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■17859 / 2階層)  流れる時と変わらぬ想い。7
□投稿者/ カズキ 一般♪(8回)-(2007/02/06(Tue) 00:16:46)
    2007/02/06(Tue) 00:19:45 編集(投稿者)
    2007/02/06(Tue) 00:19:38 編集(投稿者)

    先輩との出逢い。
    それは、どんなに離れても、ミサキを忘れられずに、
    いっそ、誰かを好きになれれば、男に抱かれることで、忘れられれば…
    そう思って、ただ、身体の繋がりを求めるようになった頃のことだった。

    身体に与えられる刺激と、快楽。
    降り積もる空虚感を埋めるために、
    良くも知らない誰かと、ただ身体をあわせる日が続いていた。

    その日も私は同じように、一夜限りの関係を結んでいた。
    相手の男は、今でも顔がはっきりしない。
    覚えているのは、ベッドの中で急速にこわばる身体と、
    冷えていく体温だけ―――
    私たちは、全てが終わって、過ぎ去った快楽の残した傷跡と
    気だるさを感じながら、眠りに付こうとした。

    扉が開くのと、声がかかるのはどちらが先だったろうか。
    合鍵を使って入ってきた女の人は、
    裸で抱き合う私たちを見て、固まってしまっていた。
    その後から、場違いなほど明るくかけられた、
    どうしたの?という声が、誰かの平穏な日常が壊れた合図となった。

    『なんで、どうして?あんた、いったいどういう了見で?
     なんなのよ、この淫乱女!ねぇ、どういうことなのよ!』

    投げかけられた言葉は、たくさんあったけれど、
    正直、殆ど覚えていない。
    相手に恋人が居るとは、知らなかった。
    そんなこと、言い訳にさえならないのだから。

    だから、手近にあった服だけを着て、その場から逃げた。
    コートは、女が立っていた後の椅子に
    かけてあったため、そのまま放っておいた。
    動揺もしていたし、その場からすぐに立ち去りたかったのだ。
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