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■21983 / 2階層)  キモチクナイ3
□投稿者/ いちこ 一般♪(18回)-(2015/09/05(Sat) 21:27:25)

    志帆の乳房に、指先でそっと触れる。
    志帆はピクッとなったが、正面を向いている。
    加奈は、両手で持ち上げるように揉み込む。
    そうしながら、時々 乳首を手の平で転がす。
    しかし、志帆は全く反応しない。
    片手で、人差し指と中指で乳首を挟みながら揉み、もう片方の乳首をチロチロと舐めたりしたり、
    思いつくことを五分ほど続けたが、まるで人形を相手にしているようだった。
    ふと加奈は志帆の顔を見たら、壁を見つめてなにやらつぶやいている。
    壁には英単語が貼ってあった。
    「もう終わり?全然感じないわ。」
    勝ち誇ったように言う。
    「いやまだ。メガネも外そうか?」
    と言って、メガネに手をかけて、そっと外す。
    『あっ!』
    同時に声を上げた。
    志帆は、メガネを外された戸惑いで、
    加奈は、メガネを掛ける以前の志帆を思い出して。
    「しぃーちゃん‥‥‥‥」

    あれは、ふたりが同じ幼稚園に行っていた時。
    ふたりはお互いのことを、『かーなん』『しぃーちゃん』と呼び合い、
    いつも一緒に遊んでいた。
    加奈は今と同じで、真っ黒に日焼けした元気いっぱいの女の子だった。
    志帆は今と違い、丸々と太っていた。
    そのせいで男子から、『し〜ろ ぶたっ、し〜ろぶたっ。』と心ない呼ばれかたをよくされた。
    その度に、加奈は
    「うるさいっ!しぃーちゃんは違うっ!こんなに可愛いのに!」
    と頬ずりしたりした。
    「ゲェー、気持ちワル〜!」
    と言われても全然気にしなかった。
    そんなある日、志帆が言ったのだ。
    「かーなん、いつも助けてくれてありがとう!あのお願いがあるの。」
    と言って、モジモジしている。
    「なーに?」
    「あ、あのね、大きくなったらシホのこと、お嫁さんにしてほしいの。」
    「うん、いーよー!」
    よくある子供の戯言だ。
    でも加奈は真面目に受け止めてしまった。
    この娘を一生守らなきゃと思ってしまった。
    実はいまだに、この約束に縛られている加奈だった。

    「しぃーちゃん。」
    もういちどつぶやくと、志帆を抱き締めた。
    志帆は、目を見開いた。志帆も思い出した。幼稚園の時の約束を。

    続く




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