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■22060 / 6階層)  エステティシャンの恋7
□投稿者/ いちこ 一般♪(48回)-(2016/04/07(Thu) 21:09:36)

    それは突然だった。もっともさくらには突然ではなかったが。
    さくらから電話で別れ話を切り出された。

    「別れてほしいの。あの人が、あなたとの仲を疑いだしたの。」
    「いやだよ。あたしは本気だよ。さくらは違うの?」
    「わたしだって別れたくない!でも、あの人はあなたを狙うかもしれないの。」
    「あたしは平気だよ。もしあたしに暴行したら訴えてやるよ。」
    「ううん、暴行するならわたしにするわ。違うの。
    あなたのお店を妨害するとおもうの。きっとデマを流すわ。」
    「くそっ。汚いやつめ!」
    「お願い!別れて!」
    「落ち着いてっ。とにかくそっちに行くよ。」

    さくらの家で出迎えたのは、意外にも旦那だった。

    「あなたがキョウコさんか?さくらはもうあなたと会いたくないと言っている。」
    「嘘です。とにかく会わせて下さい。」
    「だめだ!会わせるわけにはいかない。帰ってくれ。」
    「いい加減にして下さい!奥さんにDVしているくせに。」
    「はっ、何馬鹿なことを言っているんだ。あるわけないだろう!」
    「さくらっ、いるんだろう?」
    と叫んで入ろうとする。
    「勝手に入るな!私の家だぞ!なんだ、この女は。」
    キョウコの肩を掴んで押し戻す。そのまま揉み合いになった。
    「帰ってくれ。」「さくらっ!さくらっ。」

    ガチャン!!!

    陶器の割れる音とともに、旦那が崩れ落ちた。
    キョウコが見上げると、さくらが震えながら立っている。
    さくらの足元には、割れた花瓶の破片が散らばっている。

    「さくら!」

    さくらはその場にへたり込み、頭を抱えた。

    「わー!ど、どうしよう?!あたし、夢中で。」

    続く




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