸の方へ唇を移動させる。
    まりえの胸の先は期待に痛いほど尖って震えている。
    伊織はその先を触らないように、やわやわと胸を揉みしだく。
    ますます硬くなる先っちょ。それを猫が毛糸玉を転がすように弾く。
    「あっ、ああ、あああ‥」
    そして猫が獲物に飛びかかるように、いきなり先っちょを咥える。
    「ああっ!」
    まりえの身体がビクンと跳ねる。
    咥えたまま離さず、口の中で転がすように舐める。
    片手では片方の乳首を指で弾くように嬲る。
    「あああ‥だめっ‥ああっ」
    伊織はそれを十分以上続けた。
    その間まりえは嬌声をあげながら、身体を跳ね続けた。
    ようやく口を離すと、まりえは息も絶え絶えになっていた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    「ふふっ、かわいい!」
    そう言うと無雑作に両乳首を捻った。
    「あーー!」
    まりえは一際大きく腰を跳ねあげた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    まりえは潤んだ瞳で伊織を見て、その顔を引き寄せ熱いキスをした。
    キスしながら片手を伊織の首に回し、もう片方の手をアソコに持っていった。
    今度はまりえの番だ。
    かたく閉じている扉をこじ開けるようになぞりあげる。
    「あん。」
    伊織が可愛らしい声をあげる。
    それが嬉しくて何度もなぞりあげる。
    「あん、あん、あん」
    そして小さな突起を探り出し、指の先で弾くように嬲る。
    「あっ、そこは‥‥だめっ‥‥」
    思わず離れようとする伊織を首に回した手で押さえ、嬲り続ける。
    「ああ、ああ‥あっ‥あぁ」
    「だめっ‥おねがいっ‥やめて‥‥」
    まりえは構わず嬲っていたが、突然手の力を弱めた。
    伊織が、??と思っているとまりえが
    「こっちへお尻を持ってきて。」
    と、69の姿勢を取らせる。
    伊織のソレは陰毛は薄く、少女のようにツルッとしている。
    まりえはソレに舌を這わせる。
    「あんっ」
    伊織も負けじとまりえのソコを攻める。
    ソコは既に充分に潤っていたので、いきなり指を入れる。
    「ああっ、ああ‥」
    今度はまりえが喘ぐ。
    伊織はクチュクチュとかき混ぜながら、その小さな突起にしゃぶりつく。
    「やぁー、ダメ〜!」
    まりえは伊織のソコから顔を離し、喘ぎまくる。
    「いやぁー、ああああー、あぁー!」
    ビチビチと跳ねる魚を押さえつけるように、腰を掴んで舐めまくる。
    「だめー、ああああ‥あああ」
    「もっと、もっと感じて!」
    「ああああああー」

    そうして二人は何度も愛し合った。やがてまりえは失神してしまった。
    伊織はそっと起き上がるとまりえに口づけをした。
    衣服を身につけると、泣きながら出ていった。
    ドアが閉まるとまりえの目から涙が一筋流れ落ちた。

    END







完結!
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